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分散キャンパスにおける共有データベース型e-ヘルスサービスの構築-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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分散キャンパスにおける共有データベース型

e-ヘルスサービスの構築

宮崎英一(技術教育)

・鎌野 寛(保健管理センター)

今井慈郎(工学部・総合情報センター)

**        〒760-8522 高松市幸町1−1 香川大学教育学部                *〒760-8522 高松市幸町1−1 香川大学保健管理センター      **〒761-0396 高松市林町2217−20 香川大学工学部・総合情報センター

Development of an e-Healthcare System

with Shared Database for Distributed Campus

Eiichi M

IYAZAKI

, Hiroshi K

AMANO

* and Yoshiro I

MAI

**

Faculty of Education, Kagawa University, 1-1, Saiwai-cho, Takamatsu 760-8522 *Health Center , Kagawa University, 1-1 Saiwai-cho, Takamatsu 760-8522

**Graduate School of Engineering, Kagawa University, 2217-20Hayashi-cho, Takamatsu 761-0396 要旨 本学では新学期に全学レベルで健康診断を行っている。健康診断は各学部キャンパスに分 散して行われるが,これは保健管理センターの限られた人数で,極めて短期間で受診を行う必要 がある。更に,受診が多忙を極めているだけでなく受診されたデータは紙ベースで一端記録され た後,コンピュータに手入力で入力されるため,入力の手間やヒューマンエラー等が大きな問題 となっている。そこで,本研究では自動化に伴う省力化だけでなく,測定されたデータを基にし た健康相談までをも含めたシステムを提案する。 キーワード 健康診断,自動化,e-ヘルスサービス,WEB-DB,ICカード

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1.はじめに  現在,本学では各年度当初に全学規模で学 生だけでなく,教職員を含めた形で健康診断 が行われているが,現状において幾つかの問 題となる点が見受けられる。通常,全学レベ ルでの健康診断は年に1回だけしか行われな いので,このためだけに特別な測定機器の導 入や保健管理センタースタッフの増加は大学 規模から考えても困難である。また健康診断 は限られた学期期間内に終了させる必要があ るために,多い時では1日で約200∼300,多 いときで1000人もの健康診断を行う場合もあ る。このような人数の健康診断を1度に行う ためには,幸町キャンパスの保健管理セン ターでは定員キャパシティの関係で実施でき ず,幸町キャンパスの体育館を借用して臨時 的に健康診断を実施している。この場合,事 前に健康診断用の測定機器の搬入・設置作業 を行う必要があるだけでなく,健康診断終了 後にも撤去作業や原状復帰といった余分な手 間が発生してしまう。以上のような理由か ら,本学で実施される健康診断においては, 更なる省力化1)や高効率化を進めて,より 少ない人的資源の上で期間内に終える事が強 く要求2)されている。  更に,本学は教育学部・法学部・経済学部 を中心とした幸町キャンパス,農学部を中心 とした三木町キャンパス,工学部を中心とし た林町キャンパス,医学部を中心とした三木 町キャンパスの4キャンパスから構成される 分散キャンパスとなっている。このため,多 くの大学のように1か所で集中的に健康診断 が行えないという分散キャンパス独自の問 題点3)がある。よって,現状では保健管理 センターを中心とした幸町キャンパスで行わ れる健康診断以外に,保健管理センターから キャラバンとして各キャンパスに日時をずら して往診に出かけ,出先のキャンパスで健康 診断を行うという手間も必要となる。  最も大きな問題点は現状の健康診断では一 時的に紙をベースとして測定されたデータ管 理4)を行っており,これが健康診断を省力 化する上で大きな妨げとなっている。そこで 本研究では,これらの問題点を解決するため に,分散キャンパスに対応させた自動健康診 断システムを提案するものである。このシス テムを利用する事で,現状と比較してより一 層の省力化が達成出来るだけでなく,将来的 には,健康診断を受診した学生・教職員によ り高次の健康情報を提供する事で,健康教育 までをも含めたeサービスを目指すものであ る。   2.従来の健康診断の問題点  これまで本学で行われてきた健康診断の概 略を図1に示す。本学の健康診断では同図に 示すように6つの項目に関して,健康診断を 行っている。 2.1 従来の健康診断手順  従来の健康診断の手順では,同図で示した ように受信者が定期健康診断票を持って,各 種測定を順番で行うものである。なお,これ らの測定に関してはX線測定のように機器の 準備の都合で受信日をずらして健康診断を受 診する場合もあり,必ずしも同一日に健診を 行うとは限らない。  ここで問題になったのが一時的ではある が,測定データの記録を定期健康診断票と いった紙ベースで記録5)している事である。 最近の電子化に伴い,本学も健康診断で測定 された各種データは最終的には,電子データ としてデータベースに保存されている。しか し従来の手法では,紙ベースでデータを記録

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しているので測定終了後に改めてこれをコン ピュータに再入力する手間が必要となる。  それに加えて,定期健康診断票に記載され るデータは,受診時に各種測定機に表示され たデータを学生が手書きで自分の定期健康診 断票に転記している。この結果,この手順で は図2 a)に示すように,人間の手が2度に わたってデータを入力する手間が発生する。 しかもこれは入力の手間という問題だけでな く,人的な入力ミスも誘発させる可能性を高 めるので,省力化を目指す健康診断にとって 大きな障害となっている。 2.2 提案する診断手順  本研究では,上記の問題点を解決するため に図2 b)のように測定器の自動化を行い, 単に測定を自動化するだけでなく,測定され た各種データが自動でコンピュータに取り込 まれる測定システムを試作した。なお,同図 に記載されたPCはパーソナル・コンピュー 図1 香川大学健康診断概要 血圧測定 学生が,定期健康診断表転記 定期健康診断表回収 外注で,定期健康診断表入力 データベース格納 図2 a)従来のデータフロー 自動血圧測定 PCが,測定値保存 PCが,データベース登録 データベース格納 図2 b)提案するデータフロー

身長・体重計

血圧計

視力計

定期健康診断票

内科検診

最終確認

受付

尿検査

X-線

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タを示している。このシステムでは各種測定 機器とコンピュータを接続し,コンピュータ が測定機器の制御・測定を行うものである。 その後,自動的に測定されたデータが制御用 コンピュータ上でスタンドアローンのデータ として保存されるだけでなく,ネットワーク 上に構築されたWEB-DB(ウェブ・データベー ス)と自動的に連携する仕組みを採用した。  その結果,測定されたデータは,データ ベース上に自動的に蓄積されていくので,測 定の手間を大幅に省くだけでなく,人的な入 力ミスが発生しないため,基本的に精度が高 い入力データをリアルタイムで保存する事が 可能となっている。 3.試作したシステム概略  ここでは,本研究で提案する測定プログラ ムの特徴について説明を行う。 3.1 測定機器の制御  本研究で試作した測定手順を図3 a)に, また一般的な制御に関してコンピュータで計 測機器を制御する場合6)の手順として同図 b)を示した。同図b)に示したように,通 常の測定手順においては,最初に制御用の コンピュータから計測機器に対してコマンド (制御命令)が発行される。計測機器は,こ のコマンドを受信して,身長・体重計,血圧 計等の各種測定を行う。その後,測定された データを制御用コンピュータに送り返し,1 回の測定が完了となる。つまり,制御のトリ ガー(開始点)はあくまでも制御用のコン ピュータが中心となって行われている。しか し,このような手順で健康診断に使用する測 定機器の計測フローを設計する場合,測定前 に必ず測定対象(人間)が測定できる状態で セットされている事が必要となり,それを確 認した上で,制御用コンピュータが制御コマ ンドを発行するシーケンス制御が必要になる など,円滑な測定を行う事は煩雑な処理を必 要とする。  そこで,本研究では同図a)に示した手順 でシステムを試作する事で,健康診断を行う 人が制御用コンピュータを全く意識すること なく,測定が行えるようにしている。これは 制御用コンピュータが常時,計測機器を監視 しており,健康診断の計測が終了した任意の 時点で,計測機から送信されたデータを受信 するようにしている。  ここで問題になるのが,制御用コンピュー タがどのようにして,測定機から送信された データが何時送信されたかを察知するかであ る。このような場合,一般的なプログラム ではポーリング(polling)といわれる手法を 使用するのがプログラムを作成する上で最 も簡単である。しかしこの手法は制御用コン ピュータが定期的にデータが送信されてくる ポートを監視する必要があり,送信された 図3 b)一般的な測定手順 図3 a)今回の測定手順 PCが制御コマンド発行 測定器が計測開始 測定完了 測定データをPCに送信 PCにデータ格納

人間:測定器測定開始 測定完了 測定データをPCに送信 PCにデータ格納

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データの取りこぼしを最小限にしようと監視 の時間間隔を短くすると制御用コンピュータ の負荷が増えてしまうという問題点がある。  そこで本研究では,制御用プログラム内に おいて取り込みルーチンをマルチスレッドと して処理を行う事で,メインの処理とは非同 期に2次スレッドで割り込み制御を行いなが ら,通信の制御を行っている。このため,制 御用コンピュータの負荷を増やさずに,計測 機器から送信されてくるデータの取りこぼし を防ぐ事が可能になった。 3.2 計測機器インタフェースの概略  本学で行われている健康診断の内容は前述 の図1で示したが,ここで自動測定の対象と した機器が,リアルタイムでデータが測定可 能な事,さらにこの測定されたデータが外 部機器に取り出せる事の2つを満足できる測 定器である。具体的にはこれらを満足する, 1)身長・体重測定,2)血圧測定,3)視 力計の3つである。本研究で制御対象とした これらの機器には全て図4 a)に示したよう に,DSUB9ピンのRS-232C端子7)が備え付 けられており,この端子を通じて制御用コン ピュータとアクセスを行う事が可能である。  ここで問題になったのが,RS-232C端子の 扱いである。この端子は,コンピュータが一 般に普及してきた黎明期から存在するが,現 在では所謂レガシー・デバイスの1つになっ てしまい,最近発売された一般的コンピュー タにおいてはこの端子を実装するものは,ほ とんど存在しない。今回使用した測定機器 が一般的な民生測定機と異なる医療機器であ り,本学の健康診断に用いられている血圧計 はクラスII(管理医療機器)の認定を通過し たものである。このため医療用に使用する 観点で言えば,新しいUSBのような規格より も,より安定性を重視するために,古くても 枯れたRS-232C端子を実装していると想像さ れ,医療分野の機器制御を行う場合は,この 規格はまだ暫くは存在すると考えられる。  そこで本研究では一般的コンピュータを用 いて機器の制御を行う場合でも,このような 事情に対応するためにUSB端子とRS-232C端 子の変換を同図b)に示したコンバータを用 いて両者の接続を行っている。  図5は,このコンバータを用いて制御用コ ンピュータに測定機器を接続した状態のデバ イスマネージャの画面を示している。同図に 示したように,この変換器を通すと,USBで 接続されているにも関わらず,コンピュータ 側にはRS-232CのCOMポートに接続されて いるように見える。このため,機器の制御は このCOMポートを介して行われ,プログラ ムを作成する側からは,USB接続が全く隠れ て見えていない状態となっている。その結 図4 a)RS-232C端子 図4 b)USB−RS-232C変換器

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果,機器の制御は全て制御プログラムが直接 RS232Cのコマンドの制御を行い制御・計測 を行う事が可能になった。 3.3 ICカードを用いた個人認証  本学では平成20年から教職員証および学生 証のICカード化が順次行われ,現在では全て の教職員・学生に普及している。このICカー ドは学籍番号や教職員番号といった個人を識 別できるユニークな情報が,予め書き込まれ た形で使用者に配布されている。この情報は 通常の手段では書き換え不可能な領域に予め 書き込まれており,ユーザが改変不可能な状 態になっている。よって,本研究ではこのIC 化された学生証を個人認証に使用した。  このようにICカードの内部データを認証に 使用する場合はこのカードの設計者から情報 が提供され,その内容を確認する事が普通で あるが,個人的な研究においては,これらの 情報を入手することは出来なかった。そこで 本研究では,独自に内部解析を行ったため, 以下のICカードに関する情報は,今後の使用 も含めて永続的にサポートが保障されないと いう問題点がある事を予め明記しておく。  本学の学生証はFeliCaポケットをベースと し,FCFキャンパスカードフォーマットに準 じた「学生証」,「生協電子マネー」,「IruCa」 といった3つのブロックから構成されてい る。本研究では,この学生証ブロックを解析 し,学籍番号(教職員番号)と氏名(カナ) が記載されている事を確認した。この結果を 図6に示す。同図では,データが暗号化され ずに単なるアスキーコードで記載されている 事が示されている。またこれを利用してテー タを表示する事が可能となり,点線で囲んだ 領域には「カガワダイガク」という氏名と 「09L998」という学籍番号が見えている。こ こで解析に使用したICカードはデモ用のカー ドであり,カガワダイガクという氏名や998 という番号は学籍番号に使用される事はな い。  通常,FeliCaを用いる場合に必要となる 図5 USB−RS-232C変換 図6 解析された情報

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開発環境は有償で提供されており,購入に あたっては,会社と法人契約を結ぶ必要が あり,個人では契約が不可能であった。そ こで本研究では,この開発環境にフリーの felicalib8)を使用した。このソフトは,USB 接続の FeliCaリーダを使って,FeliCa にアク セスするためのライブラリであり,電子マ ネーへのアクセスにも使用可能である。その 他,IDm/PMmの読み取りや,暗号化されて いないブロックの読み出しと書き込み,シス テムコード・サービスコードの列挙等が可能 である。本研究ではこのライブラリを自作の プログラムから呼び出す事で,FeliCaのアク セスを行う事が可能になった。  従来のBASICな認証では,学生が受信時に 一々学籍番号とパスワードを入力する必要が あるため,これが入力の手間となりスムー ズな健康診断が行えないという問題点があっ た。しかし本研究では,ICカードを利用する 事で,カードをリーダにタッチさえすれば, 受信者の判別が行えるので,省力化だけでな く時間短縮も十分見込まれる。よって本研究 では,このICカード化された学生証を個人認 証ツールとして採用した。 3.4 制御プログラム  本研究で試作した測定用プログラム(血圧 計版)を図7に示す。ここで開発したプロ グラムはRS-232Cを介して測定機器の制御が 行える事,FeliCaシステムを介して学生証か ら学籍番号・氏名が抽出できる事,測定され たデータをコンピュータ内部にエクセルファ イルとして保存できる事,データ蓄積用の WEB-DBサーバに送信できる事の4条件を満 足するものである。ここでは測定されたデー タをリアルタイムに解析し,測定値に異常が あった場合(最高値が140以上か90以下,お よび最低値が90以上)には画面上に表示され る測定値を赤字で表示し,受診者に再測定を 知らせるものである。一般的な測定では,人 間がこの作業を行うので,多数の人員が連続 して受診する健康診断のような場合には,異 常値を見逃す等のヒューマンエラーが発生す る場合があった。ここではコンピュータ上の プログラムがこの解析を行うので,人間のよ うに見落とす心配が無い。よって従来の測定 と比較して測定ミスが発生する事を減らし, より精度の高い測定が行えると期待できる。 3.5 WEB-DBサーバ  ここでは図8に示すように,WEB-DBと してWindowsをOSとしたサーバを構築した。 WEBサーバとしては「Apache」,データベー ス制御用プログラムとして「PHP」,データ ベースとして「Mysql」をインストールして いる。通常のWEB-DBにおいてはシステムの 堅牢性やネットワークへの親和性から考慮 してLimux等のUNIX系のOSを使用するのが 一般的であるが,作業者の利便を考慮して WindowsをOSとして採用した。  この結果,測定器によって測定されたデー タは,制御用コンピュータだけでなく,サー バにおいても普段使い慣れたエクセル等の表 図7 測定プログラム

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計算ソフトで内容を簡単に確認できるので, 測定に何らかの問題があった場合も,直ちに 原因を究明できる事が可能になった。  同図に示したように測定された健康診断 データは逐次サーバに蓄積される。通常は, これらのデータは就職や進学といった目的で 学生に提供されるが,この情報はプリントア ウトされた紙で提供され,学生が何時でも任 意の状態で閲覧できるとは言い難い。  そこで本研究ではWEB-DBシステムを利用 して学生が何時でもデータが閲覧可能なクラ イアントシステムを提供する。このクライ アント画面を図9に示す。ここでは学内に おかれたコンピュータからネットワークを通 じてサーバにアクセスし,テスト測定された ダミーの健康診断結果を表示している。本シ ステムでは,測定されたデータは全てデータ ベースに蓄積されていくので,同図に示した ように時系列的な変化を可視化する機能を提 供する事が簡単に可能となる,更にこれらの データをグラフを通じて多角的に比較できる ので,受診者により高次な健康情報の提供も 可能になると考えられる。しかし,これらの 情報は健康に関する重大な個人情報9)であ り,何らかのセキュリティ対策を講じないか ぎりは,安直に公開できない。今後はこの点 においてよりセキュリティを高めた実践的な システムに改良していく必要がある。 4 実際の運用  図10に本研究で提案した健康診断システム を実際の健康診断に使用した場面を示してい る。同図は2011年度に幸町キャンパスの体育 館の場所を借用して行われた1年生男子の健 康診断前の様子である。血圧計をセットした 状態,および操作の補助を行う保健師らを撮 影している。  ここでは,1日の測定で300人の測定を 行った。その結果,データの取りこぼし等の 致命的なエラーは1件も発生しなかった。し かし,測定時に10件の通信障害の警告が発生 した。これはUSBおよびRS-232Cを介して行 われる制御用コンピュータと計測機器のデー タ取り込み時に発生した。この原因に関して 図8 WEB-DB健康診断計測システム

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は,研究室内のテストでは再現できなかった ため,その原因を解明するには至っていな い。  そこでこの対策として警告が発生しても, データの取りこぼし自体は発生していなかっ た事から,通信障害に関する警告が発生した 場合には,制御用プログラム内で,警告を無 視(表示させない)して,その次のルーチン に飛ぶように割り込み処理を追加した。これ により,警告表示の画面を見ずに測定が完了 するので,円滑な測定が出来る事が期待され る。 5 おわりに  現時点で,WEBデータベースを利用した 健康測定システムが完成したが,実際の運用 には医療分野における個人情報を取り扱って いる事から,守秘義務規定の観点も含めたセ キュリティの問題点を考えていく事が今後非 常に重要となってくる。  また,これに加えて単なる測定値の経年変 化をグラフ化して提供するだけでなく,e-ヘ ルスサービスとして学生をはじめ教職員も含 めて健康指導が行えるような機能を追加して いく事で利用者の健康に関する関心等を高め 図9 WEB-DB用クライアント画面 図10 実際の測定(血圧計)

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ていく必要がある。 6 謝辞  本研究は,平成24年香川大学度新領域・組 織連携研究経費「分散キャンパスにおける共 有データベース型 e-ヘルスサービスの構築」 (研究種目:B)の一部として行われた。謹ん でお礼申し上げるものである。 7 参考文献 1)自動健診システムの開発とICカードの利 用,前田健一,CAMPUS HEALT,42巻2 号,pp.21 25,2005 2)学生証ICカードとキャンパスLANを活用 した健康教育支援システムの概要と設計方 針,今井慈郎,宮崎英一,鎌野寛,堀幸雄, 森知美,高井忠昌,情報処理学会,コン ピュータと教育研究会報告,2010-CE-107, 3,pp.1 8,2010 3)学生健康診断受診率の向上を目指して, 富家喜美代,鎌野寛,森知美,野崎篤子, 村上智郁,杉岡正典,中村晶子,第40回 中国・四国大学保健管理研究集会報告書, pp.57 60,2010

4)Trial of a Simple Autonomous Health Management System for e-Healthcare Campus Environment, Proc. of The Third Chiang Mai University-Kagawa University Joint Symposium, pp.54 55, 2010 5)健康診断自動入力システム構築の現状と 問題点,平野均,全国大学保健管理研究集 会プログラム,39巻,pp.58 61,2001 6)C&C++プ ロ グ ラ マ の た め のI/O制 御 プ ログラミング入門,中島 信行,CQ出版, 1997 7)RS-232Cによる高速データ通信の徹底研 究,由本正英,CQ出版,1995 8)http://felicalib.tmurakam.org/ 9)学生検診データ自動入力とホームページ による閲覧システムの構築,久長穣,平野 均, 平 田 牧 三,CAMPUS HEALTH,36巻 1号,pp.142 146, 2000

参照

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