• 検索結果がありません。

アンケート調査結果や日常の様子から 親切 とは 相手の立場になって相手の気持ちを考えて行うことであることに気がついていない児童が多く 相手の気持ちを考えて親切にしよう という意識が高まっていないということが考えられる 指導に当たっては 本時を 道徳学習プログラム やさしさにっこり において体験してき

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "アンケート調査結果や日常の様子から 親切 とは 相手の立場になって相手の気持ちを考えて行うことであることに気がついていない児童が多く 相手の気持ちを考えて親切にしよう という意識が高まっていないということが考えられる 指導に当たっては 本時を 道徳学習プログラム やさしさにっこり において体験してき"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

道徳学習指導案

1 学 年 第1学年1組 28名 2 主題名 あたたかいこころ 【B 親切,思いやり】 3 ねらい 身近にいる人に温かい心で接し,自分から親切にしようとする心情を育てる。 4 資料名 「はしのうえのおおかみ」(出典 『わたしたちの道徳』文部科学省) 5 主題設定の理由 ○ 本主題は,第1学年及び第2学年の内容項目B「身近にいる人に温かい心で接し,親切にするこ と。」をもとに設定したものである。 よい人間関係を築くには,相手に対する思いやりや親切が不可欠である。思いやりとは,相手の 立場に立って,相手の気持ちを考え,相手に対してよかれと思う気持ちを相手に向けることである。 そして,それが,他の人に温かく接し,相手の立場に立った励ましや援助などの親切な行為として 表れるものである。 しかし,社会性が十分に育っていない自己中心的な傾向の強い低学年の児童にとっては,相手の 立場に立って行動することはなかなか難しい。そこで,自分たちにもできる思いやりがあり,思い やりのある態度は,相手にとっても自分にとっても気持ち良いことに気付き,身近にいる人に自分 から親切にしようとする心情を育てることが大切であると考える。 ○ 本学級の児童は,入学してから上級生との関わりが深い。特に6年生には,縦割り班活動や地区 児童会の活動,給食の準備等でお世話になっており,困ったことがあれば,さっと手を差し伸べて もらっている。また,2年生には,「よろしく手をつなぐ会」「わくわく学校探検」等の生活科の学 習を通して,4年生には毎日の掃除の時間を通して,思いやりの心で接してもらい,親切にされる 気持ち良さを経験している。「○年生さんのようになりたい。」と優しい○年生に憧れの念を抱く児 童もいるが,「人に親切にしてもらうのが当たり前」という感覚になっている児童もいる。 1学期には,「ふわふわことばタイム」の時間を帰りの会に設け,1 日の生活を振り返り,嬉しい 言葉をかけもらったことを発表してきたが,優しい言葉に気がつかない児童が少なくなかった。そ こで2学期は,「ほかほかタイム」を設け,親切にしてもらったことを思い出し発表したり,「ほか ほかカード」を書いたりすることにした。まずは,自分がされた行為を意識して受け止めるように, さらに,親切とはどうすることなのか,どんなことをすれば相手が喜んでくれるのかということに 気付かせてきた。 国語科「かいがら」の学習では,くまの子が悩んだすえに,仲良しのうさぎに自分の一番のお気 に入りの貝殻をあげるという話を学習して,相手を大切に思うことを実行できたくまの子の思いや りに気付き,温かい心で「くまさんがしたことは,すてきだね。」と心を寄せて読むことができた 児童もいた。しかし,「ぼくは,そんなこと(一番大事ものをあげること)は,できないよ。」と言 う児童やくまの子の思いやりに気がつかない児童もいた。 日常の様子を見ると,困っている人に接したとき助けたり,声をかけたりする様子がよく見られ る。しかしその反面,自己中心的な感情で,自分に都合のいいように行動したり世話を焼きすぎた りして,却って友達の行動の妨げになったり,相手の気持ちを考えられず思いやりのない言葉を言 ってしまったりする様子も見られる。 道徳アンケートの結果は,「人には親切にしたい」児童が 90.2%,「人の気持ちがわかる人間にな りたい」児童が 84.8%「人が困っているときは,進んで助けている」児童が 72.3%だった。

(2)

アンケート調査結果や日常の様子から,「親切」とは,相手の立場になって相手の気持ちを考え て行うことであることに気がついていない児童が多く,「相手の気持ちを考えて親切にしよう。」と いう意識が高まっていないということが考えられる。 ○ 指導に当たっては,本時を,道徳学習プログラム「やさしさにっこり」において体験してきたこ とを基に,思いやりや親切な心について,自分を振り返り一層考えを深める時間としたい。 そこで,おおかみの気持ちの変容に気付くことができるように,おおかみの気持ちの変容がもっ とも大きく表れる場面(いつまでもくまの後ろ姿を見送っている場面)に中心発問を据える。話合 い活動で,意地悪を楽しんでいたおおかみがくまの優しさに触れ相手に親切にすることの気持ちよ さに目覚めていく心の変容をとらえ,自分自身を振り返ることができるようにする。 そのためには,話の世界に入っていき,資料への興味・関心を高めるために,主人公であるおお かみについてのイメージなどを話し合うことから始める。また,動物の大きさを強調したり,場面 の状況を把握しやすくしたりできるように,ペープサートを使ったり動作化を取り入れたりする。 展開後段では,自分の生活を振り返り,親切にしたことやその時の気持ちを発表させる。終末で は,「ほかほかカード」(「ほかほかタイム」で出てきた「友達に親切にしてもらったこと」を書いて あるカード)を全員に配布し,親切にしてもらった時の友達の思いを知ることができるようにする。 それらにより,親切にしたり親切にされたりする心地よさを思い出させ,「これから,すすんで親 切にしたい。」という気持ちにつなげていきたい。 6 道徳学習プログラム 国語科「かいがら」 一番大好きな友達には,一番大切なものをあげようと決め たくまさんの気持ちを想像しながら読む。 学級活動「とうばんのしごとをきめよう」 2学期の掃除当番や給食当番について話し合う。 帰りの会「ほかほかタイム」 一日を振り返って,親切にしてもらったことを発表し,教室 に掲示していく。 あいてがよろこ んでくれると,う れしいんだな。 道徳の時間 「ドラえもん」【B 親切,思いやり】 人に親切にすることのよさを感じることのできる心情を育 てる。 しんせつって, いいな。 帰りの会 「ドラえもんタイム」 一日を振り返って,親切にしてもらったことを発表し教室に 掲示していく。 4ねんせいさんは,やりか たをおしえてくれてやさ しいな。6ねんせいさん は,おもいものをいっしょ にもってくれてしんせつ だな。 こんなしんせつな ひとをみつけたよ。 しんせつにしてく れてうれしいな。あ りがとう。うれしい な。

(3)

7 授業の展開 過 程 学 習 活 動 主な発問と児童の心の動き 指導上の留意点 (○支援 ※評価) 導 入 1 資料に出てくる動物に ついて話し合う。 ○どんなおおかみがでてくるで しょうか。 ・「赤ずきんちゃん」にでてきた ようなこわいおおかみ。 ・するどい歯があってこわいおお かみ。 ・やさしいおおかみ。 ○資料への関心を高めるた めに,おおかみのお面を見 せる。 ○価値への方向付けをする ために黄色ハートを掲示 し,相手について考える学 習であることを意識させ る。 展 開 前 段 2 資料「はしのうえのおお かみ」を聞いて話し合う。 ○「こらこら,もどれもどれ。」 とみんなをおいかえしている おおかみは,どんな気持ちだっ たのでしょう。 ・おもしろい。 ・いい気持ちだ。 ・もっとやりたい。 ○資料の内容が理解しやす いように資料を分割して 提示する。 ○おおかみの意地悪をして 楽しいという気持ちを考 えさせる。 ○自分より小さい相手に対 して,おおかみがいばって いることを捉えさせる。 ○動物の大きさを強調する ために,ペープサートを用 いる。 生活体験「ぽかぽかタイム」進んで親切にする。 道徳の時間 「はしのうえのおおかみ」 身近にいる人に自分から温かい心で接し,親切にしようとす る心情を育てる。 道徳タイム 「ハートをふくらまそう」 やさしさについて,自分の考えがどのように変わっていった か振り返り,これからどうするか考える。 ぼくもいろいろなひ とにしんせつにしよ う。 国語科「おもいだしてかこう」 自分が親切にした経験を思い出して,絵や文章に表す。 しんせつにすると,じ ぶんもあいてもえがお になったよ。 つぎは,だれにしん せつにしようかな。 すすんで しんせつにするよ。 しんせつにする といいきもち。

(4)

展 開 前 段 ○自分より大きいくまに出会っ たおおかみは,どんなことを考 えたでしょう。 ・こわいな。どうしよう。 ・ぼくがもどったほうがよさそう だ。 ◎いつまでもくまの後ろ姿を見 送りながら,おおかみはどんな ことを考えたでしょうか。 ・くまさんはやさしいな。 ・やさしくされてうれしいな。 ・ぼくはいじわるだったな。 ・ぼくもくまさんのようにやさし くしよう。 ○うさぎを抱き上げて渡してあ げたおおかみは,どんな気持ち だったでしょうか。 ・ 親切にするのは,気持ちがいい。 ・よろこんでくれたのでうれし い。 ・もっと親切にしよう。 ○くまに対するおおかみの 様子から,おおかみは大き くて強そうな相手には,自 分勝手な行動をしてない ことに気付かせる。 ○「くまに親切にされたとき のおおかみ」を動作化させ ることで,おおかみが温か い気持ちになったことに 気付かせる。 ※おおかみの姿を通して,親 切にすることの大切さに ついて気付くことができ たか。 ○親切にすると,相手だけで なく自分もいい気持ちに なることを押さえる。 展 開 後 段 3 今までの自分を振り返 り, 親切にしてうれしく なった経験について 話し 合う。 ○おおかみのように,親切にした ことがありますか。その時,ど んな気持ちだったでしょうか。 ・友達がこぼした牛乳を拭いた よ。気持ちよかった。 ・消しゴムをかしてあげると「あ りがとう。」といわれた。うれ しかった。 ○親切にしたときを思い出 させ,親切をすると,気持 ちがよくなることに気付 かせる。 終 末 4 友達が書いた「ほかほか カード」を読む。 5 本時の学習を振り返る。 ○「ほかほかカード」を読んで, 思ったことを発表しましょう。 ○「ハート貯金箱」を書きましょ う。 ・僕も友達に親切にしよう。 ・親切にすると,喜んでくれた ので,うれしかった。また, 親切にしたい。 ○カードを読むことで,相手 が喜んでくれていること に気付き,親切の気持ちよ さを感じ取らせる。 ※相手も自分も嬉しい気持 ちになることに気付き,親切 にしようとする気持ちを高 めることができたか。

(5)

8 板書計画 は し の う え の お お か み こ ら こ ら , も ど れ も ど れ こ わ い な 。 い や だ な 。 ・ お も し ろ い 。 ・ い い き も ち 。 ・ も っ と や り た い つ よ そ う 。 こ わ い な 。 い つ ま で も く ま さ ん の ぼ く が も ど ろ う 。 う し ろ す が た を み お く っ た く ま の 後 ろ 姿 を 見 送 っ て い る お お か み の 挿 絵 ま え よ り ず っ と い い き も ち お お か み が う さ ぎ を 渡 す 挿 絵 黄

・ く ま さ ん , や さ し い な 。 ・ う れ し い な 。 ・ あ り が と う 。 ・ ぼ く は , い や な こ と を し て い た な 。 ・ ぼ く も , や さ し く し よ う 。 お お か み が う さ ぎ を お い か え す 挿 絵 く ま が お お か み と 出 会 っ た 時 の 挿 絵 ・ し ん せ つ を す る と , い い き も ち 。 ・ よ ろ こ ん で く れ た か ら , う れ し い 。 ・ い じ わ る は い け な い 。 ・ も っ と , し ん せ つ に し よ う 。

(6)

参照

関連したドキュメント

ヒュームがこのような表現をとるのは当然の ことながら、「人間は理性によって感情を支配

共通点が多い 2 。そのようなことを考えあわせ ると、リードの因果論は結局、・ヒュームの因果

こらないように今から対策をとっておきた い、マンションを借りているが家主が修繕

だけでなく, 「家賃だけでなくいろいろな面 に気をつけることが大切」など「生活全体を 考えて住居を選ぶ」ということに気づいた生

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

きも活発になってきております。そういう意味では、このカーボン・プライシングとい

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から