3.スマートグリッドの普及が電力インフラの情報
セキュリティにもたらす影響の考察-④各国地域の比較
米国 欧州 日本
規制主体 規制主体は各州政府 規 制 主 体 は 各 国 政
府。EUは調査や政策
勧告などを行ってい
る。
規制主体は政府
電 力 事 業
基 盤 の 状
況
・電力事業の自由化が
進展。
・競争 激化 により 安定
供給が確保できていな
い側面もある。
・電力系統はループ状
・ 2000 年 代 に 入 っ て
段 階 的 に 自 由 化 が
進 展 。 ・ EDF ( 仏 )
E.ON ( 独 ) バ ッ テ ン
フォール(スウェーデ
ン)、Enel(伊)などの
大手が国境を越えて
巨大化しつつある。
・電力系統はループ
状で各国間の乗り入
れが進んでいる。
規制緩和により緩
や か な 自 由 化 が
進展しつつあるが、
10 電 力 体 制 の 基
本は強固である。
・ 電 力 系 統 は く し
状
需 要 家 1
件 当 た り
の 停 電 率
(電気事業
の 現 状
2009より)
州別のばらつきが激し
い。
ニューヨーク州12分。カ
ルフォルニア州162分。
ドイツ37分
フランス57分
イギリス100分
16分
ス マ ー ト
メーター導
入 の 進 展
状況
・スマートメーターの導
入状況は州によって大
きく異なる。
・スマートメーターの
導入に積極的であり、
国 に よ っ て は 100 %
導入が達成されてい
る(伊、スウェーデン、
フィンランド等)。
・スマートメータの
導 入 は 大 口 需 要
家中心。
ス マ ー ト グ
リ ッ ド 導 入
による優先
的 達 成 目
標
・スマートグリッド化によ
る停電ロスの削減
・ループ状電力系統にお
ける電力資源の有効利
用。
・分散型再生可能エネル
ギーの電力系統への導
入と制御。
・デマンドレスポンスの精
密化や見える化の導入
による需要家への省エ
ネ動機付与。
・盗電被害の防止
・分散型再生可能エネ
ルギーの電力系統へ
の導入と制御。
・全欧州のループ電力
系統の統合による電
力資源の有効利用。
将来的には電力系統
の世界的連結を考慮
している。
・見える化やデマンド
レスポンスによる省エ
ネの推進。
・ 再 生 可 能 エ ネ ル
ギーの電力系統へ
の導入と制御。
・ 蓄 電 池 の 系 統 へ
の設置。
・ 高 い 電 力 品 質 の
維持
セ キ ュ リ
ティ問題
自由化が進み電力事業
に関連するプレイヤーが
増えたことや、オープン
化の進展によって、ハッ
キングやマルウェア等に
よる停電被害や発電所
のシャットダウンなどが
数多く起こっていると見
られる。
米国ほどではないが、
相 当 の 被 害 が 起 こ っ
ていると思われる。
電力制御システム
は欧米に比べてク
ローズドであり、脆
弱性は少ないと思
わ れ る が 、 双 方 向
通 信 化 が 進 むこ と
による弱点への対
応が必要にんなる
と思われる。
セ キ ュ リ
テ ィ 課 題 へ
の対応
・NISTが中心となって対
応策を検討している。現
時点ではNISTIR 7628が
最新の成果である。
・民間ではOPEN SG1セ
キ ュ リ テ ィ WG が 推 進 主
体となっている。
・ 欧 州 ス マ ー ト グ リ ッ
ド ・ タ ス ク フ ォ ー ス
(SGTF)が中心となって
対応策を検討している。
現時点ではSGTFのエ
キスパートグループ2
の中間報告書が最新
の成果である。
・ 米 国 主 体 の OPEN
重 要 イ ン フ ラ の 情
報セキュリティにつ
いては、情報セキュ
リティ政策会議(事
務局は内閣官房情
報セキュリティセン
ター)が中心となっ
て 検 討 に 当 た っ て
きた。