理学 療 法 学 第34巻第1号 21
〜
28頁 (2007年 )研 究
報
告
発 達
に
伴
う
背 臥 位
か ら
の
立 ち
上 が
り
動作
パ
タ
ー ン
の
推
移
健 常
幼
児
を
対 象
と
し
た
2
年 問
の
縦 断調 査
*中 野
知 佳
D
柴
喜 崇
2)#坂
本
美 喜
2)佐 藤 春 彦
2>F
原 直 樹
3)要 旨
本 研 究
の目的
は,
背 臥 位
から
の立ち
トがり動作
パ ター
ン の推 移 を縦 断 調 査
に より明
らか にす
ること
であ る。
健 常
な幼 稚
園児
17
名
を対 象
と し,
年 少
ク ラス時(
平 均年
齢3
歳9
ヶ月±4
ヶ月 ) か ら2
年 間 継 続 し,
計
3
回,背 臥 位
か らの立 ち 上 がり動 作 を
ビデ オ に 記 録 し た。
そ して, 立 ち トが り動作
中の.
h
肢, 頭部
・
体
幹
.
下肢
の3
つ の部 位
に剃
1
し動 作
パ ター
ンを分 類
した。
その結
果,一
ヒ肢
,
頭 部・
体 幹
の動作
パ ター
ン の推
移で は一
定
の 傾向
を 示 し,
下 肢の動 作パ ター
ン の推 移 で は,
上 肢,
頭 部・
体 幹の動 作パ ター
ン の 推 移 に 比べ淀
の 傾向
を 示 さず 多 様
な動 作
パ ター
ン朔
1
[移 が観 察
さ れ た。
そ し て,
動 作パ ター
ンの変化
は年
少 ク ラス時
か ら年
中 クラス時 呼 均 年 齢
4
歳
9
ヶ月±4
ヶ 月)
の問 に 牛 じて い た。
E
肢では年
少ク ラ ス時 か ら 年 中ク ラス 時 に か けて,
17
名 中9
名 が 左 右 ど ち ら か・
側の床 を 両 手で押 して立 ち 上 が るパ ター
ンか ら,
片 手
, あ るい は 両手
を左 右 非
対称
的 に使
い 立 ち 上 が る動 作
に 変化
し,
頭部
・
体 幹
で は,
17
名 中
6
名
が回
様
の時期
に 回旋
の少
ない 立 ち 上 が り動 作
を 獲得
した。
これ らの こと か ら,
発 達 段 階にお ける立 ち 上 が り動
作の評 価 に は,
上 肢,
お よ び旻貝部・
体 幹の 運 動 に 着 目 し観 察 す るこ と が 重 要にな る と 思 わ れ た。
キー
ワー
ド甑 ち
E
が り動 作,
健常幼
児,
縦断
調 査 は じ め に背
臥位
か らの立 ちE
が り動 作
(以 下,
立 ち 上 がり動 作)
は,ll
常
生活 活 動
を遂 行 す
るE
で不
卩∫欠
な 基本 動 作
であ
る。
小 児の運動
発 達 に おい て は,
立 ち 上 が り動 作
を獲 得
す るこ とに よ り,
そ れ まで の床
而で の生活
か ら,
立位
の 生活
へ と活 動 範 囲
を広 げ
るこ と が可 能
にな
る、
そ
して,
立 ち 上 がり動 作
の評 仙
に より中 枢 神 経 系
や筋 骨 格 系
をも
含
め た,
小 児の運動 機
能 を 総 合 的に捉
える こ とが 可能
であ
る と言
わ れ,
理学 療 法
を進
める上で重 要 な意 味 を持
っATw 〔エ
.
Year LongitudiriuL Study 〔}n 亡he MI}vc,m 〔/nt Pattcrns of Healthy Chi且dren.
.
”ssessrrlent {’
)f Rising fr⊂〕m a Supine P【)sit.
ionLo an Erect Stance
l) 北里大学 大学 院 医療 系 研 究 科
〔〒228
.
8555 神 奈 川 県 柑 模 原 市 北 里 1−
15−
1)ChLka Nakano
,
RPT :Graduate SchQol of Mcdical Sclence,
KitasatoIJniversity
2,北早大学 医療 衛牛学部
1
’
【.
)shitaka Shiba,
RPT,
へL、、
Mikt Sakanloto,
RPT.
PhD,
HarLthikoSaτ〔,
、
RPT.
PhD :Kitasaro Univcrsity,
School of A且ied Hea且しhScicn〔:CS
3) 筑 波 記 念 病 院リハ ビ リ テ
ー
ショ ン部Naokl Mihara
,
RPT:Tsukuba Memorial HospiLal.
RehabiliLaLlo[1Centcr
#
E
.
mait:shlba@ahs、
kitasato−
u.
ac.
jp
!受 付口 2006年2月⊥71「 受 理H 2006年⊥1月IsH , ている1)
。
これ まで
,
小 児
の立 ちE
がり動 作
に関
しては,
身 体 各
部 位
の動 作
パ ター
ンを分 類
する方 法
を用
い てVanSantL
) が4
〜
7
歳
の健 常 幼 児
120
名 を対 象
とし
,
MarSala
ら3) は,
ユ5
・
一・
47
ヶ月
の健 常 幼 児
60
名
を対 象
と し た調
査 を行
っ てい る.
本 邦
で は,
對 馬
1)が,
身 体
全体
の動
き を観
察 し
て動 作
パ ター
ンを分 類 す
る方 法 を使
い,
生後
10
ヶ月
〜
6
歳
3
ヶ月
の健 常 幼 児
177
名 を対 象
とし
た報 告 を し
ている。
こ れ らの先 行研 究
に より
,
立 ち ヒがり動作
を獲
得 す
る1
歳
頃か
ら,
4
歳 程 度 ま
で は,
体 幹 を大 き く
回旋
さ
せ,
腹 臥 位
や 四つ這
い位 な
どを
とる方 法 を川
いて立ち
E
がり動 作
を行 う
が.
発 達
に伴
い,
体 幹
の回旋
の少
ない 立ち
上 がり動 作
が叮 能
にな り
.
6 ・7
歳 児
で は,
成 人
で見
られ
るような左 右 対 称 的 な
立ち
上が り動 作 を獲 得 す
る という
こ とが分
か っ てい る ]3)。
し か し な が ら,
これら の先 行 研 究
は全
て横 断調 査
であ り
,
幼 児 期
の発 達
に は個
人 差
が大 き
いこ と から
,
縦 断 調 査
により
,
個
々 の発 達
に伴
い ど の よう
に 立 ち上が り動 作 を獲 得
していく
のか を 明 ら か にす
ること
が求
め ら れ る。
ま た, 立 ち 上 が り動 作
の変 化
が発 達
に伴
い連 続 的
に生
じ てい るの か,
「
い つ」
,
「
どの よう
に」 動 作
が変
化 す るの か を 明 確 に す る ため に22
埋 学 療 法 学 第34巻 第1号 は,
縦 断 調査
が 必 要であ る2)4)。
そこ で本 研
究
で は,2
年
間の縦
断 調査
によ り健 常 幼 児
の背 臥 位
か ら の立 ち
上 がり動 作
パ ター
ン の推 移 を調 査
し,
発 達 に 伴 う動 作パ ター
ン の 変 化 を 明 ら か に す ること を 凵 的 と し た。
対
象
神 奈
川県 相 模 原 市 内
のA
幼
稚
園 に 通 園巾
の身 体
的・
知
能 的 に 明 ら か な 異 常の ない,
健 常 な年
少 ク ラス児
24
名
を 対象
と し た。
1
名 は 児の協 力 が 得 ら れ ず 立 ち 上 が り動 作
の撮 影
が困 難
であり
,
ま た6
名
が転 園
に より調
査の継 続
が不
可能
と なっ た。
そのた め,
年
少 ク ラス時
(以 下,
年
少時 )
か ら年
長ク ラ ス時(
以 下,
年 長 時 ) まで,
2
年間 継 続
して調
査 が可 能
であ
っ たの は17
名 (
男 子
8
名
,
女 子
9
名 )
であっ た。
対 象 者
17
名
の平 均 年 齢
は年 少 時
に3
歳
9
ヶ月
±4
ヶ月 (
範 囲
:3
歳5
ヶ月
〜
4
歳4
ヶ月 )
,
年 中
ク ラス時 (
以下
,
年 中 時 )
に4
歳
9
ヶ月
±4
ヶ月
(
範 囲
:4
歳
5
ヶ月
〜
5
歳
5
ヶ月 )
,
年 長 時
に5
歳
9
ヶ月
±4
ケ月
(範 囲
;5
歳
5
ヶ月
〜
6
歳
5
ヶ月)
であ
っ た。
なお
,
A
幼 稚 園
と保 護 者
に本 研 究
の内容 を十 分
に説 明
し
,
両 者
の同 意
を得
た 上で,
A
幼 稚 園教 員
の協 力
を得
て調
査 を行
っ た。 方 法1
.
調査 期
間A
幼 稚 園
に て2003
年
9
月 中 旬
に調 査 を 開 始
し,
これを
ベー
スライン調 査 (
年 少 時 ) と
した
。
そ
し て,
2004
年
9
月 中旬
に 追 跡 調査
1
年
目(
年
中 時)
,2005
年
に9
月
中旬
に追 跡
調査
2
年
目(
年 長 時 )
の調 査 を行
い,計
3
回 の調 査 を実 施
し た。
2.
立 ち 上 がり動 作
の撮 影 方 法
192cm
×118
cm の マ ッ ト上での,
背 臥 位
か らの立 ち
上 がり動 作
を,
右
側方
・
足 側 に設 置
し た2
台
のデ ジ タルビ デ オ カメ ラ
(
Digital
Video
Camera
Recorder
DCR −
PCIO1
:SONY
社
製)
を 用い て撮 影
し た。
デ ジ タル ビ デオ カメ ラは,
マ ッ トの中
心 か ら340cm
離
れ た 地点
に水 平
に な る よう
に設 置
し,
レ ンズの中
心の高
さ を床
面 か ら60cm
の位 置
と し た。
対 象 者
はマ ッ ト巾 央
に背 臥 位
とな り
,
測 定 者
は,
マ ッ トの外
,
対 象 者
の左足 側
か ら,
口頭
に よ る指 示
を行
っ た。
動作
の指示
は,
「
立っ て下
さい」
という 言葉
の み で行
い,
立ち
上 がり動 作
の方 法
や速 度 を規 定 す
る言 葉
は使 用
しな
い よう留 意 し
,
自由 な
立ち
上 がり動 作
を行
わ せ た。練 習
試 行
を3
回実 施 後
,
立ち
上がり動 作
の撮 影
を開 始
し,
動
作
が途 中
で中 断
した 試 行
や,
練 習 試 行
と全 く異 な
っ た動
作 を行
っ た試 行
は除外 し
,
自然 な 動 作 が
5
試 行 遂 行
でき
るま
で実 施
した。
3.
画 像 処
理右 側 方
と足 側
か ら撮 影
され た2
つ の画像
は,
ビデ オ編
集
ソ フ1・
(
Ulead
video studio7 :Ulead
system社 製 )
を
使
用 して,
1
つ の画 面lt
で右
側方
と足 側の画像
が 同期
して見
る こ とができ
る よう
に レ ンダ リング処
理を
した。4.
立 ち 上 が り動 作のパ ター
ン分 類法
立 ち 上 が
り動 作
のパ ター
ン分 類 には,VanSant
の分
類
2)(
表
1
)
を使
用 し た。
これ は,
動 作 中
の身 体
の動 き
を 上 肢,
頭 部・
体幹
,
下 肢の3
部 位 に 分 け,
さ ら に各
部位
を 上 肢 はstepl〜4
, 頭部
・
体
幹
はstep ユ〜
5
, 下肢
は step1〜4
に 分 類 す る方 法
で あ る。
な お,3
部 位
の動 作
パ ター
ン はstep1 か らstep5 に な る に 従っ て難 易 度 が 高く
な る と さ れ てい る。
対 象 者
のベー
スラ イン調査
・
追 跡 調査
1
年
目・
追
跡 調 査2
年
目の計
3
回の調 査,
各
5
試 行の ビ デオ 画 像 か ら 立 ちlt
がり動 作
パ ター
ンの分 類
を行
っ た。
動 作
パ ター
ン の分 類
は,
ビ デ オ画 像
か ら2
名
の検 者
が 個々 に 分 類 を行
っ た。
その後
,
2
検 者
が そ れ ぞ れ 分 類 し た 計3
回の調 査,
各
5
試 行
の結 果
か ら,
身 体
3
部 位
全体
お よ び,
身 体
各
部
位
の評 定 者 問
の信 頼 性
を分 析 す
る た め,
Kappa
係
数 を用
いて2
検 者 間
の一
致 率
を算
出 した。
そ して,
2
検 者
間 の分 類 結 果 が 異 な
っ た試 行
につ い てはKappa
係 数
を算
出
し た後
に再 度
の観 察
と2
名
の検 者
の協 議
に よっ て 立 ち 上がり動 作
パ ター
ンを確 定
した。
本 調
査では,
運動 発
達 という視 点
から
,
対 象 者
の到 達 し
てい る最 も高
い段 階
を分析 す
る こと とし
た。
そ
のた め,5
試 行 中
で Step が異 な
る動 作
パ ター
ン が見
ら れ た場 合
,
最 も高
い step を使 用
し てい る試行 を各 対 象 者
の立 ち
E
がり動 作
パ ター
ンとし
て採 用
した
。
結
果
1
,
対 象 者
の追 跡 率
ベ
ー
ス ラ イン調査
が23
名
(24
名
中1
名
が児
の協 力
が得
ら れず
撮 影
が 困難
で あっ た)
,追跡 調 査
1
年
凵が18
名
であ り,
ベー
スライン調 査
か ら追 跡 調 査
ユ年 目ま
で の追
跡 率
は78
.
3
% で あっ た。
ま た,追
跡 調査
2
年
目 が17
名
で あり
,
ベー
スラ イン調査
か ら追
跡 調査
2
年
目 ま での追
跡 率 は73
,
9
%で あっ た。
ベー
ス ラ イン調査
か ら追 跡 調
査2
年 目
まで に,
6
名
が 追跡 不
可能
と なり
,
原 因
は 全 例,転 園
であ
っ た。
2
.
2
検 者 間
の一
致 率
計
3
回
の調
査,
各
5
試 行
を分 類
し た結 果
の2
検 者
間の一
致 率
を表 す
Kappa
係 数
は,
身体
3
部 位
全体
で0
.
747
と良好 な
一・
致 が 示 され
た。身 体 各 部 位
ご とのKappa
係 数
は 上肢
で はO
.
559
,
頭 部
・
体 幹
で はO
.
776
,
下肢
で はO
.
805
であ
っ た。 なお,
Choen5
)は,
Kappa
係 数
の基準
を,
発達に伴 う背 臥 位か らの立ち上が り動作パ タ
ー
ン の推 移23
表1VanSant2 〕の立ち上が り動作のパ タ
ー
ン分 類 (著 者 ら訳 )Step
動 作 内 容Push
andReach
toBilateral
Push :片 手 は骨 盤の横の床 面に胃 く.
もう一
方の手は体 を横 切っ て伸ば さ れ床
面1
につ き.
両 手で肘 伸 展 位になるまで床 面 を押 した 後,
両乎 を挙 上 し,
バラン スを とるため に使 用 する,
」 L 支.
目Asymmetrical Push :片 手 もしくは 両
r一
で床
面 を押
す.
2 に片手 を 挙 上 し,
バ ラン スを とるため に使用する,
両手
を使 う場 合は,
両手は 左右 非 対 称に床 面 を押 した後Symmetrical
Push
:両 手 は そ れ ぞ れ 骨 盤 横の床面 に置き,
対 称 的に床 面を押 す,
その後,
両 手 を挙.
ヒ しバ ラン 3 スを と る た め に使 用 する.
Symmetrieal Reach :両 手は前 方に伸ば し
,
体 幹の動 き をリー
ドする.
動作の 間 を 通 し て,
両 手 はバ ラ ンスを と 4 る た め に使 用 する.
Full
Rotution
,
Abd
〔〕menDown
:頭 部・
体 幹 は,
腹部が床面 に 接する まで屈 曲・
回 旋 する.
その後,
骨 盤 帯は 1肩 甲帯の位 置 また は そ れ よ り高い位置 と な る ま で 挙 上 す る
.
背 部は体 幹の回旋を伴 うか も しくは伴わずに地 面 と垂 直 な位 置にまで達 する,
3 頭 部・
体幹
Full
rotation,
Abdomen
Up :頭 部・
体 幹は,
腹 部が床 面の方 向 を 向 くまで屈 曲・
回旋か 屈曲 もし くは 回旋を す2
る が 床 面 に は 接 触 し ない,
骨盤帯は肩 甲 帯より高い位 置となる,
その後,
背 部は体 幹の回旋 を 伴 うかもし く は伴
わずに 地面と 垂直 な位 置にまで達 する.
Partial R〔〕tation :頭 部
・
体 幹の屈 曲・
回旋に より,
体はi
則 臥位と な り,
肩 甲 帯 は 骨 盤 帯 より高い位 置に と ど まる
,
その後,
背 部は体 幹の凹旋 を伴 うかもしくは伴わず
に 地 面 と 垂直な位 置に ま で達す る.
Forward
withRotation
:頭 部・
体 幹 は,
わ ず か な 回旋を伴 うか も しくは伴わずに前 方に屈 曲 する.
対.
称 的 な屈4
曲は
,
同旋 もしくは伸展 を伴 う回旋に よっ て 中 断 さ れ,
わずか な 回旋を伴 う屈 曲は 反対 方 向へ の逆 回 旋に よって補止 さ れ る
.
回旋 方向
の変 更は1
回以 ヒ生 じ,
背 部が垂直に伸展 する前 に 顔 は 前 方 かわず かに斜 め を向 く.
Symmetrical
:頭 部・
体 幹は 垂直 線を過 ぎる まで対.
称 的に前 方に屈 曲し,
その後,
背部 が直立姿 勢に な る ま で 対5
称 的 に伸 展す る.
ユJump
toSquat
1両脚は一
方に屈 曲し 回旋 する.
その 後,
両 脚 は 同 時 に 床 両 か ら 同 旋 せ ず に 挙上 し,
両足 を床 面に つ けて股関 節と膝 関節 を屈 曲し たス ク ワ ッ ト姿 勢か半スクワッ ト姿勢 と な り
,
両 脚 を 毒直に仲 展 する.
Half
Knee1
:片方か 両方の脚は・
方
に 回旋
し な が ら両 脚を体 幹の方に屈 曲 し,
膝立ちか片 膝立ちのどちら かのパ 2 ター
ンに な る.
膝 立 ち に な る場合,
片 膝立 ち に な る た めに片 方の脚が前 方に屈 曲 し反 対.
側の脚が伸 展し前 方に 動く と,
前 方の 脚 は 伸 展 す る.
颪
、糠
繍 鱸
麟 鷺
醤
鱸 糠 襯
1
韈
鐵
1
灘
る間に足 を踏み出 す 動 作に よっ て補 止 さ れる.
Symmetrical Narrow
−
based
Squat
withBalance
S
しep :両 脚 は 踵 を 殿部に 接 近 さ せ な が ら屈 曲し,
基底 面の幅4
が狭い ス ク ワッ ト姿 勢になる
.
スク ワッ ト姿勢
か ら 立 ち 上 が る間,
もしくは対 称 的 な立ち上が りに続い て,
バ ラン スを とるための足 を踏み出す 動 作が見ら れ る,
0
,
40
〜
0
.
59
:fair
,
O
.
60
〜
0
.
84
excellent と している。
good,
0
,
85
〜
1
,
00
’
3
.
3
部 位
の動 作
パ ター
ン の推 移
と度 数 分 布
.
ヒ肢 と頭部
・
体 幹
の動 作
パ ター
ン の推 移
に は一
定
の傾
向
が.
見 ら れ た が,
下 肢
の動 作
パ ター
ンに は一
定
の傾 向 を
示
さ な かっ た。
以 下に,
詳 細
を述
べ る。1
).
ヒ肢(
図1
,
図4a
)
17
名 中
9
名 (
52
.
9
% )
が,
ベー
スライ
ン調査 時
に「
片
側で の両 手 押
し (stepl)」
を示
し,
追 跡
調査
1
年
目 に「
片 手
ま た は,
左右 非 対 称 な 両 手 押
し (step2 )」
に変 化
し,
追 跡調
査2
年 囗
は同様
に「
片 手 ま
た は,
左 右 非 対 称
な両 手押
し(
step2)」
を示 す
という動 作
パ ター
ン の 推 移 であっ た(
1
→
2
→
2
)
。 そ し て,
2
名
(
ll
,
8
%)
は, ベー
スライ
ン調 査 時
と1
年 後
に「
片 手 ま
た は,
左 右 非
対称
な両
.
予 押
し(
step2 )」 を
示 し,
追
跡 調査
2
乍
目 に 「左 右対 称 的 な両 手 押
し(
step3)
」
に変
化 し た(
2
→2→
3
)
。
(人) 10 5 o1 9 1 〔11=
17)艦
」
・ ■ L − 巳〆
∵
ザ∵ 鉄
ノ
〆
∵
控
♂
ジ》
〜
図1
動 作パ ター
ン の推移 と 度 数 分布 :it
肢1
→
2
→
2
: ベー
スラ イン調査が stepl,
追跡 調査1
年 目が sLcp2,
追 跡 調査2
年
目 が step2 を示 す.
全
部 で8
種
類の動 作パ ター
ンの推 移
が観 察
さ れ,.
ヒ記
以 外の動 作パ ター
ン の推 移 は各
々1
名
ずつ 見 ら れ た。
ま た
,
図
4a
に最
も 出現 頻 度
が高
かっ た「
片 側
で の両
手押
し(
step1)
」
と「
片 手
ま た は,
左右 非 対 称 な 両 手 押
し (step2)
」の動 作
パター
ンを図 示
し た。
24 理 学療 法 学 第
34
巻 第1号2
)頭 部
・
体 幹 (
図
2
,
図
4b
)
17
名 中
6
名 (
35
,
3
% )
が,
ベー
ス ラ イン調
査時
で「
側臥 位 ま
で の回旋
Cstep3
)」
を示
し,
追跡
調査
1
年
目 と2
年
H
に「
わ ず
かな 回 旋
Cstep4
)」
に変 化
し た(
3
→4
→4
)
。そ
して,
3
名 (
17
.
6
% )
は,
ベー
ス ライン調
査時
か ら「
わず
か な 同旋
(step4)」
を示
し,
追跡 調
査1
年
凵,
追 跡 調 査
2
年
R
とも
に変 化 しな か
っ た(
4
→
4
→
4
)
、、
ま た,
2
名 (
IL8
% ) が
ベー
ス ライン調
査時
に「
腹 部
が床
面 か ら離 れた腹 臥 位
Cstep2
)
」
を示
し,
追跡 調
査1
年
目 に「
わず
か な 回旋
(step4)
」
に変化 し
,
追 跡 調査
2
年
II
は 同様
に「
わず
かな
回旋
(
step4)」 を示 し
た(
2
→
4
→
4
)u 全 部で9
種
類の動 作
パ ター
ン の推 移
が観 察
さ れ,
卜 記 以外
の動 作
パ ター
ン の推 移
は各
々1
名 ず
つ見
られた。ま た, 図
4b
に最 も 出 現 頻 度
が高
かった 「
側 臥 位 ま
で の回旋
〔step3)
」 と 「
わず
かな
回旋 (
step4)」
の動 作
パ ター
ン を 図 示 し た、
3
)
ド肢
(
図3,
図4c
)
17
名
中3
名
Cl7
.
6
%)
がベー
ス ライン調 査 時
に「
両 膝
ま た は片 膝
立 ち(
step2)
」
,
追 跡 調査
1年
目 に「
左 右 非
対 称
ま た は,
支 持 基 底 而 が広
い(
step3)
」
に変 化
し,
追
跡
調 査2
年
目 は 同様
に「
左 右 非
対称
ま た は,
支 持 基 底 而
が広
い(
step3)
」
を示 す
という
動 作パ ター
ン の推 移であ っ た(
2
→
3
→
3
)。
ま た,
同 じ 出 現 頻度
で3
名 (
17.
6
%)
がベー
ス ライン調査 時
,
追 跡 調査
1
年
目 とも
に「
左 右 非
、
0 ノ ー (n=
1T) 〔人 ) 10 (n=17)5
6 2 。」
L
占
■
♂ /
〆
∵
♂∵
諭
! /
ギ妙
/
11 131 rO 01 1 13 図2
動 作パ ター
ン の推 移 と度数 分 布:頭 部・
体 幹3
→
4
→
4
:ベー
ス ラ イン調杏が step3,
追 跡 調 査1年 日が step4,
追跡 調査2
年目が step4 を示 す.
3凸
.
宜
立
」
」直
〆
レ鳶鴫
.読
〆
い
ン
ンな
ゐ
ぺ
お諸
図3
動 作パ タ
ー
ンの 推 移 と度 数 分布
:下肢2
→
3→
3 :ベー
ス ライ ン調査 が step2,
追跡 調 査 1年目 が step3,
追跡 調査2年目 が step3 を 示 す.
a,
上 肢 蛍嘛
跚黼遍
step1b
.
頭 部誕
,
耀
体 幹脳
step3 step2 st哩
.__
」.
よ
ド 肢 step2一
一
7
step3図4
身体各部 位の動 作パ タ
ー
ン上肢
,
頭 部・
体 幹,
下 肢の3
部 位で 出現 頻度 が高かっ た動
作パ ター
ンを示し た,
a.
上肢 :stepl 「片 側での両手
押し」
,
step2「
片 手ま た は,
左 右 非 対 称 な 両.
r一
押し」.
b.
頭 部・
体 幹 :Slep3 「側 臥位ま での 回旋 」,
Stcp4 「わ ずかな回 旋 」.
c.
下肢 :Step2 「両膝ま た は 片 膝 立 ち 」,
step3「
左 右非 対称ま た は,
支 持基底 面が 広い」,
step4 「左 右 対 称 的,
支 持 基 底 面 が 狭い 」.
発 達 に 伴 う背臥位か らの立 ち
L
が り動作パ ター
ン の推 移 25対 称 ま
た は,
攴持 慕
底 而 が 広い(
step3 )」 を 示 し,
追跡
調
査2
年
目に「
左 右
対称
的, 支持
基底 面
が狭
い(
step4)
」
に変 化
した (
3→3
→4
)
。
その他の動 作
パ ター
ン の推 移
は,
ベー
ス ラ イ ン調 査 時 に 「両 膝 ま た は片 膝
立 ち (step2)」
,追
跡 調査
1 年
凵 に「
左右 非 対 称 ま
た は,
攴持
基 底 而
が広
い 〔step3)」
.
さ ら に 追跡 調
査2
年 目
に「
左
右
対称
的,
支 持 基 底 面 が 狭 い(
step4)」
に変化
したも
のC2
→3
→4
)
と,
ベー
ス ラ イン調
査時
に「
両 膝 ま
た は片
膝
立ち (
step2 )」,
追 跡調
企1
年 目
に「
左 右 対 称 的
,
支
持 基 底 面 が 狭い (step4)
」に変化
し,
追跡 調
査2
年
凵は 同様
に「
左 右対 称 的
,
支持
基底 而
が狭
い(
step4)」 を
示 し た もの(
2
→4
→
4
)
が そ れ ぞ れ2
名 (
1
ユ.
8
% )
であ
っ た。
ド肢の動 作パ ター
ンの推 移
で は,
全部
で1
ユ種
類の 動 作パ ター
ン の推 移
が観 察 さ れ
,
上記以 外
の動 作
パ ター
ン の推 移 は,
各
々1
名 ず
つ見
ら れ た。
ま た
,
図4c
に出現 頻 度
が高
か っ た「
両膝
ま た は 片膝
立 ち(
step2)」
,
「
左右 非 対 称 ま
たは,
支 持 基 底 面
が広
い(
step3)
」
,
「
左右 対 称 的
,
支 持 基 底 面
が狭
い (step4 )」
の 動 作パ ター
ンを図 示
し た,
4
.
3
部位
の紅
み合
わ せ動 作
パ ター
ン の推 移 と度 数
分布
表
2
に,
ベー
ス ラ イ ン調 査 時
か ら 追 跡 調 査2
年
目 まで の,
上肢
,
頭 部
・
体 幹
.
下肢
の3
部位
の組 み 合 わ せ動 作
パ ター
ン の推 移
とそ
の推 移 を示
し た 人数
を 示 し た。
ま た,
図5
に組
み合
わせ動 作
パ ター
ン の 推 移の・
例
を図 示
し た。全
部
で ユ5
種 類
の紐
み合
わ せ動 作
パ ター
ン の推 移の形
式
が観 察
さ れ,
その 中で,2
種
類の 形式 俵
2
,
・
) を
,
そ れ ぞ
れ17
名 中
2
名 (
ll,
8
%)
が示
し た。
その他
の組
み合
わ せ動 作
パ ター
ン の推 移
は,
各
々1
名 ず
つ見 ら
れ た。考
察
本
調査
に おい て,頭部
・
体 幹
の動 作
バ ター
ン の推 移
は,
35.
3
%
がベー
ス ラ イン 調 査時
に「
側臥 位
まで の 回旋
(
step3)
」
を 示 し,
追跡 調
査1
年
Ll
に「
わず
かな
回旋
(
stcp4)」
に 変 化 し,
追跡 調
査2
年 目
には変 化 を認
めな
かっ た。
つ ま り,
年
少 時に は「
側 臥位
まで の同旋 」
が 必 要 で あっ たのが,
年 中 時
に は体 幹
の 回旋
の程 度
が減 少
し ,「
わず
か な 回 旋」
で の立 ち ヒがり
が可 能
にな
った
こと を
示 した。
對
馬 ら’
1)は,
3
歳 半
で体 幹
の部 分
回旋
で立 ち 上 が ること が冂∫能
にな り
,
3
歳
という年 齢
が動 作
パ ター
ン の変換
期 で あ る と報 告
しており
,
今
回の縦 断調 査
に おい て,
年
少時
か ら年 中 時
の問
に体 幹
の 同旋
の程
度 が 少 ない 立 ち トがり動 作 が 可 能
にな
ること
が明 確
に な り, この時
期の動 作
パ ター
ン の変 化
が大 き
い という
こと
が 示唆
さ れ た。
動 作
パ ター
ンの推 移
に着
H
す
る と,h
述の よう
に頭
部
・
体 幹
で は35
.
3
%
がベー
ス ライ ン調査
時 か ら 追跡
調 査2
年
目 まで 同様
の動 作
パ ター
ン の 推 移 を 示 し た。
Milani
ら6)7)は,
立 ち
上 がり動 作
を 評 価 す る際
に体 幹
の回 旋
の程 度
に着 目
し て おり
,
本
調企
で も頭部
・
体 幹
の動 作
パ ター
ン の推
移は一
定
の 傾 向 を 示 し た。
中 村 S〕 は体 幹
の 回旋
の程 度
が減 少 す
る 要 因 を,
「
バ ラ ンス反 応の発達 」お
よび「
屈 筋運 動
パ ター
ン の 増 強 」 と述べ ており
,
平衡 機 能
の発達
や,
体幹
屈 筋 群の 発 達 に よる 「屈 筋
運動
パ ター
ン の増
強」
が体 幹
の回 旋の程 度の変化
に深
い関連
があ
る と考 え
ら れ た。
表
2
3
部 位の糾み合わ せの動 作パター
ン の推 移 ベー
ス ライン調 査 既→
追跡 調査1年
卩→
追跡 調 査2年目入 数
一
212222333322234
122233333334444
111111111
⊥22222
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
334323323432434443444344454444
222222122232224
→
→
→→
→
→→
→
→→
→
→→
→
→344324434333434
445434444454445 324222222243233111112
⊥ 12111111 十 二’
11 17 1・
3・
2 :1』
肢が step1,
頭 部・
体 幹 がstep3,
1・
肢 がstcp2 を小 す.
26 理学 療 法 学 第34 巻第1号 べ
一
ス ラ イ ン 調査 時 (年 少 時 ) 1・
3・
2期
験
嚇
抛
鬼
藤
追 跡 調 査 1 年 目 (年 中 時 ) 2・
4・
3
帳
躯
森
舘
追 跡 調 査 2 年 目 (年 艮 時 ) 2・
4・
4爆
』
廐
疆
図
5
組 み合わ せ動 作パタ
ー
ン の推移 の例 表2
の組み合わせ動 作パ ター
ン のベー
ス ライン調 査時
,
追 跡 調 査1
年 目,
追 跡 調査2
年目の推 移 を示 す,
1
・
3
・
2 :上肢がstepl,
頭 部・
体 幹が step3,
下 肢 が step2 を 示す.
上
肢
の動 作
パ ター
ンの推移
を み ると
,
頭 部
・
体 幹
の動
作
パ ター
ン の推 移 よ りも頻 度
の高
い52
.
9
% が
,
ベー
ス ライ
ン調
査時
か ら 追跡 調
査2 年
目 まで 同様
の動 作
パ ター
ン の推 移
を示
し た。
その推 移 はベー
ス ラ イン調 査 時
に「
片 側
で の両 手押
し (stepl)」
,
追 跡
調査
1
年
目 に「
片 手
ま
た は,
左 右 非 対 称 な両 手 押
し(
step2)
」
に変 化 す
るパ ター
ン であ り
,
年 少 時
に は体
の一
側 に一
ヒ肢
を移 動
さ せ,
両手 掌 面
で支 持 面
を押
して立 ち 上 が る という
両上 肢
での強
い支 持
が必 要
であ
っ たのが,
年 中 時
に は,
上 肢の支 持
が少 な
い 立ち
上 がり動 作
が卩∫
能
に なっ た と考
え ら れ る。
このこ と から,
上肢
の支 持性
の向
上に よ り体 幹
の回旋
が減 少
し た可 能性 もあ
る と同 時
に,
体 幹
が腹 臥 位
や 側臥
位 にな
るま
で大 き く回 旋 す
る のか,
ま た は わ ず か な 回旋
の みで 立ち ヒがる の か という体 幹
の回旋
の程 度に一
ヒ肢の動
作
パ ター
ンが影響 を受 け
,
体 幹
の回 旋
の程 度
をL
肢
の動
作
パ ター
ンが反 映
してい るという可 能 性
が あ る と思 わ れ た。
従
い,
Milani
ら6)7)の よう
に,
体 幹
の同 旋の程度
に着
目 す る だ け で なく
.
上 肢
の動 作
パ ター
ン の推 移
に も 注 目す
る必 要
があ
ること が示 唆 さ
れ た。下 肢の動 作パ タ
ー
ン の推 移
で は,
様
々 な動 作
パ ター
ン の推 移 が観 察
さ れ, 上肢
で は全 部
で8
種 類
,
頭 部
・
体 幹
で は9
種
類であっ たの に対
し,
下肢
で は,
11
種 類
と最
も多
い 動 作パ ター
ン の 推 移 が観 察
された。
さら に,
下 肢
の動 作
パ ター
ンの推 移 で は, 上肢
,頭 部
・
体 幹
の動 作
バ ター
ンの推 移に比べ て,
あ る・
つ の動 作
パ ター
ン の推 移
を 示す
人 数 が 多い な どの 傾向
は 示 さ れず
,
多 様 性
があ
る こ とが分
かっ た。
ま た,
下 肢の動 作
パ ター
ン の推 移
にお
い て も,
発 達に伴
い難 易 度
の低
い動 作
パ ター
ンか
ら高
い動 作
パ ター
ンに 変 化 は す る が,
上 肢,
頭 部
・
体 幹
に比べ下肢
の動 作
パ ター
ンが 変化 す
る時期
,変 化
の大 き
さ に個
人
差 が あっ た と考
え ら れ る。
これ らの原 因
とし
て,
ド肢
の動 作
パ ター
ンの変 化 に 影 響 を 与え
ると考 え
られる,
下肢筋 力
お よ び,
支 持
基底
面の 広 さと関係 す
る と思わ れ る平衡 機 能
が発 達 す
る時
期,
変 化の大
き さ に個 人差
があ
る ことが予想
さ れ た。
そのた め,
立 ち 上 が り動 作
の評価
に おい ては,
上肢
,
頭 部
・
体 幹
の動 作
パ ター
ン を観 察 す
る ことに より
,
発 達
に伴 う動 作
パ ター
ンの変 化 を的確
にと
らえ
る ことが可能
になると 思 わ れ た。
3
部 位
の組
み合
わ せ動 作
パ ター
ン の推
移 で は,2
種 類
の推 移
の形 式 を そ
れ ぞ れ2
名 (
ll
.
8
%)
のみ が 示 し ただ
けであり
,組
み合
わせ動 作
パ ター
ンの推 移 に は一
定の傾向
が見
ら れな か
っ た。VanSant9
) が 成 人 を対 象
と して行
った 調 査
で は,
組
み合
わ せ動 作
パ ター
ンは,
全 部
で21
種
類の組
み合
わ せ が観 察
さ れ一
定
の組 み 合 わ せ 動 作 パ ター
ンを と
った
のは わず か
25
%
であ り
,
立 ち 上 がり
動 作
は多 様 性
に富
ん でい る のが特 徴
であ る と報 告
し てい る。
そ して,VanSant2
)が4
〜
7
歳
の健 常 幼
児 を 対象
と し て行
っ た調 査
で は,
全 部
で30
種 類
の組
み合
わ せ動 作
パ ター
ンが観 察
さ れ,一
定
の組
み合
わ せ動 作
パ ター
ン を とっ たの は,4
歳 児
で は26
%であ
っ た と して い る。
VanSant2
)やMarsala
ら3〕は,
立 ち
ヒが り動 作
の年 齢
間
によ る違
いや,
立 ち
上 がり動 作
の発 達
の順 序
を明確
にす
る に は,
身体
全体
の動 き を観 察 す
る よりも
,
身体
の各
部位
で の動 作
の変化
を 調査 す
ること
の必 要性 を述
べ,
上肢
,
頭部
・
体 幹
,
下肢
の3
部 位
に分 け
た動 作
パ ター
ン の分類
を行
っ てい る。
本
調査
に おいても
,3
部 位
の紅
み合
わ せ動 作
パ ター
ンの雄 移
に は一・
定
の傾 向
は示 され ず
,
組
み合
わ せ動 作
パ ター
ン の発 達
に は,
多 様 性 が あ り
,
個 人
発 達に伴 う背 臥 位 か らの立 ち 上 がり動作パ ダ
ー
ン の推 移 27 差 が 大き く現
れるも
の であ ること が 明 確 に なっ た。
幼 児
期の立 ち 上がり動 作
パ ター
ン の発 達 に おい て は,
身体
全体
の動 作
パ ター
ンがあ
る淀
の順 序
で変
化す
るの では なく
,
上肢
,
頭 部
・
体 幹
,
下 肢の3
部 位の 動作
パ ター
ンが個
々に変 化
しな が ら,難
易度
の高
い動 作
パ ター
ンに近
づ い て いく
と考 え
ら れ た。
その た め,
VanSant2
) やMarsala
ら3)が 述べ てい る よ う に,
幼 児 期
の発 達
に伴
う動作
パ ター
ンの推
移 を 調 査す
る に は,
身 体 全 体
の動 作
パ ター
ンを観 察 す
る よ り,
各
部 位 別
で の動 作
パ ター
ンの観 察
が適
し ていること が 改 めて確 認
さ れ た。
本 研 究
では, 発 達 に伴
い 立 ち ヒがり動 作
パ ター
ンが変
化 す
ること
が観
察
さ れ た。
こ れ らの背 景
には,
身 長
・
体
重 な どの形 態 的 な 成 長,
体 幹
・
上下 肢
の筋 力
や平 衡 機 能
の発
達 が影 響
を与
えてい る と思
われ
る。今 後
,
これ らの因
子と
の関 連 を明 確
にす
る こ とで立ち
上が り動 作
の獲 得
が 困 難 と なっ てい る児
の介 入 方 法
を決 定 す
る際
の一
助 に な る と 思 わ れ る。
謝 辞 :本 研 究 を
行 う
にあ たり
,
全面 的
に ご協 力
頂いた幼
稚 園
の先
生方
,
園 児 な
ら び に ご家 族
の皆 様
, 測定
を手
伝
っ て 下 さっ た北
里大 学 理 学 療 法 学 専 攻
7
・
8
・
9
期 牛
に 深 く感 謝 致 し ます
。
文 献
1)對 馬 均 :起 き上 が動 作の メ カニ ズ ムー
背臥位か らの起 き止が り
一.
理 学 療 法20
〔10
):1D17
−
1027
,
2003
,
2)
VanSant
AF
:Age
differences
in
movemen しpatterns usedby children to rise
from
a supine position to erect stance.
Phys
Ther
68
〔9
}:1330
−
1339,
1988.
3)Marsala
G
.
VanSant
AF
:Age
・
relateddifferences
in move−
ment patterns used
by
toddlers to rise frDm a supineposition to erect stance
.
Phys
Ther
78(2):149一
上59,
1998.
4
) 對 馬 均,
半田健寿
・
他
:3歳 児の背 臥 位か らの立 ち上 がりパタ
ー
ン.
理 学 療 法学 5(1):169−
170,
1978,
5
)Choen
J
:AcQefficient
of agreementfQr
nominal scale,
Educ
Psychol
Measure
20:37−
46,
1960.
6
)Milani
・
CQmparetti
A
,
Gidoni
EA:Routinedevelepmental
examination
in
nQrmal and retarded children.
Dev
Med
Child
Neurol
9(5):631−
638,
1967.
7)
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総 合 リハ28
#"di}k7
eg34gegle
<Abstract>
A
Two-Year
Longitudinal
Study
on theMovement
Patterns
ofHealthy
Children:
Assessment
ofRising
from
aSupine
Position
to
anErect
Stance
Chika
NAKANO,
RPT
Graduate
Schoot
ofMedical
Science,
Kitasato
Uhiversity
Yoshitaka
SHIBA,
MA,
RPT,
Miki
SAKAMOTO,
PhD,
RPT,
Haruhiko
SATO,
PhD,
RPT
Kitasato
University,
School
ofAllied
Health
Sciences
Naoki
MIHARA,
RPT
Tsuhuba
Mbmorial
Hospitat,
Rehabilitation
Center
To
demonstrate
how
movement palterns(MPs)
change when a child risesfrom
supineto
erect standing, the rnovements of17
healthy
children(mean
age ±SD
=3y
9mo
±4mo}
were recordedon videotape,
beginning
from
their
initial
yearin
kindergarten.
),・IPs
were categorizedinto
three
bodily
regions: upper extremities(UE),
axial region(AX),
andtower
extremities(I.E),
Nine
children consistentLy exhibited the samepattern
througheut the studyfor
UE
alld6
of themfor
AX,
whereas none of themdemonstrated
such consistencyfor
LE.
In
both
UE
andLE,
certain changes were observedbetween
the
initial
session(mean
age ±SD
=3y
9mo
±4mo)
and thefirst-year
follow-up
(mean
age ±SD
=4y
9mo
±4mo),
but
no such changes of ageneralizable
nature werc seenin
thefollowing
year.In
UE,
the
most common changein
the
first
year wasfrom
initiating
themovement
by
pushing onthe
floor
withboth
hands
near each other over on one side of thetrunk,
toinjtiation
by
pushing
with thehands
apart, one on each side ofthe
trunk.
In
AX,
the children tended to rise withless
body
rotation oneyear
afterthe
initial
session.This
studydemonstrated
relatively great change