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アウトルック

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Academic year: 2021

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(1)

この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する

日経平均株価は円安・業績評価再開で24000円台回復めざす

日経平均株価は27年ぶり高値後に急落、米金利上昇や米中摩擦懸念による米株安波及

 日経平均株価は10/2に24270円と約27年ぶり

高値をつけた後、米金利上昇と米中貿易摩擦

拡大懸念による米国株下落につれて急落

 10/25には高値比10%超下げ、ナスダック総合

指数に続き「調整局面入り」の可能性を示唆。

10/29には21149円と高値比3120円(12.9%)安

 一方、その後は米中貿易摩擦懸念の一服や

決算堅調を受けた米国株反発に加え、ドル円

の113円台乗せを好感。業績面では国内企業

決算の堅調が伝わり、株価の戻りが加速した

日経平均株価は10/31に21920円と安値から

770円戻し。月間では2199円(9.1%)下落した

【見通し】

日本株は目先、米国株、決算にらみの展開が続く見込み。11/6の米中間選挙を無難に通過

し、11/9に発表ピークの19/3期上期決算と通期利益見通しの堅調が確認できれば、業績見

直しが再台頭、日経平均株価は10月初旬につけた24000円台回復をめざす動きを強めよう

電機、輸送を弱気、陸運を中立に下げ、卸売、医薬品を強気、銀行、電力ガスを中立に上げ

(ポイント)

10/31現在、日経平均株価採用銘柄の予想PERは12.6倍と2013年以降の平均レンジ14倍~

16倍を下回る。現状、14倍で24300円台、15倍で26000円台。同予想EPSは10月に一時1%強

下がったが、相次ぐ業績上方修正で再び上昇。業績評価の再開で14倍の回復が意識される

企業全体の19/3期利益見通しはドル円想定の引き上げもあり、従来比で最大3%~5%の上

方修正となる見込み。前期比では減益から増益に転じ、3期連続の最高益見通しとなりそう

米中間選挙後は市場の正常化が進む見通し。例年なら海外勢は11~12月に1.0兆円買い越

し、同期間に日経平均株価は6%超上昇する傾向。直近売られた反動で24000円超も視野に

アウトルック:日本株

(18年11月号)

投資情報部

95 100 105 110 115 120 125 130 135 140 12000 14000 16000 18000 20000 22000 24000 26000 28000 30000 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (1ドル=円) (円) (年/月)

日経平均株価、ドル円、米長期金利、米景況指標

(日次:2015/1/5~2018/10/31) 日経平均株価(左目盛) 200日移動平均線(左目盛) 同▲20%(左目盛) 同+20%(左目盛) ドル円(右目盛) 46 50 54 58 62 66 70 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (%) (年/月) 米10年国債利回り(左目盛) 米ISM製造業景況指数(右目盛) (注)米ISMは月次(18/10まで) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

※11 月 6 日更新版

(2)

日経平均株価は米中間選挙後、円安・業績評価の再開で10月高値24000円台回復めざす

 日経平均株価は目先、11/6米中間選挙を無難に通

過し、11/9発表ピークの19/3期上期決算と通期利益

見通しの堅調が確認できれば、業績見直しが台頭、

10月初旬の24000円台回復をめざす動きを強めよう

 10/31現在、日経平均株価採用銘柄の予想株価収

益率(PER)は12.6倍と2013年以降の平均レンジ14倍

~16倍を下回る。現状、14倍で24300円台、15倍で

26000円台。同予想1株利益(EPS)は10月に入り一時

1%強下がったが、相次ぐ業績上方修正で再び上昇。

業績評価の再開で下限14倍の回復が意識される

 10/31に前半ピークを迎えた19/3期上期決算発表

は、中国・新興国関連の日立建機、コマツが通期利

益見通しを引き上げ。電機大手では中国向け設備投

資需要の落ち込みを反映し半導体、工作機械関連

で一部見通しの引き下げがあったが、想定内。一方、

ソニーが画像センサーや音楽、ゲーム等主力事業の

好調で純利益見通しを従来予想から4割超引き上げ

る等、ポジティブ・サプライズがあった

 今回の決算発表を受け、企業全体の通

期利益見通しはドル円想定の一部引き

上げもあり、従来予想比で最大3%~5%の

上方修正となる見込み。前期比では減

益から増益に転じ、3期連続の最高益更

新見通しとなりそう(右表は東洋経済新

報社予想)

70 90 110 130 150 0 500 1,000 1,500 2,000 11 12 13 14 15 16 17 18 19 今期予想EPS(左目盛) ドル円(右目盛) (年) (円) (1ドル=円) (注)2011/1~18/10の想定株価(PER14倍、16倍)は今期予想EPSに各PER を乗じたもの。今期予想EPSは日経平均株価を日本経済新聞社今期予 想PERで除して算出。19/10(1年後)は来期予想EPS(東洋経済新報社 今期予想EPS×6.5%増益予想)に各PERを乗じたもの 出所:日経NEEDSおよびQUICKのデータ等よりみずほ証券作成 予想EPSは1,739.0円と年初来15.1%増 米減税や想定比円安、内需復調支えに 27824 30371 24346 26575 5000 10000 15000 20000 25000 30000 11 12 13 14 15 16 17 18 19

予想PERによる日経平均株価の想定

(月次:2011/1~2019/10) 日経平均株価 PER16倍 PER14倍 (年) (円) 18/10/31 日経平均株価21920円 (年初来▲3.7%) 今期予想PER12.6倍 予想PERはアベノミク ス相場下、おおむね 14倍~16倍で推移 直近 想定 水準 1年後 想定 水準 12/5に直前の減益 予想でPERが11.0倍に 19/3期 予想 従来 予想 上期 実績 従来 予想 Q1 (4~6月) Q2 (7~9月) 下期 予想 売上高 3.6 3.6 4.1 3.7 4.9 3.5 3.1 経常利益 4.9 5.0 6.1 2.6 10.7 1.8 3.6 純利益 3.9 3.7 5.8 2.5 9.3 2.3 2.0 [従来予想との比較(経常利益)] 単位:社、% 社数 構成比 社数 構成比  上回る 56 9.7 354 61.5  変わらず 437 75.9 1 0.2  下回る 83 14.4 221 38.4

東証1部19/3期業績予想

(前年同期比、%) 区分 19/3期予想 上期実績 (注)対象は19/3期Q2累計決算を 発表済みの企業(金融を除 く)。予想は東洋経済新報社 予想。従来予想は18/9末時 点。データは11/2時点。 上期は4-9月、下期は10-3月 出所:各種資料よりみずほ証券 作成 2018年 10~12月 1~3月 4~6月 7~9月 TOPIX (ポイント) 1646 1600~1900 1700~2000 1600~1900 1600~1900 日経平均株価 (円) 21920 21000~25000 22000~25000 20000~24000 20000~23000 (注)予想はみずほ証券エクイティ調査部(10/26時点)。矢印は現値比もしくは前四半期比のイメージ 出所:みずほ証券作成

TOPIX、日経平均株価の予想レンジ

10/31 時点 2019年

(3)

この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する

 リスクシナリオは、①中国景気失速と早

期の米利上げ打ち止め観測による1ドル

=100円の円高で今期10%減益予想

 ②さらに19年開始予定の日米新通商協

議決裂による米自動車関税引き上げ→

同15%減益予想、③19年10月消費再増

税による景気悪化懸念、がある

 これらの場合、日経平均株価は1000円

級の下げで先行き20000円割れリスクが

浮上する可能性がある(右表参照)

海外勢は年初来4.4兆円の売り越し…過去平均に従えば、年内兆円規模の買い戻し

 10/26(10月第4週)現在、海外投資家は

10月に0.4兆円売り越し。年初来では4.4

兆円売り越しと再び売り姿勢を強めた

 10月上旬以降の世界連鎖株安が背景。

主な要因として米金利上昇や米中貿易

摩擦による企業業績の悪化懸念がある

 米国では、中国・新興国事業比率の高

い資本財や半導体関連に加え、アマゾ

ン・ドット・コム等、一部ハイテク企業でも

売上高ベースで先行き慎重見通しが示

され、成長鈍化懸念の売りにつながった

 一方、米7-9月期決算は全体に事前予

想を上回る内容。2018年利益見通しも事

前の前期比2割超増益が維持され、金利

対比で株式の割安感が増している

 米中間選挙後は市場の正常化が進む見

通し。例年なら海外勢は11~12月に1.0

兆円買い越し、同期間に日経平均株価

は6%超上昇する傾向がある。例年どおり

なら日経平均株価は年末23000円超、直

近売られた反動で24000円超も視野に

今期予想 来期予想 今期試算 ① 今期試算 ② 売上高・前期比(%) 1.4 3.0 経常利益・前期比(%) 6.1 7.3 純利益・前期比(%) ▲ 1.4 6.5 ▲ 10.0 ▲ 15.0 EPS(円) 1,739.0 1,782.4 1,898.2 1,627.2 1,536.8 [指数想定・時期] 直近 直近 1年後 直近 直近 PER17倍 29563 30300 32269 27662 26125 PER16倍 27824 28518 30371 26035 24588 PER15倍 26085 26736 28473 24408 23052 PER14倍 24346 24953 26575 22780 21515 PER13倍 22607 23171 24676 21153 19978 PER12倍 20868 21388 22778 19526 18441 1ドル=100円前提 (注)業績は指数採用銘柄。今期は実績期の次期、来期は今期の次期。指数想定は各1株当    たり利益(EPS)に株価収益率(PER)を乗じたもの。試算①は今期予想が1ドル=100円前    提で前期比10%減益、②はさらに米自動車関税上げで同15%減益の場合。10/31時点 出所:日経NEEDSおよびQUICKのデータよりみずほ証券作成 日経平均株価 東洋経済 日経 今期予想 0.4 0.5 0.5 ▲ 0.4 ▲ 1.5 ▲ 1.0 ▲ 0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (兆円) (月)

月別海外投資家買越額

(月次:2008/1~2018/10) 過去10年平均 2018年 (注)2市場合計。18/5は25日時点 出所:QUICKのデータよりみずほ証券作成 0.9 1.9 ▲ 4.4 ▲ 6 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (兆円) (月)

[年初来累計]

過去10年平均 2018年 (注)2市場合計。18/10は26日時点 出所:QUICKのデータよりみずほ証券作成 +1.0兆円 0.2 2.7 3.5 ▲ 9.1 ▲ 12 ▲ 10 ▲ 8 ▲ 6 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 6 8 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (%) (月)

月別日経平均株価騰落率

(月次:2008/1~2018/10) 過去10年平均 2018年 出所:QUICKのデータよりみずほ証券作成

(4)

電機、輸送を弱気、陸運を中立に下げ、卸売、医薬を強気、銀行、電力ガスを中立に上げ

 TOPIX主要10業種の10月月間騰落率をみると、

TOPIXが▲9.4%となるなか、化学(▲14.9%)、機

械、情報・通信、サービス、電気機器、医薬品、

輸送用機器がTOPIXを上回る下げとなり、銀行、

小売、卸売が比較的小幅な下げにとどまった

 化学、機械株の下落は米中貿易摩擦拡大による

中国景気減速や人民元安によるインバウンド需

要、中国向け設備投資需要の減速警戒が背景

 情報・通信や電気機器は米金利上昇による米ハ

イテク株売りの流れが波及。情報・通信に関して

は、サウジアラビア人記者殺害事件をめぐる米サ

ウジ関係緊迫→サウジによるハイテク株投資の引

き揚げ警戒が株価の重荷となった可能性がある

 サービスは全体株安となるなか、内需系好業績

株の一角として買われていた反動、利益確定売

りが広がった

みずほ証券では、2019年年初から予定の米国による対中関税引き上げや日米通商協議をにらみ、関税影

響の見極めが重要と判断。電機、輸送を弱気、陸運を中立に引き下げ、卸売、医薬を強気、銀行、電力ガス

を中立に引き上げた

年初来

9月

10月

NYダウ

25115

1.6

1.9

▲ 5.1

NY原油先物

65.3

8.1

4.9

▲ 10.8

米長期金利

3.14

0.74

0.20

0.08

国内長期金利

0.12

0.08

0.02

▲ 0.00

ドル円

112.9

0.2

2.4

▲ 0.7

ユーロ円

127.8

▲ 5.6

2.4

▲ 3.2

日経平均株価

21920

▲ 3.7

5.5

▲ 9.1

TOPIX

1646

▲ 9.4

4.7

▲ 9.4

1 化学

1912

▲ 12.0

4.6

▲ 14.9

2 機械

1744

▲ 19.4

5.2

▲ 12.5

3 情報・通信

3492

▲ 2.9

6.3

▲ 12.4

4 サービス

2048

▲ 1.8

4.5

▲ 11.8

5 電気機器

2247

▲ 14.5

0.3

▲ 10.5

6 医薬品

3042

6.2

8.9

▲ 10.1

7 輸送用機器

2792

▲ 14.2

3.5

▲ 9.7

8 卸売

1569

▲ 3.0

7.4

▲ 7.1

9 小売

1322

▲ 0.1

7.4

▲ 5.7

10 銀行

174

▲ 14.1

3.8

▲ 5.0

(注)業種は時価総額上位10業種(10月騰落率昇順)。現値の単位はドル、    1バレル=ドル、%、1ドル=円、1ユーロ=円、円、ポイント。金利の騰落率は    騰落幅(ポイント) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

TOPIX業種別騰落率

No.

指数名

現値

騰落率

(%) ▲ 1.3 2.9 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 30 12 13 14 15 16 17 18 (%) (年)

日本の輸出、工作機械受注

(月次:2012/1~2018/9)

輸出総額(左目盛) 工作機械受注総額 (右目盛) (注)各前年同月比 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 (%) 409.1 33.7 20 25 30 35 40 45 50 100 200 300 400 500 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (億ドル) (年)

世界と日本の半導体売上高

(月次:2008/1~2018/9)

世界(左目盛) 日本(右目盛) (億ドル) 13.8 7.3 ▲ 80 ▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (年) [前年同月比] 世界 日本 (注)3ヵ月移動平均。表中の予想は世界半導体市場統計(WSTS)(18/6発表) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 (%) 半導体売上高 (前年比・%、ドルベース) 17年 18年予 19年予 世界 21.6 12.4 4.4 日本 13.3 8.6

(5)

-この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する

日経平均株価「10%超安」…2015年チャイナショック再現なら11月中旬に20000円割れだが

 なお、リスクシナリオとして日経平均株価が10/25に直近高値から10%超下げ、調整局面入りしたとの見方が

出ているため、過去の例を参考にその実現性をみた

 これによると、図中⑦2015年8月のケースでは、直近高値日から約1ヵ月半後に高値比18.6%安の2番底。そ

の約2ヵ月後に高値比96.2%の水準を回復した

 今回の⑩18年10月のケースに当てはめると、11月中旬ごろに2番底(18.6%安で19748円)、19年1月中旬ごろ

に戻り高値(96.2%で23342円)のイメージだ

もっとも、業績面でみると、15年8月のケースでは急落前の予想PERが16.6倍と15年以降の平均レンジ14倍

~16倍を上回り、過熱感があったのに対し、今回の急落前予想PERは14.0倍と過熱感に乏しい

急落後予想PERも現状、12倍台と当時の13倍台を下回り、下値余地が限られる

仮に予想利益が当時並み10%程度の下方修正となった場合でも、当時のPER水準(14倍~16倍)に当ては

めると、日経平均株価の下値めどは現行の21000円台、上値で24000円台が想定される。調整は比較的浅

く、短くなる見込みだ

5000 10000 15000 20000 25000 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (円) (年)

日経平均株価の直近高値比「10%超安」局面

(日次:2010/1/4~2018/10/31)

① ② ④ ③ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 33 81.4 75 96.2 41 85.5 171 100.5 18 87.14 20 90.32 75 80 85 90 95 100 105 0 20 40 60 80 100 120 140 160 (直近高値=100) (経過営業日数)

⑦2015年8月、⑨2018年1月、⑩2018年10月の

ケース

(日次)

⑦2015/8ケース ⑨2018/1ケース ⑩2018/10ケース 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 15/8/10 16.6 15/9/29 13.4 16/6/24 12.6 18/10/2 14.0 18/10/29 12.3 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (年/月) (倍) (注)予想EPSは日経平均株価を日本経済新聞社予想PERで除して算出 出所:日経NEEDSおよびブルームバーグのデータ等よりみずほ証券作成 16倍 14倍 予想PER 15/8/10 20808 15/9/29 16930 16/6/24 14952 18/10/2 24270 18/10/29 21149 予想EPS1,715円 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300 1,400 1,500 1,600 1,700 1,800 1,900 2,000 13000 14000 15000 16000 17000 18000 19000 20000 21000 22000 23000 24000 25000 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (円)

日経平均株価と同予想EPS、予想PERの推移

(日次:2015/1/5~2018/10/31) 日経平均株価(左目盛) 予想EPS(右目盛) (年/月) (円) ①~⑨の平均 直近高値日から約 3 ヵ月半後 に高値比▲19.0%の「2 番底」、 その約 5 ヵ月後に戻り高値

(6)

日米金融政策からのドル円想定…米利上げ・資産縮小継続で19年にかけ118円超も

 2000年以降の日米中銀資産と日米長期金利差、ドル円の推移から、今後の米利上げ・資産規模縮小継

続と日銀の緩和継続による為替影響を試算、2019年央にかけてのドル円の動きを想定した

 これによると、日米長期金利差1%の拡大はドル円を8.7円(0.1%につき約0.9円)押し上げる傾向。以下、米

連邦準備理事会(FRB)資産0.1兆ドルの縮小はドル円を0.3円、日銀資産10兆円の拡大はドル円を0.6円

それぞれ押し上げる傾向がある(下右表①)

 みずほ証券投資情報部では、2018/11~19/6の日米金融政策の動きとして「FRBは米利上げ3回(計

0.75%)、資産縮小を最大4,000億ドル(月500億ドル)」「日銀は現行の長期金利誘導目標1%近傍を維持

(許容範囲上限は現行0.2%→0.2%)、国債買入年80兆円も維持(資産規模は過去1年34兆円増に対し同

ペースで19/6までに23兆円増)を想定(下右表②)

 結果、ドル円は18/10の112.9円から19/6に118円超に上昇する可能性があると想定している

 リスクは日銀の資産購入停止。観測浮上なら19/6までの資産23兆円増想定が0になり、ドル円想定を1~2

円押し下げ。「国債買入年80兆円」取りやめなら、早期利上げ観測も浮上し、瞬間的にドル円を最大3円

程度押し下げる可能性がありそう。この場合、ドル円は直近の113円から一時的に110円割れも想定される

0 1 2 3 4 5 6 0 100 200 300 400 500 600 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (%) (年)

日米中銀資産、日米金利差とドル円の推移

(月次:2000/1~18/10) 日米金利差(右目盛) FRB資産(左目盛) 日銀資産(左目盛) (兆円、100億ドル) 0.0 0.3 0.6 0.9 1.2 1.5 1.8 2.1 2.4 70 80 90 100 110 120 130 140 150 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (倍) (1ドル=円) (年)

[ドル円推計値]

ドル円推計値(左目盛) ドル円(左目盛) 日銀/FRB資産倍率(右目盛) 【重回帰式】 ドル円=(8.71×日米金利差)+(0.06×日銀資産)+(▲0.03×FRB資産) +80.44(決定係数0.53) (注)日米金利差は米国-日本(長期金利)。ドル円推計値は日米金利差、日銀資産、 FRB資産を説明変数とする重回帰分析により算出。日米資産倍率は日銀資産 (兆円)÷FRB資産(100億ドル) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

【日米金融政策によるドル円相場への影響試算】

① 感応度

・日米金利差:0.1 ポイント拡大→ドル円 0.9 円押し上げ

・FRB 資産:1,000 億ドル縮小→ドル円 0.3 円押し上げ

・日銀資産:10 兆円拡大→ドル円 0.6 円押し上げ

② 2018/11~19/6 の想定(みずほ証券投資情報部)

・FRB:利上げ 3 回(計 0.75%)、資産縮小額は最大 4,000 億

ドル(月 500 億ドル)

・日銀:長期金利誘導目標 0%近傍維持(許容範囲上限:現行

0.2%→0.2%)

国債買入年 80 兆円維持(資産規模:過去 1 年 34 兆円

増→23 兆円増)

18/10 時点 19/6 想定 ドル円影響想定 米国長期金利 3.14% 3.50% 日本長期金利 0.12% 0.20% 日米金利差 3.02% 3.30% FRB資産 4.14兆ドル 3.74兆ドル 1円強押し上げ 日銀資産 552兆円 574兆円 1円強押し上げ ドル円(1ドル=円) 112.9円 118円超 5円~6円押し上げ 日米金利差0.3ポイ ント超拡大→ドル円 3円程度押し上げ (注)19/6 想定の米国長期金利 3.5%はみずほ証券投資情報部の 19/4~6 の想定レンジ 2.9%~3.5%の上限。日本長期金利 0.2%は同想定レンジ 0.1%~0.2%の上限 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

(7)

この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する

【参考資料】

投資情報部「東証1部19/3期上期決算集計(11/2時点)」(11/5)

投資情報部「日本株ストラテジーマンスリー要約版」(10/29)

エクイティ調査部「ストラテジーマンスリー」(10/26)

エクイティ調査部「みずほプレミアム・ポートフォリオ」(10/25)

投資情報部「19/3期上期決算プレビューと当面の日本株見通し」(10/16)

(三野 博且)

コード 銘柄名 業種名 ポイント 4565 そーせい 医薬品 ①2015年に買収したHeptares社の技術やパイプラインが高く評価できる、②ニュースフローが豊富。18年にはガン免 疫治療法のAZD4635のフェーズ2試験開始等、7つのニュースフローが予想される、③HTL18318やAZD4635は、大手 製薬企業からマイルストーンを受領する可能性がある 4739 CTC 情報 通信 ①Q1の受注が強く、通信キャリアやインターネット企業からの受注を獲得。得意なITインフラ領域の投資が拡大してお り、好環境を享受する可能性がある、②2020年3月期は5G導入前に通信キャリアからの受注が拡大する可能性があ る、③他のITサービス企業に比較してバリュエーションに割安感がある 6383 ダイフク 機械

①新4ヵ年中期計画に向けて着実に前進している印象がある、②FA&DA(Factory Automation & Distribution Automation)が、ネット通販用物流倉庫投資の恩恵を受ける、③日本の製造業国内回帰で、収益性が高い中堅企業 向け物流倉庫改築が増加しており、国内FA&DA事業の継続的な業績貢献期待が高まっている 8306 三菱UFJ 銀行 ①グローバルな商業銀行として収益源が多様化している、 ②MUAHやモルガン・スタンレーを通じた米国からの収益は 大手銀行内で最も大きく、円安や米国金利上昇・景気拡大の恩恵を最も享受できるとみられる、③自己資本比率が相 対的に高く、規制影響も小さいため、自己株式取得等の積極的な株主還元策が継続する見通しである 9684 スクエニ HD 情報 通信 ①事業環境の好転:国内ではスマホアプリ市場、海外ではPS4やXbox One等のコンソールゲームの普及拡大により ゲームソフト会社の事業環境は好転、業績ポテンシャルも大きくなっている、②厚みのあるパイプライン:「ドラクエ」、 「FF」、「キングダムハーツ」、「トゥームレイダー」等の同社の誇る有力IPシリーズを「コンソール」および「スマホ」向け へ投入することでの業績拡大の確度が高く、過去最高営業利益の更新トレンドに入ろう、③松田社長は売上高3,000 億円(計画2,700億円)をめざしており、自信もあるとコメント

参考銘柄

(注)銘柄コード順。10/25時点 出所:みずほ証券作成 判断 業種 前回から の変更 ポイント ・2019年年初から予定の米国による対中関税引き上げや日米通商協議をにらみ関税影響の見極めが重要に 情報通信 → ○情報サービスは消費税上げにともなうシステム改修による業績恩恵に期待 ○景気回復後期の注目業種。短期的にはディフェンシブ性を評価 △2019年7月参議院選挙前に携帯料金引き下げ圧力がさらに強める可能性 サービス → ○19年4月の外国人労働者活用促進策で労働市場関連が恩恵を受けよう 卸売 ↑ ○原油高の恩恵 医薬品 ↑ ○世界のヘルスケア・バイオ株ファンドへの資金流入は相対的に堅調 機械 → △9月の工作機械は前年同月比3%増、中国向けの受注が同22%減と7ヵ月連続の前年割れ。米中貿易摩擦の影響   により設備投資手控えの動き ○産業用ロボットは省力化ニーズ、「中国製造2025」による政策支援が追い風 銀行 ↑ △投資家の保有比率や業績評価が相対的に低いため、下値抵抗力がある 小売 → ×19年10月消費再増税への警戒。前回14年4月に小売株は1年前から不調 食品 → ×原材料高で中間決算が期待できない 電機 ↓ ×半導体の在庫調整、米ハイテク株に対する出遅れ修正、海外勢の買い戻しに対する期待が後退 輸送機 ↓ ×貿易摩擦の悪影響が大きいうえ、市場の混乱で円安期待も低下した 中 立 (注)東証1部10業種。10/26時点。前回(9/28)からの変更は→(判断変わらず)、↑(判断引き上げ)、 ↓(判断引き下げ)。    ○△×は株価影響のイメージ。○はプラス、△は中立、×はマイナス要因 出所:みずほ証券作成 弱 気 全体観 強 気

(8)

商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号

加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、

一般社団法人第二種金融商品取引業協会

広告審査番号 : MG5690-181106-10

金融商品取引法に係る重要事項

■国内株式のリスク

リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化

等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。

■国内株式の手数料等諸費用について

○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料

をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税

込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。

○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。

○保護預かり口座管理料は無料です。

■外国株式のリスク

○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含

む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込

むことがあり、損失を被ることがあります。

○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与

えることがあります。

○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が

当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。

○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売

却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市

場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し

ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。

○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商

品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。

■外国株式の手数料等諸費用について

○外国委託取引

国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および

諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳

細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に

対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、

約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。

○国内店頭(仕切り)取引

お客さまの購入単価または売却単価を当社が提示します。購入の場合は、購入対価のみをお支払いいただ

き、売却の場合も同様に別途手数料はかかりません。

○国内委託取引

当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託

手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に

97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。

○外国証券取引口座

外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取

引口座管理料は無料です。

外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決

定した為替レートによるものとします。

商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または

お客さま向け資料等をよくお読みください。

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