つくば市在宅医療・介護連携推進事業
体験しよう!ファシリテーション
~あなたは上手なまとめ役~
多職種協働による在宅医療のための地域リーダー研修 2017年11月25日 副看護部長/認定看護管理者 下村千里本日の予定
8:30~9:00 ファシリテーションについての説明 9:00~9:10 グループワーク準備 9:10~10:10 グループワーク 1 振り返り 発表・他Gからのコメント 10:10~11:10 グループワーク 2 振り返り 発表・他Gからのコメント 11:10~11:20 休憩 11:20~12:20 グループワーク 3 振り返り 発表・他Gからのコメント 12:20~12:30 まとめ 2医療・介護・福祉の連携
~チームアプローチ~
• 訪問診療、訪問歯科診療、訪問服薬指導、訪 問看護、訪問リハビリテーション、訪問介護およ びケアマネジャー等のチームアプローチが重要 • ①チームの統合性、②チームのスピード性、 ③チームの効率性が必要 • 在宅医療機関と訪問看護等が医療に関する 哲学・実施方法を共有する • 入院から在宅への移行支援は、在宅チームが 主導して在宅移行準備、試験外泊等の仕組み を構築するデイサービス 訪問看護 訪問介護 ケアマネジャー 訪問診療 訪問リハビリ デイケア 配食サービス 訪問入浴
在宅医療・介護の連携
チームでケア
病院 4チームアプローチに参加する
医療・福祉従事者の資質向上
• チームの質を向上させるためには卒前・卒後
の教育が重要である。
• 専門職種としての知識や技術に関する
縦の教
育
と、チームの一員として他職種を理解するこ
とやチームリーダー・マネージャーとしての能
力を含めた
横の教育
が必要である。
• 多職種が参加するカンファレンスにおいて、他
の職種を尊重する
ファシリテーション能力
を発
揮できるように教育することが重要である。
カンファレンスの目的
1. より良い成果を生み出す 2. 意思決定の過程に参加することで、結論の意味 を正しく理解し、納得して受け入れようという気持 ちが生まれる。それは決まったことを実行する際 のやる気につながる 問題解決の「成果」 「時間」の制約 合意形成の「満足感」 ファシリテーションで会議を変える 6ファシリテーション(英: Facilitation)
• ファシリテーションは、会議、ミーティング等の場 で、発言や参加を促したり、話の流れを整理した り、参加者の認識の一致を確認する。合意形成 や相互理解をサポートして、組織や参加者の活 性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称 • コミュニケーションスキル以外にも、グランドルー ルの設定、ミーティング自体の進め方や、さらに 会議の場所や日程、参加者の選択などリーダー の役割を含む場合もある。 • 会議の場に限定せずとも、日常での組織コミュニ ケーション全般において、ファシリテーション技術 は活用できる。ファシリテーター(英語: facilitator)
• ファシリテーターとは、会議などにおいて、中立 な立場を保ちながら話し合いに介入し、議論をス ムーズに調整しながら合意形成や相互理解に 向けて深い議論がなされるよう調整する役割を 負った人。 • 参加者やデザインによっては、意見交換だけで なく、視覚に訴える手法や、身体の動きや移動 をつかった技法、感情を扱い、プロセスを管理し、 チームワークを引き出す。ファシリテーターが参 加者の立場も兼ねる場合もある。 8ファシリテーターの役割
●調整を図る必要がある時 グループワークに緊張が生じる時 時間管理 時間を守って進行する 公平さ 公平に発言機会を提供する(同じ人が長く話さない) 発言のない人に発言を促す 等 編集力 議論を踏まえ、適切に論点を絞る 話されたことの確認を行う グループとして発表する内容を確認する ●ファシリテーターの役割として特に大事なこと 安全性が保障されていない 自分の発言が他人に誤解された 人の発言を聞いて、他の参加者に対する敵意を感じた 論点がずれる 重要でないことが話題になっている 皆で話すことではない 議論が成り立っていない 専門用語が多すぎてわからない 難しくてついていけない 進行速度 進行が遅すぎる、速すぎる会議、カンファレンスの進め方
いきなり討論ではなく、 ウォームアップできる話から。 導入 前から アイスブレイク 3 論点を整理し、絞り込む 構造化のスキル 4 みんなが納得する結論を まとめる. 合意形成のスキル 2 多様な意見を引き出す 対人関係のスキル 1 関係をつくる 場のデザインのスキル 実行をフォローする. 101 関係(効果的なチーム)をつくる
場のデザインのスキル 1.カンファレンスの目的を明らかにする Aさんのカンファレンスを行います × Aさんの具体的な退院準備とスケジュールについて話し合います 〇 皆に見えるように書く ◎ 2.プロセス設計(どんな段取りで話し合うか) 3.ルールづくり【グランドルール】 ○○を大切に議論しましょう 人の話を聞き、相手の立場を尊重しよう 愚痴を言わず前向きに 限られた時間で成果を最大限に出そう 4.役割分担 書記、タイムキーパー、メンバー、みんな役割があることを伝える 5.空間デザイン 居心地よく議論できる場 どこに座るか席が重要 記録が見える 6.アイスブレイク 自己開示のうまい見本、足りない知識を補うクイズ空間デザインの例
ファシリテーター・記録者はホワイトボードの前
メンバーはホワイトボードを取り囲んで座る
皆がホワイトボード(記録・図表)を見ながら話
し合う
12皆に見えるように書く ~可視化~ ○○○ △△△ □□□ ××× テーマ:Aさんの利用する サービスとスケジュールを決 定する ○△□×
個人のメモはみんな違っている
○△□× ○△□× ○△□× ○△□× 共通のメモになる。スマホで撮って議事録に添付する2 多様な意見を引き出す
対人関係のスキル • 傾聴 「なるほど」 復唱 • 介入 「続きを聴きましょう」 発言者を守る • 観察 皆を見て空気を読む • 質問 色々な切り口で意見を引き出す • 閉じた質問 意見が出ない時に「YES NO」 • 例示 「例えば・・・」 • 意見表出 書く 体や道具を使って • 事前準備と普段からの関わり 143 論点を整理し、絞り込む
構造化のスキル 鳥の目で論理思考(ロジカルシンキング) 記録の可視化が大事! ダブリやもれはないか、本当の原因は何か、本音は何か、納得しているか • 言い換え 「要するに・・・」 • 思考プロセス 「なぜ?」「その理由は?」 • 多面的思考 フレームワークを使って多様な観点で • リフレーミング 見方を変えて思い込みを取り払う • グルーピング いくつかにまとめる • グラフィック ホワイトボードに描いて整理する • 構造化ツール ツリー、サークル、フロー、マトリクス • 論点整理 「○の点についてお願いします」4 みんなが納得する結論をまとめる
合意形成のスキル 意思決定方法 独断 説得 調停 多数決 コンセンサス 完全合意 • 共感的理解: 立場、気持ちを理解する • 上意目標: なんのためにそれをやるのか • 代替え案: こうするのはどうでしょう? • 悪循環の解消: お互いができることは? • 意思の見極め: 皆さんこの案をやるんですね • アクションプラン: だれがいつまでに何をやる 振り返り 進め方を振り返るファシリテーションの
コツ
なぜそう考えるのか深く聞く ・具体的に教えてください ・理由を教えてください ・詳しく話してください 道具を使って進める 記録は要 ・ホワイトボード ポストイット 写真 ・MECE(もれダブりなし)、ロジック ツリー(全体の原因追求、解決策 検討) 意見(その理由)を出し尽くす 利用者さんにとってどうかで決める ・希望、幸せ(価値)を優先して決めましょう みなさん○○に決まりました ・だれが何をやりますか ・いつやりますか ・どうやりますか ・記録に残す 1関係を作る 2意見を引き 出す 3論点整理と 絞り込み 4結論をまとめ る 18本日のルール・皆さんに注意していただくこと
多職種間の議論で注意すること
体験しよう!ファシリテーション
~あなたは上手なまとめ役~
ー
演 習
ー
○本日のルール
• どんどん発言しよう
• 相手の話を尊重しよう
• 時間を守ろう
• 楽しんで!
○役割分担 3回分を決めてください
ファシリテーター、書記、観察者
タイムキーパー、発表
(コメント)者、
参加者
グループワーク① • 役割分担 ファシリテーター、書記、観察者 タイムキーパー、発表(コメント)者、参加者 • 空間デザイン 席が重要