* 平成 25~26 年度 共同研究・東北復興 CMM 事業
** 素形材技術部
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
*和合 健
**、浅沼 拓雄
**座標測定機(CMM)を利用した適正な測定作業を実施するため、ここではクランプ 力を取り上げ、物理現象を数値化して測定誤差に与える影響の大きさを求めた。そ の結果、熟練者でも手回しねじ締めでは 30N 程度のクランプ力になることから、過 度なクランプ力には注意が必要であることが検証できた。
キーワード:座標測定機、測定戦略、クランプ力、変形、測定誤差
Workpiece Deformation due to Clamping Force in Coordinate-Measuring Machine
Takeshi Wago and Takuo Asanuma
When using a coordinate-measuring machine (CMM), measurement error may arise because of deformation of the workpiece due to clamping forces. We thus investigate the clamping force and its effect on dimensional measurements made with CMMs. The results show the necessity of avoiding excessive clamping force, which can easily reach 30 N, e.g., in the case of screw clamping.
key words : coordinate-measuring machine(CMM), measurement strategy, clamping force, deformation, deviation
1 緒 言
座標測定機(以下、CMM)は、X軸、Y軸、Z軸の3 軸により構成された空間において、各軸に内蔵された目 盛尺によりその軸における位置情報を得ることができる ため空間点の(X、Y、Z)座標値を得ることができる。
また、プローブと呼ばれる機械的または電気的な機構を 持つトリガスイッチと、スタイラスの先端に取り付けた 球状のチップで構成されるプローブシステムが測定物と 接触することで測定物形体の位置を高精度に検知できる。
CMMは目盛尺が各軸に並列に配置され、目盛尺と測定 物を同一直線上に配置されない、所謂アッベの原理に従 わない構造であるため高精度測定が難しいことが指摘さ れていた1)。しかしながら今日のパソコン支援による補正 技術の革新的な進歩2)によりサブミクロン台の測定誤差 を保証する高精度測定が実現されている。このように CMMは高精度測定が可能になってきているが、CMMの 最大の利点である融通性の高さから作業者の測定戦略3) 及び測定技能の違いにより同一のCMMで同一の測定物 を測定した場合に測定誤差に違いが見られる。
ここでは、CMMを利用した適正な測定作業の実施を図 るため、誤差要因の一つに着目して実験し、その物理現 象を数値化して測定誤差に与える影響の大きさを求める。
ここで取り上げた誤差要因は「クランプ力」である。物 理的な力を加えると測定物は変形し、その物理的な力を 解放すると弾性特性により変形が元に戻る。クランプ力 を加えた時とクランプ力を解放した時で測定物の形状が
異なっていれば、正確な寸法測定を行ったとしても測定 誤差が大きくなる。ここでは、クランプ力に着目してク ランプ力が与える測定誤差の大きさ、及び適正なクラン プ方法の獲得について取り組んだ。
2 実験方法 2-1 実験装置の構成
実験装置の構成を図1~図4に示す。図1はデータ集録 部でクランプ力は3成分動力計を使用してX、Y、Z方向 の3力を測定した。測定物の変形量は差動トランス式変 位計を使用して測定し、合わせて4信号をA/D変換器を 経由してデータ集録パソコンに取り込んだ。各装置の設 定では、3成分動力計の表示単位は0.0001 (N)に設定した。
差動トランス式変位計の測定範囲は±0.2mm、目量は 0.1µm、校正時の入出力の相関係数はR=0.9999985であっ た。図2はクランプ部でパラレルブロックの上に断面寸 法50mm×10mm、長さ350mmのSUS440のバー状ワーク を置き、長さ150mmのクランプバーでクランプ力を与え る。パラレルブロックの位置はエアリー点とし、バーの 全長をh、パラレルブロックの間隔をqとするとエアリー 点の位置はq≒0.577hとなる。図3は3成分動力計へのク ランプねじの固定方法を示した。3成分動力計本体に設置 されたねじ穴の位置及び穴数がここでの実験で適さなか ったので厚さ5mmのSS材鋼板を治具として利用した。
図4は差動トランス式変位計の設置位置を示したもので、
バー状ワークの測定者から向かって左側の端面のX方向
図
図
(差動トランス式変位計のスタイラス部)
図 1 実験装置の構成(データ集録部)
図 2 実験装置の構成(クランプ部)
図 3 実験装置の構成(動力計)
図 4 実験装置の構成
(差動トランス式変位計のスタイラス部)
岩手県工業技術センター研究報告
実験装置の構成(データ集録部)
実験装置の構成(クランプ部)
実験装置の構成(動力計)
実験装置の構成
(差動トランス式変位計のスタイラス部)
岩手県工業技術センター研究報告
実験装置の構成(データ集録部)
実験装置の構成(クランプ部)
実験装置の構成(動力計)
(差動トランス式変位計のスタイラス部)
岩手県工業技術センター研究報告
変位を測定した。バー状ワークの物性値と各装置の主な 仕様を表
ング率は理科年表で示す鋼の値とした。
電素子型で高剛性かつ高速応答に対応する性能を持ち、
差動トランス式変位計は 2-2
クランプ力の測定は図 支点とした時に
ワークの作用点にかかる力を モーメントの力の釣り合いから式 められる
ここでは
易的に測定するため
して左端面の変位量を測定した 50mm×10mm
の長さは
ブロックを使用した
ー点(端度器の両端面が平行になる位置)とした 持間の距離は
また
ー状ワークの左端面の変位量と定義し を差動トランス式変位計で測定した るバー状ワークの位置は図
右のエアリー点の中点から左側のエアリー点までを
(約 0.2P
を与えた。クランプ力を与えた プバーの形態を図
岩手県工業技術センター研究報告 第 18 号(
位を測定した。バー状ワークの物性値と各装置の主な 仕様を表1に示す。バー状ワークの材質は
ング率は理科年表で示す鋼の値とした。
電素子型で高剛性かつ高速応答に対応する性能を持ち、
差動トランス式変位計は
2 クランプ力と変位の測定方法 クランプ力の測定は図
支点とした時に、
ワークの作用点にかかる力を モーメントの力の釣り合いから式 められる。
ここでは、クランプ力により生じるワークの変形量を簡 易的に測定するため
して左端面の変位量を測定した 50mm×10mm、長さ
の長さは150mm ブロックを使用した
ー点(端度器の両端面が平行になる位置)とした 持間の距離は202mm
また、クランプ力に対するバー状ワークの変形量はバ ー状ワークの左端面の変位量と定義し
を差動トランス式変位計で測定した るバー状ワークの位置は図
右のエアリー点の中点から左側のエアリー点までを
(約101mm)として .2Pとし、エアリー点上を を与えた。クランプ力を与えた プバーの形態を図
L F2×2 =
1
2 2
1F F =
バー状ワーク
寸法 350×50×10mm (GBは35×9mm) 材質 SUS440
ヤング率 21.6×10 3成分動力計
品名 圧電素子型動力計
型式 9257B メーカ Kistler
感度 Fx, Fy -7.5 pC/N ,Fz -3.7 pC/N 測定範囲 Fx, Fy, Fz -5~5 kN
変位計
品名 ミューチェッカ
型式 M417
メーカ ミツトヨ
原理 差動トランス式
目量 0.1μm Range ±0.2mm
2016)
表 1 主な仕様
位を測定した。バー状ワークの物性値と各装置の主な に示す。バー状ワークの材質は
ング率は理科年表で示す鋼の値とした。
電素子型で高剛性かつ高速応答に対応する性能を持ち、
差動トランス式変位計は0.1µm クランプ力と変位の測定方法
クランプ力の測定は図5に示す方法で行った
、ボルトを締め込む力点にかかる力を ワークの作用点にかかる力を
モーメントの力の釣り合いから式
クランプ力により生じるワークの変形量を簡 易的に測定するため、図6のとおりてこ式変位計を利用 して左端面の変位量を測定した
長さ350mmの
150mmとした。ワークの支持方法は
ブロックを使用した2点支持として
ー点(端度器の両端面が平行になる位置)とした 202mmとした。
クランプ力に対するバー状ワークの変形量はバ ー状ワークの左端面の変位量と定義し
を差動トランス式変位計で測定した るバー状ワークの位置は図7及び図
右のエアリー点の中点から左側のエアリー点までを
)として、その左隣の位置を とし、エアリー点上を0P
を与えた。クランプ力を与えた
プバーの形態を図7に示す。クランプねじを回してクラ L
F1×
バー状ワーク
350×50×10mm (GBは35×9mm) SUS440
21.6×1010 Nm-2 3成分動力計
圧電素子型動力計 9257B
Kistler
Fx, Fy -7.5 pC/N ,Fz -3.7 pC/N Fx, Fy, Fz -5~5 kN
ミューチェッカ M417 ミツトヨ 差動トランス式 0.1μm
±0.2mm
主な仕様
位を測定した。バー状ワークの物性値と各装置の主な に示す。バー状ワークの材質は
ング率は理科年表で示す鋼の値とした。3成分動力計は圧 電素子型で高剛性かつ高速応答に対応する性能を持ち、
µmの表示分解能を持つ。
クランプ力と変位の測定方法
に示す方法で行った ボルトを締め込む力点にかかる力を ワークの作用点にかかる力をF2とすると、
モーメントの力の釣り合いから式(1)で示され
クランプ力により生じるワークの変形量を簡 のとおりてこ式変位計を利用 して左端面の変位量を測定した。ワークは断面寸法
のSUS440で、
ワークの支持方法は
点支持として、支持位置はエアリ ー点(端度器の両端面が平行になる位置)とした
。
クランプ力に対するバー状ワークの変形量はバ ー状ワークの左端面の変位量と定義し、図
を差動トランス式変位計で測定した。クランプ力を与え 及び図8に示すとおり 右のエアリー点の中点から左側のエアリー点までを
その左隣の位置を0.6P
0Pとした5か所にクランプ力 を与えた。クランプ力を与えた5か所の位置でのクラン
に示す。クランプねじを回してクラ 350×50×10mm (GBは35×9mm)
-2
圧電素子型動力計
Fx, Fy -7.5 pC/N ,Fz -3.7 pC/N Fx, Fy, Fz -5~5 kN
位を測定した。バー状ワークの物性値と各装置の主な に示す。バー状ワークの材質はSUS440でヤ 成分動力計は圧 電素子型で高剛性かつ高速応答に対応する性能を持ち、
の表示分解能を持つ。
に示す方法で行った。点Kを ボルトを締め込む力点にかかる力をF1、
、2力の関係は で示され、式(2)が求
・・・・・(1 ・・・・・(2 クランプ力により生じるワークの変形量を簡
のとおりてこ式変位計を利用 ワークは断面寸法
、クランプバー ワークの支持方法は、パラレル 支持位置はエアリ ー点(端度器の両端面が平行になる位置)とした。2点支 クランプ力に対するバー状ワークの変形量はバ
図6に示す位置 クランプ力を与え に示すとおり、左 右のエアリー点の中点から左側のエアリー点までを1×P 6P、次を0.4P、
か所にクランプ力 か所の位置でのクラン に示す。クランプねじを回してクラ 350×50×10mm (GBは35×9mm)
Fx, Fy -7.5 pC/N ,Fz -3.7 pC/N
位を測定した。バー状ワークの物性値と各装置の主な でヤ 成分動力計は圧 電素子型で高剛性かつ高速応答に対応する性能を持ち、
を
、 力の関係は
が求
1) 2) クランプ力により生じるワークの変形量を簡 のとおりてこ式変位計を利用 ワークは断面寸法 クランプバー パラレル 支持位置はエアリ 点支 クランプ力に対するバー状ワークの変形量はバ
に示す位置 クランプ力を与え 左 1×P
、 か所にクランプ力 か所の位置でのクラン に示す。クランプねじを回してクラ
てこ式変位計
図 7 バー状ワークに対しクランプ力を与える位置
作用点
エアリー点
クランプ 式変位計
動⼒計
図 5 クランプ力の測定方法
図 6 ワークとクランプの配置
バー状ワークに対しクランプ力を与える位置
動⼒計 F
F2
L 作用点
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
パラレルブロック エアリー点
ボルト
動⼒計
クランプ力の測定方法
ワークとクランプの配置
バー状ワークに対しクランプ力を与える位置
動⼒計 点 F1
⼒点L
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
パラレルブロック ボルト ワーク クランプ力の測定方法
ワークとクランプの配置
バー状ワークに対しクランプ力を与える位置
点K(支点)
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
ンプ力を増す動作はスパナを利用して連続動作として作 業者が手動で行い、
時点で、クランプ力の増加を中断し、そこからねじを逆 に回して力を減少させ、クランプ力が解放した時点でク ランプ力の
する一連の流れとした。ここで、データ集録のサンプリ ング周期は、
3 3-1 (1) 図
関係を示す。位置の 見られ、予想どおり リー点のク
ている。端面変位の大きさは 0.6P
1.6µ
比較して特筆して小さく測定された。このことから測定 物をクランプする場合は下当て治具のある位置でクラン プすることで測定物の変形が防げる。
り誤差、通称ヒステリシスが見られ、これはクランプね じの締め込み時にワークからの反力でクランプが押し返 される現象と時計回り方向(
回転力の二つの力の影響によりクランプバーが横方向(
方向)にズレるために起こったものと思われる。最終的 な0N
反時計回り方向(
用と反力の終息により最初の位置に復帰したと考えられ た。また、
脂クランプの特性からある程度のワークからの反力を吸 収するため
差が小さいと思われる (2)
図
の関係を示す に1P
くなっている。
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
ンプ力を増す動作はスパナを利用して連続動作として作 業者が手動で行い、
時点で、クランプ力の増加を中断し、そこからねじを逆 に回して力を減少させ、クランプ力が解放した時点でク ランプ力の3信号と変位計の
する一連の流れとした。ここで、データ集録のサンプリ ング周期は、10 ms
3 実験結果及び考察
1 クランプ力と端面変位の関係 (1) 樹脂クランプの場合
図9に樹脂クランプの場合のクランプ力と端面変位の 関係を示す。位置の
見られ、予想どおり
リー点のクランプ位置に近づく方向で傾きが小さくなっ ている。端面変位の大きさは
0.6Pで22.3µm、
1.6µmとなった。
比較して特筆して小さく測定された。このことから測定 物をクランプする場合は下当て治具のある位置でクラン プすることで測定物の変形が防げる。
り誤差、通称ヒステリシスが見られ、これはクランプね じの締め込み時にワークからの反力でクランプが押し返 される現象と時計回り方向(
回転力の二つの力の影響によりクランプバーが横方向(
方向)にズレるために起こったものと思われる。最終的 0Nの着地では変位も
反時計回り方向(
用と反力の終息により最初の位置に復帰したと考えられ た。また、5水準のすべてで
脂クランプの特性からある程度のワークからの反力を吸 収するため、X 方向へのズレ量が抑えられたため戻り誤 差が小さいと思われる
(2) アルミクランプの場合 図10にアルミクランプの
の関係を示す。アルミクランプでも樹脂クランプと同様 1Pで最も傾きが大きく
くなっている。250.0N
0.2P 0.6P 1P(101)
0P 0.4P
エアリー点
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
図 8 クランプ位置の説明
ンプ力を増す動作はスパナを利用して連続動作として作 業者が手動で行い、Z方向のクランプ力が
時点で、クランプ力の増加を中断し、そこからねじを逆 に回して力を減少させ、クランプ力が解放した時点でク
信号と変位計の
する一連の流れとした。ここで、データ集録のサンプリ 10 ms/Sampling
実験結果及び考察
クランプ力と端面変位の関係 樹脂クランプの場合
に樹脂クランプの場合のクランプ力と端面変位の 関係を示す。位置の5水準のすべてでほぼ線形の関係が 見られ、予想どおり1Pで傾きが最も大きく、
ランプ位置に近づく方向で傾きが小さくなっ ている。端面変位の大きさは
、0.4Pで19.7µ
となった。0Pでの端面変位が他のクランプ位置と 比較して特筆して小さく測定された。このことから測定 物をクランプする場合は下当て治具のある位置でクラン プすることで測定物の変形が防げる。
り誤差、通称ヒステリシスが見られ、これはクランプね じの締め込み時にワークからの反力でクランプが押し返 される現象と時計回り方向(CW
回転力の二つの力の影響によりクランプバーが横方向(
方向)にズレるために起こったものと思われる。最終的 の着地では変位も0µm
反時計回り方向(CCW)のねじ回転によりズレが戻る作 用と反力の終息により最初の位置に復帰したと考えられ
水準のすべてで線形性が見られる理由は 脂クランプの特性からある程度のワークからの反力を吸
方向へのズレ量が抑えられたため戻り誤 差が小さいと思われる。
アルミクランプの場合
にアルミクランプの場合のクランプ力と端面変位 アルミクランプでも樹脂クランプと同様 で最も傾きが大きく0P
250.0N時の端面変位は
0P エアリー点
クランプ位置の説明
ンプ力を増す動作はスパナを利用して連続動作として作 方向のクランプ力が500N
時点で、クランプ力の増加を中断し、そこからねじを逆 に回して力を減少させ、クランプ力が解放した時点でク 信号と変位計の1信号のデータ集録を停止 する一連の流れとした。ここで、データ集録のサンプリ
Samplingとした。
クランプ力と端面変位の関係
に樹脂クランプの場合のクランプ力と端面変位の 水準のすべてでほぼ線形の関係が
で傾きが最も大きく、
ランプ位置に近づく方向で傾きが小さくなっ ている。端面変位の大きさは250.0N時に1P
19.7µm、0.2Pで13.2
での端面変位が他のクランプ位置と 比較して特筆して小さく測定された。このことから測定 物をクランプする場合は下当て治具のある位置でクラン プすることで測定物の変形が防げる。すべての水準で戻 り誤差、通称ヒステリシスが見られ、これはクランプね じの締め込み時にワークからの反力でクランプが押し返 CW)にクランプねじを回す 回転力の二つの力の影響によりクランプバーが横方向(
方向)にズレるために起こったものと思われる。最終的 µmに収束していることから、
)のねじ回転によりズレが戻る作 用と反力の終息により最初の位置に復帰したと考えられ
線形性が見られる理由は 脂クランプの特性からある程度のワークからの反力を吸
方向へのズレ量が抑えられたため戻り誤
場合のクランプ力と端面変位 アルミクランプでも樹脂クランプと同様 0Pへ向かう方向で傾きが小さ 時の端面変位は1Pで
エアリー点
ンプ力を増す動作はスパナを利用して連続動作として作 500Nを超えた 時点で、クランプ力の増加を中断し、そこからねじを逆 に回して力を減少させ、クランプ力が解放した時点でク 信号のデータ集録を停止 する一連の流れとした。ここで、データ集録のサンプリ
に樹脂クランプの場合のクランプ力と端面変位の 水準のすべてでほぼ線形の関係が で傾きが最も大きく、0Pのエア ランプ位置に近づく方向で傾きが小さくなっ 1Pで27.6µm、
13.2µm、0Pで での端面変位が他のクランプ位置と 比較して特筆して小さく測定された。このことから測定 物をクランプする場合は下当て治具のある位置でクラン すべての水準で戻 り誤差、通称ヒステリシスが見られ、これはクランプね じの締め込み時にワークからの反力でクランプが押し返
)にクランプねじを回す 回転力の二つの力の影響によりクランプバーが横方向(X 方向)にズレるために起こったものと思われる。最終的 に収束していることから、
)のねじ回転によりズレが戻る作 用と反力の終息により最初の位置に復帰したと考えられ 線形性が見られる理由は、樹 脂クランプの特性からある程度のワークからの反力を吸 方向へのズレ量が抑えられたため戻り誤
場合のクランプ力と端面変位 アルミクランプでも樹脂クランプと同様 へ向かう方向で傾きが小さ で19.1μm、0.6P
10
50
(mm)
ンプ力を増す動作はスパナを利用して連続動作として作 を超えた 時点で、クランプ力の増加を中断し、そこからねじを逆 に回して力を減少させ、クランプ力が解放した時点でク 信号のデータ集録を停止 する一連の流れとした。ここで、データ集録のサンプリ
に樹脂クランプの場合のクランプ力と端面変位の 水準のすべてでほぼ線形の関係が のエア ランプ位置に近づく方向で傾きが小さくなっ m、
で での端面変位が他のクランプ位置と 比較して特筆して小さく測定された。このことから測定 物をクランプする場合は下当て治具のある位置でクラン すべての水準で戻 り誤差、通称ヒステリシスが見られ、これはクランプね じの締め込み時にワークからの反力でクランプが押し返
)にクランプねじを回す X 方向)にズレるために起こったものと思われる。最終的 に収束していることから、
)のねじ回転によりズレが戻る作 用と反力の終息により最初の位置に復帰したと考えられ 樹 脂クランプの特性からある程度のワークからの反力を吸 方向へのズレ量が抑えられたため戻り誤
場合のクランプ力と端面変位 アルミクランプでも樹脂クランプと同様 へ向かう方向で傾きが小さ 0.6P
岩手県工業技術センター研究報告 第 18 号(2016)
図 9 クランプ力対端面変位の関係
(樹脂クランプの場合)
図 10 クランプ力対端面変位の関係 (アルミクランプの場合)
で14.4µm、0.4Pで9.4µm、0.2Pで8.0µm、0Pで1.5µmで あった。樹脂クランプと比較して1Pでは8.5µm小さく、
0Pではほぼ同等であった。このことから樹脂クランプ及 びアルミクランプの双方の場合で、下当て治具上でクラ ンプすることがワークを変形させないクランプ方法とし て非常に有効であることがわかった。
アルミクランプでは樹脂クランプと比較して、各水準 の波形が非線形を示し、戻り誤差の幅も大きい。これは、
アルミクランプはクランプバーの剛性が高いためクラン プねじの締め込み時にかかる力をクランプバーが吸収で きずに、クランプねじの回転力が直接的に作用してクラ ンプバーのX方向へのズレになり戻り誤差を増幅させた と考えられる。一方で、クランプねじをCCW 方向に回 転させてクランプ力を解放させる場合では、ねじ回転に よる戻る方向へのズレとバー形状ワークの弾性特性によ り開始位置に戻った。このことからアルミクランプを使 用する場合にはクランプバーの高い剛性の影響により下 当て治具からズレて加力される懸念があるので注意が必 要である。
3-2 梁の撓みの理論式
細長い棒が適当な方法で支えられ、その棒に曲げモー メントやせん断力が加わると曲がりが生じる。特に細長 い棒の場合は、曲げモーメントの影響が大きく曲がりに
作用する。ここでの曲げは2点の自由支持に該当し、そ の理論式を以下に示す。
図11の点Cでの撓みycは式(3)、式(4)を使用して求め られる。
・・・・・(3)
・・・・・(4) ここで、Wは荷重(N)、l、a、bは各長さ(m)、Eはヤン グ率(N・m-2)、Ixは断面二次モーメント、d、eは断面の 各辺の長さ(m)でdが垂直方向、eが水平方向である。こ こで使用したバー状ワークに1Pの位置で荷重250 Nを与 えた場合の鉛直方向の撓み量ycを求める。各変数に代入 する数値は、W=250 (N)、l=0.202 (m)、a=0.101 (m)、 b=0.101 (m) 、E=21.6×1010 (Nm-2)、d=0.01 (m)、e=0.05 (m) とする と、鉛直方向の撓み量yc=47.7 µm が算出された。ここで のバー状ワークの場合に各クランプ位置に250N を与え た場合の鉛直方向の撓み量ycを式(3)により算出すると、
図12のとおり1Pでは47.7µm、0.6Pでは33.6µm、0.4P では19.5µm、0.2Pでは6.2µm、0Pでは0µmであった。
また、式(3)のとおり荷重Wと鉛直方向の撓み量ycは比例 関係による線形式になることがわかる。ここでの実験で 測定した変位は図6に示すとおりバー状ワークの左側端 面であるから、式(3)で求めた鉛直方向の撓み量ycと異な る。クランプ力による左端面変位は図13に示すメカニズ ムで生じることが予想され、力点の鉛直方向の撓みycを
図 11 2 点の自由支持の場合の撓み曲げ モーメントによる撓み
図 12 梁の撓みの理論値
)
3 2 (
2 2 2 3
l m b l a I E
l y W
x
c
= ⋅ ⋅
-30 -20 -10 0 10
-50 0 50 100 150 200 250 300
Displacement µm
Force N 1P
0.6P 0.4P 0.2P 0P
1P 0.4P 0.2P 0P
0.6P
-30 -20 -10 0 10
-50 0 50 100 150 200 250 300
Displacement µm
Force N 1P
0.6P 0.4P 0.2P 0P
1P 0.6P 0.4P
0.2P 0P
-50 -40 -30 -20 -10 0 10
-50 0 50 100 150 200 250 300
yc µm
Force N P
0.8P 0.6P 0.4P 0.2P 0P
P 0.8P 0.4P
0.6P 0.2P 0P
12
ed
3I
x=
a l b
B
W C
yc
(参考)ブロックゲージの寸法
A a>b
01 50 z
9 35
y
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
図 13 端面の横方向変位が発生するメカニズム 入力として、端面に平行移動と回転によりαx+∆tβの変位 が生じた。ここで、Wは力点への荷重(N)、ycは力点での 鉛直下方向への変位(µm)、αx+∆tβは端面の横方向への変位 (µm)、f(x)は平行移動と回転による変位の関数である。
3-3 ねじの回し角度とクランプ力の関係 (1) 樹脂クランプの場合
樹脂クランプとアルミクランプでクランプねじの回し 角度とクランプ力の関係を測定した。クランプねじは樹 脂クランプ及びアルミクランプともM8 並目で、樹脂ク ランプのクランプねじは樹脂製の六角外周の内側部に金 属製ねじを圧入した構造である。樹脂クランプではクラ ン プ 位 置 が 1P と 0P と も ク ラ ン プ ね じ を 0 °→90°→180°→270°→360°の90°ステップで回した後に 一旦回転を停止させる手順でクランプ力と端面変位の関 係を測定した。0°から360°までCW方向にねじを回した
後、CCW方向に360°から0°までねじを戻してクランプ
力を解放した。
図14に樹脂クランプの場合を示す。クランプ位置が1P では、クランプねじの回し角度90°でクランプ力50.5N→
端面変位2.6µm、回し角度180°でクランプ力105.3N→端 面変位8.7µm、回し角度270°でクランプ力171.0N→端面 変位17.1µm、回し角度360°でクランプ力243.5N→端面変
位20.0µmであった。樹脂クランプのクランプ位置が0P
では、クランプねじの回し角度90°でクランプ力49.5N→
端面変位5.1µm、回し角度180°でクランプ力110.1N→端 面変位5.9µm、回し角度270°でクランプ力170.8N→端面 変位6.5µm、回し角度360°でクランプ力246.8N→端面変 位5.9µmであった。
樹脂クランプでは戻り誤差が小さいため、行きと帰り でほぼ軌跡が一致している。これは樹脂クランプはクラ ンプバーでワークからの反力を吸収できるためクランプ バーのX方向へのズレが小さく、このことからクランプ 力が直接的にワークに作用し、反力吸収の役割を担って いる。その半面、ねじ回転の限界が無いのでねじの回し
過ぎに注意が必要である。
(2) アルミクランプの場合
アルミクランプでは、クランプ位置が 1P では
0°→45°→90°の 45°ステップ、クランプ位置が 0P では
0°→22.5°→45°の22.5°ステップでクランプねじをCW方 向に回し、その後 CCW方向にねじを戻してクランプ力 を解放する手順で行った。図15にアルミクランプの場合 を示す。クランプ位置が1Pでは、クランプねじの回し角 度45°でクランプ力98.8N→端面変位 11.7µm、回し角度 90°でクランプ力256.4N→端面変位15.2µmであった。ク ランプ位置が0Pでは、クランプねじの回し角度22.5°で
図 14 樹脂クランプ(L=150mm)での 回し角度とクランプ力
図 15 アルミクランプ(L=150mm)での 回し角度とクランプ力 W yc
f(x)
αx+∆tβL
B
yc
C W P
A
β
α
xα
yα
ycΔtβ
-25 -20 -15 -10 -5 0 5
-50 0 50 100 150 200 250 300
Displacement µm
Force N
90°
180°
360°
270°
0P
1P
0
270° 90°
180°
360°
-25 -20 -15 -10 -5 0 5
-50 0 50 100 150 200 250 300
Displacement µm
Force N
45°
90°
22.5° 45°
1P 0P
0
22.5°
45°
0 45°
クランプ力120.6N ンプ力267.9N→
プでは戻り誤差が大きくみられ、これはアルミクランプ バーがねじ回しによるクランプ力の増加で生じるワーク からの反力を吸収できないために、その反力を解放する ためにクランプバーが
われる。また、アルミクランプではクランプ位置が クランプねじの回し角度が最大で
のことからアルミクランプの場合はクランプ力が直接的 にワークに伝達されるため、作業者の技能感覚によるク ランプ力の精細な調整が必要となる。
3-4 個人差によるクランプ力の相違 (1) 樹脂クランプの場合
120.6N→端面変位 267.9N→端面変位0.3
プでは戻り誤差が大きくみられ、これはアルミクランプ バーがねじ回しによるクランプ力の増加で生じるワーク からの反力を吸収できないために、その反力を解放する ためにクランプバーがX方向にズレたために生じたと思 われる。また、アルミクランプではクランプ位置が クランプねじの回し角度が最大で
アルミクランプの場合はクランプ力が直接的 にワークに伝達されるため、作業者の技能感覚によるク ランプ力の精細な調整が必要となる。
個人差によるクランプ力の相違 樹脂クランプの場合
-50
Displacement µm
-50
Displacement µm
-50
Displacement µm
岩手県工業技術センター研究報告 端面変位2.2µm、回し角度
0.3µmであった。アルミクラン プでは戻り誤差が大きくみられ、これはアルミクランプ バーがねじ回しによるクランプ力の増加で生じるワーク からの反力を吸収できないために、その反力を解放する 方向にズレたために生じたと思 われる。また、アルミクランプではクランプ位置が クランプねじの回し角度が最大で45°で限界であった。こ
アルミクランプの場合はクランプ力が直接的 にワークに伝達されるため、作業者の技能感覚によるク ランプ力の精細な調整が必要となる。
個人差によるクランプ力の相違
図 16 個人差による締め付け力の比較(樹脂クランプの場合)
-15 -10 -5 0 5 10 15 20
0
-15 -10 -5 0 5 10 15 20
0 -15 -10 -5 0 5 10 15 20
0 手回
手回
岩手県工業技術センター研究報告
、回し角度45°でクラ であった。アルミクラン プでは戻り誤差が大きくみられ、これはアルミクランプ バーがねじ回しによるクランプ力の増加で生じるワーク からの反力を吸収できないために、その反力を解放する 方向にズレたために生じたと思 われる。また、アルミクランプではクランプ位置が0P
で限界であった。こ アルミクランプの場合はクランプ力が直接的 にワークに伝達されるため、作業者の技能感覚によるク
個人差による締め付け力の比較(樹脂クランプの場合)
50
50 50 手回し,1P
スパナ,1P
スパナ,
手回し,0P
手回し,1P
スパナ,1P
手回し,1P スパナ,
手回
岩手県工業技術センター研究報告 でクラ
であった。アルミクラン プでは戻り誤差が大きくみられ、これはアルミクランプ バーがねじ回しによるクランプ力の増加で生じるワーク からの反力を吸収できないために、その反力を解放する 方向にズレたために生じたと思 0Pで で限界であった。こ アルミクランプの場合はクランプ力が直接的 にワークに伝達されるため、作業者の技能感覚によるク
図
の比較を示す。個人差の比較対象は熟練者、初心者の男 性、初心者の女性とした。図中の手回しとは工具を使わ ずに指でねじを締めた場合で、スパナとはスパナ工具を 使用してねじを締めた場合である。その結果、熟練者は 手回しとスパナを使った場合で締め付け力の差異が小さ い。一方で、初心者の男性と初心者の女性で過度な締め 付け力を与える傾向が見られた。これは、熟練者は樹脂 クランプは大きな弾性特性を有しているのでねじの回し 過ぎに注意が必要であることを理解しているのに対し、
初心者はその特性を
け限界までねじを回したためと思われる。また、初心者 の女性では女性の非力さから手回しでは締め付け力が適
個人差による締め付け力の比較(樹脂クランプの場合)
100
Force N
100
Force N 100
Force N 1P
スパナ,0P
スパナ,
スパナ,1P
手回し,0P
初心者(女性
岩手県工業技術センター研究報告 第 18 号(
図16に樹脂クランプの場合の個人差によるクランプ力 の比較を示す。個人差の比較対象は熟練者、初心者の男 性、初心者の女性とした。図中の手回しとは工具を使わ ずに指でねじを締めた場合で、スパナとはスパナ工具を 使用してねじを締めた場合である。その結果、熟練者は 手回しとスパナを使った場合で締め付け力の差異が小さ い。一方で、初心者の男性と初心者の女性で過度な締め 付け力を与える傾向が見られた。これは、熟練者は樹脂 クランプは大きな弾性特性を有しているのでねじの回し 過ぎに注意が必要であることを理解しているのに対し、
初心者はその特性を
け限界までねじを回したためと思われる。また、初心者 の女性では女性の非力さから手回しでは締め付け力が適
個人差による締め付け力の比較(樹脂クランプの場合)
150
Force N
150
Force N
150
Force N
スパナ,0P
スパナ,
熟練者
初心者
初心者(女性)
2016)
に樹脂クランプの場合の個人差によるクランプ力 の比較を示す。個人差の比較対象は熟練者、初心者の男 性、初心者の女性とした。図中の手回しとは工具を使わ ずに指でねじを締めた場合で、スパナとはスパナ工具を 使用してねじを締めた場合である。その結果、熟練者は 手回しとスパナを使った場合で締め付け力の差異が小さ い。一方で、初心者の男性と初心者の女性で過度な締め 付け力を与える傾向が見られた。これは、熟練者は樹脂 クランプは大きな弾性特性を有しているのでねじの回し 過ぎに注意が必要であることを理解しているのに対し、
初心者はその特性を理解していないため、ねじの締め付 け限界までねじを回したためと思われる。また、初心者 の女性では女性の非力さから手回しでは締め付け力が適
個人差による締め付け力の比較(樹脂クランプの場合)
200
200 200
手回し,0P
スパナ,0P
熟練者
初心者(男性)
)
に樹脂クランプの場合の個人差によるクランプ力 の比較を示す。個人差の比較対象は熟練者、初心者の男 性、初心者の女性とした。図中の手回しとは工具を使わ ずに指でねじを締めた場合で、スパナとはスパナ工具を 使用してねじを締めた場合である。その結果、熟練者は 手回しとスパナを使った場合で締め付け力の差異が小さ い。一方で、初心者の男性と初心者の女性で過度な締め 付け力を与える傾向が見られた。これは、熟練者は樹脂 クランプは大きな弾性特性を有しているのでねじの回し 過ぎに注意が必要であることを理解しているのに対し、
理解していないため、ねじの締め付 け限界までねじを回したためと思われる。また、初心者 の女性では女性の非力さから手回しでは締め付け力が適
250
250 250
に樹脂クランプの場合の個人差によるクランプ力 の比較を示す。個人差の比較対象は熟練者、初心者の男 性、初心者の女性とした。図中の手回しとは工具を使わ ずに指でねじを締めた場合で、スパナとはスパナ工具を 使用してねじを締めた場合である。その結果、熟練者は 手回しとスパナを使った場合で締め付け力の差異が小さ い。一方で、初心者の男性と初心者の女性で過度な締め 付け力を与える傾向が見られた。これは、熟練者は樹脂 クランプは大きな弾性特性を有しているのでねじの回し 過ぎに注意が必要であることを理解しているのに対し、
理解していないため、ねじの締め付 け限界までねじを回したためと思われる。また、初心者 の女性では女性の非力さから手回しでは締め付け力が適
に樹脂クランプの場合の個人差によるクランプ力 の比較を示す。個人差の比較対象は熟練者、初心者の男 性、初心者の女性とした。図中の手回しとは工具を使わ ずに指でねじを締めた場合で、スパナとはスパナ工具を 使用してねじを締めた場合である。その結果、熟練者は 手回しとスパナを使った場合で締め付け力の差異が小さ い。一方で、初心者の男性と初心者の女性で過度な締め 付け力を与える傾向が見られた。これは、熟練者は樹脂 クランプは大きな弾性特性を有しているのでねじの回し 過ぎに注意が必要であることを理解しているのに対し、
理解していないため、ねじの締め付 け限界までねじを回したためと思われる。また、初心者 の女性では女性の非力さから手回しでは締め付け力が適
切であるが、スパナの場合で必要以上の締め付け力が見 られた。
(2) アルミクランプの場合
図17にアルミクランプの場合の個人差によるクランプ 力の比較を示す。アルミクランプでは熟練者でも
度の大きな締め付け力が見られた
プバーの剛性が大きいためねじの回し角度が直接的にク ランプ力として作用したためと考えられる。しかしなが ら、熟練者の場合ではエアリー点の
プ力は100N
とから下当て治具上でクランプすることで過度なクラン プ力でもワーク変形が回避されている。一方、初心者は 切であるが、スパナの場合で必要以上の締め付け力が見
アルミクランプの場合
にアルミクランプの場合の個人差によるクランプ 力の比較を示す。アルミクランプでは熟練者でも
度の大きな締め付け力が見られた
プバーの剛性が大きいためねじの回し角度が直接的にク ランプ力として作用したためと考えられる。しかしなが ら、熟練者の場合ではエアリー点の
100Nと大きいが、端面変位は
とから下当て治具上でクランプすることで過度なクラン プ力でもワーク変形が回避されている。一方、初心者は
Displacement µm -50
Displacement µm -50
Displacement µm -50
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
図 17 個人差による締め付け力の比較(アルミクランプの場合)
切であるが、スパナの場合で必要以上の締め付け力が見 アルミクランプの場合
にアルミクランプの場合の個人差によるクランプ 力の比較を示す。アルミクランプでは熟練者でも
度の大きな締め付け力が見られた 。これはアルミクラ プバーの剛性が大きいためねじの回し角度が直接的にク ランプ力として作用したためと考えられる。しかしなが ら、熟練者の場合ではエアリー点の0P の位置ではクラン
と大きいが、端面変位は5µ
とから下当て治具上でクランプすることで過度なクラン プ力でもワーク変形が回避されている。一方、初心者は
-10 -5 0 5 10 15 20
0
-10 -5 0 5 10 15 20
50 0
-10 -5 0 5 10 15 20
50 0
手回
手回
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
個人差による締め付け力の比較(アルミクランプの場合)
切であるが、スパナの場合で必要以上の締め付け力が見
にアルミクランプの場合の個人差によるクランプ 力の比較を示す。アルミクランプでは熟練者でも100N
。これはアルミクラ プバーの剛性が大きいためねじの回し角度が直接的にク ランプ力として作用したためと考えられる。しかしなが の位置ではクラン 5µm以下であるこ とから下当て治具上でクランプすることで過度なクラン プ力でもワーク変形が回避されている。一方、初心者は
50
50
50 手回し,1P
スパナ,
手回し,1P
スパナ,
手回し,1P スパナ,
手回し,0P スパナ,
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
個人差による締め付け力の比較(アルミクランプの場合)
切であるが、スパナの場合で必要以上の締め付け力が見
にアルミクランプの場合の個人差によるクランプ 100N程
。これはアルミクラン プバーの剛性が大きいためねじの回し角度が直接的にク ランプ力として作用したためと考えられる。しかしなが の位置ではクラン 以下であるこ とから下当て治具上でクランプすることで過度なクラン プ力でもワーク変形が回避されている。一方、初心者は
必要以上の締め付け力が見られ、その締め付け力は樹脂 クランプとアルミクランプで同じ程度であった。
4 4-1
CMM
ビング力によりワークが動くのを防止するためで ワークを動かす力の大きさは式
説明でき
ここで 100
Force N
100
Force N
100
Force N スパナ,1P
スパナ,
手回し,0P
スパナ,1P 手回し,
スパナ,1P
スパナ,0P
初心者(女性
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
個人差による締め付け力の比較(アルミクランプの場合)
必要以上の締め付け力が見られ、その締め付け力は樹脂 クランプとアルミクランプで同じ程度であった。
4 静止摩擦係数の測定 1 目的
CMMの測定でクランプをする理由は
ビング力によりワークが動くのを防止するためで ワークを動かす力の大きさは式
説明できる。
ここで、µは静止摩擦係数 150
Force N
150
Force N
150
Force N スパナ,0P
スパナ,0P し,0P
初心者
初心者(女性)
座標測定機におけるクランプ力によるワークピースの変形
個人差による締め付け力の比較(アルミクランプの場合)
必要以上の締め付け力が見られ、その締め付け力は樹脂 クランプとアルミクランプで同じ程度であった。
静止摩擦係数の測定
の測定でクランプをする理由は
ビング力によりワークが動くのを防止するためで ワークを動かす力の大きさは式
N F
0= µ
は静止摩擦係数、N200
200
200 0P
熟練者
初心者(男性)
個人差による締め付け力の比較(アルミクランプの場合)
必要以上の締め付け力が見られ、その締め付け力は樹脂 クランプとアルミクランプで同じ程度であった。
の測定でクランプをする理由は、CMM ビング力によりワークが動くのを防止するためで ワークを動かす力の大きさは式(5)に示す静止摩擦力
Nは垂直抗力(N)
250
250
250
(男性)
必要以上の締め付け力が見られ、その締め付け力は樹脂 クランプとアルミクランプで同じ程度であった。
CMMのプロー
ビング力によりワークが動くのを防止するためであり、
に示す静止摩擦力F0で
・・・・・(5) (N)である。垂 必要以上の締め付け力が見られ、その締め付け力は樹脂
のプロー
、 で (5) 垂