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μPCD 法によるライフタイム測定と鉄濃度測定機能

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Academic year: 2021

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(1)

Detector Translation/Rotation Stage

Computer

(Lifetime & Fe-concentration Calculation) l

l/e Microwave Oscillator

(9.6GHz) Attenuator Circulator Wave- guide

Pump Beam

Silicon Wafer

Flush Light (Fe-B Dissociation) Laser Diode

(904nm)

Microwave Reflectivity Recombination

Lifetime(l/e)

Time

Fei(B:2E14) Fei(B:1E15) Fei(B:5E15) Fe-B(B:2E14) Fe-B(B:1E15) Fe-B(B:5E15) Fe Conc.=1E10/cm3

Lifetime by SRH  s

Injection Carrier Concentration  1/cm3 1.E+10

1.E−04 1.E−03 1.E−02

1.E+12 1.E+14 1.E+16 1.E+18 1.E+20

0.001 0.01 0.1

1.E+10 1.E+11 1.E+12 1.E+13

Fe Concentration  1/cm3

1/τ- 1/τ1  1/s 半導体デバイスの集積度向上にともない,シリコンウェハの

加工やデバイスの製作プロセスにおける鉄や銅などの重金属汚 染が深刻な問題になっているが,酸化膜耐圧の劣化など,製品 の性能に大きな影響を与えるためである。中でも鉄は SUS 系 の配管や高温熱処理時の拡散・酸化炉の壁面から混入しやす く,シリコンのバンドギャップの深いレベルに不純物準位を形 成するため,少数キャリアの再結合ライフタイム(以下ライフ タイム)を劣化させることが知られている。したがって,ウェ ハの汚染を高感度にモニタできるライフタイム測定が重要であ るとともに,鉄濃度の定量測定に対する要求が高まっている。

当社では,レーザとマイクロ波を利用したμPCD(Microwave Photo-Conductivity Decay)法によるライフタイム測定装置 LTA シリーズを製造・販売している。最近,鉄の汚染濃度の定量測 定に対する要求に応えて,LTA シリーズに鉄濃度測定機能を 搭載したので,その概要を紹介する。

1.装置構成と鉄濃度測定の原則

装置(第 1 図)は,μPCD 法によるライフタイム測定部と 鉄濃度測定のための光照射部(フラッシュライト)より構成さ れている。

シリコンウェハにレーザ光を照射すると,ウェハ中に電子と 正孔(キャリア)が生成される。キャリア密度の変化はマイク ロ波の反射パワーにより観測することができる(μPCD 法)。 ボロン(B)をドープした p 型ウェハに鉄(Fe)が混入すると,

鉄は正イオンになるため負にイオン化した格子位置のボロンと 結合し,Fe−B ペアを形成する。ウェハに強力な光を照射する と,発生したプラズマにより Fe−B ペアは容易に壊され,格子 間の鉄(Fei)と置換ボロン(Bs)に解離する[式(1)]。

Fe−B(光照射)→ Fei Bs ………(1)

Fe−B ペアと Fei では,バンドギャップ中のエネルギ準位や,

電子・正孔の捕獲断面積が異なるため,ライフタイムが異なる。

したがって,光照射前後のライフタイムを測定し,それらを比 較することによって鉄濃度を定量測定することができる。ウェ ハの加熱によっても上記の解離可能1)であるが,当社では装置 化が容易な光照射方式を採用した。

ショックレー・リード・ホール(SRH)理論により,ライフ

タイムとレーザによる注入キャリア密度の関係を計算した結果 を第 2 図に示す。計算には文献2)に記載の物理定数をもちいた。

光照射前後のライフタイムの増減は注入キャリア密度に依存 し,また注入密度が低いときはドーパントであるボロン濃度に よって大きく変化することがわかる。本装置では,鉄濃度を測 定する際には,ドーパント濃度の影響を避けるために高い注入 キャリア濃度をもちいている。

2.鉄濃度の測定結果と装置の外観

DLTS(Deep Level Transient Spectroscopy)法によって求め た鉄濃度と,本装置で測定した光照射前後のライフタイムτ0

及びτ1の逆数の差を第 3 図にプロットした。両者には良好な 相関関係が認められた。したがって,第 3 図を検量線としても ちいることにより,ライフタイムの測定結果からシリコンウェ ハ中の鉄濃度を求めることができる。

写真 1に鉄濃度測定機能付きライフタイム測定装置の外観 写真を示す。光照射部はウェハのマニュアルローディング部に 取り付けてあり,光照射前後のライフタイムマップと鉄濃度を 全自動で測定できる。解析用のソフトウェアを含めた鉄濃度測 定機能はオプションであり,要求に応じて搭載することができる。

参考資料

1)公開特許公報 特開平 6−69301.

2)L. Koster et al.:Jpn. J. Appl. Phys., Vol.34(1995)p.932.

新 製 品 ・ 新 技 術 NEW PRODUCTS AND NEW TECHNIQUES

シリコンウェハライフタイム測定装置 −鉄濃度測定機能について−

住江伸吾(工博)・高松弘行(工博)**・橋爪英久***・射場邦夫***

電子・情報事業部・半導体本部 **技術開発本部・電子情報研究所 ***ジェネシステクノロジー㈱・レオ事業本部

第 2 図 Fe−B ペアと Fei によるライフタイムの注入キャリア 密度依存性(SRH 理論によるシミュレーション)

第 1 図

μPCD 法によるライフタイム測定と鉄濃度測定機能

第 3 図 鉄濃度測定結果(検量線)

写真 1 鉄濃度測定機能付きライフタイム測定装置

問い合わせ先:電子・情報事業部 半導体本部 東京)TEL(03)5634−4065 FAX(03)5634−4066 神戸)TEL(078)992−2985 FAX(078)992−2990

神戸製鋼技報/Vol. 48 No. 3(Dec. 1998) 79

参照

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