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EU における少数株主の保護とコーポレートガバナンス

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神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』第132009年3月 59

■ 研究論文

E U における少数株主の保護とコーポレートガバナンス

MinorityShareholdersProtectionandCorporateGovernanceinEuropeanUnion

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

明 山 健 師

AKIYjW ,Tsuyoshi

Jキーワー ド

コーポ レー ト・ガバ ナ ンス、少数株主の保護、CEM、欧州委員会、比例性の原則

1 は じめに

コーポ レー ト・ガバ ナ ンスの議論 は、世界各地 でおこなわれてお り、英米 を中心 として株主の権 利が叫ばれ るようになった。そ して、株主の権力 が高 まり、機 関投資家が 「物言 う株主」 として企 業 に大 きな影響 を与 えるよ うになったのであるO

このような、多 くの株式 を所有 している機 関投資 家が、企業 に大 きな影響力 を与 えている陰で本来 有 しているはずの権利 を行使す る事が出来 ない少 数株主 が存在す る事 も忘れてはな らない。企業の 経営者 は、株主 だけでな く全ての株主の権利 を考 慮 した経営 をおこない、社会か ら信頼 され る企業 を目指 した経営 をおこなわなければな らない。そ れにも関わ らず、直接の利害関係 を有 している株 主の権利 さえ十分に考慮 していない企業 が存在す

るのである。

それ を うけて、 欧州委 員会 は、主 に欧州連合 (EuropeanUnion, 以 下 「EU」とい う) の加盟 国を対象 に、企業 の支配 を強化す るメカニズム

(controlEnhancingMechanisms,以下「CEM」 と い う) に関す る研究 をおこなった。企業の支配 を 強化す る事は、企業が本来考慮す るべ き少数株主 の権利 を阻害 す る原 因の1つで あった。 そのため、

欧州委員会 は、CEMに関す る研究 を通 して、EU における会社法の特に株主保護制度のあるべ き姿 を考察 したの で あった. また、EUにおけ るコー ポ レー ト・ガバ ナ ンスの議論 は、2002年 に ウイ ンター報告書tが、 アカ ウンタビ リテ ィに重点 を おいて策定 されて以来、アカウンタビリテ ィに重 点 が置 かれ てお り、CEMの よ うなアカウ ンタビ リテ ィに関す る研究 が求 め られているのである。

そこで、本稿 では、第2節 において、CEMの定 義 と位置づ け、EUにおけるCEMの現状 を明 らか にす る。つ ぎに、第3節において、CEMと法起源 の関係性 お よび各国企業 におけ るCEMの実態 を 明 らかにす る。 そ して、第4節において、EU法が 定める少数株主保護制度の現状 と課題 を明 らかに す るO

(2)

60 神奈川大学大学 院経営学研究科 F研究年報』 第13号 2009年3月

2 EU各国の株式会社の支配 を強める構

2‑1 EUにおけるコーポ レー ト ・ガバナ ンス議論 の焦点

EU

にお け るコーポ レー ト・ガバ ナ ンスの議論 は、2002年 に ウイ ンター報告 書 が、 アカ ウ ンタ ビ リテ ィに重点 をおいて策定 されて以来、アカ ウ ンタビ リテ ィに重点が置かれて きた。 ウインター 報 告書 のす ぐ後、2003年 に策定 され た 『EUに お け る会 社 法 の現代 化 お よび企 業統 治 の改善一 進 め るべ き計画‑ (以下 「アクシ ョンプ ラン」 と い う)2』 も同様 に アカ ウ ンタ ビ リテ ィに重 点 を 置 かれ てい るO この ア クシ ョンプ ラ ンとは

、E U

各 国の コーポ レ‑ ト・ガバ ナ ンス と会 社法 を調 和 す る事 を 目的 に策定 され た もの で あ る。 そ し て、 ア ク シ ョンプ ラ ンを基 に

、E U

の会 社 法 は、

ECGF業務 計画

2008‑2011

(出所)筆者作成。

制定 ・改定 され て きた。 その後、2008年 にECGF (EuropeanCorporateGovernanceForum)か ら

2008年 か ら2011年 までの業務計画 である 『ECGF

業 務 計画2008‑2011 (以下 「2008‑2011業 務計画」 とい う)』 が発表 され3、 さらにコーポ レー ト・ガ バ ナ ンス改革 の計画が立 て られてい るのである。

そ して、 これ らの計画では、 アクシ ョンプ ラン 中期計画、④上場企業の完壁 な株主民主主義 を達 成 す るた めの アプ ローチの結果 の検 討、⑤ ピラ

ミッ ド型組織 の証券取引所への上場禁止、および、

ECGF業務計画長期計画、① 少数株主保護 に関す るワーキ ンググル ープの設置、など株主保護 に関 す る計画 もな され てい る。 そ こで、欧州 委 員会 は、株主保護 に関す る取 り組み として、 シャーマ ン&ステ ア リング社 と協 力 して 『EU上場会 社 の 所有権 と支配 における比例性 に関す る比較法研究 4』 をおこなった。

図1 EUにお けるコーポ レー ト・ガバナ ンスの議論の推移

内容

① コーポ レー ト・ガ/(ナ ンス開示要 件の強化 e効率的な株主 コミュニケー ションお よび君恩 決定を促進する法的枠組みの競合

③独立社外取締役 と監督役の役割の強化

①取締役 の報酬の適切な体制の促進

①r;uL,ベ ルでの財務誰妾に関する取締役の連・TF.: i711:の確認

⑥加盟国の コーポ レー ト・ガバナンスを調和す るためのECGFの招盤

①機関投資家の投資 と投票方針の11Jt報開示の強化

②上場会社における 2橋類の取締役会f削笠の選択

③取締役会内妻 邑会の'i+T任 の強化'

①上場企業の完蟹 な株主民主主義を達成す るため のアプ ローチ結果の検討

(9ピラ ミッ ド型紙歳の証券取引所への上場禁止

@欧州民間会社の阻す る法律のための多能 な投棄

Etrの法形式の必要 性に関す る評価 喧)すべての有限Tf任の法人にお ける情報開示に関 す る規則の導入

短期 ・中期問増

① 白票 と投資家の位 置づけo')透明性

@国境 を越 えた投票

③国境 を越 えた状況にお けるコーポ レー ト・ガ /くナ ンス ・コー ドの応用 (二重上場な ど)

④軽携 して作 用す る規則 長期計

8少数株主保三豊に関す る ワーキン ググIL‑フの 設置

② コーポ レー ト・ガバナ ンスのイ ンフラに関す るワーキンググ/レープの設置

背景

2002年に ウインター報告書が策定 され 、EUお よび ヨー ロ ソバ会社法におけるコーポ レー ト・ガバナ ンスの近 代化に焦点が当て られたく この発案の理 Fllは 以下の と お りである̀

q)域内市場を敢大隈に利用す ること

② 資本市場 を統 合す ること

③現代の技術の利点を最大限にす ること

壇)EUの拡大

⑤最近の出来事 によって挙げ られ た艶題 に取 り組 む こ

欧州委員会は、ア クシ ョン7ランで、欧州連合の加盟国におい て既存の台本 と支配 におけ,J対応 の原則 か らの逸脱 に関す る調 査 を行 な うこ とを柁 寮 した=そ して、その調査は、2007年に実 行 され 、それ によって明 らかになった関越点な どを背景 とし て、 このよ うな計画がたて られた と考え られ る。

(3)

EUにおける少数株主の保護 とコーポレー ト・ガバ ナンス 61

2̲2 株 式会社 の支 配 を強化 す る構造 の種 類 欧州 委 員 会 のCEM研 究 は、様 々 なEU城 内 お よ びEU域 外 の 「比例 性 原 則 か らの逸脱 (Deviations komTheProportionalityPrinciple)」 を統 治 す る 規 定 力 を持つ 枠組 み の説 明 を提 供 す る こ とを 目的 と して お こなわれ た。 具 体 的 に は、(1)各 管轄 区 域 に よ って提 供 され る研 究 お よびcEMの 比 較 に よ って、 各CEMの 方 法 の 用 語 解 説 お よび 説 明 を 瑳 供 す る もの、 (2)CEMの主 要 素 の 比 較 対 照 表 を提 供 す る もの、 (3)各 区 域 の 現 在 の 法 的 な報 告書 か ら成 る もの、 の3つ の報 告 書 で構 成 され る

5。 そ して、 それ らの 研 究 を も とに、 最 終 報 告 書

と して 『

E

Uに お け る比 例 性 原 則 の報 告 書 (Report ontheProportionality PrincipleintheEuropean Union)6』 が ま とめ られ て い る。

欧州 委 員会 の研 究 に よってEU各 国 とア メ リカ、

オ ー ス トラ リア、 日本 のCEMの 現 状 が 明 らか に され た。 具 体 的 に は、 各 国 で、 ① 複 式 議 決 権 株 (MultipleⅥ)tingRightsShares)、 ② 無 議 決 権 株 (Non‑votingShares)、③ 配 当 優 先 株 (Non‑voting PreferenceShares)、④ ピラ ミッ ド構 造 (Pyramid Structures)、 ① 優 先 株 (PriorityShares)、 ⑥ 受 託 者 証 明 書 (DepositaryCertificates)、 ⑦ 議 決 権 の 上阪 (VotingRigh tCeilings)、 ⑧ 所 有 権 の 上 表1 各CEMの定 義

CEM

複式議決権株 会社 によって発行 され た、等 しく価値の ある投 資 に基づいた異 な る議決権 を与 える 株式 をい う○

無議決権株 議決権 がな く、 さらにそれ を補 うための特別 なキ ャ ッシュ フローの権利 も有 してい ない株式 をい うo

配当優先株 議決権 はないが、 それ を補 うために特別 なキ ャッシュフローの権利 を有 す る株式 を い うo

ピラ ミッ ド構造 家族 または会社の よ うな企業実体 が株式会社 をコ ン トロールす る場合 にこの状態 が生 じる○ そ して、 その企業 が次 には別 の会社 を統制す るとい うプ ロセスを繰 り返す ことがで きるo

優先株 株の持分の割合 に関係 な く、会社の中の決定 または否認の権利 な ど特定 の権限 を保

持者 に与 えるo

受託者証 明書 株式 の金融所有権 を意味す る地方証券取 引所 の財 団 によって発行 された金融商 品 を意味す るが、 これは根本的 な株式の議決権 を欠 いてい るo事実上 の株式 は、供託金 の証明書 を発行 し、議決権 を実行す る財 団 によって占め られ る○

議決権の上限 株主 が保持す る議決権株式 の数 に関係 な く一定の値 を超 えて投票 す ることを禁 じる 制限 をい う○

所有権の上限 一定の権限 を越 えて会社へ の経営参加 をす ることを投資者 に禁 じる制限 をい う○

スーパーマジョリティ 一定の重要 な企業変更 を承認す ることに関 して過半数以上 の株主 を必要 とす る会社

条項 定款 の規程 をい うo

黄金株 地方 自治体や政府 によって所有 され るあ る特別 な権利 を有す る株式 をい う○黄 金株を所有す ることで政府 は、制限議決権 や拒否権 を用 いて、国有企業 に対す る買収 を ブロ ックす ることが出来 る○

株式 によるパ ー トナーシップの制限 2つの異 な る種類の共 同経営者 がい る法的 な構造 をい うC

株式持合い 複数 の企業 が株式 を持 ち合 うことで、利害 関係 を保有 しあってい る状況 をい うo

(出所)European Commission [2007b]を参考 に筆者作成。

(4)

62 神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』第13号 2009年3月 限 (OwnershipCeilings)、⑨ ス ーパ ーマ ジ ョリ

テ ィ条 項 (Supermajority Provisions)、⑩ 黄金株 (GoldenShares)、⑪株式 によるパ ー トナ ーシ ッ プ の 制 限 (PartnershipsLimitedbyShares)、⑩ 株式 持合 い (Cross‑Shareholdings)、⑬ 株主 の協 定 (ShareholdersAgreements)、 を そ れ ぞ れ 認 めるている国 と認めていない国に分類 している7。 それぞれの定義 は蓑1の よ うに表 され る。各CEM は、資本 と支配における比例性の原則か ら逸脱 し てお り、少数株主 の権利 を阻害 す るもので ある。

さらに、企業の経営者支配や、大株主の支配が強

化 され る恐れがあるため、 コーポ レ‑ 卜・ガバ ナ ンスの観点では、好 ま しくない とい える。

2‑3 株式会社の支配 を強化する構造の現状 欧州委員会 のCEM研究 に よって、 ア イル ラン ド、 イギ リス、イタリア、エス トニア、オ ランダ、

ギ リシャ、ス ウェーデ ン、スペ イン、デ ンマーク、

ドイツ、ベル ギ ー、ハ ンガ リー、 フィンラン ド、

フランス、ポーラン ド、ル クセ ンブル ク、アメ リ カ、 オ ース トラ リア、 日本、 のCEMに関す る制 度の現状が明 らかになった。欧州委員会 の研究 に 表2 各国のCEMの現状

荏 無 醍 ピ 倭 壁 請 所 テ ス 黄 ナ 株 秩 秩 式 請 当 ラ 先 託 漢 育 l 金 l式 式 主 請 漢 倭 ヽ 秩 者 権 権 条 に 持 の

汰 権 先 証 の の 項 ー よ ち 協

権 樵 秩 ド 明 上 上 マ プ る A口 定

秩 隻追 妻日 限 醍 ソヽ∃、■ t しヽ

アイルラン ド ○ ○ ○ ○ ○ ‑ ○ ○ ‑ × ○ ○ ○

イギ リス ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × × × ○ ○

イタリア × ‑ ○ ○ ‑ × × ○ × ○ ○ ○ ○

エス トニア × × ○ ○ ○ ○ × × × ○ × ○ ○

オランダ ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × ○ ○

ギ リシャ × × ○ ○ × × × × × × × ○ ○

スウェーデン ○ × × ○ ○ ‑ ○ × × × × ○ ○

スペイン × × ○ ○ × × ○ × × × ○ ○ ○

デンマーク ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ×× ○ ○

ドイツ × × ○ ○ ○ × × × × × ○ ○ ○

ベルギー × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○

ハ ンガリー ○ × ○ ○ × × ○ ‑ × × × ○ ○

フィンラン ド ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × × × × ○ ○

フランス ○ ○ ○ ○ × × ○ × ‑ ○ ○ ○ ○

ポーラン ド × ○ ○ × × ○ ‑ × ○ × ○ ○

ルクセンブルク × × ○ ○ ‑ ○ ‑ × × ‑ ○ ○ ○

アメ リカ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ × × ○ ○ ○

オ‑ス トラリア × . ○ ○ ○ ○ ‑ × ○ × × ‑ ○ ○

日本 ○ ○ ○ ○ ○ × ‑ × × ○ × ○ ○

(出所)European Commission [2007C]を筆者が一部加筆する。

(5)

EUにおける少数株主の保護とコーポレー ト・ガバナンス 63

よると、ピラ ミッ ド構造、株式持 ち合 い、株主協定、

は100%の採用 されている。逆 に、ス‑パ ‑マジ ョ リティ条項 は、 どの国で も採用 されていない。 ま た、受託者証明書 と配 当優先株 はあま り採用 され ていないが、既 に挙 げたCEM以外 は、50%前後 であるものが多い。

また、 各 国 に お け るCEMの採 用率 は、表3の よ うに表 す こ とが出来 る。 アイル ラ ン ド、ベ ル ギーが77%CEMを採 用 してお り、採用率 は最大 である。つ ぎに、 イギ リス、オ ランダ、デ ンマー ク、 フランス、 アメ リカが多 くのCEMを採用 し てい る。逆 に、 ギ リシ ャで は、CEMを30%しか 採用 して お らず、60%を超 えてい るア イル ラン ド、 イギ リス、オ ランダ、デ ンマーク、 フィンラ ン ド、 フランス、ベルギー、アメ リカ、 日本の半 分に留 まってい る。 そ して、ギ リシャ、スウェー デ ン、スペ イン、 ドイツ、ハ ンガ リー、ポーラン ド、ル クセ ンブル ク、は50%以下 の採用率であ り、

比較 的CEMの採 用率 が低 い とい えよ う。 この よ うに、CEMに関す る制度 は、国 ご とに大 きく異

な るので ある。

3 各企業 におけるCEMの実態

3‑1 CEMと法起源の関係性

前節 で明 らか にな った よ うに、 国 ご とにCEM の採用の割合は異 なる。 この よ うな差異 は、株主 保護 の積極性 に関係 が あ るだ ろ う。 この よ うな、

コーポ レー ト・ガバ ナ ンスに関す る問題 は、 「歴史、

社会、文化、制度、慣習 などを異 にす るそれぞれ の国 に制度化 され、 その社会 に根 ざす もので ある か ら、それ ぞれの国 と社会 に最 も適合 し得 る企業 統治制度 が育 まれS」 るといわれてい る。 そこで、

欧州委員会 の研究 で取 り上 げ られ た各国の、(∋法

起源、(む民族、③宗教、④政体、①議会 、⑥政党、

を表 した ものが表4で ある。

ここで、挙 げ られてい る19カ国 は、表4に表せ るよ うに、① 法起 源、⑦ 民族 、① 宗教、④ 政体、

G)議会、① 政党、の6つ の特徴 だ けで もそれ ぞれ が全 く異 なることが理解で きる。 また、 この よ う

表3 CEMの採用率

(出所)筆者 作成。

アイルラン ド イキリ7、

オ ランダ 子吉:/マ‑‑/I

フ {ンラン

ブラ二ノス ペ ルギ‑

ア メリカ 日本

イ タ リ ア こ こ スト こア

オー ストリア

ギ リシャ スウェー デン ス.ペ イン ドイ、 ノ\ンガリ‑

Jl‑:I‑=):.. ル クセンルク

(6)

64 巻淑JIl汁亜汁亜罰覇碑燕葺鴇丑 F頚冷や港j湖)3叫

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表4各国の基本情朝 CEMの割合法起源民族宗教政体議会政党 アイルランド77英米法アイルランド人(ケルト系)ローマ.カトリック(92%)プロテスタント(3%)共和制二院制(与党)共和党、進歩民主党(野党)統一アイルランド覚、労働栄 イギリス69英米法アングロサクソン系キリスト教(70%:うち英国国教立憲君主制二院制(与党)労働党 ケルト系その他62%、ローマン.カトリック13長老教会派6%)、イスラム教(3%)(野党)保守党、自由民主党、他 イダ)ア54大陸法ラテン系、ゲルマン系、ローマカトリック教(90%)共和制二院制(与党)自由国民、北部同盟、自治 スラブ系、ケルト系、プロテスタント、ユダヤ教極運動 アフリカ系、スラブ系、その他イスラム教等)(野党)民主党、価値あるイタリア、中道連合、他 エストニア54大陸法エストニア人68%大多数はプロテスタント共和制一院制(与党)改革党、祖国.レス.プブ ロシア人26%ウクライナ人2%ロシア正教リカ同盟、社民党(野党)中央党、人民党 オランダ69大陸法ドイツ系(98%)カトリック32%立憲君主制二院制(与党)キリスト教民主同盟、労働党、 スロベニア系クロアチア系、他プロテスタント22%キリスト教連合(野党)自由民主国民党、社会党、緑の覚ヴイルダース自由の覚他 ギリシャ30大陸法ギリシャ人98%ギリシャ正教(98%)共和制一院制(与党)新民主主義覚、(野党)全ギリシャ社会主義運動、ギリシャ共産党他 スウェーデン46大陸法スウェーデン人プロテスタント(福音ルーテル立憲君主制一院制(与党)穏健党、中央党、国民党 フィンランド人、他派)自由、キリスト教民主党(野党)社会民主党、左翼党、環境覚 スペイン46大陸法スペイン人:ローマ人とアラブ人の混血カトリック立憲君主制二院制(与党)社会労働党(野党)国民党

(7)

Eu ;計耳かJjjt野菜抽o)乗融 tuIJitoL, 1 7 ・ 戦\ 4斗 ヾ71 6 5

ドイツ46大陸法ゲルマン系(91.1%)ローマ.カトリック(32%)、プロ連邦共和制二院制(与党)社会民主党(SPD)、キリ トルコ系(2.3%)テスタント(32%)、その他(36%)スト教民主同盟(CDU)、キリスト その他(6.6%)数社会同盟(CSU)(野覚)自由民主党(FDP)、90年‑連合/緑の党、左派覚他 ハンガリー46大陸法マジャール系(92.3%)、他ローマ.カトリック(52O/.)カルビン派新教(16%)、他共和制一院制(与党)ハンガリー社会党(HSP)(野党)フイデス‑ハンガリー市民同盟(Fidesz)、自由民主連盟(AFD).‑民主フォーラム(MDF)、他 フィンランド61大陸法フィンランド人(93.4%)福音ルーテル教会(84.2%)共和制一院制(与党)中央党、社会民主党、ス スウェーデン人(5.7%)ロシア正教(1ユ%)ウエーデン国民党 その他(0.9%)その他及び無宗教(14.7%)(野党)国民連合覚、左派連合、キリスト教同盟、縁の覚、他 フランス69大陸法ラテン系カトリック(83‑88%)共和制二院生(与党)国民運動連合(UMP)(諸 ゲルマン系プロテスタント(2%)派含む)(323)、新中道(22) ケルト系ユダヤ教(1%)(野党)社会党(諸派含む)、共産 その他イスラム教(5‑10%)、他覚、緑の覚他 ベルギー77大陸法ゲルマン系ラテン系カトリック(75%)立憲君主制二院制(与党)蘭語系キリスト教民主党仏語系キリスト教民主党、蘭語系自由党仏語系自由党仏語系社会党(野党)蘭語系社会党デデソカー新覚(蘭語)蘭.仏極右政党 ポーランド46大陸法ポーランド系96.7%カトリック89.8%、二院制(与党)市民プラットフォーム(PO)、 その他(ドイツ系、ベラルーシ系、その他(プロテスタント、ロシアポーランド農民党(PSL) ウクライナ系)3.3%等東方の各種正教、等)10.2%(野覚)法と正義(pis)、左派と民主(LiD)、自衛(Samoob1‑Ona)、ポーランド家族同盟(LPR) ルクセンブルク46大陸法ルクセンブルク人カトリック(97%)立憲君主制一院制(与党)キリスト教社会見、社会労働党(野党)民主党、緑の覚、他 アメリカ69英米法欧州系(白人)66.0%プロテスタント51.3%連邦共和制二院制(与党)民主党 ヒスパニック系15ユ%アフリカ系(黒人)12.3%、アジア系4.3%アメリカ先住民0.8%カトリック23.9%モルモン教1.7%、ユダヤ教1.7%、仏教0.7%、イスラム教0.6%、他(野党)共和党 オーストラリア53英米法欧州系(90%)キリスト教64%(ローマ.カトリツ立憲君主制二院制(与党)労働党 アジア系(4ユ%)ク26‰聖公会19%)(野党)自由覚、国民党、無所属、

(8)

日本62大陸法日本人、他信仰の自由が憲法で認められている○立憲君主制二院制(与覚)自由民主党、公明党(野覚)民主党、社民党、他 (出所)国際金融情報センターホームページを参考に筆者作成. 表5各国のCEMを規制する規則の種類 檀無配ピ請所テス黄ナ株樵 式

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(10)

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21

法律法律経営規則判決法律法法律規制当局規則 ポーランド法律法律法律法律契約自由の一般原

法律法律法律なし22法律1'3法律経営規則法律特に禁止されていない ルクセンブルク法律24法律によって禁止されているoしかしながら、部分受益者は認可されるO25法律法律契約自由の一般原則法律法律[特有の妥当性要求に従う適切な株主協定のための要求][特有の妥当性要求に従う適切な株主協定のための要求]法律特に禁止されていな法律法律判例26 アメリカ州法州法州法州法州法なし㌘合衆国法州法[買州法会社N/A'28法律法律合衆国法 上場

規 則

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〜'法律上場規則法律上場規則法律上場規則法律上場規則なし:久一法律上場規則法i1法律N/A:12なし法律 日本法律法律法律法律法律なし.'ri法律34法律輔法律法律上場規則法律法律37 注1国内法令は所有権の最高限度を禁止しない。しかし、そのようなCEMは少数のアイルランドの航空会社以外においてはめったに用いられない. 注2理論上、何もそのようなCEMを禁止していない.英国に議決権の制限をする集合概念はない議決権最高限度は一般に実際上認められないOさらに、投票が要求さ れる場合、挙手(実際上、そのような議決権中に、自分で出席している株主はそれぞれ持株数にかかわらず1票を持っている)によって決議は通常投票である。

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(11)

注3会社法は、株主が500人以下の協力的な会社のために所有権を制限する指令を制定している。 注4株主の協定を認可するあるいは禁止する明碓な規則はない。 注5利益分配社債は利用可能である。 注6(1)議決権を減少させるシステム、(2)法定時効のシステムの2つのシステムが提供される。 注7ギリシアの法律は、株式がそれぞれ議決権(11議決権)を持ち、この規定が険悪な議決権最高限度として満場一致で解釈されることを要求する。 注8ギリシアの法律の下にそのようなCEMの禁止はない 注9株主協定を禁止する規則および、CEMとしてそれらを認可・規制する規則はない。 注10たとえ議決権敢高限度がスペインの法律の下で認可されても、良いガバナンス規則はこのCEMが用いられないように「遵守か説明かの原則」を課すことを勧めている。 注11TOBの開始に関係のあることが規定されている。 注12デンマークのDCAは、黄金株に関する特別規定を持っていないO 注13AktGによれば、株式はそれぞれ株主総会での議決権を得る権利をその保持者に与えて分割することができない。そのために、それは規制される。議決権の利益は 株式(Abspaltungsverbot)によって与えられる。 注14このCEMは上場株会社には利用可能ではない。唯一の例外はフォ・ルクスワーゲンである 注15「1株1議決権」の原則に違反する為に利用できない。 注16株が自由に売買可能でなければならないと規定されている。 注17しかし、黄金株規定は株主総会での議決権の行使、およびフォリレクスワーゲンの監督委員会の妥協に関してフォルクスワーゲンで見つけることができるO 注18株主協定は、ドイツの株式会社法によって特に禁止されていないため利用可能である。 注19このCEMは許可されるが、1991年7月18日の法がそれを単に任意に(それは指令のために用いられる)して以来、ほとんど実際上消えた。 注20会社法の中に所有権幕高限度に規則はない。また、Gardos、Furedi、Mosonyi、Tbmoriの法律事務所によれば、企業規則はそのようなCEMを許可しないだろう。 注21絶対的な禁止を規定しているO 注22このCEMは法によって規制されないが、会社の通常定款に実施される可能性がある。 注23CEMの禁止は法理による法の解釈に起因する。 注24重禎投票権利株式は一切許可されていないOしかしながら、会社法は、投票部分の問題に経済権利を有する、あるいは権利を伴わない受益者を置くことが出来るO 注25優先権を伴わない議決権がない株式は許されない。しかしながら、部分受益者は、棄権している優先株要求に従う必要なしに、利益に参加する権利を有する議決 権なしで発行することができる。 注26ECGIの調査によると、特に株主の協定に対処するルクセンブルクのごく限られた訴訟事件がある。 注27公に上場された受託所証券(ADRs以外の)は、米国において典型的に用いられない。 注28黄金株は米国において存在しない。 注29このCEMは1993年に上場されたオーストラリアの有限責任会社で導入されるために要求されたが、連邦法務長官の専門家パネルおよびオーストラリア証券取引所の 両方によって拒絶された 注30株式会社法あるいはASX上場規則に上場されたオーストラリアの株式会社のCDIに含まれるのに必要な協定あるいは議決権中のどんな厳密なガイドラインもこれを提 供する規定はない。 注312001年の株式会社法は、この所有株にどんな本質的な持株(それらは発行済株式資本の5%と匹敵する)あるいは少なくとも1%の移動についてオーストラリア証券取 引所が通知を受けることを要求する。 注32黄金株の可否に関する株式会社法あるいはASX上場規則の規定はない。 注33日本には正確に「受託者証券」に対応する証券の記述はないO 注34議決権最高限度が許されるかどうかは不明瞭である。 注35株主の権利が「法外に制限される」ことを東京証券取引所が決める場合、東京証券取引所は、そのような種類の株式の発行会社を上場廃止にするだろう. 注36自由な株式の譲渡原則に違反するため許されない。しかしながら、移転に対する制限は代案として用いられる可能性がある。さらに、放送法と航空法などのいくつか の特別の規則がある。 注37契約の自由の一般原則の下で暗に認可されたCEMである.一般的な禁止はない。 (出所)Eu1‑OPeanCom血ssion[2007e]を参考に筆者作成。

EU巾日計耳か/jj1弊常軌o)東漸 tuI鵠 tJI T・拙ヽi+ ヾ 7t 69

(12)

70 神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』第13号 2009年3月

な要素の なかで、法起源 が株主保護 に関す る制度 に深 く関係 が あ る といわれ て い る9。 そ して、 そ れ は蓑5に表 され るよ うに、 これ らのCEMの 多 く が、各国 内法、 または州 法 によって規 定 され てい ることか らも、法律 が深 く関係 してい る事 は明 ら か で あ るO さ らに、 マ ー ク・J・ロー (MarkJ. Roe) [2006] は、 法起 源 を大 き く英 米 法 と大 陸 法 の2つ に分 けた場合 、①英米 法 を起 源 とす る法 体系 を有 す る国 は、大 陸法 を起源 とす る法体系 を 有 す る国 よ りも少数株主 を保護 す る制度 が整 って い る傾 向にあ り、⑦大 陸法 は システ ムが発展す る 前 に証券 市場 を規 制 しす ぎること、 が大陸法経済 と英米法経済の差異 で あ ると述べ、コーポ レー ト・

ガバ ナ ンス と法起源 の関わ りを指摘 してい る10

英 米 法 の規 則 は、判例 に基 づ い て制定 され る。

それ らの判例 は、裁判官 が信任義務 または公平性

な どの一般原則 を基準 に裁 決 され る。 また、特有 の行為 が成文化 され ていない場合 に さえ、 これ ら の一般原則 を適 用す ることに よって、新 しい状況 につ いて裁 決す ることを裁判官 は要求 されてい る ので あ る。つ ま り、英米法 は、成文化 されていな い状況 に関 して も、対処 す る ことが可能 で あ り、

大陸法 は、規 定 され ていない状況 に関 しては、対 処 す る事 が難 しい ため、英米法 の方 が少数株主 を 保護 す る制度 が整 ってい るとい うのであ る日。

理論 的 には、英米 法 が大陸法 よ りも少数株主 の 保護 に積極 的で あ る傾 向 が あ るこ とには頒 け る。

しか し、今 回のECGIの研究 で は、CEMの採 用の 割合 に お い て、 ア イル ラ ン ドは77%、 イギ リス は69%、 ア メ リカは69%、 と英 米 法 を起 源 とす る国 は、大 陸法 を起 源 とす る国 に比 べ て、CEM の採 用率 が高 く、 少 数株 主 が保 護 され て い ない

表6 各 国大規模企業 のCEMの採用率

複 無 配 ピ 請 所 壁 倭 黄 株 秩 秩 割

式 請 当 ラ 漢 育 託 先 金 式 式 主 A⊂コ

請 決 倭 ヽ 権 権 者 秩 秩 の プ に 拷 の

漢 権 先 の の 証 の よ ち

秩 秩 樵 望1ド三三 上醍 上醍 明全日 妻壁t 制 る限 パナトII Aしヽ

アイル ラン ド

0

5 30 0 5 5

00

5

0000

4

イギ リス 5

0

45

0

10 10 0 0

0000

1 6

イタリア

00

30 45 10 30 0 0

0

20 0 0 40 13

エス トニア

000

7

000

7 7 7

00

7 3

オ ランダ 50 0 0 10 0 0 20 10 0 0

0

10 5 8

ギ リシャ

00

5 15 10 15

000000

5 4

スウェーデ ン 80 0 0 65 5

000

0

0

0 25 5 14

スペイン

000

10 35 5

00

0 15

00

10 6

デンマ‑ク 25 5

0

10 5 0

0000000

3

ドイツ

00

20 15 5

0

0

00

5

0

10 0 4

ベルギー

000

40 0 0

0

0

0000

10 4

ハ ンガ リー 5

0

5 30 20 0 0 5 0 20 0 0 5 7

フィンラン ド 25

000

10 0 0

000

0

0

5 3

フランス ll

00

4 4

0

0

0000

3 3 2

ポーラン ド 15

00

10 15

00

5

0

20 0 0

0

5

ルクセンブルク 10 0 5 6

0

5 0 5 0 5

000

2

(出所)Eul・Opean Com ission [2007e]を参考 に筆者作成。

(13)

EUにおける少数株主の保護とコーポレー ト・ガバナンス 71 可能性 がある事 が理解出来 る。た しかに、株主主

権論は、アメ リカを中心 に発達 したため、 アメ リ ヵでは、株主保護 が進 んでい ると考 えられてい る が、このよ うに、欧州委員会 による制度 と しての cEMの採用率 を検討 してみ る と、少数株主保護 の為の制度作 りは進 んでいない部分 も残 ってい る ともい えるだ ろ う。 この よ うなCEMの採 用率 が 英米法 を起源 とす る国で大陸法 を起源 とす る国 よ りも高い結果 となった背景 は、大陸法 は規制す る 事で制度 を作 り上 げてい る事 が挙 げ られ る。英米 法を起源 とす る国では、成文化 されていない事 に 関 して も、対処す る事 が出来 るが、大陸法 を起源 とする国では、成文化す る事 で規制 し、少数株主 を保護 しているとい うことが出来 るだ ろう。

3‑2企業 によるCEMの実態

ここまで は、制度 と してのCEMの採 用率 に基 づいて考察 して きた。 しか し、い くら制度 を考察 してみて も実際に企業 で どの よ うに採用 されてい

るのかは理解で きない。 そ こで、以下 では、各国 の企業 が どの よ うにCEMを取 り入 れ てい るのか を検討 す る。 欧州 委 員会 は、CEM研 究 の最終報 告書

『 E

Uにお け る資本 と支配 の比例性 の原則 に 関す る報告書』 において企業 が どの よ うに採用 し ているのか を調査 してい る。 その調査 をまとめて 表 に した ものが表6である。

表6で調査 の対象 とされて るのは、各国の なか で も規 模 が大 きい企業13社 か ら20社 で あ る。 欧 州委 員会 は、 それ らの企業 が どの よ うなCEMを 取 り入 れ て い るの か を各企業 ご とに調査 し、発 表 してい る。 そ して、表6はそれ らの調査 に基づ いて、各国の企業 が取 り入れ て い るCEMの割合 を表 した もので あ る。表6に表 されているよ うに、

最 も企業 がCEMを取 り入れ て い るス ウェーデ ン で も14%に留 まってい る。次 いで、 イ タ リアが 13%、ハ ンガ リーが7%、 イギ リス が6%、 とい う採用率 になって い る。表6か らは企業 が実際に CEMを取 り入れ てい る割合 はか な り低 い ことが

表7企業 と制度のCEM採用率の差異

制度 としてのCEM採用率 (%) 企業のCEM採用率 (%)

アイル ラン ド 77 4

イギ リス 69 6

イタリア 54 13

エス トニア 54 3

オランダ 69 8

ギ リシャ 30 4

スウェーデン 46 14

スペイン 46 6

デンマーク 69 3

ドイツ 46 4

ベルギー 46 4

ハ ンガリー 61 7

フィンラン ド 69 3

フランス 77 2

ポーラン ド 46 5

ルクセンブルク 46 2

(出所)筆者作成。

(14)

72 神奈川大学大学院経営学研究科 『研究年報』 第132009年3月 理解できる。

そ して、表7に表 され るよ うに、各国の制度 で CEMが認 め られてい る割合 と実際に企業 がCEM を取 り入れてい る割合 は、大幅に異 なっている事 が理解 で きる。制度 と してはCEMを認 めてい る 割合 が高 いア イル ラン ドや フ ランスは、実際 に 企業がCEMを取 り入れてい る割合 を見てみ ると、

他の国の調査結果 と比べて低 い調査結果が出てい る。 さらに、制度 と してはCEMをあま り認 めて いないスウェーデ ンや イタ リアは、実際に企業 が CEMを取 り入れてい る割合 を見 てみ ると、他 の 国に調査結果 と比べて高 い調査結果 が出てい る。

つ まり、制度 として、CEMを認めている割合 と 企業 がCEMを取 り入れてい る割合 は必ず しも比 例す るとは限 らないのであるO また、企業は、英 米法 を起源 とす る国の方 が少数株主 を保護 してい る傾 向があるともい う事 も出来 るであろう。 しか し、各国で制度 と してのCEMの採用率 ほ どは大 きな差が見 られない といえる。

3‑3 少数株主の保護 と市場の競争

企業 がCEMを取 り入れ るのか否 か、 さらには 少数株主の保護 に積極 的であるのか否かは、単 に CEMが制度上認 め られてい るのか否 か とい う単 純 な問題 で はない。 そ もそ も、CEMには、経営 者 が企業支配 を強化す る事が可能にな り、敵対的

M

&Aに も対抗す る事 が出来 る様 にな るなどの経 営者 に とっての メ リッ トがあ る。 しか し、CEM を企業が取 り入れ る事で、個人投資家は、自身の 権利 が十分に守 られない可能性があるため、その 企業への投資 を避 け、 より権利 が保障 されてい る 市場へ投資が行 なわれ る事 になる。 その結果、企 業 はCEMを取 り入れ ると市場 か らの資金 を集 め る事が困難 になって しまうとい うデメ リッ トもあ るのである。つ まり、ある程度市場が成熟 してい ると、その ような企業支配 を強化 している企業 を 避 けて投資がおこなわれて しまうのである。

また、企業 が、株主 か らの信頼 を失 うことで、

企業の経営活動に影響 を与 えるのはい うまで もな い。そ して、市場 がグローバル化 したことで、企

業 は自国の証券取引所だけでな く、他国の証券取 引所 に も上場す る事が出来 るよ うになった。企業 は複数の市場 に上場 し、世界 中に株主 が分散 し、

その進出先 の市場で も通用す るコーポ レー ト・ガ バ ナ ンスを構築す る事が求め られたのである。 こ のために、企業 は、各国で定め られている制度 よ りも比較的高い水準でコーポ レー ト・ガバ ナ ンス を構築 していると考 えられ る。

この よ うに、グローバル化 した社会 のなかで、

高 い水準 で コーポ レー ト・ガバ ナ ンス を構 築す ることが社会 的 に求 め られ て お り、企業 が その 水準でコーポ レー ト・ガバ ナ ンスを構築 している のである。 グローバル化 した社会 と実際の経営活 動の双方 か ら高い水準での コーポ レー ト・ガバ ナ ンスを追求 しているのであるか ら、各国内の コー ポ レー ト・ガバ ナ ンスに関す る制度 もその水準 ま で改善 して い く必要 が あるで あ ろ う。 なぜ な ら ば、株主 は信頼のおける市場 に集 まるため、株主 やその他のステークホル ダーの権利の保護に積極 的である市場 に株主 が集中す るか らである。 さら に、企業 も株主の多い市場 を中心に経営 をおこな い、株主 が少ない市場には上場す る必要性 がな く なって しまうのである。つ まり、高い水準 でコー ポ レー ト・ガバ ナ ンスの制度 を整備 していない市 場 は、上場企業が減 って しまい、市場単位の競争 にも負 けて しまうおそれがあるといえるだろう。

4 EUにおける少数株主保護制度

4‑1 地域型 コーポ レー ト・ガバナンスの必要性 企業 は、各国で整備 されてい るコーポ レー ト・

ガバ ナ ンス に関す る制度 よ りも、 さらに高度 な コーポ レー ト・ガバ ナ ンス を構 築 してい る。つ ま り、CEMに関 して企業 は各国内規 則 で規 制 さ れているよ り高い水準で 「比例性の原則」 を遵守 していたよ うに、企業 は国内規則 よりも国際規則 や一般的な原則 を遵守 しているのである。 コーポ レー ト・ガバ ナ ンスでいえば、企業が世界標準原 則で あるOECDコーポ レー ト・ガバ ナ ンス原則 を 遵守 してい るために、各国内規則が陳腐化 して し

(15)

EUにおける少数株主の保護とコーポレー ト・ガバナンス 73

表8 EUにお けるCEMを抑制 する働 きを有 す る制度 CEMを抑制する制度

EUにおける資本移動 自由の原則 EC条約 によって、加盟国はEUにおける自由な資本

移動を制限す ることが禁止 されているo

コーポレー ト.ガバナ ンスの法令およびシステム EU法に基づ く各国の会社法や証券法は、支配的な

地位の乱用の防止や対処、少数株主の保護 を努力す るとい う原則に十分 に基礎付け られた多 くの異 なる (出所)EuropeanCommission[2007f]56頁を参考に筆者作成。

図2 EUにおける株主保護制度構築の流 れ

(出所)筆者作成。

ま うので ある。

今 日、 コーポ レー ト ・ガバ ナ ンスの議論 におい て、世界 的な収散 に向 か うとい う主 張 と、よ り多 様化 が進 んでい くとい う主 張 が あ る。 た しか に、

各国の多様性 を尊重 し、各 国の歴 史 、社会、文 化、

制度、慣習、 に合 わせ て コ‑ポ レー ト ・ガバ ナ ン スに関す る制度作 りをお こなって い く事 は必要 で ある。 しか し、 グ ローバル化 した社会 の中で市場 レベルの競争 に勝 ち残 ってい くためには、よ りよ いコーポ レー ト・ガバ ナ ンス構築 を求 めてい る制 度 を参考 に し制度作 りをお こなって行 くことが求 め られ るであ ろ う。 その結果 、 コーポ レー ト・ガ バナ ンスは収敵 に向か ってい くと考 え られ る。

そのため、EUの よ うにあ る程度、歴 史 、社会、

文化、制度 、慣習 が近 い地域 を対象 にコーポ レー

卜・ガバ ナ ンス を収赦 させ てい く必要 が ある とい えるだ ろ う。実 際 に、EUで は コ ーポ レー ト ・ガ バ ナ ンスの調和 をEU統 合 に お け る最優先 課題 と して掲 げ、 コーポ レー ト ・ガバ ナ ンスのEUモ デ ル の構 築 を進 めて い る。 本 論文 で考 察 したCEM 研究 も、 その一環 と してお こなわれ たので あ る。

4‑2 EUにおける少数株 主保 護制度の実態 EUで は、 この よ うな 各 国 のCEMを抑 制 す る 制度 が整 備 され よ うと して い る。現段 階 でEUに お け るCEMを抑 制 す る働 きを有 す る制度 は,(1) EUにお け る資本移 動 自由の原則 、(2)コーポ レー

ト・ガバ ナ ンスの法 令 お よび システ ム、 の2つ に 分類す る事 が出来 る2. (1)EUにおけ る資本移動 自由の原則 とは、EC条約 に よって、加盟 国 はEU

(16)

74 神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』第13号 2009年3月

における自由な資本移動 を制 限す ることが禁止 さ れてい ることを意 味す る。黄金株 は これ に違反 し てい ると して、欧州委 員会 は黄金株 を非難 してい る13。 そ して、 (2)コーポ レー ト ・ガバ ナ ンスの 法令 お よび システ ム とは、EU法 に基 づ く各 国 の 会社法や証券 法 が、支配 的な地位 の乱 用の防止 や 対処、少数株主 の保 護 を努力す るとい う原則 に十 分 に基礎付 け られ た多 くの異 な るそれ らを規 定 す る手段 を含んでい ることを意味す る。

また、EU法 は、第1次法 と第2次法 に分 け られ る。

まず、第1次 法 は国際条約 と して定 め られ た もの を指 し、政 策 の基本 原則 やEUの機 構 な どを規 制 して い る。 つ ぎに、 第2次 法 は、 第1次 法 を補 う ため にEU機 関 が制 定 した法令 や判例 を さす。 こ れ をEUにお け るCEMを抑制 す る働 きを有 す る制 度 に当て は め る と、 (1)EUに お け る資本移 動 自 由の原則 、は第1次法 に該 当 し、(2)コーポ レー ト・

ガバ ナ ンスの法令 お よび システ ム、 は第2次法 お

よび第2次法 に よって規 制 され る各 B]内法 に該 当 す る。つ ま り、EUに お いて、株 主 を保 護 す る制 度 は、条約 を基礎 と してEU法 が制定 され、EUに よって規 制 され た各国法 によって構成 され てい る とい える。 また、 この過程 の なかで、国際 ・国 内 におけ る公的機 関 お よび私 的機 関、 と機 関投 資家 や機 関投資家機 関 に よって策定 され た コーポ レー ト ・ガバ ナ ンス原則 が参照 され ることで、社会 か らの要請 を取 り入れ てい るので あ る。 コーポ レー ト ・ガバ ナ ンスが参 照 され てい る こ とは、EUの コーポ レー ト ・ガバ ナ ンス及び会社法 を改善 す る た めに設置 され たECGFや ア ドバ イザ リーグル ー プにおいて、OECDコーポ レー ト・ガバ ナ ンス原 則 が参照 されてい ることか らも明 らかで ある。

そ して、EUの第2次法 によって定 め られ てい る 少 数株 主 保護 制度 は図3に表 したよ うに、 (1)支 配 の権利 の行使 に焦 点 を当てた要求、 (2)利害 の 衝 突 を防 ぐことを 目的 と した要 求、の2つ に分類

図3 第2次法 が定 める少数株主保護制度 コーポレート.ガバナンスの法令およびシステム

支配の権利の行使に焦点を当てた要求 利害の衝突を防ぐことを目的とした要求

1株主総会に適応可能な規則 1利害関係者同取引に関する規則

・株主総会における経営参加および諌決権の行使に関する平等性 巨利害関係者同取引のデスクロージャーを拡大 l

・株主が株主総会の準備をするための十分に長い召集期間

・インターネットによる招集と文雷の発行 2オフ.バランスシート協定に関する規則

・会議事項および決議案を提案する権利の基準の引き下げ ・適切なデスクロージャ‑おびバランス.シートに含まれない

・株式ブロック化の廃止および記録Bシステムによるその返還 協定の利益が会計または連結決算に対し説明されることの保証

・株主総会における電子手段の使用への法的妨害の廃止

・質問する権利 3企業グループに関する規則

・緩和された代理投票方式 l:至芸墓誌議 買方誓 蓋墓誌要覧謂 警賃雷詣 荒淫禁 案l

2役員の選任‑解任に関する規則 4独立.・代表取締役役員および(非業務執行取締役に関する規則Et督)取締役会長の役割の分離

・株主総会の過半数による役員の選出(定款に定めがない場合)

3 丁・・0入札前防衛の無効(入札後防衛の手段を認可する株主総会での複式投票権の無効引こおける株主の権利に関する規則必ず入札前防衛を無効にするとは限らない.) 65憐l潮 .上E法定監査に関する規則TOBUにおける少数保護に関する規則の全体にわたつての法定監査雛 の靴 および調和望吉宗墓雷芸姦悪呈諾蓋警霊宝ぴ取締役会中立緋 よぴ監査蒜 会の設立の促進 等 則を通してElI

※加盟国は、これらの規則を課すかを選ぶことが認められ、加盟国 7インサイダー取引と証券詐欺の防止に関する規則

(出所)EuropeanCommission[2007f] を参考 に筆者作成。

(17)

EUにおける少数株主の保護とコーポレー ト・ガバナンス 75

する事が出来 る140支配の権利 の行使 に焦点を当 てた研究 は、 さらに、①株式会社に適応可能な規 則、①役員 の選任 ・解任 に関す る規 則、①TOB における株主 の権利 の保護 に関す る規則、に分け る事が出来 る15。同様 に、 (2)利害 の衝突 を防 ぐ ことを目的 と した要求は、①利害関係者問取引に 関する規則、⑦ オフ ・バ ランスシー ト協定に関す る規則、③企業 グル ープに関す る規則、④独立 ・ 非業務執 行取 締役 に関す る規則、①TOBにおけ

る少数保護 に関す る規則、⑥法定監査 に関する規 則、⑦ インサ イダー取引 と証券詐欺の防止 に関す る規則、に分けることが出来 る。 これ らの規則が、

各国法に影響 を与 える事 でEU域 内で少数株主保 護制度が整備 されているのである。

4̲3 EUの制度の今後の課題

ここまで論 じて きたよ うに、EUにおいて少数 株主保護制度 は整 いつつ ある。 また、EU会社法は、

制定 ・改定のために、ECGFや ア ドバ イザ リーグ ループによって議論がなされ、専門家の意見を取 り入れ ると共 に、社会的な要請 を考慮 したもの と なってい る。 しか し、EU会社法は、EU全域に強 制的に適用す るのではなく、各加盟国の多様性 を 維持 しつつ、調和 を目指す とい う性格 を有 してい る16。そのため、EU会社法によって定め られた内 容に関 して、採用す るのか否かは、加盟国 もしく は会社が定め る定款 にゆだね られているの ものが 多い とい える。 た とえば、TOBにお け る株主 の 権利 に関す る規則 に関 しては、加盟国の裁量にゆ だね られてい るものが多 く、加盟国が取 り入れな ければ、株主 の権利 は十分に保護 されない可能性 あるのである。

た しかに、 これ まで各加盟国によって形作 られ てきた会社法は、歴史、社会、文化、制度、慣習 などによって異 なるのであるか ら、すべてを統一 することは、非常 に困難で あろ う。 しか し、EU 法は、法の種類 に関わ らず、必ず加盟国を対象 と

してお り、加盟国 を拘束す るか、 もしく加盟国に 提案するものである。 また、会社法に多 く用い ら れている「指令」は、その方法は各国にゆだねられ

るが、加盟国に対 して、法的拘束力 を有す るもの である。

EUが求 め る多様性 は、経済発展 を目指 してい くなかで、 た しかに必要 で あった と考 え られ る

しか し、経済発展 を目指 してい くなかで、あまり に も多種 多様であった制度の調和が求め られたこ とも事実である。特 に、人権 を重視 し、人権の保 護に積極 的であるヨーロッパ においては、個人の 権利 などに影響 を与 える事項に関す る禁止事項 に 対 して、 さらに法的拘束力 を強化 させ るべ きであ ろう。 また、株主の権利 を保護す る事 は、上述 し たように、市場の活性化の要因に もな り得 るので あるか ら、十分に株主の権利 を保護 してい く必要 があるであろうO

5

おわ りに

まず、本稿では、欧州委員会 とシャーマ ン&ス テア リング社 が協 力 してお こなったCEMに関す る研究 をもとに、株主の権利の保護について論 じ て きたOそこで、は じめに、(∋複式議決権株 、(令 無議決権株、(釘配 当優先株、① ピラ ミッ ド構造、

(9優先株、(む受託者証明書、(∋議決権の上限、⑧ 所有権の上限、⑨ スーパ ーマ ジ ョリテ ィ条項、⑩ 黄金株、⑪株式 によるパ ー トナーシ ップの制限、

⑱株式 持合 い、⑬株 主 の協定、 な どの13種 頬 の CEMの定義 と、 各国の採 用状況 につ いて考察 し たo・CEMは、企業 の経営者支配 や大株主 の支配 が強化 され る恐れがあるため、資本 と支配 におけ る比例性の原則 か ら逸脱 してお り、少数株主の権 利 を阻害す るものである。

つ ぎに、CEMと法起源 の関係性 と考察 し、制 度 的 には英米法 や大 陸法 な どの法起 源 の相 違 に よって大 きな違 いは無 いが、企業 が実際に取 り入 れてい るCEMの割合 は、大陸法 を起源 と してい る国のほ うがCEMを取 り入れ てい る事 が明 らか になった。 そのため、実際の経営活動は、制度 と して定め られているよりも、 よ り少数株主の保護 を念頭 に置 いておこなわれてい るとい るだ ろ う。

また、企業がそのよ うに少数株主の保護 に積極 的

(18)

76 神奈川大学大学院経営学研究科 挿升究年報』 第13号 2009年3月 であるのは、そのよ うな社会的な要請があるか ら

である。各国の制度 もこの社会 的な要請 を取 り入 れていかなければ、市場 レベルでの競争に負 けて しまい、国内の経済 に影響 を与 えて しまう可能性 があるため、制度的に も少数株主の保護に積極 的 になる必要 があるであろう。

そ して、EUの少数株主 を保護す る規則 は、 (1) 支 配 の権利 の行使 に焦点 を当てた要求、 (2)刺 害の衝突 を防 ぐことを目的 とした要求、 を満 たす ための規 則が、各国法 に影響 を与 える事 でEU域 内で少数株主保護制度 が整備 され て い る。 そ し て、 この よ うな規則 には、EU会 社法 に よって定 め られた内容 に関 して、加盟国の裁量にゆだね ら れているものが多 く、加盟国が取 り入れなければ、

株主の権利 は十分に保護 されない可能性 あ り、個 人の権利 などに影響 を与 える禁止事項に対 しては、

さらに法的拘束力 を強化 させ るべ きであろう。 と くに、株主 の権利 を保護す る事 は、上述 したよ う に、市場の活性化の要因に もな り得 るのであるか ら、十分に株主の権利 を保護 してい く必要 がある のである。

本稿では、少数株主の保護 を中心的に論 じて き たが、少数株主の権利のみ を保護 してい く必要が あると主張す るものではない。企業経営活動にお いて、その重要度の度合 いは異 なるに して も、全 ての利害関係者の権利 を尊重 した経営 をおこなっ てい く必要 がある。その点で、本稿 は、各国の制 度比較や制度 と企業の実態 を比較 して、少数株主 保護 について考察す る事で、筆者 が今後、その他 の利害関係者が企業 にどのように関係 しているの かを研究 してい く足 がか りとなるものである。

1 TheHighLevelGroupofCompanyLaw Experts[2002]

2 Europeancommission [2003]

3 EuropeanCorporateGovernanceForum [2008]

4 European Commission [2007a]

5 European Commission [2007b]5頁.

6 European Commission [2007C] 7 European Commission [2007e] 8 平田光弘 [2008]76頁。

9 JohnArmour・SimonDeakin・Prabirjit Sarkar・MathiasSiems・AjitSingh [2008]、

MarkJ.Roe [2006]

10 MarkJ.Roe [2006]pp.269‑275.

ll MarkJ.Roe [2006]pp.269‑275.

12 EuropeanCommission [2007f]56頁.

13 EuropeanCommission [2007f]56頁.

14 EuropeanComi ssion [2007f]56頁.

15 EuropeanCommission [20078 57頁.

16 EU法には (1)「規則」、(2)「指令」、(3)「決 定」、 (4)「勧告」、 (5)「意 見」の5つ の種類 がある。 また、大 きく類別す ると、法的拘束 力 を有 しているのが 「規制」と 「指令

」 、

「決定」

であ り、法的拘束力 を持たない ものには 「勧 告」 と 「意見」がある。そ して、会社法 が法 的拘束力の強

「規則」と「指令

に拠 って定め られてい る場合 は、一般 的にい う "会社法"

と同 じよ うにEUにおける企業経営の基礎 と なる性格 を持 ち、法的拘束力のな

「勧告」と

「意見」は原則的な性格 を持 っているといえよ う。 なお、「指令」 は加盟国のみの適用 され、

行使 とその方法は各国に任せ られているため、

統一 された規制ではな く、各国の多様性 がの こる規制 となっている。

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参照

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