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第5学年 国語科学習指導案

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Academic year: 2021

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第5学年 国語科学習指導案

期 日 平成23年9月30日(金) 5校時

授業学級 第5学年男子19名女子10名計29名

授業者 高橋 栄敬 授業場所 5年教室 1.単元名 7 説明のしかたについて考えよう

「天気を予想する」(光村図書「銀河」5年)

2.単元について (1)教材について

本教材は,第5学年及び第6学年の目標(3)「目的に応じ,内容や要旨を とらえながら読む能力を身に付けさせるとともに,読書を通して考えを広めたり 深めたりする態度を育てる。」を受け,「C 読むこと」領域の「ウ 目的に応じ て,文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,事実と感想,意見などとの 関係を押さえ,自分の考えを明確にしながら読んだりすること」「オ 本や文章読 んで考えたことを発表し合い,自分の考えを広げたり深めたりすること」が学習 の中心となる。

本教材は,文章全体を覆う一つの大きな問いが存在せず,一つの問いに対する 答えの中から新たな問いが生まれるという関連性を持って,問いと答えが3回繰 り返される構成となっている。読み手の思考の流れに沿いながら,自分の主張へ と徐々に論の方向性を近づけるような展開であるといえる。また,表・写真・図・

グラフなどが効果的に用いられ,説明が展開されている。資料を用いて説明する ことで,読み手の納得を促すよう意図されている文章でもある。児童にとって,

これまで学習してきた文章構成や要旨の読み取りの技能を活用できるとともに,

表や写真といった非連続型テキストの効果など表現の工夫についても考えること のできる教材であるといえる。

(2)児童について

本学級の児童は,叙述内容についての感性が豊かで,読み取った内容に対して 感動をもって理解する児童が多い。音読にも意欲的に取り組み,とくに物語文で の会話文では,登場人物の気持ちを上手に表現しながら音読できる。しかし,課 題解決のための読み取りや発表に対して苦手意識を持っている児童も少なくなく,

意欲的に取り組む音読についても,読み落としや読み誤りをする児童が多い。文 章の大まかな内容についてとらえることはできるが,根拠となる叙述を明らかに したり発表したりすることができる児童は少数である。

説明的文章の学習は,5年生になってから次の学習を経験してきている。「見

立てる」「生き物は円柱形」では,文章構成に着目して要旨をとらえる学習をし

てきた。さらに,読み取った要旨をもとに,筆者に対する自分の考えを書く活動

を行った。「百年後のふるさとを守る」では,「伝記」というジャンルの文章の

特色について学び,伝記の人物の行動や考え方と,筆者の考えを読み分ける学習

をしてきた。

(2)

なお,本教材に関連して,写真と本文を対応させて読み取り,説明の工夫につ いて考える学習として,4年生のときに「アップとルーズで伝える」の学習を経 験してきている。

(3)指導について

本単元の次の単元として「グラフや表を引用して書こう」がある。グラフや表 を引用・活用した文章の書き方や有効性といった,表現の工夫を学ぶことが本単 元のめあてであることを明確にして,学習を進めていきたい。そのために,学習 の見通しを掲示等で目に見える形にし,児童が学習のゴールを常に意識しながら 学習に取り組んでいけるようにする。

本単元は,文章内容の読み取りとともに,論の進め方や図表や写真といった非 連続型テキストの有効性といった,説明のしかたについても考える学習内容とな っている。学級の児童の実態を考えた場合,「読み取り」と「説明のしかた」を 並行して指導していくことは難しいと思われる。

そこで,はじめに文章内容の読み取りに重点を置いて指導を進めていく。文章 構成をつかむ学習では,「見立てる」「生き物は円柱形」で身に付けた読み取り の技能を生かせる学習活動を設定する。その後,文章構成の特徴である「三つの 問いと答え」について内容を読み取り,相互の関連性について考えさせていきた い。

次に,説明のしかたについて考える学習に取り組んでいく。本教材から図表や 写真,それに関わる文章を省略した教材文を作成し,それと元の教材文を読み比 べる学習を通して,非連続型テキストを活用することで文章の説得力が増すこと を体感的に理解させたい。

確かに読み取る力を育てるための手立てとして,一人学びでは,発問を工夫・精 選して言葉に着目させるとともに,着目した文や言葉にサイドラインを引かせて 考える手がかりをもたせたい。また,一人学びのしかたを明示して,自分の考え を明確にできるようにしていきたい。学び合いでは,発問を工夫したり学習内容 を構造的に板書にまとめたりすることで,児童の思考や話し合いが深まるように していきたい。また,本学級の児童は読み取る力の個人差が大きい。読み取りを 苦手としている児童も学習活動に参加できるように,自分の立場を明確にせざる を得ない課題を設定したり,小グループでの活動を取り入れたりなど,学習形態 の工夫をしていきたい。

3.単元の目標

◎ 前半部分と後半部分の書かれ方の違いに着目し,筆者が伝えたいことを考えながら 読むことができる。

◎ 筆者が伝えたいこと,論の進め方,図表などの活用について感想を発表し合い,自

分の考えを広げたり深めたりすることができる。

(3)

○ 文章の中での語句と語句との関係を理解することができる。

4.評価規準

〔国語への関心・意欲・態度〕

〇題材,筆者の考え,文章の書かれ方に興味を持って読んでいる。

〔読む能力〕

○筆者が事例,理由や根拠として挙げている事実を読み取っている。【(1)ウ】

○筆者の主張,根拠を自分なりに評価する観点をもち,筆者の主張についての意見を 表している。【(1)オ】

〔言語についての知識・理解・技能〕

○語と語の関係に気をつけることで,文の意味がとらえやすくなることに気づいてい る。【(1)イ(オ)】

5.単元の指導構想表・指導計画(全7時間)・・・別紙

6.本時の授業

(1)本時の目標

段落相互の関係を読み取り,文章全体の構成をとらえることができる。

(2)本時の指導について

1学期に学習した「生き物は円柱形」で読み取った技能を生かして,本教材の 文章構成を考えさせていきたい。

まず,1学期の学習を想起させて,文章構成をつかむという本時の課題に対し ても,既習の読み取りの技能や学習方法が活用できるという見通しを持たせる。

いくつに分かれるかという課題について,まず「一人学び」で読み取り考えさせ る。次に,文章全体がいくつに分かれるのか発表し合い,文章構成の分け方をい くつかのパターンに分類する。「学び合い」では,それらの分け方について根拠 を明らかにさせながら,課題解決に向けた話し合いをしていく。その際,文章や 言葉を手がかりにした意見が交わされるように,話し合いを整理していきたい。

また,話し合いによって児童の思考の深まりを促すために,分け方や根拠が視覚 的にも分かりやすい板書を工夫していきたい。

研究主題に関わって、確かに読み取る力を身に付けさせるために、次のような 工夫をする。

ア 一人学び

[一人学びの仕方の明示]

1段落から10段落までの段落番号が書かれたワークシートを用意し,区切りの 線を引いた時に,まとまりの数が分かりやすいようにする。また,なぜそのよう に分けたのか理由がわかるように,まとまりごとの「内容」を書き込めるように もする。

イ 学び合い

[学び合う必要性のある場の設定]

文章がいくつに分かれるのか,結論を一つに絞らせる活動を設定し,課題解決

に向けて話し合う必然性を持たせる。

(4)

[学び合いが深まるような板書の工夫]

段落番号カードと矢印を活用して,それぞれが考えたまとまりや根拠を視覚的に 分かりやすくし,どの児童も話し合いに参加できるようにする。

(3)具体の評価規準

(4)本時の展開 段

階 指導内容・学習活動 重要語句・文 指導上の留意点 評価 導

入 ・ つ か む 4 分

1.前時想起 2.課題把握

○この説明文の文章構成を考 えます。いくつのまとまりに 分けることができるでしょ うか。

段落のまとまりをとら え,文章構成をつかもう。

観点 十分満足 おおむね満足 努力を要する

児童への支援

【読むこと】

文章全体が4つに構 成されていることを読 み取っている。

問いと答えの繰り返し に着目し,根拠を明らか にして文章全体を4つ に分けることができる。

文や言葉に着目して,

文章全体を4つに分け ることができる。

問いと答えに着目

させ,段落相互の

関係をつかみやす

くする。

(5)

展 開

・ 深 め る 3 6 分

3.本時の学習場面の音読

・一斉読

4.場面の読み取り

<一人学び>

一人学びの仕方の明示

(1)全文をまとまりごとに分 ける。

○それぞれの段落に書かれて いる内容を考えながら,まとま りを分けてみましょう。

○いくつぐらいに分かれそう ですか。

<学び合い>

学び合う必要性のある場の設定

(2)一人学びで読み取ったこ とをもとに,どのように分かれ るか発表する。

○いくつのまとまりに分けら れましたか。

○どんな分け方をしましたか。

(3)分け方の理由を話し合い ながら,課題を解決していく。

・的中率は,どうして高くなっ たのでしょうか。

・では,さらに科学技術が進歩 し,国際的な協力が進めば,天 気予報は百パーセント的中す るようになるのでしょうか。

・それでは,そうした突発的・

局地的な天気の変化を予想す る手立てはないのでしょうか。

・どこで分けることができるか 意識して音読させる。

・「生き物は円柱形」で学習し た方法と同じ考え方で取り組 めるという見通しを持たせる。

・まとまりの数を予想させ,見 通しを持たせる。

【読】文章全体を,段落ごとの 内容に着目して4つに分けて いる。

・段落カードを活用して,どん な分け方が意見としてだされ ているか視覚的にとらえやす いようにする。

・(2)で出された分け方のう ち,どれがよいと思うか自分の 立場をとらせ,その理由をノー トに書かせる。

・それぞれのまとまりにどんな ことが書かれているか等,分け 方の根拠を明らかにしながら 話し合わせる。

終 末

・ ま と め る 5 分

5.まとめ

6.次時の学習内容を確認す る。

1「第一の問い・答え」

2「第二の問い・答え」

3「第三の問い・答え」

4「筆者の考え」

・話し合われたことをもとに,

それぞれのまとまりに何がか かれてあるのかを整理する。

・まとまりの小見出しをノート

に書かせて,自力でまとめをさ

せる。

(6)

(5) 板書計画

天 気 を予 想 する

武 田 康 男

A B C D E

段 落

④ ③

⑩大 切 に し た い も の で す

段 落 の ま と ま り を と ら え

, 文 章 構 成 を つ か も う

。 1

「 第 一 の 問 い ・ 答 え

」 2

「 第 二 の 問 い ・ 答 え

」 3

「 第 三 の 問 い ・ 答 え

」 4

「 筆 者 の 考 え

(7)

1 2<本時> 3 4 5 6 7 目標

教材文を読んで感想を 持ち,学習の見通しを 持つ。

「天気を予想する」を読 み,文章構成をとらえ ることができる。

予報の的中率が向上 した理由と,その的中 率にも限界がある根拠 を読み取ることができ る。

突発的・局地的な天気 を予想する手立てと,

三つの「問い・答え」の 関連を読み取ることが できる。

表・図・グラフ・写真を 用いた説明のしかたや その効果について考え る。

筆者の考えや説明の しかたについて,自分 の感想をまとめる。

語と語の関係に気をつ けて文の意味をとらえ ることができる。

課題

学習の進め方を確か めよう。

全文をまとまりを考え,

文章構成をとらえよう

なぜ,予報を100%的 中するのがむずかしい のだろう。

突発的・局地的な天気 を予想するには,どう すればよいのだろう。

表・図・グラフ・写真を 使うと,どんないいこと があるのだろう。

筆者の伝えたいことや 説明のしかたについ て,感想をまとめよう。

語と語のまとまりや文 の骨組みについて考え よう。

一人 学び

一人学びの仕方の明 示「天気を予想する」

の全文を音読し,初め て知ったことやおもしろ いと思ったことにサイド ラインを引き,感想を 書く。

一人学びの仕方の明 示 まとまりの区切り となる段落を見つけ,

段落と段落の境目に 区切りの線を引く。

押さえたい言葉や文の 明確化

問いと答えが書かれて いる段落をみつけ,中 心文にサイドラインを 引く。

押さえたい言葉や文の 明確化

問いと答えが書かれて いる段落をみつけ,中 心文にサイドラインを 引く。

一人学びの仕方の明 示 表・図・数値など が省略された教材文と 原文を読み比べて,違 いをノートに書く。

一人学びの仕方の明 示  「筆者の考え」

「説明のしかた」の観 点で,思ったことや考 えたことを書く。

学び 合い

学び合う必要性のあ る場の設定

自分の考えたまとまり について発表し合い,

文章構成について話し 合う。

発問の精選・工夫

「科学技術の進歩で取 り上げている事例はい くつか。」「『国際的な 協力』はいくつ書かれ ているか。」と発問し,

内容を詳しく読み取ら せる。

学び合いが深まる板 書の工夫

三つの問い・答えを構 造的に板書し,それぞ れの問いと答えの関 連性について考えさせ る。

発問の精選・工夫

「二つのうち,『なるほ ど』と分かりやすいの はどちらですか。」と発 問し,表・図を活用した 説明の有効性につい て考えさせる。

学び合う必要性のあ る場の設定

自分の考えと同じ部分 や違う部分を見つけさ せながら,互いの意見 を聞きあう。

①語と語のまとまり,

②文の骨組み(主述の 関係)について,例文 を使いながら,意味の とらえ方を考える。

まとめ

文章構成の明示

「第一の問い・答え」

「第二の問い・答え」

「第三の問い・答え」

「筆者の考え」

突発的な天気の変化 や局地的な天気の変 化があるため,100%

的中させるのがむずか しい。

実際に空を見たり,風 を感じたり,天気に関 することわざを使ったり する。

図や写真,グラフを使 うと筆者の伝えたいこ とがより分かりやすくな る。

筆者の考えや説明の しかたについての感想

評価 規準

【関】天気や天気予報 について,興味を持っ て文章を読んでいる。

【関】学習の見通しを もっている。

【読】文章内容をとら え,全文を大きく五つ のまとまり分けている。

【読】前半二つの問い と答えを,中心文に気 をつけて読み取ってい る。

【読】三つ目の問いと 答えを,中心文に気を つけて読み取るととも に,三つの問い・答え の関連性を考えてい る。

【読】表・図・グラフ・写 真を用いた説明の有 効性を理解している。

【読】筆者の考えや説 明のしかたに対する,

自分の感想を書いてい る。

【言】語と語の関係に 気をつけて文の意味を とらえている。

<単元指導構想表>

参照

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