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相平衡 相平衡

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Academic year: 2021

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ポリエチレングリコール ポリエチレングリコール ポリエチレングリコール

ポリエチレングリコール/ / /硫酸 / 硫酸 硫酸ナトリウム 硫酸 ナトリウム ナトリウム水性二相系 ナトリウム 水性二相系 水性二相系 水性二相系における における における における 相平衡

相平衡 相平衡

相平衡の の の の温度制御 温度制御 温度制御 温度制御に に に関 に 関 関する 関 する する研究 する 研究 研究 研究

日大生産工(院) ○赤沼 友実子 日大生産工 齊藤 和憲 渋川 雅美

【緒言】

水性二相(ABS)抽出法は,有機溶媒を使用しな い環境にやさしい液/液抽出法として知られて いる1).水性二相抽出法はこれまで,生体物質,

細胞小器官および生細胞などの分離・精製や,

金属イオンの分離に利用されてきた.しかし,

基本的に高極性溶媒である水を主体として構成 される抽出系であるために,これに溶解しない 疎水性物質に関しては分離が難しい.一方,水 は高温高圧下では極性が大きく低下することが 知られている.そこで本研究室では,このよう な水の性質を利用し,水性二相法による疎水性 物質の分離を可能にするとともに,温度を変化 させることによって抽出率を制御できる新しい 液/液抽出システムである,高温高圧水水性二 相 抽 出 シ ス テ ム(Superheated-water Aqueous Biphasic Extraction System ; SW-ABS)の開発を 行っている.

本 研 究 で は , ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ー ル (PEG)-4000/硫酸ナトリウムからなる水性二 相系について,試作した SW-ABS 装置を用い て状態図の作成を行い,相平衡に及ぼす温度の 影響を検討した.また有機化合物の分配係数を 測定し,その温度依存性を検討した.

【実験】

1. 相平衡の観察および状態図の作成

本研究で使用した SW-ABS 装置の概略を Fig.1に示す.

任意の濃度のPEG-4000水溶液とNa2SO4水 溶液を反応槽にHPLC ポンプで送液し,撹拌 しながら反応槽の温度を 60~100℃の範囲で 変化させ,二相系を形成させた.100℃におい

て抽出を行う際に,背圧を1.0 MPaに設定し た.温度が一定になったところで撹拌を止め,

1 時間静置した.採取した上相と下相の溶 液をそれぞれメスフラスコに一定量採取し,

溶離液で定容とした.この溶液を試料溶液と して,HPLCにより各相の組成を決定した.

HPLC システムのカラムには,Toyopearl

HW-50S をステンレス製のクロマト管(100

mm×8.0 mm i.d.)に充填したものを用い,溶離 液には10 mM Na2SO4 水溶液を使用し,示差 屈折計を用いて検出した.

2. SW-ABSにおける有機化合物の分配

モ デ ル 化 合 物 と し て ア セ ト ニ ト リ ル (MeCN)を選択し,任意の温度における分配係 数を測定した.

常 温 に お い て は 均 一 相 と な る 9%(w/w) PEG-4000/7%(w/w) Na2SO4混合溶液にMeCN

1%(w/w)になるように加えた.この混合溶

液をSW-ABS装置に導入し,1と同様にして

上相・下相を採取した.

Study on Phase Equilibrium Control of Temperature in Aqueous Poly (Ethylene glycol)

/Sodium Sulfate Biphasic Extraction System

Yumiko AKANUMA, Kazunori SAITOH and Masami SHIBUKAWA

Fig.1 Superheated-water Aqueous Biphasic Extraction SystemSW-ABS

waste Back pressure regulator Cooling unit

Extraction valve

Reaction bath Electric Heater

N2gas

Pump2 Pump1

Temperature controller

Stirrer bar

Magnetic stirrer

(2)

20 mlメスフラスコに上相は0.1 g,下相は

0.5 g採り,溶離液で希釈した後,1と同様の

HPLC システムを用いて上相および下相に含 まれるMeCN濃度を定量した.また,分配係 数は以下の式により定義した.

ここで[MeCN]topと[MeCN]bottomはそれぞれ,平 衡状態における PEG(top)および塩(bottom)相中 に含まれるMeCNの濃度を示す.

【結果および考察】

常 温 に お い て は 均 一 相 と な る 9%(w/w) PEG-4000/7%(w/w) Na2SO4混合溶液を反応 槽に入れ,温度を60℃以上に上昇させると二 相が形成された.

25℃と60℃における状態図をFig.2に示す.

25℃における臨界濃度 2)と比較すると,60℃

における臨界濃度は減少していることがわか る.

ま た 総 組 成 が ,11.2(w/w) PEG-40008.0%(w/w) Na2SO4である溶液を昇温したとき に生成する上下相の組成の変化を Fig.3 に示 す.各温度についてのタイラインの長さは温 度上昇に伴って長くなっていることがわかる.

これらの結果は,温度が上昇すると上相と下 相の組成差が大きくなることを示している.

さらに,60℃および80℃におけるMeCNの 分配係数を測定した.9%(w/w) PEG-4000/

7%(w/w) Na2SO4/1%(w/w) MeCN水溶液を反 応槽に入れ,温度を60℃以上に上昇させると 二相が形成された.各相におけるMeCN濃度 から分配係数を計算すると,K=0.95 (60℃),

K=1.10 (80℃),K=1.23(100℃)であり,温度を 上昇させるにしたがって分配係数は上昇する ことがわかった.

【まとめ】

60~100℃における状態図を作成し,温度上 昇に伴って臨界濃度が減少することが明らか となった.

MeCN の分配係数を求めたところ,温度上 昇に従って増加することがわかった.

【文献】

1. P.A. Albertsson,“水性二層分配法” 学会 出版センター, (1972).

2. M. Shibukawa , N. Nakayama , T. Hayashi , D.

Shibuya , Y. Endo , S. Kawamura , Anal. Chim.

Acta, 427 , 293 (2001).

Concentration of Na2SO4/ %(w/w)

Concentration of PEG#4000 / %(w/w)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

0 2 4 6 8 10 12 14

■60℃SW-ABS

●80℃SW-ABS

▲100℃SW-ABS

Fig.2 Phase diagrams for the aqueous biphasic PEG-4000/Na2SO4 system at 25 and

[MeCN]top

[MeCN]bottom

K =

Fig.3 Composition of the two phases formed for the aqueous biphasic PEG-4000/Na2SO4 system at 60 , 80 , and 100℃

a ; total composition (PEG-4000 : 11.2% , Na2SO4 : 8.0%)

a

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

0 2 4 6 8 10 12 14

Concentration of Na2SO4/ %(w/w)

Concentration of PEG#4000 / %(w/w) 25℃2)

□60℃

■60℃SW-ABS

参照

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