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目次 ご挨拶 1~2 1 イベントアドバイザー報告 3~7 2 将来への提言 8~10 3 ミドル ディスタンス競技入賞者コメント 11~16 4 ミドル ディスタンス競技選手権コース解説 17~22 5 リレー競技入賞校コメント 23~29 6 リレー競技選手権コース解説 30~34 7 全コント

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発行日 2016年6月6日

2015年度

日本学生オリエンテーリング選手権大会

ミドル・ディスタンス、リレー競技部門

報告書

期 日 2016年(平成28年) 3月10日(木)~3月13日(日)

3月10日(木) モデルイベント 3月11日(金) モデルイベント、開会式

3月12日(土) ミドル・ディスタンス競技部門 3月13日(日) リレー競技部門、閉会式

開 催 地 栃木県塩谷郡塩谷町、矢板市

競技会場 塩谷町自然休養村センター

主 催 日本学生オリエンテーリング連盟

主 管 2015年度日本学生オリエンテーリング選手権大会

ミドル・ディスタンス競技、リレー競技部門実行委員会

後 援 栃木県オリエンテーリング協会、

公益社団法人日本オリエンテーリング協会、

塩谷町、塩谷町教育委員会、矢板市、矢板市教育委員会

協 賛 株式会社日本旅行

大会マスコット

クマオネくん

(2)

ご挨拶

1~2

1 イベントアドバイザー報告

3~7

2 将来への提言

8~10

3 ミドル・ディスタンス競技 入賞者コメント

11~16

4 ミドル・ディスタンス競技 選手権コース解説

17~22

5 リレー競技 入賞校コメント

23~29

6 リレー競技 選手権コース解説

30~34

7 全コントロール図、ディスクリプション一覧

35~37

8 ミドル・ディスタンス競技 選手権スタートリスト

38~39

9 成績

40~72

10 インカレ協賛トレイル報告

73~78

11 大会役員一覧

目次

(3)

日本学生オリエンテーリング連盟 会長

河合 利幸

東北大女子7年ぶりの優勝、そして東京大男子3連覇おめでとうございます。7年で3

連覇2回は圧巻としか言いようがありません。男子上位3大学の順位が昨年と同じという

のもそう多くはありません(3回目?)。一方、女子の入賞校は、椙山女学園を除き昨年と

はまったく異なる顔ぶれでした。かつての常勝筑波が7年ぶりの復活入賞、団体戦がリレ

ーになってからの初入賞が3校(立教、東京、大阪)という新鮮な、そして阪大出身の私

にとって個人的にとても嬉しい結果でした。選手権Bクラスが廃止されたミドルの方も例

年同様、秒差の白熱した戦いが繰り広げられ、見ているだけでも大いに楽しめました。オ

フィシャルレースは真剣な余興として盛り上がりを見せ、インカレの締めとして定着してきた感があります。そして何よ

り、雲行きがやや怪しい状況の中、雨をしのぐ場所のない会場に水を差されずにすんだのは幸運でした。

少し気になることもあります。これまで順調に増えてきたミドルの出走者数が頭打ちになっていることです。男子は

昨年比で微増ですが、MUFは減少。WUFは昨年よりは増加していますが、女子のトータルでは2年前から減少傾向

となっています。一方で2015年度ロングのWFは大幅に増えていることから、新人女子の定着に課題がありそうで

す。ただ増やせばよいというわけではないですが、日本学連の組織としての活力を考えると、規模の面からは少なくと

も現状を維持していくことが必要です。この報告書が届く頃には新人の勧誘も山場を越えていることでしょうが、朗報

を期待したいと思います。

何はともあれインカレを続けていくには、卒業生の皆さんの力が不可欠です。卒業後も是非オリエンテーリングと、

そして現役学生とのつながりを持ち続けていただきたいと思います。もちろん可能な範囲でかまいませんから。

最後になりましたが、多忙な日々の合間を縫って準備を進めていただいた実行委員会とその関係者の皆さん、ご

苦労様でした。地元関係者の皆様には、いつものことながら様々な面でご支援ご協力をいただき、本当にありがとう

ございました。主催者の日本学連を代表して、厚く御礼申し上げます。

2015年度 日本学生オリエンテーリング連盟 幹事長

五味 あずさ

2015年度のインカレミドル&リレーが終わり、早2ヶ月が過ぎました。皆さんには、インカ

レミドル&リレーがどんな思い出として残っているでしょうか。

天候も心配されましたが、競技中雨に降られることなく無事競技が終了したことは、皆さ

んのインカレミドル&リレーへの想いがお天道様に伝わったからかもしれません。熱い思い

を持って挑んだインカレミドル&リレー、皆さんはそれぞれの結果と思いを得たと思います。

初めてのインカレミドル&リレーとなった1年生。インカレスプリント・ロングとはまたひと味違っ

た大会の雰囲気を感じることが出来たのではないでしょうか。上級生として、多くの先輩と

共に戦った2年生。挑戦者として、満足のいく結果は得られたでしょうか。先輩のいる最後のインカレとなった3年生。

4年生の姿は皆さんにどう映ったでしょうか。そして、このインカレが学生として最後のインカレであった4年生。4年間

の集大成として、このインカレで力を尽くすことが出来たでしょうか。

勝つ者がいれば、負ける者がいます。皆が皆、このインカレが楽しく嬉しい思い出とはならなかったかと思います。

悔しく、思い出したくもない、という人もいるでしょう。しかし、1~3年生の皆さんは、まだこの大会が終わりではありま

ご挨拶

(4)

せん。このインカレで感じたこと、思ったことを来年のインカレに生かして欲しいと思います。また、4年生の皆さんは学

生としてのインカレは終わりましたが、インカレが、オリエンテーリング競技が終わった訳ではありません。自分の多くの

経験を後輩に繋げて行って欲しいと思います。このインカレがこれ程長く続いているのも、そうして先輩から後輩へと

想いや競技力の伝達があったからこそです。今後のインカレをより熱くより楽しいものにするためにも、今皆さんで努

力してほしいと思います。

最後になりましたが、このインカレミドル&リレーが最高の舞台となったのは尽力してくださった実行委員会の皆様の

お陰に他なりません。実行委員会の皆様、地元の皆様、そしてインカレに協力してくださったすべての方々に感謝申

し上げまして、2015年度日本学生オリエンテーリング連盟幹事長最後の挨拶とします。本当にありがとうございまし

た。

2015年度 日本学生オリエンテーリング選手権大会

ミドル・ディスタンス、リレー競技部門 実行委員長

池田 純也

今年度のミドル・リレーはいかがでしたでしょうか。当初は雪がちらほら見られましたが、

テレインのコンディションとしては良かったのではと感じています。色々と至らぬ点もあった

かと思いますが、今年もインカレを競技として無事に成立させることができまして、本当に

安堵しております。

今年度のインカレはミドル選手権 B クラスが廃止された最初の年となります。多くの学

生の皆様にご協力いただいた一般クラスのガイドラインの件も含めまして、今後もインカレが大いに盛り上がるため、

是非学生の皆様にインカレはどうあるべきか考えていただきたいと思います。

また、同時に今後もインカレを継続していくためにも、学生の皆様に多くの地元の方にご協力いただいていることを

今一度意識していただきたいと思います。今回、開会式会場が泥で汚れておりました。地元の方々と良好な関係を

築いていくためにも、こういったことは今後無いように意識していただきたいと思います。

最後になりましたが、大会開催にあたり地図調査をはじめ様々な点で協力してくださった山川様、西村様、日本学

連の皆様、開会式にご協力いただいた東北大の皆様、大会会場として、またインカレ運営者を幾度となく宿泊させ

ていただいた自然休養村様、選手権の待機所として前日宿泊させていただいた星ふる学校「熊の木」様、そして最

後までインカレに向けて貴重な時間を割いてくれ、一緒に頑張ってくれた実行委員会の皆様、本当にありがとうござ

いました。ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げ、実行委員長の挨拶とさせていただきます。

(5)

インカレ実施規則第35条2節に従い、以下に報告いたします。

1.1 実行委員会について

自分自身がインカレ実行委員会に協力することに決めたのは2015年の5月頃、イベントアドバイザーの打診を受

けたのが7月頃でした。自分自身が技術委員であったため、就任までの流れは比較的スムーズだったと感じていま

す。

今回のインカレは、2013年度の春インカレと同じ矢板地区での開催だったこともあり、半数が2年前の運営経験者、

半数が初のインカレ運営という形で進んでいきました。インカレ運営は他のオリエンテーリングの大会と比較して、参

加者数・学生全体の宿泊輸送対応・2日間大会での競技という性質上、気を使わなければならない点が多くあると

感じています。一方で、年に一度定期的に開催される大会でもあり、過去のインカレ運営の「経験」が大きな武器に

なります。その点で、今回の運営は理想的な運営メンバーだったと感じていますし、このようにインカレが継続されて

いってほしいと思っています。

1.2 活動報告

イベントアドバイザーの主な確認内容としては以下のものが挙げられています。

 要項の内容を確認すること

就任した時点で要項1はすでに発行されていましたが、要項2・3の発行からは実行委員会での読み合わせ等に

参加し、内容の確認を行っていきました。

例年のことではありますが、冊子版の印刷・配送に時間がかかるため、要項3を発行してからの改訂した点が何点

かありました。改訂点については、学連のMLでの周知や開会式会場での説明などで注意喚起を行い、対応しました。

 会場,テレインの適格性を確認すること

 スタート/フィニッシュ/チェンジオーバーエリアのシステムとレイアウトを確認すること

テレインはインカレショートが行われた過去もあり、大きく植生が悪化したり開発が進んだりでいるということもなく、

競技性の観点からは問題ないと判断しました。

会場はテレイン南西の端にあり、また会場東側にはテレインを東西に分断する主要道が走っており、コース設定の大

きな制限になっていました。

ミドルディスタンス競技

一般クラスではテレイン東側の山塊、選手権クラスはテレイン北側から東側の山塊をメインに使用しました。

テレイン東側から会場にアクセスするためには、南北に走る主要道を横断しなければならず、安全・公平性・

渉外の各観点から問題として挙げられていたため、一般クラスは東側で競技を終了し、選手権クラスのみの横

断とすることにしました。

誘導の都合上、リレー競技のような「横断可能エリア」としてある程度の距離を持たせる事ができなかったの

が懸念点でしたが、タイムロスの発生に伴う調査依頼などはありませんでした。

リレー競技

リレー競技では、スペクテーターズレーン通過後に使用できるエリアが狭いこともあり、チェンジオーバーに関

する動線が可能な限りわかりやすくできるように細心の注意を払うようにし、レイアウトの確認を行いました。

1

イベントアドバイザー報告

イベントアドバイザー 小林 遼

(6)

 スケジュール全体(宿泊、食事、輸送、日程、費用、トレーニングの機会)を確認すること

選手権B廃止に伴い、実行委員会内で最も憂慮されたのがミドルディスタンス競技のスケジュールでした。要因と

しては2点ありました。

一般クラスのA/Bクラスの人数比

選手権クラスの人数枠が男子50名から60名、女子20名から30名へ変更

1点目に関しては、学連にガイドラインを出していただき、実行委員会の想定(希望)する人数の選手にBクラスに

参加していただけました。

2点目に関しては、選手が10名増=スタートが20分延長することになります。朝の宿-会場間の輸送、一般クラス

のスタート地区の遠さ、参加人数等を考慮すると、選手権のトップスタート時刻を例年より前倒しすることは困難でし

た。一方で、後ろ倒しになると、式典・テクニカルミーティング・輸送などのスケジュールが厳しくなると予想されたた

め、実行委員会から「ミドルディスタンスの競技時間を80分としたい」との相談を受けました。インカレ実施規則27.6

項では「競技時間は、(中略)ミドルでは1時間40分までとする。(中略)この時間を超えた競技者は失格とする。」とい

う条項があります。この点に関しては、イベントアドバイザー補佐と相談し、過去のインカレの結果を見ても80~100分

でフィニッシュする選手がほとんどいなかった点を参考にしつつ、実施規則を「競技時間の最大時間の規定」と解釈

し、競技時間を80分とすることを認めました。

結果的にはWEにて1名、競技時間オーバーが出てしまいましたが、80分でも問題なかったものと考えています。

 地図が規定に合致しているか確認すること

 地図の正確さ、作図、印刷の妥当性を確認すること

今年の地図も例年通りYMOE社への委託で地図を作製いただきました。

JSOMでの地図を基本とすることから、特殊な表現方法が可能な限りないように地図を確認していきました。また、

少しでも気になると感じたものに関してはテクニカルミーティングでの説明をするなどの対応を行いました。

当初の競技エリアの地図納期は1月下旬となっていましたが、実際はその時期でも全体の3割程度は未完成の状

態でした。それに加え、テレイン北部にて大規模な伐採が実施され始め、当日近くまで植生がどうなるのか検討がつ

かない状態であったため、不安な面も大きくありましたが、最終的には、地図が完成した上で伐採がないと確認でき

たエリアとコースから順次確定・印刷という順で確認を進め、選手権ミドルはレース前々日の木曜日まで待った上で

地図を納品いただきました。

 競技時間,難易度,コントロール位置と設置状態,偶然性の排除など)を確認すること

 コントロール位置説明が適切かどうか確認すること

 リレーにおいては,コースの分割方法と組み合わせが適切かどうか確認すること

ミドルディスタンス競技

クラス 距離 登距離 優勝設定 優勝タイム 設定タイム比 ME 5.1 220 0:35:00 0:37:32 107% WE 3.9 155 0:35:00 0:35:05 100% MUA1 3.5 130 0:30:00 0:24:49 83% MUA2 3.5 125 0:30:00 0:23:27 78% MUA3 3.4 125 0:30:00 0:26:17 88% MUB1 2.2 50 0:20:00 0:17:38 88% MUB2 2.2 65 0:20:00 0:17:56 90% MUF1 2.7 85 0:25:00 0:21:23 86% MUF2 2.7 95 0:25:00 0:20:10 81% WUA 2.3 80 0:25:00 0:22:33 90%

(7)

クラス 距離 登距離 優勝設定 優勝タイム 設定タイム比 WUB 1.8 45 0:20:00 0:18:57 95% WUF 2.0 40 0:20:00 0:19:39 98%

選手権クラスでは、北部エリアの伐採の影響があり、ギリギリまで確定が難しい中でのコース設定でしたが、

男女ともほぼ優勝設定タイム通りの結果となりました。

一般クラスでは、選手権Bが廃止に伴い、Aクラス/Bクラスの難易度を適切なレベルに設定するように確認

を行いましたが、男子では10~20%程度、女子で10%弱優勝設定タイムを切られてしまう結果となりました。

大変申し訳ありませんでした。

昨年度までに比べて、一般クラスのコース難易度は適正に近くできたかと思っていますが、一方で、翌日使

用するエリアやスタート位置との兼ね合いから、使用するエリアが限られてしまったため、コース距離が伸ばせ

なかったことが原因としてあげられるかと思います。

また、選手権Bがなくなったことにより、一般クラスと選手権クラスの競技時間をほぼ分離することができたの

で、インカレ実施規則14.7項の「選手権以外のコースがある場合、可能な限りコントロールは別のものを用いる」

に関しては厳密な適用を避け、その代わりに複数レーンあるクラスのパターン振り等に気を使うようにしました。

狭いエリア内で16コース(併設大会含む)を準備することになったため、隣接コントロールが、競技規則にある

30メートルギリギリとなってしまうところもありましたが、危ないところは実測して問題ないことをチェックしつつ、コ

ントロールの設置確認を行っていきました。

リレー競技

クラス 距離 登距離 優勝設定 優勝タイム 設定タイム比 MER 6.1-6.2 110 0:45:00 0:40:27 90% WER 4.4-4.6 160 0:45:00 0:36:47 82% WER 4.0-4.1 155 0:40:00 0:35:59 90% MUR 2.5-2.6 120 0:25:00 0:17:04 68% WUR 2.2-2.3 120 0:25:00 0:25:31 102% XUR 2.2-2.3 120 0:25:00 0:17:46 71%

リレーに関しても全体的に優勝設定を切られてしまう結果となりました。

選手権に関しては、適正になるように試走を繰り返して調整してきましたが、テレイン横断の際に長く道走りを

させるコースであったこともあり、キロあたりタイムが想像以上のものとなりました。また、一般クラスに関しては、

主要道の横断を避けたため、前日と同様に狭いエリア内でのコースとなってしまいました。ミドルディスタンスと

同様に、コースの距離を伸ばしにくかったため、設定時間に比して短いコースとなってしまいました。

リレーでは、コースパターンでの差異や組み合わせに不備が生じないように確認しました。今回のリレーは、

学生側からの要望を取り入れて女子の2走短縮形式での実施となりました。2走短縮の年には毎回のように言

われていることですが、3走等距離であれば3×3=9パターンの地図でいいところを、2走短縮では3×3×3=27パ

ターンの地図を管理する必要があります(実際はこの中の1,3走パターン8種、2走短縮パターン6種を抜き出し

て使用しています)。2年前に自分がリレープランナーを行った際には、短縮パターンを含めても9パターンという

形式で実施しましたが、実行委員会内で「1,3走が6パターン、2走が3パターンに制限されるのは競技性として

どうなのか」という声もあり、3年前以前の形式に戻しました。

 運営組織,人事,会計及び競技運営全般を確認すること

メーリングリスト・共有されたファイルなどの情報を確認していきました。各パート間で連携の取れた良い体制だっ

たと思います。

(8)

1.3 トラブルに関して

本大会で問題点として上がった事項に関して、4点まとめておきたいと思います。

① ナンバーカードの文字サイズ

【トラブル内容】

ナンバーカードについては、インカレ実施規則28.2項に「ナンバーカードの大きさは25×25cmを超えないものとす

る。数字は、最低でも10cm以上の高さが必要である。」とあります。例年通り、日本旅行からの提供を受けておりまし

たが、実物を確認した所、2週間前準備で文字サイズが8.8cmとなっていることが発覚しました。

【対応】

時間・資材の調整をした結果、選手権クラスのみ再印刷のお願いをすることとしました。

日本旅行をはじめ、印刷に関わる方々に多大なる迷惑をかけることになってしまい、大変申し訳ありませんでした。

【原因と対策】

ナンバーカードデータの確認のやり取りをする中で、実行委員会の手元で印刷物を確認することなく、印刷開始を

お願いしてしまったためです。また、数年前よりも用紙サイズが小さいことを事前に実行委員会が把握できていなか

ったこともあります。

来年以降は、可能な限り「用紙サイズの確認」「ナンバーカードレイアウトの引き継ぎ・管理」といった点のチェックも

行い、スムーズに仕事を行えるように見直しをしていただきたいと思います。

② コントロールの設置状況に関する調査依頼

【トラブル内容】

ミドルディスタンス競技当日、「コントロールが深くまで埋まっていて見えなかった」という内容で数名からの報告と1

件の調査依頼がありました。

【対応】

競技責任者が現地に確認に行った所、特に見えにくいということではなかったようですが、ユニットの根本付近ま

で土で汚れていた事が確認できました。前日までの降雪の影響もあり地面がやわらかくなっている箇所も多く存在し

たため、参加者が通過するうちに埋まってしまっていた可能性も考えられました。

【原因と対策】

当日朝の確認では全く問題がなかったことと、自然の中で行うスポーツである以上、避けようがない事態であるこ

とを説明しました。結果、提訴には至りませんでした。

一方で、翌日のリレー競技では同じような指摘がないように、朝の確認で前日よりも入念に確認を行うようにしまし

た。

③ 私有地の横断による失格

【トラブル内容】

リレー選手権クラスにて私有地の横断による失格が数件発生しました。

【対応】

地元の方が大変驚かれていたとの報告もありましたが、その場にいた役員が対応し、大きな渉外トラブルとはなり

ませんでした。

【原因と対策】

対象となるレッグは、会場のある山塊から主要道に出るためのルートを問うものでした。道沿いは私有地と走行可

能度の低いエリアが連続していたため、小径のある2箇所から主要道に出るものと想定していました。小径の乗り換

えを課題と想定したコントロール位置であり、選手権クラスならば適切なレベルのレッグだったと認識しています。

しかし、実際は走行可能度の低いエリアに入り込んでしまい、頑張ってヤブを抜けた結果、私有地に出てしまった、

(9)

というように聞いています。

今回に関しては、

・走行可能度の低いエリアに入らないルートが明らかにベストルートとなること

・私有地の表記エリアが多かったこと

の2点を理由に、境界に青黄ストリーマを巻くことはしませんでした。しかし、渉外上トラブルになりうる可能性があれば、

地図・現地とも積極的に表示を行い、事態を未然に防ぐということが重要であると改めて感じました。

一方で、「地図表記の正しい理解」というのは、「ルールの理解」であり、競技者としての義務・責任であると考えて

います。過去に世界選手権でも問題となったように、基本的でありながら難しいところではありますが、ぜひとも「通行

禁止表記」を最低限のルールとして改めて確認して欲しいと思います。

④ 地図の封入ミス

【トラブル内容】

リレー一般クラスにて地図の封入ミスがありました。

1走B/2走C/3走Aパターンで走るべきチームにて、1走の地図がCパターンであることが1走チェンジオーバー

後、Eカード読み取り時に発覚しました。

【対応】

リレー競技では「全チームが順番は異なっても,全体としては同一のコースを回る」ことが原則であるため、当該チ

ームの成績はつかないことになります。しかし、封入ミスという運営都合のミスであることから、参考記録として結果を

残すことを提案し、当該チームの選手と学校のオフィシャルに説明を行いました。この際、調査依頼・提訴の可能性

も十分に説明しました。結果として、調査依頼を受けなかったため、参考記録としました。

【原因と対策】

リレーの地図準備では、例年のやり方にならい、地図の管理上、「地図」と「ゼッケンナンバー・パターンコード」を一

緒に封入しています。

ミスのあった地図では、封入された「地図」と「パターンコード」が異なるものとなっていました。イベントアドバイザー

を含め、必ず2名以上の複数人で、封入の前後に全数確認するようにしていましたが、この際にチェック漏れがあっ

たものと推測されます。大変申し訳ありませんでした。

地図封入は例年、2週間前・1週間前の週末準備で行うことが多く、限られた時間の中でありながら、ナンバーの

確認等と並行して行われるミスの許されない、運営者にとっては負荷の高い作業となっています。今年は、当初の

納期から地図の納品が遅れたこともあり、地図のマスターチェック、印刷ミス確認等にも労力を割く必要があったこと

も、トラブルの一つの要因だったと考えられます。

封入前後の負荷を低くするための一つの案として、Ocadのバージョンアップが考えられます。YMOE社とのやり取

りの関係上、実行委員会ではOcad9を使用してきましたが、このバージョン固有のバグにより、地図上に余計な表記

が発生する可能性があり、マスターチェックの負荷が高いものとなっています。バージョンアップにより労力が小さくで

きるのであれば、導入する価値は高いと考えられます。実行委員会は毎年変わっていくため、Ocadライセンス管理

の問題は簡単ではないと考えられますが、学連側主導で管理体制を整えていってくれることを強く希望します。

1.4 最後に

トラブルは数件あったものの、無事に大会を終えることができました。これもひとえに地元の方々、参加者の熱いレ

ース・応援と優秀な実行委員会に支えられてこそだと感じています。本当にありがとうございました。

ミドルディスタンスが予選決勝方式から決勝一本になって7年。選手権Bの廃止という大きな節目を再び迎えまし

た。改正後初となるといろいろな点からさらなる改善点が見えてくるとも思います。ぜひとも、より良いインカレとなるよ

うに学生・運営者ともども議論・工夫を重ねていって欲しいと思います。

(10)

2.1 はじめに

本稿では本大会を準備、実施していく中で得た所感をまとめ、実施規則12条に則り将来への提言とさせていただ

きます。次年度以降のインカレに少しでも活かして頂ければ幸いです。

2.2 選手権Bエリートの廃止及び一般クラスの棲み分けについて

今年度のインカレでは、前年度の幹事会・総会での決定を受け、選手権Bエリートを廃止いたしました。選手権B

エリート廃止に伴い、一般クラスに流れ込んだ学生を適切なレベルのコースに出場していただくことを目的とし、日本

学連において「インカレ一般クラス棲み分けに関するガイドライン」を設定し、学生に参加クラスを決定する際の実績

目安を示すことになりました。

多くの学生がガイドラインに沿ったクラスに出場していただいたのではないかと思われます。運営者としても選手権

Bエリートの廃止による影響が読みにくかった中で、多くの学生がガイドラインを守って出場クラスを決定していただい

たことで、各クラスの実力に合ったコースをご提供しやすかったと考えております。おそらく今後、競技者数の増減に

より、ガイドラインの実績目安の再考等必要になるかと思われますので、柔軟に対応していってほしいと思っています。

昨年度までは選手権Bエリートに出場していた実力のある新入生が新人クラスを走ることで、新人クラスの実力の

格差が昨年度より拡大したのではないかと懸念があります。現在のところ新人クラスには、クラス分けがありませんが、

競技者数が増えてきたことを考慮すると、上級生クラスと同様のクラス分けも必要になるのではないかと思われます。

ぜひ、今後検討してみてください。

2.3 女子選手権リレー 2走短縮について

昨年度のインカレにおいて、女子選手権リレーにおいても3走区等距離といたしましたが、今年度は2走短縮のコ

ース設定が可能なテレインであったため、幹事会及び総会の場において学生の意見を聞き、2走短縮コースを設定

いたしました。

昨年度の報告書で述べられているように、トップ比やリレー競技における接戦の減少については、3走区等距離で

も2走短縮でも有意な差があるわけではありません。テレインによって、2走短縮のコース設定が難しい場合もあると

思いますので、全て学生の希望に添えるわけではないと思っておりますが、今年度の結果を見て、学生に「あるべき

選手権リレー」、「現状の学生オリエンテーリング界のレベル」等考慮して、どちらが望ましいものなのか、考えていた

だきたいと思っています。

2.4 選手権リレーの特例措置について

今年度も他学校とチームを組んでリレーの選手権クラスに出場できる特例措置を日本学連からの要望に沿い認

めました。ただし、「インカレリレー参加者が3名以上いる学校も含め、2名の場合に内1名のみが特例措置を利用す

ることも認める」ということが例年と異なっていたかと思われます。

ここで学生にご理解いただきたいことは、「あくまで特例措置については、競技規則になく、日本学連から実行委

員会に要望があることで、初めて認められる」ものであることです。今年度実行委員会から連絡が遅くなってしまい、

議論に十分な時間がかけられなかったことはお詫びさせていただきますが、本来学生が主体的になって決めるべき

ものであることを考慮し、また、選手権リレーの位置づけ等含め、再度、特例措置について、話し合ってほしいと感じ

ました。

また、毎年実行委員会に要望をいただいているものでもあるので、議論の過程で競技規則への記載等検討して

いただければと思います。

2

将来への提言

実行委員長 池田 純也

(11)

2.5 リレー 一般の部 1走スタート順の整列順

一般リレーの1走スタート時の整列順について、今年度は「各校Aチーム(一軍)のみ最前列」、それ以降は自由と

いたしました。昨年度と比べ、リレーのスタート地区の特に前方部分が狭かったので、整列順をすべて自由とはいた

しませんでした。特に混乱もなく終えることができましたので、1走スタート地区のスペースにより、毎年柔軟に方法を

検討していただければと思います。

2.6 地図調査及び納入スケジュールについて

例年同様、今回も矢板でのインカレということで、YMOE社(山川

克則氏)に地図調査及び、地図印刷について依

頼しました。勿論、調査精度や地図印刷について、長年日本の学生オリエンテーリング界に寄与してきた実績を疑

うわけではないですが、地図の納入スケジュール等について、実行委員会としてはもう少し守っていただく、若しくは

期限に遅れた場合、何らかの手段を打てることが望ましいと考えております。

特に12月に行った第2回試走では、地図の調査が進む前提で、日程を確保し、試走会を実施したにも関わらず、

その前週に山川氏が自ら誘致した北東・関東・北信越学連ミドルセレの調査に時間が取られたということで10月の

第1回試走と地図の精度はほぼ変化がありませんでした。

実行委員会としては、11月のKOLC大会は前もって決まっていたことなので、覚悟をしていたことですが、その後ミ

ドルセレを入れるというスケジュールに危機感を覚えました。プロとしてマッパーに依頼している以上、無理のあるス

ケジュールの場合、苦言を呈し、取りやめさせることができるようにしていただけるよう、しっかりと契約等を結んでもよ

いのではないかと考えております。

2.7 宿泊・輸送について

例年同様、インカレ参加者には日本旅行を通して、実行委員会が指定する宿への宿泊や交通手段の使用を原

則義務付けいたしました。また、冠婚葬祭等やむを得ない理由により宿泊ができない学生のために不泊対応を実施

しました。不泊の対応については、2013年度インカレミドル・リレーに注意点を書いておりますので、今回は割愛させ

ていただきます。

おそらく例年通りかと思われますが、今年度も宿泊・輸送費について、学生が負担するには高額ではないかという

ご指摘をいただきました。実行委員会としてご理解いただきたいことは、日本旅行様に一括で依頼することで、運営

の負担がかなり軽減されているということです。もちろん日本旅行様と学連の契約、輸送の選手管理等の問題があり

ますが、学生の負荷軽減のためには宿泊や輸送について自由化する必要があると思われます。

自由化を目指すのであれば、実行委員会に負担がかからず、学生で解決できるよう手段を検討していただきたい

と思います。

2.8 開会式会場について

モデルイベント直後であり想定はしておりましたが、開会式会場に泥の靴でそのまま入ってきた学生が散見された

ようです。開会式会場の実行委員会役員で掃除を行いましたが、一歩間違えれば、大会に協力してくれた塩谷町・

矢板市の方の心象を悪くしてしまうことがあること皆様心に刻み、翌年度以降注意していただければと思います。

今後のインカレ運営の際には役員が受付にて注意喚起をする、靴を会場内に持ち込ませない等の対応を行う方

が良いかと思います。

2.9 おわりに

先述のイベントアドバイザー報告に記載されている通り、いくつか問題点も発生しておりました。ご迷惑をおかけした

方々大変申し訳ございません。

無事に大会を開催できたのも、地元の方々のご協力・参加者の熱意・そして何よりインカレ運営へ強い気持ちをも

(12)

っていた実行委員会の皆様に支えられてこそだと強く感じています。本当にありがとうございました。

学生にとってインカレが最高の大会であり続けるためにも、卒業しましたら是非インカレ運営に興味を持ち、協力し

ていただきたいと思っております。自分たちが4年間味わったものを、後輩のために一緒に作っていきましょう。

(13)

3.1 男子選手権

 1位 福井 悠太 (東京大学4年)

インカレ選手権クラスでの優勝はずっと憧れていました。昨年度は貪欲に優勝を狙う

意識は持っていませんでしたが、4年生になってからはもっと結果にこだわろうと決めてい

ました。しかし、今年前半は度重なる怪我に悩んで気持ちが落ち込んだ時期もあり、イン

カレロングでも自分が望むような結果を出すことができませんでした。そこで味わった悔し

さが、改めて自分のオリエンテーリングへの取り組み方を見直すきっかけとなり、春インカ

レまで残り半年間をどのように過ごせばいいのか考えるようになりました。結論は、勝つこ

とを考えるのではなく、貪欲にもっと速くなることを考えること、そのために仲間と一緒に努

力することでした。そして、レース中は「1レッグ1レッグに集中して淡々とやる」ことだけを

意識するようにしました。今回のレースもそのようにして臨みました。

レース内容としては、多少のミスを含めて自分の実力をしっかりと出し切ったというもの

でした。結果を見ると序盤が遅いですが、それもいつも通りで、淡々とこなしてレースをま

とめるという自分のスタイルを発揮できたと思います。自分がゴールしてからは、他の選手の帰還をそわそわしながら

待っていました。ラストスタートの戸上選手が、最終中間速報で自分を上回るタイムで帰ってきた時は、緊張のピー

クで心臓に悪かったです。その瞬間、自分の優勝が決まり、ずっと憧れていた夢が叶いました。本当に嬉しかったで

す。4年間同期の一人として闘ってきた戸上選手と、結果的に接戦できたのも嬉しいです。

普段から一緒にトレーニングをしてきて、当日は声を枯らして応援してくれたOLKのみなさん、ありがとうございまし

た。そして、このような舞台を用意してくださった運営者のみなさん、様々な場面で支えてくださった先輩のみなさ

ん、本当にありがとうございました。

 2位 戸上 直哉 (東京工業大学4年)

2秒差の2位。

Eカードを読み取ってその結果がわかった瞬間、再び地面に倒れこみました。

最後の最後に入賞できた喜びはありましたがこの時は悔しさの方が勝っていました。当時

のベストを尽くし、これ以上のレースはできないといえるほど全力を出し切ったので、勝った

かと思いましたが、優勝までは届きませんでした。

僕は1年のインカレミドルからエリートとしてインカレに出場してきましたが、ミドル・ロング共

に今まで優勝どころか入賞さえしたことはありませんでした。

そのことを考えれば、今回残すことができた2位入賞という結果は非常に喜ぶことのでき

るもののはずでした。

しかし、優勝まで2秒差ともなると、あともう少しラスポゴールで頑張れたのではないか…、

あのミスが無ければ…という思いが頭をよぎり悔しさがこみ上げてきたのでした。

ただ、後になって動画で優勝した福井のラスポゴールのシーンを見てみると、自分が優

勝に届かなかった理由がはっきりとわかりました。

自分も必死にラスポゴールを走ったつもりでしたが、福井はそれまでのレースでの疲れを感じさせない速さで駆け

抜けていました。誰もが認める王者の貫禄でした。

結果としては2秒差でしたが、あの時の福井と僕との間には超えられない壁がありました。むしろあの福井と2秒差

しかなかったので、レース後に自分が感じたベストレースだったという感覚は間違っていなかったと思います。

3

ミドル・ディスタンス競技 入賞者コメント

(14)

学生最後のインカレでベストレースができ自己ベストの結果がついてきたのは幸せなことでした。

今回のインカレでの喜びと悔しさが入り混じった思い出を忘れず、励みにして今後もオリエンテーリングを楽しく頑

張って続けていきたいと思います。

最後に、今まで指導してくださった先輩方、共に戦ってきた同期のみんな、応援してくださった皆さん、ご声援あり

がとうございました。

 3位 稲森 剛 (横浜国立大学1年)

2015年度インカレミドルで3位入賞しました横浜国立大学の稲森剛です。今年は、

インカレロングもスプリントも優勝して、シード選手にもなってしまって、プレッシャーがあ

ったかと言うと、それほどありませんでした。それよりも今回のインカレミドルに臨むうえ

で頭にあった事は、4年生の方々と全力勝負できるのは、これが最後かもしれないとい

う事でした。お互い悔いのないレースをして、その結果が出ればいいなと思っていまし

た。そんな事を思って走った結果は、福井さんや戸上さんと約1分差で3位となりまし

た。この1分は、今の自分には削り出せない1分だと感じました。まだまだ練習して速く

なりたいと思います。

こうして、横浜国立大学に入学し、大学生としてオリエンテーリングを始めてから一

年が経ってしまいました。それまで東海中学高校ワンゲル部の仲間達とオリエンをして

きたところから、一年前、KOLCという自分にとって新しい場所でオリエンをするように

なりました。ここにはオリエンテーリングやKOLCの活動を楽しんでいる人が沢山いて、

それから、最高の先輩方や同期達がいました。お蔭様で、もっと速くなろうと思えるし、オリエンを楽しめていると感じ

ます。残り4分の3となった学生オリエンティアとして活動できる時を、KOLCと共に過ごしていけたらいいなと思います。

そして、今の自分にとって競技面における一番の目標の一つは、横浜国立大学でインカレリレー優勝することです。

インカレ個人戦での優勝も目指していますが、そこでチームメイトに負けてしまうくらいに、チーム内でお互いのオリエ

ン力を高めあっていきたいと思います。最後になりましたが、このインカレを運営してくださった皆様、応援してくださっ

た皆様、ありがとうございました。

 4位 石山 良太 (名古屋大学3年)

インカレという最高の舞台で、今年度最も自分らしいレースができ、素晴らしい結果を残せたことを嬉しく思いま

す。

正直、出走前は順位のことは頭の中にまったくなく、自分らしいレースをしてインカレの舞台を楽しむことだけを考

えていたので、当日は純粋にオリエンテーリングを楽しむことができましたし、それが結果として入賞に繋がったので

はないかな、と思います。

やはりインカレの舞台とは素晴らしいもので、レース終盤から聞こえ続ける会場の声援、ラストコントロール後に現れ

る会場の景色、声援を背に駆け抜けるフィニッシュ誘導、どれも鮮明に思い出されます。他の大会では絶対に味わ

えない、本当に楽しく充実したレースでした。

あの素晴らしい舞台でレースをできるのがあと2回しかないというのは寂しい限りですが、悔いが残らぬようしっかり

と準備をし、残りのインカレにも全力で臨みたいと思います。

最後になりましたが、素晴らしい舞台を用意してくださった運営者の皆様、ライバルとして切磋琢磨してきた全国

同期、そしてなにより、日々活動を共にし、当日は盛大な声援を送ってくださった名椙の皆様に感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

 5位 糸井川 壮太 (京都大学4年)

今年は昨年とは違い、苦しい1年だったように思います。夏はコンディションの管理に苦しみロングは散々な結果に

(15)

なりました。秋からも努力が一向に結果に結びつかず苦しみました。そんな中でも最後まで気持ちを切らさず頑張れ

たのは一緒にトレーニングした京大京女のみんなと的確なアドバイスをくださったOBOGの皆さまのおかげだと思って

います。本当にありがとうございました。

レースを振り返ってみると今まで走ったどのミドルよりも落ち着いて走っていたと思います。自分にとっての最速の

ルートを選んで走ることに徹することができたと思います。結果として自分の持てる力を100%出し切って2年連続入

賞できたのは純粋にうれしいです。ただ所野ミドルの時からずっと勝ちたいと思っていた福井に一度もインカレの舞台

で勝てなかったのは残念です。やっぱり彼はすごいです。優勝おめでとう。4年間を振り返ると辛いことも結構あったよ

うに思います。それでもオリエンテーリングに出会って全国の猛者たちと本気で戦った4年間は最高でした。ありがとう。

3年生以下の人たちはこれからも頑張ってください。まだ全国の猛者たちと戦うチャンスが残されているのですから。

来年以降もインカレの舞台で本気で戦う姿を僕たちに見せてください。楽しみにしています。

 6位 田中 基士 (横浜市立大学4年)

1年の日光インカレの開会式から、私はシード選手になることを目標にしていました。私の中のインカレの魅力は、

シード選手紹介にあります。全国の学生競技者の前で、くだらない事をやって、笑ったり、しらけたりするところが大好

きです。いつか、私もシード選手に選ばれたいと思っていました。当時、舞台に立っている方々がとてもカッコ良く見え

た事を覚えています。くだらない事をやっても、次の日はしっかりと結果を残す。そのような開会式と表彰式の舞台で

輝く姿に憧れを持ったため、シード選手になるということが目標になりました。今回、当時思い描いていたようなシード

選手に、自分自身が近づけたことが嬉しかったです。

本当は1位になって、KOLCを沸かせるつもりで、練習に励んでいましたが、それは叶わず6位という結果になりま

した。最後のレースは、私のオリエンテーリングのスタイルとは大きく違うものでした。自分らしくない走りでした。しかし、

自分の出せる最大限の力を出せたと思います。走りきれて本当に良かったです。

4年間オリエンテーリングに関われた事、リレー、ミドル、ロングの競技でメダルを取れたこと、一緒にオリエンテーリ

ングをやって来た仲間がいること、喜びを分かち合う仲間がいることは本当に誇りに思います。最後になりますが、

BO、OGを始め、私の心の支えとなって下さった、多くの方々に心から感謝しています。ありがとうございました。

3.2 女子選手権

 1位 宮川 早穂 (立教大学4年)

インカレミドル、優勝しました。2年前に優勝してから、もう一度あの場所に

戻りたいと思い、でも届かなくて、自分の殻を破らないと戻れなくて、自分の

できることを全てやってみようとただがむしゃらになり、インカレに臨みました。

運が巡ってきたこと、そして何よりこのようなインカレの場、チャンスを与えて

いただいたことにただ感謝するばかりです。

学生時代が終わり、今でもはっきり思い出すのは、自分が優勝したことより

も、関わった人たちです。こんなにも自分が戦うことで誰かの心を動かすこと

ができるとは、想像もついていませんでした。自分が好きで好きで仕方なか

ったフィニッシュレーンでたくさんの人の応援を受けるあの瞬間は、残念なが

ら苦しすぎて目も開けられませんでしたが、ゴール後にたくさん祝ってくれた

先輩方、喜んでくれた同期後輩、泣いてくれた両親、そして出走前に自信を

持って送り出してくれたコーチの方々……はっきりと覚えていますし、宝物だ

なと思います。

インカレは不思議な場所です。なぜあんなにもアツくなるのかわかりません。優勝しても日常は変わりませんし、多

分オリエンテーリングが速くなったわけでもありません。でも、ただただそうやって多くの人がインカレを目指し、現役を

(16)

支えていること、それ自体とても凄いことで、この場所で多くの人との出会いがあったことが嬉しくてなりません。

まだインカレのチャンスがある人へ。是非、あのたくさんの人の応援を受けるあのフィニッシュレーンを駆け抜けて

みてほしいです。会場に現れる前の応援はまさに”耳を疑う”ほどの地鳴りのようでした。

応援いただき、ありがとうございました。まだもっと、強い選手になってみたいと思っています。

 2位 守屋 舞香 (椙山女学園大学4年)

私のインカレミドルの目標は、後悔のないレースをする!でした。そして肝

心なレース内容はボロボロだった訳ですが、なんだかんだで2位になっちゃ

うし、それはそれで自分らしいということで私の4年間とこのインカレに後悔は

ありません。

そして正直なところ、私にとって4年のインカレロングが一つの区切りとな

っていました。なぜなら環境が大きく変わり、私がオリエンテーリングに対し

て本気で打ち込むことに大きな障壁ができてしまったからです。私が今回

のインカレに何事もなかったかのように出場できたのは奇跡に近く、それくら

い難しい事がありました。具体的には怪我だけではなく精神的な事情が大

きく関わっていました。だからインカレに向けて自分なりに準備をしたと言っ

ても、それは絶対的に見れば最低限の事しかできていませんでした。

そのため、このインカレはミドルが大好きな宮川選手が勝って本当に良かったと思っています。そして今までお互

いに意識してきた全国同期と表彰台で肩を並べられた事にも嬉しく思います。

最後に、後輩の皆様、心から応援しております。そして運営者の皆様、名椙の皆様、私を支えてくれた同期やコ

ーチの方々、本当にありがとうございました。ずっとずっとこんな素晴らしい青春が続きますように!

 3位 五味 あずさ (金沢大学4年)

まず初めに、インカレミドルはミドル競技が苦手な私にとって、あまり良いイメー

ジのない大会でした。ロングが終わり、気持ちが切れかけていた私がオリエンテー

リングをやり続けられたのは、教える場面をくれた後輩と競ってくれた全国同期の

存在があったからです。金沢大学はもちろん他大も含め、後輩を指導している時

がとても楽しく、オリエンテーリングは楽しいものだ、後輩が頑張っているから私

も、と思う事ができました。また合宿や大会で同期と会うたびに刺激をもらってい

ました。

本番のレースでは大きなミスはなかったものの、パックされた事で動揺してしま

い、隣接コントロールに多く行くなど精細を欠く走りをしてしまいました。そのため、

走りきった満足感はありませんでした。走り終わった後、どうにか乗りきることは出

来た、こんなものか、と妙に落ち着いた気持ちになったことを覚えています。

わたしにとって春インカレは素敵なものではありませんでした。それでもインカレ

ミドルで3位になれたこと、また同期と最後の個人戦で競えたことはとても良い思い出になったと思います。こう思える

のも、大学でオリエンテーリングを初めてからこれまで、一緒に活動してくれた部員の皆やご指導下さった皆さん、ま

た応援してくださった方々のお陰だと感じています。オリエンテーリングをやめるわけではありませんが、大学卒業を

一つの区切りとした時、ここまでオリエンテーリングを楽しいと感じさせてくれた多くの方への感謝の気持ちが強くなり

ます。本当にありがとうございました。

 4位 松田 沙也加 (岩手大学4年)

今回のミドルでは、大会で、しかもインカレという大舞台で、自分が思い描いているレースをすることの難しさを改め

(17)

て感じました。自分の立てた目標を達成することができなかったのは残念でしたが、今まで気持ちを同じくして頑張っ

てきた皆と、肩を並べ入賞することができたのは素直に嬉しく、結果的に満足しています。特に優勝した宮川選手は、

同期ながらずっと憧れの存在であり、最後まで目標とする存在でいてくれたことに敬意を表したいです。優勝本当に

おめでとうございました。

今年のインカレは、スキルアップした自分を感じつつ、最後という重み、シードという立場、今までにない様々な感

覚を楽しめた二日間になりました。これが自分にとって最後のインカレというのは寂しくてなりませんが、4年間この舞

台でエリートを走ることができたのは本当に贅沢なことで、その一回一回がオリエンテーリングを続けていく上で得難

い貴重な経験となりました。

実を言うと、四年生になってからはインカレで走ることを楽しみにする反面、その日が来てほしくないと思う気持ちも

少なからずありました。合宿でお金が泡のように消えていったり、雨が寒かったり、メニューがきつかったりして、それ

でも真剣に勝ちたいと思い心と身体に鞭を打ち、インカレに向けてオリエンテーリングに費やした時間が、人生で一番

楽しく感じたからです。

とは良いつつ、いざインカレとなるとモデルイベントもミドルもリレーもあっという間に終わってしまうほど楽しく、またイ

ンカレに出たいなーと思ってしまうので不思議です。また来年、といういのは無理ですが、インカレに向けて走り、身体

づくりに励んだ日々を無駄にせず、これからも日々過ごしていきたいと思います。

最後になりますが、インカレ開催に向け尽力くださった運営者の方々をはじめ、私に関わってくださった全ての方々

に感謝申し上げたいです。ありがとうございました。

 5位 伊東 瑠実子 (東京大学4年)

今回5位に入賞しました。大学生活最後のミドルディスタンス競技で入賞できたことを嬉しく思います。ただ、レー

スの途中経過しては悔いの残る部分が多くありました。冒頭から初歩的なミスをしてしまい、中盤でやや持ち直しまし

たが、その後大きくミスをしてしまいました。これまでの自分ならばこの時点で焦ったまま違う方向へ進みミスを広げ

ることが多かったのですが、今回はミスタイムを拡大させることなく、落ち着いてリロケしました。思い返してみると、こ

の点は大学の競技生活の中で成長できたところかなと思えます。ミスを重ねてしまったことでの焦りを抱えつつも日

頃から把握していた自分のレースの癖と、先輩に教えていただいた内容を思い出しながら最後まで走りきることがで

きました。

私が4年間この競技に取り組むことができたのも暖かい声援と丁寧な指導をくださったOLKの方々のおかげです。

御礼申し上げます。また、運営者の方々の膨大な準備、地元の関係者のご協力によっての最後のインカレが忘れら

れない素晴らしい大会になりました。ありがとうございます。最後に、オリエンテーリングとの出会いを私にもたらし、競

技生活をずっと支え続けてくれた家族に感謝します。

 6位 山岸 夏希 (筑波大学1年)

高校生の時に見た春インカレは、秋インカレと比べ物にならないほど盛り上がっているもので、こんなに応援された

らどんな気持ちなんだろう。と、所属団体をもってオリエンテーリングをしたことがなかった私はずっと思っていました。

リレーにおいては初めて大学のメンバーとチームとして取り組む種目でそちらにばかり気持ちが行き、ミドルに明確な

目標がずっと持てないまま当日を迎えてしまいました。インカレという舞台への思い入れが、全く分からず、1月になっ

ても忙しくて何をしていいのかわからず、2月になってもあと1カ月なのに試験が全然おわらない。3月になったらあっと

いう間のインカレで準備がほぼ出来ませんでした。インカレをどれだけ大切に思っているかの差が順位に現れたなと

思います。その点で四年生の方々には大敗でした。

最後の登りは会場で仲間たちが必死に応援してくれる声が聞こえる中で、その場に戻るべくどれだけの力で坂を

登ることができるか、気持ちを試されるレッグでした。これがインカレか、と登りを走ることができず悔しい気持ちで声援

を聞いていました。

当日も体調がずっと優れなく、腹巻を巻いてもお腹が痛いままで、それでもやっぱり負けるのはどうしても嫌で、歩

(18)

けるところは歩いてペースもそこまで上げずに、楽しんでゆっくりとレースを進めました。途中で隣接コントロールを何

個も見に行ったり、90度違う方向にアタックしたりとまだまだな所も多く、それでも前の方のスタートだったおかげで人

に惑わされることもなく自分のレースが出来ました。

今回のミドルは今の自分のメンタル、体力、体調管理、そしてインカレへの気持ちを表したレースだったかな、と思

います。特に気持ちが圧倒的に足りませんでした。

色々と整理して、来年の春インカレはこんな微妙な気持ちで振り返ることがないように、軸を決めて挑もうと思いま

す。

(19)

4.1 はじめに

今回、選手権クラスのコースを設定するにあたり、以下の点に注力しました。

①高速での正確なナビゲーション能力と高い集中力を要求する

②テレインの特性を活かす

③秒差を争うようなコース

塩谷熊ノ木は見通しの悪いエリアをところどころに含みながらも、他の矢板地区テレインと比較しても起伏が小さく、

ハイペースで走り続けられることが特性です。一方で、2013年度インカレミドルの矢板日新のような微地形がないこ

ともあり、例年のような地形を活かした高難易度のコース作成は非常に難航しました。そこで、ヤブやハッチへの対

処、緩斜面における直進気味のナビゲーションといった本テレインの特性を活かした課題のほか、素早いルートチョ

イスを要求する課題を盛り込むことで、高速レースの中でいかにミスを抑え、なおかついかに秒単位のタイムを削れ

るかという実力を問うコースにできたのではないかと考えています。

会場の立地の制約により、今回はスペクテーターズレーンやコントロールを設置することは叶いませんでしたが、少

しでも会場が盛り上がるようにとフィニッシュ直前にラジオコントロールを置くことにしました。

4.2 男子選手権 解説

S→1

スタート直後から藪に対する危機管理を問う課題。植生が

走行を妨げる真っ直ぐ目のルートを取るか、東側の小道を一

気に走って植生界からC藪を切るかだが、ルートによる差より

も、藪に対する対処がタイムに表れるだろう。最速は小林選手

(東北2)。真っ直ぐ目のルートを選択した糸井川選手(京都

4)は2秒差でレッグ2位。

1→2

緩斜面での直進気味のナビゲーションを要求するレッグ。脱出時のズレとハッチを回避した時のズレを修正できる

かどうかと、手前の沢に当たった時のリカバリーの早さが鍵。最速は宮西選手(東北4)。スタートで41位と出遅れた

福井選手(東京4)がこの時点で早くも立て直していることにも注目したい。

4

ミドル・ディスタンス競技 選手権コース解説

ミドルコース設定者 菅野 敬雅

(20)

2→3

勢いよく脱出したくなるところだが、3番コントロール

手前の藪をどのように対処してアタックするか検討して

から動き出したい。稲森選手(横浜国立1)は登りを最

小限に抑えたルート取りをしている。最速は竹内選手

(東京2)。

3→4

ME最高難易度のレッグとなった。こちらもアタック

方向を確認した上でルートを選択してほしい。安易に

西へ進むと、引き返すかC藪を突っ切らなければなら

ない。想定したベストルートは戸上選手(東京工業4)

と稲森選手のルート。最速は小林選手と竹内選手

で、この2選手が秒差で首位を争う展開となっていた。

4→5→6

ショートレッグが連続する。テンポよくこなしたい。ど

ちらとも最速は有賀選手(早稲田2)。

6→7→8

難しそうに見えるかもしれないが難易度は高くない。

走りやすい場所を選んで登りや藪に立ち止まることなく

走れるかどうかが問われている。6→7の最速は有賀

選手で3レッグ連続トップタイム。7→8の最速は小野選

手(京都4)。

8→9→10

9番コントロールは曖昧な地点からの直進。その後

の10番コントロールは間髪入れずに直進したいところ。最速は8→9が照

井選手(東北3)、9→10が小野選手。

 10

→11

尾根をどのように越えるかというル

ートチョイスの課題。基本的には自分

の実力や強みを鑑みたルートを選択

できれば良いのだが、コース設定者

としては前半に戸上選手のルートで

小道に乗り、後半は糸井川選手のル

ートでアタックするルートが、距離を

抑えつつも登りの負荷が少ないベスト

ルートと考えている。石山選手(名古

屋3)は潔く道巻きルートを選択し、上

位選手と遜色ないタイムを叩き出し

(21)

ている。トップラップは橋本選手(東北3)。

11→12

こちらも1→2に続いて緩斜面での直進気味

のナビゲーションを要求するレッグ。脱出直後

の登りと藪による方向のズレを適切に修正でき

るかどうか、高さの感覚を持っているかどうか、

12番コントロール付近のイメージができているか

が重要。トップラップは照井選手。

12→13→14

再びショートレッグが続く。入賞者はそつなく

こなしている印象。首位争いを繰り広げていた

竹内選手が14番コントロールで入賞圏外に後

退 。 最 速 は

12→13 が 小 松 選 手 ( 東 北 3 ) 、

13→14が石山選手。

14→15

尾根を越えた後のやや緩やかな斜面上にある点状特徴物へのアタックが要求されるが、15番コントロールが南側

の沢沿いに位置することを把握できていればアタック自体はさほど難しくない。むしろ走行を妨げるハッチをいかに対

処するかがポイント。ハッチをものともせず真っすぐ突き進んだ田中選手(横浜市立4)、福井選手がそれぞれ1位、2

位ラップを叩きだした。石山選手と糸井川選手が通った植生界から小道を外れればハッチによる障害もなくアタック

することができる。

15→16

真っすぐでもいいが植生に足をとられるため好ラップは期待でき

ない。直進を我慢して植生を巻きつつ上手くアタックできるかどう

かがポイントとなる。最速はまたも竹内選手。

16→17

多くの入賞選手のように、素直に西の道に脱出するのがベスト

ルートと思われる。トップラップは新粥選手(千葉4)。

17→18

勝負レッグという位置付けで設定した17→18はME2番目の高

難度レッグであった。ルートは、ところどころ見通しの悪い緩斜面を

直進して点状特徴物的な沢にアタックするか、中盤から現れる小

径に乗ってコントロールの奥側からアタックするかの2択に分かれ

るだろうか。コントロール周りも見通しが悪いため接近しないとフラッ

グが見えないことや、途中でリロケートすることが困難であることか

ら、直進の難易度は非常に高い。福井選手のようにリスクを回避

して小径を選択することもレースを組み立てる実力の内であるし、

逆に稲森選手のようにリスクを取って直進を綺麗に当てて好ラッ

参照

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