2014/15 シーズンにおけるノロウイルス GⅡ/11 の流行
藤井 慶樹 則常 浩太 加藤 寛子*1 瀧口 由佳理*1 八島 加八 山本 美和子 京塚 明美 石村 勝之 野田 衛*2 2014/15 シーズンに広島市で発生した食中毒や有症苦情事例の患者便から検 出されたノロウイルス(NoV)GⅡの遺伝子型を解析した結果,本市では過去に検 出例のない NoV GⅡ/11 が多数を占めた。また,生カキから検出された NoV GⅡ の遺伝子型を調べた結果,2015 年 1 月以降に採取された生カキから NoV GⅡ/11 が多く検出された。これらのことから,市中での NoV GⅡ/11 の流行とカキにお ける同ウイルスの汚染との関連が示唆された。患者便由来 NoV GⅡ/11 4 株につ いて,オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が提供する遺伝子型分類ツール を用いて型別を行った結果,ORF1 領域,ORF2 領域ともに GⅡ.17 と分類された。 キーワード: NoV GⅡ/11(GⅡ.17),食中毒,有症苦情,生カキ,遺伝子型分 類ツール は じ め に 2014/15 シーズンの広島市におけるノロウイル ス(NoV)流行の特徴として,2012/13 及び 2013/14 シーズンの 2 シーズンにおいて大流行した NoV G Ⅱ/4 Sydney2012 亜型はほとんど検出されず,過 去に本市では検出例のない NoV GⅡ/11 が食中毒や 有症苦情事例等から多数検出されたことが挙げら れる。 NoV は下水等を介して海域に流入し,カキ等の 二枚貝に蓄積されると考えられている1)-4)。今回, 市中での NoV GⅡ/11 の流行と生カキからの NoV 検出状況に相関性が認められるかを調べた。また, 検出された NoV GⅡ/11 の遺伝子解析結果について も併せて報告する。 方 法 1 生カキからの NoV GⅡ検出 2014 年 11 月から 2015 年 3 月までの期間に,厚 生労働科学研究の一環として購入した生カキ 10 検体を検査材料とした。検査に供試した生カキの 詳細を表 1 に示した。 カキの中腸腺を剥き出し,PBS(-)及びα-アミ ラーゼ粉末を加え,ストマッカー処理により 10% 乳剤を作成後,37℃で 1 時間消化した。その後, 10000rpm,20 分の粗遠心を行い,上清を採取後, ポリエチレングリコール(PEG)沈殿法による濃縮 を行った。沈渣に精製水 500μl を加え再浮遊させ た後,再浮遊液140μlからQIAamp Viral RNA Mini Kit(QIAGEN)を用いてウイルスRNAを抽出し,得ら れ た RNA 液 か ら High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit(ABI)を用いて逆転写を行い, cDNA を 合 成 し た 。 semi-nested PCR は , 1st : COG2F/G2SKR,2nd:G2SKF/G2SKRのプライマー組を 用いて行い,得られたPCR産物を2%アガロースゲ ルにより電気泳動し,約350bpの明瞭な増幅バンド が認められた場合をNoV GⅡ陽性と判定した。 カキは複数の異なる遺伝子型の NoV に汚染され て い る こ と が 多 い た め 5)-7), PCR 増 幅 産 物 を ExoSAP-IT(Affymetrix)により精製後,Mighty TA 表 1 供試した生カキ 購入年 加工 月日 用途 検体番号 2014 11/26 加熱調 理用 3140010oy2 12/10 3140011oy2 2015 1/14 3150001oy2 1/21 3150002oy2 2/4 3150003oy2 2/18 3150004oy2 2/25 3150005oy2 3/4 3150006oy2 3/11 3150007oy2 3/16 3150008oy2 *1:現 衛生研究所環境科学部 *2:国立医薬品食品衛生研究所実施した。カキ 1 検体につき,3~4 クローンを単 離し,BigDye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit (ABI)を用いて,サイクルシークエンスを行い, BigDye XTerminator Purification Kit(ABI)で精 製後,3500 Genetic Analyzer(ABI)により,個々 のクローンの塩基配列を決定した。塩基配列の解 析はフリーソフトの MEGA5 を用い,ClustalW によ るアライメント後,Neighbor-joining 法による系 統樹解析により,NoV GⅡの遺伝子型分類を行った。 2 NoV GⅡ/11 の遺伝子解析 2014/15 シーズンに広島市で発生した食中毒, 有症苦情事例において,患者便から検出された No V GⅡ/11 4 株について,詳細な遺伝子解析を行っ た。すなわち,P18)/G2SKR プライマーを用いて,O RF1 のポリメラーゼ領域から ORF2 の S 領域にかけ ての遺伝子領域を増幅し,ダイレクトシークエン スにより塩基配列を決定した。得られた塩基配列 をオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が提供 する遺伝子型分類ツール(http://www.rivm.nl/mpf/ norovirus/typingtool)にアップロードし,新規遺伝 子型別分類に基づいた ORF1 及び ORF2 領域それぞ れの遺伝子型を決定するとともに,系統樹解析を 実施した。 なお,検体に含まれる NoV の RNA 量が少ない場 合は,P1/G2SKR プライマーを用いた ORF1~ORF2 にかけての遺伝子領域の増幅が良好でないため, カキから検出された NoV GⅡ/11 については実施し ていない。 結 果 1 2014/15 シーズンの食中毒,有症苦情,散発 の胃腸炎からの NoV GⅡ検出状況 2014/15 シーズンに広島市で発生した食中毒事 例,有症苦情事例,散発の胃腸炎事例において, 患者便 34 検体から NoV GⅡが検出された。最も多 く検出された遺伝子型は GⅡ/11 の 20 株で全体の 58.8%を占めた。以下,GⅡ/4 2006b 8 株,GⅡ/14 3 株,GⅡ/12 2 株,GⅡ/3 と GⅡ/13 が各 1 株であ った。遺伝子型別検出状況をみると(図 1),NoV G Ⅱは 2014 年 11 月から検出され始めたが,11 月は 特定の遺伝子型に偏ることなく,GⅡ/4 2006b,G Ⅱ/12,GⅡ/13,GⅡ/14 の 4 種類の遺伝子型が検 出された。12 月には,GⅡ/4 2006b 亜型による集 団食中毒が発生し,検出 GⅡの多くを占めた。2015 年 1 月以降は,1 月の GⅡ/14 の 1 例を除き,GⅡ 0 2 4 6 8 11月 12月 1月 2月 3月 4月 2014年 2015年 検 出 数 *複数の遺伝子型の重複検出例も含む 図 1 患者便からの NoV GⅡの遺伝子型別検出状況 (2014/15 シーズン,広島市) /11 のみが検出される状況(21 例中 20 例)となり, 4 月まで検出が続いた。 2 カキから検出された NoV 遺伝子型 カキから検出された NoV GⅡの遺伝子型の内訳 とそれらの系統樹解析の結果をそれぞれ表 2,図 2 に示した。2014 年に購入した 2 検体(3140010oy2, 3140011oy2)については,PCR の結果,増幅バンド が薄かったため,クローニングは実施していない が,その他の 8 検体については,各検体につき,3 ~4 クローンを単離し,遺伝子型を決定した。2015 年 1 月中旬に加工されたカキ(3150001oy2)におい て,3 クローン中 1 クローンから GⅡ/11 が検出さ れ,これ以降に加工されたカキ(3150002~8oy2) 表 2 カキから検出された NoV GⅡの遺伝子型 検体番号 クロ ーン 数 遺伝子型 GⅡ/11 GⅡ/3 GⅡ/4 Sydney2012 3150001oy2 3 1 1 1 3150002oy2 4 4 3150003oy2 4 4 3150004oy2 4 4 3150005oy2 4 3 1 3150006oy2 4 4 3150007oy2 4 4 3150008oy2 4 4
3150003oy2_cloning1 3150001oy2_cloning2 3150002oy2_cloning2 3150002oy2_cloning3 3150002oy2_cloning4 3150003oy2_cloning2 3150003oy2_cloning3 3150003oy2_cloning4 3150004oy2_cloning1 3150004oy2_cloning2 3150004oy2_cloning3 3150004oy2_cloning4 3150005oy2_cloning1 3150005oy2_cloning2 3150002oy2_cloning1 3150005oy2_cloning4 3150006oy2_cloning1 3150006oy2_cloning2 3150006oy2_cloning3 3150006oy2_cloning4 3150007oy2_cloning1 3150007oy2_cloning2 3150007oy2_cloning3 3150007oy2_cloning4 3150008oy2_cloning1 3150008oy2_cloning2 3150008oy2_cloning3 3150008oy2_cloning4 G2/11(AB112221) G2/14(AB078334) G2/15(AB058582) G2/1(U07611) G2/12(AB039775) G2/16(AB112260) G2/18(AB083780) G2/10(AY237415) G2/2(X81879) G2/5(AJ277607) 3150001oy2_cloning3 G2/3(AB067542) G2/17(AF195847) G2/6(AB039776) G2/4(X86557) G2/4_2007 OC07138(AB434770) G2/4_2006b DenHaag89(EF126965) G2/4_2008 Apeldoorn317(AB445395) G2/4_2010 NewOrleans1805(GU445325) G2/4_2006a Yerseke38(EF126963) G2/4_Sydney2012 WoononaNSW3309(JX459907) 3150001oy2_cloning1 3150005oy2_cloning3 G2/4_Sydney2012 SydneyNSW0514(JX459908) G2/19(EF630529) G2/7(AJ277608) G2/13(AY130761) G2/8(AB067543) G2/9(AY054299) 9 0 9 3 5 8 3 8 3 9 3 0 6 1 5 4 9 9 9 9 6 3 3 0 2 9 6 5 1 6 3 2 6 1 1 1 5 8 5 1 6 7 2 4 2 9 5 5 6 1 9 1 9 9 0 . 0 2 図 2 カキから検出された NoV GⅡの系統樹(N/S 領域 264nt) ◎ ◎ ◎ ◎ ★ ★ ★ ☒ ☒ ☒ ☒ ✳ ✳ ✳ ✳ ❖ ❖ ❖ ❖ ☆ ☆ ☆ ☆ ✝ ✝ ✝ ✝ ⊿ ⊿ ⊿ ⊿
が検出された。系統樹解析では,検出された 28 株の GⅡ/11 クローンのうち,2 株で N/S 領域に 1 塩基の違いが認められたが,それ以外の 26 株では N/S 領域の塩基配列は 100%一致した。 3 患者便由来 GⅡ/11 とカキ由来 GⅡ/11 の比較 カキから検出された NoV GⅡ/11 と食中毒,有症 苦情,散発の胃腸炎事例で患者便から検出された 同遺伝子型の NoV との比較を系統樹解析により行 った。患者便由来 GⅡ/11 20 株のうち 8 株の N/S 領域における塩基配列は,カキから検出された G Ⅱ/11 クローンの中で最も検出数の多かった 26 株 の塩基配列と 100%一致した(図 3)。 4 ポリメラーゼ領域からカプシド領域にかけて の遺伝子解析と遺伝子型分類ツールを用いた 型別結果 患者便から検出された 4 株の NoV GⅡ/11(21502 18F,2150220F,2150704F,2150705F)について,O RF1(ポリメラーゼ領域)~ORF2(N/S 領域)約 930bp の領域を PCR 増幅し,塩基配列を決定した。得ら れた塩基配列について,RIVM が提供する遺伝子型 分類ツールを用いて,新規遺伝子型別分類を行っ た。その結果,ORF1 のポリメラーゼ領域,ORF2 の N/S 領域ともに GⅡ.17 と分類された。これらの 4 株について,遺伝子型分類ツールによる新規遺 伝子型別法で使用されている参照株の塩基配列を 用いて,ポリメラーゼ領域,N/S 領域における系 統樹解析を行った。解析した 4 株は,ポリメラー ゼ領域(図 4)では,GⅡ.17 の参照株(Acc No.AB98 3218 及び LC037415)との相同性は 98.0~99.7%で あった。一方,N/S 領域(図 5)では,GⅡ.17 の参 照株(Acc No.AY502009 及び DQ438972)との相同性 は 88.2~89.4%,参照株(Acc No.AB983218 及び L C037415)との相同性は 99.0~99.5%であった。 考 察 2014/15 シーズンの広島市における NoV 流行の 特徴は,過去に本市では検出例のない NoV GⅡ/11 が突如として出現し,2015 年の 1 月から 4 月にか けて多数検出されたことである。NoV GⅡ/11 によ る食中毒や有症苦情等の事例が多発した背景には, 市中での潜在的な NoV GⅡ/11 の蔓延があったもの と推察された。一方,NoV は下水等を介して海域 に流入し,カキ等の二枚貝に蓄積されると考えら れていることから,生カキから検出される NoV G Ⅱの遺伝子型の推移を調査した。カキは複数の遺 PCR 産物のクローニングを行い,遺伝子型別の検 出状況を調べたところ,31 クローン中 28 クロー ン(90%)から NoV GⅡ/11 が検出された。2014 年 の 11 月,12 月に加工されたカキでは NoV GⅡの PCR 増幅バンドが薄く,解析はできなかったが, 食中毒,有症苦情事例等からの NoV GⅡ/11 の検出 が増加した 2015 年 1 月以降,それと密接に相関す るように同時期に加工されたカキからもほぼ NoV GⅡ/11 のみが検出された。このことから,2014 年の年末頃にはすでに NoV GⅡ/11 が流行していた 可能性が示唆された。 従来,我が国では,NoV の遺伝子型別は Capsid N/S 領域の約 300 塩基の配列を用いた分類(従来 法)が主に行われてきた。従来法で利用される遺伝 子領域は PCR による増幅も良好で,簡便に遺伝子 型分類を行うことができるため,汎用性は優れて いる。しかし,比較的多様性の低い領域であるこ とから,点変異の情報が得られにくいこと,ORF2 領域の解析のみとなるため,キメラウイルスの検 出には対応できないことなどの欠点も存在する。 特に,NoV では ORF1/ORF2 ジャンクション領域を 基点として,頻繁に遺伝子の組換えが起こるため, これらの ORF1,ORF2 の遺伝子組換えにより誕生し たキメラウイルスによる流行のメカニズムも視野 に入れた解析の必要性が提唱されている9)。 そこで,より詳細な遺伝子解析を行うために, 患者便から検出された 4 株の NoV GⅡ/11 について, ORF1 のポリメラーゼ領域から ORF2 の S 領域にか けての一連の遺伝子領域を増幅し,RIVM が提供す る遺伝子型分類ツールを用いて,新規遺伝子型別 分類を行った。その結果,ORF1 領域,ORF2 領域と もに GⅡ.17 と分類され,同分類に基づき,ORF1 と ORF2 領域の遺伝子型を併記すると,NoV GⅡ/11 は NoV GⅡ.P17-GⅡ.17 と表記される。 本市では 2015 年 1 月に発生した有症苦情事例に おいて,患者便から NoV GⅡ/11 が初めて検出され た。当初,これらの 4 株は遺伝子型分類ツールを 用いた型別分類の結果,ORF2 の N/S 領域では G Ⅱ.17 と分類されたが,ORF1 のポリメラーゼ領域 では could not assign(型別不明,N.A.)と判定さ れたため,ORF1 領域については,これまでに報告 のない新しい遺伝子型の NoV GⅡである可能性が 高いと考えられた。その後,同様の株が日本各地 で相次いで検出され,現在では,ORF1 領域におけ る新しい遺伝子型の NoV GⅡとしてのコンセンサ
3150003oy2_cloning1 3150001oy2_cloning2 3150002oy2_cloning2 3150002oy2_cloning3 3150002oy2_cloning4 3150003oy2_cloning2 3150003oy2_cloning3 3150003oy2_cloning4 3150004oy2_cloning1 3150004oy2_cloning2 3150004oy2_cloning3 3150004oy2_cloning4 3150005oy2_cloning1 3150005oy2_cloning2 3150005oy2_cloning4 3150006oy2_cloning1 3150006oy2_cloning2 3150006oy2_cloning3 3150006oy2_cloning4 3150007oy2_cloning1 3150007oy2_cloning2 3150007oy2_cloning3 3150007oy2_cloning4 3150008oy2_cloning1 3150008oy2_cloning2 3150008oy2_cloning3 3150008oy2_cloning4 2151401F 2151402F 2151404F 2150706F 2150201F 1150064F 1150065F 2151405F 3150002oy2 cloning1 2150218F 2150710F 2150702F 2150220F 2150704F 2150705F 2150709F 2151303F 2151304F 2151305F 2151314F 2151316F G2/11(AB112221) G2/4(X86557) 4 0 3 6 5 3 3 3 2 7 2 8 0 . 0 1 *散発胃腸炎事例を除き,マーカーが同じものは,同一事例の患者便から検出された株である 図 3 患者便及びカキから検出された NoV GⅡ/11 の系統樹(N/S 領域 282nt) □:有症苦情 ■:有症苦情 ●:有症苦情 ◇:食中毒 ▲:散発胃腸炎
G2.4 2007EU AB541272 G2.4 2004 HM802544 G2.4 2004 EF126961 G2.4 2009 JN595867 G2.4 2006a AB447433 G2.4 2006a EF126963 G2.4 2002 AY485642 G2.4 2002 AY502023 G2.4 2002CN EU310927 G2.4 2006b EF126965 G2.4 2006b EF126966 G2.4 1995 AB089860 G2.4 1995 DQ078829 G2.4 Camb AF145896 G2.4 Camb AY032605 G2.4 Brist X76716 G2.4 2007JP GQ845368 G2.4 2003 AB186063 G2.4 2003 AB294779 G2.12 AB220922 G2.12 AB354294 G2.12 AF504671 G2.e JX459907 G2.e AB434770 G2.e JF697282 G2.j AY682552 G2.1 U07611 G2.a AB190457 G2.a AF190817 G2.g DQ379714 G2.g GQ845370 G2.h AB089882 G2.m EU921353 G2.c AY134748 G2.c JX846925 G2.21 AY682549 G2.21 AY919139 G2.f AY682550 G2.2 DQ456824 G2.2 X81879 G2.5 AF397156 G2.16 AY682551 G2.16 AY772730 G2.13 EF529741 G2.13 EU921354 G2.3 U02030 G2.3 U22498 G2.17 AB983218 G2.17 LC037415 2150218F 2150220F 2150704F 2150705F G2.22 AB212306 G2.22 AB233471 G2.n GQ856469 G2.n HM635128 G2.11 AB126320 G2.11 AY823306 G2.11 AB074893 G2.18 AY823304 G2.18 AY823305 G2.k AF315813 G2.8 AB039780 G2.8 JX846926 G2.15 AB360387 G2.15 GQ856474 G2.20 EU275779 G2.20 EU424333 G2.6 AB039778 G2.6 JX989075 G2.6 KC576910 G2.7 AB039777 G2.7 AB258331 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 9 9 1 0 0 6 9 1 0 0 1 0 0 9 5 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 6 3 7 1 5 9 1 0 0 1 0 0 6 1 6 1 5 8 9 9 6 3 1 0 0 1 0 0 5 2 1 0 0 1 0 0 9 6 1 0 0 1 0 0 9 9 9 7 4 3 1 0 0 8 1 1 0 0 7 1 6 4 9 9 8 6 1 0 0 4 1 2 3 9 8 1 1 3 2 2 3 9 9 3 4 7 3 5 0 8 1 5 8 6 8 8 4 8 3 1 0 0 1 0 0 1 0 0 9 8 5 0 8 9 9 9 8 2 1 0 0 4 9 6 8 0 . 0 2 図 4 ORF1 のポリメラーゼ領域における系統樹 (597nt) G2.4 2002CN EU310927 G2.4 2005 AB220921 G2.4 2005 DQ369797 G2.4 2007EU GU270580 G2.4 2007EU HQ009513 G2.4 2004 AY883096 G2.4 2004 DQ078814 G2.4 1995 AF080558 G2.4 1995 AJ004864 G2.4 2002 AY502023 G2.4 2002 AY485642 G2.4 2007JP AB434770 G2.4 2006b EF126965 G2.4 2006b EF684915 G2.4 2006a EF126963 G2.4 2006a EF126964 G2.4 2006a GQ849126 G2.4 2009 GU445325 G2.4 2009 JN595867 G2.4 2012 JX459908 G2.4 Camb AF145896 G2.4 Camb AY030098 G2.4 2012 JX459907 G2.4 Brist X76716 G2.4 Brist X86557 G2.4 2003 AB294779 G2.4 2003 AB303929 G2.20 AB542917 G2.20 EU373815 G2.14 AY130761 G2.14 GQ856465 G2.3 EU187437 G2.3 U02030 G2.6 AB039778 G2.6 AJ277620 G2.7 AF414409 G2.7 AJ277608 G2.8 AB039780 G2.8 AF195848 G2.9 AY038599 G2.9 DQ379715 G2.13 AB078334 G2.13 AY113106 G2.22 AB083780 G2.22 GQ856469 G2.10 AF427118 G2.10 AY237415 G2.2 AY134748 G2.2 X81879 G2.5 AF397156 G2.5 AJ277607 G2.12 AB032758 G2.12 AJ277618 G2.1 AJ277606 G2.1 U07611 G2.16 AY502010 G2.16 GQ856476 G2.21 AB542915 G2.21 AY675554 G2.17 AY502009 G2.17 DQ438972 2150218F G2.17 LC037415 G2.17 AB983218 2150220F 2150704F 2150705F G2.15 AY130762 G2.15 GQ856474 G2.18 AY823304 G2.18 AY823305 G2.11 AB074893 G2.11 AB126320 G2.19 AY823306 G2.19 AY823307 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 5 0 6 8 7 1 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 8 8 8 6 8 4 5 7 8 7 9 4 8 6 9 9 1 0 0 1 0 0 3 0 7 3 6 4 9 0 1 3 9 9 8 9 3 2 9 2 6 1 1 3 6 6 3 2 4 4 9 9 9 9 8 4 1 0 0 4 7 6 5 5 5 3 6 5 1 4 7 4 9 2 2 6 2 9 3 2 1 9 3 2 1 5 2 2 0 2 3 4 1 0 2 5 0 . 0 5 図 5 ORF2 の N/S 領域における系統樹 (189nt)
スが得られ,神奈川県川崎市で検出された株が ORF1 領域の新規遺伝子型 GⅡ.17 として登録され たため,直近の状況では,本市で検出された 4 株 も遺伝子型分類ツールにおいて, ORF1 領域は型 別不明ではなく,GⅡ.17 と分類される。 2014/15 シーズンに突如として出現した NoV G Ⅱ/11 については,いつ,どこで,どのような機 序で誕生したのかなど,不明な点は多いが,今後 の動向も含め,注視していきたい。 文 献 1) 齋藤幸一 他:カキのノロウイルス汚染経 路に関する検討,感染症学雑誌,80(4),399 ~404(2006) 2) 佐藤直人 他:下水および養殖カキからの ノロウイルス検出,厚生労働科学研究費補 助金(食品の安全確保推進研究事業)食品中 の病原ウイルスの検出法に関する研究 平 成 25 年度総括・研究分担報告書,167~ 170(2014) 3) 三好龍也 他:下水サンプルを用いた A 型 肝炎ウイルス及び下痢症ウイルスの流行解 析,厚生労働科学研究費補助金(食品の安全 確保推進研究事業)食品中の病原ウイルス の検出法に関する研究 平成 26 年度総括・ 研究分担報告書,157~164(2015) 4) 吉冨秀亮 他:終末処理場流入水および市 販カキからのノロウイルス検出,厚生労働 科学研究費補助金(食品の安全確保推進研 究事業)食品中の病原ウイルスの検出法に 関する研究 平成 26 年度総括・研究分担報 告書,195~200(2015) 5) 西尾 治 他:ノロウイルスによる食中毒 について,食品衛生学雑誌,46(6),235~ 245(2005) 6) 吉澄志磨 他:市販カキからの腸管系ウイ ルスの検出,厚生労働科学研究費補助金(食 品の安全確保推進研究事業)食品中の病原 ウイルスの検出法に関する研究 平成 26 年 度総括・研究分担報告書,97~102(2015) 7) 山本美和子 他:市販生カキからの胃腸炎 ウイルス検出状況,厚生労働科学研究費補 助金(食品の安全確保推進研究事業)食品中 の病原ウイルスの検出法に関する研究 平 成 26 年度総括・研究分担報告書,177~ 185(2015) 8) 山崎謙治 他:1989~1998 年に日本国内で 検出された Norwalk-like viruses(NLVs)の 遺伝的特徴および統一プライマーの検討, 感染症学雑誌,74(5),470~475(2000) 9) 片山和彦:ノーウォークウイルス(ノロウイ ルス)の遺伝子型 2014 年版,病原微生物検 出情報,35(7),173~175(2014)