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石垣市都市計画マスタープラン

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Academic year: 2021

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石 垣 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン

平 成 23 年 3 月 平 成 30 年 12 月

石 垣 市

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< 目 次 >

序章 都市計画マスタープランの概要 序-1 背景 ... 1 序-2 目的と役割 ... 3 序-3 位置づけ ... 4 第1章 石垣市の現状と課題 1-1 位置... 5 1-2 石垣市の現況と特性 ... 6 1-3 上位及び関連計画 ... 11 1-4 石垣市における都市の課題 ... 27 第2章 全体構想 2-1 将来像 ... 29 2-2 人口フレーム ... 30 2-3 将来都市構造 ... 31 2-4 土地利用の方針 ... 35 2-5 道路・交通体系の整備方針 ... 39 2-6 公園・緑地の整備方針 ... 43 2-7 下水道の整備方針 ... 46 2-8 自然環境・景観の整備方針 ... 48 2-9 広域交通機関の整備方針 ... 54 2-10 福祉のまちづくり指針 ... 56 第3章 地域別構想 3-1 地域区分の考え方 ... 58 3-2 市街地地域 ... 59 3-3 北部地域 ... 79 3-4 西部地域 ... 86 3-5 中部地域 ... 94 3-6 東部地域 ... 101 3-7 南部地域 ... 109 第4章 まちづくりの進め方 ... 116

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4-1 市民と行政のパートナーシップ ... 116 4-2 まちづくりの推進 ... 117

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序章 都市計画マスタープランの概要

序-1 背景

我が国の都市をめぐる社会経済状況は、人口減少・超高齢社会の到来、産業構造の転換、 地球環境問題の高まり、厳しい財政的制約や交通・情報通信ネットワークの進展等に伴う 生活圏の広域化など大きく変化している。また、国民意識は、社会資本の量的充足に伴っ て変化し、温室効果ガスの排出量削減や行政コストの削減等への対応の必要性が高まると ともに、安心・安全な地域コミュニティの確保、質の高い住まい方、自然的環境や景観の 保全・創出といった、ゆとりや潤いを重視するようになりつつある。 これらに対応した都市づくりに向けて、望ましい将来像を都市整備の目標として明確化 し、その実現に向けて諸施策、事業を総合的かつ体系的に推進していくことがこれまで以 上に必要とされている。また、都市像を構築する際には地域固有の資源の活用が求められ ており、市民の理解と積極的な参加が欠かせない状況にある。 このようななか、本市は、まちづくりの将来ビジョンを確立し、地区別のあるべき市街 地像を示すとともに、地域別の整備課題に応じた整備方針、地域の都市生活、経済活動等 を支える諸施設の計画等を総合的に定めることとし、今回平成 23 年 3 月に、都市計画法第 18 条の 2 に基づく「市町村の都市計画に関する基本的な方針(以下、都市マスタープラン という)」を策定するし、これまで都市計画におけるまちづくりを進めてきた。 市町村の都市計画に関する基本的な方針(都市計画法より抜粋) 第18条の2 市町村は、議会の決議を経て定められるた当該市町村の建設に関する 基本構想並びに市街化区域及び市街化調整区域都市計画区域の整備、開発又は及 び保全の方針に即し、当該市町村の都市計画に関する基本的な方針(以下この条 において「基本方針」という。)を定めるものとする。 2 市町村は、基本方針を定めようとするときは、あらかじめ、公聴会の開催等住民 の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする。 3 市町村は、基本方針を定めたときは、遅滞なく、これを公表するとともに、都道 府県知事に通知しなければならない。 4 市町村が定める都市計画は、基本方針に即したものでなければならない。

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2 本市の都市計画は、昭和 31 年に琉球政府から都市計画を施行する市として地域指定をう けたのをはじまりとして、昭和 34 年(1959)に旧石垣市の都市計画区域を決定し、昭和 39 (1964)年に大浜町の編入合併により都市計画区域の変更を行い、石垣島全島を都市計画 区域とした。 昭和 43(1968)年 8 月に、用途地域、臨港地区、風致地区、土地区画整理、学校、街路、 排水路、公園、緑地、墓地公園及び火葬場の都市計画を琉球政府に申請し同年 11 月に認可 された。 昭和 47(1972)年 5 月の沖縄本土復帰により、法律及び制度も本土と同一となった。用 途地域については、昭和 50 年 5 月に本土法による新しい用途地域が決定された。用途地域 の決定に伴い、文教地区の決定、風致地区の廃止、道路の変更、公園の変更、緑地の変更、 墓地公園の廃止、都市下水路の変更、土地区画整理の変更を行った。本市は、この都市計 画に基づき各種の事業を展開して、市街地の計画的な整備をすすめてきた。 その後、社会情勢・経済情勢の変化等に対応するため、適宜都市計画の変更等を行いな がらまちづくりを推進してきた。平成 4 年 6 月の都市計画法及び建築基準法の一部改正に より用途地域が 8 種類から 12 種類に細分化されたのをうけ、本市においても、用途地域の 切り替えを行い、平成 8 年 4 月から新しい用途地域により、第 1 種低層住居専用地域 216ha、 第 1 種中高層住居専用地域 85ha、第 1 種住居地域 109ha、近隣商業地域 40ha、商業地域 22ha、 準工業地域 113ha、計 584ha を指定した。さらに平成 8 年、用途未指定の石垣港の埋立地区 において、7ha を準工業地域に指定し、計 591ha が用途地域に指定され、現在に至っている。 また、平成 16 年の景観法の施行をうけ、平成 19 年に景観法第 8 条に基づく景観計画と して「石垣市風景計画」を策定し、さらに、景観地区の指定(併せて地区計画の指定)を 行い、良好な景観の保全・形成に向けて取り組んでいる。 しかしながら、平成 23 年 3 月の都市マスタープラン策定直後に、東日本大震災が発生し、 明和大津波を経験している本市においては、特に津波災害への防災意識が高まっていった。 また、平成 25 年 3 月には、石垣市民待望の新石垣空港が開港した。これに伴い、入域観光 客数は大幅に増加した。さらに、アジアを中心とした海外からのクルーズ船の寄港も年々 増え続け、外国人観光客も大幅に増加した。その結果、入域観光客数は予想以上の速度で 100 万人の大台を突破し、観光客の受入態勢の速やかな充実が求められている。 これら社会情勢の変化に伴い、特に南大浜地域は中高層建築物の立地を含め市街化が急 速に進んでおり、無秩序な土地利用が行われている。 よって、これら社会情勢の変化に即応するため、上位及び関連計画、土地利用の地域別 構想といった必要最小限の部分において、平成 30 年 12 月に都市マスタープランの一部を 改定した。

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序-2 目的と役割

「石垣市都市マスタープラン」は、上位計画にあたる石垣市総合計画の将来像の実現に むけて、土地利用の方針や道路、公園、下水道の整備方針といった観点から、都市の基本 目標を定め、長期的な展望にたち、まちづくりを進めていく道筋を明らかにすることを目 的とする。 都市計画は、都市が向かうべき目標や将来像を示した上でその実現のために土地利用の 規制・誘導や都市施設の整備、市街地開発及び自然環境の保全等を行うものである。都市 マスタープランは、都市計画法第 18 条の 2 に基づき「市町村の都市計画に関する基本的な 方針」の役割を担うものであり、沖縄県が広域的な観点から定める都市計画の基本的な方 針である「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」と整合を図りつつ、本市の特性を 活かした都市整備のあり方を市民にわかりやすく定め、市民・行政の指針とするとともに、 今後の市の定める都市計画の基本となるものである。 ■都市マスタープランの持つ役割 ①「市が定める都市計画の基本方針である。」 市町村がその行政区域毎に定める都市計画に関する基本方針であり、今後、市が定 める都市計画は、これに基づいて運用を行っていくものである。 ②「広域都市計画、部門別計画等の総合化を図る。」 長期的な都市づくりの指針として、各個別計画の整合性、総合性の確保を図る。 ③「地域の市街地像を明示する。」 都市全体の市街地像だけでなく、市民の都市計画に対する理解と策定への参加を容 易にするため、抽象的な文章記述にとどまらず、市民にわかりやすく、地域別の具体 的な課題や将来像を明示する。 ④「地域の市街地像の実現のため、施策の方向を明示する。」 計画の実現の見通しとして、地域別の市街地整備の手法や時期などを明らかにする。 ⑤「市民のまちづくりへの参加を促す。」 市民の参加により、計画が支えられることでまちづくりへの理解と合意形成を図り、 都市づくりの基本的な計画として市民の間で都市の将来像が共有されるものである。

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序-3 位置づけ

「石垣市都市マスタープラン」は、第3次石垣市総合計画の基本構想に基づき、主に都 市整備に関する基本方針とまちづくりの具体的な方向を提示するもので、関連する個別の 都市計画の指針となるものである。 ■都市マスタープランの位置づけ 沖縄県策定の上位計画 市策定の上位計画 石垣市総合計画基本構想 基本計画 石垣市国土利用計画 沖縄県国土利用計画 石垣都市計画「都市計画区域の整 備、開発及び保全の方針」 石垣市都市マスタープラン 沖縄県広域緑地計画 ○各種関連計画 ・石垣市南大浜地区土地利用調整計画 ・史跡フルスト原遺跡保存整備計画 ・南大浜地区土地利用計画 ・旧空港跡地利用計画 等 ○各種関連法定計画 ・農業振興地域整備計画 ・森林計画 等 調整 調整 即する 即する

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第1章 石垣市の現状と課題

1-1 位置

本市は琉球弧及び日本列島の最南西端に位置し、県都那覇市との距離は約 410 ㎞、東京 とは約 1,960 ㎞、隣国台湾(台北)とは約 280km となっている。 本市は、沖縄県で沖縄本島、西表島に次いで3番目に広い面積をもつ有人の石垣島と無 人の尖閣諸島で構成されており、石垣島の全域(地先公有水面を含む)22,338ha が都市計 画区域に指定されている。 空港、港湾を中心に八重山圏域の行政、文化、経済等の中枢機能を有しており、19 の島々 からなる八重山群島の拠点都市である。 ■位置図

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1-2 石垣市の現況と特性

(1)地理的・自然的条件

石垣島は県下最高峰の於茂登岳(526m)を中央に八重に重なる連山を背にして南に平 たん地がひろがり、河川が発達し、湾岸と半島及び岬等によって多様な地形を織りなし ている。こうした基盤のうえに豊かでかつ貴重な動植物の生息域が広がり、海岸域では サンゴ礁が発達している。 気候学的には、亜熱帯海洋性気候に属しているが、熱帯の指標となる北回帰線に極め て近い位置にあるため、気温、湿度、降水量など全国と比較していずれも上回っており、 明確な四季の区別がなく熱帯のイメージが強い。また、台風の襲来が多いことも特徴に あげられる。 年平均気温は20℃を上回り、年平均湿度も 80%をこえており温暖多湿な気象条件と なっている。台風の常襲地帯ということで風と雨により、しばしば大きな被害を受ける こともあるが、一方でその台風が貴重な雨をもたらしているという面もある。

(2)人口

1)人口、世帯数及び世帯規模 ①国勢調査における推移 国勢調査によると、平成17 年の本市の人口は 45,183 人、世帯数 17,798 世帯とな っている。人口は昭和55 年から増加しており、昭和 60 年から平成 17 年の 20 年間 で4,006 人の増加となっている。世帯数については昭和 55 年から増加しており、昭 和60 年から平成 17 年の 20 年間で 5,509 世帯増加している。また、世帯規模は昭和 55 年 3.5 人/世帯から平成 17 年 2.5 人/世帯と減少しており、核家族化、単身世帯の増 加がうかがえる。 ■国勢調査における人口・世帯数の推移 単位:人、世帯、人/世帯 S55 S60 H2 H7 H12 H17 人口 38,819 41,177 41,245 41,777 43,302 45,183 世帯数 11,002 12,289 13,078 14,207 15,853 17,798 世帯規模 3.53 3.35 3.15 2.94 2.73 2.54 資料:「国勢調査」 人口・世帯数及び世帯規模の推移(国勢調査ベース) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 S55 S60 H2 H7 H12 H17 (人、世帯) 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00 (人/世帯) 人口 世帯数 世帯規模

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②住民基本台帳における推移 住民基本台帳によれば、本市の過去10 年間の人口は、平成 20 年に 48,119 人、世 帯数は21,147 世帯である。人口は、平成 11 年の 44,444 人から 3,675 人増加し、世 帯数は、平成11 年の 16,955 世帯から 4,192 世帯増加している。世帯規模は、平成 11 年の2.62 人/世帯から平成 20 年には 2.28 人/世帯と急激に減少しており、過去 10 年 間での核家族化、単身世帯の増加がうかがえる。 ■住民基本台帳における人口・世帯数の推移(10月末日) 単位:人、世帯、人/世帯 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 人口 44,444 44,777 44,967 45,216 45,548 46,114 46,708 47,385 47,804 48,119 世帯数 16,955 17,396 17,724 18,134 18,597 19,143 19,765 20,400 20,814 21,147 世帯規模 2.62 2.57 2.54 2.49 2.45 2.41 2.36 2.32 2.30 2.28 資料:「住民基本台帳人口の概要」沖縄県 人口・世帯数及び世帯規模の推移(住民基本台帳ベース) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 (人、世帯) 2.10 2.20 2.30 2.40 2.50 2.60 2.70 (人/世帯) 人口 世帯数 世帯規模

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8 2)年齢別人口 年齢別人口の推移をみると年少人口はS60 年をピークに平成 17 年まで減少傾向を 示している。生産年齢人口は平成2 年にやや減少するが平成 17 年まで増加傾向を示 している。老齢人口は、年々増加傾向を示している。 年齢別構成比をみると年少人口は減少傾向を示しており、平成17 年は、約 19%と なっている。また、生産年齢人口は緩やかに増加傾向を示しており、平成 17 年は、 約64%となっている。老齢人口は年々増加傾向を示しており、平成 17 年は約 17%弱 となっており、平成 17 年の県全体の構成比を比較すると、同様の構成比となってい る。 3)就業構造 本市の産業別就業者数を見ると、第 1 次産業は、昭和 55 年から減少傾向を示して いる。第2 次産業は昭和 55 年から減少を示しており、平成 2 年から平成 7 年に増加 しているが、その後、平成17 年まで減少傾向を示している。第 3 次産業は昭和 55 年 から平成17 年まで増加傾向を示している。 産業別の構成比をみると昭和55 年から平成 17 年までに、第 1 次産業は、約 8.4 ポ イント、第2 次産業は、約 8.0 ポイント減少しており、第 3 次産業は、約 16.4 ポイ ント増加している。 29.7 29.3 27.8 24.7 21.3 19.1 18.7 6 1 .9 6 1 .2 6 0 .9 6 1 .8 6 3 .3 6 4 .1 6 5 .2 8.4 9.5 11.3 13.5 15.4 16.8 16.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% S55 S60 H2 H7 H12 H17 沖縄県H17 年少人口 生産年齢人口 老齢人口 年齢別人口構成比 11,516 12,068 11,457 10,325 9,238 8,651 24,046 25,213 25,118 25,806 27,400 28,946 3,257 3,894 4,670 5,646 6,653 7,585 0 10,000 20,000 30,000 S55 S60 H2 H7 H12 H17 年少人口 生産年齢人口 老齢人口 (人) 年齢別人口推移 3,289 3,271 3,032 2,627 2,408 2,405 3,984 3,926 3,713 4,137 3,852 3,371 9,268 10,736 11,773 12,580 13,232 15,132 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 S 5 5 S 6 0 H 2 H 7 H 1 2 H 1 7 第1次産業 第2次産業 第3次産業 産業別就業者数推移 19.9 18.2 16.4 13.6 12.4 11.5 6.0 24.1 21.9 20.1 21.4 19.8 16.1 16.6 56.0 59.9 63.6 65.0 67.9 72.4 77.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% S55 S60 H2 H7 H12 H17 沖縄県H17 第1次産業 第2次産業 第3次産業 産業別就業構成比

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(3)産業・経済

1)工業 本市の事業所数は平成10 年をピークに平成 17 年まで減少傾向を示しており、従業 者数は平成10 年をピークに減少傾向にあったが、平成 15 年から平成 17 年に増加傾 向を示している。また、製造品出荷額は平成7 年から減少傾向を示している。 2)商業 商店数は昭和57 年から年々減少傾向を示しており平成 14 年から平成 19 年にかけ ては横ばいに推移している。商品販売額は昭和63 年から平成 14 年に横ばいに推移し、 平成14 年以降、大きく増加している。また、従業者数は平成 9 年以降増加傾向を示 している。 3)農業 農家数は平成2 年の 1,628 戸から減少傾向を示しており、平成 16 年には、1,255 戸 減少している。経営耕地面積は平成2 年から増加傾向を示したものの、平成 7 年をピ ークに平成16 年まで減少傾向を示している。農業粗生産額は平成 2 年から増加傾向 を示し、平成12年をピークに平成16 年まで減少傾向を示している。 4)漁業 漁業経営体は、昭和63 年の 357 経営体から減少傾向を示しており、平成 15 年には 289 経営体となっている。うち個人兼業経営体が、S63 年から平成 15 年の間に 67 経 営体減少している。 5)観光 本市への入域旅客数は平成11 年に約 73 万人であったが、平成 14 年から平成 15 年 にかけて急激に増加し、平成20 年には約 95 万人となっている。また、観光客数につ いても同様の傾向にあり、平成11 年の約 60 万人から平成 20 年には約 78 万人となっ ている。ただし、入域旅客数、観光客数ともに近年は微増傾向にあり、平成 19 年か ら平成20 年にかけてはわずかに減少している。 その後も減少を続け、平成23 年には 80 万人を割った。 しかしながら、平成25 年に新石垣空港が開港したことに伴い、一気に増加し、100 万人の大台を突破した。その後も加速度的に増え続け、130 万人を超えた。 ■石垣市への入域旅客数及び観光客数の推移 単位:人 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 入域旅客数 727,216 730,628 711,883 752,830 860,477 879,297 923,636 952,758 963,277 949,370 886,147 観光客推計 602,027 599,343 578,978 613,362 696,294 712,472 747,630 767,850 783,054 778,439 728,559 出典:「統計いしがき」、沖縄県八重山事務所資料 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 入域旅客数 873,037 794,200 835,519 1,102,534 1,302,278 1,307,419 1,427,249 1,567,650 観光客推計 721,812 656,768 708,527 937,024 1,116,313 1,106,320 1,239,244 1,376,651

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(4)土地利用

本市の土地利用現況は、山林が約9,475.7ha(42.2%)と最も多く、次いで農地(田・ 畑)約6,473.5ha(29.0%)、その他の自然地約 3,728.0ha(16.7%)などである。 都市的土地利用と自然的土地利用についてみると、都市的土地利用が約 2,359.7ha (10.6%)、自然的土地利用が約 19,978.3ha(89.4%)と、全体の9割が自然的土地 利用となっている。

(5)交通・運輸

陸上交通は、国道390 号、主要地方道をはじめとする県道 8 本で環状、東西、南北 に幹線道路のネットワークを形成している。12 時間交通量が 10,000 台を超えるのは 国道390 号の 2 箇所(市街地の八島町及び大浜)(国道390 号)2ヶ所のみである。 また、混雑度が1.0 を超える路線はない(H1727 道路交通センサス一般交通量調査 より)。 バスは市街地を起点に 10 系統が島全体を網羅しているが、空港線及び白保線を除 く路線は1日10 本以下の運行状況となっている。 島しょであることから本島や全国への広域交通は空路に頼っている状況にあり、ま た、郡内の離島への交通は海路が主である。

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1-3 上位及び関連計画

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沖縄振興計画(平成 14 年 7 月:内閣府策定)

沖縄 21 世紀ビジョン基本計画【改定計画】

(平成 29 年 5 月:沖縄県策定)

1)目標年次:平成2333年度 2)圏域別振興の方向(八重山圏域) 【振興展開の基本方向】 我が国の最南西端に位置する地理的条件と貴重な野生動植物を含む豊かで多様性に 富んだ自然環境、歴史的・文化的特性を生かした観光・リゾート産業の振興を図る。 このため、各種伝統行事や文化財等の保存・保護を図りつつ、観光資源としての利 活用に努めるとともに、新たな観光資源の開発を進める。 圏域外及び国外との交流ネットワークを形成するとともに、島々の自然環境を保全 しつつ、各種産業の振興による雇用の創出、生活環境の改善等の定住条件の整備を図 る。 多様性に富んだ豊かな自然環境を保全するとともに、各種伝統行事や伝統芸能、伝 統工芸の継承を図り、各々の島独自の魅力を高めながら、エコツーリズムやグリーン・ ツーリズムなどの体験・滞在型観光を推進し、本圏域特有の観光リゾート産業の振興 に取り組みます。 また、自然及び地理的条件を生かした農林水産業の振興を推進するとともに、我が 国の南西端に位置する特性を生かした国内外との人的・物的交流の促進を図り、地域 の活性化に努めます。 さらに、本圏域の拠点都市である石垣市において医療、福祉、教育等の施設の充実 を図るとともに、周辺離島との交通利便性の向上に取り組みます。 周辺離島など過疎化や高齢化の進行が著しい地域においては、伝統・文化など魅力 ある地域の資源を生かした地場産業の振興等に取り組むとともに、行政、医療、教育 をはじめ生活環境基盤の整備を推進するほか、割高な生活コストの低減や様々な格差 の是正など定住条件の整備を図ります。 また、自然災害対策として、生活環境の安定確保を維持するための公共施設等の機 能強化を図ります。

(2)第 4 次沖縄県国土利用計画(平成 21 年 3 月 31 日:沖縄県策定)

1)目標年次:平成 29 年(基準年次:平成 16 年) 2)地域の概要及び平成 29 年における地域別の利用区分ごとの規模の目標 (八重山地域) 八重山地域は、石垣島、西表島、与那国島等の離島からなり、県土の26.0 パーセン ト(592 平方キロメートル)を占める。この地域は、我が国の最南西端に位置し、排他

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12 的経済水域の保全等の面で特に重要な役割を担っている。個々の島しょは、それぞれ 山地・丘陵又は台地・段丘等の様々な地形からなり、また、地域の 82 パーセントを 農用地・森林等の自然的土地利用がなされ、西表石垣国立公園を中心に貴重な野生動 植物の生息する亜熱帯性常緑広葉樹林等の優れた環境を有していることから、自然環 境の保全や森林の持つ公益的機能の維持増進を促進しつつ、多様なニーズに対応する 農林水産業を展開するとともに、美しい自然と個性豊かな芸能・文化等を観光資源と して活用することが期待される。 今後、この地域においては、農林水産業振興のための基盤整備、道路、空港、港湾 等の整備、市街地の計画的整備、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ブルーツー リズム等の体験・滞在型観光を促進するための観光・リゾート施設及びレクリエーシ ョン施設の整備、公園・緑地、環境衛生施設、医療施設及び厚生福祉施設等の公用・ 公共用施設の整備等が見込まれるが、これらの実施に当たっては、貴重な野生動植物 を含む豊かで多様性に富んだ自然環境を保全し、防災、景観等にも配慮した上で、適 正な土地利用を図る必要がある。

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(3)石垣都市計画「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」

(平成

2129

36

月:沖縄県策定)

1)目標年次:平成3742年(基準年次:平成1722年) 2)将来人口:平成3742年・・・52.67千人 3)都市計画の目標 【都市の将来像】 平成1722年現在、人口約4 万57千人で、県人口(約139 万人)の 3.4%、八重山 圏域人口(約5 万12千人)の約9 割 90%が居住する本区域は、広域交通施設や都市 機能が集積する国内最南端の都市です。 県外からの移住者が多い反面、近年は若年層の流出や高齢化の進行が見られること から、恵まれた自然環境をいかすとともに、新石垣空港等社会資本整備を進めて、個 性的でかつ雇用創出や定住条件整備に資する都市づくりを進める必要があります。 このことを踏まえて、おおむね20 年後は次のような都市の実現を目指します。 ①持続可能な循環型環境共生型島しょ都市 本区域においては、廃棄物処理関連施設の整備や環境美化条例等の制定、生ゴミ の堆肥化やマイバッグの徹底等による廃棄物の減量化、リサイクル化等資源循環型 社会の構築に、行政、事業者、市民がそれぞれの立場で積極的に取り組み、美しい 自然や街並みが維持されています。 また、環境保全型農業、風力発電、バイオマスなどの自然エネルギー活用、マイ クログリッド実証事業や、自転車利用が増加し、環境負荷の軽減が図られるなど持 続可能な循環型低炭素島しょ都市の構築に向けた市民の環境意識は着実に高まって います取り組みが行われています。 ②八重の緑や水系に守られた自然豊かな都市 於茂登岳の雄大な景観をはじめ八重の連山、自然の宝庫である湿地・名蔵アンパ ル(ラムサール条約登録湿地)、石西礁湖や海岸域のサンゴ礁、河川、半島、岬等、 貴重な動植物が生息する地形は、その姿形を変えることなく保全されており、都市 生活に潤いを与えています。 そのような自然環境は地域の人々の誇りであるだけでなく、エコツーリズム、ブ ルーツーリズム、グリーンツーリズムや市街地と連携したタウンツーリズム等体 験・滞在型観光の魅力ある資源として産業活性化に寄与し、持続可能で環境共生型 の観光地が形成されています。 ③島々の魅力を活かし、人々が集う都市 港湾整備と一体的な開発により創出されたウォーターフロントは、新たな魅力が 相互に機能し合い、都市内外を問わず多くの人々が訪れる多様な交流空間として整 備が進んでいます。 また、既成市街地においても公園やコミュニティ広場等身近な交流空間が充実し ており、居住環境の改善と相まってゆとりと潤いのある都市空間を創出しています。

(18)

14 ④人・もの・情報が行き交い、暮らし文化を育む交流拠点都市 市街地には、国際的なクルージング拠点をはじめとしたが整備された石垣港、受 け入れ機能の強化により国内外への路線が拡充された南ぬ島石垣空港等の多様な交 流拠点が形成され、関連した産業が集積するとともに、若年層の雇用機会が創出さ れて、人・もの・情報が行き交う、活気に満ちあふれた豊かな空間が構築されてい ます。 ⑤伝統が躍動し、個性と賑わいに満ちた芸能交流都市 既成市街地や既存集落においては、伝統的街並みや集落景観等地域個性を生かし た生活空間の質的向上が図られています。 中心市街地においては、ユニバーサルデザインによる快適な都市環境を提供する とともに、身近な生活機能が集積し、職住近接が実現するなど、利便性の高い、歩 いて暮らせる魅力的な空間が形成され、市民が集い賑わっています。 また、「詩の国、歌の島、踊りの里」と呼ばれ、多様な民族芸能が伝承されるこの 地域では、アジアなどとの芸能交流が活発に行われるとともに、うたや踊りにあふ れた回遊性のあるまちが形成されています。

(4)沖縄県広域緑地計画(平成 14 年 3 月:沖縄県策定)

1)目標年次:平成 32 年度(基準年次:平成 12 年度) 2)圏域別の施策の推進方針(石垣都市圏) 【基本方針】 ・石垣都市圏においては、市街地は島の南部に位置し、バンナ岳が市街地のシンボル 的な背景をつくっている。島の中央に県内最高峰となる於茂登岳の山地森林地帯が 存在し、名蔵川、宮良川の水系を擁して河口湿地アンパルや宮良のマングローブ林 など豊かな自然環境が構成されている。また、北海岸川平湾一帯や東海岸白保~平 久保崎にかけてはサンゴ礁が発達した優れた海岸景勝地帯であり、本県を代表する 景観地域になっている。 ・市街地は公共施設区・商業地域・港湾漁港地域を中心に住宅市街地が周りを構成し ているが緑地を残す範囲に拡大が予定され、また港湾の整備が進み埋立地が広がっ ている。 ・したがって市街地の外縁から背後にかけての緑地的環境を整え、前面の広大な埋立 地を緑地化するとともに、景観性を強調した圏域環境の形成を進める必要がある。 ・以上の観点から本都市圏では次のような緑の都市環境の形成を目指す。 まちを囲む丘の緑の充実と港の緑の形成、山と入り江と岬が織りなす豊かな自然 の保全、山裾の広がりとサンゴ礁の縁取りが魅力の景観の充実。 ●拠点となる公園緑地の整備(10ha 以上の根幹的都市公園) ・フルスト原遺跡の公園化と観音堂歴史公園の再編

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・新石垣空港緑地の形成 ●市街地外周の環境緑地帯となり緑の回廊を形成する緑地の保全 ・前勢岳~バンナ岳~宮良川河口に至る緑地的環境の保全(風致地区・緑地保全地 区等の指定、市民緑地制度の促進連携など検討) ●身近な公園緑地の整備推進 ・市町村の住区基幹公園、都市基幹公園の整備の推進。特に街区公園・地区公園の 充足。

(5)第

34

次石垣市総合計画基本構想(平成

1324

年:石垣市策定)

1)目標年次:平成2233年次(基準年次:平成1322年次) 2)将来人口:平成2232年・・・5 万42千人 3)まちづくりの基本理念 私たちの先人は、天恵の自然風土と、過酷な歴史のなかで“世果報(ゆがふ)”や “世(ゆ)ば稔(なう)れ”の言葉に象徴されるように、ひたむきに豊穣とやすら ぎを願い続け、連綿とした努力の積み重ねによって、その生活と文化、伝統を築い てまいりました。 この生活心情は、私たちの拠って立つ歴史的・文化的遺産であり、21 世紀を生き る私たちも先人の心にならい、新しい時代に“稔(なう)り世(ゆう)”をつくりあ げようとする確固たる意志を持ち続けたいと思います。 時代の潮流がどのように変化を遂げていくか、予測が困難な日々にあって、私た ちは、未来への基本理念を、こうした先人の生活心情のなかに見出したいと思いま す。 すなわち、 「美(かい)しゃ」 自然の豊かさ、美しさと、やさしさや思いやりなど人の心の美しさを、いつまで もまもりはぐくむことで、感動と魅力あふれるまちをめざします。 「結(ゆ)い」 互いに支えあう心です。先人が伝えた格調高い文化を継承し交流と創造を続ける 地域文化、健康を喜び合える長寿福祉社会をつくるゆいのまちを目指します。 「世(ゆ)ば稔(なう)れ」 豊穣を乞い願う心です。市民と行政の協働、内外との経済交流、各産業間の連携 などをとおして常に創造を続ける活力ある世果報のまちをめざします。 の三つです。私たちは、先人が伝えたこれらの心をまちづくりの理念として取り 組んでまいります。 いしがきは、自然豊かな美しい島であり、そこには生きがいを持ってくらす人々 がおり、そして、この風土の中でふれあいによりはぐくまれた歴史・文化がありま

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16 す。市民一人ひとりが幸せを実感できる「いしがき」を実現するために、これら全 てを未来に継承し、そして、新しい「いしがき」を創造していく必要があります。 未来につづく、幸せあふれる「いしがき」を創造していくためには、行政だけで なく市民や企業など石垣市に関わる全てが主体となり、責任を持って協働で取り組 んでいくものとします。 すべての人が自主性、独自性を持ちつつ、市民が手をたずさえ“みんなで未来に つなげる、しあわせあふれる「我がば が ー島すま」づくり”を基本理念とします。 4)いしがきの将来像 石垣の目標とすべき都市像は「日本最南端の自然文化都市」です。これは、昭和 52 年に都市目標として宣言され、第 1 次総合計画基本構想に将来像として位置付け られたもので、第2 次総合計画基本構想においても同じように将来像として位置付 けられました。これほど石垣市の特性を明確に表現しつつ、さらに石垣市と市民自 らのアイデンティティを的確に表現したものはありません。 本計画では、自然と風景に恵まれた、より快適な美しい島・まちを形成し、活力 あふれる生きがいのもてる魅力的な人々のくらしを実現し、この風土にはぐくまれ た歴史・文化のなかでふれあい、そして国境に位置するあらたな交流拠点としての 海洋都市「いしがき」の創造をめざします。

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都市目標 光と風が輝く、太陽と海の楽園というべき亜熱帯の美しい自然と、歴史風土のな かで培われた格調高い文化の香りが漂うまち・いしがき。“石垣らしさ”の源泉であ るこの豊かな自然と文化は、先人が悠久の時の流れのなかでまもり、はぐくんでき たものであり、現代を生きる私たちが誇りとするところです。私たちは、このかけ がえのない豊かな自然と、格調高くかつ民俗の香り高い文化を次世代に引き継いで いく責務を有しています。 この特性を十二分に生かした振興策を実施していくことこそ、石垣市の有する魅 力を最もひきだし、市民自らが快適で住み良い、誇れるまちづくりをすすめていく ことになります。そして、それを情報発信することによって、市外から多くの人が 訪れ、いきいきとした交流が広がるまち、住んでみたくなるまちづくりがすすめら れ、新しい時代に国際交流拠点都市として特色ある地域を形成していくことになり ます。 こられれらのことを念頭においてたうえで、石垣市の将来像を次のとおり設定し ます。

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石垣市第 3 次国土利用計画(平成 15 年 12 月:石垣市策定)

第 3 次石垣市国土利用計画(平成 25 年 12 月:石垣市策定)

1)目標年次:平成2534年次(基準年次:平成1222年) 2)将来人口:平成2532年・・・50,00052,000人 3)市土利用の基本方針 石垣島全体を豊かな自然環境と都市機能を備えたアジア・太平洋の交流拠点とし て、第3次石垣市総合計画基本構想が掲げる本市の将来像「光と風ゆめみらい交流 日 本 最 南 端 の 自 然 文 化 都 市 人情豊かで青と緑の自然都市 伝統を守り格調高い文化都市 良い環境で伸びゆく教育都市 活力に満ち明日を築く産業都市 健康で明るく住みよい福祉都市

将来像

「光と風 ゆめみらい交流都市いしがき」

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18 都市いしがき」の実現にむけて、均衡ある市土の利用を目指すものとする。 このため、市土利用の基本方針を次の通り定める。 美しい自然と共生してきた歴史を尊重し、広くアジア・太平洋に開かれた交流の 可能性を活かした魅力ある都市への発展に向け、豊かな自然(島の魅力)を保全し、 豊かな暮らし(人々の活力)を実現する市土利用を図ることとし、市土利用の基本 方針を次のとおり定める。 1. 自然条件、社会経済条件、歴史文化条件等市土に関わる諸条件を踏まえつつ、土 地利用の適正化を図り、市土の均衡ある保全及び活用に努める。 2. 広大な森林地域をはじめとする豊かな亜熱帯の自然環境は、優れた生態系を維 持・保全する基盤であることから、保全措置について十分検討した上で、土地利 用を進めていく。また利活用にあたっては、地形等の土地条件に十分配慮する。 3. 基幹産業である農業の育成・発展を図るため、生産基盤の整備を推進し、優良農 地を確保するとともに、生産性の向上促進や他産業との連携等により、農用地の 効率的な利用を促進する。また、基盤整備、農地利用に際しては、赤土流出防止 等周辺環境の保全に努める。 4. 八重山圏域の拠点はもとより、アジア太平洋の交流拠点都市として、高次の都市 機能を維持し、都市活動の円滑化を図るため、空港、港湾、幹線道路等都市基盤 の整備を推進するとともに、既成市街地内の土地利用の効率化を促進する。 5. 快適でゆとりある居住空間を創出するため、本市の地域風土や歴史的資源等を活 かしつつ、都市基盤や生活環境基盤の整備等を進めるとともに、宅地化が進行す る地域等においては土地利用の規制・誘導を図る。 6. 歴史文化環境の保全・継承・活用を図るため、歴史的資源を活かした史跡整備等 を進める。また、各種整備に際しては、歴史的資源との十分な調整を図る。 7. 本市の産業振興、市民生活の向上を図るため、観光・リゾート及びレクリエーシ ョン空間の整備を進めるとともに、整備に際しては、本市の亜熱帯の自然や歴史 文化等の地域特性を踏まえ、市土の保全に十分留意しつつ、整備を促進する。 1.地域の自立と暮らしを育む土地利用 特に農山村部を中心として、定住を促進し、地域コミュニティを維持・増進す るための土地利用を進める。 2.美しい風土を守る土地利用 本市の美しい自然は、日本国内はもとより海外からみても魅力的な観光・レク リエーションの資源であり、観光産業の発展との調和を図りながら、その市土の 保全を図る。 3.安全で安心できる土地利用 災害に対する地域の特性を踏まえた適切な土地利用を基本としつつ、「減災」の 考え方も踏まえ、市街地・集落等での基盤整備による防災空間の確保・拡充等を

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図ることにより、市レベルから地域レベルまでのそれぞれの段階で市土の総合的 な安全性向上に努める。 4.国際交流・広域交流を促す土地利用 石垣空港の開港によって、輸送力が向上し、直行路線の就航可能エリアが拡大 したため、アジア・太平洋における交流拠点都市としての土地利用を増進する。 石垣港並びに新港地区においては、市街地などからのアクセス性の向上を踏ま え、港湾機能の促進や中心市街地との連携強化を図るとともに、観光の場として の「みなと資源」の活用・創出に努める。 5.都市機能のさらなる充実を図る土地利用 市街地には、地域の日常生活に必要な基礎都市機能が集積するとともに、八重 山圏域の広域ニーズや観光客のニーズの受け皿となる高次都市機能も立地してい る。したがって、土地の高度利用、既存ストックや低未利用地の有効活用を図り ながら、都市機能の更新・再配置も含め、各種都市サービスを提供する拠点性の 高い集約型都市構造に資する土地利用を推進する。 6.農業の多面性を活かす土地利用 生産基盤の整備を推進し、優良農地を確保し生産性の向上・安定化を図るとと もに、赤土流出防止など周辺環境への配慮や、生活との共存、農業体験の促進な ど、農地の多角的な利用を踏まえた維持・管理に努める。 7.自然と共生する土地利用 森林域を中心とした自然については、災害防止、水源涵養などの保全措置につ いて十分検討した上で、土地利用を進めていくものとする。 8.市土利用の総合的なマネジメント 地域において市土利用の基本的な考え方についての合意形成を図るとともに、 市土利用の有効利用や質的向上などの観点から、地域の実情に応じて、柔軟かつ 能動的に土地利用施策を推進する。その際、土地利用の広域的な影響を踏まえ地 域間の適切な調整を図るとともに、市民、各種団体、事業者等の多様な主体の自 発的・積極的な取り組みを促進する。

(7)石垣市風景計画(平成

1930

46

月:石垣市策定)

1)景観計画区域 本市における景観法に基づく景観計画区域を『石垣島全域及び島を取りまくリー フを含む』とします。 2)良好な景観の形成のための方針 【景観計画区域の全域における方針(基本方針)】 1 石垣島の美しい風景は、現在及び将来の市民共有の財産であることから、その 責任と自覚に基づいて行動するとともに、風景を保全し、次代に継承することを 最大の前提とします。

(24)

20 2 美しい風景の恩恵を受ける権利は、市民一人ひとりに平等に与えられた権利で あり、何人と言えども市民共有の財産である風景を占有し、かつ支配しようとし てはなりません。 3 この美しい風景は、先人が長い年月をかけて築いてきたものです。その歴史や 文化を理解し、まちづくりの規範として継承します。 4 この美しい風景は、豊かな自然環境と多様な生態系に支えられ、同時に私たち 市民の生活の営みや、生産活動によって形成されています。従って、自然環境と 生態系保全を最優先として、生産活動などはこれと調和しなければなりません。 5 この美しい風景は、市民の暮らしの様々な場面に存在し、その空間の質が高い ほど、物理的にも安らぎや心地よさを感じることができます。私たちは、石垣島 全域が質の高い空間となるよう保全、継承し、あるいは新たに創造していきます。

(8)石垣市南大浜地区土地利用調整計画(平成 17 年 3 月:石垣市策定)

1)調査の目的 当該計画については、平成15 年度の「石垣市南大浜地区土地利用調整計画策定支 援事業」の検討結果を踏まえて、地区内における土地利用上の個別法による規制内 容を調整し、秩序ある土地利用を進めるために、将来フレーム等を勘案しながら、 既成市街地の状況も踏まえて、将来目指すべき町の将来像を明らかにし、その上で、 計画的なまちづくり(土地利用計画)を行うために、住民意向を反映させながら「地 区土地利用調整計画」を策定することを目的とする。 2)土地利用の基本方針 <目指すべき地区の将来像> 自然及び歴史環境と快適な居住空間が共存する町「はいほーま※ ※「はいほーま」・・・用途地域指定区域東側から大浜集落までの用途白地地域が広がる地域を 当該計画において「南大浜(はいほーま)地区」として位置づけている。 <土地利用の基本方針> ①市街地動向に関する基本方針 ○無秩序な市街化の抑制を図るとともに周辺の自然環境と共存する集落環境整備等、 自然的土地利用と調和した秩序ある都市的土地利用を図る。 ○秩序ある都市的土地利用を実現するために用途地域の指定等適正な土地利用規制 を図る。 ○白地地域の形態規制の見直しによる建物の形態規制強化と併せて、建物用途の規 制についても適正な規制誘導を図る。 ②道路交通体系に関する基本方針 ○区域内を有機的にネットワークする地区内幹線道路の整備を図るとともに、隣接 する用途地域内との連携、新石垣空港のアクセス道路との適正な連携、ネットワ ークの形成を図る。 ○良好な集落環境が残る大浜集落内については、石垣や屋敷林等の集落環境を保全

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しながら、拡幅整備等を行い、安全で快適な道路空間の形成を図る。 ○空港跡地については、市街地との連携、広域的な交通ネットワークを図るととも に周辺環境へも配慮した道路ネットワークの形成を図る。 ③自然環境・歴史・文化遺産等に関する基本方針 ○本調査対象地域をはじめ、石垣市民の共有財産である森林や農地、水辺等のすぐ れた自然環境の保全・保護を図る。 ○地域の持つ良好な資源である海や海岸線を保全するとともに、そのポテンシャル を活かし、眺望への配慮や自然汚染等がないよう、自然環境に配慮した市街地形 成を図る。 ○フルスト原遺跡については、遺跡単体の整備とならないよう、周辺の集落や自然 環境との連携を図りながら、地域及び石垣市の歴史的な拠点となるよう整備を図 る。 ○大浜集落周辺に位置する拝所、記念碑等歴史的資源については、今後も継続し保 全するとともに、歴史拠点としての位置づけ、憩い空間としての活用を図る。 ④公共公益施設に関する基本方針 ○空港跡地等への公共施設整備が予定されている本地域については、市街地内の公 共施設等とのネットワークを図るとともに周辺環境を十分配慮し施設整備を図る。 ⑤土地利用に関する基本方針 ○石垣空港跡地利用は、都市構造を大きく変える要素を含んでおり、既成市街地と の連携、新空港との連携、更には周辺自然環境にも配慮しながら、公共施設の整 備や拠点作り等適正な土地利用を図る。 ○スプロールしている市街地も含め、空港跡地については、適正な市街地誘導を図 るために、用途地域の指定等を適正な土地利用規制を図る。 ○スプロールの抑制を図るとともに秩序ある市街地を形成するために、土地区画整 理等の面的な整備等による市街地整備を図る。 ○良好な市街地環境、良好な市街地景観等を形成するために、地区計画等の誘導方 策による良好な市街地形成を図る。

(9)石垣港港湾計画-改訂-(平成

1429

115

月:石垣港港湾管理者)

1)計画の方針 本港が抱える課題や市民からの要請に応えるため、平成20 年代前半を目標年次と して「地域の生活を支える港湾の形成」「地域のふれあいの場となる『みなとまち』 の形成」を目指し、以下のように港湾計画の方針を定め、港湾計画を改訂するもの である。 ①増加する旅客に対応するために、桟橋の設置等旅客施設の充実を図ると共に、離 島定期フェリーを集約することによって、旅客と貨物の輻輳を解消し、安全で使 いやすい港湾空間の形成を図る。

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22 ②活力と潤いのある港湾空間を形成するため、市民が気軽に利用できるウォーター フロント空間や市民と観光客がふれ合う空間、市民の多様なレクリエーション需 要に対応できる空間を提供する。 ③市街地に近接した危険物取扱施設や砂砂利の取扱等を新港地区に移転集約するこ とにより、物流機能の向上を図ると共に、安全性を確保する。 ④国際的な観光・リゾート拠点として、広域的クルージングネットワークの形成の 一翼を担うため、大型旅客船に対応した施設を設置する。 ⑤多様な機能が調和し連携する質の高い空間を形成するため、陸域 100ha・水域 1,600ha からなる港湾空間を以下のように利用する。 ⅰ.浜崎町地区の航路側一帯及び新港地区北側は、本島航路フェリー・貨客船・ 貨物船を扱う「物流関連ゾーン」とする。 ⅱ.浜崎町地区ターミナル付近、登野城・美崎町地区及び新港地区南側西端は、 フェリー、旅客船等の旅客を扱う「人流ゾーン」とする。 ⅲ.浜崎町地区船だまり、登野城地区東側船だまり及び新川地区は、地元の遊 漁船等を扱う「海洋性レクリエーションゾーン」とする。 ⅳ.登野城・美崎町地区及び新港地区南側は、市民・観光客への親水機能を提 供する「緑地・レクリエーションゾーン」とする。 ⅴ.新港地区北側西端は、危険物取扱施設を中心とした「エネルギー関連ゾー ン」とする。 本港が抱える課題や市民からの要請に応えるため、平成30 年代後半を目標年次 として、以下の方針のもと、港湾計画を改訂する。 【物流・産業】 ・圏域の生活・産業を支える物流・生産拠点としての役割を果たすため、大型 貨物船への対応など外易物流機能を強化する。 ・圏域のエネルギーの供給基地としての役割を果たすため、エネルギー供給基 地の拡充を図る。 ・また、所要の静穏度を確保するため防波堤の拡充を図る。 【安全・安心】 ・災害時に圏民の生活や経済活動を支える防災拠点としての役割を果たすため、 耐震強化岸壁や避難緑地等の大規模地震・津波対策等を図る。 ・国境離島の領土・領海保全及び広大な海域の安全を図る拠点としての役割を 果たすため、領海警備体制等強化への支援を図る。 ・また、港内船行船舶の安全確保を図る。 【環境】 ・自然環境と調和した賑わいの親水空間としての交流拠点としての役割を果た すため、ウォーターフロントにおけるアメニティ基盤の充実を図る。

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【人流・交流】 ・東アジアにおけるクルーズ寄港地としての交流拠点としての役割、亜熱帯海 洋性リゾート拠点、自然環境と調和した賑わいの親水空間としての交流拠点 としての役割を果たすため、クルーズ船の大型化や需要増大に対応するター ミナル機能の拡充やアクセスの利便性向上を図り、東アジアの中心に位置す る特性を活かした交流・サービス機能の強化、観光レクリエーション機能の 拡充を図る。 ・水辺の雰囲気を活かしたウォーターフロントとして観光客と市民の交流機能 の形成を図るとともに、小型船だまりの拡充を図る。 【港湾空間のゾーニング】 ・浜崎町地区、新港地区北は、物流関連ゾーンとする。 ・新港地区西、登野城・美崎町地区は交流拠点ゾーンとする。 ・新港地区中央の西側は、エネルギー関連ゾーンとする。 ・新港地区中央から新港地区南は、緑地レクリエーションゾーンとする。 ・浜崎町地区西、登野城地区、新港地区南の西端、新川地区は船だまり関連ゾ ーンとする。

(10)史跡フルスト原遺跡保存整備基本計画策定調査報告書

(平成3年 11 月:石垣市教育委員会策定)

1)保存整備の基本的理念 フルスト原遺跡の整備については、遺跡の歴史的考察等未だ解明されていない事 項が多く、施設用地の取得や史跡の追加指定の必要等、流動的要素も大きいため、 整備構想の骨子を踏まえ、与件の変化にも対応できる基本的な理念を設定する。 基本的理念-1)遺跡周辺地区を含む総合的な環境保全整備の推進 ①周辺の歴史文化財産を結んだ総合的な整備 フルスト原遺跡の周辺地区には、歴史的に当該遺跡と深い関係を持つとみられ る遺跡や集落、また、現在も活きて信仰の対象となっている歴史的空間が、数多 く存在している。 東側の崖下一体のカンドウ原の集落遺跡や川(ウルバルカーラ)、井泉(ウーニ ンガー)、そしてミズオン、フゥスクオン等の拝所全体を含みこみ、「フルスト原 史跡公園(仮称)」として整備し、フルスト原遺跡を中心とした大浜集落地区等を 含む総合的な環境保全整備を図る等、豊かな歴史的空間を広域的に保持すること により、歴史と文化を連続的かつ総合的なものとして理解できるものとする。 ②指定地外の用地の確保と一体的整備 フルスト原遺跡の保全整備において、遺跡周辺の歴史的空間の連続的一体化を 図り、新たに史跡指定域の隣接地を調査地域に組み入れていくとともに、その拡 大域を史跡公園用地として積極的に確保する。

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24 基本的理念-2)歴史・文化遺産の保全と活用による、歴史学習拠点の形成 ①歴史的環境の復元修復整備 国指定史跡フルスト原遺跡は、石塁遺構、石塁に囲まれた建物遺構、古墓群、 御嶽跡、天然の断崖上を利用した城塞的石塁城門遺構等を有し、時代を異にする 遺構が複合する遺跡である。これらの復元ないし、修景による保全整備を進める ことにより、フルスト原遺跡の歴史性とその変遷を解明する契機とする。 ②歴史学習の拠点となる史跡公園整備 フルスト原遺跡の保全・整備を単なる歴史的遺産の回復にとどめず、その実現 に向けての取り組みを地域住民並びに市民の文化活動の場として捉えることとす る。また、その整備に当たっては、多種多様な人々がフルスト原遺跡の歴史性、 ひいては石垣の歴史性を体験・学習できる歴史学習拠点としての公園整備を目指 す。 ③八重山全体の中心的史跡公園としての機能整備 フルスト原遺跡は、その規模及び遺構の特質や出土品からみて、八重山や沖縄 (琉球)のみならず周辺アジア地域も含んだ歴史的体系の解明に重要な資料を提 供する遺跡であると見なされている。そこで、「フルスト原史跡公園(仮称)」を 八重山全体の中心的史跡公園として位置づけ、その歴史的情報の発信地としての 機能を有する施設の整備を図る。 基本的理念-3)石垣市のシンボルゾーンとなる「21 世紀の街づくりの顔」の形成 ①石垣市全体のまちづくりの顔としての整備 フルスト原史跡公園(仮称)を、史的性格を備えた都市公園としても位置づけ、 石垣市全体の都市計画の中で石垣市の独自性を際立たせる「顔」とする。特に、 失われつつある石垣市の歴史的環境をシンボリックに代表することを第一義とし つつ、併せて日常的に市民が集い利用できる機能も有する場、また、憩いの場を 積極的に導入し、21 世紀の石垣市のシンボル交流拠点づくりを目指す。 ②市街地の骨格となる交通ネットワークの整備 フルスト原遺跡を都市公園として、市民を初め多くの人々の利用に対応するた めに、都市計画の観点から、石垣市全体の骨格となる交通体系を再検討し、フル スト原遺跡へのルートを視覚的にも構造的にも分かり易くしていく。特に地域社 会のシンボル空間である拝所等の文化ストックとオープンスペースに着目し、市 街地や集落の拝所や遺跡群、公園や緑地等を結び合わせながらフルスト原史跡公 園(仮称)へと続くネットワークを形成する。 2)整備の基本目標 国指定史跡であるフルスト原遺跡の立地性・規模・歴史性からみた重要性と、石 垣市の都市づくりの諸課題を踏まえ、「フルスト原史跡公園(仮称)」整備の基本目 標を次のように設定する。

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(11)南大浜地区土地利用計画(平成 25 年 2 月:石垣市策定)

1)目的 南大浜地区は、石垣市の市街地(用途地域指定区域)の東側の農振白地の広がる 地区である。土地利用規制が比較的緩いことから、近年、大型商業施設や大規模な マンション、住宅地のミニ開発など、無秩序な開発が進行している。 このような状況を受け、平成 16 年から平成 17 年にかけて「石垣市南大浜地区土 地利用調整計画」を作成したが、今後、旧石垣空港の跡地利用も計画されているこ とから、その跡地利用とも調整を図りながら、当該地区の将来土地利用を明確化し、 良好な住環境・都市環境の形成を図る必要がある。 当計画は、地域住民の意向を踏まえつつ、平得・真栄里・南大浜地区の土地利用 ゾーニング及び都市施設の配置を検討することを目的とする。 2)現況と課題 ①用途の混在 国道390号沿いでは、商業施設や工業施設、病院、公共施設、共同住宅などの 立地が多くみられる。 南大浜地区では、用途地域が指定されておらず様々な建物用途の混在が見える状 況となっていることから、今後、無秩序・無計画な土地利用が図られる前に、同地 区全体若しくは国道390号沿道への用途指定を検討する必要がある。 〈基本目標〉 “世ゆうとぴあ 郷きょう” フルスト原史跡公園(仮称)の実現をめざして 〈整備の基本方針〉 ・フルスト原の歴史的環境(“世ゆうとぴあ 郷きょう”)を シンボリックに再生 ・歴史的環境の学習・体験を楽しく親しめるものとする 史跡公園の形成 ・見られる景観としてのフルスト原の個性と魅力の確保 そして、フルスト原からの眺望景観の保全 ・都市づくり・地域づくりの骨格となる 生活環境基盤の整備 ・沖縄・八重山の歴史民俗文化をネットワーク化し、 情報発信地としての機能形成

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(12)旧空港跡地利用計画(平成 29 年 2 月:石垣市策定)

1)目的 当該地区である旧空港跡地は、市街地東部に位置し、国有地・県有地が大半を占 める広大な公有地である。その土地利用については、市はもとより、八重山圏域の 発展のための大きな種地として有効活用が望まれている。その土地利用の実現のた め、本市がこれまで策定した跡地利用基本計画等を踏まえ、国や県との調整を図り つつ、将来を見通した総合的な市街地整備の計画を作成する必要がある。 これらを踏まえ、本業務では、新たな「防災、医療・福祉」の核となる石垣空港 跡地における計画の前提条件や市街地整備に向けた課題を整理した上で、まちづ くり基本構想を作成するとともに、その実現化方策の検討を行う。 2)事業手法の想定 ①旧空港跡地の現状と課題 〇土地所有状況は国有地が約5割、県有地が約4割と大半を公有地が占める。 〇権利者(国、県、市、個人)ごとの土地が散在している。 〇地区内は筆境界が未確定であり、所在不明な権利者も存在する。 〇先行整備される幹線道路以外、地区内に道路はなく、未接道宅地が数多く存在 する。 ②事業手法の想定 道路等の整備による未接道路宅地が解消されることや整形かつ集約した有効的な 土地利用が可能であること等、「土地区画整理事業」による事業実施が、法的手続き に則り適切かつ効率的な課題解決が可能であることから、旧空港跡地利用の事業手 法を「土地区画整理事業」と想定する。 3)今後の動き ①旧空港跡地周辺の今後の動き 〇南大浜地域の用途指定(旧空港跡地内は、立地が決定している市役所・県立八 重山病院以外については、暫定用途) 〇石垣市役所新庁舎移転開庁(平成31年度開庁予定) 〇県立八重山病院の移転開院(平成29年度開院予定) 〇県道石垣空港線の暫定供用開始(平成29年度予定)、供用開始(平成31年度 予定)

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1-4 石垣市における都市の課題

(1)都市機能の拡充・都市構造の変化への対応

今後、平成25 年 3 月に新石垣空港が開港し、及び今後、一般県道石垣空港線が整備 され、さらには、現旧石垣空港の跡地利用や石垣港新港地区が整備されることから、本 市の都市機能の拡充や都市構造の変化への対応が重要となる。また特に、新石垣空港の 開港に伴い入域観光客数は大幅に増加し、さらに、アジアを中心とした海外からのクル ーズ船の寄港も年々増え続け、外国人観光客も大幅に増加した結果、観光入域客数は予 想以上の速度で100 万人の大台を突破したことから、観光客の受入体勢の速やかな充実 が求められている。 このことから、空港及び港湾の交流・物流機能の拡充に伴い、八重山圏域のみならず 国際的な観光・リゾート及び旅客・物流の拠点都市としての役割が望まれる。

(2)土地利用に関する課題

近年、宅地整備、観光・リゾート施設等の各種開発などによる自然環境・景観の喪失 が懸念されることから、周辺環境との調和を図る必要がある。また、これら施設の立地 にあたっても地区の選定、周辺環境に十分留意することが必要である。 平得・真栄里・南大浜地区におけるスプロールに対して、計画的な土地利用規制・誘 導を図る必要がある。 さらに、現旧石垣空港跡地利用を推進するため、跡地利用計画に基づき用途地域指定 等の都市計画施策の展開が望まれる。 また、新川川南側の準工業地域においては、建物用途の混在がみられることから、用 途の純化を図る必要がある。 新石垣空港及び一般県道石垣空港線の整備に伴い、空港周辺や一般県道石垣空港線沿 道において、宅地開発等が誘発されることが想定されることから、秩序ある土地利用の 実現が望まれる。

(3)都市施設の整備に関する課題

市街地においては、道路、公園、下水道(汚水・雨水)等の都市基盤整備が十分追い 付いていない状況であり、今後、計画的な整備により、良好な市街地環境の形成が望ま れる。特に、未整備の公園については、その対応が望まれる。 また、今後、都市的土地利用が検討されている現旧石垣空港跡地及び平得・真栄里・ 南大浜地区においては、将来土地利用に対応した都市基盤整備による良好な市街地環境 の形成が望まれる。

(4)都市景観の保全・形成に関する課題

本市においては、平成 19 年に「石垣市風景計画」を策定し、都市の良好な景観の保

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全・形成に向けて取り組んでいる。これまで、観音堂地区、川平地域及び獅子森の3地 区において、景観地区を指定しており、今後も、良好な集落景観を残している白保地域 などにおいて景観地区の指定が検討されている。本市の良好な景観の保全・形成のため、 市民と協働による施策展開が望まれる。

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第2章 全体構想

2-1 石垣市の将来像

(1)将来像及び目標とする都市像

1)将来像「日本最南端の自然文化都市」 本市は、先人たちが悠久の時の流れの中でまもり、はぐくんできた亜熱帯の美し い自然環境や優れた景観、歴史風土の中で培われた格調高い文化の香りが漂うまち など、本市特有の魅力を最大限に活かしたまちづくりを展開しており、それらを次 世代へ引き継いでいくことが重要である。 さらには、日本最南端の拠点都市として、東南アジアへの玄関口の役割を担い、 国際交流都市としての機能の充実を図るとともに、八重山圏域の拠点として都市機 能の充実強化を進めていくことが必要である。 よって、石垣市第34次総合計画に掲げられた目指すべき都市像である「日本最 南端の自然文化都市」を本計画の将来像とする。 2)目標とする都市像 優れた自然特性を活かし、自然と人間の調和した美しい都市づくりを目指す。 ①人情豊かで青と緑の自然都市 広大な森林域をはじめとする豊かな亜熱帯自然、そして四方を海に囲まれた海 洋性の自然を十分に活かした、緑豊かでうるおいのある都市づくりを目指す。 ②伝統を守り格調高い文化都市 市内に残る歴史文化遺産を保全・活用することにより、格調高い文化都市づく りを目指す。 ③良い環境で伸びゆく教育都市 21 世紀社会を担ってたつ子どもたちが誇りをもてる郷土となるように、そして 市民の生涯学習の充実が図れるような都市づくりを目指す。 ④活力に満ち明日を築く産業都市 農業、商業、工業、観光など全ての産業が有機的につながり、それぞれの魅力 が高められるような都市づくりを目指す。 ⑤健康で明るく住みよい福祉都市 障がいのある人も健康な人も、お年寄りも子どもも、誰もがいきいきと暮らし ていける福祉の都市づくりを目指す。

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30 ■人口の推計

2-2 人口フレーム

(1)目標年次

平成1722年を基準年とし、10 年後の平成2732年を中間年次、20 年後の平成3742 年を目標年次として設定します。

(2)人口フレーム

石垣市の将来人口は、国勢調査をもとにコーホート法により10 年後の平成2732年 (20152020年)、20 年後の平成3742年(20252030年)を予測すると、 平成2732年 おおむね49,70050,800人 平成3742年 おおむね52,60052,700人 となる。こうした予測値を踏まえた上で、新たな市街地形成を考慮して、52,60052,700 人を人口想定の基本的な考え方とする。 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 41,245 41,777 43,302 45,183 46,922 49,270 50,800 51,845 52,700

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2-3 将来都市構造

(1)目指すべき都市構造

本市は、八重山圏域の島々を結ぶ石垣港を中心に都市機能がコンパクトに集積した 市街地が形成され、市の中央から北部においては、亜熱帯地域を代表する森林が広が り、周辺海域にはサンゴ礁が発達した豊かな自然環境を有している。 今後、新石垣空港の整備により、空港機能が東部に移ることとなるったが、その影 響により各種都市機能が散在するなど、都市構造の変化を起因とする環境負荷の増大 が懸念される。そのため、都市機能の市街地への集約化及び各種拠点を有機的に結ぶ 効率的な道路整備や公共交通の充実を図り、さらに、無秩序な市街化を抑止し、郊外 部及び海岸域の雄大な自然環境や優良農地を保全するメリハリのある土地利用を図 ることにより、「日本最南端の自然文化都市」にふさわしい環境負荷の小さい低炭素 型都市構造の実現を目指す。

(1)ゾーン

1)市街地ゾーン 住宅・商業・業務等、本市の都市機能がコンパクトに集積している地域であり、今 後、土地利用の適正化や、道路・公園・下水道等都市施設の充実を図り、良好な市街 地環境の形成並びにコンパクトな市街地の維持に努める。 また、平得・真栄里・南大浜地区及び現旧石垣空港跡地においては、新市街地とし て計画的な土地利用及び都市施設の整備を推進する。 2)農用地ゾーン 農地を中心とした土地利用が図られており、今後も、優良農地の保全・活用に努め、 無秩序な都市的土地利用への転換は抑止し、良好な営農環境・農地景観の保全・形成 に努める。 3)自然環境保全ゾーン 本市の中央部に位置する於茂登岳や平久保半島山麓、屋良部岳等の緑地については、 亜熱帯地域の代表的な森林がまとまって見られ、希少野生生物が生息していることか ら、それらの豊かで多様性に富んだ自然環境の保全・活用を図る。 4)土地利用調整ゾーン 用途白地地域の土地利用規制がゆるい地域であり、開発行為等が比較的容易に可能 であるが、無秩序な都市的土地利用への転換は抑止し、周辺の集落環境や自然環境と 調和した土地利用を図る。 5)自然海岸ゾーン

参照

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