3-1 地域区分の考え方
地域区分は、自然・社会・経済・文化条件を踏まえ、都市マスタープランの上位計画 にあたる国土利用計画の5地域の区分を踏襲し、さらに、南部地域に含まれる用途地域 が指定されている区域及び指定が検討される区域については、土地利用が他地域と大き く異なるため市街地地域として区分する。
3-2 市街地地域
(1)現況と問題点・課題
1)位置づけ
用途地域指定地区及び平得・真栄里・南大浜地 区、現旧石垣空港及び地先公有水面埋立地の区域 である。
本市の全人口の8割が集中する地域で、商業・
業務施設や港湾、市民サービス施設等の都市機能 が集積したコンパクトな市街地として都市化が 進行している地区であるが、伝統的な集落形態も 残している。
(字)
・新川(一部)・石垣(一部)・大川(一部)・登 野城(一部)・平得(一部)・真栄里(一部)・大 浜(一部)・美崎町・新栄町・浜崎町・八島町
2)地域の現況特性及び問題課題
現 況・特 性 問 題・課 題 土
地利 用
○用途地域指定区域内の土地利用現況は 宅地の割合が最も高く約4割を占めて おり、都市的土地利用が主体となって いる。
○用途地域は、第1種低層住居専用地域
215.8ha、第1種中高層住居専用地域
84.6ha、第1種住居地域108.6ha、近隣
商業地域 40.0ha、商業地域 22.0ha、
準工業地域 120.2ha が指定されてい る。
○かつて「四箇村」とよばれた新川、石 垣、大川、登野城においては、現在で も赤瓦、石垣、屋敷林といった伝統的 な集落景観要素を残す地区もみられる が、近代化により鉄筋コンクリート造 の建物が普及し歴史的な街並みが失わ れつつある。
○赤瓦、石垣、屋敷林等の伝統的な集 落景観が失われつつあり、これらの 保全・修復・再生により良好な住環 境の形成が望まれる。
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現 況・特 性 問 題・課 題 土
地 利用
○用途地域指定区域の北側においては、
住宅や事務所、工場、農地、墓地等、
土地利用が混在している地区がみら れる。
○用途白地地域である平得・真栄里・南 大浜地区においては、大規模商業施設 や共同住宅等の新築動向が著しい。
○用途地域指定区域内の可住地人口密度 は99人/haで、人口集中地区(DID)
が8割を占める。
○用途地域指定区域の人口は微増である が、世帯数は増加しており、世帯規模 は縮小している。
○用途白地地域である平得・真栄里・南 大浜地区においては、民間の宅地開発 による人口増加傾向にあり、今後も人 口の増加、市街地の拡大が予想され る。
○登野城土地区画整理事業が実施中であ る。
○駐車場の不足、郊外型大型店舗の進出 などにより中心商業地での客離れが みられる。
○石垣港においては、現在の石油タンク 等の用地が市街地に隣接しており危 険である。
○石垣港新港地区が整備中である。
○用途地域指定区域の北側において は、用途の混在を防止し、秩序ある 土地利用が望まれる。
○用途白地地域である平得・真栄里・
南大浜地区においては、無秩序な市 街化が進展しており、計画的な土地 利用の誘導が望まれる。
○用途地域指定区域の可住地人口密度 は99人/haと高い値になっており、
今後の人口増加、世帯数増加への対 応、平得・真栄里・南大浜地区にお ける民間宅地開発によるスプロール に対応するため、新市街地の整備が 必要である。
○登野城土地区画整理事業の早期完了 による良好な宅地の供給が望まれ る。
○駐車場不足、郊外型大型店舗の進出 といった点に加え、中心商業地への アプローチが分かりにくいこと か ら、石垣港を利用する観光客を効果 的に誘引できていないという課題に 対応し、駐車場、サイン等を整備し てきたが、市民生活に身近な商業機 能は未だ不足している。今後も、ハ ード・ソフトの両面から活性化の方 策を検討する必要がある。
○石垣港においては、圏域の旅客、貨 物流通の拠点港及び内外の大型クル ーズ船等が寄港する国際港としての 機能の拡充や、本市の豊かな自然環 境を活用した快適な港湾リゾート空 間の創出が望まれる。
〇市街地地域の沿岸部においては、津 波浸水が想定されることから、その 対策が望まれる。
現 況・特 性 問 題・課 題 基
盤 整備
○用途地域指定区域全体が公共下水 道(汚水・雨水)計画区域として都 市計画決定がなされている。
○用途地域内や平得・真栄里・南大浜 地区において、大雨の際に浸水被害 が発生している。
○登野城土地区画整理事業が実施中 である。
○昔ながらの道路形態、街区形態を残 している地区も見られる。
○美崎町、新栄町、浜崎町、八島町に ついては、埋立地であり、道路や公 園の基盤は基本的に整っている。
○用途白地地域である平得・真栄里・
南大浜地区においては、無秩序な市 街化が進行している。
○用途地域指定区域内においても、道 路ネットワーク等の基盤が脆弱な まま、民間の宅地開発が行われてい る区域がある。
○公共下水道(汚水・雨水)の計画区域につ いては、その整備促進が望まれる。また、
平得・真栄里・南大浜地区や現旧石垣空港 跡地においても整備を検討する必要があ る。
○登野城土地区画整理事業が実施中であり、
市街地内に残された集落景観と調和した 街並みの形成が望まれる。
○昔ながらの道路形態や街区形態を活かし た、良好な集落(市街地)景観の保全が望 まれる。
○平得・真栄里・南大浜地区における計画的 な基盤整備が望まれる。
○美崎町、新栄町、浜崎町、八島町について は、基盤は整っており、今後は道路や公園 の維持・管理、まちなみの質的な向上とい った面での対策が望まれる。
○用途地域指定区域内の無秩序な市街地が 進行している地域においては、主要な道路 の整備にあわせた適切な市街地形成への 誘導が望まれる。
道 路 交通
○都市計画道路は計画延長 41.52km のうち、整備済みは31.28kmで整
備率 75.3%となっている。南北方
向の道路より東西軸の道路の整備 が遅れている。
○地区全体的に道路幅員が狭く、一方 通行となっている道路が多い。
○一般県道石垣空港線と国道 390 号 バイパスは、中心市街地と新石垣空 港を連結する役割を担うこととな る。
○整備の遅れている都市計画道路の整備促 進 が 望 ま れ る 。 ま た 、 都 市 計 画 道 路
(3-5-19)が平成19 年より整備中である が、スプロールが進行している地区があ り、早期の整備が望まれる。
○用途地域指定区域内の生活道路は狭隘な 道路が多く、さらに一方通行になっている 道路も多いことから、わかりやすい生活道 路網とするための方策が必要である。
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現 況・特 性 問 題・課 題 ア
メ ニテ ィ
<公園・緑地>
○市街地地域内の都市計画公園の計画 面 積 は 48.16ha、 供 用 開 始 面 積 は
23.78ha であり、供用率は 49.3%で
あり、特に街区公園・近隣公園とい った市民に身近な公園の整備が遅れ ている。また、新川・登野城で街区 公園・近隣公園の誘致圏から外れて いる区域がみられる。
○ 無秩序 な市 街化が 進展 してい る 平 得・真栄里・南大浜地区においては、
宅地開発による小規模な公園が設置 されている。
<水と緑>
○地区を縁取る形で新川川が流れてい る。
○地区内には、他の集落域でみられるよ うな広大な自然緑地はないが、屋敷 林や御嶽林、ツンマーセといった日 常生活に身近な緑が残っている。
<景観>
○地区内には、赤瓦、石垣、屋敷林等の 伝統的な集落景観が残っているが、
鉄筋コンクリート造の建物への建替 えにより、伝統的な集落景観が失わ れつつある。
○伝統的な景観が残る一方、アーケード をもつ商店街など、にぎわいの空間 の顔も持っている。
<歴史>
○地区内には、旧宮良殿内や権現堂等の 文化財に加え、長崎御嶽、宮鳥御嶽 等多くの御嶽が残り歴史や民俗文化 を身近に感じることができる。
<公園・緑地>
○整備の遅れている街区公園及び近隣公 園の整備促進が望まれる。また、街区公 園と近隣公園の誘致圏から外れている 新川・登野城において公園整備の検討が 望まれる。
○平得・真栄里・南大浜地区においても、
現旧石垣空港跡地利用と一体的な土地 利用を勘案しつつ、計画的な公園の配 置・整備が望まれる。
<水と緑>
○河川は緑とともにうるおいのある空間 を提供するものであり、人々が親しめる 水辺空間の創出が望まれる。
○伝統的な集落景観の面からも貴重な屋 敷林や御嶽林、ツンマーセといった生活 に身近な緑は、今後も保全・育成してい くことが望まれる。
<景観>
○赤瓦、石垣、屋敷林といった伝統的な集 落景観は市民のみならず来訪者に対し ても「石垣らしさ」を表現する貴重な資 源であり、保全・育成が望まれる。
○中心商店街は客離れがみられ、引き続き 魅力ある商業空間の形成に向けての取 り組みが望まれる。
<歴史>
○地区に残る文化財等の歴史資源は、市民 の貴重な財産であると同時に観光資源 となりうるので、その保全・活用が望ま れる。