氏 名 梶 田 藍 授 与 し た 学 位 博 士 専 攻 分 野 の 名 称 医 学 学 位 授 与 番 号 博甲第 5207 号 学 位 授 与 の 日 付 平成27年 9月30日
学 位 授 与 の 要 件 医歯薬学総合研究科病態制御科学専攻
(学位規則第4条第1項該当)
学 位 論 文 題 目 Interferon-gamma enhances TLR3 expression and anti-viral activity in keratinocytes
(インターフェロンγは表皮角化細胞においてTLR3の 発現ならびに抗ウイルス活性を増強する)
論 文 審 査 委 員 教授 加藤宣之 教授 鵜殿平一郎 教授 草野展周
学 位 論 文 内 容 の 要 旨
論 文 審 査 結 果 の 要 旨
Toll-like receptors (TLRs) は自然免疫において特定の病原微生物の産物を認 識する。TLR3は二重鎖RNAのセンサーであり,ウイルス感染で重要な役割を 担っていると考えられているが,表皮細胞でのTLR3の発現と機能の制御機構 については十分に解明されていない。我々はTh1サイトカインであるインター フェロンγ(IFN-)が正常表皮細胞においてSTAT1経由でTLR3の発現を増強 させていることを発見した。IFN-とTLR3のリガンドであるpoly (I:C) で共刺 激を行うとインターフェロンβ(IFN-),IL-6,IL-8,human -defensin-2 の 発現を相乗的に増強する。これらの相乗効果はendosomal acidification inhibitor であるクロロキンやTLR3のsiRNAによって抑制される。IFN-と
poly (I:C) の共刺激は,単独での刺激と比較して,単純ヘルペスウイルス1型
(HSV-1)に対する抗ウイルス活性を著しく増強する。IFN-が皮膚でのウイルス
感染においてTLR3の発現と機能を増強することにより自然免疫応答に寄与す る可能性が示唆された。