ウェストミンスター大教理問答書
「ウェストミンスター信仰基準」日本基督改革派教会大会出版委員会編,1994,新教出版社 1963年訳 日本基督改革派教会信条翻訳委員会 *聖書の表記は口語訳聖書で表記しています。 新共同訳訳聖書で異なる部分は、括弧内に表記しています。 *コメントは、編者(辻 幸宏)が個人的に付加したもので、本文にはありません。 なお、1648年版とは、"THE WESTMINSTER STANDARDS An Original Facsimile by The Assenbly of Divines"(ISBN 1-889058-05-X)の本文のことです。*訂正履歴 問87 証拠聖句3 Ⅰコリント15:21-13 → Ⅰコリント15:21-23 私の編集ミスでした。お詫びして訂正致します。 問90 証拠聖句3 Ⅰコリント6:23 → Ⅰコリント6:2,3 同上 (2006.9.1) 問90 証拠聖句2 マタイ10:31 → マタイ10:32 私の編集ミスでした。お詫びして訂正いたします(2012.1.23)。 1 序説 人生と聖書 1 人生の目的 問1 人間のおもな、最高の目的は、何であるか。 答 人間のおもな、最高の目的は、神の栄光をあらわし(1)、永遠に神を全く喜ぶことである( 2)。 1 ロマ11:36、Ⅰコリント10:31 2 詩73:24-28、ヨハネ17:21-23 2 神を知る道としての聖書 問2 神の存在は、どのようにしてわかるか。 答 人間のうちの本性の光そのものと、神のみわざが、神の存在を明らかに示す(1)。しかし、 神のみ言葉とみたまのみが、人間の救いのために、十分に、また有効に神を啓示する(2)。 1 ロマ1:19,20、詩19:1-3(2-4)、行伝17:28 2 Ⅰコリント2:9,10、Ⅱテモテ3:15-17、イザヤ59:21 3 聖書とは何か 問3 神のみ言葉とは、何であるか。 答 旧・新約聖書が、神のみ言葉(1)、信仰と服従のただ一つの規準である(2)。 1 Ⅱテモテ3:16、Ⅱペテロ1:19-21
2 エペソ2:20、黙示22:18,19、イザヤ8:20、ルカ16:29,31、ガラテヤ1:8,9、 Ⅱテモテ3:15,16〔第二問2を見よ〕(*) * Ⅱテモテ3:15,16,17が正しい(1648年版より)。 〔〕内は、英語版が、聖書が直接引用されていたため記されていたが、 ここでは必要ない。 問4 聖書が神のみ言葉であるということは、どのようにしてわかるか。 答 聖書は、その威厳(1)と、純正さ(2)、すべての栄光を神に帰する(3)全部分の一致(4)と全体 の視野、罪人に罪を自覚させ、回心させ、信者を慰め、強くして救いにいたらせる(5)、その光と 力によって、自ら神のみ言葉であることを示す。しかし、聖書によって、聖書と共に、人間の心 のうちにあかしされる神のみたまのみが、それが神の真のみ言葉であることを、十分に納得させ ることができる。 1 ホセア8:12、Ⅰコリント2:6、7、13、詩119:18、129 2 詩12:6(7)、119:140 3 行伝10:43、26:22 4 ロマ3:19、27 5 行伝18:28、ヘブル4:12、ヤコブ1:18、詩19:7-9、ロマ15:4、行伝20:32 6 ヨハネ16:13、14、Ⅰヨハネ2:20、27、ヨハネ20:31 問5 聖書はおもに何を教えるか。 答 聖書はおもに、人間が神について何を信じなければならないか、また神が人間に求められ る義務は何であるか、を教える(1)。 1 Ⅱテモテ1:13 2 信仰篇(使徒信条) 人間は、神について何を信じなければならないか。 1 総 説 問6 聖書は、神について何を知らせるか。 答 聖書は、神とはどのような方であるか(1)、神における人格(2)、神の聖定(3)、また聖定の遂 行(4)を知らせる。 1 ヘブル11:6 2 Ⅰヨハネ5:17(*) *Ⅰヨハネ5:7が正しい 3 行伝15:14、15、18 4 行伝4:27、28 2 神と三位一体 問7 神は、どのような方であるか。 答 神は霊であり(1)、存在(2)、栄光(3)、祝福(4)、完全(5)、において自存無限、充足(6)、永遠
(7)、不変(8)、知り尽せない(9)、どこにもおられる(10)、全能(11)、全知(12)、最も賢く(13)、最 もきよく(14)、最も正しく(15)、最もあわれみあり、恵みあり、怒ることおそく、いつくしみとま こととの豊かな方(16)である。 1 ヨハネ4:24 2 出エジプト3:14、ヤコブ11:7-9(*) *ヨブ11:7-9が正しい 3 行伝7:2 4 Ⅰテモテ6:15 5 マタイ5:48 6 創世17:1 7 詩90:2 8 マラキ3:6、ヤコブ1:17 9 列王上8:27 10 詩139:1-13 11 黙示4:8 12 ヘブル4:13、詩147:5 13 ロマ16:27 14 イザヤ6:3、黙示15:4 15 申命32:4 16 出エジプト34:6 問8 ひとりの神のほかにも、神々があるか。 答 ひとりの神のみがおられる。それは、生けるまことの神である(1)。 1 申命6:4、Ⅰコリント8:4、6、エレミヤ10:10 問9 神には、いくつの人格があるか。 答 神には、三つの人格がある。それは、父と子と聖霊であって、これらの三つは、人格的固 有性によって区別されるけれども、本質において同一であり、力と栄光において同等な、ひとり の、まことの、永遠の神である(1)。 1 Ⅰヨハネ5:7、マタイ3:16-17、28:19、Ⅱコリント13:14(*)、ヨハネ10:30 *欽定訳が、Ⅱコリント13:14であり、日本語訳ではⅡコリント13:13。 問10 神の三人格の人格的固有性は何であるか。 答 子を生むことは、父に固有であり(1)、父から生まれることは、子に固有であり(2)、永遠か ら父と子から出ることは、聖霊に固有である(3)。 1 ヘブル1:5、6、8 2 ヨハネ1:14、18 3 ヨハネ15:26、ガラテヤ4:6 問11 子と聖霊が、父と等しい神であることは、どのようにしてわかるか。 答 聖書が、神のみに固有であるみ名(1)、属性(2)、みわざ(3)、礼拝を(4)、子と聖霊に帰し て、彼らが父と等しい神であることを表わしている。 1 イザヤ6:3、5、8、(ヨハネ12:41、行伝28:25と比較)(*)、
Ⅰヨハネ5:20、行伝5:3、4 *ヨハネ6:3,5,8をヨハネ12:41、行伝28:25と比較 2 ヨハネ1:1、イザヤ9:6、ヨハネ2:24、25、Ⅰコリント2:10、11 3 コロサイ1:16、創世1:2 4 マタイ28:19、Ⅱコリント13:14(*) *欽定訳が、Ⅱコリント13:14であり、日本語訳ではⅡコリント13:13。 3 神の聖定 問12 神の聖定とは、何であるか。 答 神の聖定とは、神のみ旨の計画(1)の、賢く、自由な、きよい決定であり、それによって神 は、永遠から、ご自身の栄光のために、なにごとによらず時間の中に起こってくるすべてのこと (2)、特に、み使と人間に関することを、不変に予定された。 1 エペソ1:11、ロマ11:33、9:14、15、18 2 エペソ1:4、11、ロマ9:22、23、詩33:11 問13 神は、み使と人間について、特に何を聖定されたか。 答 神は、永遠不変の聖定によって、彼の全くの愛から、その栄光ある恵みがたたえられるた め、定められた時に現わされるように、あるみ使を栄光に選び(1)、またキリストにあって、ある 人間を永遠の生命と、それへの手段に選ばれた(2)。また、彼の主権的み力と、(それによってみ 心のままに愛顧を施したり、差控えたりなさる)ご自身のみ旨の測り知れない計画に従って、そ の正義の栄光がたたえられるように、残りの者を見捨て、彼らの罪に対して加えられる恥と怒り にあらかじめ定められた(3)。 1 Ⅰテモテ5:21 2 エペソ1:4-6、Ⅱテサロニケ2:13、14 3 ロマ9:17、18、21、22、マタイ11:25、26、Ⅱテモテ2:20、ユダ4、Ⅰペテロ2:8 問14 神は、どのようにその聖定を実行されるか。 答 神は、その誤ることのない予知と、ご自身のみ旨の自由で不変な計画に従い、創造と摂理 のわざにおいて、その聖定を実行される(1)。 1 エペソ1:11 4 創造 問15 創造のわざとは何であるか。 答 創造のわざとは、神がはじめに、その力あるみ言葉によって、無から世界とその中にある すべてのものを、ご自身のために、六日間に、すべてはなはだ良く造られたことである(1)。 1 [創世1章](*)、ヘブル11:3、箴言16:4 *括弧は不要
問16 神は、どのようにみ使を創造されたか。 答 神は、すべてのみ使を(1)、死ぬことなく(2)、きよく(3)、知識においてすぐれ(4)、力におい て強い(5)、霊(6)として、神の命令を実行し、み名を賛美し(7)、しかも変化しうるように(8)、造 られた。 1 コロサイ1:16 2 マタイ22:30 3 マタイ25:31 4 サムエル下14:17、マタイ24:36 5 Ⅱテサロニケ1:7 6 詩104:4 7 詩103:20、21 8 Ⅱペテロ2:4 問17 神は、どのように人間を創造されたか。 答 神は、他のすべての被造物を造られたのちに、人間を男と女に創造された(1)。すなわち、 男の体を土のちりから(2)、女を男の肋骨から形づくり(3)、彼らに生ける、理性のある、不死の 霊魂を賦与し(4)、知識(5)と義と聖(6)とにおいてご自身の形にかたどり(7)、彼らの心にしるされ た神の律法と(8)、それを成就する力とともに(9)、被造物を治める権を与え(10)、しかも堕落しう るものに(11)造られた。 1 創世1:27 2 創世2:7 3 創世2:22 4 創世2:7(ヨブ35:11、伝道12:7、マタイ10:28、ルカ23:43と比較)(*) * 創世2:7を、ヨブ35:11、伝道12:7、マタイ10:28、ルカ23:43と比較 5 コロサイ3:10 6 エペソ4:24 7 創世1:27 8 ロマ2:14、15 9 伝道7:29 10 創世1:28 11 創世3:6、伝道7:29 5 摂理 問18 神の摂理のわざとは何であるか。 答 神の摂理のわざとは、すべての被造物に対する神の最もきよい(1)、賢い(2)、力強い保持(3) と統治(4)であり、全被造物とその全行動(5)を、ご自身の栄光のために(6)、秩序づけられること である。 1 詩145:17 2 詩104:24、イザヤ28:29 3 ヘブル1:3 4 詩103:19 5 マタイ10:29-31、創世45:7
6 ロマ11:36、イザヤ63:14 問19 み使に対する神の摂理とは何であるか。 答 神はその摂理によって、ご自身の栄光のために、あるみ使らが自ら好んで、回復できない ほどに罪と滅びに陥ること(1)を許し、そのことと彼らのすべての罪を限定し、配置された(2)。ま た、残りのみ使らを聖潔と幸福とに確立された(3)。そして、み心のままに、彼らすべてを、神の 力、あわれみ、正義を行なうのに(4)用いられる(5)。 1 ユダ6、Ⅱペテロ2:4、ヘブル12:16、ヨハネ8:44 2 ヨブ1:12、マタイ8:31 3 Ⅰテモテ5:21、マルコ8:38、ヘブル12:22 4 列王下19:35、ヘブル1:14 5 詩104:4 問20 創造されたままの状態の人間に対する神の摂理は、何であったか。 答 創造されたままの状態の人間に対する神の摂理は、彼を楽園に置き、それを耕すことを命 じ、地の実を食べる自由を与え(1)、被造物を彼の支配下におき(2)、彼の助けのために結婚を定 め(3)、彼にご自身との交わりを与え(4)、安息日を制定し(5)、個人的な、完全な、不断の服従を 条件として、彼と命の契約を立て(6)、命の木をその保証とし(7)、死を罰則として、善悪を知る 木から取って食べることを禁じられた(8)ことであった。 1 創世2:8、15、16 2 創世1:28 3 創世2:18 4 創世1:26-29、3:8 5 創世2:3 6 ガラテヤ3:12、ロマ10:5 7 創世2:9 8 創世2:17 6 人間の罪と罰 問21 人間は、神が最初に彼を創造されたその状態を続けたか。 答 わたしたちの始祖は、彼ら自身の意志の自由にまかされていて、サタンの誘惑により、禁 じられた木の実を食べて神の命令にそむき、それによって、彼らが創造された無罪の状態から堕 落した(1)。 1 創世3:6-8、13、伝道7:29、Ⅱコリント11:3 問22 全人類は、その最初の違反において堕落したか。 答 公人としてのアダムと結ばれた契約は、彼自身だけでなく、彼の子孫のためにも結ばれて いて、普通の出生によって彼から出る全人類は(1)、その最初の違反において、彼にあって罪を犯 し、彼と共に堕落した(2)。 1 行伝17:26
2 創世2:16、17(ロマ5:12-20、Ⅰコリント15:21、22と比較)(*) * 創世2:16、17をロマ5:12-20、Ⅰコリント15:21、22と比較 問23 堕落は、人類をどのような状態にしたか。 答 堕落は、人類を罪と悲惨の状態にした。 1 ロマ5:12、3:23(*) * RCJ訳のロマ3:28は間違い。 問24 罪とは何であるか。 答 罪とは、理性的被造者に規準として与えられた神のどの律法にでも、少しでもかなわない こと、またそれを犯すことである(1)。 1 Ⅰヨハネ3:4、ガラテヤ3:10、12 問25 人間が堕落したその状態の罪性は、どの点にあるか。 答 人間が堕落したその状態の罪性とは、アダムの最初の罪のとがと(1)、彼が創造されたその 義を失っていることと、それによって彼が、霊的に善であるすべてのものに、全く嫌気がさし、 不能となり、逆らうものとなり、すべての悪に全く、それも絶えず、傾いている本性の腐敗であ る(2)。これは普通に原罪と呼ばれ、すべての現実の違反がそれから生ずるのである(3)。 1 ロマ5:12、19 2 ロマ3:10-20(*)、エペソ2:1-3、ロマ5:6、8:7、8、創世6:5 * RCJ訳のロマ3:10-19は間違い。 3 ヤコブ1:14、15、マタイ15:19 問26 原罪は、どのようにしてわたしたちの始祖からその子孫に伝えられるか。 答 原罪は、わたしたちの始祖からその子孫に、自然的出生によって伝えられる。それゆえ に、この仕方で彼らから生まれ出るすべての者に、罪のうちにはらまれ、また生まれるのである (1)。 1 詩51:5(7)、ヨブ14:4、15:14、ヨハネ3:6 問27 堕落は、人類にどのような悲惨をもたらしたか。 答 堕落は人類に、神との交わりの喪失と(1)、神の憤りとのろいとをもたらした。それゆえ に、わたしたちは生まれながらにして怒りの子(2)、サタンの奴隷であり(3)、この世と来世とにお けるすべての刑罰を、正当に受けるのである(4)。 1 創世3:8、10、24 2 エペソ2:2、3 3 Ⅱテモテ2:26 4 創世2:17、哀歌3:39、ロマ6:23、マタイ25:41、46、ユダ7 問28 この世における罪の刑罰とは何であるか。 答 この世における罪の刑罰とは、内的には、心の硬化(1)、正しからぬ思い(2)、迷わす力(3)、
心情のかたくな(4)、良心の恐怖(5)、恥ずべき情欲(6)であり、外的には、わたしたちのために被 造物に下された神ののろい(7)、また、わたしたちの体、名声、身分、関係、職業においてわたし たちに降りかかる他のすべての害悪(8)、また死そのものである(9)。 1 エペソ4:18 2 ロマ1:28 3 Ⅱテサロニケ2:11 4 ロマ2:5 5 イザヤ33:14、創世4:13、マタイ27:4 6 ロマ1:26 7 創世3:17 8 申命28:15-68(*) *RCJ訳の申命28:15-18は間違い 9 ロマ6:21、23 問29 来世における罪の刑罰とは何であるか。 答 来世における罪の刑罰とは、楽しい神のご臨在からの永久的隔離と、永遠に地獄の火の中 で間断なく受ける魂と体との最も悲痛な苦悶である(1)。 1 Ⅱテサロニケ1:9、マルコ9:44、46、48(*)、ルカ16:24 * RCJ訳のマルコ9:43,44,46,48は間違い 7 神の救い 問30 神は全人類を、罪と悲惨の状態のうちに滅びるままにしておかれるか。 答 神はすべての人を、普通にわざの契約(1)と呼ばれる最初の契約の違反によって陥った罪と 悲惨の状態のうちに滅びるままにしておかれず(2)、その全くの愛とあわれみのゆえに、選民をそ こから救い出し、普通に恵みの契約と呼ばれる第二の契約によって、救いの状態に入れられる( 3)。 1 ガラテヤ3:10、12 2 Ⅰテサロニケ5:9 3 テトス3:4-7、ガラテヤ3:21、ロマ3:20-22 問31 恵みの契約は、だれと結ばれたか。 答 恵みの契約は、第二のアダムとしてのキリスト、また彼にあって、彼の子孫としてのすべ ての選民と結ばれた(1)。 1 ガラテヤ3:16、[ロマ5:15-21](*)、イザヤ53:10、11 * RCJ訳の括弧は不要 問32 神の恵みは、第二の契約のうちに、どのように現われているか。 答 神の恵みは、第二の契約のうちに、次のように現われている。すなわち、神は罪人に、価 なしに仲保者と(1)、彼による命と救いと(2)を備え、提供される。また彼らを彼に関係づける条 件として信仰を要求しながらも(3)、すべての選民に聖霊(4)を約束し、与えて、他のすべての救 いの恵みと共に(5)、その信仰を彼らのうちに造り出させ(6)、また彼らの信仰(7)と神への感謝(8) との真実の証拠であり、神が救いのために指定された道(9)でもあるすべての清い従順(10)を可能
ならしめる。 1 創世3:15、イザヤ42:6、ヨハネ6:27 2 Ⅰヨハネ5:11、12 3 ヨハネ3:16、1:12 4 箴言1:23 5 ガラテヤ5:22,23 6 Ⅱコリント4:13 7 ヤコブ2:18、22 8 Ⅱコリント5:14、15 9 エペソ2:18(*) *エペソ2:10が正しい 10 エゼキエル36:27 問33 恵みの契約は、常に同じやり方で施行されたか。 答 恵みの契約は、常に同じやり方で施行されたのではなく、旧約の下での施行は新約の下で のそれとは違っていた(1)。 1 Ⅱコリント3:6-9 問34 恵みの契約は、旧約の下では、どのようにして施行されたか。 答 恵みの契約は、旧約の下では、約束(1)、預言(2)、いけにえ(3)、割礼(4)、過越(5)、その他 の型や規定によって施行された。それはみな、やがて来たるべきキリストを予兆したものであ り、選民を約束のメシヤを信ずる信仰に教育するのに、その時代のために十分であった(6)。彼ら も当時、このメシヤによって完全な罪のゆるしと永遠の救いをえていた(7)。 1 ロマ15:8 2 行伝3:20、24 3 ヘブル10:1 4 ロマ4:11 5 Ⅰコリント5:7 6 [ヘブル8,9,10章](*)、11:13 *括弧は不要 7 ガラテヤ3:7-9、14 問35 恵みの契約は、新約の下では、どのようにして施行されたか。 答 本体であるキリストが現われた新約の下では、この同じ恵みの契約は、昔も今も、み言葉 の宣教(1)と、洗礼(2)と主の晩餐(3)の礼典の執行によって施行されねばならない。ここでは、恵 みと救いが、一層完全・明確・効果的に万国民に提供されている(4)。 1 マルコ16:15 2 マタイ28:19、20 3 Ⅰコリント11:23-25 4 Ⅱコリント3:6-18、ヘブル8:6、10、11、マタイ28:19等(*) *「等」は不要 8 仲保者
問36 恵みの契約の仲保者は、だれであるか。 答 恵みの契約の唯一の仲保者は、主イエス・キリストである(1)。彼は神の永遠のみ子、み父 と同質同等でありながら(2)、時満ちて人となられた(3)。それで昔も今も引き続き永遠に、二つ の完全な異なった性質と、一つの人格をもつ神にして人であられる(4)。 1 Ⅰテモテ2:5 2 ヨハネ1:1、14、10:30、ピリピ2:6 3 ガラテヤ4:4 4 ルカ1:35、ロマ9:5、コロサイ2:9、ヘブル7:24、25 問37 キリストは、どのようにして、神のみ子でありながら人となられたか。 答 神のみ子キリストは、聖霊の力により、処女マリヤの本質をとって彼女の胎に宿り、彼女 から生まれて(1)、真実の体と理性的霊魂をとることによって(2)、人となられた。しかも罪がな かった(3)。 1 ルカ1:27、31、35、42(*) *RCJ訳は、ガラテヤ4:4が抜けている。 2 ヨハネ1:14、マタイ26:38 3 ヘブル4:15、7:26 問38 仲保者は、なぜ神でなくてはならなかったのか。 答 仲保者は、人間の本性を神の無限の怒りと死の力の下に沈み切らぬように支え防ぐため( 1)、ご自身の苦難と服従と執成しを価値あり効果あるものとするため(2)、また神の正義を満足さ せ(3)、神の好意を獲得し(4)、特選の民を買いとり(5)、彼らにみたまを与え(6)、彼らのすべての 敵を征服し(7)、彼らを永遠の救いに導くために(8)、神でなくてはならなかったのである。 1 行伝2:24、25、ロマ1:4、(ロマ4:25と比較)(*)、ヘブル9:14 *ロマ1:4とロマ4:25を比較 2 行伝20:28、ヘブル9:14、7:25-28 3 ロマ3:24-26 4 エペソ1:6、マタイ3:17 5 テトス2:13、14 6 ガラテヤ4:6 7 ルカ1:68、69、71、74 8 ヘブル5:8、9、9:11-15(*) *1648年版は、9:11-16と表記されている。 問39 仲保者は、なぜ人でなくてはならなかったのか。 答 仲保者は、わたしたちの本性を向上させ(1)、わたしたちのために、人間性において律法へ の服従をなしとげ(2)、苦しみを受け、執成しをなし(3)、わたしたちの弱さを思いやるために( 4)、また、わたしたちが神の子たる身分を授けられ(5)、慰められ、はばかることなく恵みのみ座 に近づくために(6)、人でなくてはならなかったのである。 1 ヘブル2:16 2 ガラテヤ4:4 3 ヘブル2:14、7:24、25 4 ヘブル4:15 5 ガラテヤ4:5
6 ヘブル4:16 問40 仲保者は、なぜ、一人格において、神でも人でもなければならなかったのか。 答 神と人を和解させる仲保者は、それぞれの性質の固有のわざが全人格のわざとして、わた したちのために受け入れられ(1)、また、わたしたちからより頼まれるために、自ら神でも人でも あり、しかも一人格においてそうでなければならなかったのである(2)。 1 マタイ1:21、23、3:17、ヘブル9:14 2 Ⅰペテロ2:6 問41 わたしたちの仲保者は、なぜイエスと名づけられたのか。 答 わたしたちの仲保者がイエスと名づけられたのは、ご自分の民をそのもろもろの罪から救 うからであった(1)。 1 マタイ1:21 問42 わたしたちの仲保者は、なぜキリストと名づけられたのか。 答 わたしたちの仲保者がキリストと名づけられたのは、聖霊を限りなく注がれて(1)、低い状 態においても高い状態においても、その教会の預言者(2)・祭司(3)・王(4)の職務を果たすために 聖別され、すべての権威と力を完全に与えられたからである(5)。 1 ヨハネ3:34、詩45:7 2 行伝3:21、22、ルカ4:18、21 3 ヘブル5:5-7、4:14,15 4 詩2:6、マタイ21:5、イザヤ9:6、7、ピリピ2:8-11 5 ヨハネ6:27、マタイ28:18-20 問43 キリストは、どのようにして預言者の職務を果たされるか。 答 キリストは、すべての時代に、彼のみたまとみ言葉によって(1)、いろいろの施行方法で( 2)、教会員の建徳と救いについてのすべての事柄において(3)、神のあますところのないみ旨(4)を 教会に示す(5)ことによって、預言者の職務を果たされる。 1 Ⅰペテロ1:10-12 2 ヘブル1:1、2 3 行伝20:32、エペソ4:11-13、ヨハネ20:31 4 ヨハネ15:15 5 ヨハネ1:18 問44 キリストは、どのようにして祭司の職務を果たされるか。 答 キリストは、ご自身を傷のないいけにえとして一度だけ神にささげて(1)、彼の民の罪のた めの和解となる(2)ことにより、また彼らのために絶えず執成しをする(3)ことによって、祭司の職 務を果たされる。 1 ヘブル9:14、28 2 ヘブル2:17 3 ヘブル7:25
問45 キリストは、どのようにして王の職務を果たされるか。 答 キリストは、世から一つの民をご自身のもとに召し出すこと(1)、彼が彼らを可見的に支配 する(2)手段である役員(3)と律法(4)と戒規とを彼らに与えることにより、その選民に救いの恵み を授けること(5)・彼らの服従に報いること(6)・彼らを罪のために正すこと(7)・彼らのすべての 誘惑と苦難の下で彼らを守り支えること(8)・彼らのすべての敵を抑制し征服すること(9)・ご自 身の栄光(10)と彼らの益(11)のためにすべての事柄を力強く統御することにより、また神を認め ず福音に従わないその他の人々に報復する(12)ことによって、王の職務を果たされる。 1 行伝15:14-16、イザヤ55:4、5、創世49:10、詩110:3 2 マタイ18:17、18、Ⅰコリント5:4、5 3 エペソ4:11、12、Ⅰコリント12:28 4 イザヤ32:22 5 行伝5:31 6 黙示22:12、2:10 7 黙示3:19 8 イザヤ63:9 9 Ⅰコリント15:25、詩110篇 10 ロマ14:10、11 11 ロマ8:28 12 Ⅱテサロニケ1:8、9、詩2:8、9 問46 キリストの低い状態とは、何であったか。 答 キリストの低い状態とは、彼がわたしたちのために自らその栄光をむなしくし、胎に宿ら れたこと・出生・生涯・死において、またその死後も復活まで、自分の上にしもべの形をとっ た、あのいやしい状態であった(1)。 1 ピリピ2:6-8、ルカ1:31、Ⅱコリント8:9、行伝2:24 問47 キリストは、胎に宿られたことと出生において、どのようにしてご自身を低くされた か。 答 キリストは、胎に宿られたことと出生において、彼は全くの永遠からみ父のふところにい る神のみ子でありながら、時満ちて、低い身分の女によって成り、彼女から生まれ、そして普通 以上の屈辱的ないろいろな境遇をすごす人の子となることをよしとされたことによって、ご自身 を低くされた(1)。 1 ヨハネ1:14、18、ガラテヤ4:4、ルカ2:7 問48 キリストは、その生涯において、どのようにしてご自身を低くされたか。 答 キリストは、その生涯において、律法に服従して(1)、それを完全に成就した(2)ことによ り、また人間性に共通なものであれ、特に彼のあの低い状態に伴うものであれ(3)、この世のはず かしめ(4)・サタンの誘惑(5)・肉の弱さと戦うことによって、ご自身を低くされた。 1 ガラテヤ4:4 2 マタイ5:17、ロマ5:19 3 ヘブル2:17、18、4:15、イザヤ52:13、14
4 詩22:6、ヘブル12:2、3 5 マタイ4:1-12、ルカ4:13 問49 キリストは、その死において、どのようにしてご自身を低くされたか。 答 キリストは、その死において、ユダに裏切られ(1)・弟子たちに捨てられ(2)・世から軽べつ 拒絶され(3)・ピラトによって罪に定められ・迫害者たちに虐待された(4)後、また死の恐れや暗 黒の力と戦い・神のみ怒りの重さを感じ耐えた(5)後、罪のための供え物として(6)、十字架の苦 しい・恥ずかしい・のろわれた死を耐え忍んでその命を捨てた(7)ことによって、ご自身を低くさ れた。 1 マタイ27:4 2 マタイ26:56 3 イザヤ53:2、3 4 マタイ27:26-50、ヨハネ19:34 5 ルカ22:44、マタイ27:46 6 イザヤ53:10 7 ピリピ2:8、ヘブル12:2、ガラテヤ3:13 問50 キリストの死後の低い状態は、どの点にあったか。 答 キリストの死後の低い状態は、彼が葬られたこと(1)と、三日目まで死者の状態にあって死 の力の下にとどまっていたこと(2)、すなわち「陰府に下った」という言葉で従来表明されていたこ とであった。 1 Ⅰコリント15:3、4 2 詩16:10、行伝2:24-27、31(*)、ロマ6:9、マタイ12:40 *詩16:10を行伝2:24-27、31と比較のこと 問51 キリストの高い状態とは、何であったか。 答 キリストの高い状態は、彼の復活(1)、昇天(2)、み父の右に座していること(3)、世をさばく ための再臨(4)を含んでいる。 1 Ⅰコリント15:4 2 マルコ16:19 3 エペソ1:20 4 行伝1:11、17:31 問52 キリストは、その復活において、どのようにして高くされたか。 答 キリストは、その復活において、次のように高くされた。すなわち、キリストは死において 朽ち果てず(彼が死に支配されているはずはなかったからである(1))、彼が受難したのと全く同 じ本質的属性をもったままの(2)(しかしこの生涯に属する死滅性や他の共通の弱さはもたない) 体が真実に彼の霊魂に結合されて(3)、ご自身の力により、三日目に、死人の中から甦えられた (4)。そのことによって彼は、ご自分を神の子であり(5)、神の義を満足させており(6)、死と死の 力をもつ者とに打ち勝っており(7)、また生者と死者の主である、と宣言された(8)。彼はこれら すべてのことを、その教会の首(かしら)(9)としての公人(10)として、教会員を義とし(1 1)、恵みに生かし(12)、敵から守り(13)、また彼らが終りの日に死人の中から復活することを保 証する(14)ために、なされたのである。
1 行伝2:24、27 2 ルカ24:39 3 ロマ6:9、黙示1:18 4 ヨハネ10:18 5 ロマ1:4 6 ロマ8:34 7 ヘブル2:14 8 ロマ14:9 9 エペソ1:20、22、23、コロサイ1:18 10 Ⅰコリント15:21、22 11 ロマ4:25 12 エペソ2:1、5:6、コロサイ2:12 13 Ⅰコリント15:25-27 14 Ⅰコリント15:20 問53 キリストは、その昇天において、どのように高くされたか。 答 キリストは、その昇天において、次のように高くされた。すなわち、復活の後、たびたび 使徒たちに現われて交わり、彼らに神の国にかかわることを語り(1)、万国民に福音を宣べ伝える べき命令を与え(2)、復活後四十日たって、人間性において、わたしたちの首(かしら)として (3)、敵に打ち勝って(4)可見的に最高の天にのぼられた。そこで人々のために賜物を受け(5)、そ こへわたしたちの心をひき上げ(6)、わたしたちのために場所を用意する(7)ためである。彼ご自 身、今そこにおられ、世の終りの再臨までい続けられる(8)。 1 行伝1:2、3 2 マタイ28:19、20 3 ヘブル6:20 4 エペソ4:8 5 行伝1:9-11、エペソ4:10、詩68:18(19) 6 コロサイ3:1、2 7 ヨハネ14:3 8 行伝3:21 問54 キリストは、神の右に座していることにおいて、どのようにして高くされているか。 答 キリストは、神の右に座していることにおいて、次のように高くされている。すなわち、彼 は神・人として、満ちあふれる喜び(1)、栄光(2)、また天地のすべてのものを治める権威(3)を もって、父なる神の最高の愛顧に入れられ(4)、彼の教会を集め、守り、彼らの敵を征服し、その 役員と民に賜物と恵みを与え(5)、また彼らのために執り成される(6)。 1 行伝2:28(詩16:11と比較)(*) * 行伝2:28と詩16:11を比較 2 ヨハネ17:5 3 エペソ1:22、Ⅰペテロ3:22 4 ピリピ2:9 5 エペソ4:10-12、詩110篇 6 ロマ8:34
問55 キリストは、どのようにして執り成されるか。 答 キリストは、次のようにして執り成される。すなわち、地上での彼の従順と犠牲のいさお しによって(1)、わたしたちの性質において絶えず天にいますみ父の前に出ること(2)、そのいさお しをすべての信者に適用するという彼のみ心を宣言すること(3)・彼らに対するすべての訴えに答 えること(4)・彼らのために、日ごとの失敗にもかかわらず平和な良心(5)と、はばかることなく恵 みのみ座に近づくこと(6)と、彼ら自身(7)とその奉仕(8)が受け入れられることを獲得して下さる ことによってである。 1 ヘブル1:3 2 ヘブル9:12、24 3 ヨハネ3:16、17:9、20、24 4 ロマ8:33、34 5 ロマ5:1、2、Ⅰヨハネ2:1、2 6 ヘブル4:16 7 エペソ1:6 8 Ⅰペテロ2:5 問56 キリストは、世をさばくための再臨において、どのようにして高くされるか。 答 キリストは、世をさばくための再臨において、次のように高くされる。すなわち、よこしま な人々によって不正にさばかれ、罪に定められた(1)彼が、終りの日に、大いなる力をもち(2)、ご 自身とみ父との栄光の全き現われをもって、聖なるすべてのみ使たちと共に(3)、叫びと天使のか しらの声と神のラッパの鳴り響くうちに(4)、義をもってこの世界をさばくために(5)再臨される。 1 行伝3:14、15 2 マタイ24:30 3 ルカ9:26、マタイ25:31 4 Ⅰテサロニケ4:16 5 行伝17:31 問57 キリストは、彼の仲保によって、どのような利益を獲得されたか。 答 キリストは、彼の仲保によって、あがない(1)と、恵みの契約の他のすべての利益(2)とを獲 得された。 1 ヘブル9:12 2 Ⅱコリント1:20 9 贖罪の適用 問58 わたしたちは、どのようにして、キリストが獲得された利益にあずかる者とされるよう になるか。 答 わたしたちは、キリストが獲得された利益を、わたしたちに適用されることによって(1)、 それにあずかる者とされる。それは特に聖霊なる神のみわざである(2)。 1 ヨハネ1:11、12 2 テトス3:5、6
1 外的召命と可見教会 問59 だれが、キリストのあがないにあずかる者とされるか。 答 あがないは、キリストがそれを買いとられたすべての人々に、確実に適用され、有効に伝 達される(1)。彼らは、時が来て、聖霊により、福音に従って、キリストを信じることができるよ うにされる(2)。 1 エペソ1:13,14、ヨハネ6:37,39、10:15,16 2 エペソ2:8、Ⅱコリント4:13 問60 福音を聞いたことがなく、従ってイエス・キリストを知らず、彼を信じない人々は、本 性の光による彼らの生活によって、救われることができるか。 答 福音を聞いたことがなく(1)、イエス・キリストを知らず(2)、彼を信じない人々は、本性の 光(3)や自分の告白するその宗教のおきて(4)に従って生活を形成するのに、どれほど熱心であっ ても、救われることはできない(5)。また、キリストおひとりのほか、他の何物にも彼らの救いは ない(6)。キリストはその体なる教会のみの救い主であられる(7)。 1 ロマ10:14 2 Ⅱテサロニケ1:8,9、エペソ2:12、ヨハネ1:10-12 3 Ⅰコリント1:20-24 4 ヨハネ4:22、ロマ9:31,32、ピリピ3:4-9 5 ヨハネ8:24、マルコ16:16 6 行伝4:12 7 エペソ5:23 問61 福音を聞き、教会生活をする者は、みな救われるか。 答 福音を聞き、見える教会の生活をする者が、みな救われるのではない。ただ、見えない教 会の真の会員である者のみが救われる(1)。 1 ヨハネ12:38-40、ロマ9:6、マタイ22:14、7:21、ロマ11:7 問62 見える教会とは、何であるか。 答 見える教会とは、世のすべての時代・すべての場所にあって、真の宗教を告白するすべて の者と(1)、彼らの子供たち(2)とから成る一つの社会である。 1 Ⅰコリント1:2、12:13、ロマ15:9-12、黙示7:9、 詩2:8、22:27-31(28-32)、45:17(18)、マタイ28:19、20、イザヤ59:21 2 Ⅰコリント7:14、行伝2:39、ロマ11:16、創世17:7 問63 見える教会の特別な特権とは、何であるか。 答 見える教会は、神の特別な配慮と統治の下にあること(1)、すべての敵の反抗にもかかわら ず、すべての時代に保護され保存されること(2)、聖徒の交わりと、救いの普通の手段(3)と、だ れでもキリストを信ずる者は救われ(4)、彼にくる者は一人も除外されないということ(5)を証しす
る福音の奉仕における全会員へのキリストによる恵みの提供とを受けることの特権をもってい る。 1 イザヤ4:5、6、Ⅰテモテ4:10 2 詩115篇、イザヤ31:4,5、ゼカリヤ12:2-4,8,9 3 行伝2:39,42 4 詩147:19,20、ロマ9:4、エペソ4:11,12、マルコ16:15,16 5 ヨハネ6:37 問64 見えない教会とは、何であるか。 答 見えない教会とは、首(かしら)なるキリストの下に、過去・現在・未来を通して、一つ に集められる選民の全員である(1)。 1 エペソ1:10,22,23、ヨハネ10:16、11:52 2 不可見教会と聖霊の恵み 問65 見えない教会の会員は、キリストによって、どんな特別の利益を受けるか。 答 見えない教会の会員は、キリストによって、恵みと栄光とにおいて彼との結合と交わりを 受ける(1)。 1 ヨハネ17:21、エペソ2:5,6、ヨハネ17:24 問66 選民がえるキリストとの結合とは、何であるか。 答 選民がえるキリストとの結合とは、神の恵みのみわざであって(1)、それによって彼らは、 首(かしら)であり夫であるキリストに、霊的に・神秘的に・しかも現実に・分離できないよう に結合されるのである(2)。それは、彼らの有効召命においてなされる(3)。 1 エペソ1:22、2:6-8 2 Ⅰコリント6:17、ヨハネ10:28、エペソ5:23,30 3 Ⅰペテロ5:10、Ⅰコリント1:9 問67 有効召命とは、何であるか。 答 有効召命とは、神の全能の力と恵みのみわざであって(1)、それによって神は(選民に対す る自由な特別な愛からであって、神をその方へ動かす彼らのうちにある何ものからでもない)( 2)、よしとせられる時に、み言葉とみたまによって、イエス・キリストヘ彼らを招き寄せ(3)、彼 らの心を救うように啓蒙し(4)、彼らの意志を新たにして力強く決定し(5)、このようにして彼ら が(自ら罪によって死んだ者だけれども)彼の召命に自由に答え、そこに提供され伝達される恵 みを受け奉じることを欲し、またできるようにされるのである(6)。 1 ヨハネ5:25、エペソ1:18-20、Ⅱテモテ1:8,9 2 テトス3:4,5、エペソ2:4,5,7-9、ロマ9:11 3 Ⅱコリント5:20(Ⅱコリント6:1、2と比較)、ヨハネ6:44、Ⅱテサロニケ2:13,14 4 行伝26:18、Ⅰコリント2:10,12 5 エゼキエル11:19、36:26,27、ヨハネ6:45 6 エペソ2:5、ピリピ2:13、申命30:6
問68 選民のみが、有効に召命されるのか。 答 すべての選民、そして選民のみが、有効に召命される(1)。他の者でも、み言葉の奉仕に よって外的に召命され(2)、みたまのある程度の一般的働きをうけられるし、またしばしばうける けれども(3)、彼らは提供された恵みを故意に無視し、軽蔑するために、彼らの不信仰の中に当然 捨ておかれて、決して真実にイエス・キリストにくることをしないのである(4)。 1 行伝13:48 2 マタイ22:14 3 マタイ7:22、13:20,21、ヘブル6:4-6(*) * ヘブル6:4-5が正しい。 4 ヨハネ12:38-40、行伝28:25-27、ヨハネ6:6465、詩81:1112 問69 見えない教会の会員がキリストともつ恵みの交わりとは、何であるか。 答 見えない教会の会員がキリストともつ恵みの交わりとは、彼らが義とされること(1)・子と されること(2)・聖とされること・またその他この世でキリストとの結合を示すすべてのものにお いて(3)、キリストの仲保の力にあずかることである。 1 ロマ8:30 2 エペソ1:5 3 Ⅰコリント1:30 問70 義とされることとは、何であるか。 答 義とされることとは、罪人に対して価なしに与えられる神の恵みの行為であって(1)、神は それによって彼らのすべての罪をゆるし、彼らの人格をみ前に義として受け、認められる(2)。そ れは、彼らのうちに生じたり、彼らによってなされる何かのためではなく(3)、ただ神によって彼 らに転嫁され、またただ信仰によって受けられる(4)キリストの完全な服従と十分な賠償のためで ある(5)。 1 ロマ3:22,24,25(*)、ロマ4:5(**) * ロマ3:23-25が正しい。 ** 松谷好明訳にはなし 2 Ⅱコリント5:19,21、ロマ3:22,24,25,27,28 3 テトス3:5,7、エペソ1:7 4 行伝10:43、ガラテヤ2:16、ピリピ3:9 4 ロマ5:17-19、ロマ4:6-8 問71 義とされることは、どのようにして、価なしに与えられる神の恵みの行為なのか。 答 キリストは、義とされる者のために、その服従と死によって、神の義に対してふさわしく 真実で十分な賠償をされたけれども(1)、しかし神は、彼らから要求したはずの賠償を保証人から 受け、しかもこの保証人として神ご自身のひとり子を備えて(2)、彼の義を彼らに転嫁し(3)、彼 らを義とするためには、それもまた神の賜物(4)である信仰以外の何ものをも彼らからは要求なさ らない(5)のだから、彼らが義とされることは、彼らにとって、価なしに与えられる恵みによるの である(6)。 1 ロマ5:8-10,19 2 Ⅰテモテ2:5、6、ヘブル10:10、マタイ20:28、ダニエル9:24,26、
イザヤ53:4-6,10-12、ヘブル7:22、ロマ8:32、Ⅰペテロ1:18,19 3 Ⅱコリント5:21 4 エペソ2:8 5 ロマ3:24,25 6 エペソ1:7 問72 義とする信仰とは、何であるか。 答 義とする信仰とは、神のみ霊(1)とみ言葉(2)とによって罪人の心情に働く一つの救いの恵み である(3)。それによって彼は、自分の罪と悲惨について、また失われた状態から回復する力が自 らの中にも他のすべての被造物の中にもないことについて確信させられ(4)、福音の約束の真理に 同意するのみではなく(5)、罪のゆるしのため(6)、また救いのために神のみ前に自分の人格を義 として受け認められるために(7)、福音の中に提示されているキリストとその義を受け入れ、より 頼むのである。 1 Ⅱコリント4:13、エペソ1:17-19 2 ロマ10:14、17 3 ヘブル10:39 4 行伝2:37、16:30、ヨハネ16:8,9、ロマ5:6、エペソ2:1、行伝4:12 5 エペソ1:13 6 ヨハネ1:12、行伝16:31、10:43 7 ピリピ3:9、行伝15:11 問73 信仰は、どのようにして、罪人を神のみ前に義とするか。 答 信仰が罪人を神のみ前に義とするのは、信仰に常に伴う他の恵みのゆえにでもなく、信仰 の実である善行のゆえにでもなく(1)、また信仰の恵みとか信仰による何らかの行為とかが、彼を 義とするために彼に転嫁されるというのでもなく(2)、信仰は、罪人がキリストとその義とを受け 適用される手段だからにすぎない(3)。 1 ガラテヤ3:11、ロマ3:28 2 ロマ4:5(ロマ10:10と比較)(*) * ロマ4:5とロマ10:10を比較 3 ヨハネ1:12、ピリピ3:9、ガラテヤ2:16 問74 子とすることとは、何であるか。 答 子とすることとは、神のひとり子イエス・キリストにおいて、またキリストのゆえに(1)、 価なしに与えられる神の恵みの行為であって(2)、それによって、義とされた者はみな、神の子の 数に入れられ(3)、み名を記され(4)、神のみ子の霊を与えられ(5)、父としての神の保護と配慮の 下に置かれ(6)、神の子の自由と特権をことごとく許され、すべての約束をつぐ者、また栄光の中 にキリストと共同の相続人とされるのである(7)。 1 エペソ1:5、ガラテヤ4:4,5 2 Ⅰヨハネ3:1 3 ヨハネ1:12 4 Ⅱコリント6:18、黙示3:12 5 ガラテヤ4:6 6 詩103:13、箴言14:26、マタイ6:32
7 ヘブル6:12、ロマ8:17 問75 聖とすることとは、何であるか。 答 聖とすることとは、神の恵みのみわざであって、それによって、きよくなるようにと神が世 の造られる前から選んでおられた者たちが、時至って、キリストの死と復活を彼らに適用する(1) みたまの力強い働きにより(2)、神の形に従い、全人を新たにされる(3)。それは、命に至る悔改 めの種と他のすべての救いの恵みを彼らの心に入れ(4)、彼らがますます罪に死に新しい命に生き かえって行くように(5)、これらの恵みをかき立て、増し加え、強めるのである(6)。 1 ロマ6:4-6 2 エペソ1:4、Ⅰコリント6:11、Ⅱテサロニケ2:13 3 エペソ4:23,24 4 行伝11:18、Ⅰヨハネ3:9 5 ロマ6:4,6,14、ガラテヤ5:24 6 ユダ20、ヘブル6:11,12、エペソ3:16-19、コロサイ1:10,11 問76 命に至る悔改めとは、何であるか。 答 命に至る悔改めとは、神のみたま(1)とみ言葉(2)によって罪人の心情に働く一つの救いの恵 みである(3)。それによって、彼は自分の罪について、その危険さばかりでなく(4)、その汚らわし さやいとわしさを知り自覚し(5)、また後悔している者へのキリストにある神のあわれみをも悟っ て(6)、大いに罪を悲しみ(7)憎む(8)ので、全くそれを捨てて神に帰り(9)、新しい服従の道をいつ も神と共に歩むように目差し努力するのである(10)。 1 ゼカリヤ12:10 2 行伝11:18,20,21 3 Ⅱテモテ2:25 4 エゼキエル18:28,30,32、ルカ15:17,18、ホセア2:6,7(2:8,9) 5 エゼキエル36:31、イザヤ30:22 6 ヨエル2:12,13 7 エレミヤ31:18,19 8 Ⅱコリント7:11 9 行伝26:18(*)、エゼキエル14:6、列王上8:47,48 * 1648年版の26:28は誤植 10 詩119:6,59,128、ルカ1:6、列王下23:25 問77 義とすることと聖とすることとは、どこが違っているか。 答 聖とすることは義とすることと、分かつことのできないように結合しているが(1)、それで も次の点で違っている。義とすることにおいて、神はキリストの義を転嫁するのであるが(2)、聖 とすることにおいては、みたまが恵みを注いで、それを用いることができるようにする(3)。前者 では、罪がゆるされるのであるが(4)、後者では、罪が征服される(5)。一方は、すべての信者を 神の報復的怒りから一様に解放するのであり、しかもこの世でそれを完全になし、決して彼らが 罪に定められないようにする(6)。ところが他方は、すべての人に同様にでなく(7)、まただれの場 合でも、この世では完成しないで(8)、ただ完成へと成長するのである(9)。 1 Ⅰコリント6:11、1:30 2 ロマ4:6,8
3 エゼキエル36:27 4 ロマ3:24,25 5 ロマ6:6,14 6 ロマ8:33,34 7 Ⅰヨハネ2:12-14、ヘブル5:12-14 8 Ⅰヨハネ1:8,10 9 Ⅱコリント7:1(*)、ピリピ3:12-14 * 1658年版による。1648年版の7:2は誤り 問78 信者の聖とされることの未完成は、どこからくるのであるか。 答 信者の聖とされることの未完成は、彼らのすべての部分に宿っている罪の残根と、みたま に反する肉の絶えざる欲情とからくる。それによって彼らは、しばしば誘惑に迷わされ、多くの 罪に陥り(1)、あらゆる彼らの霊的奉仕において妨げられ(2)、彼らの最上のわざでさえも、神の み前には不完全であり、汚れたものである(3)。 1 ロマ7:18,23、マルコ14:66-72、ガラテヤ2:11,12 2 ヘブル12:1 3 イザヤ64:6(64:5)、出エジプト28:38 問79 真の信者は、その未完成や、多くの誘惑と罪に襲われることによって、恵みの状態から 落ちることはないだろうか。 答 真の信者は、神の変わらぬ愛と(1)、彼らに堅忍を与えるという聖定と契約(2)・彼らをキリ ストから引き離すことのできぬ結合(3)・彼らのためのキリストの絶えざる執成し(4)・また彼らの うちに宿るみたまと神の種によって(5)、恵みの状態から全く、あるいは最後的に落ちるなどとい うようなことはありえないばかりか(6)、神のみ力によって、信仰により、救いに至るまで守られ る(7)。 1 エレミヤ31:3 2 Ⅱテモテ2:19、ヘブル13:20,21、サムエル下23:5 3 Ⅰコリント1:8,9 4 ヘブル7:25、ルカ22:32 5 Ⅰヨハネ3:9、2:27 6 エレミヤ32:40、ヨハネ10:28 7 Ⅰペテロ1:5 問80 真の信者は、恵みの状態にあること、およびその状態で救いに至るまで保たれるという ことを、間違いなく確信できるか。 答 真実にキリストを信じ、そのみ前に全き良心をもって歩むことを務めるほどの者は(1)、特 別な啓示がなくても、神の約束の真理に基づく信仰により、また、命の約束が与えられたそれら の恵みを自分のうちでわきまえることができるようにし(2)・彼らの霊と共に、彼らが神の子であ ることを証しする(3)ところのみたまによって、彼らが恵みの状態にあり、またその状態で救いに 至るまで保たれることを、間違いなく確信される(4)。 1 Ⅰヨハネ2:3 2 Ⅰコリント2:12、Ⅰヨハネ3:14,18,19,21,24、4:13,16、ヘブル6:11,12 3 ロマ8:16
4 Ⅰヨハネ5:13 問81 すべての真の信者は、いつでも、彼らが現に恵みの状態にあり、救われるのだというこ とを確信しているか。 答 恵みと救いの確信は、信仰の本質ではないので(1)、真の信者もそれをえるまでには、長い 間かかるかもしれない(2)。また、それを与えられてからでも、種々の病的不安や罪や誘惑や一時 的な遺棄によって、弱められ、とぎれたりすることはあろうが(3)、神のみたまの臨在と支えなし に捨ておかれることはないので、全き絶望に沈むことからは守られる(4)。 1 エペソ1:13 2 イザヤ50:10、詩88篇 3 詩77:1-12(77:2-13)、雅歌5:2,3,6、 詩51:8,12(51:10,14)、31:22(31:23)、22:1(22:2) 4 Ⅰヨハネ3:9、ヨブ13:15、詩73:15,23、イザヤ54:7-10 問82 見えない教会の会員がキリストと共にもつ、栄光における交わりとは、何であるか。 答 見えない教会の会員がキリストと共にもつ、栄光における交わりとは、この世にあり(1)、 死の直後からあり(2)、そしてついに、復活と審判の日に完成されるものである(3)。 1 Ⅱコリント3:18 2 ルカ23:43 3 Ⅰテサロニケ4:17 問83 見えない教会の会員がこの世で享受する、キリストと共にもつ栄光における交わりと は、何であるか。 答 見えない教会の会員は、首(かしら)なるキリストの肢体であり、それゆえ彼にあって、 彼が完全に所有しておられる栄光に関与しているので、この世で、キリストと共なる栄光の初穂 を分有している(1)。またその保証として、神の愛の自覚(2)、良心の平和・聖霊による喜び・栄 光の望みを享受する(3)。反対に、神の報復的み怒りの自覚・良心の恐れ・審判の恐るべき予想 が、悪人たちにとって、死後受ける苦痛の始まりであるのと同様である(4)。 1 エペソ2:5、6 2 ロマ5:5(Ⅱコリント1:22と比較)(*) * ロマ5:5を2コリント1:22と比較 3 ロマ5:1,2、14:17 4 創世4:13、マタイ27:4、ヘブル10:27、ロマ2:9、マルコ9:44 10 死と終末 問84 すべての人が死ぬか。 答 死は、罪が支払う報酬として威嚇されているので(1)、一度だけ死ぬことがすべての人に定 まっている(2)。それは、すべての人が罪を犯したからである(3)。 1 ロマ6:23 2 ヘブル9:27
3 ロマ5:12 問85 死が罪の支払う報酬であるのなら、なぜ義人は、そのすべての罪がキリストにおいて許 されているのに、死から解放されていないのか。 答 義人は、終りの日に死そのものから解放されるし、死にあっても、死のとげとのろいから 解放されている(1)。それゆえ、彼らは死にはするが、それは神の愛から出るのであって(2)、罪と 悲惨から彼らを全く自由にするため(3)、また栄光におけるさらに深いキリストとの交わりを可能 にするためであり、彼らは死に際して、それにはいるのである(4)。 1 Ⅰコリント15:26,55,57(*)、ヘブル2:15 * Ⅰコリント15:26,56が正しい。 2 イザヤ57:1,2、列王下22:20 3 黙示14:13、エペソ5:27 4 ルカ23:43、ピリピ1:23 問86 見えない教会の会員が死の直後に享受する、栄光におけるキリストとの交わりとは、何 であるか。 答 見えない教会の会員が死の直後に享受する、キリストと共にもつ栄光における交わりと は、次のことにある。すなわち、彼らの魂は、その時全く聖くされて(1)最高の天に受け入れられ (2)、そこで光と栄光のうちにいます神のみ顔を仰ぎ(3)、彼らの体の完全なあがないを待ってい る(4)。その体は、死にあってもなお続いてキリストに結合され(5)、終りの日に彼らの魂に再び 結合されるまで(6)、床にあるようにその墓に休息する(7)。これと反対に、悪人の魂は、その死 の時に地獄に投げ入れられ、そこで激しい苦痛と全くの暗黒の中にとどまり、また彼らの体は、 大いなる日の復活と審判まで、獄屋にあるように閉じ込められる(8)。 1 ヘブル12:23 2 Ⅱコリント5:1,6,8、ピリピ1:23(行伝3:21、エペソ4:10と比較)(*) * ピリピ1:23を行伝3:21、エペソ4:10と比較 3 Ⅰヨハネ3:2、Ⅰコリント13:12 4 ロマ8:23、詩16:9(*) * 1658年版による。1648年版の19:6は誤り 5 Ⅰテサロニケ4:14 6 ヨブ19:26,27 7 イザヤ57:2 8 ルカ16:23,24、行伝1:25、ユダ6,7 問87 復活について、わたしたちは何を信じなければならないか。 答 わたしたちは、次の点を信じなければならない。すなわち、終りの日には、正しい者も正 しくない者も同様に、一般的な死人の復活がある(1)。その時生きながらえている人々は、一瞬に して変えられる。また死人については、墓に置かれた同じ体が、その時再び永遠にその魂に結合 されて、キリストのみ力によって、よみがえらせられる(2)。正しい者の体は、キリストのみたま により、また彼らの首(かしら)であるキリストの復活の力によって、強いもの、霊のもの、朽 ちないものによみがえらせられ、キリストの栄光の体に似たものとされる(3)。また悪人の体は、 彼らにそむかれた審判者キリストによって恥辱によみがえらせられる(4)。 1 行伝24:15
2 Ⅰコリント15:51-53、Ⅰテサロニケ4:15-17、ヨハネ5:28,29 3 Ⅰコリント15:21-23,42-44、ピリピ3:21 4 ヨハネ5:27-29、マタイ25:33 問88 復活後直ちに何が続くか。 答 復活後直ちに、み使と人間への一般的な、また最後の審判が続く(1)。その日その時を、だ れも知らない。それは、すべての人が目をさまして祈り、主の来臨のために常に備えをするため である(2)。 1 Ⅱペテロ2:4、ユダ6,7,14,15、マタイ25:46 2 マタイ24:36,42,44、ルカ21:35,36 問89 審判の日に、悪人には何がなされるか。 答 審判の日に悪人は、キリストの左側に置かれ(1)、明白な証拠と彼ら自身の良心の十分な納 得に基づいて(2)、彼らに対して判決された恐ろしいが正当な定罪の宣告を受け(3)、そこで神の 好意あるみ前と、キリスト・聖徒・全天使の栄光に輝く交わりとから捨てられ、地獄に投げ入れ られて、永遠に、悪魔とその使たちと共に、体と魂との両方の言い尽しえない苦痛をもって罰せ られる(4)。 1 マタイ25:33 2 ロマ2:15,16 3 マタイ25:41-43 4 ルカ16:26、Ⅱテサロニケ1:8,9 問90 審判の日に、義人には何がなされるか。 答 審判の日に義人は、雲に包まれてキリストのもとに引き上げられて(1)、キリストの右側に 置かれ、そこで公に受け入れられ無罪を宣言されて(2)、捨てられたみ使や人間をキリストと共に さばき(3)、また天に受け入れられる(4)。そこで彼らは完全・永遠にすべての罪と悲惨から解放 され(5)、考えも及ばぬ喜びに満たされ(6)、体と魂の両方において・無数の聖徒やみ使と共にな ることにおいて(7)・特に父なる神と主イエス・キリストと聖霊を永遠に直接見て喜ぶことにおい て、完全に聖(きよ)く幸いにされる(8)。これこそ、見えない教会の会員が、復活と審判の日 に、栄光のうちにキリストと共に享受する十全で十分な交わりである。 1 Ⅰテサロニケ4:17 2 マタイ25:33、10:32 3 Ⅰコリント6:2,3 4 マタイ25:34,46 5 エペソ5:27、黙示14:13 6 詩16:11 7 ヘブル12:22,23 8 Ⅰヨハネ3:2、Ⅰコリント13:12、Ⅰテサロニケ4:17,18 3 生活篇
聖書が主に、神について信ずるよう、わたしたちに教えているところを見たので、次に、聖 書が人間の義務として求めるところを考察する。 1 十誡 問91 神が人間に求められる義務は、何であるか。 答 神が人間に求められる義務は、啓示されたみ心に服従することである(1)。 1 ロマ12:1,2、ミカ6:8、サムエル上15:22 問92 神は人間に、服従の規準として、最初、何を啓示されたか。 答 無罪の状態のアダムに、またアダムにおいて全人類に啓示された服従の規準は、善悪を知 る木の実を食べてはならないという特別な命令の外には、道徳律法であった(1)。 1 創世1:26,27、ロマ2:14,15、10:5、創世2:17 問93 道徳律法とは何であるか。 答 道徳律法とは、身も魂も人間全体の状態と性向において(1)、また神と人とに負うている聖 と義のすべての義務の遂行において(2)、それに対する人格的な完全な不断の一致服従を各人に 命じ拘束し、またそれを守れば命を与えることを約束し、破れば死を報いると威嚇している(3)、 人類に対する神のみ心の宣言である。 1 申命5:1-3,31,33(*)、ルカ10:26,27、ガラテヤ3:10、Ⅰテサロニケ5:23 * 松谷訳は申命5:1,21,32,33とする。1648年版が読みずらくなっている。 2 ルカ1:75、行伝24:16 3 ロマ10:5、ガラテヤ3:10,12 問94 道徳律法は、堕落以後の人間にとっても、何かの効用があるか。 答 堕落以後だれも、道徳律法によって義と命に至ることはできないとはいえ(1)、それには、 すべての人間に共通な大きな効用があると同様に、再生しない者または再生した者に、それぞれ 特有の大きな効用がある(2)。 1 ロマ8:3、ガラテヤ2:16 2 Ⅰテモテ1:8 問95 道徳律法は、すべての人間に、どのような効用があるか。 答 道徳律法は、すべての人間に、次のような効用がある。すなわち、彼らに神のきよい性質 とみ心と(1)、それらに従って歩むよう彼らを拘束する義務とを教え(2)、それを守れない彼らの 無能力と、性質・心情・生活の罪深い汚れとを悟らせ(3)、彼らを罪と悲惨の自覚においてへり くだらせ(4)、またそれによって彼らに、キリストを必要としていることと(5)、その服従の完全性 を一層明らかに認めさせるのである(6)。 1 レビ11:44,45、20:7,8、ロマ7:12 2 ミカ6:8、ヤコブ2:10,11 3 詩19:11,12、ロマ3:20、7:7 4 ロマ3:9,23
5 ガラテヤ3:21,22 6 ロマ10:4 問96 道徳律法は、再生しない者にとって、どのような特有の効用があるか。 答 道徳律法は、再生しない者にとって、次の効用がある。すなわち、来たるべき神のみ怒り からのがれるように彼らの良心を呼びさまし(1)、彼らをキリストに追いやる(2)。あるいは、彼ら が罪の状態と習慣を続けるならば、彼らを弁解の余地なき者とし(3)、罪ののろいにまかせる( 4)。 1 Ⅰテモテ1:9,10 2 ガラテヤ3:24 3 ロマ1:20(ロマ2:15と比較)(*) * ロマ1:20とロマ2:15を比較 4 ガラテヤ3:10 問97 道徳律法は、再生した者にとって、どのような特有の効用があるか。 答 再生してキリストを信ずる者たちは、わざの契約としての道徳律法から解放されており( 1)、従って、それによって義とされもせず(2)、罪に定められもしない(3)とはいえ、すべての人間 と彼らとに共通な道徳律法の一般的効用の外に、次のような特有の効用がある。すなわち、彼ら の代りに、また彼らの益のために、キリストが律法を成就し、律法ののろいを受けられたことの ゆえに、彼らがどれほど多くキリストに負うているかを示し(4)、またそれによって、彼らを一層 の感謝にかり立て(5)、彼らの服従の規準としての道徳律法に自分をかなわせるよう一層意を用い ることにおいて、その感謝を表わさせる(6)。 1 ロマ6:14、7:4,6、ガラテヤ4:4,5 2 ロマ3:20 3 ガラテヤ5:23、ロマ8:1 4 ロマ7:24,25、ガラテヤ3:13,14、ロマ8:3,4 5 ルカ1:68,69,74,75、コロサイ1:12-14 6 ロマ7:22、12:2、テトス2:11-14 問98 道徳律法は、どこに要約的に包含されているか。 答 道徳律法は、十誡のうちに要約的に包含されている。これは、シナイ山で神のみ声によっ て申し渡され、神によって二枚の石の板に書きつけられ(1)、出エジプト記第二〇章に記録されて いる。その初めの四つの戒めは、神に対するわたしたちの義務を、ほかの六つの戒めは、人に対 するわたしたちの義務を含んでいる(2)。 1 申命10:4、出エジプト34:1-4 2 マタイ22:37-40 問99 十誡の正しい理解のためには、どのような規則が守られなければならないか。 答 十誡の正しい理解のためには、次の規則が守られなければならない。すなわち、 1 律法は完全であり、全人においてその義に全く一致し、またいつまでも完全な服従をす るように、すべての人間を拘束する。従って、すべての義務に対する最高度の完全さを要求し、
またすべての罪の最少度をも禁ずる(1)。 1 詩19:7(8)、ヤコブ2:10、マタイ5:21-48 2 律法は霊的であり、従って言葉・わざ・挙動と同様に、理性・意志・感情・霊魂の他のあ らゆる働きにも及ぶ(1)。 1 ロマ7:14、申命6:5。マタイ22:37-39と比較せよ。(*)(**) * 申命6:5とマタイ22:37-39と比較 ** マタイ5:21,22,27,28,36-48 3 同一のことが、さまざまの関係で、いくつかの戒めの中に命じられ、あるいは禁じられて いる。 1 コロサイ3:5、アモス8:5、箴言1:9、Ⅰテモテ6:10 4 義務が命じられている場合には、反対の罪が禁じられており(1)、また罪が禁じられている 場合には、反対の義務が命じられている(2)。そのように、約束が付加されている場合には、反対 の威嚇が含まれており(3)、また威嚇が付加されている場合には、反対の約束が含まれている( 4)。 1 イザヤ58:13、申命6:13。マタイ4:9,10、マタイ15:4-6と比較せよ。(*) * 申命6:13とマタイ4:9,10を比較、マタイ15:4-6。 2 マタイ5:21-24(**)、エペソ4:28 ** マタイ5:21-25が正しい 3 出エジプト20:12(箴言30:17と比較)(***) *** 出エジプト20:12と箴言30:17を比較 4 エレミヤ18:7,8、出エジプト20:7(詩15:1,4,5、24:4,5と比較)。(****) **** 出エジプト20:7を詩15:1,4,5と詩24:4,5とを比較 5 神が禁じられることは、してよい時はない(1)。神が命じられることは、いつでもわたし たちの義務である(2)。しかし、すべての特殊な義務は、いつでもしなけわばならないのではない (3)。 1 ヨブ13:7,8、ロマ3:8、ヨブ36:21、ヘブル11:25 2 申命4:8,9 3 マタイ12:7 6 一つの罪あるいは義務のもとに、同じ種類のすべての罪あるいは義務が、そのすべての原 因・手段・機会・その情況・それへの挑発と共に、禁じられ、あるいは命じられている(1)。 1 マタイ5:21,22,27,28、15:4-6、ヘブル10:24,25、Ⅰテサロニケ5:22、 ユダ23、ガラテヤ5:26(*)、コロサイ3:21 * ガラテヤ5:16が正しい。1648年版の印刷が読みにくいことから生じたエラー。 7 わたしたち自身に対して禁じられ、あるいは命じられていることは、他の人々が、彼らの 立場の義務に従ってそれを避け、あるいは実行することができるように、わたしたちの立場から 努力しなければならない(1)。 1 出エジプト20:10、レビ19:17、創世18:19、ヨシュア24:5、申命6:6,7 8 他の人々に命じられることにおいては、わたしたちは自分の立場と職分に従って、彼らの 助けとならなければならない(1)。また他の人々に禁じられていることにおいては、わたしたち