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受け身学習の実態と意識 沢畑 好朗* 尾形 敬史** 野田 洋平**

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受け身学習の実態と意識

沢畑 好朗* 尾形 敬史** 野田 洋平**

赤津 隆稔** 佐藤 恭子** 高野 祐一**

は じ め に

 平成元年度の中学校学習指導要領の改訂によって,保健体育科の領域の一つである「格技」が,

「武道」に改められた。これは,武道の持つ教育的な外在的価値に期待してのことと考えられる。

一方,体育全体としては,スポーツの内在的な価値を認めスポーツ化が叫ばれている%武道であ る柔道もその流れに少なからず影響を受けている。飯田ら2)は,「柔道はスポーツとしての価値が 強く位置付けられている。」と大学生を対象にした調査において報告している。また,船越ら3)は,

柔道の関心を高めるために青年前期では,技への興味やスポーツ的楽しさを尊重することが必要で あると報告している。このような背景から考えても,学校体育の授業において柔道を扱う場合,外 在的な価値である精神の鍛練などに焦点を絞ることを避けるべきであると考える。スポーツとして の柔道をすること自体に楽しさを感じさせ,意欲的に学習させることが大切である。ほとんどの生 徒が初めて柔道を学習する中学校1年生の導入段階において,その楽しさを十分に感じさせること が重要である。

 申学生が,どのような時に柔道の楽しさやおもしろさを感じるかという教育現場の調査4)5)6)7)8)

において,「相手を投げたとき」「技ができたとき」と答える生徒が多かった。柔道の楽しさやおも しろさを感じさせるためには,相手を投げることができる技の習得を目指さなければならない。ま た,投げ技は「取jと「受」という関係によって練習が成立しているため,投げられたときに自分 の身の安全を確保するための受け身の技能も大切である。これらが両立することにより楽しさやお

もしろさを感じることができるのである。

 しかし,野間ロ9)は,柔道が他の競技に比べてケガの発生率が高いという報告をしている。ケガ は,投げられた時に多く発生しているという報告10)11)12)もある。佐藤ら13)は,中学柔道選手を対象 にした調査において109件の傷害発生の内,97件(89%)が投げ技を施した時におきていることを 報告している。楽しさやおもしろさを感じさせることのできる場面で,ケガが多いことは残念な結 果である。これらの原因を考察したものに,中学生柔道部員を対象に傷害を調査した辻原ら14)の報 告がある。この中で辻原らは,投げ技の技能が未熟なだけでなくこ受け身の技能が未熟であること に原因があると述べている。中学校の授業レベルで,柔道のケガの調査を広範囲に行ったものは見 あたらなかったが,高校生の授業時とクラブ時のケガの件数を比較した調査15)があった。これによ ると,ケガはほぼ同じ件数で発生していることが報告されている。中学校体育では,生徒の体力が 十分でなかったり,技能が未熟なために,ケガが発生することも十分に考えられる。中学校1年生

の柔道授業においては,95単位時間ある体育分野の内15〜35%で実施することが望ましいとされて

*茨城県那珂湊市立那珂湊中学校  **茨城大学教育学部保健体育科研究室

(2)

いる 6)。その授業時間内で柔道の楽しさを味わわせ,かっ,安全に授業を進めるためには,受け身 学習が重要な位置を占める。しかし,授業の受け身学習の実態を明らかにした報告は見あたらない。

そこで,本研究では,柔道の授業を構成する教員の側から,受け身学習の実態を把握することを目 的とし,柔道を初めて学習する中学1年生の体育授業の受け身について,質問紙による調査を行っ

た。

1.調査対象:茨城県内の中学校で,柔道を授業に取り入れている128校を対象にした。これらの       学校の1年生の体育授業の柔道を指導している,または,指導した経験のある教員       に質問紙を配布した。回答は,92校123名の体育教員から得られた。

2.調査期聞:平成3年7月18日〜8月10日 3.調査方法:質問紙による郵送調査を実施した。

4.調査内容:(1)教師のプロフィールに関する質問6項目,(2)柔道授業の受け身学習計画に関       する質問10項目,(3)受け身の難易度と怪我に関する質問30項目,(4)教員の受け       身学習認識に関する質問50項目からなる合計96項目の質問を設定した。教員の受け       身学習認識に関する質問は,図1の構成概念図式に基づき設定した。それぞれの質       問項目は,良いとされている体育授業の条件17)18)19)20)21)22)を参考にした六つの側面と       受け身技術指導特有の側面から構成した。それぞれの質問は,「まったくそう思う」

      から「まったくそう思わない」までを5段階の評定尺度にして回答を求めた。

5.統計解析の方法:全体の質問項目に対して,平均値と標準偏差を算出した。

受け身学習

環境安全側面 教授側面 活動側面 心理側面 態度側面 学習形態側面 受け身指導

@側面

図1 質問項目の構成概念図

結果及び考察

1.教員のプロフィール

(1)年齢・体育教員歴

  回答した教員の年齢は,表1−1のような構成であった。平均値は33.0±4.3才であった。

 体育教員歴を表1−2に示した。

(2)段位

  表1−3は,柔道授業の指導教員段位を示した。無答を除いた有効回答で,有段者の割合は  79.8%であった。古賀ら23)が福岡市及び北九州市の柔道授業を実施している中学校体育教員に

(3)

表1−1 回答教員年齢 表1−2 中学校体育教員歴 表1−3 指導教員段位

年齢 人数  % 人数 %  毅位  人数 。/o

25才以下 30才以下 35才以下 40才以下 45才以下 45才を超える

3 2.4 33 26.8 50 40.7 33 26.8 4 3.3 0 o.o 合  計 123 100.0 平均値 33.0±4.3才

ユ年以内 3年以内 5年以内 7年以内 10年以内 15年以内 20年以内 25年以内

06977950

灌12211二︷− 8.1

21.1 23.6

13.8 13.8 15.4 4.1 0.o

段段段段段段 初弐参四五無

68 62.4 9 8.3

6 55

1 O.9 3 2.8 22 20.2

合計 109100.0

合 計 123 100.0

Note不明回答は除く

 対して行った調査を見ると,有段者が48.8%であった。この結果から,茨城県の柔道授業実施  校の教員は有段者の割合が多いと推測される。しかし,有段者のほとんどが,初段であり,専  門的技能や知識を身に付けているとはいい難い。柔道授業における教員の指導力を高めるため  には,教員の自主研修や経験を積むことに加え,組織による研修の制度やその内容をより充実   させることが重要であると思われる。

2.柔道受け身学習計画

(1)柔道単元取り扱い時数

  第1学年の柔道単元時数の結果を表2−1に示した。平  均値は14.0±3.5時闇であった。古賀らの調査24)によると,

 平均値は13.0時間であり,この点においては,ほぼ同様の  結果が得られた。

  平成元年改訂の中学校指導書保健体育編25)では,参考と  して領域別の割合を示している。この中では,第1学年の  武道領域の取り扱い単位時間数の割合を,体育分野全体の  15〜35%としている。単位時間数に直すと,約14.3〜33.3  時間である。今回の調査では,14時間に満たない取り扱い  をしている教員が53名おり,全体の45.3%であった。計画  段階においてすでに十分な学習時間が確保されているとは  いえない。このことは,他領域との兼ね合いや学校行事,

 学校外行事などのために時間をとることができないとも考

表2−1 柔道単元取り扱い時数 人数 ︒/o 7時間以上

10時間以上 12時間以上 15時間以上 18時間以上 20時間以上 23時間以上 25時間以上

50474520

 2α﹂3 

1

4.3 17.璽

29.1 31.6 3.4 12.8 1.7

0.o

合  計 117 100.0 平均値 14.0±3.5時間

Note:不明回答は除く

えられるが,武道領域への取り組み姿勢の反映とも考えられる。指導教員の段位の問題とも合 わせて,今後検討する必要があると思われる。

 同表の18時間以上が4名と減っている。一方,20時間以上が,15名と増えている。この15平 中12名が,文部省指定武道(格技)指導研究推進校で研修を積んだ経験がある,または,現在 研修していると答えた。この研修経験があると答えた教員は,全部で21名(20.2%),経験の ない教員は83名(79。8%)であった。前者の授業計画の平均値はエ9.エ±2.45時間,後者の平均

(4)

 値は13.1±2.76時間であり,0.1%水準で有意差が認  められた。また,この研修経験があると回答のあっ  た教員は,全て15時間以上の計画のもとに授業を進  めていることがわかった。これは,教員が研修を積  んだことにより15時間以上の柔道単元時間数が必要  であると感じ,設定したと考えられる。

(2)受け身学習時間の取り方

  受け身学習時間の取り方を授業計画書に記入する  形式で回答を得た。その結果,授業計画の中で,帯  状に受け身学習時間をとっている教員は95人で,有  効回答の81.9%であった。受け身技術の定着を図る  ため授業の中で帯状に練習時間をとっているものと  考えられる。各時間ごとの受け身学習の平均時問は,

 表2−2に示した。この表から,単元の比較的初期  に,受け身の学習時間を多めにとっていることがわ  かる。

(3)受け身の学習総合時間

  各受け身の学習総合時間の平均値を図2−1に示  した。後ろ受け身の平均学習時間は60.2±52。3分で  あった。以下,横受け身は49.1±21.0分,前回り受  け身は59.0±36.3分,前受け身は22.2±33.3分であっ  た。この結果から,後ろ受け身と前回り受け身の学  習総合時間の間に有意な差は認められなかった。ま  た,後ろ受け身と前回り受け身に比較的多くの時間  をかけていることがわ

表2−2 受け身の取り扱い平均時間

SD

1時問目 2時間目 3時間目 4時間目 5時問目 6時問目 7時問目 8時間目 9時間目 10時間目 11時問目 12時間目 13時間目 14時間目 15時間目 16時問目 17時問目 18時間目 19時間目 20時間目 21時問目 22時問目 23時問屋

44293303133227555598110 67596443隻06643311100000  221粟11玉11 4634863580128542223100429997666566655544433110

1

かる。前受け身の学習 総合時間の平均値が低 いのは,前受け身を学 習させない教員がいる ためである。短い時間 で,柔道を学習させる ため,学習内容の精選 を行っていると思われ る。柔道の学習内容を 精選する時の参考とし て中学校指導書保健体 育編26)がある。この中 に記されている柔道の 学習内容にも前受け身

(分)

70 60 50 4e 3e 20 10

0

       ぷ 

       ***

      ***

羅灘嚢.羅.. 夢い

雛繕 訣 「  酵燕 糖.  繍,謎  綴蓉

?縫.

難難・嚢き嚢i難︑

後ろ受け身 横受け面 前回り受け身 前受け身

  *** : p〈O.OOI, ** :p〈O.Ol , * :p〈O.05

図2−1 受け身学習総合時聞の平均値

(5)

  の名称はあがっていない。

(4)受け身学習順序

  各受け身の学習順序を図2−

  2に示した。後ろ受け身を1番

  も多い結果となった。2番目に

 教えているのは,横受け身,3  図2−2 受け身の学習順序  番目は,前回り受け身が最も多

  い結果となった。前受け身については,学習させていないとする者が,35。0%(41名)と最も  多かった。受け身の学習順序は,おおよそ後ろ,横,前回りの順で指導されているといえる。

3.受け身の難易度とケガに対する意識

(1)受け身技術の難易度   受け身指導の経験をもとに,

 生徒が技術を修得し易いと思   うものから順に数字を記入し

      (覚えやすい腰彫)

  てもらった。

   それを図3−1に示した。

 後ろ受け身を一番簡単に修得  できると考えている教員が84.6%

 (104名)と回答中事も多い値を示  した。横受け身は2番目(56.1%)

 に,前回り受け身は4番目(54.5  %)に,最も高い値を示した。

  この結果は,上述した受け身の  学習順序と同じような傾向であっ  たQ

(2)受け身とケガ

  それぞれの受け身に対し,ケが

図3−1 受け身の覚えやすさ

>Do%1

80

図3−2 受け身とケガ

(ケかしやすい瀬)

 をする可能性の高いと思う順に数字を記入してもらった。これを,図3−2に示した。これを  見ると,1番ケガをし易いと考えられているのは,前回り受け身であり,66.1%(76名)と高  い値を示した。

(3)目標まで到達できない原因

  教員の立てた目標まで到達しなかった生徒がいたか,という質問に対して有効回答の87.0%

 (107名)が「いた」と答え,10.6%(13名)の教員は「いなかったjと答えている。「いた」

 と回答した教員に原因を聞いた。質問は15項目用意し,それぞれの項目に「大きな原因である  (5点)j〜「原因である(3点)」〜「原因にならない(1点)」の5段階の評定尺度で回答を  求めた。その平均値を求め,高い順に並べ替えたものが,表3−1である。この結果を見ると,

 最も高い値を示した項目は,「柔道場のスプリングが硬い」である。また,4番目に「練習場

(6)

が狭い」という項目があがっ ていることから,教員は施設 面に改善の余地があると考え ていることが推測されるQま た,「体力がない」「運動能力 が低い」などの項目に低い値 を示している。教員は,他の 原因に比べて生徒側の体力・

運動能力に原因があるとは感 じていないようである。

「その他に原因がある」を選 択した教員は,3名で,「季 節によるもの」1名,「教員 の指導力不足」2名であった。

 「目標まで到達しない生徒 は,どの受け身でどのように なってしまったか」という質 問に対して,自由記述式で回 答を求めた。有効な回答が 104名から得られた。そのう

表3−1教員の目標まで到達できない原因

NO 平均値  SD

358254769134102

1 1  1      真玉  −  ﹂1義

弟道場のスプリングが硬い 宗教上の理由で練習をしない 性格や行動に問題がある 練習場が狭い

怪我や病気で練習にならない 受け身の技術が難しい 意欲的でない

興味関心が低い 理解力がない 畳が硬い

身体に障害がある 練習時間が足りない 体力がない

恐怖心が先だつ 運動能力が低い

5206959851◎6523 887655443332093333333333333322 26隻2202隻0342120

︷114141噌互411越豊ームー4蓋1111

全体の平均値 3.38

Note:大きな原因である(5点)〜原因である(3点)〜

原函にならない(1点)として重み付けをした点数の平均値を表す。

  ち「ケガなどに結び付いた」又は,「身体の一部を痛めた」と回答したのは,56.7%(59名)

  であった。教員の目標とするところまで受け身ができないと,ケガに結び付くケースが多いこ   とがわかる。また,教員の目標とするところまで到達できない受け身としては,前回り受け身   が69.2%(72名)と最も高い値を示した。

   これまでの結果から,前回り受け身は,他の受け身に比べ,学習時間が多く取られながら,

 修得するのが難しいと感じられ,ケガに結び付くケースが多いことがわかった。前回り受け身   の要点を押えた指導とその指導方法などの改善をする必要があると考えられる。

4.教員の受け身学習意識

 教員の受け身学習の意識についての5段階評定尺度を点数化し,その平均値を算出した。その 平均値の大きな順に項目を並べ直したのが表4である。この表から,最も高い値を示した項目は

「24,ケガをしないように指導する必要はない。」と「28,授業の約束を守らせる必要はない。」

である。これらの質問項目を強く否定する傾向があることが解る。また,活動側面である「44,

汗がでるように運動させる必要はない。」「8,精一杯運動させる必要はない。」「36,生徒の運動 欲求を満たす必要はない。」「23,体力の向上をねらう必要はない。」などの項目は,比較的低い 値を示した。

(7)

表4 受け身学習の意識 N13 2312412i 2

22  1 14413443334 1234 122353 124344 482375玉0649593478957037956502620481786112631283049

         質   問   項    目 受け身学習ではケがをしないように指導する必要はない。

受け身学習では授業の約束を守らせる必要はない。

受け身学習では簡潔な指示や助雪をする必要はない。

受け身は基本動作であり対人的な技能として学習させる必要はない。

受け身学習では具体的な指示や助言をする必要はない。

受け身学習では簡潔な説明をする必要はない。

受け身学習では練習場を効率よく使用する必要はない。

受け身学習では教師がねらいを持つ必要はない。

受け身学習では要点をおさえた指導をする必要はない。

受け身学習は投げ技との関連を意識させる必要はない。

受け身学習では生徒同志が教えあう場面を設ける必要はない。

受け身学習では段階的に指導する必要はない。

受け身学習では恐怖感を持たせないように指導する必要はない。

受け身学習では計画的に指導する必要はない。

受け身学習では生徒の興味関心を高める必要はない。

受け身学習では生徒に課題を持たせる必要はない。

受け身学習では技術の伸長がわかるように指導する必要はない。

受け身学習では血判の能力にあわせて指導する必要はない。

受け身学習ではてきばきとした動作をさせる必要はない。

受け身学習では生徒に師範をさせる必要はない。

受け身学習では生徒の実態にあわせて指導する必要はない。

受け身学習では賞賛の機会を多くする必要はない。

受け身学習は約束練習の中で行う必要はない。

受け身学習では運動の特性を踏まえて指導する必要はない。

受け身学習では主体的に活動させる必要はない。

投げ技の学習をする段階まで進んだらひとりで受け身の練習をする必要はない。

受け身学習では自己評価の場面を設ける必要はない。

受け身学習では見学者の学習参加を考慮する必要はない。

受け身学習では事前の研修を十分に積む必要はない。

受け身学習では楽しく学習させる必要はない。

受け身学習では一 一一斉指導の必要はない。

受け身学習では自発性を促すように指導する必要はない。

受け身学習では汗がでるように運動させる必要はない。

受け身学習ではマットなどの用具を活用する必要はない。

受け身学習では問題行動を起こす生徒に配慮して授業をする必要はない。

受け身学習では整然と活動させる必要はない。

受け身学習では精…杯運動させる必要はない。

受け身学習では明るい雰囲気づくりに努める必要はない。

受け身学習では教師が正しく師範できる必要はない。

受け身学習では柔道衣の安全点検をする必要はない。

受け身学習では学習ノートや資料を活用する必要はない。

受け身学習では生徒の運動欲求を満たす必要はない。

受け身学習では教師も生徒と共に活動する必要はない。

受け身学習ではグループ活動の必要はない。

受け身学習では痛みを感じないように指導する必要はない。

ひとりで行なう受け身の練習には多くの時間をあてる必要はない。

受け身学習では体力の向上をねらう必要はない。

受け身学習ではどの生徒にも公平に対癒する必要はない。

受け身学習では精神的な向上をねらわせる必要はない。

受け身が正確にできなければ投げ技の練習に入ってはいけない。

平均値 SD

44555555566665555666666666676777789788898899899192

000000000000ααααααααα0︐ααααぴαα0.αααααααα0000000001αL

887776666666655555555544444433333332222211玉108887244444444444444444444444444444444444444444444433333

質問項目例       まったくそう思う どちらとも翫ない まったくそう思わない

 6)受け身学習は楽しく学習させる必要はない。 ユ  2  3  4  5

(8)

ま  と  め

 体育授業において柔道を初めて学習する中学1年生の体育授業担当の教員に対し,柔道の受け身 の実態と意識について調査を行った結果,以下のことが明らかになった。

(1)受け身学習総合時間の平均値は,後ろ受け身60。2±52.3分,前回り受け身59.0±36.3分,横受  け身49.1±21.0分,前受け身22.2±33.3分であり,後ろ受け身と前回り受け身が多く学習されて  いた。

(2)教員は,他の受け身に比べ,前回り受け身を修得するのが難しいと考えていた。

(3)教員は,前回り受け身が一番ケガをする可能性が高い受け身であると考えていた。

(4)教員は,教員の目標まで生徒の技能が到達できなかった一番の原因を,施設面にあると考えて  いた。

(5>教員の目標まで受け身の技能が到達できなかった生徒は,ケガに結び付くケースが多かった。

 また,目標まで到達できなかった受け身として最も回答が多かったのは,前回り受け身であった。

(6)教員は,ケガをさせないことと授業の約束ごとを守らせることが受け身学習をする上で重要で  あると考えていた。

1)三浦忠雄「スポーツ教育学に関する検討」

  『茨城大学教育学部教育研究所紀要』20号(1988)pp.149−157.

2)飯田穎男,遠藤純男,菅波盛雄,青柳領,田中秀幸,武内政幸,吉岡剛

  「柔道選手に対するimageの因子分析的研究」『武道学研究』第16巻2号(1984)pp.8一・17.

3)船越正康,河崎武夫「柔道に関する意識分析」『武道学研究』第16巻1号(1984)pp.56−57.

4)岩瀬町立西中学校「よろこびを味わわせる格技指導はどのようにしたらよいか」

  『格技指導推進校研究紀要』(1984)pp.25 一 27.

5)東海村立東海南中学校「生徒ひとりひとりの意欲を高める格技指導はいかにあるべきか」

  『格技指導推進校研究紀要』(1986)p.50.

6)玉造町立玉造中学校「興味・関心を持たせ,意欲的に取り組ませる格技指導のあり方」

  『格技指導推進校研究紀要』(1987)p.29.

7)取手市立永山中学校「柔道の特性をふまえた,指導のあり方」

  『格技指導推進校研究紀要』(1988)p.80.

8)五霞村立五霞中学校「一人一人が主体的に取り組む武道指導」

  『武道指導推進校研究紀要』(1989)p.50.

9)野間ロ英敏『体育・スポーツ指導の安全』(御茶の水書房,1988)p,14.

IO)同書, P.44.

11)辻原謙太郎,木村昌彦,松井伸平,斎藤和哉,吉鷹幸春,元木久夫,高橋富士男   「柔道部員の傷害に関する研究」『武道学研究』第22巻2号(1989)pp.67−68.

12)松井勲,金芳保之,岡田修一,猪熊真,山崎俊輔,白銀茂夫,河崎武夫

  「高等学校における柔道指導の実態と問題点」『武道学研究』第18巻2号(1985)pp.75−76.

(9)

13)佐藤行那,西林賢武,堀安高綾,射手矢味先,米田実「中学柔道選手の傷害について」

  『武道学研究』第22巻2号(1989)pp.69−70.

14)辻原謙太郎,木村昌彦,松井伸平,斎藤和哉,吉鷹幸春,元木久夫,高橋富士男   「柔道部員の傷害に関する研究」『武道学研究』第22巻2号(1989)pp。67−68.

15)松井勲,金芳保之,岡田修一,猪熊真,山崎俊輔,白銀茂夫,河崎武夫

  「高等学校における柔道指導の実態と問題点」『武道学研究』第18巻2号(1985)pp.75−76.

16)文部省『中学校指導書保健体育編』(大日本図書株式会社1989)p.86.

17)岩田幸彦「自発的・自主的学習を求めて」『体育科教育』第33巻第4号(1985)pp.50 一 51.

18)岩永務「体育授業のための10ケ条」同上pp.52−53.

19)池田猪佐巳「現場実践の方向を見定める」『学校体育』第38巻第14号(1985)pp.26 一 30.

20)三浦勇「すぐれた体育授業」同上pp.68−73.

21)辻野昭「新しい体育授業を創造するための教育技術6章」

  『体育科教育』第38巻2号(1990)pp.21・一・24・.

22)西沢宏「個に応じた指導のための6章」『体育科教育』第37巻8号(1989)pp.36−38.

23)古賀範雄,大滝忠也「教科体育の柔道に関する研究」

  『武道学研究』第18巻2号(1985)pp.87−88.

24)同書

25)文部省『中学校指導書保健体育編』(大日本図書株式会社1989)pp。85−86.

26)同書pp.43−45.

参照

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