MG H
1872
Volume 41
2016
J ournal of M uroran City General Hospital
ISSN 0289−2774
室蘭病医誌
市立室蘭総合病院
市 立 室 蘭 総 合 病 院 医 誌
第 四 十 一 巻 第 一 号
二
〇一 六 年
題字墨跡(長谷川遅牛筆)
本誌の表紙は 1989年(平成元年)第 14巻から表紙のデザインが変わるとともに、長谷川遅牛氏の墨跡が表紙 を飾っている。
長谷川遅牛(正治)氏は日本の書壇を代表する書道家の一人であり、日本書道美術院展最高賞(1952年)、毎日 書道展大賞(1960年)などの受賞に輝くとともに、日本書道美術院審査員、毎日書道展審査員を務め、書道界、
書道教育に貢献した。氏は書道家として名の聞こえたほかに、歌人、反核平和の論客としても聞こえた人であっ た。1971年から 1979年まで2期8年間、「市民優先の市政」、「憲法の精神に基づき、地方自治の尊厳を守り、平 和な社会の建設と、人間尊重」を旗印として室蘭市長に選任され、室蘭市政に大きな功績を残した。
氏は 1975年脳血栓症により右半身麻痺となったが、以後左手で書作を続け、独自の書風を発展させた。本誌題 字は左手遅牛として充実した書作活動に取り組んでいた頃、市立室蘭総合病院の求めに快く応じて、揮毫された ものである。
氏は大胆にして繊細、豪放磊落の人柄であり、酒を愛し、書を愛し、人を愛し、平和を愛し、自由を愛し、室 蘭市を愛した。
1913年(大正2年)室蘭市に生まれ、1993年(平成5年)室蘭市に没す。