地域高齢者の社会参加活動に関する研究
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(2) . 2年2月 平 成1. 0巻 第2号 北海道教育大学紀要 (人文科学‐社会科学柵) 第5. )Vo l 50 i i ISc i e s t a enc i t sandSoc ido Un i tyofEduca ー e fH0kka lo on(Ht皿 孤ー Journa s , ‐2 ve r ,No. February,2000. 地域高齢者の社会参加活動に関する研究. 西山 佐代子, 岩崎 清 北海道教育大学旭川校. ty E1derly Study on SociaI Participation in the Com muni. Sayoko Nishiyama, Kiyoshi工wasaki Asahikawa Campus. Hokka ido University of Education. 工. は. じ. め. に. 000万人 5歳以上人口は, 2015年には3 000万人に達した6 我が国は急速な人口の高齢化により, 1998年に2 , , に及ぶことが予測されている”‐ 高齢者が増加するなかで最も重視されている課題は, 高齢者の健康に関す る問題であろう. 高齢人口の増加に伴い要支援, 要介護高齢者などの増加が予想されることから介護体制な どへの行政や社会一般の関心は非常に高い. これら身体面へのサポート体制は介護保険制度が2000年から始 動するな ど, 不安定な要素を含みながらも徐々に整備されよう としている. 一方, 健康な高齢者の健康状態 を如何に持続させていくか, という問題に対しては, 介護に対するほ どの真剣さで社会に受け止められては いない. しかしむしろこの問題に対して多 方面からの条件整備をしていくことが, 結果的に介護問題の縮小 にも 繋 が っ てい く の で はな い か, と 考 える‐. 現在9割以上の高齢者は, 何らかの持病を持ちながらも, 地域社会で自立した健康な日常生活を送ってい ) これら健康な高齢者が 自らの健康を持続し いきいきとした張りのある生活を過ごすための条件を る2 , ‐ , 模索することは, 介護問題と同様に重要な課題であろう‐ 先行研究において高齢者の健康と社会活動性など o l } さ ら に 高 齢 者 の ス ト レス の 強 ) ま た 主 観 的幸 福 感 生 き がい と 社 会 活動 性 な どの 関連 性8、 の 関 連 性3、? , , ,. 1 2 ) これら一連の研究成果は 健康な高齢者は社会参加 ・ 弱と社会的行動との関わりな どが指摘されているn . , が良好であるということを示唆するもので が活発であり, また社会参加に積極的な高齢者は心身の健康状態 あり, これからの高齢者対策においては高齢者の社 会参加促進が強く求められる‐ 3 }を見ても 60歳以上 しかし, 総務庁が5年毎に行っている 「高齢者の地域社会への参加に関する調査」1 , 3%, 平成10年度43 7%と全体の半数以下であり, で何らかの活動に参加している人の割合は平成5年度42 . ‐ この間参加率は殆ど伸びていない‐ また高齢者の社会参加の実態, 活動に参加している或いは参加していな 4 ) 特に参加していない人たちの特徴・要因の分析な い人たちの特徴‐要因な どの研究は十分とは言えない1 ‐ どは殆ど見当たらない. これら高齢者の社会参加の実態, 活動に参加している或いはしていない人たちの特 徴.要因な どについての実証的知見を得ることは, 今後の高齢者の地域社会活動への参加を促進するために も重要であると考えた. 47.
(3) . 西山. 佐代子, 岩崎. 清. 以上を踏まえ, 本研究は, 地域社会活動に参加している高齢者の特徴と参加の要因を明らかにし また活 , 動参加に消極的な高齢者の特徴と非参加の要因を明らかにすることを目的とL,でいる‐ ロ. 対象および方法. 1 調査対象と調査法 高齢者の地域社会活動参加の実態を把握するために北海道旭川市新旭川・永山地区全域の65歳以上男女を 対象に第1次郵送アンケート調査, 第2次個別訪問面接調査を行なった. この両地域は旭川市では古い伝統 を残している地域 であるが,′同時に近年他地域からの移住者が多く人口の増加が著しい また工業地域 流 . , 通商社地域, 農業地域, 住宅地域などが幅広く含まれている. 両地域に居住している人口総数は511 8 5人 , , 206人である (1 65歳以上人口は8 998年5月末日現在) , . 調査は次のように行なった. 1) 6 5歳以上の高齢者1 00 0人を, 住民台帳より等間隔無作為抽出法で抽出し ,. , 郵送による第1次アンケー. ト調査を行なった‐ 調査期間は1998年7月 7日 ~24日迄 であ っ た. 2) 第1次アンケート調査結果を踏まえ面接対象 (活動参加・非参加の両者)4 9人を抽出し, 第2次個別 訪問面接調査を行なっ た. 調査期間は1998年8月24日~9月 8 日 迄 であ っ た. 2. 調査内容と分析の方法. ) 調査内容 1 第1次アンケート調査, 第2次個別訪問面接調査ともに, 調査票 (質問紙) を作成した. 調査票は 以下 , の項目を中心に構成した. 1 ( ) 第1次アンケート調査項目 ・本人の基本的属性. ・日常生活動作能力 (ADL) .地域社会活動参加状況と不参加理由 (本調査では. 地域社会活動を, 職業労働を含まない, 家庭外で行なわれる組織だった集団としての活動に限定した) ・活動内容 ・活動参加のきっ かけと参加場所及 び活動によって受けた影響 2 2次個別訪問面接調査項目 ( ) 第- ・活動継続理由 ・活動参加場所までの移動手段 ・現在の活動状況と過去の活動状況との関わり. ・活動非参加の具体的理由と過去の活動参加状況. ・活動参加促進のための要因. 2) 分析の方法 第1次アンケート調査に関しては, 有効回収数が56 1人 (有効回収率56 3人 (4 1%) で性別内訳は男性26 6 ‐ . 9%) 2 女性 9 8 人 ( 3 ) た 5 1 % であ 第2次個別訪問面接調査実施数は 3 4 人で男性 1 9 人 ( 5 9 女性 5 %) 1 5 っ ‐ , . . , 人 (44 1%) であ っ た. ‐. これらの調査実施者について分析を進めた. 尚, 分析に関してはエクセル統計で処理し, 統計的検定は だ 検定によっ た. m. 1. 結. 果. 調査対象者の基本的属性と健康状況 調査対象者の就労状況については, 65歳以上で現在働いている人 (パー トを含む) は, 男性が約3人に1. 48.
(4) . 地域高齢者の社会参加活動に関する研究 人, 女 性 は10人 に 1 人強 の割 合 であ っ た‐ ま た男 女 と も に65~69歳 で働 い て いる 人 の割 合 が最 も 高く, 65~. 9歳の男性の2人に1人強, 女性の約5人に1人は働いていた‐ 居住形態においては, 単独世帯, 夫婦世帯 6 を合わせると6割強で, その他の家族等を含めた家族同居世帯 が約4割と, 核家族化が進んでいる様子が窺 える. 居住年数では, 10年以上現在地に住んでいる人が全体の約8~9割であった‐ 最も長く従事していた 職業は男性が勤務-技能・現業職で3割強, 女性は, 専業主婦が4割強を占めていた. 次に対象者の健康状況 (表1) についてである が, 日常生活動作能力 (ADL) を移動能力の面から把握 9%であっ た‐ また主観的 2%, 「寝たりおきたり」 の人は全体の5 したところ, 「寝たきり」 の人は全体の1 ‐ ‐ 1% であ っ た‐ こ の 結 果 か ら, 地 域 に 在 な 健康 感 に おい て も, 「健康 で はな い」 と感 じて いる 人 は全 体で12 .. 住している概ね9割以上の人は日常生活において, 自立した生活を送っている健康な高齢者であることがわ )と ほ ぼ同 様 であ っ た か っ た. こ の結 果 につ い て はこ れま で の 先 行 研 究2 .. 表1 対象者の健康状況 項. 内. 目. 主観的健康感. 容. 非常に健康 まあ健康な方 余り健康ではない 健康ではない. 男性. 実数 37 146 53 27. N =263 .. 女性. 客観的健康度 (ADL). 寝たりおきたり 家庭内では不自由ない 乗りものを使っ て外出できる. (%). 全体. N =561. 実数. (%). (%). 実数. (14 1) . (55 5 -). 13. ( 4‐ 4). 50. (8 9) .. 170. (57 0) ‐. 316. (56 3) .. (20 2) ‐ (10 3 ‐). 73. (24 5) ‐ (13 8 ‐). 126. 41. 68. 5) (22 . (12 1) .. 1. (0 3) .. 1. (0 2) ‐. (2 0) .. 7. (1 2) ‐. 不明 寝たきり. N ;298. 1. (0 ) 4 .. 6. 12. 6) (4 . (19 0 .). 21. (7 0) ‐. 33. 50. 118. (39 6) ‐. 168. 200. 0) (76 ‐. 152. (51 0) ‐. 352. (5 9) . 9 (29 .) (62. 7). 1. 3) (0 .. 1. (0 2) .. 不明. 2. 基本的属性, 健康状況と活動参加状況との関連 分析のために, アンケート調査においてこの1年 間の地域社会活動状況を質問した項目の結果の中で何ら. かの活動に参加した男性17 4人 (66 2%) と女性1 46人 (49 3%) を活動参加層, 参加したものがなかっ た男 ‐ ‐ 性89人 (33 8%) と女性1 50人 (50 7%) を活動非参加層 と分類した. ‐ . 1 ) 基本的属性と地域社会活動への参加状況との関連について 基本的属性が高齢者の地域社会活動への参加・非参加に及ぼす影響について分析した (表2) . 現在の就 労状況と活動参加・非参加の関係では男女ともに関連は見られなかった‐ 居住形態については, 男性は夫婦 世帯の人の活動への参加率が高く, 女性はどの形態においても男性ほどの差異は見られなかっ たが 単独世 , 帯における活動参加率が最も高かった‐ 男性のみ居住形態と活動状況との有意な関連が見られた‐ 居住年数 との関連では, 男女ともに1 0年以上の人の活動への参加率が高く, 男女ともに有意な関連を示していた. 対 象者本人が最も長く従事していた職業との関連については, 男性のみ有意であっ た‐ 男性は自営業だった人 と勤務者だっ た人との比較では, 勤務者だっ た人の活動への参加率が高かっ た. 女性は 自営業 勤務 専 , , , 業主婦の どの場合も, 参加・不参加の割合が同程度であっ た‐. 49.
(5) . 西山 佐代子, 岩崎 清. 表2 基本的属性と活動参加状況 男 性 N =263. 内. 就労状 況. 居住 形 態. 居住 年 数. 活動参加. 活動非参加. 実数 (%). 実数 (%). 働いている. 55( 7 0 5) .. 2 3(2 9 5) ‐. 働いていない. 11 6( 62 7 )‐ .. 6 6( 35 7 ) .. 単 独 世 帯 夫 婦 世 帯. 6 (40 0) .. 9 (60 .0). その他の形態. 1 2 3(7 1 1 ) . 0 ) 42( 56 .. 49(2 8 3) . 41 二 3) 31(. 10 年. 以 上 未 満. 6) 155 (68 .. 0) 70 (31 . 19 (55 9 .). **. ▲ 15 (44 .1). 業. 45 (56 3) .. 8) 35 (43 .. *. 務. 119 (71 7) .. 47 (28 3) .. 10 年 自. 最. 長. 職. 容. 営. 勤. ▼専 業 主 婦. 検定 17( 48 6) ‐ 25( 1 47 9 ) ‐. 17( 48 6) ‐ 0) 1 33( 51 .. 29(5 2) 9 ‐. 20( 40 8) ‐ 49( 47 6) .. *. 5 3(51 5) ‐ 6 0(4 2 0 ‐). 80( 55 9) .. 129 (50 8) ‐. 122 (48 0) ‐. 2) 1 3( 34 .. 25( 8) 55 ‐. 40( 40 4) . ) 31( 50 0 .. 59( 5 9 6) . 31(50 0) ‐. 65 (53 3) ‐ .. *. ・(467) 57 ‐. 各項目ともその他・不明は除外した *. P <0 05 ‐. 01 ** P <0 ‐. 2) 健康状況と地域社会活動への参加状況との関連について 対象者の健康状況と地域社会活動への参加状況がどのように関連しているか分析した (表3) ‐ 健康状況 と活動状況との関連をみるために, ADLについて 「寝たきり」 「寝たりおきたり (床はいつもしいてある) , おきていてもあまり動かない」 をADL 「低」 , 「家庭内ではほぼ不自由なく動き活動する, 隣近所にひとり で出かける」 をADL 「中」 , 「自転車, 自分の運転する車, バス, JRを使って外出する」 をADL 「高」 と分 6 2%が地域社会活動に参加していた‐ ま 2 類した‐ 結果については男性がADL 「高」 の層の7 5%, 女性は6 . ‐ たADL 「中」 の層は男性力塾8 0%の活動参加率であった. さらにADL 「低」 の層の活動参 0%, 女性が35 . ‐ 加率は男性が16 7%, 女性が4 8%に過ぎなかった. これらADLと地域社会活動参加との関連は男女ともに . ‐ 有意であり, 移動能力が高いほど活動への参加率が高いことが明らかになっ た. 表3. A D Lと活動参加状況 ADL. 低 中. 寝たきり・寝たりおきたり 家庭内では不自由ない. 高. 乗りもので外出出来る. 男性. 女性. N =263. 活動非参加. 検定. 2 (16 7) ‐. 3) 11(83 ‐. **. 24( 48 0 ) ‐ 1 45(7 2 5 .). 0) 2 5( 50 . 2 6 5 3( 5) ‐. 活動参加. 活動参加 . 1(4‐8) 41( 35 0) . 2) 1 0 0( 6 6 ‐. N =298. 活動非参加. 検定. 26 (95 2) .. **. 7 5( 6 4 1) ‐ 48( ) 31 8 . ▲不明は除外した 01 ** P <0 .. 3. 活動参加層の活動参加の特徴と参加の要因. 1) 活動内容について 活動参加層のこの1年間の活動内容についてま とめてみると, 男性 (図1) で最も多かっ たのが健康‐ス 4%, 安全管理が16 7%, 生活環境改善が 8%, 地域行事が19 ポーツ活動への参加で2 6 2%, 趣味活動が19 . . . ‐ 9%, 地域 行 事 が10 8%, 9%, 健 康 ・ス ポー ツ活 動 が17 14 4% であ っ た. 女 性 (図2) で は, 趣 味活 動 が20 . ‐ . .. 8%であった‐ 以上の結果から, 男女ともに健康・スポーツ活動, 趣味活動への参加率が高 教育・文化が8 ‐ 50.
(6) . 地域高齢者の社会参加活動に関する研究. いことがわかっ た. その次を順に見ていくと, 地域行事, 安全管理, 生活環境改善となっ ている‐ これらの 大 半 は 町 内会 ‐ 自治 会 関 連 の 活 動, つ ま り 地域 づ く り 的 活動 と して 行 な わ れてい る も の である‐ ボ ラ ンテ ィ. 0%に満たず低調である が, 健康・ス ポーツ, 趣味以 ア的な福祉.保健‐奉仕活動への参加 は男女ともに10 ‐ 外の活動項目は殆 どが奉仕的な内容であることを考える と, 高齢者が地域 づくり的役割の一端を担い, 地域 貢 献 を している こ と が窺 える‐. 図1. この1年間の活動内容 (男性). 複数回答 40-0% o. 20-0% o. 0-○% o. 健康・スポーツ 粋 N篇 ; ′. 19.8% 。 19-4% o. 16-7% o. 14‐4% o. 生活環境改蓉 9-5% o. 教育・文化 福祉・保健・奉仕. 8‐796 6‐1 努 o. N ; 2 63. 参加したものはない. 図2. ★不明は. この1年間の活動内容 (女性). 0‐0% o. 20.094 0. 健康・スポーツ 地 w行事. 教育・文化 福祉・保健・奉仕 生活・w・改轟 安 全管 理 その 他. 複数回答 60‐0% o. 40.096. 10.8努 o ′・. ’ ・. 8‐8箕 。. 7‐8% o 4.7笑 む. 2.4努 o 2‐796. 参加したものはない. N-298 o . L 50.7努. *不明は除外. 2) 活動参加に求めているもの・目的 アンケート調査において高齢者が活動参加に求めているものを探るために, 活動に参加してよかっ た点を 複数回答で質問した‐ そのうち, 上位5項目について表4に示した. 男女ともに, 友人や仲間が出来た, 健 康に注意するようになったが1位, 2位を占めている‐ 特に女性は友人や仲間が出来た, が7 1 0%と高い割 ‐ 合 を示 して い た‐ 3 位 以 下 につ い て は, 男 性 の 場 合, 人 か ら 頼 ら れる よう にな っ た, 視野 が広 ま っ た, 地域 の 会 合や 活動 に 参加 す る よう にな っ た, と な っ て いる‐ 女 性 は, 意 欲 的 に な っ た, 身 体の調子がよくなっ た,. 話題が豊かになった, となっている. 女性の場合は, 4位にも身体的なことが入っ ており, 健康への関心の 高さが窺えるが, おおよそこの3位以下の項目の中心となっ ているのは 「自分自身の成長」 である‐ 以上は, 活動に参加してよかった点の上位を占めた結果であるが, このことは活動に参加した本人が求め ていた即ち本人の活動参加の目的とみることも出来る. そのことから推察すると, 高齢者が地域社会での活 2 1 )友人・仲間をつくり交流する ( )自己の健康促進に関連すること 動参加に求めているもの或いは目的は ( 51.
(7) . . 西山. ( 3 )自分自身を高め, 豊かな自己形成を図ること 表4. 佐代子, 岩崎 清. などが中心的なものであることが示唆された‐. 活動に参加してよかったこと (複数回答) 上位5項目. 順位. 男性 (N=1 2) 9. 女性 (N=1 8 3). %. .← っム Qu 非 な にU. 友人ができた. 47 9 .. 健康に注意するようになった 人から頼られるようになっ た 視野が広まっ た. 42 7 ‐ 26 0 .. 地域の会合や活動に参加するよう になった. 25 5 .. %. 友人ができた 健康に注意するようになった 意欲的になった. 27 I ‐. 身体の調子がよくなった 話題が豊かになった. 71 O . 47 O . 8 38 ‐ 26 8 . 26 2 ‐. 3) 活動参加の動機・きっ かけ 活動参加のきっ かけとして男女ともに友人・仲間の誘いかけ, 町内会・自治会からの呼びかけが最も多く (図3, 図4) , 面接調査における聞き取り調査の結果からも, 特に 「親身な誘いかけ」 が重要であることが わ か っ た‐. 図3. 参加のきっかけ (男性) 複数回答 0%. 2%. 図4. 4 0%. 参加のきっ かけ (女性) 複数回答 0%. 友人・仲間の誘い 、 頼まれて. 友人・仲間の誘い 、 頼まれて. 町内会・自治会の呼 ぴかけで. 町内会・白m陰の呼 ぴかけで. 職場時代の延長で. 個人の意思で. 醤人の意思で. 2 0%. 4 0%. 6 0%. ・チラシ. 行政の広報誌を見て 行政の広報蕊を見て 活動団体の呼びかけ で. 公民館などの掲示板 ・チラシ. 活動団体の呼びかけ で. 家族にすすめられて. 粥断の鴎で. その他. 4) 活動を継続していくための要因 次に, 活動に参加しようとする目的や動機があり, 実際に活動に参加し始めたとしても継続しなければ余 り意味がない. 面接調査において活動参加層に対して活動参加を続けている最も大きな理由について1つ選 んでもらっ た (表5) ‐ 最も多かっ たのが 「生きがいを感じているから」 次に 「人間と して成長できるよう に思うから」 であった. さらにこれらの項目をその特徴 ごとに継続要因として4項目にま とめ上位から順 に 1 2 みると,( )自己を高めることが出来る( )交流の楽しさを味わうことが出来る ( 3 )役に立てる・役に立っ てい 4 )活動場所が近いなどであることがわかっ た. る ( 52.
(8) . 地域高齢者の社会参加活動に関する研究. 表5. 面接調査による活動参加層の活動参加継続理由 調. 査. 項. 目. 内. 容. 生 き がい を感 じて いる か ら. 全 体 (N=22) 実 数 (%) 6. 人間 と して 成 長 でき る よう に思 う か ら. 3. (13 6) ‐. 1. ( 4‐5). * そ の 他 ‐ 健 康 によ い. 1. 5) (4 ‐. 人間 関 係 がよ い か ら. 2. 1) (9 .. 色々な世代が混じり, 刺激があって楽しいから 高齢者同士なので話題、 気心が合うから. 2. ( 9.1). 2. ( 9‐1). 参加 して い て と て も 楽 しい か ら. 1. ( 4. 5). 社会的な役割を担っているように思 えるから. 1. (4.5). * そ の 他 ・ 地 域 の た め に働 き た い の で. 1. ( 4‐ 5). 2. 姓 就. 要. 因. 全体 (N=22). 実数(%). 3) (27 ‐. 自分の技能や知識がより深まる から. 自 分の家 か ら近 い か ら. 継. 0) ( 50 ‐. 自己 を 高 め る こ と が 出 来る. 1 1. 交 流 の 楽 しさ を 味 わう こ と が 出 来る. 7. ( 31 8 ) ‐. 役 に立てる .役 に立っ ている. 2. 1 ) (9 .. 活動場所が近い. 2. (9.1). (9 1 ) .. *は調査項目 (その他) の具体的回答. 4. 活動非参加層の特徴と非参加の要因. アンケート調査において, 活動への不参加の理由を複数回答で質問した (図5, 図6) . 男性の場合 「自 7%, 「参加する気がない」 が24 5%, 「自分の自由時間と時間帯があ 分の身体が悪くて参加できない」 が34 ‐ . 9% であ っ た‐ 女 性 は 「自 分 の 身 わな い」 15 7%, 「よ びか けがな い」 が10 7%, 「や り たい も の がな い」 12 ‐ ‐ ‐. 体が悪くて参加できない」 が4 6 2%, 「参加する気がない」 が28 7%, 「家事や家族の世話で忙 しい」 が15 2 ‐ ‐ ‐ 5%, 「やり た い もの がな い」 が8 9% であ っ た. 男 女 とも に上 位 を 占 め て い た の %, 「呼 びか けがな い」 が9 . ‐. は, 「自分の身体が悪くて参加できない」「参加する気がない」 であっ た. この 「自分の身体が悪くて参加できない」 人たちは先に述べた対象者のADLの結果から判 断するとADL 低・中 (「寝たきり」 「寝たりおきたり」「家庭内ではほぼ不自由なく動き活動する, 隣近所にひとりで出か ける」) が主体である と思われる. その中でも, ADL中が大半を占めている. この層は, ますますその行動 範囲や社会との接触を狭くしていくことが予想される. 以上のアンケート調査の不参加理由の結果をふまえ, 面接調査で詳細を聞き取りした‐ 面接調査での非参加層の活動への不参加理由をまとめてみると表6で示した結果となった‐ この結果から 判断すると 「さそいかけがない」 以外はすべて個人的要因による不参加理由のように見受けられるが果たし てそうなのであろうか. 表7は, 非参加層の健康状態についてのより詳しい内容である‐ これによると 「足 が悪い」 が全体の半分で6人である. 次にこれら非参加層の人たちの以前の活動参加状況について質問した ところ 「以前は参加していたが, 現在は殆ど参加していない」 人が全体の3分の2を占めていた (表8). さらに, 地域社会での活動に対する参加意欲については (表9) , 参加意欲が十分ある人, 意欲がある人を 合計すると全体の3分の2, まあまあある人が6分の1, 参加意欲がない人は6分の1であ っ た. ここで 「身体が悪くて参加できない」 人たちについての実際の内容をより詳細 に検討してみたい.. 53.
(9) . 西山 佐代子, 岩崎 清. 不参加理由 (男性). 身体が悪くて参加で 参加する気がない 時間帯が合わない やりた .いものがな い. よびかけがない 活動場所が近くにな 同好の仲間がいない. 過去参加したが期待 はづれ 技術・経験が ないか ら なかみがわからない から 既存のグループに入 って いき にく い. 家族が心配する ≦ . # 牧い } 4.9%. 気軽に参加できない 家事・家族の世話で 近 く・に団体 ・集まり. があることを知らな. その他 *不明は除外 不参加理由 (女性). 身体が悪くて参加で 参加する気がなも 、. 家事・家族の世話で. 忙しい よびかけがない. やりたいものがない. 活動場所が近くにな. 9-5% o 8.9努 o 7-6O % o. 技術 ・経験がな いか. , 媒, ※澱 7.o%. 時間帯があわない 費用・手間がかかり. 6-4% o. ら. 気軽に参加できない 既存のグループに入 って いき にく い 近く に団体 ・集まり. があることを知らな 同 好 の 仲 問 いな い. 5.7努 o. 5‐7% o 5‐19を o. 、 〉 3.8%. が 心 配 す る 、粥雛 3.8% 過 去 参 加 した が 期 待 , x 3.8%. ★不明は除外 54.
(10) . 地域高齢者の社会参加活動に関する研究. 表6 面接調査対象者非参加層の不参加理由 男性. N =6. 女性. N =6. 実数. (%) ・. 実数. (%). 3) 2 (33. ・‐、 { ・ L 1・ (16 7) . 6 1 ー( ) 1 7 . 1 1. 表7. (16 .7) (16 .7). 4. (667). 1. (16 7) .. 1. 7) (16 .. 全体. N =12 100%. - ・ ‐ .・ “. 面接調査対象者非参加層の健康状態 (複数回答) 男性. N =6. 女性. N =6. 実数. (%). 実数. (%). 全体. N =12 100%. 足が悪い 持病あり (糖尿病など). 2. (33‐ 3). 4. 7) (66 .. 6. 2. (16‐ 7). 3. 耳が少し遠い 過去3年以内の手術・入院. 1. (33. 3) 7 (16 ‐) (i6 7) ‐. 1. 1. - 1. (16 .7). 2. ( 50 0) ‐. 2 5 0 ( ) . 1 (8 3) . (16 ‐の. 表8 面接調査対象者非参加層の以前の活動状況 男性. N =6. 女性. N =6. 実数. (%). 実数. (%). 全体. N =12 100%. 以前 は 参加 して い た が, 現 在 は 殆 ど参 加 して い な い. 4. (66 .7). 4. (66 7) .. 8. (66 7) .. 以前 か ら参加 して い な い. 2. (33 3) .. 2. 3) (33.. 4. (33. 3). 表9. ‐. 面接調査対象者非参加層の活動に対する参加の意欲. 参加意欲が十分 ある. 男 性 -N 〒6. 女性. N =6. 実数. 実数. (%). 1. (%) (16 7) -. 3 2. 参加意欲がある. 2 ,(33 3) ‐. まあまあある. 2. ( 3 3 3) ‐. 参加意欲なし. 1. (16 7) .. 1. (50 0) ‐ (33 4) ‐ (16 .7). 全体. N =12 100%. 4 ( 33 3) ‐ 4 ( 33 3) ‐ 2. (16‐ 7). 2. 6 7 (1 ) .. 表10は 「身体が悪くて参加でき ない」 人たちのなかで 「足が悪くて参加出来ない」 人を対象にその理由等 をまとめたものである‐ (なお足が悪くて, 弱くなって参加出来ない人たちが, ア ンケー ト調査結果の身体 が悪くて参加出来ない層全体の大半を占めていると考えられる) . この中で, 今後も参加意思がないという 人は3分の1の2人である. 残り3分の2のうち, 移動手段があれば十分参加意欲がある (参加することを 強く望んでいる) 人が3分の1の2人である‐ 残り2人のうち1人は, 参加場所に椅子などが常設されてい て, 気がねなく椅子を利用出来れば参加意欲のある人である. あと1人は, 以前に参加していた場所の雰囲 55.
(11) . 西山 佐代子, 岩崎 清. 気がいやで参加しなくなったが, 違う場所で, 移動手段があれば参加してもいいと考えている. この結果から, 「身体が悪くて参加出来ない」 層の人たちの多くは参加したくても出来ない層, また積極 的な参加意欲はないが, 条件さえ整えば参加し得る可能性が十分ある層であることが推量される‐ 表lo 身体が悪くて参加できな い 一足が悪くて参加できな い人たちの状況- Aさん (女性) Bさ … 女性) Eさん (男性) Fさん (男性) -ん ぼく性) Cさん (女性) Dさん( 居 住 形 態. 移 動 手 段. 活動参加意欲. 備. 夫. 婦. 夫. 婦. 単. 独. 単. 独. 夫. 婦. 家の中では歩 ける. 家の中では歩 ける. 家の中では歩 ける. 家の中では歩 ける. 家の中では歩 ける. 人 工 関 節. バス停まで歩 けない. バス停まで歩 けない. バス停まで歩 けない. 畳に座れない. あ. る. (夫の運転) な. し. な. な. し. 十分ある. 十分ある. 考. な. し. し. まあまあある. あ. る. 夫. 婦. 家の中では歩 ける. あ. る. (自分で運転) (自分で運転) あ. る. な. し. 以前の参加場. 以前町内会長. 所での雰囲気 が合わない. など歴任. (噂話など). W. 考. 察. 1 高齢者の地域社会活動参加・非参加の特徴 基本的属性と活動参加・非参加との関連については調査対象者の基本的属性 (就労状況, 居住形態, 居住 年数, 最長職) のうち, 居住年数が男女とも に, また居住形態, 最長職が男性のみに活動参加・非参加との 有意な関連を示していた‐ 居住年数と地域社会活動参加については, 現在地での居住歴が長い人に活動参加者 が多く見られることが 4 1 この原因として居住歴が長くなると地域への愛着がより強まること, また近隣ネットワー 指摘されている1 5 )ことなどが考えられるが 以上のことから推し ク形成には長期間同一地域に居住することが必要である1 , て, 非参加となりやすい居住歴の浅い高齢者に対してどのような対応が必要なのか, 考慮されなければなら な い だ ろう.. また居住形態では, 男性は夫婦世帯の高齢者の地域社会活動参加率が最も高く単独世帯は低い. こ れに対 して女性は単独世帯の活動参加率が最も高い. つまり, 男性は配偶者がいるうちは地域社会活動にも積極的 に参加する傾向があるが, 配偶者を失うと家に閉じこもりがちになる. 女性は一人になると, むしろ積極的 に参加する傾向がある という結果である. 男性は孤独感な ど心理的なものと同時に, 最小限必要な家事につ いて女性に依存し続けている という現状が影響している と想われる. 笹谷らは, 都会生活において最もサポー トネッ トワークが弱く, また孤独感と不安感が強い層として配偶者と離別した一人暮らしの男性をあげてい ) 6 るi .. 次にADLと活動参加状況との関連では, 移動能力の高い人の活動への参加率が高く, 移動能力が活動参 56.
(12) . 地域高齢者の社会参加活動に関する研究. 加‐非参加に有意に影響する ことがわかっ た. 蘭牟田らは寝たきり以外で, 生活の行動範囲が限られた人を 「閉じこもり群」 とし, 閉じこもり群の地域高齢者の有病率や特徴, 移動能力の変化な どに着目した調査を 行ない, 閉じこもり群が寝たきり予備群となる可能性が高いこと, 同時に屋外を歩く高齢者にもなる可塑的 ) 閉じこもりにさせない また移動能力維持のうえでも地域社会 との 関 7 な状態にあることを指摘している1 ‐ , わりが重要である‐ 活動内容の傾向については, 活動に参加している人たちのこの1年間の内容状況を見ると, 個人志向的な 活動への参加が最も多いが, 特に男性の場合奉仕的な地域づくり的活動にも同じ位の割合で参加しているこ 8 1 9 }こ と が 指 摘 さ れ て い る し か し ・ と がわ か っ た‐ ス ポー ツ 活動 へ の 参加 はADLを 高め る 効 果 が大き い1 ‐ ,. 趣味やスポーツ活動といった個人志向的な活動のみでは, 長い高齢期を生きがいをもっ て生きるには不十分 0 ) であり, ボ ラ ン ティ ア な どの利 他 的活 動 へ の 参加 も 必 要 であ り, そ の ため の基 盤 整備 が必要 である2 .. 2. 高齢者の地域社会活動参加の要因. 高齢者が地域社会活動に参加する目的や動機は, 男女ともに友人や仲間づくりが最も多く, 次に健康, さ らに自己を高めることなどが示唆された. 北守によれ ば, 高齢者は社会との関わりのなかで, 生きがいや自 己実現を志向しつつも, すべての基礎に 「健康」 をおき, 「健康」 を意識しているこ とが窺われるとしてい 2 } る1 .. 活動を継続していくための要因としては, 自己を高めること, 交流の楽しさ, 役に立っ ているという有用 感, 身近に活動場所があることなどが重要であることがわかっ た‐ 特に有用感は, 男性では何らかの役につ い て いる こ と によ っ て, ま た女 性 は役 につ く こ とよ り も 役割 がある こ と によ っ て 得 ら れる こ と が多 いこ と が. 窺われた‐ 杉山らによれば, 為すべき役割が全く無いか自分だけの世話に限られている高齢者ではなくて, 自分と家族, 自分と社会, 或いは自分と家族と社会という対象が広い範囲にわたる役割をもっているときに 1 ) 高 齢者 は高 い生 き がい感 を 獲 得 しやす い と して いる2 ‐. 活動場所については身近な所が最も多いが他の地域にある施設・場所への参加者も見られ, 参加範囲の広 がりが見られた‐ このことからも移動手段の充実が必要であることが窺われた. 活動参加のきっ かけや情報については, 身近な人からの情報, 親身な誘いかけが参加を促進することがわ かっ た. また町内会や自治会からの呼びかけがきっ かけになることが多く, 男性は特に顕著であった. こう したきっ かけで, 活動に参加した場所でさらに新しい情報を得る或いは交換していることもわかった. 高齢 者本人が得る情報量の豊かさと親身な誘いかけが活動参加の要因であることが窺われた.. 3 高齢者の地域社会活動非参加の要因 アンケート調査では非参加理由として最も多かっ たのが, 「身体が悪くて参加出来ない」「参加したくない」 などであった. これらの非参加理由について面接調査で詳細に聞き取りしたところ, 参加意欲があっ ても参 加出来ない, 例えば移動手段などに関わる社会的要因の方が大きいことが示唆された. 「身体が悪くて参加 出来ない」 の高齢者の多くは移動能力からみたADLで歩行についての支障であることが指摘できる‐ この ) この歩行の 7 点に関してはADLの中で歩行の自立度が加齢に伴っ て最も低くなることが指摘されている1 . 自立度が低下したADL中の層は, 閉じこもり群となり寝たきり予備群へ移行していく可能性が非常 に高い. 芳賀らは高齢者のADL研究において今日最も必要なことは, 高齢者のADLを維持する方法を見い出すこと } である と して いる3 ‐. 2 )は身体的に不自由であっても外出し社会や地域活動に参加することは可能であると述 べ ている 臼井ら2 ‐ そのためには環境を整えることで身体的条件による制約を軽減することが可能であること, 本人の日常生活 57.
(13) . 西山. 佐代子, 岩崎 満. 自立度のみでなく道路や交通機関などの地域ぐるみの改善が重要になってくることを指摘している. この交 通機関などの交通手段は, 本人が 「自由に」 利用出来ることが重要であることを指摘したい‐ 「いつでも」 「どこへでも」 「入り口から入り口まで」 利用出来る移動手段の確保である. 次に呼びかけや情報が少ないことは非参加に繋がり, 参加しないことでさらに情報が得られにくくますま す参加しなくなることがわかった. これら社会との接触が少なくなっている人たちに対しては, その早期発 3 )は社会活動の 見と出来るだけ地域社会活動への参加を促す環境づくりを援助する必要があろう. 尾島ら2 動機づけ, 閉じこもり高齢者の発見, 地域特性の評価などを目的に 「いきいき社会活動チェック表」 を開発 した. しかし, より積極的に高齢者の地域社会活動への参加を促進するためには, 例えば社会参加をマネジ メ ン トする 社 会 参加 コー ディ ネー タ ー のよ・う な シスーテム が必 要 で はない か と考 える.. 最後に活動内容と活動形態に参加しにくい要因があることが示されたが, 各高齢者の生き方に即した活動 内容の多様化, 初心者でも入っ ていきやすい活動形態の工夫が望まれる. V. 要. 約. 本研究は, 地域社会活動に参加している高齢者の特徴と要因を明らかにすることと同時に, 活動参加に消 極的な高齢者の特徴と非参加の要因を明らかにすることを目的として取り組んだものである. 北海道旭川市 1 新旭川・永山地区に在住する65歳以上高齢者の第1次アンケ」 ト調査 (有効回収数561人, 有効回収率56 ‐ ▼ %) , 第2次個別訪問面接調査 (調査実施数34人) から次のよう な結果が得られた‐. 1 高齢者の地域社会活動参加・非参加の特徴 1) 基本的属性と活動参加・非参加との関連 調査対象者の基本的属性 (就労状況, 居住形態, 居住年数, 最長職) のうち, 居住年数が男女ともに, な関連を示していた. まだ居住形態, 最長職が男性のみに活動参加・非参加 との有意, 2) ADLと活動参加状況との関連 移動能力の高い人の活動への参加率が高く, 移動能力が活動参加・非参加に有意に影響することがわ か っ た.. ) 活動内容 3 活動に参加している人たちの, この1年間の内容状況を見 ・る と, 個人志向的な活動への参加が最も多 いが, 同時に奉仕的な地域づくり的活動にも同じ位の割合で参加していることがわかった‐ 2. 高齢者の地域社会活動参加の要因. 1 ) 活動参加目的 地域社会活動に参加する目的や動機は, 男女とも に友人や仲間づくりが最も多く, 次に健康, さらに 自己を高めることなどが示唆された.. 2 ) 継続要因 活動を継続していくためには, 自己を高めること, 交流の楽しさ, 役に立っ ている という有用感, 身 近に活動場所があることが重要であることがわかった.. 3 ) 活動参加場所・移動手段 活動参加場所としては, 身近な所が最も多いが, 他の地域にある施設・場所への参加者も見られ, 活 動参加範囲の広がりが見られるところから, 移動手段の充実が必要であることが示唆された. 8 5.
(14) . 地域高齢者の社会参加活動に関する研究. 4) 活動参加のきっ かけ・情報 参加のきっ かけ・情報については, 身近な人からの情報, 親身な誘いかけが参加を促進することがわ かった‐ また町内会や自治会からの呼 びかけがきっ かけになることが多く, 男性は特に顕著であった‐ こうしたきっ かけで活動に参加した場所でさらに新しい情報を得る, 或いは交換していることもわかっ た. 高齢者本人が得る情報量の豊かさと, 親身な誘いかけ, 働きかけが活動参加のきっ かけ, 要因であ る こ と が窺 わ れた‐. 3 高齢者の地域社会活動非参加の要因 1) アンケート調査では非参加理由として最も多かっ たのが, 「身体が悪くて参加出来ない」 「参加したく ない」 などであっ た. これらの非参加理由について面接調査で詳細に聞き取りしたところ, 参加意欲が あっても参加出来ない, 例えば移動手段な どに関わる社会的要因の方が大きいことが示唆された. 2) 呼びかけや情報が少ないことは非参加につながり, 参加しないことでさらに情報が得られにくくます ます参加しなくなることがわかっ た. 3) 活動内容と活動形態に参加しにくい要因があることが示された. 以上本研究では, アンケー・ ト調査と個別訪問面接調査の両面から, 高齢者の地域社会活動への参加層・非 参加層の特徴・要因を把握しようと試みた‐ その中で, 特に非参加層の非参加の要因が個人的要因にのみ帰 せられず, むしろ社会的要因が強いことが示唆された‐ 今後高齢者の地域社会活動参加を促進するためには 、 現在積極的に参加している人たちがよりいきいきと継続的に参加できる社会基盤の充実はもちろんのこと, 消極的な人, 特に閉じこもりがちな人に対しては何らかの対策が必要である と思われる‐ そのためには閉じ こもりの早期発見や, 移動手段の整備, 活動内容の充実, 参加しやすさの工夫, 社会参加コーディ ネート体 制などが必要であろう‐ 最後に今後の研究課題として, 縦断的な調査を試みること, また個別訪問面接調査における調査対象者数 を広げ, より多くの高齢者のデータを収集し分析する必要があると思われる. 謝. 辞. 本研究を進めるにあたり, 旭川市高齢化対策室を始め, 地域における関係諸機関各位にご協力頂きました ことを心から感謝申しあげます. また貴重なご意見を頂きました北海道教育大学旭川校亀畑義彦教授に, 感 謝の意を表します. 文. 献. 1 総務庁編 「高齢社会白書』 平成1 0年版, 大蔵省印刷局,1 9 9 8年. 2. 992年. 柴 田博編 「老人保健活動の展開』 医学書 院, 64一65 ,1. 3 芳賀博, 柴田博, 松崎俊久, 安村誠司 「地域老人の日常生活動作能力に関する追跡的研究」『民族衛生』 第54巻. 第 5 号,. 217一233 88年. , 19. 4 岩崎清, 芳賀博, 中村洋一, 小川格, 安村誠司, 生地新, 新井宏朋 「高齢者の日常生活行動と健康」 29 『社会老年学』 No . , 87-92 , 1989年‐ 5 小川格, 岩崎清, 安村誠司 「地域高齢者の健康度評価に関する追跡的研究」 -日常生活動作能力の低下と死亡の予知を中 心に- 『日本公衛誌』 第40巻. 3年‐ 第9号, 859一871 , 199. 6 荒尾孝, 種田行男, 永松俊哉 「地域高齢者の生活体力とその関連要因」『日本公衛誌』 第4 5巻 第5号,3 9 6一4 0 5 . ,1嫌婆手 59.
(15) . 西山. 佐代子, 岩崎 清. 7 島田千穂, 安梅勅江, 牛島鷹治, 高山忠雄 「身体的維持に対する社会的関わりの特性に関する研究」 -縦断的研究による 1 97年. 追跡期間別分析一 『日本保健福祉学会誌』 Vol ‐4 柚. , 45-53 , 19 1 1 前田大作, 浅野仁, 谷口和 江 「老人の主観的幸福感の研究」 -モラル・スケー ルによる測 定の試み- 『社会老年学』 NQ . , 9 年 1 5一31 1 9 7 . ,. 8. 9. ・ ・ 17 36-49 古谷野亘 「モラー ルに対する社会的活動の影響」 -活動理論と離脱理論の検証一 『社会老年学』 N Q . , 1983年. ,. 1 0 古谷野亘, 岡村清子, 安藤孝敏, 長谷川万希子, 浅川達人, 横山博子, 松田智子 「都市中高年の主観的幸福感と社会関係 3 5年. 6 N0 に関する要因」『老年社会科学』 Vol ‐1 ‐2 , 199 , 115-12 9 3年. 1 1 前沢貢, 杉山善期 「高齢者の生きがいと心理社会的要因」『高齢者問題研究』 N o . , 33一42 , 199 11 4 995年. 1 2 北守昭 「高齢者の社会参加及び活動と生活記憶に関する調査研究」『高齢者問題研究』 N Q . ,1 , 37-4. 0年度総務庁編 『高齢社会白書』(平 1 3 総務庁長官官房高齢社会対策室 「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」 平成1 1年版) 9 9 9年‐ 成1 , 大蔵省印刷局,1 2年‐ 1 4 松岡英子 「高齢者の社会参加とその関連要因」『老年社会科学』 Vol .14 , 15 , 199 1 5 古谷野亘, 岡村清子, 安藤孝敏, 長谷川万希子, 浅川達人, 横山博子, 松田智子 「都市中高年の主観的幸福感と社会関係. に関する要因」『老年社会科学』 第16巻 第2 号, 1995年. 1 6 笹谷春美, 岸玲子, 江口照子, 矢口孝行 「大都市高齢者のソーシャルネットワークとサポートネットワーク」『高齢者問題 9 5-7 8 993年. 研究』 No . ,6 ,1. 1 7 蘭牟田洋美, 安村誠司, 藤田雅美, 新井宏朋, 深尾彰 「地域高齢者における 『閉じこもり』 の有病率ならびに身体・心理・ 社会的特徴と移動能力の変化」『日本公街誌』 第45巻 第9号, 883一891 , 1998年‐ 994年‐ 10 5 1 8 森谷潔, 布上恭子 「女性高齢者の健康.生きがい.基礎体力の特徴について」『高齢者問題研究』 N o . , 9-1 ,1 2 23一131 1 9 森谷潔, 布上恭子 「生涯体育と高齢者の健康.生きがい.基礎体力に関する研究」『高齢者問題研究』 N 1 Q . , ,1 1 99 6年‐ 5年. 20 原田正二 『在宅老人福祉 論』132一1 44 , ミネル ヴァ 書房, 198. 2 1 杉山善朗, 森山美知子 「高齢者の生きがいと心身健康・役割機能・家族サポート・社会的態度の関連」『高齢者問題研究』 9 3年. NQ9 99 , 151一15 ,1. l l be i 2 2 臼井香苗, 藤田真美, 有本千佐, 伊藤美樹子, 三上洋 「地域在住高齢者の主観的 We ‐ ng と外出行動の多様性」 『日本 2一31 3 健康教育学会誌』 第7巻, 31 , 1999年. 94(62)- 12 「いきいき社会活動チ ェ ック 表の開発」『公衆衛生』 vol 大野良之 23 尾島俊之, 柴崎智美, 橋 本修二, . .62 輪 ,8 8 99(67 ) 998年‐ ,1. 西山 佐代子 (北海道教育大学大学院教育学研究科修士課程修了) (現 北海学園大学大学院経済学研究科博士課程在学). 岩崎. 60. 清 (本学 助教授 旭川校).
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