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第4学年1組 理科学習指導案

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Academic year: 2021

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第4学年1組 理科学習指導案

指導者 1

単元名 電池のはたらき

2 授業づくりの視点

3 単元の問題

モーターを回したり,明かりをつけたりする電池のはたらきは,電流の向きや大きさとどのような関係があるの か調べよう。 ○ 乾電池や光電池をつないで,モーターを動かしてみよう。 ○ モーターの回る向きと電気の流れる向きは,どのような関係があるのか調べよう。 ○ 乾電池2個をモーターにつなぐと,どんなつなぎ方でも回る速さが速くなるのか調べよう。 ○ 直列つなぎと並列つなぎでは,流れる電流の大きさがちがうのか調べよう。 ○ 光電池に当てる光の強さによって働きが変わるのか調べよう。 ○ 乾電池や光電池を利用したおもちゃを作ろう。 ○ 子どもの興味・関心の実態 社会見学で資源循環型社会の構築を目指して取り 組まれている,北九州エコタウンを見学した。実際に 1000kW のメガソーラー発電や10基の風力発電を 見学した子どもたちは,その大きさに圧倒されるとと もに,次世代エネルギーに興味をもった。学校にある 太陽光発電設備を見て「これ,社会見学のときに見た パネルだよね」という発言や,エコ係による発電量の, お知らせの際に「今日は,天気がよかったからたくさ ん発電したはずだよ」という予想をする子どもの姿も 見られた。 また,教室に置いた乾電池やモーターを見て,「モ ーターを電池につないだら回るよ」「乾電池を増やし て,たてにつなぐと速く回るんだよ」と話す子どもの 姿が見られた。このように,豆電球の明るさやモータ ーの回り方など,そのはたらきが変化する現象と光電 池の光の当て方や光の強さとの要因との関係,太陽光 発電について子どもたちの関心が高まっている。 ○ 子どもの能力の実態 本学級の子どもたちは,日常生活において,ポケ ットゲーム機やラジコン,リモコンなどで乾電池や 充電池などを使用している。そして,それらの機器 を使用する中で,電池の中にある電気によって働い ていることや,電気の量が十分でないとうまく働か ないことを理解している。しかし,それらの電気機 器の働きを電流の向きや大きさと関係付けて考える ことはできていない。 学び方については,問題解決の方法を身に付けつ つあり,実験・観察から事実をとらえ,結果を言葉 に表したり,結果と考察を分けて考えたりすること ができるようになってきている。しかし,変化を引 き起こす目に見えない要因を目に見えるものに置き 換えて追究したり,見出した変化(働き)と,それ を引き起こした要因を関係付けながら考察し,結論 を導いたりする力は十分ではない。 ○ 教材の分析 本単元のねらいは,乾電池のつなぎ方や光電池に当 てる光の強さを変えて,豆電球を点灯したり,モータ ーを回したりするなど,豆電球の明るさやモーターの 回り方の変化を興味・関心をもって追究する活動を通 して,乾電池のつなぎ方や光電池に当てる光の強さと 回路を流れる電流の強さとを関係付ける能力を育てる とともに,それらについての理解を図り電気の働きに ついての見方や考え方をもつようにすることである。 様々な電化製品に囲まれている子どもたちにとっ て,電気を使って物を動かすことは,何気なく行って いるあたりまえのことである。そのような中で,乾電 池のつなぎ方によって働きが変わったり,光が電気に 変わって物を動かしたり,光の強さによって,流れる 電流の大きさが変わったりすることを学ぶ本単元は, エネルギー資源の有効活用やエネルギーの変換という 見方を養うことができ,大変意義深い。 ○ 本単元の系統 子どもたちは第3学年までに,電気を通すつなぎ 方・通さないつなぎ方や,電気を通す物・通さない物 を,それらの共通点や差異点をもとに比較しながら調 べ,電気の働き(発光作用)や電気の通り道(回路) について学習してきた。 そこで本単元では,乾電池の数やつなぎ方,光電池 に当てる光の強さを変えたときの豆電球の明るさやモ ーターの回り方の変化を,回路を流れる電流の強さや 向きと関係付けながら調べ,電気の働きについて学習 する。 これらのことは,第5学年で電磁石の強さの変化に かかわる条件を制御しながら,電流の働き(磁化作用) を追究する学習へ発展する。さらに,第6学年で手ま わし発電機や畜電器などを使い,電気の利用の仕方を 推論しながら,電気の性質や働き(発電・蓄電・変換・ 発熱作用)を追究する学習へと発展し,エネルギーに 対する見方や考え方を拡充・深化することとなる。

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4 単元の目標

〈自然事象への関心・意欲・態度〉 ○ 乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつないだときの明るさや回り方に興味・関心をもち,進んで電気の働き を調べようとする。 ○ 電気の働きを使ってものづくりをしたり,その働きを利用したものを見つけたりしようとする。 〈科学的な思考・表現〉 ○ 乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつないだときの明るさや回り方を関係付けて,それらについて予想をも ち,表現することができる。 ○ 乾電池の数やつなぎ方,光電池に当てる光の強さを変えて,回路を流れる電流の大きさとその働きの違いを関係付 けて考察し,自分の考えを表現することができる。 〈観察・実験の技能〉 ○ 簡易検流計などを適切に操作し,乾電池と光電池の性質を調べる実験やものづくりをすることができる。 ○ 豆電球の明るさやモーターの回り方の変化などを調べ,その過程や結果を記録することができる。 〈自然事象についての知識・理解〉 ○ 乾電池の数やつなぎ方を変えると,豆電球の明るさや回り方が変わることを理解する。 ○ 光電池を使ってモーターを回すことができることを理解する。

5 展開計画と評価規準 (総時数 9時間)

次 主な学習活動 評価規準 問 題 把 握 <第1時> 乾電池を使ってモーター を回して気付いたことや疑 問をもとに,本単元の学習問 題を設定する。 ○ 乾電池にモーターをつないで回路をつくり,モーターの回り方に興 味・関心をもち,その変化を進んで調べようとしている。 (関・意・態) ○ モーターと乾電池をつないで回路を作ったり,モーターの回り方の 変化を調べたりしている。 (技) 問 題 追 究 <第1時> 乾電池の向きを変えたと きのモーターの回る向きと 電流の向きの関係を調べる。 ○ 乾電池とモーターで回路を作り,乾電池の向きを変えて,モーター の回る向きの違いを調べ,結果を記録している。 (技) <第1・2時> 乾電池2個をつなぎ,モー ターがより速く回ったり,豆 電球がより明るく光ったり するつなぎ方やあまり変わ らない回り方を調べる。 ○ 乾電池,モーター,導線,スイッチを適切に使って,いろいろなつ なぎ方を試したり,調べたつなぎ方を絵図で表したりしている。 (技) <第3・4時> 乾電池2個を直列つなぎ や並列つなぎにしたときの モーターの回る速さと電流 の大きさの関係を調べる。 ○ 乾電池2個のつなぎ方によって豆電球の明るさやモーターの回り 方が変わることを,回路を流れる電流の大きさと関係付けて考え,表 現している。 (思・表) 問 題 把 握 <第1時> 光電池を使ってモーター を回して気付いたことや疑 問をもとに,学習問題を設定 する。 ○ 光電池にモーターをつないで回路をつくり,何度も太陽光を当てた り角度を変えたり,友だちと考えを交流したりしながら,光電池が電 流を流すのはどのようなときか見出そうとしている。(関・意・態) ○ モーターと光電池をつないで回路を作ったり,モーターの回り方の 変化を調べたりしている。 (技) 問 題 追 究 <第2時> 光電池を使って回路を 作り,光電池に当たる光の強 ○ 光の強さによってモーターの回り方が変わることを,回路を流れる 電流の大きさと関係付けて考え,表現している。 (思・表) 一 次 モ ー タ ー を 回 そ う 二 次 電 流 の 向 き と 回 り 方 三 次 電 流 の 大 き さ と 回 り 方 四 次 光 電 池 の 働 き 追 究 過 程

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さと電流の大きさの関係を 調べる。 【本時】 総 合 ・ 生 活 化 <第1時> 乾電池や光電池を利用し たおもちゃを作る。 ○ 乾電池や光電池,モーター等でおもちゃを作ることに関心をもち, 自分の考えた用途に合わせて,電池の種類を選んだり,電流の大きさ や向きに着目して回路を工夫したりしながら,おもちゃ作りをしよう としている。 (関・意・態) ○ 乾電池,光電池,モーター,豆電球,導線,スイッチ等を正しくつ なぎ自分の作りたいおもちゃの用途に応じた回路を作っている。(技) <第2時> 乾電池や光電池のつなぎ 方やその働きについて学習 のまとめをする。 ○ 電流には向きがあり,その向きによって働きが変わることや,乾電 池の数やつなぎ方を変えると,回路に流れる電流の大きさが変わるこ と,光電池に光を当てると電流が流れ,光の強さによって流れる電流 の大きさが変わることを理解している。 (知)

6 本単元における具体的手立て

(1)知的好奇心を喚起し,見方や考え方を深める単元構成や事象提示の工夫 目に見える働きの変化と目に見えない電気の存在や流れとの関係を実感して知的好奇心を喚起しながら,電気の働き についての見方や考え方を広げ,深めることができるように,「働きを変えたのは電気の流れ方だ」という子どもたち の要因追究の意欲を核とし,目に見えるモーターや豆電球の働きの変化から,要因である目に見えない電流の向きや大 きさへと追究が深まるように学習展開を工夫する。 具体的には単元の導入として,次世代エネルギーパークに見学に行ったことや学校の太陽光発電設備を想起させるこ とにより生活経験と結びつけ,子ども達の関心意欲を高める。問題把握の段階では,乾電池にモーターをつないで回路 をつくり,モーターを回して気付いたことや疑問をもとに第 1 の学習問題を設定する。また,光電池にモーターをつな いで回路をつくり,太陽光を当てたり角度を変えたりしながら気付いたことや疑問をもとに第 2 の学習問題を設定する。 問題追究の段階では,モーターの回る速さや向き,豆電球の明るさの変化などの目に見える電池の働き(現象)を, 乾電池のつなぎ方や光電池に当てる光の強さなどの目に見える要因と関係付ける。次に,その目に見える要因と回路を 流れる電流の大きさや向き(目に見えない要因)を関係付けることにより問題の解決を図り思考を深めていく。 総合・生活化の段階では,電流には向きがあるとともに回路に流れる電流の大きさが変わること,光電池に光を当て ると電流が流れ,光の強さによって流れる電流の大きさが変わることの理解を深めることができるようなおもちゃ作り をする。 五 次 お も ち ゃ 作 り 働 き の 変 化 電気のはたらきについての見方や考え方 見 方 や 考 え 方 第4学年 理科 単元「電池のはたらき」 要 因 関 係 付 け 乾電池の数が 同じでも,つな ぎ方が違うと, 働きが変わる。 電流の大きさ 光で電気 をつくるこ とができる。 光電池に当たる光の 強さや当て方よって電 流の大きさが変わるの で,働きが変わる。 電気は, 制御すること ができ,それ によって働き を変えること ができる。 数 向き 光の当て方 発電量 回る速さ 回る 速さ 向き つなぎ方 回る速さ 1個より 速い 1個と 同じ 直列つなぎ 並列つなぎ 速く 回る 速さは 変わら ない 速い 遅い 電流の 大きさ ・向き 速さ 向き 時間 ソーラー カー ソーラー プロペラ カー ソーラー メリー ゴーランド ソーラー オルゴール 変化 制御 電流には流 れる向きがあ る。向きが変 わると働きが 変わる。 速く回る 光が強い 電流が大 遅く回る 光が弱い 電流が小 電流の 向き 回る向き 右回り 左回り 電流の向き 電流の向き 右回り 左回り A A 学 習 問 題 乾電池の数 や向きが変わ ると,働きが 変わる。 光の強さ 晴れの日 くもりの日 朝・昼・夜 回る速さ A 半透明シート 光を垂直に 当てる

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(2)言語活動モデルを活用した段階的な指導 「働きを変えたのは何だろう」という子どもたちの要因追究の意欲を核とし,子どもの素朴概念や既習経験による予 想を,目に見えない流れる電流の大きさが要因であるという科学的な見方や考え方に変容させることができるように, 学習過程に即して段階的な指導を行う。モーターの回る速さ(目に見える電池の働き)と光電池に当てる光の強さや光 の当て方(目に見える要因)との関係付け → その目に見える要因と回路を流れる電流の大きさや向き(目に見えな い要因)の関係付け,というように段階的に思考を深められるようにする。 本時においては,まず,光を強くあてた時と弱くあてた時,光の方に傾けた時と傾けなかった時のモーターの回る速 さと,電流の大きさを一覧表示することで,流れる電流の大きさの違いを確かめることができるようにする。そして, 自分たちの実験結果に納得した子どもたちから,書く・描く活動①に取り組むようにする。ここでは,事実を言葉にし て表わす。その後,事実確認の対話を行う。 次に,光の強さや光の当て方(目に見える要因)と電流の大きさ(目に見えない要因)との関係付けを問う発問を行 い,書く・描く活動②を設定して,自分の予想と関係付けて,実験から考えたこと(考察)を書くようにし,思考の深 まりをねらう。それぞれで高まった考えを対話する中で,「モーターの回る速さ(電気の働き)は当たる光の強さや光の 当て方」によって変わる(目に見える要因)」と「電流の大きさ((目に見えない要因))の関係付けを行う。 最後に,「光の強さ」「電流の大きさ」の言葉を提示し,書く・描く活動③を設定して,一般化を図る。 3)子どもの思考の深まりを見取る判断の基準と個に応じた指導の手立て 個に応じた適切な支援を行うために,本時に行う科学的な思考・表現の評価については,評価規準を基に,学習活動 に即した具体的な判断の基準を設定する。判断の基準については,子どもの記述例を想定して,評価を行う。 評価の場面<思考・表現> 判断の基準及び方法 おおむね満足(B) 十分満足(A) 書く・描く活動②において学 習ノートに考察を記述する場 面 光電池を使って回路を作り,光電池に 当たる光の強さと電流の大きさの関係を 表現している。 (発言分析,記述分析) 自分の予想と実験結果を比較しながら 考察したり,これまでの学習や生活経験と 関係付けて実験結果を考察したりして,表 現している。 (発言分析,記述分析)

(考え) (考え) 思考のステップ 表 グラフ 絵図 結 果 の 吟 味 事 実 確 認 関 係 付 け こ れ ま で の 学 習 や 生 活 と 結 ん で 意 味 付 け 言 葉 (生活言語) 言 葉 (科学言語) 言 葉 (科学言語) 学 習 過 程 結 果 と 結 果 結 果 と 既 有 の 概 念 結 果 と 予 想 や 仮 説 書く・描く活動③ (めあてと結んで、まとめを書く) 手立て ・「光の強さ」「光 の当て方」「電流 の強さ」「回る速 さ」の関係を構造 的に板書 ・モーターの回る 速と電流の大き さを一覧掲示 【光の強さ】 強い光…電流1.2A ・モーター速い 弱い光…電流0.6A・モーター遅い ・「事実」と「考察」 を分けて書くよう にした学習ノート ・「光の強さ」「光 の当て方」「「電 流の強さ」をカー ドで提示 当たる光が強いときの方が,弱いときよりも大きな電流が流れるので, モーターは速く回る。 書く・描く活動② (キーワードを使って書く ・ 予想や仮説と結んで自分の考えを書く) T 光の強さや当て方と,電流の大きさはどのような関係がありますか。 【光の強さ】 強い光を当てたときは, 電流が強い。 弱い光を当てたときは, 電流が弱い。 書く・描く活動① (事実の記録(表・グラフ・絵図)・結果を言葉で表す) T 光の強さや当て方を変えたとき,モーターの回る速さや 電流の大きさはどうなりましたか。 【光の当て方】 向ける…電流1.2A・モーター速い 向けない…電流0.8A・モーター遅い T 「光の強さ」「電流の大きさ」「回る速さ」の3つをまとめることが できるかな。 【光の当て方】 光に向けたときは, 電流が強い。 光に向けないときは, 電流が弱い。 【本時の学習ノート】

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評 価 事 例 光電池を使って回路を作り,光電池に当たる光の強さと電流の大きさの関係を説明する場面 ■Bと判断した例 ■Aと判断した例

7 本時の学習

平成24年11月16日 (金) 5校時 於 図工室 (1) 主 眼 光電池に当たる光の強さや当たり方を変えたときの,モーターの回り方と電流の大きさを調べる活動を通して, 当たる光が強いときは電流が大きくなるので回転が速く,当たる光が弱いときは電流が小さくなるので回転が遅く なることをとらえることができるようにする。 (2) 準 備 モーター,光電池,導線,検流計 (3) 展 開 学習活動と子どもの意識 教師の関わり(○)と評価(◆) 1 前時学習を想起し,本時のめあてを確かめ,予 想を話し合う。 2 実験方法の確認をする。 (1)光の当て方を変えたとき ・電灯に向ける ・電灯に向けない ○ 前時学習で,次世代エネルギーパークに見学に行ったこと や光電池にモーターをつないで回路をつくり,何度も太陽光 を当てたり角度を変えたり,友だちと考えを交流したりしな がら,光電池が大きな電流を流すのはどのようなときか話し 合ったことを想起させ,本時のめあてを確かめることができ るようにする。 ○ 前時で考えていた自分の予想(結果とその根拠)を想起さ せ,見通しを持って実験に取り組むことができるようにする。 ○ 光電池を電灯に向けたときと向けないとき(1),電灯の光を 直接当てたときと半透明なシートで光を弱めたとき(2),それ ぞれのモーターの回り方と電流の大きさを記録することがで きるように,記録用紙を準備する。 ○ 記録の取り方や結果の表し方などを確認するとともに,光 源に触らない等の安全面について指導する。 ○ グループで実験の結果を話し合い,中間値を取って黒板に 【判断のポイント:B】 「光が強くなるほど,電流は強 くなる」の記述のように,光電池 に当たる光の強さと電流の強さの 関係を表現している。 【判断のポイント:A】 「学校にある太陽光発電池は, 光をたくさん取り入れるために斜 めになっている」の記述のように これまでの生活経験の中にある太 陽光発電設備と関係付けて実験結 果を考察し表現している。 ◆ 【指導の手だて:C】 <結果を言葉で表そう>の欄に,「光の強さによって,電流の強さが変わる」と記述している子どもには,強い 光と弱い光を当てたときの電流の大きさについて記述するように助言する。 <考察>の欄に,「予想と同じところは,どこだったかな。予想とちがうところは,どこだったかな。」と問い, 自分の予想と結んで考察するように助言する。また,キーワードに目を向けさせ,「光の強さ」「光の当て方」「電 流の強さ」「回る速さ」を関連付けて考察するように助言する。 <考察> 光が強くなるほど,電流は 強くなるので,モーターが速 く回る。 <考察> 光が強くなるほど,電流は大きくな るので,モーターが速く回る。 学校にある太陽光発電池は,光をた くさん取り入れるために斜めになって いると予想したように,光電池を光の あるほうに傾けることによって光が強 くなり電流が大きくなった。 (めあて) 光の当て方や強さによって,電流の大きさがどのように変わるのか調べよう。 光電池に当てる光の 強さをかえると,モー ターの回る速さもか わるのかなあ。 光電池が電流を流すのは, 太陽の光をあてたときだか ら,たくさん当たるように すると速く回るはずだよ。 【見るところ】 ・モーターの回り方 ・電流計の目盛り

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(2)光の強さを変えたとき ・強い光量 ・弱い光量 3 電流の大きさを調べ,結果を数値と言葉で表 す。 4 調べた結果から,分かったことについて話し 合う。 【結果の一覧表示】 …モーターが速く回る (1) …モーターが遅く回る (2) 5 本時のまとめをする。 6 本時の学習を振り返り,次時の学習について 話し合う。 掲示するようにする。 ○ 実験の仕方や記録の取り方など,本時の見取りをもとに, 適切に個別指導を行う。 ○ 言語活動プランを活用することにより,子どもが段階的に 思考を深め,子どもの光が強くなったらモーターが速く回る という予想を,目に見えない流れる電流の大きさが要因であ るという科学的な見方や考え方に変容させることができるよ うにする。具体的には以下のような言語 活動を仕組む。 ○ 自分の考えの変容や学び方を価値付けている児童の振り返 りをモデルとして全体の場で発表する場を設け,賞賛するこ とで,一人一人が本時の学習の価値を具体的に振り返ること ができるようにする。 ○ 作品例として,ソーラーカーやメリーゴーランド等を提示 し,電池の働きを生かしたおもちゃ作りをするという,次時 の学習の見通しをもつことができるようにする。 (まとめ) 光に向けたときや光に向けなかったとき、大きな電流が流れる。 だから,モーターが速く回転する やっぱり,光を強 くすると,大きな 電流が流れるか ら,モーターが速 く回ったんだね。 電流の大きさと,モ ータ-がまわる速 さの関係は,乾電池 といっしょだね。 乾電池みたい に使い捨てじ ゃないから, すごいよね。 やっぱり,光が当たっ ているときは,電流が 流れているよ。 やっぱり,光電池を光のあ る方に傾けると,電流が大 きくなったよ。 青 赤 ・ 電池に当てる光の強さを変えたとき のモーターの回る速さと電流の強さ (事実の確認) ・ 光の強さや当て方と電流の強さの関 係付け (関係付けの対話) ・ モーターの回る速さと電流の強さの 関係付け (書く・描く活動② → 対話) ・ 光の強さや当て方」「電流の強さ」 「回る速さ」の関係付け (科学言語を用いて書く・描く活動③ → 対話) ◆ 光の強さによってモーターの回り方 が変わることを,回路を流れる電流の 強さと関係付けて考え,表現している。 (思・表) 【見るところ】 ・モーターの回り方 ・電流計の目盛り 班 1 2 3 4 5 6 1A 0.5A 光に向けたとき 電 流 の 大 き さ モーターの 回る速さ 班 1 2 3 4 5 6 1A 0.5A 光に向けなかったとき 電 流 の 大 き さ モーターの 回る速さ 班 1 2 3 4 5 6 1A 0.5A 強い光を当てたとき 電 流 の 大 き さ モーターの 回る速さ 班 1 2 3 4 5 6 1A 0.5A 弱い光を当てたとき 電 流 の 大 き さ モーターの 回る速さ

(7)

<結 果>

電流の大きさ

モータ-の回る速さ

① 光に向けたとき

光に向けなかったとき

② 強い光

弱い光

<結果を言葉で表そう>

<結果から考えられること>

<まとめ>

(8)

参照

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