他社システムOTRS呼び出し
利用手順書
他システムOTRS呼び出し
はじめに
対応システム
Microsoft Office 2013 ( Excel 2013 、PowerPoint 2013 、Word 2013 ) Microsoft Office 2010 ( Excel 2010 、PowerPoint 2010 、Word 2010 ) Microsoft Office 2007 ( Excel 2007 、PowerPoint 2007 、Word 2007 )
「他システムOTRS呼び出し機能」とは、Microsoft Office ( Excel 、PowerPoint 、 Word )で作成したファイルに、Microsoft Office のコマンドボタン作成機能を利用 して、OTRSの起動情報をコマンドボタンに設定することで、OTRSの分析データを OTRSのメニューを開いてから選択せずに、表示することを可能にする Microsoft Office のマクロ機能のことです。
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Excel でコマンドボタンの貼り付けやマクロの登録が行えるように設定します。
1. Excel の設定
1. Microsoft Excel 2013 を起動します。 右のウインドウが表示されます。 2.画面左側のサイドバーの[他のブック を開く]をクリックします。 3.サイドバーの[オプション]をクリッ クします。 [ Excel オプション ]ウインドウが表示され ます。 4. [リボンのユーザー設定]をクリッ クします。 本書では、Microsoft Excel 2013 を例に説明します。他システムOTRS呼び出し
5. 「リボンのユーザー設定」の[開発] チェックボックスをクリックします。 6. [OK]をクリックします。 [ Excel ]ウインドウに[開発]タブが表示さ れます。
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2. マクロのセキュリティ変更
[OTRS起動]ボタンは、Microsoft Office のマクロ( VBA )で設定します。
ご使用している Microsoft Office のセキュリティによって、マクロが実行できない 場合がありますので、セキュリティ設定を変更してください。 1. [開発]タブをクリックします。 [開発]メニューに切り替わります。 2.[開発]メニューの 「マクロのセキュ リティ」をクリックします。 [セキュリティセンター]ウィンドウが表示 されます。 [マクロの設定]が表示されている状態で、 3.[すべてのマクロを有効にする]のラ ジオボタンをクリックします。 4.[信頼できる場所]をクリックします。 5 .信頼できる場所(作成したファイル を保存するフォルダ)を登録します。 6.[OK]をクリックします。 セキュリティの設定が変更されます。 「信頼した場所」で登録した場所にExcelファ イルを作成してください。 新しい場所を登録する場合は、[新しい場所の 追加]で登録します。
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3. [OTRS起動]ボタンの作成
1.ボタンを埋め込む Excel ファイルを 開きます。 2.[開発]メニューの[挿入]ボタンをク リックし、「 ActiveXコントロー ル 」の「コマンドボタン」をクリッ クします。 3.任意の場所を囲みます。 コマンドボタンが貼り付きます。①ボタンの貼り付け
コマンドボタンの周りに白丸が表示されている ときは、「デザインモード」になっています。 デザインモードのときには、コマンドボタンの 移動・名称変更・マクロ( VBA )の表示、入 力等が行えます。他システムOTRS呼び出し
②表示の変更
1.コマンドボタンを右クリックします。 2.[プロパティ] をクリックします。 [プロパティ]ウインドウが表示されます。 3.[Caption]欄に任意の文字を入力しま す。 コマンドボタンの表示名が変わります。 4.[デザインモード]ボタンをクリック します。 コマンドボタンが確定します。他システムOTRS呼び出し
4. マクロの設定( VBA )
デザインモードの状態で、 1.コマンドボタンをダブルクリックし ます。Microsoft Visual Basic for Applications が起動し、「Sheet1」に次のように表示 されます。
①マクロ( VBA )の起動
[プロジェクト]欄が表示されない場合、[表示]メニューの「プロジェクトエクスプローラ」をク リックすると[プロジェクト]欄が表示されます。②オフィスリンクのファイルのインポート
1.[ファイル]メニューの[ファイルのイ ンポート]をクリックします。 2.付属の「Otrs_start.bas」ファイル をインポートします。 「Otrs_start.bas」をインポートすると「標準 モジュール」フォルダが追加されます。 他システムOTRS呼び出しオプションに収録されているファイルを読み込みます。 (ファイルの収録場所は、インストールメディアの「Readme_jp.txt」を参照してください)他システムOTRS呼び出し
3.付属の「Otrs_Start_Button.cls」を メモ帳 か ワードパッド で開きます。 Otrs_Start_Button.clsの内容(コード) が表示されます。
③インポートファイルの内容をコピーする
1.表示されたコードの1行 「 Call Start_Otrs(1) 」 を コピーします。④コピーした内容を貼り付ける
1.Microsoft Visual Basic for Application の「Sheet1」に、 Private Sub CommandButton1_click() とEnd Subの間 にコピーしたコードを貼 り付けます。 2.貼り付けたコードの 「 Call Start_Otrs(1) 」のカッコ内 の数字1の部分をOTRSで起動したい ファイルのデータNo.に変更します。 3.[保存]ボタンをクリックし、作成し たマクロを終了します。 (1)の「1」は、OTRS ExplorerでNo.表示され る「データNo.」です。表示させたいデータの 番号に変更します (下記④の手順2を参照) 。
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右のウインドウが表示されます。 4.[いいえ]をクリックします。 [名前を付けて保存]ウインドウが表示され ます。 5.「信頼できる場所」を選択します。 6.ファイル名を入力し、ファイルの種 類を「 Excel マクロ有効ブック ( *.xlsm ) 」を選択します。 7.[保存]をクリックします。 マクロを設定した Excel ファイルが保存さ れます。 「2.マクロのセキュリティ変更」で設定した 「信頼できる場所」にファイルを保存しないと、 OTRSを呼び出すことができません。
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1.シートに戻り、デザインモードを 終了します。 2 .作成したボタンをクリックします。 設定した分析データでOTRSが起動します。
5. OTRSの起動
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ボタンを削除後に再度ボタンを貼り付けると同じ名称のボタンが作成されます。 このとき、付属の「Otrs_start.bas」ファイルのインポートは不要です。
6. ボタンの追加・削除
1.ボタンをクリックすると、コードが 表示されます。 ワープロと同じ操作で修正・削除をします。 ボタンを削除し、不要になったエクセルVBA のコードは削除しても問題ありません。②削除
①追加
同一シートまたは別のシートにコマンドボタンを追加する場合、 「3.[OTRS起動] ボタンの作成」を参照し、ボタンを追加します。 シート上のボタンを削除した場合、マクロ( VBA )で作成したコードは削除され ずに残ります。【ご注意】 ①本操作マニュアルの内容の一部または全部を無断転載することは禁止され ています。 ②本操作マニュアルの内容に関しては将来予告なしに変更することがありま す。 ③本操作マニュアルの内容について、誤りや記載もれなどお気づきの点があ りましたら、本操作マニュアルの発行所までご連絡ください。連絡先は巻 末に記載してあります。 ④運用した結果の損害については、③項にかかわらず責任を負いかねますの でご了承ください。 2016年6月30日 初版第一刷発行 発行所 〒140-0002 東京都品川区東品川4-13-14 グラスキューブ品川 TEL 03-5781-3316