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経営情報学会特設研究部会 2007/11/18 トヨタ方式における情報システム高度化 黒岩惠 (Satoshi Kuroiwa) 名工大 & 九工大客員教授 ( トヨタ社友 )

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(1)

トヨタ方式における情報システム高度化

トヨタ方式における情報システム高度化

黒岩 惠 (

Satoshi Kuroiwa)

skuro@nitech.ac.jp)

名工大&九工大客員教授

(トヨタ社友)

経営情報学会特設研究部会 2007/11/18

(2)

はじめに

はじめに

1.トヨタ生産方式を皆さんはどの程度理解しているか?

2.何故、「トヨタ方式における」というタイトルをつけたか?

3.トヨタの情報システム化、

IT化は、どこが他社と違うか?

追加 トヨタの強さの源泉は「ものづくりは人づくり」という人材育成、「人的能力向上の しくみ」にある。機械系としての自動化や情報システム高度化などの方法論や テクノロジでは無い。明示知化されたテクノロジのキャッチアップは2,3年で 可能だが、暗黙知的な人的能力の向上はその数倍はかかる。トヨタの強みは、 トヨタの経営理念、DNAとしての「トヨタ生産方式」という暗黙知的な人的能力 と、それをベースとしたITという機械系、テクノロジ(明示知的)のシナジー にある。学校教育においてもテクノロジーや方法論(明示知的)を教える過程で 「改善や改革」を育む「ものの考え方(暗黙知的)」を教える教育が、「ものづくり 日本」の競争力の維持向上の基本と思う。

(3)

情報処理 脳 CPU+メモリ+プログラム Control 管理 制御、管理(OS)

Communication 情報伝達 通信 グループ 組織 情報システムアーキテクチャ

人間系

機械系(

IT)

人間系と機械系(

人間系と機械系(

IT

IT

ソフト (情報加工・伝達) ・感性系(右脳) ・論理系(左脳) ハード (手足、体、筋肉) ハード (神経、目、耳、口) ハード (記憶細胞) 情報授受 伝達機能 情報処理機能 ソフト (情報処理、制御) ・論理系 ハード (コンピュータ本体 ハード (通信線) ハード (記憶装置) 送受信機能 情報処理機能

人間系

機械系

センサー、アクチュエータ 力学系、機構系

IT系

ビジネス活動、生産活動は「人間・機械系(

IT含む)」で成立つ

トヨタ生産方式は、人的能力を重視する「人間情報処理システム」

(4)

経営戦略論 行動科学 マーケティング SQC 科学的管理法 マルコム・ボールドリッジ 国家品質賞 リエンジニアリング TOC BSC ABC/ABM

米国

戦後復興期

(日本的経営)

1980年代

(経営品質重視

現在

のマネジメント) QC Kaizen かんばん 系列 TQM TQC SQC 労使協調 チームワーク JIT 経営品質

日本

トヨタ生産方式 MAST JMS 情報戦略論

GM( 05年)、フォード(06年)は1兆円以上の赤字

トヨタは、今期中に世界

NO.1の自動車メーカになる?

シックスシグマ゙

製造業における日米間経営手法の導入

製造業における日米間経営手法の導入

CMM

(5)

リーン方式という名のトヨタ生産方式

リーン方式という名のトヨタ生産方式

クラフトマン生産 (職人の手工業) マス(大量)生産 (フォード方式) リーン生産 (トヨタ方式) 19世紀 20世紀前半 20世紀後半

全てのビジネス活動はリーン方式への脱皮が必要

GM・トヨタ生産性比較> GM

Framingham ToyotaTakaoka NUMMIFremont

製品時間[時間/台] 31 16 19 135 45 45 不具合[件/100台] 作業スペース 平均部品在庫 8.1 4.8 7.0 2週間分 2時間分 2日分 1987年時点の調査資料 出典:J.P.Womack, et al., The Machine that Changed the World (IMVP Survey)

<ソフトウェア開発>

ウォータフォール型

(6)

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Afal;jdsa;fuwe Tests Passed Checked Out

To Do

Standish Group Study Reported in 2000 Chaos Report.

全く利用しない ほとんど 利用しない いつも 利用する よく利用する 7% 13% 16% 19% 45% 全く利用しない ほとんど 利用しない いつも 利用する よく利用する ときどき利用する

TPS

TPS

からみたソフト開発

からみたソフト開発

・徹底的なムダの排除 ・お客様の引き ・見える化 ・情報の先だしはしない ・標準化(標準作業) ・ラインストップ ・自律分散

日本のソフトつくりに

TPSアプローチの機運がでてきた

富士通、

NEC、NTTデータなど

日本の

IT業界に

TPSの逆輸入?

USのソフト業界は日本の「ものづくり」

に学び、日本の

IT業界はUSから学ぶ

情報システム自身のムダは45% <見える化> TPSの基本は「ムダの徹底的排除」

(7)

US

(8)

日本型経営(トヨタ) 欧米型経営

・暗黙知

人中心

・プロセス指向

・改善

OJT

・ボトムアップ

・組織とチームワーク

・形式知

IT(機械系)中心

・テクノロジ指向

・イノベーション

マニュアル

・トップダウン

・個人のスキル

・現業優位の

ボトムアップ

IT構築

・業務プロセスにマッチした

カスタムメイドの

IT

・きめ細かな

ITによる個別最適

・人や組織、ビジネスプロセスに

合わせた

IT

トップダウン

IT構築

パッケージソフト

、業務を合わせる

ITによる全体最適の経営管理

IT(マニュアル)に準拠

・業務のベストプラクティス

・人間系重視と機械系(

IT化、マニュアル化)重視の経営の融合が鍵

日本型経営と欧米型経営における

日本型経営と欧米型経営における

IT

IT

<現場の弱さをパッケージでカバー>

(9)

トヨタの物づくりの原点

トヨタの物づくりの原点

現地現物、見える化、共有化による

問題の顕在化・早期解決

トヨタウェイ、トヨタ生産方式

1.進取の精神

・研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし。(豊田綱領)

2.現地現物主義

・まずやってみよ。失敗を恐れるな。(豊田佐吉) ・油で汚れた手を日に三度洗わないものは技術屋にあらず。(豊田喜一郎)

3.全員参加

・「良い品、良い考」 (創意工夫への会社スローガン)

4.ものづくりは人づくり

・ものづくりは人とノウハウの蓄積でなされる。人を作らねば仕事も 始らない。(豊田英二)

・人を最大の経営資源としたトヨタ

独自の物づくりの思想・システム

豊田佐吉翁

豊田喜一郎

大野耐一

(10)

・「トヨタの基本理念」の行動指針として

2001年に策定

・「人を最大の経営リソース」とする

TPS(トヨタ生産方式)

をベースとして策定

ビジョンの共有

ビジョンの共有

Toyota Way 2001

Toyota Way 2001

Continuous

Continuous

Improvement

Improvement

知恵と改善

知恵と改善

Respect

Respect

for People

for People

人間性尊重

人間性尊重

Challenge

Challenge

Kaizen

Kaizen

Genchi

Genchi

Genbutsu

Genbutsu

Respect

Respect

Teamwork

Teamwork

(現地現物)

暗黙知として存在

するトヨタ独自の

思想・価値観・手法

真のグローバル 企業への脱皮

トヨタウェイとして

グローバルトヨタで

見える化、情報共有化

2本の柱>5つのキーワード>

(11)

トヨタの

トヨタの

DNA

DNA

とは何か

とは何か

1.お客様第一主義

・ 一にユーザ、二にディーラ、三にメーカ

・ モノづくりの現場では、お客様=後工程

2.現地現物

3.技術・生産の現場とヘッドオフィスが隣接

・ 三河の良さは質実剛健な風土。

・ 現場から離れ、東京に本社を置いたメーカは、ほとんどダメ

4.人材育成に注力

5.変革のエネルギー

・ 奥田語録:

「変えないことは悪いことだ」

「変革に反対する者は、せめて横で黙っていてくれ」

6.危機意識の強さ

(12)

TPS=

調和型自律分散システム

(ホロン,フラクタルと類似、システム は全体と個の調和で成立つ)

抽象化

具体化

Dealers Head office Assembly plant Unit plant Supplier N/W

実世界

改善

(Kaizen)無ければ革新(Innovation)無し

常にあるべき姿を目指し「改善」し続ける

人間集団を創り上げること

トヨタ生産システム

トヨタ生産システム

TPS

TPS

が目指すゴール

が目指すゴール

TPSは「お客様第一」を理念とし、以下の2本の柱で成る

・ジャスト・イン・タイム (

JIT = Just-In-Time )

・自働化

(Autonomy,自律した自動化)

ゴール

オーケストラ

モデル

参照

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