• 検索結果がありません。

余白調整用の空白ページだよっ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "余白調整用の空白ページだよっ"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)
(2)

- 1 -

-LOCO509 目次-

部長挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 地域の足を支える鉄道 ~七色の新たな光~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 shalon 馬主 鉄道模型 カメラカー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・5 きざみのり 東京地下鉄 01 系と銀座線のこれから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 貴ちゃん て ~ る ☆ ら い と ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 9 表紙、裏表紙等の写真提供;きざみのり、めとろ

(3)

- 2 -

部 長 挨 拶

はじめに、この鉄道倶楽部部誌『LOCO509』をお手に取って下さり、ありがとうございます。第 60 代部長を務めております と申します。この LOCOは当サークル員が各自で決めたテーマに沿っ て鉄道関連の話題を紹介するとともに、鉄道倶楽部の活動記録を 1 冊にまとめたものとなっており ます。 今年は新入部員が多く入部し、例年より多くの部員数での活動がスタートしました。5 月初めには 新入生歓迎旅行として大宮鉄道博物館へと行ってまいりました。現役部員・新入部員混合でいくつ かのグループを作り、各グループで思い思いの行動をとってもらい、夕方には全部員集まっての夕 食会を開催するなど、部員間の交流を深めることが出来たのではないかと思います。 さて、今年の文化の祭典は例年どおり、5 月中での開催となりました。そんな中対外活動の依頼 が多く、多忙な中での LOCO509 号の編集日程や N ゲージジオラマの改修日程も余裕の無い状態 ではありましたが、部員の協力もあり、無事に出展することが出来ました。今年も新たに数件ご依頼 をいただきました。これも今までの鉄道倶楽部の活動がより広くに知って頂けた結果だと感じるととも に、より多くの子供たちにミニ電車を通じて楽しみを知ってもらえているということを嬉しく思っている ところであります。この場ではありますが機会を与えてくださる各団体様に厚く御礼を申し上げます。 今回お届けする『LOCO509』は、文化の祭典向けとして 500 番台の LOCO となっています。毎年 秋の津田沼祭に発行する LOCO に比べると、記事の投稿は部員の任意である今回は小規模なもの となっていますが、本誌を通して鉄道に少しでも興味を持っていただき、私達「鉄道倶楽部」の活動 をご理解していただければ幸いです。どうぞお楽しみ下さい。 簡単ではありますが、近況報告と『LOCO509』の紹介を持ちまして、部長挨拶と代えさせていただ きます。 千葉工業大学 文化会 鉄道倶楽部 第 60 代部長

(4)

- 3 -

地域の足を支える鉄道 ~七色の新たな光~

電気電子情報工学科 3 年 shalon 馬主 皆さんこんにちは、shalon 馬主と申します。文化の祭典にて LOCO を書くのは初めてになりま すが、ぜひ読んでいただけたらなと思います。題名の『地域の足を支える鉄道~七色の新たな 光~』ですが、七色の新たな光とは私の地元を走る静岡鉄道に約 40 年ぶりに導入される新型 車両のことを示しています。今回はその静岡鉄道新型車両について色々書いていこうと思いま す。 さて、まずは新型車両の名前ですが A3000 形といいます。形式名の頭に『A』の文字が付い ている理由は『Activate(活性化する)、Amuse(楽しませる)、Axis(軸)』を表しているそうです。そ れではまず、基本情報を御覧ください。 編 成 2 両編成(1M1T) 営業最高速度 70km/h 起 動 加 速 度 2.5km/h 編 成 定 員 238 人 車 体 材 質 ステンレス(Sustina) 電 気 方 式 直流 600V(架空電車線方式) 制 御 装 置 東洋 VVVF インバータ(IGBT) 保 安 装 置 i-ATS、ATS-SN 製造メーカー 総合車両製作所横浜事業所 第 1 編成 営業運転開始日 2016 年 3 月 24 日 上の写真は A3000 形の第一編成営業運転開始日のものです。この新型車両は静岡鉄道初と なる VVVF インバータ制御車(IGBT 素子)で、車体素材には JR 東日本の新型車両 E235 系と 同じ新開発のステンレス車体『Sustina』を私鉄 で初めて採用しました。前照灯、標識灯、尾 灯に LED を採用し、行き先表示はフルカラー LED を採用しました。車内には LCD モニタ による案内表示器がつき、自動放送には英 語 放 送 が 追 加 さ れ ま し た 。 乗 車 促 進 音 は 1000 形では電鈴だったものをチャイムに変更 し、ドアチャイムも新設されました。ミュージッ クホーンのみ 1000 形と共通の音源を使用し ています。

(5)

- 4 -

さてここでタイトルには七色と入っておりますが、新型車両のどこにも七色の要素がないように 見えるかもしれません。

ですが、この新型車両は第一編成から第七編成までは七色の塗装で登場します。写真にあ る通り『shizuoka rainbow trains』のロゴがつ

いていて各編成に静岡にちなんだ色のテ ーマが付けられています。 また、第 8 編成から第 12 編成はラッピング 車両として走ることが予定されています。 この新型車両は 2019 年(平成 31 年)の静岡 鉄道 100 週年までに『shizuoka rainbow trains』の 7 編成を製造し、2024 年(平成 36 年)までに 12 編成全ての製造置き換えが予 定されています。静岡清水間の中心を街の シンボルとして走り抜けてほしいなと思って おります。 カラー イメージなど パッションレッド 情熱的、活動的 いちご プリティピンク かわいい、ロマン ティック、桜えび ブリリアント オレンジイエロー 暖かさ、幸福感 みかん フレッシュグリーン 新しさ、優しさ、 山葵 ナチュラルグリーン 安全、自然、 お茶 クリアブルー 安心、誠実、 富士山 エレガントブルー 上品、信頼、 駿河湾 ↑ 第一編成デビュー記念 1 日乗車券

(6)

- 5 -

鉄道模型 カメラカー

記事:電気電子情報工学科3年 きざみのり こんにちは!きざみのりです。LOCO 三作目ですが今回のテーマは鉄道模型で前面 展望できるカメラをご紹介したいと思います。鉄道模型を走らせている時鉄道模型から 見える景色はどんな風だろうと気になるときがあります。TOMIX など一部の模型会社で はカメラカーは発売されていますが録画はできず、テレビ画面を用意しないと映す事は できません。今回ご紹介するカメラカーは前面展望でき、録画もできるカメラです。 小型のカメラはいろんな電気製品メーカーから発売されていますが、今回目を付けた のが

Panasonic ウェアラブルカメラ HX-A1H

というスポーツカメラです。耐水、防塵、耐衝撃にも優れています。 操作方法としては単体として利用はできますが、タブレット端末などあれば Wi-Fi で遠 隔操作ができ、家の中でも外でも撮影、録画することもできます。ちなみにお値段の方 ですが、私は秋葉原のソフマップにて中古で18,000円で買いました。(後にネットで調 べたら17,000円新品で売られていることがわかりました。)

(7)

- 6 - いざカメラを乗せると見た目上絶対にないような車両ですが、画質も良く音も収録する ため鉄道模型の運転士になったような感覚を味わう事ができます。前面展望撮影には 機関車に押す、後方展望は機関車に牽いてもらう事で撮影ができます。初めてのカメラ カー運転はポポンデッタ幕張新都心店さんのレンタルレイアウトで行いました。 撮り方によっては他の車両と並走、すれ違い。カメラを逆に付けて機関車と連結した客 車からの目線も撮ることもできます。また鉄道模型に乗せて撮影することにも限られず、 レイアウトの上に置いて(レンタルレイアウトはマナー上不可)撮り鉄目線や山の上に置 けば俯瞰撮影、全体も見渡す事ができ、鉄道模型撮影にはうってつけのカメラだと思い ます。そして撮影した写真、動画は SD カードに保存され、パソコンでも見られる他、タブ レット端末に保存することができ、いつでもどこでも見返す事ができます。

(8)

- 7 - しかし、優れた点に伴い、問題点もいくつか発生しました。

1、カメラが大きく車両限界ギリ

ギリのためトラス橋や駅ホーム

屋根に当たる事がある。

いくら小型カメラとは言え N ゲージにとっては大 型です。高さ幅は車両限界ギリギリですが実を 言うと前面から見て左上、右上がはみ出ていま す。したがってホーム、鉄橋通過の際擦りつけ る音が収録されていたり、最悪、横転や脱線し ます。

2、重心が高いため高速でカー

ブに入ると横転する。

並の鉄道模型の速度では脱線しない速度で運 転しても、カメラカーにとっては重く重心が高い ため、横転することもあります。スピードには注 意が必要です。

3、レンタルレイアウトの際他者

や自分が映り込む。

レンタルレイアウトを撮影すると運転者の自分 や他者が映り込む事が多くあります。そのまま 動画サイトにあげると、肖像権の問題が発生し ます。そのため、加工が必要となります。上の 写真も一部加工しています。

4、バッテリーが限られており1

時間しか撮影できない。

バッテリーも小さいため、動画撮影も非常に限 られます。拡張バッテリーもありますが、横に長 いため、鉄道模型では大きく規格外となりま す。 このような問題点が発生しました。また、他にも トンネルや夜景ではほぼ真っ暗で撮影しにくい。 という点もあげられました。そこで実車みたいに前照灯をつけるべく KATO のキロ28を 改造(ライト用の基盤が入っていれば何でも良い)し前面に抵抗(510Ω)、白色 LED2 つ取り付けた自作前照灯付きカメラカーを作成しました。 抵抗、妻板がむき出しで格好悪いですが、ちゃんと前を照らし(眩しいくらい)運転する ことが可能となりました。

(9)

- 8 - レールガーデン蔵前さんのレンタルレイアウトの夜景運転ですが、この様に前のトラス橋 がはっきりと写るくらい照らしています。(しかしこの後左のトラスの柱に接触し擦りまし た) しかし、またも問題点が発生。先ほどの写真を見てお気づきかと思いますが、LED の 形がはっきりと映り込んでいます。この運転の後遮光処理(黒ビニールテープでぐるぐる 巻き)をしましたが、日中運転の時には更に目立ってしまうようになりました。(下写真赤 枠)

(10)

- 9 - これでは折角の前面展望等でも常時邪魔が入るだけです。カプラーを切除し LED を下 に折り曲げる方法もありますが、そうすると前面に機関車と連結しながら走行するのも見 ることができません。(とは言え機関車が近すぎてずっとピンボケした状態ですが) そのために、先ほどと同じ郵便車を用意し、用途を完全に分けてカメラカー台車を二台 作りました。 左の写真、真中の車両は前照灯付きでトンネルがある路線や夜景用の車両(後に一号 機と呼ぶ)で手前の車両は両方機関車接続可能の客車目線用の車両(後に二号機と 呼ぶ)です。二号機には右写真のようにプラスチック板で2mm付けました。これはウェア ラブルカメラの底が水平のため、これによってバランスをとりやすく、斜めになりにくくす るように取り付けました。一方一号機は先ほど申した通りカプラーを切除し、LED を下に 曲げて映りにくくしました。妻板と台車集電板と接触しなくても、カメラの重みで抑えつけ る事ができますので通電性はバッチリです。早速試した結果は

(11)

- 10 - 前照灯の位置は低くなりましたがちゃんと LED が映り込むことなく前を照らす事ができま した(応急的なトンネルで申し訳ございません)。 前半は紹介、後半工作日記みたいになってしまったのですが、いかがだったでしょう か。これを見てウェアラブルカメラでカメラカーを始めるきっかけができれば幸いです。 先ほどのバッテリーなど問題もまだありますが、その問題点を解決しようと努力も続けて いこうと思います。また、カメラの方もサークルの対外活動や文化の祭典等で多くの方 に広めたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

撮影で使用したレイアウト レールガーデン蔵前 レンタルレイアウト ポポンデッタ幕張新都心店 レンタルレイアウト 千葉工業大学文化会鉄道倶楽部 試運転レイアウト 映っている車両 KATO 485系 ひたち (きざみのり所有) KATO ED75-1000+20系 ゆうづる (きざみのり所有) KATO DE10 (きざみのり所有) KATO DD51 (きざみのり所有) KATO E217系 (部員所有) GM 10030 系 (部員所有)

(12)

- 11 -

東京地下鉄 01 系と銀座線のこれから

記事:機械サイエンス学科 3 年 貴ちゃん お久しぶりです。前回は鉄道模型の記事でしたが、今回は今年で引退してしまう東 京地下鉄 01 系電車と、これからの銀座線のお話です。 今から 5 年前の 2011 年、銀座線に新型車両の 2 代目 1000 系が投入される旨が発表 され、2012 年度から営業に投入されました。また、路線全体を 5 つのエリアに分けたうえ で、それぞれのテーマに合わせる形で駅のリニューアルを行ったり、渋谷駅の東急デパ ート内からの移転を行ったりする旨も発表され、車両以外の設備も今までの銀座線から さらに変化することが予想されます。果たしてそれらはどのように変化していくのでしょ う。 まずは今年度限りで引退してしまう 01 系はどういう電車なのかということから話を進め ていきたいと思います。

○01 系について

東京地下鉄 01 系は、1983 年から今年まで銀座線の主力車両として第一線で活躍し、 銀座線引退後も熊本県の熊本電気鉄道菊池線の上熊本~北熊本間をメインに走行し ている、16m のアルミ合金製車体を持つ地下鉄電車です。 この車両が登場するまでの銀座線は、一番古いので戦前から活躍する車両が普通に 走っていたり、駅も汚く暗かったりとあまり良いイメージではなかったと聞きます。そのよう なマイナスなイメージを一掃し、「機能性」「明るさ」「シックさ」をコンセプトにした車両で イメージアップを図ろうという意図のもとで開発されたのが 01 系なのです。まずは 1983 年に試作車である 01101F が登場し、各種試験を行った上で、1984 年から量産車を加 えた営業運転を開始し、翌 1985 年には、鉄道友の会よりローレル賞を受賞しました。な お、このとき 01 系の制御方式は、千代田線 6000 系から半蔵門線 8000 系で経験のある チョッパ制御が採用されたものの、計画段階ではリニアモーターカーにすることも検討さ れたそうで、採用されていたら日本初のリニア地下鉄になっていたのかもしれません。 その後も徐々に老朽車を淘汰しながら本数を増やしていき、最後に増備された 01137F と01138F は、他の路線で増備されていた車両に合わせて VVVF インバータ制 御になったり、ボルスタレス台車を採用したりと、若干のマイナーチェンジが加わってい ます。ところで、01 系が製造された本数は 38 編成なのですが、この数は置き換え対象 の 2000 系をはじめとする旧型車よりも少ないものになっています。これは今まで使用し ていた機械式 ATS(=打子式 ATS:圧搾空気の力で動く棒が、冒進した電車のブレーキ コックを叩いて事故を防ぐシステム)から、ATC へ保安装置を変更したことでスピードアッ

(13)

- 12 - プが可能となり、結果的にその分の必要な編成数が減ったことによります。このように 01 系は銀座線のイメージアップを行っただけでなく、保安装置も刷新させることによって、 銀座線の持つ都市交通としての機能を向上させる役目も果たしたものと言えるでしょう。 さて、先述の通り 01 系は 1983 年から 1997 年にわたって製造されてきたのですが、そ の過程で車両の細部が変化しているのにはお気付きでしょうか?一見すると全て同じに 見えるのですが、実は細部を見ると結構異なる部分があるもので、次の表は、そのような 車両の差異を、おおざっぱにまとめたものです。ほとんどの編成が廃車になった現在で は後の祭りでしょうが、こんなもんだったんだ程度にお受け止め頂けると幸いです。 区分 画像 製造年 冷暖房 制御機 器 備考 試 作 車 101F '83 年 × 後に 冷房化 チョッパ 01 系で最初に登場したグルー プで、車両毎に制御装置のメ ーカーが異なっていたり、窓上 にスピーカーがあったりする。 1 次 車 102F ~ 123F '84~'8 7年 × 後に 冷房化 試作車のマイナーチェンジ版 で、ここまでが冷暖房未装備の 編成である。試作車共々冷房 は後に取り付けられたが、屋根 肩にルーバーを埋めた跡があ る。 2 ・ 3 次車 124F ~ 131F '90・'91 年 ◯ このグループから冷暖房が付 いたほか、最初から ATC に対 応している。 4 次 車 132F ~ 136F '92 年 ◯ このグループから LED の方向 幕となり、車いすスペースも装 備されるようになった。 5 ・ 6 次車 137F 138F '93・'97 年 ◯ VVVF このグループのみ VVVF 制御 でボルスタレス台車を装備して いる。また、床にモーター点検 蓋がないのも特徴である。

(14)

- 13 -

○熊本で活躍する 01 系

現在、次々と某東武沿線のスクラップ工場へ送られている 01 系ですが、幸運にもスク ラップ工場行を免れ、新天地である熊本電気鉄道へ再就職できたのが、4 次車に当た る01135F と01136F の 2 編成です。 熊本電気鉄道(以下、熊電)は、老朽化の著しい元東急の 5000 系「アオガエル」の代 替車両として、直流 600v で動く小型の車両で、かつ冷房の付いた車両を探していたの ですが、なかなか条件に合う車両が見つからないまま、ただ月日が流れていくだけとい う状態が何年も続いていました(主力車両である元都営三田線の 6000 系は、車体が長 いので菊池線上熊本~北熊本間には入線できず、元南海の 200 系は 1 編成のみで完 全に代替できない)。一時は廃止になった私鉄の両運転台でステンレス車体の冷房車 を導入するかもという噂が流れたものの、結局は東京地下鉄で廃車の進んでいる 01 系 が導入されることになりました。このような車両には、他にも某市営地下鉄の黄色い路線 の 15ⅿ級冷房車が存在するにも関わらず、なぜに 01 系が選ばれたのでしょう? まず考えられることとしては、近年廃車が出ている小型電車の中で 01 系が一番新しか ったという点でしょう。某市営地下鉄の黄色い路線の 15ⅿ級冷房車は、一番新しい車 両で 1990 年製と、01 系よりも古いのです。熊電側にしても、中古車は古いのよりも、なる べく新しい車両の方が、お客様へのサービス面で良いと考えたのでしょう。 次に考えられるのは、熊電の架線電圧が銀座線と同じ直流 600v で、電装品をいじっ て性能を殺さなくてもよいということでしょう。現在熊電で営業運転に就いている車両は、 01 系の他に元都営三田線の 6000 系と、元南海の 200 系の 2 形式があります。このうち 元南海の 200 系は、過去に南海の架線電圧が直流 600v だったこともあって、電装品を 600v 仕様に戻すことで解決しました。しかし元都営三田線の 6000 系は、直流 1500v し か対応していない為、600v の熊電で走らせるには大幅な改造を行う羽目になりました。 その結果として、地下鉄電車のもつ加速の良さが殺されてしまい、本来の性能が全く発 揮できない状態で走行しているのです。そこで台車を交換し、新たな電装品やパンタグ ラフを取り付ける手間が生じるものの、600v に対応しているので、車両本来の性能をそ のまま発揮することができる 01 系に注目したものと考えられます。 台車の交換や電装品及びパンタグラフの取り付け以外にも、ワンマン化改造など手の 込んだ改造を施された 01 系、これからも熊本の地で末永く活躍してほしいものですね。 △譲渡された01135F と01136F。

(15)

- 14 -

○2 代目 1000 系について

この記事を執筆している 2016 年 5 月現在の 銀座線の主力車両と言えば、レモンイエローの 車体が懐かしい 2 代目 1000 系です。先述の通 り、この車両は 2012 年より従来の 01 系を置き 換えるために投入され、後述する今年の 3 月 25 日に、東京地下鉄より発表された「東京メトロ プラン 2018~ 「安心の提供」と「成長への挑 戦」」によれば、最終的に 6 両編成 40 本が出揃う計画となっているそうです。 左の画像は、ごく一般的な 2 代目 1000 系のものです。外観は、塗装が初代 1000 系、 灯具類の配置やアンチクライマー(前面下部にある銀色の張り出しのようなもの)の処理 は 2000 系、そして側面や帯、貫通扉の処理に 01 系の面影があり、これまでの主力車両 をミックスしたような感じです。しかし、懐かしさを感じる外見とは逆に、車両のあちこちに は最新の技術がたくさん取り入れられているのです。 普段利用するうえで目に付く点として、まず挙げられるのは、01 系では電球色であっ た前照灯が、2 代目 1000 系では白いということでしょう。これは日本の鉄道車両におい て、LED を「主灯として」採用した初めてのケースで、「かぶりつき」をすると暗いトンネル 内を、白い光でしっかりと照らしているのがわかります。また、昨今の東京地下鉄の新型 車両や B 修繕車と呼ばれるリニューアル車両と同様に、車内の照明にも LED を採用し ており、細かいところから省エネに貢献しているのがわかります。 次に挙げられる点として、モーターの音が低い「ビー」という音を奏でるものになってい るのが、乗っていてお分かり頂けるかと思います。これは永久磁石同期電動機(PMSM) という、今まで採用されていたモーターよりも更に省エネ効果の高いものを採用している からで、その効果は 2007 年に登場した有楽町線や副都心線で活躍する 10000 系よりも あると言われています。また、このモーターを採用したことによって、素子に IGBT を採 用した VVVF インバータの制御装置を小型化することに成功し、全長 16 メートルの小さ な車体の床下に収めることに成功しています。更にこのインバータが、3 次車(1121F~ 1131F)からは IGBT 素子からSiC素子に変更され、それと同時にモーターとフィルタリア クトルという、制御装置からの電気的ノイズを防ぐ装置も高効率化されたので、これまで に導入された編成に比べて更に省エネ化しました。現代のパワーエレクトロニクス技術 が、ものすごい勢いで進化していることを感じる話ですね。 この他、台車は有名なところでは北海道旅客鉄道(JR 北海道)の各特急に用いられる キハ 283 系や、東海旅客鉄道(JR 東海)の「(ワイドビュー)しなの」で用いられる 383 系な どに採用されている操舵機能付きのものを採用しているのも、新しい技術の採用と言え るでしょう。ご存知の通り、銀座線は大正時代に計画され、昭和初期に造られた路線故

(16)

- 15 - に、コスト圧縮の為にトンネルが小さく、それに伴いカーブの半径も小さいので、カーブ を通過するたびに車輪とレールのきしむ音が生じてしまいます。そこで、それを抑える 為に台車をカーブに沿って自由に動くようにした「自己操舵台車」という台車を採用した おかげで、01 系に比べてカーブでも車内が静かなので快適性が向上しています。この 台車は、日比谷線へ新たに投入される 13000 系や、丸ノ内線への投入が計画されてい る新車両への採用予定もあるそうで、これらの路線も銀座線同様、快適になることでしょ う。 これらの新技術の他にも、2 代目 1000 系には扉の上には次駅案内や広告を流すディ スプレイが付いていたり、01 系は 4 次車以降の編成にしか付いていなかった車椅子ス ペースが全編成に設置されたりと、利用客の利便性の向上も図られている点も多々あり ます。それらの点が評価され、デビューした翌年の 2013 年には、鉄道友の会より地下 鉄電車として初めてのブルーリボン賞を受賞しています。また、「東京メトロプラン 2018 ~ 「安心の提供」と「成長への挑戦」」によると、増備されるうちの 2 本は、来年の地下鉄 開業 90 周年を意識した特別仕様で登場するとのことで、今から登場が待ち遠しくなりま すね。

○「東京メトロプラン 2018~ 「安心の提供」と「成長への挑戦」

ここでは、前項よりちょこちょこ取り上げている「東京メトロプラン 2018~ 「安心の提供」 と「成長への挑戦」」(以下、「東京メトロプラン」)の中から、銀座線に関する部分を取り 上げ、これからの銀座線はどのように変貌を遂げるのかについてみていきたいと思いま す。 そもそも「東京メトロプラン」とは、何のプランなのでしょうか。我が国日本は 2020 年に 東京オリンピックを控えており、その会場となる施設の多数は東京地下鉄の沿線に存在 します。そのため、東京地下鉄はオリンピックがスムーズに運営できるようにするための 設備投資を行う必要が生じてきます。また、様々な鉄道会社の課題である安全対策や 省エネへの取り組み、そして東京地下鉄の長年の課題である通勤地獄の解消といった ことなどにも取り組まなければなりません。このプランは、それらの事案を今後どのように 取り組んでいくかが詳細に説明されているものなのです。 それでは、このプランで銀座線はどのように変貌するのか、まずは「1 安心の提供」か ら、「安全の確保・安全性の向上」の項目に挙げられた銀座線関連の気になる箇所だけ 掻い摘んで見ていくことにしましょう。 ここでは災害時の安全対策への計画が盛り込まれているのですが、銀座線関連では 「1-3 ①非常用走行バッテリーの車載」、「2-1 ①銀座線ホームドア設置工事の実施」、 「2-2 ①新型車両の導入」が挙げられています。「1-3 ①」及び「2-1 ①」は 2018 年ま でには整備が完了する計画となっていますが、どちらも地下鉄を安全に運行するため

(17)

- 16 - には必要な投資となっています。地下鉄の場合、災害時などの停電により駅間に停止 してしまった場合、そこからトンネル内を歩いて駅まで歩かなければならない場合が出 てきてしまいますが、特に銀座線や丸ノ内線の場合、その方法がとても危険なのです。 なぜならこの 2 路線は走行用のレールの横にある集電用の第 3 軌条から電気を取って 走行しているため、迂闊に線路に下りてしまうとそれに触れて感電してしまう恐れがある からです。そこで非常用のバッテリーを車両に搭載することで、万が一駅間に停止して しまった場合でも、バッテリーのおかげで次の駅まで安全に避難する事が出来るのです。 また、ホームドアに関しても、昭和初期にできた古い設備の為、狭いホームが多々ある 銀座線には絶対に必要な設備です。設置をすれば不慮の事故による転落や接触を防 ぐ事が出来、結果として人身事故が減らせるので地下鉄をスムーズに運行する事が出 来るのです。 次に「サービスの向上」の項目を見てみると、「3-2 ①銀座線」で浅草駅構内の折り返 し線の整備などが挙げられていますが、「1-5」では、なんと 1 ページ丸ごと「銀座線リニ ューアル」の項目となっています。紙面の関係より既に紹介していることは省き、気にな る点を掻い摘んで見ていきたいと思いますが、そもそもなぜ銀座線のリニューアルを行 うことになったのでしょう。銀座線は 1927 年に開業した日本で一番古い地下鉄で、2017 年で開業 90 周年を迎えます。そこで 90 周年を節目に、街との近さやつながりを大切に し、駅に降りた時から街の雰囲気を感じ、より快適に利用できるようにしていこうという、 次の時代に向けた新たな決意の表明として、このリニューアルを行うこととなったので す。 この計画の中で、一番大きなものは最初に書かれている「①5 つのエリア毎の全駅改 装」でしょう。これは、浅草~神田間を「下町エリア」、三越前~京橋間を「音楽エリア」、 銀座駅を「銀座エリア」、新橋~赤坂見附間を「ビジネスエリア」、青山一丁目~渋谷間 を「トレンドエリア」と 5 つに分けることで、それぞれの街の雰囲気に合った利用しやすい 駅を創り出そうというものです。既に一部エリアのデザインコンペも行われ、「下町エリ ア」に該当する各駅では工事が始まっており、2017 年度までには新たな装いとなった 「下町エリア」の駅が登場します。この工事が全駅に施工された暁には、90 年の歴史を 持つ地下鉄にふさわしいシックで、かつ利用しやすくきれいな駅を持つ地下鉄として、 今より更に快適なものになるでしょう。 そしてこれらのリニューアルと連動しているのが、「④渋谷駅街区基盤整備の一環であ る渋谷駅の移設工事」と、「⑤新橋駅の大規模改良」という、2 大ターミナル駅の工事で しょう。渋谷駅は、かつて落語で「東京の地下鉄はビルの 3 階から発車する…」とうたわ れた様に、現在は東急デパートの 3 階に設けられたホームから発着する形をとっていま す。しかし、題目にある、渋谷駅街区基盤整備により、山手線ホームより離れた位置に ある埼京線ホームを、老朽化している東急デパートの東館(解体済)や地下に移った東 横線ホーム(解体済)の位置に移して利便性を高めると同時に、銀座線のホームも都バ

(18)

- 17 - スのターミナルの真上の鉄橋の位置に移すことで、こちらの乗り換え利便性の向上や、 バリアフリー化を進めていくという計画が打ち出され、これを基に新たな駅の工事が進 んでいるといった状況です。資料のイメージパースを見ると、明るいドーム型の駅の上 には通路が整備されており、ヒカリエと駅をつなぐ役割としても機能することが期待でき ます。また、新橋駅は過去に浅草方面にホームが増設されたものの、それでもラッシュ 時になると多くの人で混雑してしまうといった状況が見受けられます。そこで今回の工事 が完成すると、渋谷方面のホームが延伸されると共に、階段・エレベータ・エスカレータ ー等が適切な配置に移動されることで、今までよりもホーム幅員が拡張され、混雑の緩 和が一層進むことが考えられます。 この他にも、先述の通りホームドアの設置や、新型車両である 2 代目 1000 系の導入な どが進む一方、ファンにはうれしい開通 90 周年記念イベントなども企画されているとの 事で、これからがますます楽しみになります。 この他にも様々な改善策や設備投資などが書かれているのですが、紙面の関係上、 この辺で次の項へ移りたいと思います。「東京メトロプラン」は、東京地下鉄の公式ホー ムページで閲覧することが出来るので、この他にどのような改革が行われるのか気にな るという方は、一度ご覧になる事をおすすめします。どの計画も、便利で快適な将来の 地下鉄を創っていくうえで、とても魅力的なもので、一日でも早く実現して欲しいなと思う ものばかりです。次の時代へ向けて、日々進化していくのが楽しみですね。

○銚子電鉄 1000 系について

最後にお届けする話題は、先日惜しまれつつ引退 した銀座線の 2 代目主力車両であった、銚子電鉄 1000 系の話です。銚子電鉄 1000 系は、1996 年に日 立電鉄(現在は廃止)が諸事情でキャンセルした分の 営団 2000 系 2 両を京王重機整備で改造したうえで 譲受したもので、銚子電鉄初のカルダン駆動車でし た。銚子電鉄に移籍するにあたって、行われた改造は以下の通りです。 ・運転台とは反対側を切り落とし、そこへ他の 2000 系の運転台を接合(所謂ニコイチ改 造) ・パンタグラフの取り付け ・台車の交換(元小田急 2200 系の富士急 5700 系のもの) ・日除けカーテンの新設(実際に見ると後付けなのが明らか) ・内装の更新(このため床が 01 系と似た意匠のものになっている) また、登場してからしばらくはツーマンであったのがワンマン化されたり、他の車両が

(19)

- 18 - 自動連結器を装備している(営団 2000 系はトムリンソン式密着連結器)ので、それに対 応するアダプターを取り付けたりといった小改造も行われています。ちなみに、1001 号 車と 1002 号車では、元になった 2000 系が異なっており、1001 号車は最後まで銀座線 にいた車両(日立電鉄へ行ったのは全てこのグループ)、1002 号車は途中から丸ノ内線 方南町分岐線に転属した車両です。また、増設運転台は全て方南町分岐線に転属し た車両のものです。 様々な改造を受けて暗いトンネルからお天道 様の元へ出てきても、自慢のトロンボーン笛も高 らかに太平洋を臨みながら快走していたものの、 非冷房であることや老朽化していることは否めず、 2 両とも伊予鉄道からやってきた 2000 系と 3000 系(元京王 2010 系と 5000 系)に後を託し、完全に 引退することとなりました。引退前に 1001 号車は 2012 年、1002 号車は 2011 年に地下鉄時代末 期の色に戻され、懐かしい姿で最後の花道を飾りました。現在それぞれ引退はしたもの の、解体はされずに保存されることが決まっており、1001 号車は東松戸駅付近にある 「昭和の杜博物館」、1002 号車は仲ノ町車庫構内で動態保存されることになりました。 銀座線は来年で 90 周年を迎えるので、これを機に、激動の高度経済成長期の東京 を地下から支え、その後は千葉の小さな地方私鉄のピンチを支えた功労者である 2 代 目主力車両の面影を訪ねて足を運ぶのも良さそうですね。

○さいごに

以上、駆け足で銀座線の車両やリニューアルについてお話しました。地下鉄はトンネ ルの中を走っているだけに、あまり日の当たらない地味な存在ですが、こうして注目して みると面白いということを感じて頂ければ幸いです。最後までお読みいただき、誠にあり がとうございました。

(20)

- 19 -

~て~る☆らいと~

最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。今回も前回に引き 続きLOCO 担当となりましたヤチ 209 です。 第21回文化の祭典の LOCO509 はいかがでしたでしょうか。鉄道倶楽部は新 入部員の増加し、新たな仲間が加わり今後も気持ちを新たに、活発に活動すると 共に、仲間同士の団結をより深めていきたいと思います。 鉄道倶楽部のメンバーが創意工夫を凝らしながら書いたLOCO を読んでいた だいて少しでも鉄道のことに興味が湧いていただけたらうれしい限りです。次回 は、11/20~22 の津田沼祭において LOCO59 を発行します。部員一同より一層努 力して書きますので、お楽しみに! LOCO509 編集担当: ヤチ 209

千葉工業大学 文化会 鉄道倶楽部

ホームページのご案内

「習志野交通」

活動報告、イベント告知のほか、 ブログでの普段の活動の様子も公開しています。 LOCO へのご意見、ご感想等がございましたら、こちらへお願いいたします。

http://cittrain.sakura.ne.jp/

↓ミニ電車出張運転のご依頼はこちらまで↓

[email protected]

おくづけ

LOCO509 号 発行日:平成 28 年 5 月 7 日 編集: ヤチ 209 製作:千葉工業大学 文化会 鉄道倶楽部 掲載されている文章・画像などの転載や複製などは固くお断りいたします。 この本の金銭を伴う販売は禁止いたします。 落丁・乱丁本はお取替えいたします。

(21)

- 20 -

(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
(27)

参照

関連したドキュメント

線量は線量限度に対し大きく余裕のある状況である。更に、眼の水晶体の等価線量限度について ICRP の声明 45 を自主的に取り入れ、 2018 年 4 月からの自主管理として

高さについてお伺いしたいのですけれども、4 ページ、5 ページ、6 ページのあたりの記 述ですが、まず 4 ページ、5

図表の記載にあたっては、調査票の選択肢の文言を一部省略している場合がある。省略して いない選択肢は、241 ページからの「第 3

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

使用済自動車に搭載されているエアコンディショナーに冷媒としてフロン類が含まれている かどうかを確認する次の体制を記入してください。 (1又は2に○印をつけてください。 )

工事用車両の走行に伴う騒音・振動の予測地点は、図 8.3-5 に示すとおり、現況調査を実施し た工事用車両の走行ルート沿いである道路端の

したがいまして、私の主たる仕事させていただいているときのお客様というのは、ここの足

このエフピコでのフロアホッケー 活動は、エフピコグループの社員が 障がいの有無を超えて交流すること を目的として、 2010