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: Genome Analyzer.99 1 SNP Genome Analyzer 1 RNA ID mrna mrna mrna-seq 3 mrna-seqpcr mrna-seq mrna-seq 3: mrna-seq mrna-seq RNA 1 poly-a RNA RNA cdna

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DATASHEET: ILLUMINA

®

RNA ANALYSIS

シーケンステクノロジーによる遺伝子発現解析:

mRNA-Seqとタグプロファイリング、Small RNA探索

イルミナは革新的なテクノロジーに基づく幅広いRNA発現解析製品をご提供しています。な

かでも大量並行シーケンステクノロジーGenome Analyzerをベースにした遺伝子発現解析

は、探索やプロファイリングからcSNPの同定やスプライスバリアント解析まで、様々な研究

の用途に対応した新しい遺伝子発現の手法です。

はじめに イルミナは、遺伝学研究分野において 幅広くデザインされた革新的かつ柔軟 性の高い製品を開発しています。mRNA 解 析 および 遺 伝 子 発 現プロファイリ ングには、研究目的に応じて、イルミナ Genome Analyzer大量並行シーケンス あるいはマルチサンプル対応可能なマ イクロアレイテクノロジーをベースに した製品をご提供しています(図1)。各 アッセイは高品質で包括的な遺伝子カ バー率を誇り、新規転写物探索、多型探 索、そしてモデル生物における遺伝子プ ロファイリングといった多様な実験に対 応しています。 mRNA探索とプロファイリング イ ルミナシー ケンステクノロジー は 1週間で数百億塩基という単位でデータ を産出します(図2)。大量データの結果 は、探索において圧倒的なメリットをも たらします。mRNA-Seqでは、ほぼ全て のpoly-A由来転写産物のスプライスバ リアントを同定し、定量することができ ます。タグプロファイリングでは、従来法 を用いて短い3’側の断片をシーケンス し、既知および新規転写産物の発現を 定量します。タグプロファイリングは効 率化されており、高サンプルスループッ トに対応しています。また、Small RNA 解析にもこのタグプロファイリングアプ ローチを用い、新規Small RNA探索およ び既知マイクロRNAのプロファイリング が可能です。 MRNA-SEQ イルミナシーケンステクノロジーを用 いたmRNA-Seqアプリケーションは、 全mRNAにおける無限の探索とプロ ファイリング を 可 能 にしまし た 。プ ローブやプライマーの設計を必要とし ないため、mRNA-Seqはトランスクリプ トーム解析におけるバイアスのない大 量の情報を得ることができます。研究 者は迅速にpoly-A RNAの完全な情報 を集め、わずか1回の実験で遺伝子発 現、cSNP、新規転写産物、新規アイソ フォーム、選択的スプライスバリアント、 アレル特異的発現、そして低発現転写産 物といった解析を行うことが可能です。 またmRNA-Seq探索をサポートするた めに、イルミナではシンプルなサンプル 調製プロトコールおよびデータ解析ソフ トウェアをご提供しています。 調節可能な感度 mRNA-Seqは研究のデザインあるいは 目的に沿った実験を最適化するために、 新しいレベルのアッセイ柔軟性を備え ています。シーケンスデータはデジタル (個々の塩基配列リードからなる数値 的頻度)で産出されます。感度(カバレッ ジ)は研究者が決定することができ、サ 図1: トランスクリプトーム解析における探索とプロファイリングオプション

Application

Technology

Pr

oduct

FFPE / Blood

mRNA-Seq

Sequencing

BeadArray

DASL

マイクロ

RNA

VeraCode

DASL

タグプロファイリング

Small RNA

Discovery

Profiling

Validation

遺伝子 発現

イルミナシーケンスおよびマイクロアレイテクノロジーは幅広いRNA解析のための製品をご 提供しています。これらの製品は探索やプロファイリング、解析が難しいサンプルなど幅広い アプリケーションに対応しています。

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ンプルをさらにシーケンスすることでカ バレッジを増やすことができます。この 柔軟性のある手法は、発現プロファイリ ングや低発現転写産物を用いたサンプ ルの分類、多型探索など幅広いアプリ ケーションを促進することができます。 持続性のあるデータと新規探索 シーケンスをベースとしたRNA探索で は、新規転写産物のデータを含む結果 を持続的に保存できるという特長があ ります。発現レベ ルのデータセットは プローブIDではなく、実際のmRNAの 配列情報から構成されるため、研究者 はまだ発見されていない未知のエクソ ン情報もデータとして収集することが できます。将来アノテーションが新た に決定されるかもしれないmRNAは、 すでにランをしたサンプ ル の デ ータ セットに 存 在して い る た め 、デ ー タ ベース更新のたびに再実験を行う必要 はありません。mRNA-Seqでは既知情 報をベースにプローブを設計する必要 がないため、新規転写産物の同定が可 能となりました。 高品質データ 高精度のイルミナシーケンステクノロ ジーを用いたmRNA-Seqは、高品質 な デ ー タをもたらします 。G e n o m e A n a l y z e rは塩 基ごとのリード精 度は 98.5%以上、そしてコンセンサス精度 は3カバレッジ以上で99.99%以上を誇 ります。イルミナの研究者は製品開発 時に一貫性のある高品質なパフォーマ ンスを確保するために、全製品に厳格 なテストを行っています。高精度およ び高感度のパフォーマンスは、サンプ ル間の発現差の定量化につながります (図3)。mRNA-Seqと定量PCRとの高 い整合性の結果は、mRNA-Seqデータ 精度がアッセイに依存しないことを示 しています(図4)。また、発現差に整合 性があるということは、mRNA-Seqプロ トコールが安定しており、優れた再現 シーケンスは1塩基レベルの解像度をも たらし、転写産物内のスプライス部位や SNPの高解像度な同定を行うことがで きます(図5)。 シンプルで自動化されたアッセイ ワークフロー mRNA-Seqのサンプル調製は非常にわ かりやすく、ハンズオン時間を最低限 に留めた標準的な分子生物学の手法を 採用しています(図6)。その結果、 研究者はRNA回収からデータ解析ま で、わずか1週間以内で実験を進める ことができます。 まず細胞由来の poly-A RNA を回収 します。そのRNAを断片化したのち ランダムプライマーを用いて逆転写反 応を行い、二本鎖cDNA断片を合成し ます。キットに含まれるシーケンス アダプターを二本鎖cDNA断片に付加 し、ゲル電気泳動でサイズ選択を行い Genome Analyzerは幅広いアプリケーションに対応しています。フローセルは8つのレーンから 構成され、レーンあたり1600∼2000万以上のタグ(リード)が産出されます。 図3: mRNA-Seqによる組織特異的な発現の検出 各リードの定量はY軸のゲノム領域で示されています。発現しているエクソンはピークとして 観察でき、RefSeqのアノテーションと一致しています(図下段)。サンプル特異的な発現は異 なるサンプルの結果を比較することで得られます。脳では3,115リードが表示されています (図上段)が、UHR(ユニバーサルヒトレファレンス)では31,109リードが表示され(図中段)、 10倍以上の高発現であることがわかります。

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RNA ANALYSIS

ます。低サイクルPCRを行い、サンプ ル内のアダプターが付加されなかった cDNAやRNAのコンタミネーションを 最低限に抑えます。 これらのmRNAテンプレートライ ブラリーを用い、イルミナGenome AnalyzerシステムでDNAサンプルと同 じようにシーケンスを行います。ライ ブラリーは完全自動化されたCluster Station上でフローセルに流します。フ ローセルには、アダプターに相補的な オリゴが結合されています。Cluster Stationではフローセル上に張り付いた cDNAを定温増幅し、1分子を1,000分 子程度にまで増やしてクラスターを形 成します。フローセル上に高密度に並 んだクラスターは、完全自動化された Genome Analyzerでシーケンスされま す。イルミナシーケンステクノロジー は独自に開発した4種類の蛍光標識さ れた可逆的塩基と特別なポリメラーゼ を採用し、数千万のクラスターを同時 並行に1塩基ずつ迅速にシーケンスし ます。 タグプロファイリング よりシンプルなゲノムワイドmRNAの 探索には、タグプロファイリングを用 いることができます。タグプロファイ リングは転写産物全体ではなく、短い タグをシーケンスすることによって転 写物の同定および定量を行います。イ ルミナのタグプロファイリングプロト コールは独自かつ位置がわかっている 20あるいは21塩基ペアのcDNAタグを 用いて転写産物を同定します。これら のタグは生物種のリファレンスゲノム と比較することで、発現された遺伝子 を同定することができます。 タグプロファイリングも、感度(カ バレッジ)が調節可能なデジタルデー 図4: 高い相関を示すmRNA-Seqと定量 PCRの結果 714遺伝子において、mRNA-Seqの発現比 は定量PCRと高い相関を示しています。

mRNA-Seq Fold-Change (Brain/UHR)

qPCR Fold-Change (Brain/UHR) r= 0.966 −10 −5 0 5 10 −10 −5 0 5 10 図5: 1塩基の解像度でスプライスジャンクションとcSNPを検出 図6: mRNA-Seqのサンプル調製 イルミナのmRNA-Seqサンプル調製 キットは標準的な分子生物学手法を用い ています。自動化されたシーケンステク ノロジーと併用することで、最小限のハン ズオン時間でデータを迅速に得ることが できます。 イントロン・エクソンジャンクションの的確な位置の検出は、ギャップ(灰色の線)を伴う個々のリードのゲノムへのアライン結果で判定できます。1塩 基多型(SNP)はリファレンスゲノムに対して異なる塩基をもつ複数のリードによって検出されます。図では期待されるGに対してAの多型が赤文字で 表示されています。 1.5 hr 1.5 hr 1 hr 10 min 4.5 hr 20 min 2 hr 45 min 1.5 hr 30 min 1 hr 30 min Total

Time Hands-On Time

11.5 hr 3.75 hr < 1 week サンプルからデータまでの時間 サンプル調製合計時間 PCR 濃縮 ゲル精製 アダプター付加 cDNA 合成 RNA 断片化 Poly-A RNA 抽出

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タ、プローブ設計を必要としないバイ アスのない探索、そしてゲノムデータ ベースの更新に合わせて再度アノテー ションできるデータ、といったmRNA -Seq同様の特長を有しています。タグ プロファイリングは発現している遺伝 子の全長をシーケンスしないため、よ り少ないリード数で高い感度を達成す ることができます。例えば、サンプル あたり1600万タグをシーケンスすれ ば、平均で細胞あたり1コピーの転写 産物が48回カウントされることになり ます。研究者は目的に合わせてカバ レッジ深度を調節し、ダイナミックレ ンジを広げ、低発現転写産物の探索と 定量を達成することができます。 またタグプロファイリングは、ハイ ブリダイゼーションベースのマイクロ アレイ結果の検証法としても使うこと ができます。 高品質データ タグプロファイリングでは位置が特定 できる20あるいは21塩基ペアタグを シーケンスします。得られた結果は真 核生物ゲノムにおける新規転写産物同 定などに用いることができます。理論 的な計算では、ヒトゲノムのサイズで 99.8%の21塩基ペアタグは1回しか起 こりません1。16,000既知遺伝子から 得られた結果を解析した結果では、ヒ トゲノムにおいて75%の21塩基ペアタ グが1回起こることが予想される、と いうことがわかりました1。残りのタ グは重複遺伝子やリピート配列にマッ チするものです。 タ グ プ ロ フ ァ イ リ ン グ は 多 様 な mRNAの特徴付けに適しています。 SAGE法の20倍以上の感度をもつタグ プロファイリングは、圧倒的なカバ レッジ深度を誇ります。フローセルの 1レーンでサンプルあたり数百万のタ グを解析するため、効率的なダイナ ミックレンジと優れた再現性をもち、 低発現転写産物も検証することができ ます(図7)。 一般に、細胞あたり1コピーの転写 産物は、およそ350,000ある転写産物 の1コピーに相当する、と言われてい ます。シーケンスデータを100万単位 のテンプレート(TPM: templates per million)で表示させると、Genome 図8: 定量PCRと高い相関を示すタグプロファイリング結果 MAQCサンプルを用いた実験では、定量PCRとタグプロファイリングの相関は0.93以上の 結果を示しています。定量PCRで調べた629と625のRefSeq遺伝子は、NaIIIおよびDpnII プロトコールで定量化されました。マイクロアレイデータとは異なり、発現比の圧縮は観 察されず、傾きは1に近い値となっています。 MAQCのヒト脳由来サンプルをタグプロファイリングプロトコールで調製し、フローセルの1レーンでシーケンスを行った実験を繰り返し行い ました。結果はサンプル1とサンプル2で表示され、タグプロファイリングの高い再現性を示しています。同様の結果がMAQCのUHRサンプ ルでも観察されています。異なるサンプル間の発現差は、脳およびUHRの2レーンの結果を比較することで得られます。青点は量サンプルで発 現差がなかったデータポイント、赤点は2倍以上の発現差を示します(p=0.95)。脳とUHRを比較したスキャッタープロットの灰色の四角で 囲まれた部分は、1細胞あたり1転写産物以下(100万タグにつき3回のタグカウント)のデータを示しています。 0 2 4 6 8 10 12 14 16 0 2 4 6 8 10 12 16 0 2 4 6 8 10 12 14 0 2 4 6 8 10 12 0 2 4 6 8 10 12 14 16 0 2 4 6 8 10 12 Sa m p le 2 C o un ts ( lo g Sa m p le 2 C o un ts ( lo g B ra in ( lo g2 )

UHR Counts (log2)

Sample 1 Counts (log2)

Sample 1 Counts (log2)

Fold Change Ratio (Brain/UHR) DGE

NlaIII Tags vs. qPCR Data DpnII Tags vs. qPCR Data

Fold Change Ratio (Brain/UHR) DGE Fold Change Ratio (Brain/UHR) qPCR Fold Change Ratio (Brain/UHR) qPCR

-10 0 5 10 15 -5 0 5 10 15 -5 0 -5 5 10 -10 -5 0 5 10 r = 0.933 slope = 0.978 r = 0.935 slope = 1.008

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RNA ANALYSIS

Analyzerでは1コピーの転写産物は 3TPMで表示されます。従って、研究 者はサンプルあたり1600万タグの結果 が得られるとすると、1コピーの転写 産物は48カウントされることになりま す。低発現あるいは全く発現していな い転写産物をより信頼性高く判定した いのであれば、研究者はサンプルあた りの読み取りタグ数を増やすことで達 成できます。 イルミナの研究者は、タグプロファ イリングの結果はMAQCサンプルを 用いた600以上の遺伝子における定量 PCRの結果に相当する、という検証も 行いました(図8)。発現比はこれら のアッセイで高い相関を示しており、 また発現比の縮小も観察されませんで した。 アッセイワークフロー イルミナでは、タグプロファイリング のためにmRNAの短い領域をシーケン スするためのシンプルなサンプル調 製プロトコールをデザインしました。 シーケンス配列情報から短い鎖のタグ を遺伝子にマップし、ある特定の制限 酵素部位からの位置付けをします。こ のプロトコールでは転写産物に特異的 なプローブを必要としないため、どの 生物種でも、アノテーションの有無に かかわらず転写産物の探索と定量を行 うことができます。 イルミナのタグプロファイリング サンプル調製はアダプターを両端に 付 加 し た 2 0 あ る い は 2 1 塩 基 ペ ア の cDNAタグを合成します。このプロト コールでは、2種類の制限酵素の選択 をご用意しています。平均256塩基ご と制限酵素認識部位をもつNlaIIIは、 ほとんどのmRNAをとらえることがで きます。NlaIIIで認識できない転写産 物用には、DpnII制限酵素を用いたも うひとつのプロトコールをご提供して います。 テ ン プ レ ー ト を 合 成 し た 後 は 、 mRNA-Seqや他のアプリケーションと 同じように、自動化されたクラスター 形成およびシーケンスを行います。 システムとソフトウェア シーケンスデータ解析 mRNA-Seqとタグプロファイリングは オープンアーキテクチャを用いたソフ トウェアでデータが算出され、研究者 は必要に応じて Genome Analyzerの デ ー タ 解 析 を 進 め る こ と が で き ま す。Pipelineソフトウェアは、Genome Analyzerで得られる蛍光シグナルから の一次データ取得、ベースコールおよ び信頼スコア計算を実施します。リフ ァレンスゲノムへのリードのアライメ ントや、遺伝子およびエクソンレベル での発現量の決定、バリアントの同定 といった高度なデータ解析は、Pipeline および統合されたアルゴリズムを用 いて行うことができます。これらの解 析から得られた結果は、イルミナの G e n o m e S t u d i o ™ ソ フ ト ウ ェ ア の RNA-Sequenceモジュールで視覚化す ることができます(図9)。結果はア ノテーション情報を含むグラフィカル なゲノムビューワー(図3)を含みま す。研究者はcSNPやエクソンジャン クションを同定するために、1塩基レ ベルの解像度まで拡大することができ ます。また、エクソンおよび遺伝子の リストも表示でき、発現レベルを確認 することもできます。 タグプロファイリングアプリケー ションでは、イメージ解析、ベースコー ル、標準フィルターはPipelineで処理 され、シーケンスタグとカウントのリ ストが産出されます。タグのリストは ゲノム情報があればアノテーションさ れ、発現差解析に使用することができ ます(ソフトウェアはヒトおよびマウ スゲノムの標準シーケンスを提供して います)。他の生物種の発現プロファ イルはNCBI RefSeqデータベースや カリフォルニア大学サンタクルーズ (UCSC)ゲノムブラウザなどの公的 データベースと比較することができま す。 図9: GenomeStudio RNA-Sequenceモジュール GenomeStudio RNA-Sequenceモジュールは遺伝子、エクソン、エクソンジャンクション、ア レル(SNP検出)のためのグラフィカルな図や表といったデータの視覚化を可能にするツール です。

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伝子発現調節を理解するための新しい 考え方をもたらしました。Small RNA が関与する遺伝子のサイレンシングは 発達や疾患に重要な役割を持ってお り、診断のバイオマーカーとして価値 がある、ということが数多くの文献で 示唆されています2-4。過去10年で数多 くのSmall RNAが同定されましたが、 全ての核由来Small RNAの同定および 機能解明は今後の研究が期待される分 野です。 これまで Small RNA の特徴付けに は、 計算上の予測や定量PCR、マイク ロアレイなどが使われてきました。こ れらの手法はマイクロRNAの定量に フォーカスしたものであり、またマイ クロRNA配列情報および2次構造の知 識 を 必 要 と す る も の で し た 。 し か し、Genome Analyzer を用いた Small RNA探索およびプロファイリングは、 こうした事前知識を必要とせず新規の Small RNA探索が可能で、またどの生 物種でも実験が可能な強力なアプリ ケーションとなっています5。 イルミナのGenome Analyzerでは、 フローセルのレーンごとに1600万以 上のタグが得られます。これまでのマ イクロアレイによる手法とは異なり、 サンプル内のSmall RNAの出現頻度を デジタルに計算するため、バックグラ ンドノイズが非常に低く抑えられてい ます。また、データは配列情報で保存 されるため、公的データベースの更新 に伴い、得られたデータのアノテーショ ン更新も常に可能となります。 アッセイフロー イルミナのサンプル調製プロトコール は、研究者がSmall RNAのサイズを選 択することができます。塩基長により ゲルで精製されたSmall RNAの両端に アダプターをつけ、cDNAを合成しま す。Cluster Stationでフローセル上に ンプル調製と強力なシーケンスによ り、全ゲノムレベルでのSmall RNA探 索およびプロファイリングが可能とな りました。 高品質データ サイクルあたり99.6%以上の精度を誇 るGenome Analyzerからは、フローセル のレーンあたり1600万以上のタグが産 出されます。必要であれば、研究者はサ ンプルあたりのレーン数を増やしてカバ レッジを重ねることで、より低 発 現 の Small RNA検出が可能となります。 ソフトウェアから産出されます。研究者 は研究の目的に合わせてソフトウェアを 変更することができます。イメージ解 析、ベースコール、品質フィルタープロ セスを経て、読み取り配列情報とタグカ ウントが得られ、ゲノム情報からのアノ テーション追加や遺伝子発現研究との 比較解析などの下流解析にお使いいた だくことができます(図10, 11)。また、 公的データベースのマイクロRNAと照 合して既知 Small RNA のアノテーショ ンを得ることもできます。 図10: Small RNA探索における解析例

SMALL RNA NAME CONTENT

hsa-let-7b 76,576 hsa-let-7f 66,100 hsa-let-7a 64,003 hsa-MIR-RG-82 1,931 has-miR-320 1,647 hsa-miR-584 564 hsa-miR-30a-3p 550

ヒト脳のトータルRNAから解析したSmall RNA結果の一例です。Sanger miRNAデータベー スから200以上のSmall RNAが見つかりました。アノテーションされたデータの一部を表に示 しています。 図11: 新規Small RNAの探索 マウス脳サンプルからのSmall RNA解析をしたところ、サンガーmiRNAデータベースにアライン しないタグが見つかりました。700コピー以上検出しているこのタグの配列を他の生物種と比較 することで、ヒトとマウスのSmall RNAは2塩基しか違わず、ヒトにおいては既に報告されている もの(has-miR-598)であったことがわかりました。

RefSeq Genes Vertebrate Multi Alignment and Conservation mouse G G G C T G C T A C G t c a t c g t c g t c a t c g t t a t c a t c a t rat G G G C T G C T A C G t c a t c g t c g t c a t c g t t a t c a t c a t human G G G G T G C T A c g t c a t c g t t g t c a t c g t c a t c a t c a t dog G G G G T G C T G c g t c a t c a t t g t c a t c a t c a t c a t c a t

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DATASHEET: ILLUMINA

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RNA ANALYSIS

まとめ イルミナのテクノロジーは、遺伝子発 現解析に必要な幅広い製品をご提供し ています。mRNA-Seqとタグプロファ イリングはシーケンステクノロジーを 用いて転写産物を同定し発現レベルを 決定します。この強力なテクノロジー はバイアスのない多くの生物種の転写 産物探索を可能にします。Small RNA プロファイリングはゲルにより精製し た低分子の非コードRNAをシーケンス することで、Small RNA の探索および 既知マイクロRNAプロファイリングが 同時に解析できます。また、イルミナ のサンプル調製キットはシンプルで使 いやすいようにデザインされており、 最低限のハンズオン時間で数十億単位 の塩基情報を産出します。イルミナは さらにシーケンステクノロジー以外に もマイクロアレイテクノロジーによる 低価格の高サンプルスループット製品 も揃えており、研究の用途に併せて最 適なソリューションとサポートをご提 供しています。 参考文献

(1) Saha S, Sparks AB, Rago C, Viatcheslav A, Wang CJ, et al. (2002) Using the transcriptome to annotate the genome. Nat Biotech 20: 508-512.

(2) Rodriguez A, Vigorito E, Clare S, Warren MV, Couttet P, et al. (2007) Requirement of bic/microRNA-155 for normal immune function. Science 316(5824): 530.

(3) Campbell TN and Choy FY (2005) RNA interference: past present and future. Curr Issues Mol Biol 7(1):1-6 (4) Marsit CJ, Eddy K, Kelsey KT (2006) MicroRNA responses

to cellular stress. Cancer Res 66(22):10843-10848. (5) Lu C, Tej SS, Luo S, Haudenschild CD, Meyers BC et al.

(2005) Elucidation of the Small RNA component of the transcriptome. Science 309: 1567-1569

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本製品の使用目的は研究に限定されます。

© 2009 Illumina, Inc. All rights reserved.

Illumina、illuminaDx、Solexa、Making Sense Out of Life、Oligator、Sentrix、GoldenGate、DASL、BeadArray、Array of Arrays、Infinium、BeadXpress、VeraCode、 IntelliHyb、iSelect、CSPro、GenomeStudio は Illumina の登録商標または商標です。本書に記載されたその他の商標および名称の所有権はそれぞれの所有者に帰属します。 Pub. No. 470-2009-J900 11JUN09

イルミナ株式会社

〒 103-0025 東京都中央区日本橋茅場町 2-13-13 共同ビル 5F Tel (03)4578-2800 Fax (03)4578-2810 www.illuminakk.co.jp 代理店 製品名 QUANTITY カタログ番号 mRNA-Seq

mRNA-Seq Sample Prep Kit 8 サンプル RS-100-0801

GAII Standard Cluster Generation Kit 1 フローセル お問い合わせ

10 フローセル お問い合わせ

36-Cycle Sequencing Kit お問い合わせ

タグプロファイリング 酵素

Tag Profiling Sample Prep Kit

NlaIII 8 サンプル FC-102-1005

40 サンプル FC-102-1006

DpnII 8 サンプル FC-102-1007

40 サンプル FC-102-1008

GAII Tag Profiling Cluster Generation Kit

NlaIII 1 フローセル お問い合わせ

10 フローセル お問い合わせ

DpnII 1 フローセル お問い合わせ

10 フローセル お問い合わせ

18-Cycle Sequencing Kit FC-104-3001

36-Cycle Sequencing Kit FC-104-3002

Small-RNA探索およびプロファイリング

Small RNA Sample Prep Kit 8 サンプル FC-102-1009

40 サンプル FC-102-1010

GAII Small RNA Cluster Generation Kit 1 フローセル お問い合わせ

10 フローセル お問い合わせ

18-Cycle Sequencing Kit お問い合わせ

36-Cycle Sequencing Kit お問い合わせ

PhiXコントロール

PhiX v2 Control Kit 10 レーン CT-901-2001

Genomic Sequencing Primer Kit 10 レーン CT-901-2002

製品情報

これらの製品は Genome Analyzer II および IIx でお使いいただけます。

追加情報 Genome Analyzerおよび遺伝子発現解析アプリケーションについての詳しい情報は、弊社ウェブサイトをご覧いただくか、 イルミナ株式会社までお問い合わせください。 〒

108-0014

東京都港区芝

5-36-7

 三田ベルジュビル

22

階  Tel (03)4578-2800  Fax (03)4578-2810  www.illuminakk.co.jp

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