〔図説〕松本歯学32:252∼253,2006 key words:3D癬一歯内歯一画像診断
歯科用小照射野X線CT (3DX) 画像診断:
歯 内 歯 の 1 例
内 田 啓 一 黒 岩 博 子 杉 野 紀 幸 塩 島 勝
松本歯科大学 歯科放射線学講座Diagonostic imaging by limited cone beam CT (3DX) Acase of dens invaginatus
KEIICHI UCHIDA HIROKO KUROIWA NORIYUKI SUGINO and MASARU SHIOJIMA
Depαrtment・fOrα1 Rαdi・1・gy, Scん・・》・rDe功吻, Mαtsum・‘・Dentα1・U励ers吻 歯の形態異常にはさまざまのものがあるが,そ のなかでもとくに歯内歯の出現頻度は低いとされ ている.歯内歯の形態を放射線学的に観察する場 合,口内法エックス線写真では充分に行うことが できなかった.今回,上顎左側側切歯にみられた 歯内歯の1例について歯科用小照射野エックス線 CT(㈱モリタ製作所,京都,以下3DX⑧とする) において,その形態を観察したので画像を供覧す る. 患者は10歳8か月の女児であり,上顎正中部過 剰歯の精査のため2004年8月6日にロ内法,パノ ラマエックス線撮影と3DX⑧検査を行った.初 診時のエックス線写真(写真1a, b)において, 上顎右側側切歯根尖部に2本の過剰歯と上顎左側 中切歯近心側に1本の過剰歯を認めた.上顎左側 側切歯に円錐状の不透過像(矢印)を認めた.3 写真1 a:パノラマエックス線写真において上顎右側側切歯根尖部および上顎左側中切歯近心側に3本の過剰歯(矢印)を認める. b:口内法写真では上顎左側側切歯に円錐状の不透過像(矢印)を認める, (2006年10月20日受付;2006年12月20日受理)
杉}小こ1‘イ寸ゾ㌧: 323 2()06 253 写真2::1 1〕X.’画像では1’.顎左側側切i冒・rにおいてエナメ)レ質の陥人{a[と[苅髄腔(b)と近接する部f1」’:を,.9める. DXR画像(写真2)においてヒ顎左側側切1罰は 根未完成性歯であり,エナメル陥人の程度は歯冠 内部に留まっているが,歯髄腔と近接する部位も 認められた. 1∼首|人Il∼㍍ζま1弘i元亟σ) −it/1∼σ)fi更糸lL恭貰力㍉∼吋骨適}∫空θ)1人]音「≦1こ 陥入して発生する1.その発生頻度についてはこ れまでに多くの報告があり,L顎側切歯に圧倒的 に多くみられるt’..肉眼的な特徴では歯冠形態に あまり異常がないものから,前歯部に発生した場 合は樽状の歯冠を認めるものや、歯根部に及ぶ陥 入では歯根外形の拡人を[1 llするものを認めるとさ れている1. 歯内歯は陥入部に歯禺蝕を生じやすく,歯髄炎や 根尖性歯周炎に移行しやすいのでエックス線画像 検企による経過観察が必要であるとされていた が,川内法エックス線’り:真では陥人llllの状態を明 瞭に観察することが比較的困難であった.しかし ながら,3DXKにより複雑な陥人部の状態を把 握することにより,的確な治療計llliiを検討するこ とが川来ると思われた. 文 献 |)石川梧郎監日∼}89)川腔病理ゾ了:1、第1版.19− 22, ノk/く11}:}【Vi、 薯↓Jk. 2}亀本博雅〔2000)エナメル陥入歯の臨床出現頻 度と1画f象1診断. 1岐歯学誌27:12−27. 3 } ノ)N↑]’ウ8Jl, 1人J l 1 P」i午 一, ズ(1ノ】一く}iS’tl椙[、 (2001) 1’一㍑頁[ili∫ 側側切歯にみられた歯内歯の1例.歯科放射線 44:236−7.