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光と超伝導の融合について

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Academic year: 2021

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超伝導と光 電力 は

光と超電導の融合について

田 中 昭 二

(超電導工学研究所) 光産業技術振興協会のロードマップ委員会が「インターネットが急速に普及し,各 家 に 1 0Mbpsの高速情報が導入されるであろう」と予測したのが 1 9 年であり, その 1 年後には FTTH が普及して,わが家にも昨年光ファイバーが導入された. しかも,その敷設に 1時間もかからず,その迅速さにも驚かされてしまう.インター ネットを通過する 通信量も年率 1.5倍となり,通信業界は「次世代ネットワーク」 の開発に懸命となっている.そこでは,高精細の動画通信を目指すので,高速大容量 通信となり,現在の 1 Gbpsから 4 Gbpsへの移行が求められよう.この際,問題 になるのは, 換機であるルーターの性能である. 現在,最新のルーターであるシスコ社の CRS-1は,1.2 Tbpsの処理能力がある が,これを用いて 9 Tbpsのルーターを作るとすると,1.3MW の電力を消費し,重 量も 3 t に達すると試算されている.このように巨大化した原因はシリコン CMOS 素子の速度限界のためであり,このままではインターネットの全ルーターの消費 換す 2 1 年には年間 2 0億 kWh を超えるとの予測もある.これを超える素子として は,超電導単一磁束量子素子(SFQ素子:single flux quantum device)しかないの が現状である. SFQ素子については,超電導工学研究所において,1 年に及ぶ開発がなされ,1 万素子の集積も可能となり,CMOS 素子に比較して何 1 倍も高速であり,かつ消費 電力も 1 0 の 1となり,きわめて安定した性能を示している.これを用いれば,光 ファイバーからの 4 Gbpsの信号をストレートに処理し, めには ることは不可能で はないが,問題は 1mV 以下の微小出力をいかにして液体ヘリウム温度から室温にま で取り出すかである. 数百本にも及ぶ導線を用いれば熱流入が激しく,結局光ファイバーを利用して SFQ素子からの出力を室温まで導くほかはなく,そのた いろい 磁束量子を検知する 磁気光学素子を用いざるを得ないが,現在の磁気光学素子では感度がやや不足してい るように思われ,今後 光技術 ろな工夫が必要となろう.結局,将来のインターネット は「 と超電導技術の融合」にかかっているといえよう.

頭言

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