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リカード價値論と分配論・蓄積論との關聯 : 農工社會圈の交渉を中心として

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リカード憤値漱ぐ﹂分配論・蓄積論ぐ﹂の關聯

農工敢煮端の交渉を中心として

      \

      安  達  新

〆 序 序  本稿に於いて課題とする所は、リカード経濟學体系︵・睦﹁経造影並びに課視の原理﹂︵費6勺﹃言。管冨ωoh勺。一三〇立国ooー コ。ヨ︽器山↓舞茸臨。ロ︵同oQbのH︶︶を、その内部に於け、る﹁彼の農業と工業との關製し11﹁資本制肚會圏内部に於ける農業冠

會圏と工業杜會圏との交渉關聯﹂という観点より、從って憤値論的には、農産物と製造品との︵交換︶慣値、分配論一蓄

積論的には、資本蓄積過程に於ける爾種生産物の椙封書値、乃至、分配比例の動態關係i根本的には、農工勢働生産力と

その銀甲︵11土地生産力と資本構成、乃至、若者の響動︶という・観点より考察し、農工爾資本の寒威差等と雫均利潤率の

現象とによって一慮の修正を余儀なくされた彼の熱発償値読が如何なる形態で再生せらる、か一嵩って、その再生によっ

て、一言、断絶された農工爾祉倉圏の隔絶が架橋せられるに及んで、螢働債値説が爾穀倉圏の分配︵論︶∼蓄積︵論︶の過程 と如何なる方法で聯繋し、且、如何なる形態で自己を貫徹せしめるか、即ち、彼の便.値論︵修正︶と分配−蓄積論との關聯

      抵

を解明せんとオるにある。 以下、りカードよりの5一用は左記による。  リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯 り 一

(2)

  りカード債値論と分配論・蓄積論との關聯       .      ご 盟δ憎ユロ。号剛霊。、鴫2坤二〇家臣。︵三〇眉唄律⊆日、爵霧8ロ︵HQ。bっ一︶o↑ξ二〇︻≡8旨旨9小泉信三氏諜﹁リカルド経濟言及び課税の原理﹂ ︵岩波文庫︶bしかし、必ずしもそれに櫨らぬ所もある。 ﹀要言宏竃。口夢①宣︹一二¢ロ。の。、聾一〇芝℃ユ80﹁Ooコ一〇μ昏。売﹁o﹃匿。︹融ε舞︵HQo目α︶ これに厚しゆては、袈一9乙。ゴ自8琴診♂一ぬ霧9監 巴ぴ掻OO口鳴Φ﹁︵ 龍O︶に複︸る。 嗣弦8﹃。。o馬,空華旦。↑o鴇讐毎竃≧。9乙。9︵HOQH①rートQob9ω︶ ︵中野正氏繹﹁リカードのマカロツクへの手紙﹂ ︵岩波交庫︶ .術、引用文中の傍点、並びに補註はすべて筆者によるものである。 辱 “  先ず、以上の課題に接近する準備として、問題に封ずる等角を確保するため、彼の経濟學体系を英國資本主義脛濟の翌夕とその途上に 於ける融會的、政治的、纏濟的諸問題との關聯に於いて考察しよう。  彼は︸七七二年に生れ、一八二三年に死亡した一この五十年間に於ける肚會的、政治的、脛濟的諸問題は大英帝國の世界史的關聯と自 國内に於ける融會史的過程との交錯の内より、即ち、外翼産業革命とナポレオン職孚とを契機として襲生せる問題であった。即ち、両者 は相交錯しながら、公債並びに利子の騰落、,通貨便値、爲替相場の攣動、租税負組の問題、救貧法の問題、資本蓄積に甥する穀物關税の 問題、海外販路の不振と滞貨の芝生の問題、機械と勢働者との封立、所謂、ラダイト蓮動︵﹁﹄H畠二一ρO フ臼O<O路盤O口厚︶等の問題を惹起した。 しかし、それらの諸問題は、リカード自身が﹁原理﹂第隔版序文に於いていうが如く、 ﹁多事なりし最近激ケ年が現代の人に與えた有益 な脛押﹂であり、経濟問題の解明を課題とする政治藤縄學にとって、その活躍と護展のためには、正龍絶好の機會であった。換言すれば、 英國産業革命の前夜、マニユプアクチユアー段階に封歯するアダム・スミスの國暴論︵生産の立場−資本蓄積f富の塘大︶よb、産業革 命の段階に封鷹するリカードの脛濟學原理︵分配の立場1利潤の増大一資本蓄積︶への痛憤學の獲展のためには、英國塵業革命と穀物關 税論箏とを必要としなければならなかった。        セ  セ  も     も  も     も     あ  も  も  も  も  も  英國産業革命を媒介として、穀物開税問題一論争を饒る土地所有と産血︵工業︶資本との⋮封立は、 ﹁農産物−一穀物と製造品との相饗便 9 ・

(3)

り     し も も も も   た ね   ね ね も し も も ヤ セ た も も         も セ セ も も し う も も も も も し も ち 値、﹂﹁穀償と賃銀、利潤、地代と物慣との相互關係、﹂或は﹁資本蓄積に修する穀物響銅の機能﹂という形態で、マルサスとリカードの論 理に反映せられ、両者の論理約勤立は、産茉︵工業︶資本11利潤と土地所有11地代というイデォ・ギー的思立を根底に潜め、穀物關税の 引上か、撤壌か、自由貿易か、保護減税か、一工業立國か、農業保護か、從って、その問題は、國内的一昔際青男聯に於ける工業と農業 という形態に獲展し凝集された。 ︵この点に毒しては、原理、第七章、外國貿易論参考︶。  しかし、穀物關税を綾る産莱資本と土地所有との封立自身、未だ地代と利潤、即ち、純所得の爾奪に著するものであったが、産業革命 による生産過程への機械の介入、工場機械工業の出貌は、所謂るラダイト蓮動の稜生を媒介として、漸く、勢働11賃銀と機械“資本との 嫉心を新しく出現するに到った。即ち、その理論的反映として、彼の勢家償値法則の修正が、或は、﹁原理﹂第三版に於いて、彼の機械論が 現われた。彼は、第三十一章、機械論に於いて、從來、彼が信託して來た機械補償説を放棄し、勢働の機械への代替、流動資本︵巨賃銀資 本︶の固定資本︵機械︶化を把握し、か、る傾向の結果としての勢働需要の減退、賃銀資本に封ずる過剥人口の護生を、更らに、資本蓄 積の進展によるその吸牧を、而して趨勢的には、機械使用の相封的、絶封的増加傾向を解明する。之に賦して、彼の第六章、利潤論は農 業混融圏を典型として、そこに於ける資本蓄積の進行に基く、土地生産物目穀物を申心としての、賃銀、利潤、地代への分配比例の趨勢 傾向を論ずる分配論の結論である。 ︵爾、原理、第二十︸章、 ﹁利澗∵利子に封ずる蓄積の影響﹂第二十六章、 ﹁絡牧入と純牧入﹂は分 配論系列の資本蓄積論である。︶そこでは、農業肚∼曾圏を興型とする資本蓄積過程が同時に、工業祉曾圏の資本蓄積を規定しつ、進行す るものと想定されている。之に撮して、第三十一章、機械論に於いては、鴇面、︼般的な資本蓄積過程に於ける機械使用の相封的、絶⋮封 的二部傾向を問題とする。從って、か、る機械化の傾向は、工業肚曾圏乏起点とし農業砒曾圏にも浸透するものと解し得るが、農業肚曾 團に於ける前記の話本蓄積の趨勢乃至その工業激會圏への支配に蒼して如何なる關聯を有するものであろうか。  斯くして、課題に封ずる鴬町を彼の経営墨体系内部に於ける﹁農業と工業との關聯﹂に、從泌て、慣値論的には、製造品と農産物−一穀 物との相豊国値、分配論t蓄論約には、産業革命1穀物鯛厳粛孚を契機とする彼の分配論系列の蓄積論と産業革命ーラダイト蓮動を契機 とする機械論に於ける蓄積論との關聯に於いて、資本蓄積過程に於ける農業と工業一そこに於ける両生産物相盛贋値、乃至、分配比例の    リカード価眠値論と分配論.蓄﹁積論との關聯       三

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   リカード便値論と分配論.蓄積論との關聯四

動態關聯という点に確定することが出來よう。       8  リカード儂値論は、その形成過程より解すれば、彼が、 ﹁低穀償論﹂上も分配比傘の測定基準という形態で贋値測定尺度を必要とし、 そのために交換儂等決定原因の解明へ、即ち、贋値論研究に重点を移行せるものであり、彼の儂値論は分配論との關聯に於いて形成され たものであるということが出罷る。しかも、彼の贋値論は、その紫黒に於いて、彼が野帰就會の史的獲展を資本主義肚會の賛展過程とし て普遍焦する点に於いて、慣値關係の背後にある生産關係の史的獲展性を欠き、彼の分配論に於いても、生産量係そのものを、その反面 である分醗關係に於いて、否、それを人口法則・二品豊島法則等の自然的要因によって規定される分配比例の量的攣動に於いて代替的に 考察せんとする点に於いて、r即ち、彼は償値論を分配論との關聯に於いて確立し得たが、附言論を、分配論とともに、生針蕗係の墜史 的肚曾的襲展の立場に於いて構成することを得なかった。嘘で、今、生産過程一生産論の立場に立って、以上の課題を考察する最も電要 な確認は、彼の勢働生産力とその豊富であり、その基体をなすものは、芝地生塵力と資本構成︵彼の固定、流動資本の有機的構成、固定 資本の耐久力、流動資本の回韓速度︶である。斯くして、彼の纏欝欝体系に於ける農業と工業との關聯を把握するためにはb生塵過程1 生産論の立場に立って、協働生産力の基体としての彼の農業に於ける土地生痙力、乃至、農工両資本の構成と両者の墨黒關係を究明する ことが必要となる。 、

 彼は、豊凶爾吐禽圏聞に於ける農野物︵一穀物︶と製造品との交渉i從って、養君着信決定の問題に弔して、勢働債値

論を一鷹修正しなければならなかった。しかし、彼は、それによって、 一慮、断絶された農工爾就會圏の交渉i爾種生産

物の交換をあくまで勢働債値説によって架橋せんとする。果して然らば、如何なる方法でその隔絶を架橋せんとするので

あろうか。以下、彼の債値論を考察しよう。

 彼は、生産物の相々憤値の決定原因に關して、投下勢働説を、一門、一貫的に貫徹せしめんとしたが、アダム.スミス

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をして勢働債付設を放棄せしめたと同一の原因、資本キ義就會に於ける雫均利潤︵率︶の現象−並びに、資本構成の差等

とによって、その勢働債値説を修正しなければならなかった。  彼は一働償値説修正の問題に越して、伺﹁二つの産業が同額の資本を使用するが、その固定部分と流動部分とに値して、その分割を非 常に異にする場合﹂ ︵マト。9︶、㈲﹁二人の製造家が同額の固定資本と同額の流動資本とを使用するが、その固定資本の耐久力が非常に異 る場合﹂ ︵争旨︶、回﹁その生琵に同一量の勢働が投下せられた諸財貨が、同︸の時間内に市場に持來らされない場合﹂ ︵亨㏄o︶即ち、 回固定、流動両資本の有機的構成の差等,㈲固定資本の鮒久力の差等、㈲流動資本の回韓速度の差等の存在する場合に於いて﹁諸貨物の 生産に投下せられる榮適量が、その急襲便値を規定するという原則﹂ ︵マ讐︶11勢働儂値説、﹁償値︵・征交換贋値︶は賃銀の騰落ととも に攣翻せすという原則﹂︵亨G。卜。︶“反生産費説“反皇位構成読も修正を受けると。今、以下に彼の所謂る勢働溜息読修正の問題と意味と を、⋮、農産物と製造品との相麹慣値という観点より,二、それを農工両資本の縫⋮成差等という視角より考察しよう。

 彼は、債値論、第四節に於いて、諸生産部門聞に於ける固定、流動爾資本の有機的構成の勲等の存在する結果、生産物

の相封債値に闘争する勢働債暴説の修正される場合の一疋として、穀物生産者、綿織物業者︵毛織物業者︶との間に於ける 農産物K穀物と製造品との真土債値嵩係を問題とする。 ︵當面の問題点は、彼の原理、第一章、第四節、ゴーナ重版、第十八セク ション、二六頁より二九頁に亘る箇所である。今、引用を省略する。︶  彼は猶以上の箇所に於いて、第一に、固定、流動両資本の有機的構成の差等を問題とすべきに不拘、穀物生産者は何等、固定資本を使 用せすという假定に立脚する。しかし、その假定は、彼の當時の史的環境一高低毒、乃至、農耕制度の理論的反映でもある。この点に關 bてキヤナンはいう。十八世紀末ならびに十九世紀初期の英國に於いては、鍛儂騰貴のために立聞の注意は一般の生産物と資本に集申さ れす、穀物農耕者の資本に集中され、當時の経濟學者は、流動資本を資本の最も撮要部分と、また、賃銀資本を流動資本の殆んど唯一の 部分と見倣すに至ったためであるが、他方、イングランドに於いては、固定資本は、大抵、地主に所卑し、土地とともに貸付けられていた から容易に土地と混同せられ、立物栽培小作人が事業を始める貨幣資本の多くは賃銀に支梯われたためであると。 ︵O舘彰碁き日、ぎ。ユ窃    リカード贋値論と分配論・蓄積論との關⋮聯        五    .

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   リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯       六 〇惰℃﹁o編=⊆凶。這嘗︹[旨︶凶。・けユ7#ぎロ5遷℃℃’同置︶  しかし,営面の問題に於いては、他面、賃銀資本の支出による製造業に於ける機械の製作、固定資本の形成過.程が考えられている。  第二に、穀物生産者も製造業者も何等、原料を使用せすという假定に立脚する。この点に締して、彼は、一面冷農業部門内部に於いて は、か∼る原料が生産され、同︸期間内に罪責され、農産物に韓化するという品定に立脚するものの如くである。勿論、か、る同定は彼 の當時の農業版態一輪作式農法b或は、家畜肥料による肥料二恩という時代環境の反映でもあろう。  第三に、彼は同一敏の螢働者を使用するという前提より、同一の同門贋値を代替的に表現せんとする。 ︵しかし、そこには勢門時間・ 勢働強度の問題が存在する。︶この点に於いて、彼はマルクスの如く、投下虻労働︵量︶︵ーリカードに於いては使用勢働者敏一︶を以て貨 物そのものの償値實体として把握し得ず、唯、眞實慣値の測定尺度、乃至、交換儂値の源泉、或は相勤言値の指標としてのみ把握し得た に止まる。   も む も    も  し も  し も も  セ  も カ    カ も  も  も へ  も も た  も  へ    も ね  り も  も も  へ  も も む  セ カ  も ね ヨ へ  し カ も も も    し も  カ も ヘ  セ し  の  セ ね カ  カ  セ  しかし、影面の問題に關して、彼のいわんとする点は、農業資本の有機的構成度が工業のそれに比して、相⋮面的に低位にあるというこ  ヒ  も  ぬ  も とである。  彼は、等額の資本は、 ︼定期間に於いて、等額の霊長利潤を生するという資本主義糊置に於ける資本の雫均利潤率の存

在を前提として、所與の雫均利潤十︵賃銀︶資本11自然毒格の立場に移行し、勢働慣値論に基く農工爾生産物の相森下植

決定を修正する。斯くして、跨働債値説に於ける爾者の相封指値決定に比して、製造晶の交換債値は農産物に還して騰貴

することとなる。しかし、この点に於いて、彼はマルクスに於けるが如く、商品贋値の生康債格への透化−余剰債値の雫

均利潤への韓化、勢働債値説それ自体よりの手均利潤率の解明、乃至、生馬寺格論への展開を解明することは出番なかっ

た。彼はマルクスとは、むしろ反封に、第四章、自然債格市場債格論に於いて、需要供給の背反適合、從って、市場債格

と自然偵格との背反適合の關聯より雫均利潤傘の形成過程を読明せんとする。  彼もいうが如く、造面の飼の場合は伺の場合と相均しく、︵帽γG。一︶且、それに逡元され得るが、結局に於いて、盛業債値設の修正と自

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然便格説への移行とは、貨物が市場に持來され、或は、資本が回牧されるまでに脛過しなければならぬ時間の長短によって惹起されるこ  ととなる。 ︵℃Ψ雪一G。目︶それはいうまでもなく、資本の垂雪の結果としての卒均利潤率の支配に基くものである。斯くして、彼は﹁交 換償値に済する相遠は、利潤が資本としで蓄積される所より生じ、利潤が保留された時間に封ずる李常の賠償たるにすぎない。﹂とい  う。 ︵℃.㊤。目・o門で・卜ρ刈︶。  即ち、この点に關して旛同の場合と勧の場合とを結合して考察すれば、彼の論理には、ボエーム︵一WO一︸=” hW魯︷O﹁蹴︶の漕費基本U自由 資本︵等①謬宍”長雨︶一−リカードの賃銀資本一迂回生産︵q葺毒。αq馨﹁。︹葺。二。昼︶翻、乃至、ハイエーク︵嵩雲箔︶の生産溝造の圖式に類 するものが存在するが、後者とは固定資本の耐久性と償値移韓を認める点に於いて異る。しかし、彼は固窟資本の生産物への領値移韓の 反面に、固定資本の移韓慣値補填の問題に湿して、之を再び、勢働者のみによって奮一賃銀資本の支出によってのみ、至仁されるものと 解し、その使用螢働者籔を以て、1賃銀資本とその利潤より一移韓便値を測定せんとする。 ︵℃一︾・ 告●口.−じQ告○︶斯如く、彼は、貨物の眞實便 値を貨物生産に必要な直接の勢働者と固定資本潰耗補翼のための勢働者激より測定する点でマルクスの方式と異る。  次いで、彼は、第二に、再び,羅労働の債値︵賃銀︶の騰貴が利潤を下落せしむることなしに起るということはあり得な・ い。﹂ ︵Ψ卜。。。︶という貨物の隔子債債の賃銀と個別利潤︵11余剰贋疸︶への分解、爾者の相反蓮動観を背後に置いて、一

面、自然毒格と細編面相と、雫均利潤と余剰債位とを混同しつ、、賃銀資本額の堀加と李均利潤額の減少との背反關係、

或は、賃銀資本の増加率と準均利潤牽の低下率との正比關係︵誤謬︶とを前提とし、賃銀上昇による喜喜利潤︵率︶の低

下が流動資本には由仁なく、固定資本にのみ影響すると解している。︵誤謬︶、即ち、彼は、この点に於いて賃銀資本額の

攣化一余剰債値額の攣精一その憂化せる全︵不攣・可攣︶資本債値への封比一平均利潤率の攣動という機構を把握するこ

とが出盛なかった。從って、彼は賃銀の攣動が、直接に、自然債格に影響せすに︵反生産費論的立場︶間接に、平均利潤

率の饗動を通じて、自然債格︵或は之を中心とする絹謝贋値︶に影響すると解している。︵生産費論的立場︶

 斯くして、彼の勢働債値論修正の意味する所は、第一に、資本構成の差等と雫均利潤の現象による勢子言値論の修正、

   リカード便値論と分配論。蓄積論との關聯       七

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   リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯       八 第二に、賃銀の攣動←雫均利潤︵率︶の攣動による自然奪格︵を中心とする相封債値の︶錦繍という二つの問題に蹄着する。

 以上の如く、勢働債値論は、資本構成の差等と雫均利潤率の現象によって修正を受けるとはいえ、自然債格を中心とし

て﹁帥労働量には何等の海量なきも、軍に、その慣値︵11賃銀︶の上昇は︵雫均利潤峯を低下せしめ︶生産上、固定資本

の使用される諸貨物︵製造品︶の交換債値を下落せしめ﹂野駈の貨物︵H農産物︶に關しては反応に作用する︵ΨωH︶と。 尚、⑥の場合にも同様である。 ︵℃一︾. もQα1もQ㊦︶       ロ  ね  し  セ  も

 勿論、賃銀芝葺の自然債格︵或はそれを中心とする相封債値︶への影響に關する彼の論誰の方式それ自身は、一面、誤

      む  も  ね  も  も

謬を含むとはいえ、彼の論誰の意味する所は正しいといわなければならない。果して然らば、彼は、螢働債値設の修正の

問題に止まらす、否、その問題を、自然債格︵を中心とする相封慣値︶に樹する賃銀攣動の問題として理解するものの如

くであるが、何故、か、る論法を用いなければならなかったであろうか。  この点に關して、ホーランダー教授はマルサスとリカードとの穀物關略論箏期︵一八=二年1一八一七年︶一彼は、その聞に﹁低穀儂 論﹂と﹁経濟學雄猫﹂ ︵第一版︶とを著わしているが、一︵穀物關税撤機←新穀儂←低賃銀←低物便←蓬業の沈滞、從って︶、賃銀の上昇 ︵下落︶が必然的に物便を上昇︵下落︶せしめるというマルサスの生産費用設艮儂値構成説に深して、四方、︵穀物麗麗の戦塵←低穀便←低 賃銀←高利潤←資本蓄積←生産の早大を誘き、︶利潤と賃銀の分解相反読に立脚しつ、、他方、高賃銀が實際に低物慣と両立し得るという ことの論謹を目的とせるものであったという。 ︵団。養安畠ご臼、ξb①︿oざ剛︶︼に。導。鴨豹皆。﹃︻[o堵好目︸お。﹃鴇oh︿窪き”触〇一昌5鑑。出匡8口。=二窪・  ︵﹀=碧。・伸H⑩O心︶山下英夫氏誰、リカード研究、唱九五一二〇二、二〇五頁参老。︶  しかし、それのみが彼の目的であったであろうか。他に、賃銀の攣動と機械慣格との間に於ける、即ち﹁言意力と機械との代替關係﹂ の把握としての意味を有すろにせよ、それのみに蓋くるものではない。製造品と農産物の自然償格︵を中心とする相勤償値︶に饗する賃 銀攣動の影響としての工業資本家と地主・小作者との利害醐係をこ、に把握することは出來ないであろうか。、否、彼は績けていう。   ﹁讃者は、貨物の︵相封債値︶主動の、この原因は、その効果に於いて、比較的に下妻なことを留意しなければならぬ。⋮⋮諸貨物の

(9)

慣値に於ける、もう一つの大原因、即ち、それを生産するために必要な勢盗塁に於ける書斎については趣を異にする。⋮:利潤の永績傘 の大量の攣動は、敷年にして作用する諸原因の結果であるが、反之、貨物生産に必要な勢働量の鍵動は日々に生起する事柄である。⋮⋮ されば、諸貨物の交換贋値に於ける攣動の原因を評定するに當って、誓言︵の便値11賃銀︶の騰落によって生する結果を至然考察せぬ事 は誤りであるが、それに余り軍要性を附することも同様に正しくないであろう。それ故に、本書のこれより以後の部分に於いては、折々 この攣動原因に急設するであろうが,貨物の相勤儂値上に起る大なる攣動は皆、之を、その時々、その生産に要する勢働量の多少により 生ずるものと考える。﹂︵づ︾図O一。⇔O︶と。

 即ち、先きに、李均利潤率を前提とし、勢働野望溌を修正し、自然慣格論に移行した彼は、再び、賃銀の詩意←李均利

潤︵率︶の響動が、か、る自然債格︵を中心とする相封債値上︶に及ぼす影響は、それに謝する投下勢働量︵使用勢働者

数︶の挙動に比して僅少であり、賃銀←李均利潤率の攣動は長期的な事象であると、爾作用を封決せしめ、自然奪格︵に

於ける影響相野慣値︶の短期玉椿動の原因を各生産過程に於ける生産の難易11投下艸労働量11使用勢働者数の攣動に求め

る。  彼は、 U八二〇年六月十三日附、マヵロック宛の書簡の中で、 ﹁私が若し、拙著のなかの贋値に具する章を書直すことがあれば、貨物 の無封贋値は一つの因子によってゴはなく、二つの因子によって調節せられることを私は承認するであろう。即ち、問題の貨物を生産 するに要する相封的糠働量と資本が潜伏状態にある時間及び貨物が市場に齎らされるまでの時間に封ずる利潤傘がこれである。﹂  ︵︻糞仲①︻。。〇二︶.閑凶魯﹃ユ08露≡量ミ≧。〇三δ。一戸︵一G。一Q−HG。器︶ ︵中野正氏誰﹁リカードのマカロックへの手紙﹂ ︵岩波交庫︶=一二 頁︶という。しかし、そこで彼が問題とする所は﹂相習慣値の決定原因に關してゴあり、両貨物の資本構成が相均しい場合には、勢働儂 値説が、各資本構成が相違す場合には、生産費用説が安富することを認めているにすぎない。しかし、銘記の問題に賛する彼の見解は、 以上の原理よりの引用とともに、︸八二三年八月二十∼日附マカロツク宛書簡︵邦土二九六f二九七頁︶に於いても 罪している。

 斯如く、彼の勢働言値論は資本構成に差等の存在する場合には、雫均利潤率の作用によって修正を受けるとはいえ、

   リカード債値論と分配論・蓄積論との關聯       九

(10)

   リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯      一〇

修正を受けるものは貨物の椙旧慣値の勲閥關聯に關してゴあり、それに燃しては、生崖費用論が決定原因として妥當す

る。しかし、市場債格の自然債格よりの背反、或は、適合面係ではなく、自然慣格それ自体︵に於ける相封領値︶の攣動

關聯に關しては、投下勢働量の攣動が、その根本的衝動原因として機能し、虚語贋器量は、その野営關係の賢明原理そし

て愛當すると解し得る。  しかし、資本構成が椙均し“場合に於いても、﹁その場合には、下穿下値は自然偵格と相均しく、個別利潤︵余剰贋値︶

は雫均利潤に相均しい一勢働債値説は、依然として、相封債値の依々關係の詳明原理たるのみならす、自然慣格論ととも

に、その静態的決定の読明原理として機能することはいうまでもない。  以上、 一般的な形態に於いで、彼の帥労働債値説修正の問題を考察して來た、即ち、彼は農工爾押韻圏間に於ける農産物 ︵一穀物︶と製造品との交換−從って、両種生産物の相封債値決定の問題に下して、勢働債値論を、 一慮、修正しなけれ ばならなかった。しかし、彼は、それによって、 一言、隔絶され忙雨耽會直孫の交渉一罪種生産物の交換を再び勢働慣値

論の立場に於いて、相封謡言の響動關聯の言明原理として架橋せんとする。果して然らば、それは、農工墨黒禽圏聞の分

配︵論︶1蓄積︵論︶の過程と如何なる方法で結合し、如何なる形態で自己を貫徹せしめるであろうか。斯くして、次に

彼の分配論︵系列の︶蓄積論を考察しよう。 一 一 彼は原理第一版序文に於いて、  ﹁土地の生産物一勢働と機械と資本との結合投下によって、土地の表面よb取得される総ての物は、置會の三階級i土地の駈有者、耕 作に必要な財、即ち、資太の所有者及び、その勢力によって、土地の耕作される勢働者蓬の間に分割される。しかし乍ら、融曾の異る段

(11)

階に於いては、地代、利潤、賃銀の名の下に、これら諸階級の各個に割り當てられる土地全生産物の比例は大いに異るであろう。そして それは。主として土壌の晶帯の豊度、資本の蓄積と人口及び農業に使用される熟練と工夫と用量との如何による。この分配を規制する法 則を決定することこそ、纒濟墨のキ要問題である。﹂ となし、 ﹁地代、利潤、賃銀の自然的過程﹂︵轟葺﹃巴8ロ誘①︶の究明に向う。塵で、他方、彼は、第一章、第七節に於 いていう。   ﹁我々が地代、利潤及び賃銀の騰落を判断するのは、 一特定農場の望地の全牧穫が地主、資本家、勢働者の三階級への分配︵比率︶に よるのであって、明白に償値の可攣な媒介物︵貨幣︶によるものではない。我々が正確に利潤、地代、賃銀の傘を判断し得るのは昏階級 によって牧穫される生産物の絶勤量ではなく、その生産物を獲得するために必要な勢働量である。﹂ ︵7自︶と。

 即ち、彼の分配論は農業肚禽圏を典型とし、土地生産物一塁として、農産物一穀物の分配比例の響動を通じて、所得の

債格形体たる賃銀、利潤、地代の内的關聯を二念的に把握せんとするものである。從って、彼の農業肚會圏内部に於いて

は、彼の分配論は一蟻封歯型決定問題とは、一審、誓詞係に、数量的に把握可能な清費財一穀物数量乃至眞實慣値の分解

を中心として理解することが出來る。

 しかし、今、問題を、リカードに於ける農工雨野晒圏の關聯、即ち、分配論的には土地生産物のみならす製造品の、從

って紅會的総生産物の分配という観点より老察する限り、か、る瀧黒道総生産物の分配という亘覗的過程は資本制経濟杜.

禽に於ける農産物と製造晶との徹硯的な交換言忌を媒介として展開されなければならない。斯くして、農業猛禽圏を一歩

出で、、それが資本構成を異にする工業責了圏と交渉一即ち、彼のいう資本と艸労⋮働との移動、農産物と製造品との交換が 行われる虚に於いては問題が存在する。

 即ち、彼は既論の如く、元種生産物の相謝慣値の決定原因に給して濫僧償値論を修正しなければならなかった。とすれ

ば、彼の分配論は憤値論︵相輪債値の決定乃至眞減債値の分解︶に暑して何等の論理的体系的聯繋を有しないとも解され

   リカード債値論と分配論・蓄積論との關聯      嵐一

(12)

   リカード便値論と分配論.蓄積論との關聯       =一

もしよう。しかし乍ら、この点に關して、マルクスに於けるが如く、個々の土均利潤の総額は一地代を捨象する限り1総

余剰豊麗に相均しく、総眞實債値は総自然債格に相等しいとすことによって、分配論と慣値論との論理的聯繋を保持せし

めることは可能であろう。しかし、彼は未だマルクスに於けるが如き、か、る野点に炭壷することは出惜なかった。果し

て然らば彼の分配論は眞實債値の分解を詮かす、債値論に封して、何等の論理的受認を有しないものであろうか。分配論

は債値論を必要とせず、それなくして猫立に存立し得るものであろうか。

 即ち,この点に關し、彼は一八二〇年六月十三日附のマヵロツク宛書簡に於いていう。

  ﹁地代、賃銀、利潤の大問題は、総生琵物が地主、資本家及び勢働者の聞に分割される割合によって解明されなければなりません、そ    ね カ  も  も  カ  も も  ね  も カ セ  セ た も  も た  セ  も  も も  も も       ね  や も セ  も  も して、それは本質的には慣値の教義に賜れないものです。﹂となし、次ぎに、農工両生産物の分配に隠し﹁この割合は本質的には勢働者 の必需晶を生産する便宜にか、つています。﹂︵邦謬コニニ頁︶と。  しかし、農産物と製.造晶との相封憤値が決定されていなければ、工業勢働者の自然賃銀、從って農工業の資本利潤の決

定は不可能となるであろう。或は、こ、にいう﹁償値の教義﹂とは眞黒影値の分解論を或は三男債値論を意味するもので

あろうか。

 斯くして、彼の分配論は、唯、生産物素材の分配を曳くものであろうか、或は、それとともに、生産物古習の分配を論

くものであろうかi彼の分配論は債値訳なくして言立に存立し得るものであろうか、彼の債値論と分配論との間に有機的

な論理的体系的な關聯が存し得るか否か。これらの問題を解明するために以下、彼の分配論とその系列の蓄積論の基礎に

於ける農工爾資本の構成と攣動とを究明しよう。

 彼の第二章地代論は土地所有と地代の焚生による螢働慣値論の置去、即ち、糠働慣値論より農産物贋値と差釜地代との

關係の解明、乃至、分配論の展開基点としての意味をもつ。しかし、既論の如き問題覗角より考察すれば、農業肚會圏に

(13)

於ける農淺物一穀物と地代との生産過程としての意味を有するものとして現われる。  彼は、全面的に土地所有の存在しない、即ち、土地への任意の資本投下に課する桔拮としての土地所有が存在しない一原始約植民地へ の新植民を想定し︵︸冒●、酔O︶次いで、地味、位置上の劣等地への、即ち、耕作の下降序列を前提として、地代護生の自然的條件11地代の可 能盤根擦を、一、土地の量的制限、二、土地の質的差等、三、位置上の養等︵他に、集約的耕作に於ける牧穫源減法則の作用︵7塗︶に求 め、その瀧會的條件H地代の必然的根櫨に關しては之を不問に附している。︵℃・葛︶郎ち、彼は部分的土地所有を問題とするにすぎす、 否、土地所有を未耕地11未占有地の量的有限性と土地の質的養等という需要源平の籔量關係に解即する。從って、既耕地にのみ土地所有 が成立することとなるが、彼のか、る認識は、全面約土地所有の存在と結合する、所謂る絶封地代の問題を看過する第一の原因となる。  彼は以上の如く、斬植民地への植民←資本の蓄積←人口増加←食糧需要の増加←食糧の全智の必要上、地昧、位置上の劣等地耕作11耕 作の下降系列、或は、同一土地への集約化耕作を想定し、地謡、位置上差等を有する︵相均しい面積の︶各土地へ、或は︵同一の農業技 術水準を前提として︶同一土地上への﹁同一量の資本︵11流動資本︶と勢働との投下﹂︵亨、一評℃・ら。。︶の結果護生すろ牧落物の差等に關 し、﹁農業資本に勤して二個の利潤率が成立してはならぬ。﹂︵一︶・愛”で・念︶或は、﹁最絡に投下せられた資本は地代を納めぬ﹂︵7$︶こ とより、限界地の牧考量、或は、限界資本の牧穫量を基準として、より優良地、或は、限界資本以前の各投下資本翠位の牧穫量との差等 を差釜地代に韓化せしめる。斯くして、静態的には、 ﹁地代は常に二つの等しい分量の資本と螢働とを使用することによって獲得される 生産物の差等である。﹂︵︸︶●溢。。︶ということが出來る。  彼は地代の激量的考察よb導管的考察に進み農産物耳順の決定に無し、之を限界地、限界資本に於ける最大投下勢働量に求め、 ﹁地代 が支隊われるが故に穀物が高いのではなく、賜物が高いが故に、地代が支携われるのである。﹂︵マ91壽︶と。即ち、彼は地代は償格 構成部分たらす、その分解部分であるとして、土地所有一地代の資生は直直儂値説を修正せすと寓言する。︵㍗毅︶︵絶封地代の看過︶  斯くして、最後に、 ﹁生琵の困難という同 の原因は原生垂物の交換慣値を高め、また、原生産物中、地代として地霊に麦携われる割 合を高める・:⋮﹂ ︵℃.8︶と。    りヵヨド債値論と分配論・蓄積論との關聯       一三

(14)

   リカード贋値論と分配論漕蓄積論との關聯       一四

 以上に於いて、第二章、地代論に於ける農業資本の構成を考察したが、そこに於いては農業祉禽圏の各資本椿成は静態

的にすべて均等と假定されているが、か、る農業齢會圏を出る農産物11穀物は市場に於いて、製造品と相互に交換されな

ければならない。即ち、そこに、第四章、自然債格市場慣格論轍商品の需要供給のi從って、自然適格と市場債格との背

反殖合、平均利潤率の形成過程を問題とするとはいえ、以上の如く、農業正倉圏よりの農産物一穀物と製造品との交換一

流通局面としての市場の問題としての意味をもつ。

 庭で、第四章勢頭と章末の文章を考察すれば、彼は、かく市場に流入する全生民物に關して、その眞實慣値と自然領格

とを同一呈するものの如くである。或は、彼は選者の同一という假定に立脚するものの如くである。今、若し、か、る假

定が成立するためには、全生産物−農崖物11穀物であれ、製造品であれ、その資本構成が総て均一でなければならない。

即ち、その限りに於いて、農濡物と製造品との相席慣値の静態的決定に關して、軍畑債藩論と生産費用詮とは相互に李行

關係にあるということも出來よう。彼の分配論はかくの如く、農工爾資本構成の同一という前提に立脚するとも解し得よ

.つ。

 斯くして、今、この点より、同論、地代論を考察すれば、彼は農工爾資本構成を同一と前提し、最劣等條件の生産物の

眞玉壷値を自然偵格と等織し、二本投下への桔稽としての全面的土地所有を捨象し、絶封地代を看過しつ、、他方、投下

資本の生直性の差等を媒介として、優良生熊條件の生甘物の自然憤格が、その眞實債値を超過する点より霞釜地代を論諦

したともいえよう。斯如く、彼は農工業の盗本椿威を同一となし、最劣等條件の生産物の眞細紐値と自然古格とを同一覗

するが故に工業資本に封比しての農園資本の蟻封古謡有⋮機構成という経濟手直の一定下下段階に於ける歴史的吐愈的差等

i從って、絶封地代の問題は看過されて了つた。即ち、こ、に絶封地代看過の第二の原因が存在する。        ,

 更らに、彼の第五章賃銀論を老察しよう。

(15)

髄 、

 同章に於いて、彼が市場急報と自然賃銀の背反適合、後者の決定と攣動の問題を取扱うとはいえ、既論の問題画角より

すれば、第四章に於いて市場で決定される農産物、製造品の自然二軸︵“眞贈与植︶による農工業賃銀螢働者の自然賃銀

の決定憂動の問題と解することが出來る。  彼は﹂自然賃銀の静態決定に虚して、 ﹁勢働者自身と勢働者の人敏を維持するに必要な家族とを支う力は、彼が賃銀として受罹る貨幣 の敏量︵貨幣賃銀︶によらす、その貨幣が購入する慣習上、彼にとって不可敏となつτいる食糧、必要ロ湘及び、便利品の激量︵愈愈賃銀︶ による。それ故に、勢働の自然儂格は勢働者及び、その家族を養うため必要な食物、必需品、便利品の償格によって定まる。﹂︵7¢O︶ と。︵生存費説︶o  庭で、今、自然賃銀としての貨幣賃銀と實質賃銀との關係を考察すれば、貨幣賃銀U勢働者の賃銀財全量︵軸麗質賃銀︶×その慣格と いう關係が存在する。しかし、彼は、第一章、第七節に於いて、か∼る貨幣賃銀、實質賃銀をともに、名目賃銀︵ロ。=魯瓦毛鵡¢︶と解し、 ︵Ψお︶、之に封して、第六章、外國貿易論に於いて、眞實賃銀︵﹃。菖’爵αq㊦︶を定立する、︵7H黛︶即ち、彼のいう質實賃銀とは、名目 賃銀を生産するに必要な投下勢雨量從って、名目賃銀の鎮悪慣値である。彼は、しばしば﹁螢働の贋値﹂という、しかし、その言口は、 所謂る、勢働力の慣値ではなく、勢働力の交換慣値、即ち、名目賃銀、乃至bか、る意味に於ける眞實賃銀に外ならない。しかし、彼の いう車轍賃銀11名目賃銀の虞實償値は、貨幣を不攣の償値測定尺度と假定することによって、貨幣賃銀守勢働者の賃銀財敏量︵“實質賃 銀︶×その各銘銘償格という關係に韓化され得る。斯くして勢働者の賃銀財の償格に許して、眞實儂値の貨幣的表現“賃實儂格と自然償 格の二つを匠分することが出來る。  今、自然︵貨幣︶賃銀の静態的決定の問題より離れて、その動態的攣動に關して考察すれば、先ず、彼は勢働者の生活資料︵“賃銀財︶ 以外の浩費財は、その自然墨黒が、如何に攣動しょうとも、自然賃銀としての貨幣賃銀に謝して影響を與えるものではないと想定する。 ︵℃.り目︶︵彼はそこでは、自然償格と虞實儂格との同︸という前提に立脚している。︶果して然らば、自然賃銀に於ける貨幣賃銀11︻螢働 者の賃銀財︵11蔓質賃銀︶×その各自然二期︼をして饗動せしめるものは何であろうか。勢働者の賃銀財たる漕費財紅食糧、必要品、衡    リカード債値論と分配論・蓄積論との關聯       一五

(16)

   リカード慣値論と分配論・蓄積論との關聯      一六 利品は、農細物︵n食糧い穀物︶と製造品とに蹟別することが出旧る。.斯くして、自然賃銀に於ける貨懲⋮賃銀は︻穀物︵聴食糧︶数量× その斉自然毒絡⋮︼+︻製造口悶×その各自然二身︼という内的關聯を有することとなる。從って、自然︵貨幣︶賃銀の攣動は両者の自然便 格の攣動關係によって可能にされる。  斯くして、こ、で問題となるのは、勢働者の賃銀財としての農管物︵繰穀物︶と製造品との自然慣格の韻図傾向に諭してゴある。彼は 自然︵貨幣︶賃銀攣動の一例として、穀物︵聾食糧︶以外の製造品に於ける賃銀葦葺量と、その自然画格並びに穀物︵11食糧︶数量を一 定として、唯、穀物の自然偵格のヒ昇する結果♪自然︵貨幣︶賃銀の上昇する渦程を述べている。︵︸︶7謬一。。O︶︵h︶さ・Ob。一⑩G。︶。しかし、 それは同時に、彼の分配論系列の蓄積論“,利潤傘低下の法吟歩出のたあの一假定でもある。  斯くして、彼は、第六章利潤論に於いていうが如く、 ﹁利潤は賃銀の高低に依存し、賃銀は必需品の慣格に依存し、必需品の便格は、 他のあらゆる必需品が殆んど無制限に増加されるが故に、主に、食糧の慣格に依存するという理論﹂︵7薯︶演習に立脚する。この点で、 彼の自然賃銀は、地代論に於ける穀物自然償格上昇傾向と利潤論に於ける利潤傘低下の傾向との媒介点でもあるということが出懸る。  最後に、資本の準均利潤率の形成過程を、第四章に於いて現實局面より老察し江彼は、第六章.利潤論に於いて﹁利潤率

の永績的憂事﹂とその原因を解明せんとする。彼は、同論勢頭に於いて、農工爾資本の構成、否、爾資本が、唯、賃銀資

本よりなるものとして、製造熟に於ける勢働者激を同一に止め、農業に於いては劣等地耕作により、優良地と同一生産量

を牧慶するために優良地よりも勢働者を増加する場合を想定し、その結果、製造品に封ずる穀物債格の上昇、優良地に於

ける地代の騰貴、農工業勢働者一人翻り賃銀上昇、劣等地耕作資本家の追加榮働者を含めての全賃銀支出の塘加、從って

農工酉資本利潤の減少を論く。︵層℃・Q◎刈IQoQ◎︶即ち、この点に農工爾生産物の眞實・相封債値乃至その分配比率の決定、憂 動關聯に於ける生産の難易一榮働債偵詮よりの統一がある。  斯くして、彼は、既論の諸前提に立脚して、農業歳倉圏を典型、且、起点として、  資本蓄積の進展←勢働需要の増大←市場賃銀の上昇←人口増加︵人口法則︶←食糧需要の増加←食糧市場風格の上昇←耕作の下降序列・ 畠 ﹁

(17)

牧遡源減法則←食糧自然便格の上昇←郷里地代のヒ昇・貨幣賃銀り上昇︵但し、七四賃銀の低下︶利潤量の相思的減少←自然賃銀の上昇  ・利潤量の絶封的減少⋮⋮資本蓄積の停頓⋮⋮静止肚會︵駿け⋮・二。暴﹃楓。・叶簿①︶の現出。

という資本蓄積の進展に件う﹁地代、利潤、賃銀の自然的過程﹂を解明すゐ。しかし彼は

  ﹁思量の襲展段階が異るに從って、資本の蓄積、即ち、勢働雇傭手段の蓄積には異界がある。そして、それは、凡ての場合に於いて勢 働の生産力に依存せざるを得ない。勢働の生産力は一般に肥沃な至悪が豊島にあるときには最大である。﹂︵℃・ま︶と。

 賓本蓄積の規定因を、利潤の大小に、而して、それを規定するものを、勢働生産力の如何に、且、それを絡局的に規定

するものを、土地の肥沃度如何に求める。  即ち・彼は利潤率低下の趨勢を以て、人口法則←耕作の下降序列・腰上遽減法則削り﹁土地の生産力を制限した自然法則によって必然 且永久的のものとされるであろう。﹂︵亨;笥︶と、自然法則即決定論的見地に立脚し、この局面に於いて、自然力に封ずる肚會力として の農業改良や融會的護展を、 一鷹、除外して老察する。  彼は、資本の蓄積に遷して﹁資本の蓄積さるべき方法にごつある。即ち、資本は牧入増加の結果として、或は、滑費減少の結果として 蓄積される。﹂︵℃。=剛︶が、資本の蓄積を、牧入の資本への韓化、具体的には、資本の蓄積匹賃銀資本の蓄積、その生産的滑費”賃銀の 支出と解し、︵7Hお︶それによる固定資本の形成一資本構成の高度化を考えていない。  それとともに彼の総生蓬物は漕費財として賃銀、利潤、地代に完全分解せられ、絡資本は賃銀資本にのみ解消され、それと利潤︵實は 余剰慣値︶との割合が利潤傘と見倣され、彼の利潤牽は、結局、余剰便値傘の形態に於いて現われる。  爾、彼は食糧需要増加に嘱する追加供給の方式を地炉﹂位置上の劣等地耕作時耕作の下降序列、或は、集約化の強化︵H牧穫逓滅の法 則の作用︶に求めているが、他に耕作の上昇、混合傾向が、追加投下資本の園圃性の不攣、上昇の場合が、從って以上の諸場合に勤懸し て穀贋・地代が沓上昇、低下、不攣の場合が存在し得る。  斯くして、彼の土地生塵力低下に基く利潤傘低下の法則は否定せられ、蓮に、勢働生産力の上昇H資本の有機的梅成の高度化に基く余    リカード偵値論と分配論。蓄積論との關聯       一七

(18)

   リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯      噂入  剰便値の減少を通じて解明せられることとなる。 ︵マルクスの立場︶

 斯如く、彼は自然法則的契機によって、資本の蓄積︵H賃銀資本の蓄積︶の進展に基く利潤率低下の法則を誘導し得た。

しかし、か、る資本蓄積の進展は﹁需要は生産によってのみ制限される。﹂︵掌q。OO︶という﹁セイの販路の法則﹂乃至

﹁機械補償論﹂を以て上張せられ、その安全性が保誇されるとともに、それを媒介として恐慌H資本の過剰i隔般的生産

過剰は否定されることとなった。  勿論、それはマルサスの﹁穀物關税撤駿による資本蓄積の進展←滑費の減退11地代の減少←﹁般的過剰生産の叢展、從って、︸般的過 剰生産に封ずる安全辮としての地代の非望琵的滑費一土地所有の存在意義の強調﹂に勤する反論としての意味を有するものであるが、彼  は積極的には、資本蓄積の進展に基く﹁地代、利潤、賃銀の自然的過程﹂﹂を耳順基準として人爲的に穀償を上昇せしめし勢働者を困窮に  陪らしめ、且資本の利潤とその蓄積と亭低減せしめる穀物關税の撤艘を箇翻せんとする。

 以上に於いて彼の分配論乃至その系列の蓄積論を老察したが、そこでは、農工爾資本の構成、否、爾資本が、唯、賃銀

資本よりなるものと前提され、農業杜黒字を典型、且、起点として、その資本蓄積︵一農業資本利潤の低下︶が工業枇禽

圏の資本蓄積とその方向を同時に規定しつ、進行するものと想定されている。

 從って、その範園に於いては爾生相物に關してその眞實債値はその自然偵格に椙均しい。そこに於いては雨種生産物の

椙封債値に關しては静態的、動態的に勢働慣値説と生飛費用論とは李行關係にある。斯くして爾者の︵相論債値並びに噛分

配比例の静態的決定、動態的攣動は上種生熊部門に於ける賃銀財生産の難易一投下勢働i使用勢働者数の如何にか、る。

と同時に、そこに於ける爾生塵物の分配は静態的、動量的に霜露債値の分配、或は賃銀財の細管付値關係を媒介とする生

産物量の分配形態をとって現われる。從って、以上の範團に於いては、彼の分配論、乃至、その系列の蓄積論は彼の慣値

論と論理的体系的に有機的な關聯にある。

 しかし今、資本蓄積の進展とともに、農工爾資本の技術的構威が差等を有しつ\農業資本の相封的低有機構成のま、推

(19)

移するとすれば、農産物と製造品との開封債値、並びに、それを通じて爾就會圏に於ける分配比例の攣動過程は如何に解

明せられるであろうか。斯くして彼の分配論系死の蓄積論より離れて、彼の機械論に於ける蓄積論を考察しよう。

三  彼は機械使用の事實形体として、﹁機械の罫書が漸次行われる﹂場合を想定して、﹁これら︵機械︶の焚明は⋮・−資本を

現在の用途より、他に字溝せしめるよりは寧ろ、節約、蓄積された︵追加︶資本の用途を決定する上に作用するものであ

る。﹂へ,○。Q。O︶となし、﹁貯蓄された資本を以て、前よりも、大なる割合で機械の使用に投下せられる傾向。﹂︵O・も。Q。e を把握し得た。即ち、機械の使用は、一般に商品衣裳を低下せしめ、節約と蓄積とを促進せしめる。︵冒●G。。。H︶しかし、

﹁資本の堀加とともに必ずそのより急なる割合が機械に投下せられる。勢働に封ずる需要は資本の堀加とともに引解き堀

進ずるであろう。しかし、それは資本の堀加には比例しない。増加の比率は必然的に逓減するであろう。﹂︵Pし。c。刈︶或は いう、 ﹁技術が進歩し、早耳が普及するにつれて、固定賓本は流動資本に勤して翼々聖なる割合を占めるようになる。﹂ ︵o.G。G。﹃欺︶と。

 即ち、彼はこの点で、マルクスと同様、資本蓄積の進展に漂う、資本の右機唐臼成の高度化を把握し得たが、それより

利潤率低下の法則←窟業予備軍累積化←一般的過剰生産の紫黒を解明することが出來なかった。

 既論の﹁如く、彼は機械の形成過程に書しては唯、勢働者のみによって1從って、賃銀資本の支出によって一製作されると想定する。  ︵弓●艮Oート。qっ一毫.雪¢一恥G。O︶しかし、それは機械を作製する工場が爾、分業に基き、機械を製作する機械の使用されていなかった時代       も  し  ぬ  も    ヘ  カ  セ       リ に封罰するものである。從って、彼のか、る見解は、依然、現存固定明太︵11機械︶を除き総生窪物11潰費財を賃銀、利潤︵地代︶に分 解することとなる。    リカード贋値論と分配論・蓄積論との關聯       一九

(20)

   リカ書ド便値論と分配論・蓄積論との關聯      二〇

 既論の如く、彼の分配論系列の蓄積論に於いては農業瀧會圏を典型、且、起点としてその資本蓄積遍程が、同時に、工

業吐會圏に於けるそれを規定しつ、進行するものと想定されている。

 ﹄腱で、彼の機械論に於ける蓄積論は、 一面、 旧藩的な資本蓄積過程に於ける機械使用の犬潜的、絶封的累積傾向を説く とはいえ、か、る機械化傾向が、工業占得圏を起点として豊玉就會圏にも浸透し、農業惰農の有機的三二が、 ︵工業資本 に比して、相量的に低位であるとしても︶、高度化するとすれば、悪業杜禽圏を起点とする既論の資本蓄積の趨勢、乃至、

その工業蔵常備に封ずる規定に到して如何なる影響を與えるであろうか。また、工業資本に於ける有機的構成の高度化は

農業澁會圏を起点とする資本蓄積の工業直黒圏に封ずる規定關係を克服し得るであろうか。

 彼は、既論の如く、豊業就禽圏を典型として、資本蓄積の進展に基く耕作の下降序列・笠雲逓減法則より、利潤低下の

趨勢傾向を論いた。しかし、か、る自然的趨勢に悲して聖業改良は如何なる作用を興えるであろうか。先ず、彼が盤錯改

良について論ずる所を考察しよう。  彼は資本数量と入口敬量、厳物需要が一定であると假定し、穀物供給が、今や、農業改良の結果、限界地を使用せすに可

能になるとせば、地代は下落し、限界地並びにその使用資本と勢働者とは解放せられるに到るとなし、次いで、農業改良

←原生塵物相劃債値低下←利潤堀大←資本蓄積の進展←勢働者需要増大←賃銀上昇←人ロ増大←耕作の塘進という過程を

経て、﹁地代がもとの高さに達するのは、入ロの堀加を侯って、即ち、第三級地︵11限界地︶が耕作されるに到るを倹って 初めて起ることである。しかしながら、それまでには地代の積極的減少を絆う可成りの長年目が経過しているであろう。﹂ ︵召●αアミ︶と。  彼は、農業改良に關して二種の改良を匿浮し、両改良作用の農監物U難物風格と地代への影饗を考察している。︵7零︶第﹁種の改良H 土地生産力を上昇せしめる改良“を経管方式の繭換、或は勢働麹象の改良一具体約には、輪作法、或は肥料探揮上の改良として、一定面積

(21)

より多量の生産物を礎得せしめる改良方式と解し、︵雲譲︶他方、第二種の改良H勢至生産力を上昇せしめる改良11を勢働手段の改良i 具体的には、農業用具の改良、耕作馬匹の使醒上に於ける節約を例示している。斯くして、農業生二上の基本的生産手段一綿種手段と勢 働封象との統︸物としての土地自体の改良はこの局面に於いて考えられていない。

 斯くして、以上の彼の見解より連覇すれば、斯かる農業改良−機械の改良を想定しても、資本蓄積の進展に伴う人ロ法

則、耕作の下降傾向、集約度の訓化︵1流動資本の集約的投下︶による牧穫逓減法則等の作用によって、機械改良による

葉書生産力の上昇傾向も自然的な土地生産力の低下に打克つことは出來ないであろう。 ︵術、原理九八−九九頁参考︶

 從って、紙面の機械論に於けるが如き、資本蓄積の進展に基く工業肚倉圏を起点とする機械化傾向、從って農業瀧會圏

に於ける資本の有機的構成の高度化←勢子生産力の上昇と難ども、か、る土地生産力の低下に打克つことは勘情ないであ

ろう。早り、彼はむしろ、蓮に﹁資本と入口とが塘加する毎に、それとともに食物は、その生産が軽々困難となるために

一般的に騰貴するであろう。食物騰貴の結果は、賃銀の騰貴となる。﹂︵づ.ωQ。窃︶とい弓、分配論系列の資本蓄積過程より

生する穀慣上昇←賃銀上昇の傾向をもつて﹁貯蓄された資本を以前よりもより大なる割合で機械の使用に投下せしめる傾

向﹂︵ウも。αO︶の誘因と解している。︵蓋し、﹁勢働を騰貴せしめる同じ原因は機械の古血を騰貴せしむるものではない。﹂ ︵亨も。切①oh弓・も。α︶が故にと。所謂るハイエークの困。母氏。国自①9︶即ち、それ自体が、以上の彼の見解に封ずる吋諮

明であるとともに、また、分配論系列の蓄積論と機械論に於ける蓄積論との蓮結髪でもある。

 果して然らば、前述の傾向は︵穀物11食糧を通じて賃銀に、或は︶農産物たる工業用原料を媒介として工業就會圏に浸

透するとしても、工業枇會圏は後者に鞠して如何に劉慮するであろうか。今、自然賃銀の上昇傾応に塗して論ずる虚を考

察しよう。彼はいう。   ﹁駄會の進歩とともに、事忌の自然慣格は常に騰貴する傾向を有する。勢働の自然便格を規定する主要な貨物の一が生産の困難増大の    リカード槽⋮尉論と分配論・蓄積論との關⋮聯      二一

(22)

   リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯      二二 ために、より高密となる傾向を有する。しかし、農業上の改良、食糧を鹸下する新市場の護見は、蔵回、必需品穏健の騰貴傾向に逆ひ、 且,その自然造意を下落せしぬさえするから、その原因は勢働の自然論敵に賭して、それに相懸する結果を生するであろう。﹂   ﹁原生産物と勢働とを除く、 一切貨物の自然便格は富と人口との蟄達につれて、下降する傾向がある。何んとなれば、これらのもの は、﹁方に於いて、それが造られる原料の自然償格の騰貴より、その賃實償値が高められる︵同標の立言に博しては、原理九五一九六頁 参考︶けれども、このことは機械の進歩により、よき勢働の配分により、また、生産者の學問並びに技至上に於ける熟練の増進によって 償われる。﹂︵揺・マδ←目︶と。註①②︵爾、原理七四頁参考︶  註① 今直面の引用を考察すれば、原生塵物、製造口賄の自然儂格はbその質實二値に、1從って、自然賃銀は馬面賃銀に相均しいと彼    は解するものの如くであるが、そのためには、根本的には、農工両資本構成が同一であり、唯、投下勢働量H使用勢働者数が攣動    するという假定に立脚しなければならない。       ・   ② 爾、この点で彼の分配論が成立するためには、賃銀財としての穀物︵1一食糧︶自然慣格の上昇傾向が製造品の自然贋格の下落傾    向より強度であることが、必要條件となるであろう。

 即ち、以上の引用の局面に於いて、彼の見地より士幌すれば工業平面圏を起点とする資本の蓄積過程−それに件う彼の

機械使用の高度化←勢働生産力の上昇傾向は農業靴愈圏よりの工業用原料の慣習上昇を克服し得ることとなる。同時に、

資本蓄積を媒介とする農工爾就會圏に於ける勢働生産力の不均衡蚕繭、從って、その杜會的再生産過程に於ける農産物と

製造品、乃至、雨者の相剴慣値上への貫徹、眞實賃銀への反映を考察することが出下る。        .

 叙上の如く、彼の見解よりすれば亀工業就會圏を起点とする資本の蓄積一それに味う彼の機械使用の高度化は︵從って、

勢働生旋力の上昇傾向は農業耽倉圏よりの工業用原料の領値上昇を克服し︶農業就會圏に浸透し、その資本蓄積過程に於

ける機械使用の高度化を齎らすとはいえ、後者に於ける土地生産力の低下傾向は、か、る機械化による勢働生産力の上昇

傾向に打克ち、穀物債格を上昇せしめ、從って既論の假説により、前上賃銀を上昇せしめ一それが雨肚會圏に於ける機械

(23)

化を促進せしめるとはいえ一襲局的には、工業平鞘圏に於ける資本の蓄積過程を支配して行くことになるσ

結 ,  ヘフ、資本蓄積の進展とともに、農工爾資本の有機的構成が差等を有しつ、、農業資本の軍曹的低有機構成のま、推移す

るとすれば、農産物と製造品との椙駄馬値並びにそれを遁じて爾耽禽圏に於ける分配比例の攣動は如何に解明せられるで

あろうか。以下それに答えることによって本稿の結論に換えよう。         ・  今、か∼る資本蓄積過程を一定時点に於いて、静態的に考察すれば、農工両資本の構成は差等を有し、両生産物の胡封儂格の決定に關 しては勢露髄値説は妥遷し得す生産費用設が支配し、自然償絡はその質實償値より離反する。從って、分配比例の艀態的決定は眞實便値 の分解形体をとり得す生産物量の形体に於いて行われる、、威で今、農工両勢働者の一定生活水準に於ける年輪賃銀が農産物︵11穀物︶と 製造品よりなるとすれはも両種生産物の相⋮封償値が與えられない限り、か、る生毒物形体に於ける分配比例の静態決定は不可能である。 即ち、農業に於ける生産物形態での重縫地代を別として、 ︵それは地代法則によって分離され得るが︶農工業に於ける賃銀・利潤を確定 することは不可能である。從って、當面の分配過程は相封儂値に照する生薩費用説と論理的に結合する。彼が既論のマカロック宛書簡に 於いて総︵農工︶生産物の分配此例の問題は﹁本質的には償値の教義に燭れないものです。﹂︵邦鐸=一三頁︶というのは、正に當面の如 き局面に於いて﹁虜﹁實偵値の分解﹂乃至﹁相麹償値に關する勢働親身説﹂とは驕係がないことを意昧するものと解し得よう。

 今,鼻面の問題に關して臨画生産物の相劃的債値の攣動並びにそれを媒介をする分配比例の攣動座聯を考察しよう。

 彼は既論の如く勢働債値論修正の問題に歯して、爾生産物の自然慣格︵を中心とする相封慣値︶に封ずる眞實賃銀攣動

の影響を論いた。即ち、それによって、農産物の交換債値は製造品のそれに比して上昇する。しかし、その前提となるも

のは、眞實賃銀は激化するが、爾資本の枝術的構成が攣化しない場合である。他方、彼は自然債格︵を中心とする相劉償

値︶に劉する眞實賃銀の憂動と投下勢働量の爾作用とを劃還せしめ、後者を以て、その根本的原因とした。しかし、そこ

では、前例とは反謝に、唯、眞實賃銀は無憂化、爾資本の技術的構成の憂化が前提とされている。塵で、素面の問題に於い    リカード便値論と分配論・蓄積論との關聯       二三

(24)

   リカード債値論と分配論・蓄積論との關聯      ご四

ては爾資本の技術的構成が差等を有しつ、、 ︵農業資本の相皇霊低構成のま、︶高度化するとともに、眞實賃銀が上昇す

る場合である。しかも、か、る眞實賃銀の身動は一定生活水運に於ける勢働者の實質賃銀、從って、それを構成する賃銀

財としての農産物︵穀物︶と製造品の眞實慣値の攣動關係によって可能にされる。今、農産物︵穀物︶の相封下値が製造

品の吸出慣値に比して上昇し、また、眞實賃銀の上昇する當面の如き場合、一定点に於ける自然債格︵を中心とする相醤

債値︶に封ずる眞實賃銀上昇の影響も前者と同様の結果を齎らすことはいうまでもない。しかし、既論の如く、彼の根本

的見解はか、る眞實賃銀の傾動←李均利潤︵率︶の憂動←自然慣格︵に於ける相手慣値︶の喜喜という流通過程に於ける

外面的現象よりも、か、る眞實賃銀の攣動を、否、農産物︵H穀物︶と製造品との相封債値の憂動とともに、生産過程に

於ける生産の難易11投下亡妻量の憂動より把握せんとする点にあった。斯くして、尊きに、︼度、修正された勢働三値読

は椙樹債値の攣動關係の論明原理として更生されたが、相田慣値の妄動原因の解明という短期的な場合より、今や、眞實

賃銀の愛動、平均利潤傘の攣動が問題となる長期的な場合には、 ﹁相豊丘値の趨勢的礎動﹂の論明原理として機能すると 解することが出來ないであろうか。  彼は既論の如く、千丁偵値説修正の結論として﹁⋮⋮それ故に本書のこれより以後の部分に於いては⋮⋮﹂︵亨。。O︶というが、この点、 既に資本構成が差等を有しつ、攣動ずる場合の相減債値の趨勢的攣動︵方向︶を予想するものの如くである。即ち,彼は第五章賃銀論に 於いでいふ。   ﹁枇會の進歩とともに、製造口書は常に下落し、原生産物は常に騰貴するといふことのために、結局、その事事償値に甚だしい不均衡が 作り出される。﹂ ︵で・謡︶と。 ︵筒、一面に於いて、翠雲の自然賃銀の上昇の項、参考︶

 果して然らば椙流転値の趨勢鼓動の論明原理としての勢働事値説は如何なる方法と形態に於いて、彼の分配一蓄積過程

と聯繋し得るかo

(25)

 この点に零しては、既論の地代論の章末︵℃・①o︶乃至、農︵工︶虚勢働者が、その賃銀を謡物賃銀に於いて牧得し、その一部を麦出す ることによって、賃銀財としての製造品︵穀物︶を購入するといえ假定︵Ψ課︶が参考となるであろう。爾、彼は実学のマ二二ツク宛書 簡中、﹁慣値の教義﹂の点に引響き、総︵農工︶生産物の分配の﹁割合は本質的には勢働者の必要品を生産する便宜にか、つています。﹂  ︵邦謬一三ご頁︶と。即ち、この点では生産物形態に於ける分配比率の攣動が中心となっている。

 從って、今や、相警護値の趨勢攣動の読明原理としての勢働儂値読は賃銀財相警護値の趨勢攣動を媒介として、総生産

物の生産物形態に於ける分配比率の趨勢礎動と交渉する。即ち、賃銀財としての農産物H殻物と製遣品生産上の難易一投

減勢働量の︵趨勢︶・驚動が、爾者の相律繁栄の︵趨勢︶響動の原因として作用し、その攣動方向を規定し、同時にそれを

媒介として、総生産物の生産物形態に於ける分配比率の攣動方向を規定する。一管ってその原因として機能すると解し得

よう。       ︵完︶ ゆ ’ リカード贋値論と分配論・蓄積論との關聯 二五

参照

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