教員養成系大学における教職志望意識が低い学生の教育実習の意味に関する研究
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(2) 表1調査協力者のプロフィール,教職志望の変遷と実習経験の意味づけ 実習経験の意味づけ 教職志望の変遷 性別専攻. A 女性芸術. B 女性社会. (1年はじめ)2 (2年はじめ)4 (3年はじめ)5. 教育の「難しさとすごさとか深さ」がわか. (実習後)3. にしたがった。. (1年はじめ)4 (2年はじめ)3 (3年はじめ)5. り、自分には無理だと思った。でも高校の 美術教師を考えているので、そちらを先. 企業就職と教職が「50:50」になった。. (実習後)3. C 女性社会. (1年はじめ)1 (2年はじめ)3 (3年はじめ)5. (実習後)1. D 女性心理. (1年はじめ)3 (2年はじめ)4 (3年はじめ)4. (実習後)3.5. 今まで人の目を気にしていたが、それで は子どもと問われない。現段階で100%で なくてもいい。. 今までは志望している心理職の視点で学 校を批判的に見ていたが、先生の働きか けを見ていると、負のイメージだけでなく なった。. 進路意識に差はあったものの、どの協力者も. 調査を実施した教育大は教員採用率が国内で. 実習において実習生アイデンティティの再構成. も非常に高いこともあり、周りが教職を志望す. を成し遂げた。そしてその結果、教育実習を肯. るその中で教職志望が低い学生が、ある種のい. 定的に捉え、将来を具体的に考えていく契機と. づらさを感じていることが窺えた。また大学の. して大いに役立てていた。. 就職支援について、今回の調査協力者のほとん. A∼Cさんに共通しているのは、実習中の子. どが、それは教職しか取り扱ってもらえないと. どもとの関係性に注目するナラティブであり、. いう印象を、友人からの伝聞や説明会を通して. 子どもとの積極的な関わりに低下した志望を取. 持つようになっていることがわかった。語りか. り戻させる大きな要因があると推察される。子. ら、そのような環境で非教職志望者は、進路が. どもの心に添うことは教師パーソナリティの成. 定まらないというストレスを感じやすい状況に. 熟に関わり、子どもの自己実現への援助は実習. あると推察される。また、教育実習において支. 生の自我同一一性にとって重要な影響を与える. 援を要すると思われる学生の早期発見が遅れた. (萱原,1991)。以上の3人はそういった経験を通. りと、リスクも増すと言える。教職志望が低下. じ、教職への意識・関心を幅に違いはあれど志. した学生への支援を考える場合、彼らがより利. 望を増していった、教職へ傾く確率が高い人達. 用しやすい相談、援助の場の構築が必要となる. であったと言える。一方でDさんは、実習前か. だろう。. ら「心理職に就きたい」という明確な進路を決 めていたこともあり、実習による志望意識の変. 主任指導教員(辻河昌登). 化は少なかったとみられる。. 指導教員(辻河昌登). 一99一.
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