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《卒論報告》高等学校国語科で生徒の深い学びを実現する映像作品の提案: 教材としてのテレビコマーシャルの可能性

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Academic year: 2021

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(1)横浜国立大学国語教育研究 No.45(2020) 《卒論報告》. 高等学校国語科で生徒の深い学びを実現する映像作品の提案 教材としてのテレビコマーシャルの可能性 赤城怜音 1、問題の所在と本研究の目的. 3、論文の構成. 21 世紀社会は知識や情報が氾濫する「知識基盤. 第一章. 国語科教育における映像作品活用の有用. 社会(knowledge-based society)」である。この知. 性と課題. 識基盤社会の中で「批判的」に読み解くリテラシ. 第二章. ーの涵養は必須であり、確固とした国語力の育成. 性. が求められている。しかし、現状の高等学校にお. 第三章. ける評論文の読解指導では生徒の批判的、論理的. 映したCMの提案. 評論文読解指導におけるCM活用の有用 第三章. 評論文作品ごとの社会状況を反. な読解力が十分に育成されるよう、満足に授業が 機能しているとは言い難い現状がある。その原因. 4、研究の成果. として、「評論文の非日常性」、すなわち、評論. 第一章では先行研究を分析し、評論文では、そ. 文と生徒たちの生活実態との乖離がある。現在の. の素材になっているもの、事実としてとりあげら. 高等学校国語教科書に掲載されている評論文教材. れているものを映像で示した場合、映像はその内. は、今から 10 年以上前に執筆されたものが大半を. 容の理解を深める方向にしか働かず、映像が言葉. 占めており、指導者や生徒が評論文に描かれてい. からのイメージづくりを助けることを明らかにし. る世界と、実情の生活実態との乖離を感じてしま. た。第二章では評論文読解指導において、CMを. うのは当然のことである。上記の問題を鑑み、本. 活用することの有用性を明らかにした。先ず、先. 研究では、評論文が書かれた時代の社会像と生徒. 行研究の分析と年代別に流行ったCMとその時代. とのギャップを埋めるための解決策として、評論. 背景の分析を行い、CMが社会状況を反映したも. 文が書かれた当時の社会状況理解を助ける動画コ. のであることを明らかにした。その上で教科書掲. マーシャル(以下、CM)を教材として扱うこと. 載の評論文の分類、分析を行い、環境論・人間関. を提案する。. 係論・現代社会論において特に当時の社会状況と の関連性が深いことが明らかになった。よって、. 2、研究の方法. 本研究では特に社会状況との関連が深く、難解で. 研究の目的を達成する為、本論文を以下のよう. あると考えられる、環境論・人間関係論・現代社. に構成し、以下の順序で議論を進めることとした。. 会論にスポットを当ててCMの提案を行うことと. 第一章では先行研究を検討し、国語科授業に映像. した。第三章ではこれまでの研究を踏まえ、二章. 作品を活用することの有用性を説くと共に、現状. で作成をした評論文の分類表並びに分析、年代別. の課題、現行の実践を分析する。第二章では第一. CMの分析をもとに、環境論・人間関係論・現代. 章を踏まえたうえで、映像作品の中でも特にCM. 社会論のジャンルに振り分けられた 24 作品にお. の評論文授業との相性の良さを明らかにする。具. いて、当時の社会状況を表したCMの提案を行っ. 体的には、CMと社会状況との関係性、評論文と. た。. 社会状況の関係性を分析することで、評論文とC Mを結びつけ、CMが評論文にとって有用な教材 であることを考察する。その分析の後、第三章で 現行の評論文の分析と評論文ごとのCMの提案を 行う。. 49.

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