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IRUCAA@TDC : WWW(World Wide Web)を用いた教育素材の評価と改善への取り組み : アンケートによる歯科補綴学第一講座WWWの評価

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Academic year: 2021

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(1)Title. WWW(World Wide Web)を用いた教育素材の評価と改善 への取り組み : アンケートによる歯科補綴学第一講座 WWWの評価. Author(s). 廣瀬, 直己; 上田, 貴之; 伏屋, 昇; 杉山, 哲也; 櫻井, 薫; 石崎, 憲. Journal URL. 歯科学報, 103(2): 181-190 http://hdl.handle.net/10130/658. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 1 8 1. ―――― 調 査 報 告 ――――. WWW(World Wide Web)を用いた 教育素材の評価と改善への取り組み ―― アンケートによる歯科補綴学第一講座WWWの評価 ―― 廣 瀬 直 己. 上 田 貴 之. 伏 屋. 昇. 杉 山 哲 也. 櫻 井. 石 崎. 憲. 薫. 東京歯科大学歯科補綴学第一講座 (主任:櫻井. 薫 教授). (2 0 0 2年1 1月1 8日受付) (2 0 0 3年1月2 3日受理). 抄 録:我々は2 0 0 1年1 0月より歯科補綴学第一講座教育用WWWとして総義歯学・老年歯科医学の サイトを立ち上げ,学内イントラネットを通じて提供してきた。今回はWWWを用いた教育素材の 改善を目的として,東京歯科大学に在籍する3年生,5年生および6年生の全員を調査対象としア ンケート法による評価を行った。 教育用 Wed の認知度については,全体の7 7. 0%が認知していた。歯科補綴学第一講座教育用W WWを閲覧したことがあると回答した者は,全体で6 2. 7%であった。その際必要な情報が「簡単に 得られた」者は5 8. 4%,「時間がかかったが得られた」者は2 5. 8%,「情報が得られなかった」者は 7. 3%であった。また今後改善すべき点として,内容的には教科書としての充実,技術的には動画 を用いること,さらにそれらの情報を簡単に得られるようなナビゲーションに改善していくことが 必要であることが明らかになった。 ,アンケート法,歯科医学教育 キーワード:WWW(World Wide Web). 緒. 言. ポートを提出して単位認定を受ける。「e−Japan. 2000年より国を挙げた IT(Information. Tech-. nology)推進政策1)2)がとられてきたこともあり,. 2002プログラム (案)」5)でも教育の情報化が重点 化の一つとされている。. 3). 教育界では IT 化が盛んである 。例えば WIDE. 東京歯科大学でも1999年より学内ネットワーク. project では,SOI(School of Internet)というイ. 網である東京歯科大学情報ネットワークシステム. ンターネット上の仮想大学を設立し4),動画によ. (Tokyo Dental College Information Network. る講義配信を行い,掲示板で質疑応答をし,電子. System;TDC net)が整備され,学生や教職員に. メールで講師やチューターとディスカッションを. 活用されている。. 行っている。学生はオンラインにて入学手続きを. 我々の講座では2001年10月に歯科補綴学第一講. 行い,学生証の発行を受け,講義を聴講し,レ. 座教育用 WWW(以下補綴Ⅰ WWW)として,総 義歯学・老年歯科医学の教育用サイトを立ち上. 別刷請求先:〒2 6 1 ‐ 8 5 0 2 千葉市美浜区真砂1−2−2 東京歯科大学歯科補綴学第一講座 廣瀬直己. げ,学内イントラネットを通じて提供してきた。 しかし講義や実習時間内に学生が WWW を使用. ― 37 ―.

(3) 1 8 2. 廣瀬, 他:アンケートによる教育用WWWの評価. する機会はなく,学生の利用状況やニーズを把握. は質問紙によるアンケートを集合調査法にて行っ. できていないのが現状である。そこで今回我々. た。調査対象のサンプリングは行わず,全数調査. は,WWW を用いた教育素材の改善を目的とし. とした。アンケートは無記名で実施され,教育用. て,東京歯科大学教育用 Web(以下教育用 Web). Web(http : //edu.tdc.ac.jp/)の利用に関する質問. および 補 綴 Ⅰ WWW に つ い て ア ン ケ ー ト を 行. 8問,補綴Ⅰ WWW(http : //edu.tdc.ac.jp/cdp/). い,補綴Ⅰ WWW を評価することを試みた。. の利用に関する質問7問および学年,性別の計16 問で構成された。調査項目の概要を表1,2に示. 方. 法. す。 分析は単純集計およびクロス集計にて行った。. 調査対象は,東京歯科大学歯学部の第3,第5 および第6学年に在籍する学生とした。実施日時 は2002年1月30日と2月4日の2日間,実施方法 表1. 0( J SPSS 統計解析には SPSS11. Pearson のχ2検定を行った。. Inc.)を用い,. 東京歯科大学教育用 Web に関する調査票. 東京歯科大学教育用 Web サイトに関するアンケート あなたは,東京歯科大学教育用 Web サイトを知っていますか。 1.知っている 2.知らない →終了 質問2 あなたは,東京歯科大学教育用 Web サイトを利用したことがありますか? 最も多い利用形態を1つだけ選んで下さい。 1.自分自身で接続(アクセス) して 2.友人などの接続(アクセス) を一緒に見て 3.友人などがプリントアウトしたものを見て 4.利用したことはない →質問7へ 質問3 東京歯科大学教育用 Web サイトに自分自身で接続(アクセス) した回数はどれくらい ですか? 1.0回 2.1回∼3回 3.4回∼1 0回 4.1 1回以上 5.わからない. 質問1. 質問4. 東京歯科大学教育用 Web サイトを,どんな時に利用しましたか? 当てはまるものにいくつでも○を付けて下さい。 1.予習・復習のため 2.試験勉強のため 3.レポートなど提出課題作成のため 4.連絡事項を見るため 5.特別な理由なく,興味があって 質問5 東京歯科大学教育用 Web サイトを利用して,知りたい情報が見つかりましたか?複 数回利用した方は,最も多かったものを1つだけ選んで下さい。 1.簡単に見つかった 2.時間がかかったが,見つかった 3.見つからなかった 質問6 東京歯科大学教育用 Web サイトの内容を利用して学習するとき,どのようにして学 習しましたか?当てはまるものをいくつでも選んで下さい。 1.接続(アクセス) しながら画面を見て 2.ページを保存して,保存した画面を見て 3.印刷したものを見て 4.ノートに書き取って 5.その他( ) 質問7 東京歯科大学教育用 Web サイトは自宅(学外) から接続(アクセス) できないことを 知っていましたか? 1.知っていた 2.知らなかった 質問8 東京歯科大学教育用サイトに自宅から接続 (アクセス) できるようになった場合,自宅 (学外) から利用すると思いますか? 1.利用すると思う 2.利用しないと思う 3.わからない ― 38 ―.

(4) 歯科学報 表2. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 1 8 3. 歯科補綴学第一講座教育用WWWに関する調査票. 補綴第一講座の教育用 Web について 東京歯科大学教育用 Web サイトの中にある,歯科補綴学第1講座(総義歯学・高齢者歯科 医学) の教育用 Web サイトに関する質問です。 質問9 補綴第1講座の教育用 Web サイトを閲覧したことがありますか。 1.閲覧したことがある 2.閲覧したことはない →終了 質問1 0 補綴第1講座の教育用 Web サイトに自分自身で接続(アクセス) した回数はどれくら いですか? 1.0回 →質問1 2へ 2.1回∼3回 3.4回∼1 0回 →質問1 2へ 4.1 0回以上 →質問1 2へ 5.わからない →質問1 2へ 質問1 1 あなたは,なぜ1回∼3回しか接続(アクセス) しなかったのですか? 最も近い理由を1つだけ選んで下さい。 1.つまらなかったから 2.知りたい情報が得られなかったから 3.操作が難しかったから 4.サイトの構成が利用しづらかったから 5.必要なページをパソコンに保存(ダウンロード) したから 6.必要なページを印刷したから 7.自宅で接続(アクセス) できないから 8.機会がなかった 9.特に目的はなく見ただけなので 1 0.その他( ) 質問1 2 何のために補綴第1講座の教育用 Web サイトを利用しましたか? 当てはまるものにいくつでも○を付けて下さい。 1.予習・復習のため 2.試験勉強のため 3.レポートなど提出課題作成のため 4.連絡事項を見るため 5.特別な理由なく,興味があって 質問1 3 補綴第1講座の教育用 Web サイトを利用して,知りたい情報が見つかりましたか? 複数回利用した方は,最も多かったものを1つだけ選んで下さい。 1.簡単に見つかった 2.時間がかかったが,見つかった 3.見つからなかった 質問1 4 あなたが補綴第1講座の教育用 Web サイトに期待することはなんですか?次の中で 最も近いものを1つだけ選んで下さい。 1.教科書としての充実 2.実習書としての充実 3.用語集としての充実 4.問題集としての充実 5.講義に関する内容の充実 6.臨床手技,術式に関する内容の充実 7.情報伝達手段としての充実 質問1 5 今後,補綴第1講座の教育用 Web サイトの構成上,最も改善を期待することはなん ですか?1つだけ選んで下さい。 1.写真を増やす 2.動画を用いる 3.表示速度の向上 4.デザインの改善 5.操作性(ナビゲーション) の改善 6.その他( ). 結. 果. 1.教育用 Web の利用等について. 3年生127人,5年生115人および6年 生138人. 質問1,2の回答より,教育用 Web の認知度. の合計380人に対して調査を行った結果,有効回. および利用率を図1に示す。全体では教育用 Web. 答 率 は3年 生100%(127人),5年 生99. 1%(114. を認知し利用している者は5 1. 2%(189人),認知. 人),6年生92. 8%(128人),全体では97. 1%(369. しているが利用していない者は25. 7%(95人),認. 人)であった。回答者の性別は,男性64. 4%(238. 知していない者は23. 0%(85人)であった。3年生. 人),女 性34. 7%(128人),無 回 答0. 8%(3人)で. は97. 6%(124人)が認知しており,利用もしてい. あった。. た。5年生の5 9. 6%(68人)が教育用 Web を知ら ― 39 ―.

(5) 1 8 4. 廣瀬, 他:アンケートによる教育用WWWの評価. 図1. 教育用 Web の認知度および利用率. 図2. 対象:アンケート対象者全員. 表3. 教育用 Web へのアクセス回数 3年生 5年生 6年生. 0回 1回∼3回 4回∼1 0回 1 1回以上 わからない 無回答 計. 教育用 Web の利用形態 対象:教育用 Web を利用している者. 計. 4 2 7 3 8 4 6 8 1. 3 1 2 2 1 1 0. 9 2 8 3 5 1 0. 1 6 6 7 4 3 5 2 1 0 1. 1 2 4. 1 9. 4 6. 1 8 9 図3. (人) 対象:教育用 Web を利用している者. 教育用 Web へのアクセス回数(総計) 対象:教育用 Web を利用している者. いた。 質問3の回答の結果を表3と図3に示す。全体 では自分自身でアクセスした回数は1∼3回が最 も多く35. 4%(67人)であったが,3年生では11回 以上のアクセスが,5,6年生では1∼3回のア クセスが最も多かった。 図4. 質問4の回答より,教育用 Web の利用目的の. 教育用 Web の利用目的(複数回答). 結果を図4に示す。全体では,試験勉強に利用し. 対象:教育用 Web を利用している者. ている者が最も多かった。 質問5の回答より,全体の50. 3%(95人)では必 なかった。. 要な情報が容易に見つかり,必要な情報を得るの. 質問2の回答より,教育用 Web の利用形態を. に時間がかかった者と必要な情報が見つからな. 図2に示す。教育用 Web を 利 用 し て い る1 89人. かった者を合わせると4 3. 4% (83人)であった(図. の中の70. 9%(134人)が自分のパソコン,あるい. 5)。容易に情報を見つけられた者の割合は,3. は図書館のパソコンを使って自分自身で接続して. 年生の方が5,6年生より多かった。必要な情報. 閲覧していた。19. 0%(36人)は友人がアクセスし. を得るのに時間がかかった者と情報が見つからな. たものを一緒に閲覧しており,他の人がプリント. かった者を合わせて,情報取得が困難であった群. アウトしたものを閲覧していた者も8. 5%(1 6人). として,情報取得が容易であった群と,伏屋らの. ― 40 ―.

(6) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 図6 図5. 教育用 Web における情報検索の難易度. 1 8 5. 教育用 Web の学習形態(複数回答) 対象:教育用 Web を利用している者. 対象:教育用 Web を利用している者. 表4. アクセス制限の認知 3年生 5年生 6年生. 知っていた 知らなかった 無回答 計. 計. 1 2 2 4 0. 2 4 1 0 7 2 5 3 (8 9. 1%) 2 0 4 2 8 ( 9. 9%) 2 1 3 ( 1. 1%). 1 2 6. 4 6 1 1 2 2 8 4 (人). 対象:教育用 Web を認知している者. 図7. 補綴!WWWの利用経験の有無 対象:教育用 Web を認知している学生. 調査6)したインターネット利用歴との関連性の有 無をみるために Pearson のχ2検定を行ったとこ. の64人 が 教 育 用 Web を 認 知 し て い た。デ ス ク. ろ,p=0. 310で関連は認められなかった。. トップパソコンのみを所有している者が教育用. 質問6より,教育用 Web を利用した学習形態. Web にアクセスするには,図書館でのパソコン. をみると,オンラインでの利用が最も多かった. の利用か,友人のノートパソコンの利用となる。. が,プリントアウトやダウンロードをして学習し. 教 育 用 Web を 認 知 し て い る 者 の79. 7%(51人). ている者も多かった(図6)。. は,学外からの閲覧を希望すると回答した。. 質問7より,教育用 Web の存在を認知してい. 2.補綴Ⅰ WWW の利用等について. る者のうち,現在教育用 Web が学外からのアク. 質問9より,補綴Ⅰ WWW を閲覧したことが. セスが制限されていることを知らないと回答した. ある者は,3年生97. 6%(123人),5年生17. 4%. もの者は全体の9. 9%であった (表4)。5年生だ. (8人),6年生42. 0%(47人),全体で62. 7%(178. けでみると,知っていた者が24人,知らなかった. 人)であった(図7)。. 者が20人とほぼ同数であった。. 質問1 0より,補綴Ⅰ WWW に自分自身で接続. 質問8より,教育用 Web の存在を認知してい. した回数は,3年生は「4∼10回」が,5年生は. る者284人の中で,教育用 Web の学外からのア. 「1∼3回が,6年生は「1∼3回」と回答した. クセスが可能であれば学外から利用すると回答し. 者が最も多かった。全体で「1∼3回」が最も多. た学生は全体の84. 5%(240人)であった。教育用. く36. 0%(64人)であった(表5)。. Web を認知している者でデスクトップパソコン のみを所有している者は85人であったが,その中. 質問1 1より,「1∼3回しか接続しなかった」 理由は, 「自宅で接続できない」という回答が全. ― 41 ―.

(7) 1 8 6. 廣瀬, 他:アンケートによる教育用WWWの評価 表5. 表6 補綴!WWWを1∼3回しか接続しなかった理由. 補綴!WWW へのアクセス回数 3年生 5年生 6年生. 0回 1回∼3回 4回∼1 0回 1 1回以上 わからない 無回答 計. 3年生 5年生 6年生. 計. 7 3 2 4 6 3 3 3 2. 2 5 1 0 0 0. 1 3 2 7 5 0 0 2. 2 2 (1 2. 4%) 6 4 (3 6. 0%) 5 2 (2 9. 2%) 3 3 (1 8. 5%) 3 ( 1. 7%) 4 ( 2. 2%). 1 2 3. 8. 4 7 1 7 8 (人). 対象:補綴!WWWを利用したことがある者. 計. 自宅で接続できない 必要な所を印刷した 知りたい情報ない. 1 9 2 0. 0 0 1. 7 2 6 (4 0. 6%) 8 1 0 (1 5. 6%) 4 5 ( 7. 8%). 必要な所をダウンロードした 1回で十分だった 操作が難しい 機会がなかった 理由なく見ただけ その他 無回答. 4 0 1 0 0 4 2. 0 1 1 0 1 1 0. 0 2 0 2 1 2 1. 3 2. 5. 計. 4 ( 6. 3%) 3 ( 4. 7%) 2 ( 3. 1%) 2 ( 3. 1%) 2 ( 3. 1%) 7 (1 0. 9%) 3 ( 4. 7%). 2 7 6 4 (人). 表7. 補綴!WWWにおける情報検索の難易度 3年生 5年生 6年生. 簡単に見つかった 時間がかかった 見つからなかった 無回答 計 図8. 計. 8 6 3 5 0 2. 2 2 3 1. 1 6 9 1 0 1 2. 1 0 4 (5 8. 4%) 4 6 (2 5. 8%) 1 3 ( 7. 3%) 1 5 ( 8. 4%). 1 2 3. 8. 4 7 1 7 8. 補綴!WWWの利用目的(複数回答). (人). 対象:補綴!WWWを利用したことがある者. 表8. 補綴!WWWに期待する事項 3年生 5年生 6年生. 教科書としての充実 講義に関する内容の充実 臨床手技,術式の解説 問題集としての充実 実習書としての充実 用語集としての充実 情報伝達手段としての充実 無回答 計. 対象:補綴!WWWを利用したことがある者. 表9. 補綴!WWWの構成に,改善を期待する事項. 計. 2 8 3 5 1 4 2 1 1 0 2 5 8. 2 1 0 0 2 0 0 3. 1 9 1 1 6 0 1 5 0 5. 1 2 3. 8. 4 7 1 7 8. 3年生 5年生 6年生 動画を用いる 写真を増やす 表示速度の向上 操作性の改善 デザインの改善 その他 無回答. 4 9 (2 7. 5%) 3 7 (2 0. 8%) 3 0 (1 6. 9%) 2 1 (1 1. 8%) 1 3 ( 7. 3%) 7 ( 3. 9%) 5 ( 2. 8%) 1 6 ( 9. 0%). 計. 計. 4 6 2 4 1 9 1 3 2 1 3 6. 1 2 0 1 1 1 2. 1 2 1 5 2 5 1 6 6. 5 9 (3 3. 1%) 4 1 (2 3. 0%) 2 1 (1 1. 8%) 1 9 (1 0. 7%) 4 ( 2. 2%) 2 0 (1 1. 2%) 1 4 ( 7. 9%). 1 2 3. 8. 4 7 1 7 8 (人). 対象:補綴!WWWを利用したことがある者. (人) 対象:補綴!WWWを利用したことがある者. 体の40. 6%(26人)と最も多かった(表6)。伏屋ら 6). た者のうち7 1. 0%は,補綴Ⅰ WWW を閲覧した. の調査結果 とのクロス集計の結果,教科の学習. 経験があり,学年別では3年生の99. 0%,5年生. にインターネットを利用したことがあると回答し. の22. 2%,6年生の47. 5%が閲覧していた。. ― 42 ―.

(8) 歯科学報. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 1 8 7. 質問12より,補綴Ⅰ WWW 利用目的の回答結果. であるのに対し,5年生は臨床実習期間であっ. を図8に示す。. た。)が大きく影響しているものと考える。現在. また,質問13から得られた回答の結果を「補綴. では入学時に全ての学生にノート型パソコンの購. Ⅰ WWW の使用難易度」として表7に示す。全. 入を義務付けていること,各講座において教育用. 体では58. 4%(104人)が「必要な情報が簡単に見. Web の整備が進んでいることなどを考えると,. つかった」と回答したが,「見つからなかった」. 「認知度と利用率」に関しての今回の結果は,パ. と回答した者も7. 3%(13人)いた。必要な情報を. ソコンを利用した教育が過渡期にあることを示し. 得るのに時間がかかった者と情報が見つからな. ていると考えられる。. かった者を合わせて,情報取得が困難であった群. 2.教育用 Web および補綴Ⅰ WWW の利用形. として,情報取得が容易であった群とインター. 態とアクセス回数について. ネット利用歴との関連性の有無をみたところ,p. 教育用 Web の利用経験のある者のうち,自分. =0. 697で関連はあるとはいえなかった。. 自身でアクセスした者は3年生で75. 0%,5年生. 質 問1 4か ら 得 ら れ た 回 答 の 結 果 を「補 綴 Ⅰ. で47. 4%,6年生で69. 6%であった。これは,各. WWW に期待する事項」として表8に示す。3. 学年間でのパソコン操作のスキルの差や教育用. 年生では「講義に関する内容の充実」が最も多. Web に対する関心度の違いが影響したものと思. く,次いで「教科書としての充実であったのに対. われる。また,教育用 Web へのアクセス回数に. し,6年生では「教科書としての充実」が最も多. 関しては3年生が「1∼3回」が32人,「4∼10. く,次いで「臨床手技や術式の解説」という結果. 回」が46人,「11回以上」が33人であったのに対. となった。質問15より得られた回答の結果を「補. し,5年生,6年生ともに「1∼3回」が最も多. 綴Ⅰ WWW の構成に改善を期待する事項」とし. い回答であった。補綴Ⅰ WWW へのアクセス回. て表9に示す。3年生,6年生ともに「動画を用. 数も同様の傾向が見られた。これはカリキュラム. いる」と「写真を増やす」の回答が多い結果と. の違いから,3年生のみに対する更新情報が他の. なった。. 学年に比べ多かった為と思われる。また補綴Ⅰ WWW へのアクセス回数が1∼3回に止まった 考. 察. 理由に関しては, 「自宅からアクセスできない」. 1.教育用 Web および 補 綴 Ⅰ WWW の 認 知 度 および利用率について. が全体の40. 6%と最も多い回答であった。さらに 「必要なところを印刷した」と,「必要なところを. 3年生では9 9. 2%が教育用 Web の存在を知っ. ダウン ロ ー ド し た」と 回 答 し た 者 は 合 わ せ て. ており,97. 6%がその利用経験を持つものであっ. 21. 9%であり,その理由の一つに, 「自宅からの. たのに対し,5年生の半数以上は教育用 Web の. アクセスが不能なため情報を持ち帰るため」が推. 存在を知らず,教育用 Web を利用した経験のあ. 察される。デスクトップパソコンのみを所有して. る者は16. 7%に止まっ た。6年 生 で は,教 育 用. いる者にとっては,教育用 Web を利用するため. Web の存在を知らないものは12. 5%と,5年生. には,現在のところ,図書館での閲覧か,友人の. と比較し低い回答率であったが,利用経験のある. ノートパソコンでの閲覧,あるいは必要なところ. ものは51. 2%に止まった。また,補綴 Ⅰ WWW. の印刷やダウンロードをしなければならない。デ. の利用経験の有無の質問でも同様の結果が得られ. スクトップパソコンのみを所有 し て い る 者 の. た。これは各学年に対してのパソコン購入の推奨. 81. 0%が,学外からの閲覧を希望している。以上. の有無と、本学の教育体制の違いや,アンケート. の結果より本学学生の教育用 Web の利用頻度に. 実施時期(3年生は総義歯学をはじめ数講座の講. はアクセスの制限が大きく関与しているものと思. 義・基礎実習の受講,6年生は総合講義受講期間. われる。一方で「知りたい情報がない」や,「1. ― 43 ―.

(9) 1 8 8. 廣瀬, 他:アンケートによる教育用WWWの評価. 回で充分だった」と情報提供側に責任があると思. ものと思われ,今後の補綴Ⅰ WWW 改善におけ. われる回答をした者は合わせて12. 5%と少ないと. る検討課題である。. はいえず,学生のニーズの把握やコンテンツの充. 5.教育用 Web を利用した学習形態について 全ての学年において「オンラインで使用する」. 実などが,今後の我々の課題と思われる。 3.教育用 Web および 補 綴 Ⅰ WWW の 利 用 目. と回答したものが最も多かったが,「(コンテンツ. 的について. を)プリントアウトして」や,「ダウンロードし. 教 育 用 Web の 利 用 目 的 と し て は,3年 生 は. て」と回答した者もほぼ同数いた。Web を利用. 「試験勉強」が,5,6年生は「理由無し」が最. した教育素材の提供の利点の一つに修正,追加が. も多く,補綴Ⅰ WWW に関しても同様の傾向が. 容易であることがあげられる。プリントアウトや. 認 め ら れ た。こ れ は,講 義・基 礎 実 習 の な い. ダウンロードする学生が多いことを考えると,更. 5,6年生は回答しづらい選択肢であり,アン. 新情報を漏れなく伝達する手段の確立が必要と思. ケート作成時の選択肢設定にも問題があったと思. われる。. われる。しかし,5年生には臨床実習期間中のレ. 6.教育用 Web へのアクセスの制限について. ポート作成や口頭試問,6年生には総合講義や卒. 教育用 Web の存在を認知している者のうち,. 業判定試験などがあり,今後教育用 Web の認知. 約9割の者がアクセスの制限の存在を認知してい. 度 の 上 昇 と と も に,利 用 率 の 上 昇 も 予 想 さ. た。し か し,5年 生 に 限 っ て は 約 半 数 の 者 が. れ,5,6年生の利用目的の傾向も把握可能にな. 「(アクセスの制限の存在を) 知らなかった」と回. ると思われる。. 答した。前述の通り,5年生は教育用 Web 自体. 4.教育用 Web および 補 綴 Ⅰ WWW に お け る. の存在の認知度,その利用率ともに他の学年と比. 情報検索の難易度について. 較し低い値を示しており,極めて情報提供側のア. 「(必要な情 教育用 Web にて情報検索する際,. ナウンスが遅れていると思われる。. 報が)簡単に見つかった」と回答した者は全体の. また,「(アクセスの制限がなくなった場合,学. 50. 3%であった。しかし, 「情報取得まで時間が. 外からも)利用する」と回答した者は全体の88. 5%. かかった」と, 「(必要な情報が) 見つからなかっ. であった。今後一般公開となる予定でありさらに. た」と回答した者を合わせると43. 4%となり,半. 学生の教育用 Web の利用頻度は増加すると思わ. 数近くの学生が快適に教育用 Web を使用してい. れる。. るとはいえない状況であることがわかった。補綴. 7.補綴Ⅰ WWW に対する学生の要望について. Ⅰ WWW に関してもほぼ同様の結果であった。. 「教科書としての充実」 ,「講義に関する内容の. その原因として,学生のパソコン,インターネッ. 充実」と回答するものが多く,これは当講座では. トに対するスキル不足や学力不足,また,情報提. 教科書を学生に購入させておらず,そのことが影. 供側のナビゲーションの不良,内容不足などが考. 響していると思われる。今後も,学生が補綴Ⅰ. えられる。しかし,教育用 Web,補綴Ⅰ WWW. WWW に何を求めているかを意識しながら改良. ともに,インターネットの利用歴と情報検索の難. していくことが重要である。また補綴Ⅰ WWW. 易度との関連性はあるとはいえず,むしろ情報提. の構成に改善を求める質問に対しては「動画や写. 供側の問題が大きく関与しているものと思われ. 真などの視覚素材の増量」を求める回答が最も多. た。また,補綴Ⅰ WWW に関して,「(必要な情. かった。次いで「表示速度の向上」と回答した者. 報が)見つからなかった」と回答した者は3年生. が多く,この二つを両立させることは技術的に困. では0%であったのに対して,6年生では21. 2%. 難であり,今後 CD−ROM の導入などを視野に. であったが,これは学年間での補綴Ⅰ WWW に. 入れて補綴Ⅰ WWW を改善する必要があると考. 求める情報の種類,レベルの違いが影響している. えられる。. ― 44 ―.

(10) 歯科学報. 結. Vol.1 0 3,No.2(2 0 0 3). 論. 2002年1月30日 と2月4日 の2日 間 に WWW を用いた教育素材の評価と改善のために,2001年. 1 8 9. この研究の一部は,日本私立学校振興会・共済事業 団「特 色 あ る 教 育 研 究 の 推 進」(1 9 9 8,1 9 9 9,2 0 0 0年 度) の助成を受けて行われた。. 度の東京歯科大学の3年生,5年生および6年生 を対象としてアンケートを行った結果,次の結論 を得た。 1)利用率は教育用 Web とほぼ同様3年生のほ. 謝. 辞. 本研究の趣旨に賛同し,アンケートに協力していた だいた学生諸君と,集計等にご協力いただいた本講座 の諸先生に感謝申し上げます。. とんど全員が閲覧しており,ついで6年生,5 年生の順であった。. 参. 2)補 綴 Ⅰ WWW で情 報 検 索 の 難 易 度 と イ ン ターネットの利用歴には関連があるとはいえな かった。短時間に情報を得るためには補綴Ⅰ WWW の 内 容 を 充 実 さ せ る こ と,ナ ビ ゲ ー ションをわかりやすくすることが必要である。 3)補綴Ⅰ WWW に1∼3回しか接続しなかっ た学生の15. 6%は必要な個所を印刷して利用し ていた。今後印刷物との差別化を図るために は,動画および写真の利用や内容の更新を効果 的に行うことや,情報の利用法についての教育 も必要である。 本論文の要旨は,第2 7 3回東京歯科大学学会例会(2 0 0 2 年6月1日,千葉) において発表した。. 考. 文. 献. 1)高度情報通信ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 推 進 戦 略 本 部: e−Japan 戦略,http : //www.kantei.go.jp/jp/singi/it/ index.html 2)電 気 通 信 審 議 会:2 1世 紀 の 情 報 通 信 ビ ジ ョ ン, http : //www.soumu.go.jp/joho_tsusin/pressrelease/ japanese/tsusin/0 0 0 3 2 9j5 0 1.html 3)先進学習基盤協議会:e−ラーニング白書,1 9 6∼ 2 0 0,オーム社開発局,東京,2 0 0 1. 4)WIDE University : WIDE University, School of Internet, http//www.soi.wide.ad.jp 5)総務省:平成1 3年版情報通信白書,1 4 1,株式会社 ぎょうせい,東京,2 0 0 1. 6)伏屋 昇,上田貴之,廣瀬直己,杉山哲也,櫻 井 薫,石崎 憲,金山 昇:WWW を用いた教育素材 の評価と改善への取り組み ― 東京歯科大学学生のイ ンターネット利用動向調査 ―.歯科学報,1 0 3:1 3 0 ∼1 3 5,2 0 0 3.. ― 45 ―.

(11) 1 9 0. 廣瀬, 他:アンケートによる教育用WWWの評価. Approach to Evaluation and Improvement of WWW (World Wide Web) −based Educational Materials ― Evaluation of The educational WWW of the Department of Complete Denture Prosthodontics by questionnaires ― Naoki HIROSE, Takayuki UEDA, Noboru FUSEYA Tetsuya SUGIYAMA, Kaoru SAKURAI and Ken ISHIZAKI Department of Complete Denture Prosthodontics, Tokyo Dental College (Chairman : Prof. Kaoru Sakurai) Key words : WWW(World Wide Web), questionnaire method, dental education. Our department has provided through the dental school Intranet an educational WWW on complete denture prosthodontics and gerodontology. In this study, we evaluated the web site by the questionnaire method aiming at improvement of the WWW−based educational material. Subjects were all students in the third, fifth, and sixth year in Tokyo Dental College. The educational WWW of the Department of Complete Denture Prosthodontics was recognized by 77.0% of the students, and 62.7% had accessed it. Regarding the availability of useful information on the web site, the information was“easily obtained”by 58.4%,“obtained but not in a short time”by 25.8%, and“not obtained”by 7.3%. Enrichment of the contents as a comprehensive textbook and, technically, greater use of moving images were desired. Furthermore, it was demonstrated that the navigation system should be improved to easily ac(The Shikwa Gakuho,1 0 3:1 8 1∼1 9 0,2 0 0 3). cess necessary information.. ― 46 ―.

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参照

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