第 3 学 年 国 語 科 学 習 指 導 案
指導者 1 単元名 変身・食べ物おもしろレシピをつくろう 「すがたをかえる大豆 「食べ物はかせになろう」」 2 単元の目標 関心・意欲・態度 ○ 身近な食べ物についての読み物に興味をもち、すがたの変わり方や 教材文の文章構造に関心をもって読むことができる。 話す・聞く能力 ○ 話の中心に気を付けて、自他の考えを比べ合うことができる。 ★話し合いのスキル ★ 友達の意見や考えの中心に気を付けて聞き、自分の意見や感想を話 すことができる。 書く能力 ○ 自分の考えが明確になるように、段落相互の関係に注意してすがた を変える食べ物について書くことができる。 読む能力 ○ 大豆をおいしく食べる工夫を、中心となる語や文・文と文のつなが ◆読みのスキル り方や段落相互の関係を考えながら読むことができる。 ○ 内容を大きくまとめたり、細かい点に注意したりしながら読むこと ができる。 ◆ 文と文とのつながりを考え、書かれていることの中心を見つける。 ◆ 体験や知識と照らし合わせて、なかみを考える。 言語事項 ○ 調べたこ事柄が明確になるように、段落相互のつながりを考えなが ら、文章の中で適切な指示語や接続語を使うことができる。 3 単元の指導構想 〔児童の実態〕 〔単元観〕 ○ 本学級の児童は、総合的な学習「大豆 ○ 本単元は、中心となる語や文、段落相互の は大事?」で大豆づくりを経験をしてい 関係に注意して、大豆をおいしく食べるため る。一人ひとりが大豆についての課題を の作り方や育て方の工夫を読み取り、興味を 設定して新聞にまとめており、大豆につ 持った事柄について様々な本で調べ、集めた いての関心が高い また 課題の中には。 、 、 情報を文章にまとめることをねらいとしてい 「大豆から何ができるか」など、加工に る。 目が向いている児童もいる。 本教材は、身の回りにあふれている大豆や ○ 「ありの行列」の学習においては、生 その加工食品について書かれたものである。 態に興味を持って読むとともに「段落」 煮豆や炒り豆といった大豆の姿が残ったもの について知り、まとまりに気を付けなが から始まり、豆腐や醤油など大豆の姿が見え ら読む学習を経験している。また、あり ない加工食品へと話を進めている。見ただけ の不思議について読み取り、生き物の不 では、大豆からできているとは思われないも 思議を問いと答えを意識しながら 「こ、 のも多く、児童にとっては、驚きや意外性を 、 。 ん虫のひみつブック」にまとめる学習を もって 読み進めることができる内容である 行ってきた。これらの活動を通して、児 文章は、はじめ(話題提示 ・中(五つの) 童は筆者の問いに対する答えを見つける 工夫 ・終わり(まとめ)で構成されており、) ために、順序を表す接続語や指示語・文 接続語や文末表現・繰り返し語句などに着目 末表現に着目することは、教材文を読み させることにより、中心になる文を見つける 取るうえで大事だと気づくことができ、 ことができる。また、段落構成やキーワードその結果、段落の中心になる文を見つけ なども明確で要約の学習にも適している。 られるようになってきた。しかし、段落 説明文を書くうえでも、良い参考例になっ 相互の関係に気を付けて文章を読むこと ている。 や中心になる語を使って段落を要約した そこで、最初に「変身・食べ物おもしろレ りする力は、まだ十分とはいえない。 シピ」をつくる活動目的を設定し、主体的な ○ 読書活動については、物語や生き物 読みへの意欲を高め、段落相互の関係や事実 シリーズが好きで、想像を広げて読んだ と意見との関係を考えながら、文章を読み取 り生き物を調べたりする姿が見られる。 る力を付けていきたい。 しかし、興味があるそのものだけに目が さらに、食べにくく消化も良くない大豆が 向けられ、工夫されていることや知恵に いろいろなすがたに変えられ、おいしく食べ ついては意識していない。また、食べ物 られるようにした昔の人々の知恵にも気付か についての本を 手に取る児童は少ない、 。 せたい。 そこで本単元では、段落ごとの要点を おさえ様々な作り方や育て方が工夫がさ れていることを挿絵などを使って実感さ せながら読み取らせたい。さらに、大豆 以外のレシピづくりを行うことは、読書 の幅を広げるとともに、確かな読みの力 を育てるうえで意義深いと考える。 〔指導の方法〕 【着眼1】言語活動への必要感を見いだす単元づくり ○ 導入として、総合的な学習「大豆は大事?」で、大豆について調べたい課題を設定し、一 人一人が大豆新聞作りを行い、大豆について興味を持たせる。そして、大豆食品の絵や写真 ・社会科見学で豆腐や醤油工場に行ったことをもとに、他にも大豆のようにすがたをかえた 食品があることを話し合わせ 「食」をテーマに変身する食べ物レシピを作ろうという目的、 意識をもたせ、意欲を持続させるようにする。 さらに、題材「すがたをかえる大豆」と出会わせることによって 「大豆をおいしく食べ、 る工夫や手の加え方」を読み取り 「変身・食べ物おもしろレシピ」という単元を通しての、 活動目的をもたせる。このレシピには、自分の考えが明確に分かるように説明文を書くこと が大切である。そこで、教材文に書いてある文章の接続語・文末表現・繰り返し語句などの 表現の工夫を参考にすることや筆者の考えをもとに文章の構成の仕方を学んだことを通し て、変身・食べ物おもしろレシピに生かそうという課題意識をもたせる。 活動目的と学習課題の設定によって、児童は中心となる語や文をとらえながら段落相互に 考えて大事なことを落とさずに正確に読み取り、聞き手に筋道を立ててわかるように伝える ことができるようになるであろうと考える。 【着眼2】言語活動の学び方を獲得する学習指導の具体化 ○ 内容から教材文を三つのまとまりに分け内容の大体をとらえるために、話題提示文・すが たをかえる大豆の五つの工夫・まとめを明らかにし、文章の大まかな構成をつかませる。 ○ まず 「はじめ」では、指示語や文末表現を手がかりに、大豆の特徴やマイナスの条件を、 とらえさせ、筆者が何について伝えようとしているのかを明らかにする。次に 「なか」で、 、 、 、 は おいしく食べる工夫が書かれている文にサイドラインを引き 食品名を□で囲むことで 文と文のつながり方を考えさせる。そして、読み取った内容を表にまとめることで、情報を
整理させる。そして 「工夫をどんな順序でならべているいるのか」と問うことにより、接続語、 や工夫の内容に目を向けさせ、読みを確かにする 「終わり」では 「なぜ、こんな工夫が考えら。 、 」 、 。 れたのか と発問することで 大豆のプラスの条件を生かそうとした昔の人の知恵に気付かせる ○ 構成の工夫を「レシピボックス!」に集め、収集した資料をもとに自分の考えが明確になるよ うに段落相互の関係に注意して文章を書く。 【着眼3】言語活動や言語能力を意識できる評価活動 ○ 大豆をおいしく食べる工夫やよさについて読み取れたかという内容の評価や中心となる語や文 ・文と文のつながり方をとらえたかどうかなどの教材文の解釈の仕方の評価などにより、読む力 を身に付けさせる。 また、話の中心に気を付けて聞き、互いの考えの共通点や相違点を考えな がら、主体的に話し合いをさせる。 4 単元指導計画【総時数 17時間】 次 時 主な学習活動と内容 評価規準 一 1 ○ 写真や題名をもとに、大豆の加工食品につ 【関】 すがたをかえる食べ物について進 いて知っていることを発表する。 んで話し合いながら、自分が興味を ○ 大豆以外の加工食品を出し合い 「変身・、 持った食べ物について調べてみよう 食べ物おもしろレシをつくろう」の活動目 という課題に関心を持っている 的をもつ。 単元のめあて すがたをかえる食べ物について調べ、変 身・食べ物おもしろレシピをつくろう。 2 ○ 全文を通読し、初めて知ったことや驚いた 【関】 大豆について興味をもって読もう ことを書き、学習の進め方について話し合 としている。 う。 【書】 初めて知ったことや驚いたことを ○ 初読の感想から、詳しく読み取っていくた 書いている。 めの読みのめあてを作る。 【読】 写真や感想をもとに、全文の構成 をつかみ 「すがたをかえる大豆」 読みのめあて 、 ①大豆がいろいろな食品に変身され、お の読みのめあてと学習の見通しをも いしく食べられているくふうを見つけよう。 つことができる。 ②むかしの人が、なぜ大豆のすがたをか えたのかを読みとろう。 3 ○ 新出漢字や語句の意味を確認する。 【言】 新出漢字を練習したり難語句を国 ○ 段落に番号を付け 全文が はじめ ・ 中、 「 」「 」 語辞典や本で調べることができる。 ・ 終わり で構成されていることを捉える「 」 。【読】 文章全体が大きく三つの段落で構 成されていることを理解している。 二 1 ○ 「はじめ (①②)を読み、筆者が何を書 【読】」 中心になる文をさがして、大豆 こうとしている説明文なのかや大豆の持っ の条件を考えることができる。 ている条件を読み取る。 2 ○ 「中 (③~⑤)を読み、大豆をおいしく 【読】」 いったり煮たり粉をひいて食べる 食べる工夫1~3と食品を読み取る。 工夫や栄養を取りだして違う食品に する工夫から、そぞれの食品にどん
なよさが生まれたのかを読み取るこ とができる。 3 ○ 「中 (⑥⑦)を読み、さらに大豆をおい 【読】」 小さな生物の力をかりてちがう食 しく食べる工夫4~5と食品を読み取る。 品にしたことや収穫の時期や育て方 ( 本 の工夫から、それぞれの食品にどん 時 なよさが生まれたのかを読み取るこ とができる。 ) 4 ○ 「終わり (⑧⑨)を読み、大豆がいろい 【読】」 こそあど言葉や理由を表す言葉に ろなすがたで食べられてきたわけと筆者の 着目し、大豆がいろいろなすがたで 感想を読み取る。 食べられる理由と筆者の感想を正し く読み取ることができる。 5 ○ 「はじめ 「中 「終わり」のまとまりに、 【読】」 」 段落の中心になる言葉に気を付け 、 。 小見出しをつける。 て 小見出しを付けることができる 三 1 ○ 筆者の感想や読み聞かせから、身近な食べ 【関】 調べたい食品を決め、自分なりの 物へとイメージをふくらませ、大豆以外の 調べる計画をもつことができる。 すがたをかえる食べ物について調べること を決める。 2 ○ 「食べ物はかせになろう」を読み、調べた 【関】 調べることに興味を持ち、調べ方 ことを文章に書くまでの流れをつかむ。 や調べる手順を理解している。 3 ○ 「本で調べる」をもとに、本での調べ方を 【言】 本の調べ方を知り、目次や索引の 4 知る。 使い方を理解している。 ○ テーマにそった図書資料から、必要な事柄 【書】 図書資料などから、調べたい事 を選び出し、情報カードに書く 柄を探し、大事なことを情報カー ドに書くことができる。 5 ○ 段落と段落のつながりを考えながら、情報 【書】 情報カードを関連づけてまとめ、 カードを整理する。 ある程度のまとまりに分けることが ○ 情報カードのまとまりごとに小見出しをつ できる。 け、書く順番を決める。 6 ○ 整理した情報カードをもとに、構成を考え 【書】 段落ごとの情報のまとまりをもと 7 ながら「変身・食べ物おもしろレシピ」に に、段落相互の関係を分かりやすく 書く。 文章に書く。 ○ 食べ物レシピに書いた文章を読み合い、良 【書】 教材文と比べながら、文章を推敲 い点や工夫できる点を見つけ、文章を推敲 する。 する。 8 ○ 推敲したことをもとに、必要に応じて絵や 【書】 字を丁寧に書いたり必要な絵や図 図を入れ、清書する。 をかいたりして、読み手に意識した 「変身・食べ物おもしろレシピ」を 書くことができる。 9 ○ 発見したすがたをかえる食べ物について紹 【関】 自分が調べたことや考えたことと 、 。 介し合い、互いに評価し合う。 比べながら 発表することができる 【書】 完成した文章の段落の作り方や事 柄のならべ方に注目しながら、友達 の文章に対して感想を書くことがで きる。
5 本時の指導 (1)学習内容 ○ 第二次の第3時 「形式段落⑥⑦を読み、大豆をおいしく食べる工夫を読み取る 」。 (2)本時の目標 ○ 小さな生物の力をかりて違う食品にしたことや収穫の時期や育て方の工夫から、それぞれ の食品にどんなよさが生まれたのかを読み取ることができる。 (3)準 備 教材文、納豆・味噌・醤油・枝豆・もやしの写真、ワークシート (4)展 開 学 習 活 動 ○指導上の配慮事項 ◆評価 過程 1 前時に読み取った内容を確認し、本時 学習のめあてと学習の進め方について確 かめる。 つ (1) 学習のめあてをつかむ。 ○ 前時に学習した大豆をおいしく食べる工 か めあて 夫と食品を振り返り、さらに人間の知恵か む 大豆をおいしく食べるくふう4~5を ら作り出され、おいしく食べる工夫と食品 読みとろう。 を読み取ることを確認する。 (2) 学習の進め方について確かめる。 学習の進め方 ① つなぎ言葉を丸でかこむ。 ②「おいしく食べるくふう」にサイド ラインを引き 「できた食品」を、 □をかこむ。 ③「手を加える時の言葉」にサイドラ / インを引き、れいを見つける。 ④ よさについて話し合う。 2 学習場面(⑥⑦段落)を音読し、大豆 追 をおいしく食べる工夫を読み取る。 求 (1)音読する (一斉読み、指名読み)。 ○ どこが大切な語句や文なのかを考えなが す ら音読させる。 る (2)大豆をおいしく食べる工夫とできた 食品を読み取る。 ・接続語を見つける。 ○ つなぎ言葉(接続語)を丸で囲ませ、二 。 さらに、これらのほかに つの段落に一つずつあることに気付かせる ・ できた食品と工夫」「
できた食品 おいしく食べるくふう ○ 「おいしく食べる工夫」には、赤のサイ なっとう 目に見えない小さな生物 ドラインを引き 「できた食品」には青で、 みそ の力をかりたくふう 囲む。 しょうゆ ○ 繰り返し語句を手がかりにして、大豆の 。 えだ豆 とり入れの時期や育て方 どんな工夫が書かれているかに気付かせる もやし のくふう ◆ 文と文のつながりを考え、書かれている ことの中心を見つける。 (3)事例をまとめる。 小さな生物の力をかりる ○ 手順が分かるように 「手を加える時の、 ○大豆→(むす)+(ナットウキン)→ 言葉」に、青でサイドラインを引かせる。 (あたたかい場所)→ なっとう ○大豆+(コウジカビ)→ みそやしょうゆ ○ できた食品の手順を絵や写真と関連付け て考えさせる。 とり入れる時期や育て方 ○大豆→(わかくてやわらかいうちにと り入れる)→(ゆでる)→ えだ豆 ○大豆+(水)→ もやし 3 大豆に「手を加えること」で、それぞ 主発問 れの食品にどんなよさが生まれたのかを 大豆に手を加えると、どんなよさがあるで 体験をもとに話し合う。 しょうか。 なっとう、みそやしょうゆのよさ ○ 食べにくく消化がよくない大豆に手を加 長い間、食べることができる。 えることで、より食べやすくなったことを 味が楽しめる。消化によい。 自分の経験を振り返りながら考えさせる。 いろいろな料理に使える。 えだ豆、もやしのよさ ◆ 体験や知識と照らし合わせ、なかみを考 →やわらかくなる、おいしい。 える。 / ふ り 4 本時の学習をふり返り、次時の学習に ○ 次時は 「終わり」⑧⑨の段落で、まと、 返 ついて確かめる。 めを読み取っていくことを確認する。 る