類義表現の分析の理論と実際
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(2) 3 本稿の構成. 語」の関係. 本稿の構成は次の通りである。まず、第1. (B)上位・下位が成り立つr上位語・. 章で類義現象を観察し、どのようなものが類. 下位語」の関係. 義語になるのか整理する。また、類義語に関. (C)ある文脈におかれた時に類義語が. 係する先行研究を検討し本稿における類義語. 成立する関係. の定義を提示する。第2章では、類義語に関. (D)隣あって重ならない類義関係. する定義・種類など分析に必要な諸概念をま. 【3】・分析する際の3つのアプローチを提示. とめ、分析に用いられる方法について説明す. した。語を構成する意味の要素に分解. る。第3章では、考察対象を先行研究とし、. して共通部分を見出す方法「成分分析」、. 分析された類義語の差異から分析する時の有. 同じ文の中で生起できるかどうかによ. 効な観点を抽出する。そしてその観点の分布. って意味の違いを調べる方法「共起制. を行う。第4章では、実際に類義分析を行い. 限」、多義を列挙しておいて、共通する. 第2章と第3章の分析方法が、ある程度まで. ものを探し出す方法「多義照合」の三. 有効であるということを示す。第5章は、本. つのアプローチである。. 稿の研究を要約し今後の課題を提示する。. 【4】例文による検証を考察し、具体的な例 を示した。. 4.本稿の意義. 【5】類義語90組の差異に注目し、18組の. 日本語教育の視点カ.・らいえば、日本語教育. 分析観点を抽出した。. における語彙指導とりわけ類義語は指導上、. 【6】本稿での分析観点を用い、類義語を実. 教える側にとっても学習者にとっても類義語. 際に分析する。現時点における一定の. 間の意味の異同を簡単に見つけることができ. 方法論を明らかにした。. ないと言われている。それにも関わらず、従 来の先行研究は、類義語間の差異に注目した. 6.今後の課題. ものばかりであり、分析ストラテジーに注目. 本稿では「類義語」しか考察対象として扱. されたものは、あまりない。その中で本研究. わなかった。また、品詞の面からいうと、先. に独自性を挙げるとすれば、類義語の差異で. 行研究の考察対象は、動詞の比率が高く、そ. はなく分析するのに実用的な方法に注目した. の他の品詞、名詞・形容詞・副詞とのバラン. 点であろう。. スが悪い。この点を含め、今後実際に事例研 究を行っていく過程で、本稿での分析方法と. 5 本稿の成果. 分析観点を見直し、修正を加えていきたい。. 本研究の成果は、次のように整理できる。 主任指導教員 菅井三実 【1】理論的前提として先行研究を紹介した。. 【2】類義関係を4つに分類した。. (A)部分的に重なりあるr同位の類義. 一263一. 指導教員 菅井三実.
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