Title
[記事](研究発表会要旨)糖蜜の電気透析による脱塩と高分
子の動向
Author(s)
田幸, 正邦; メッサウディ, ブラヒム; 大底, 充
Citation
南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical
resources technologists, 7(1): 64-65
Issue Date
1991-03-30
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/14044
ニ ュー ス 南方質源利用技術研究会誌 糖蜜の電気透析による脱塩 と高分子の動向 琉球大学農学部 田寺正邦, メッサウディ ・プラヒム,大底 充 【目 的] 演者 らは先に,糖蜜の電気透析を行 う際の諸条件を明 らかに したl'.その際,糖蜜 の電気透析 を 行 うと,無様塩の減少 に伴 って純糖率が著 しく増大 した. このような現象 は,無機塩類 に加 えて, タンパ ク質や多糖頬等の高分子 も減少す ることによるものと推察 された.本実験では,糖蜜の電気 透析により,無横塩類に加えタンパ ク質や多糖類がどのように減少するかを調べた. [方 法] 糖蜜 (北部製糖)は,等量の蒸留水を加え, 1時間撹伴を行 い,8,000rpmで30分間遠心分離後, 供試 した.電気透析の装置 は,TS-2-lo堅 (徳山曹達株式会社)杏,膜 は,CM- 1(陽 イ ン 交換膜)およびAFN-7(陰イオ ン交換膜)を用 いて行 った.陽イオ ン含量イオ ン含量 は170-10 型原子吸光分光光度計 (日立製作所)を用いて測定 した.全糖 はフェノール硫酸法,還元糖 はソモ ギー ・ネルソン法,それにタンパ ク質 はケールダール法により測定 した. [結 果] 本実験で使用 した糖蜜 (1番)の レフBx,K,Na,Ca,Mg, P20 5,全糖 および タ ンパ ク質 は各々800,3.71%,0.21%,0.02%,0.18%,0.05%,30.92% (
n
g
/m
l), お よび37.38 (m
g/m
l)であった. 糖蜜の電気透析 を行 った結果,無機塩 は糖蜜の温度および流速が各 々40ccおよび4.
1(
1
/
min) で,電圧が12Vのとき10Vおよび8Vに比べて減少 の割合が大 きか った。また,糖蜜 の温度40℃, 電圧10Vで流速による比較を行 うと4.
1(1/min)のとき5.5(1/min)および2.0(1/min) に比 較 して減少の割合が大 きか った.無機塩の中では,特にKがすべての条件において他の無機塩 に比 べて著 しく減少 した. 一方,糖蜜のタンパ ク質や多糖類の高分子物質 は,電気透析 により著 しく減少 した. このような 零象 は,高分子物質が陰イオ ン交換膜 に吸着 したことにより生 じる, と結論 した.本実験で使用 し た陰イオ ン交換膜,AFN-7は耐有機汚染を有 し,陽イオ ン交換膜 のAM- 1膜 と共 に,糖蜜 の - 64--Vol.7 No.1 1991 ニ ュ ー ス
気透析 に適 していることがわか った.
1)プラヒム,豊田,大底,田幸 :日本農芸化学会西日本 ・関西支部合同大会要 旨, P.70, 1989
年10月