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A study on the effects of countermeasures for vibrating tool workers using an impact wrench

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Academic year: 2021

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Title

A study on the effects of countermeasures for vibrating tool

workers using an impact wrench( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

相羽, 洋子

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1224号

Issue Date

1999-12-15

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15048

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与目付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 相 羽 洋 子(新潟県) 博 士(医学) 乙第1224 号 平成11年12 月15 日 学位規則第4条第2項該当

A study on the effects of countermeasures for vibrating tooIworkers uslng animpact wrench

(主査)教授 岩 田 弘 敏 (副査)教授 清 水 弘 之 教授 松 波 謙 一 論 文 内 容 の 要 旨 手腕系振動障害は,振動工具などの振動機械を取り扱うことから生ずる疾患を総称しており,振動工具からの 振動や寒冷などが,障害の発生要因として知られている。 近年,この常習的な手腕系振動曝露に対する許容基準が,健康障害予防の立場から検討されてきている。これ は,量側を周波数補正振動加速度実効値と1日の工具取扱時間,反応側をレイノー現象の有症率とした量反応関 係から設定されている。 今回,某電柱製造事業所でインパクトレンチ(振動工具)を取り扱う作業者について長年,労働衛生管理を行っ てきた成果をまとめ,振動障害対策に活用できる具体的指針が得られるかどうか検討した。当事業所では,1986 年,旧来の未防振型インパクトレンチから防振型インパクトレンチに切り替えt その後,さまざまな防寒対策を 実施してきた。これらの対策実施以前の1982年から17年間にわたり,振動障害の典型的な症状のひとつであるレ イノー現象の発症状況を観察した結果,防振対策と防寒対策との複合対策が効果を発揮したかどうか検討し,併 せて防振型インパクトレンチの周波数補正振動加速度実効値を暫定的許容基準との関係で検討した。 2.調査方法 1)対象者のレイノー現象発症状況 対象は,三重県の某電柱製造事業所で,1982年から1999年までの間にインパクトレンチを取り扱った作業者38 3名のうち,1回でも手指のレイノー現象を訴えた16名である。対象者は,コンクリートを注入する電柱の鋳型 を組み立てあるいははずす際に,ボルトを絞める作業あるいは緩める作業で,インパクトレンチを使用している。 作業者各自が,あらかじめ配布された自記式問診表に身体的訴えを記入した後,医師が問診して,とくにレイ ノー現象については典型的なレイノー現象の発作時の写真を提示しながら,より詳細に,発症の部位・頻度につ いて聴取した。 2)防振対策 1986年に防振型インパクトレンチが導入された。これは,インパクトレンチの振動本体部とハンドル部の間に ゴムを介入させて,補助ハンドルにゴムを巻き付けて,手に伝わる振動量を低減化させたものである。1986年以 前使用されていた未防振型インパクトレンチと1986年以降導入の防振型インパクトレンチの2機種を対象に,工 具振動レベルの測定を行った。測定には3チャンネル工具振動レベル計を用い,3方向圧電型加速度ピックアッ プを工具に取り付け,X(上下方向),Y(左右方向),Z(前後方向)の3軸を同時に測定した。また,作業者 の半日の作業をビデオに録画して,実際のインパクトレンチ取扱時間を観察し,1日の工兵取扱時間を推定した。 3)防寒対策 ①1991年に,屋外からの寒さを防ぐために,工場の入口にカーテンを取り付けた。 ②1992年に,温水で手が洗えるように,工場内に温水器を設置した。 ③1996年に,インパクトレンチを持つハンドル部を暖めるために,温風をハンドル部に供給するコンプレッサー を付随するエアーヒーター式インパクトレンチを導入した。 ④同年,屋外からの寒さを防ぐために,さきの工場入口とは別の工場の入口にカーテンを取り付けた。

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-103-3.結果と考察 16名の手指のレイノー現象発症者のうち,5名は防振型インパクトレンチ導入前,事業所において何も対策が とられていない時点でレイノー現象が発症しなくなった。おそらく,これは労働負荷調整,作業姿勢など適切な 自己管理によったことが一因と考えられる。他の11名は防振型インパクトレンチを導入したことと,防寒対策に よって発作が生じなくなったと思われる。さらに,今回の対象者について,ストックホルムワークショップスケー ルに基づいてレイノー現象の重症度を評価したところ,全員がステージⅠで軽症であった。このことが,レイノー 現象の自然消失の要因と考えられ,また,ここに示した防振対策,防寒対策によりレイノー現象が発症しなくなっ たものと考えられる。 防振型インパクトレンチ導入前には数%あったレイノー現象が,導入後は著しく低率となり,1994年以降,レ イノー現象は1名も発症しなくなった。振動が生休にもっとも影響するといわれている手背部上下のⅩ軸方向の 周波数補正振動加速度実効値が未防振型では11.1m/s2であったのが,防振型では5.1m/s2に半減した。また, 末梢循環機能に影響をもつといわれる125Hz以上の振動が減衰し,手先左右方向のY軸も125Hz以上の振動が減 衰した。しかし,1日4時間取扱いでの暫定的許容基準は3.2m/s2であり,その基準を大きく上回っていた。 一方,工具取扱時間は問診時には1日ほぼ4時間前後であったが,実際に作業者がインパクトレンチを取り扱う 時間(ビデオでの測定)を測定したところ,1日平均108分であった。この取扱時間を2時間取扱いとして許容 基準をみると4.5m/s2であり,今回の防振型の5.1m/s2はこの許容基準と近似となったが,なお基準を上回っ ていた。 一方,かつては冬期には作業者が作業中,作業後に身震いするような寒さを感じることがあり,その折,レイ ノー現象を発症させていたが,1991年以来,防寒カーテンの設置や温水器,ヒーター式インパクトレンチの導入 等で,作業中,作業後の寒さを経験しなくなった。こうした防寒対策と,振動の許容基準は上回っているが旧来 からの振動レベルを半減させた防振効果とがレイノー現象の発症を皆無にさせたものと考える。 以上,長期間にわたり,レイノー現象の発症状況を観察した結果,レイノー現象は軽症であれば,防振対策, 防寒対策を講ずることで消失できることが示された。また,周波数補正振動加速度実効値が許容基準を若干上回 る振動工具を使用していても,屋内作業場の防寒対策が十分施されていれば,レイノー現象の発症を防止するこ とが実証された。 論文審査の結果の要旨 申請者 相羽洋子は,某電柱製造事業所でのインパクトレンチ取扱者を長年,観察してきた結果,その間の防 振型インパクトレンチの導入,さまざまな防寒対策によりレイノー現象の発症者が皆無となったことを確認した。 1日の平均取扱時間を勘案しても暫定的許容基準を若干上回るが,十分な防寒対策がしてあればレイノー現象発 症を阻止できることを明らかにしたものであり,産業医学に貢献するところ大と認める。 [主論文公表誌]

A study on the effects of countermeasures for vibrating tooIworkers uslng animpact wrench 1999年IndustrialHealth37:426-431

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