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凝集剤によるウイルスの不活化 -アルミニウム及び鉄系凝集反応の副次的消毒効果

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Academic year: 2021

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Title

凝集剤によるウイルスの不活化 -アルミニウム及び鉄系凝集

反応の副次的消毒効果( はしがき )

Author(s)

松井, 佳彦

Report No.

平成14年度-平成16年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(B)(2) 課題番号14350284) 研究成果報告書

Issue Date

2004

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/719

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

1.1本研究の背景 1.1.1水環境中におけるウイルスの実態 ・ウイルスは下水処理工程において除去されにくく、消毒に耐性がある傾向がある。 イルスは、下水処理の程度や汚染の程度によっては、処理過程で生き残る可能性が達 て、`それらはそのまま河川に放流されることになる。しかし、ヒトウイルスはヒト♂ することができないので、河川では川の流れとともに、自浄作用によって死滅してt が、流痍の都市化か進んだ河川では、下流になるに従ってその河川流域の都市排水カ てくるために、ウイルスの畳が増加する可能性も考えら れる。そのため、浄水処理カ ウイルスが飲料水に残存するかもしれない。実際、諸外国では飲料水から病原性ウィ れたという報告がなされている(金子,1992)。水道で問題となるウイルスとして、 腸管系ウイルスがある。腸管系ウイルスとは、人や動物の腸管上皮などで増幅 し、挙 れる性質を有するウイルスの総称である。例えば、ピコナウイルス科エンテロウイバ ウイルス、コクサッキ」ウイルス、エコーウイルス等)、アデノウイルス、レオウイノ] ルス、A型肝炎ウイルスなどがそれに含まれる。腸管系ウイルスの多くは直径20∼至 イルスの中でも小さく、RNAもしく-はDNA'を遺伝子として有している。これらのウ

すると、例えば、下痢、無菌性髄痕炎、麻軌結膜炎、心筋炎、肝炎などといった押

す。安全な水を供給するには、水処理適程におけるウイルスの除去、不活化方法を考 る。 1・1・2ウイルス申不活化 ウイルスの特徴として、その感染性が挙げられる。つま'り自己と同一の子孫ウイル 起しうる能力である。したがってウイルスの不活化とは化学的もしくは物理的処理に 力を失うことを意味し、次のような理由により、ウイルスのそ-の感染能力を失わせるこ 宙,1996)。 i)核酸に変化を与え・自己複製、翻訳、転写といった機能を央わせる。

∼2)ウイルスのタンパク質外被(カプシド)、ま七その他の構造(エンベロープ)に

核酸を遊離させて細胞内の機能部位に到達することを不可能にする。 ウイルスの不括化における、物理的医仔と化学的因子については以下のこ`とが挙げ 1979)。 1)物理的因了・ イ T\ 劫 _ Jウ ノ・、▼ .→I、__1 点n」トr Fヨ;ヒーh・11L-一 __ 人〈凸一【、 、レ′ ≡ハ b.ゴ ▲ ■一ニー上、

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\ 1時間の加熱にも耐える。しかしある種のウイルスでは、むしろ不安定にな (Ⅲう放射線:ウイルスは、種々のⅩ線、†線および紫外線の照射によって不活イl らはいずれも核酸に致死的障害を与える。 ぢ▼ 2)化学的因子 (Ⅰ)脂質溶媒:エンベロープを持つウイルスは、エーテル、・クロロホルム1胆㌢ 易に不活化される。通常エンベロープを持つウイルスは、消化管内で胆汁iこ により、不活化される。 (Ⅱ)消毒剤:一般にエンベロープを持たないウイルスの多くは、細菌に対する才i が強い6飲料水の塩素滅菌は、必ずしも肝炎ウイルスやェンテロウイルスを痴 共存するタンパク質などの有機物質が、ウイルスを不活化から保護するた痴 (lⅢ)変異促進物質:変異率を高める作用を有する亜硝酸、ヒドロキシルアミン寅 も試験管内で直接ウイルス核酸に作用し、時に致命的な変異を起させる。 1.1.3水処理におけるウイルス不活化 `現在、浄水処理には、普通沈殿、凝集沈殿、砂濾過、塩素処理等が用いられていモ 浄水処理として】、オゾン、紫外線照射処理等がなされ、その過程でウイルスが不活化さ 完全にウイ_ケスを除去する.ことは難しい(矢野,u1993)。ウイルスの不活化について 究力草行われている。例えば、塩素・三酸化塩素・ク.一ロラミン(住友ら,1992)、オン 1993)など様々な消毒剤や、紫外線照射(大垣ら,▲、1992トなどによる不括化の報告 粉末活性炭吸着による不活化(Kimら,2001)などの報告もある。その中でもごく長 ウム系凝集剤によるウイルス不活化(Matsuiら,2001)についての報告がなされた。 1.1.4アルミニウムフロックについて 凝集剤を水中に添加するとフロックが形成され、亡フロック中にウイ/}スが取り込ヨ ック中に存在するウイルスはそのままでは測定できない。凝集剤のウイルス不括化禿 めには、水溶液中に存在するウイルスだけでなく、フロック中に存在するウイルス章 がある。フロックは、pHを上げることで溶解可能であるが、ウロック溶解時にウイ/l れる可能性があった。そこでMatsuiら(2001)は、ビーフエキス溶液(BE溶液) ことによってウイル.スに影響を与えずフロックを溶解する方法をとった。彼らはN程q を9・5に調整したBE癖液を、最終濃度6%として試料に添加し、5秒間ボルテックフ ックを溶解する方法を用いた。但し、フロックが完全に溶解したか否かの検討が十真 ない。

参照

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