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共振型光熱ベンディング分光法の開発と太陽電池用テトラヘドラル系微結晶半導体薄膜の光吸収係数スペクトルによる評価

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Academic year: 2021

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Title

共振型光熱ベンディング分光法の開発と太陽電池用テトラ

ヘドラル系微結晶半導体薄膜の光吸収係数スペクトルによ

る評価( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

國井, 稔枝

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第297号

Issue Date

2006-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2994

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本籍) 学 位 の 種 学位授与番号 学位授与 日付 専 攻 学位論文題目 学位論文審査委貞 囲 井 枝(岐阜県)士(工学) 甲第 297 号 平成18 年 3 25 日 環境エネルギーシステム専攻 共振型光熱ペンディング分光法の開発と太陽電池用テトラへドラル系微 結晶半導体薄膜の光吸収係数スペクトルによる評価 (Developmentofresonantphotothermalbendingspectroscopyandits

application to optical absorption coe伍cient spectra of

tetrahedrally-bonded microcrystalline semiconductorfi1msfor solar

cells) 晃 ノ 嶋 授 教 一畳 充 修 宏 憲 村水 田 々 野 清吉 授 授授 教 教教助 ) ) 査 査 主 副 ( (

論文内容の要旨

本論文は、表面敏感な薄膜半導体を真空中において高感度な光吸収係数スペクトルの 測定技術の開発と、その技術を用いてテトラへドラル系微結晶半導体薄膜の局在準位や 光学ギャップの温度係数の知見を得ている。 光熱ベンディング分光法に試料の共鳴振動運動を導入した共振型光熱ペンディング分 光法を初めて提案し、高感度化を実現して いる。さらに、真空中で測定温度が可変であ る測定システムの開発も行っている。この共振型光熱ペンディング分光法を用いて、新 規なテトラへドラル系微結晶半導体薄膜の光吸収スペクトルの測定を行い、力作d佗プロ ットから導出した光学ギャップの温度係数、ナノ結晶シリコン系薄膜の結晶粒界に存在 する局在準位に関する有用な知見を与えている。以下に本論文の内容をまとめる。 共振型光熱ベンディング分光法の開発 試料の共鳴振動運動を共振型光熱ペンディング分光法に適用し、従来の光熱ペンディ ング分光法の信号強度に比べて約00倍大きくできる技術開発を可能にしている。さらに 真空中にて測定感度αか5xlO 5を実現した。試料温度の分布を放射温度計で観測し、測定

部分の温度勾配が判定に与える影響が検出感度以下であることを示している。

水素化微結晶シリコン薄膜の局在準位評価 共振型光熱ペンディング分光法による水素化微結晶シリコン(yc-Si‥H)薄膜の光吸収ス ペクトルの評価を行っている。′佗-Si:H薄膜の光吸収係数スペクトルから、か-α∽プロッ トによる光学ギャップが∼1.1屯Ⅴとなり、光学ギャップの温度係数が一l.2Ⅹ10■ ev/Kとな る事を示した。フォトンエネルギー0.7∼1.2eVに∼1.鮎Ⅴにピーク位置を有して半値幅が

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ー120-功.3eVの新しい局在準位による光吸収スペクトル‰を見出した。C㌦は測定温度の上昇 と共に減少し、アレニウスプロットから‰の活性化エネルギーは功.1eVである結果を得 た。共振型光熱ペンディング分光法で得られた㌔に比べて一定光電流法(CPM)により観 測されるα鰐は約1桁小さくなり、CPMによる‰は印加電界の増加と共に増加する結果 を得ている。これらの情報を基に〃C-Si:H薄膜中の結晶粒界を含むアモルファス構造部分 に酸素に関係した局在準位が存在することを提案し、そのエネルギー位置がフェルミエ ネルギーの下欄・1eVにあることを明らかにした。α鰐の起源となる結晶粒界に存在する局 在準位は太陽電池の変換効率にも影響を与える結果を示し、アモルファス窒化シリコン の被覆により解決できる事を見出した。 水素化微結晶シリコンカーバイト薄膜の光吸収スペクトル評価 Hot-Wire CVD法により作製した新規な水素化微結晶シリコンカーバイトOLC-3C-S鱒‥H)薄膜の光吸収スペクトルの測定温度依存性を測定した。その結果から、ゐ世α上々プ ロットによる光学ギャップが∼2.2eVとなり、光学ギャップの温度係数が2.3Ⅹ10■ ev/K である事を示した。フォトンエネルギー0.6-2.2eVの領域の光吸収係数は、3C_SiC結晶 粒径の増加と共に大きくなり、この局在準位領域の光吸収スペクトは1年間の大気暴露 や大気中熱アニール処理(200Oc,2時間)によって変化しない事を明らかにした。以上の結 果から、〃C-3C-SiC:H薄膜は水蒸気の吸着や酸化などに対する影響がFLC-Si:H薄膜よりも 小さいことを示した。ノノC⊥3C-SiC‥H薄膜のバンド端から局在準位や赤外領域に至る光吸収 スペクトルが本研究において初めて示された。 徽結晶シリコンゲルマニウム薄膜の光吸収スペクトル評価 肝マグネトロンスパッタリング法より作製した微結晶シリコンゲルマニウム小C-Sil_ xGex)(Ⅹ=0・8)薄膜の光吸収スペクトルの温度依存性より、力作d佗プロットによる光学ギャ ップが功・9eVとなり、光学ギャップの温度係数が∼2.3xlOq eV/Kとなる事を示した。製 膜中の水素H2とアルゴンArの流量比(H2仏r)によりyc-Sil●Pex薄膜の局在準位が光吸収 スペクトルより評価できる事を示した。また局在準位による光吸収係数スペクトルは大 気暴露時間と共に経時変化する事を示した0以上の結果から、yC-Sil_XGex薄膜はFLC-Si:H 薄膜よりも製膜後に混入する大気中不純物による影響が大きい可能性を示し、太陽電池 応用に関する指針を与えた。 上記の内容は新規なナノ結晶薄膜シリコン系太陽電池の開発に関する重要な知見を与え ている。

論文審査結果の要旨

本論文は、表面敏感な薄膜半導体を真空中において高感度な光吸収係数スペクトルの 測定技術の開発と、その技術を用いてテトラへドラル系微結晶半導体薄膜の局在準位や 光学ギャップの温度係数の知見を得ている。 光熱ペンディング分光法に試料の共鳴振動運動を導入した共振型光熱ペンディング分 光法を初めて提案し、高感度化を実現している。さらに、真空中で測定温度が可変であ る測定システムの開発も行っている。この共振型光熱ペンディング分光法を用いて、新

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-121-規なテトラへドラル系微結晶半導体薄膜の光吸収スペクトルの測定を行い、わ世α∽プロ

ットから導出した光学ギャップの温度係数、ナノ結晶シリコン系薄膜の結晶粒界に存在

する局在準位に関する有用な知見を与えている。以下に本論文の内容をまとめる。 共振型光熱ペンディング分光法の聞置 試料の共鳴振動運動を共振型光熱ペンディング分光法に適用し、従来の光熱ペンディ ング分光法の信号強度に比べて約40倍大きくできる技術開発を可能にしている。さらに 真空中にて測定感度αd-5xlO●5を実現した。試料温度の分布を放射温度計で観測し、測定 部分の温度勾配が測定に与える影響が検出感度以下であることを示している。 水素化微結晶シリコン薄膜の局在準位評価 共振型光熱ペンディング分光法による水素化微結晶シリコン(HGS川)薄膜の光吸収ス ペクトルの評価を行っている。HC-S川薄膜の光吸収係数スペクトルから、ルーαナ〝プロッ トによる光学ギャップが-1.14eVとなり、光学ギャップの温度係数が-4.2xlO■4 eⅥKとな る事を示した。フォトンエネルギー0.7∼1.2eVに-1.OeVにピーク位置を有して半値幅が -0.3eVの新しい局在準位による光吸収スペクトルα餅を見出した。αeズは測定温度の上昇 と共に減少し、アレニウスプロットからαeズの活性化エネルギーは-0.1eVである結果を得 た。共振型光熱ペンディング分光法で得られたα餅に比べて一定光電流法(CPM)により観 測されるαeズは約1桁小さくなり、CPMによるαexは印加電界の増加と共に増加する結果 を得ている。これらの情報を基に匹-Si:H薄膜中の結晶粒界を含むアモルファス構造部分 に酸素に関係した局在準位が存在することを提案し、そのエネルギー位置がフェルミエ ネルギーの下-0.1eVにあることを明らかにした。αeズの起源となる結晶粒界に存在する局 在準位は太陽電池の変換効率にも影響を与える結果を示し、アモルファス窒化シリコン

の被覆により解決できる事を見出した。

水素化微結晶シリコンカーバイト薄膜の光吸収スペクトル評価 Hot-Wre CVD法により作製した新規な水素化微結晶シリコンカーバイト(LJC・3C-SiC:H)薄膜の光吸収スペクトルの測定温度依存性を測定した。その結果から、わγ-αす〟プ ロットによる光学ギャップが-2.2eVとなり、光学ギャップの温度係数が2.3xlO 4 ev/K である事を示した。フォトンエネルギー0.6∼2.2eVの領域の光吸収係数は、3C-SiC結晶 粒径の増加と共に大きくなり、この局在準位領域の光吸収スペクトは1年間の大気暴露 や大気中熱アニール処理(2000c,2時間)によって変化しない事を明らかにした。以上の結 果から、LJC-3C-SiC:H薄膜は水蒸気の吸着や酸化などに対する影響がLJC-Si:H薄膜よりも ′」、さいことを示した。LJC-3C-SiC:H薄膜のバンド端から局在準位や赤外領域に至る光吸収 スペクトルが本研究において初めて示された。 微結晶シリコンゲルマニウム薄膜の光吸収スペクトル評価 RFマグネトロンスパッタリング法より作製した微結晶シリコンゲルマニウム(リレSil● xGex)(『0.8)薄膜の光吸収スペクトルの温度依存性より、ルーαナ〟プロットによる光学ギ ャップが-0.9eVとなり、光学ギャップの温度係数が-2.3xlOイev/Kとなる事を示した。 製膜中の水素H2とアルゴンArの流量比(H2仏r)によりLJC-Sil●XGex薄膜の局在準位が光吸 収スペクトルより評価できる事を示した。また局在準位による光吸収係数スペクトルは

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-122-大気暴露時間と共に経時変化する事を示した。以上の結果から、LJC-Sil_XGex薄膜はぃC-Si:H 薄膜よりも製膜後に混入する大気中不純物による影響が大きい可能性を示し、太陽電池 応用に関する指針を与えた。 上記の内容は新規なナノ結晶薄膜シリコン系太陽電池の開発に関する重要な知見を与え ていると考えられので博士論文として十分な内容であると判断した。

最終試験結果の要旨

(1)公表論文 この論文の主要な部分は論文として発表済み(審査付きジャーナル誌論文1編、審査 付き国際会議論文2編)であり、この論文が学位論文として完成された内容である事 を確認した。 (2)修得単位 指定された単位を修得している事を確認した。 (3)公聴会 公聴会を開催して審査を行った。学位審査委員会にて審議を行い、最終試験に合格と 判断した。

参照

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