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一五〇周年を考える

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Academic year: 2021

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一五〇周年を考える

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。彦根が一年で一番華やぐ季節に大学生活を始められ るようになった感想はいかがでしょうか。 昨日までは見知らぬ人々が、今日からは4 年間、同じ学舎で過ごす「学友」となったわけです。これも 何かの縁だということです。健康に気をつけて自由に学び、自らに問いかけながら成長されることを期 待します。 さて、今年は「日米修好通商条約」締結一五〇周年とて、昨年の築城四〇〇年祭に引き続き彦根の 町には、「ひこにゃん」が愛想を振りまくことでしょう。それはそれで楽しいことです。 しかし、ここ経済学部に学ぶ皆さんに、もう一つの一五〇周年があることをお伝えしたいと思います。 それは、総合商社である伊藤忠商事・丸紅が創業されて、今年が一五〇年だということです。両社は、 彦根市の隣町である豊郷町出身の伊藤忠兵衛を業祖としています。二代目忠兵衛の生家は、「伊藤 忠兵衛記念館」として公開されていますから、一度見学に行ってみてください。 初代忠兵衛の生家は、長兵衛家です。この住宅は取り壊されて、現在は記念碑が建った駐車場にな っています。しかし、幸いなことに、「伊藤長兵衛家文書」は縁あって史料館に寄贈され、ようやく史料 の整理を終え、近いうちに目録も完成して研究に利用できることになります。 忠兵衛家に伝来した史料も、お預かりして整理を進めています。両伊藤家の史料が利用できるように なれば、150 年間誰も疑わずに信じてきたことが誤りである、ということが明らかになるかも知れませ ん。 「学ぶ」ということは、正しいと思われていることにも疑いをもって、自らで調べて解答を出すということ です。すべての学問は、そのような歩みで今に至っているのです。 (史料館長 宇佐美英機)

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