しがだい 12 特 集
経済学部
de Education!
陵水学習教育支援室について
多くの学生や教員が利用する「陵水学習教育支援室」は、単に「学習支援室」とも呼ばれ、全講義 科目検索システム等の維持・管理という教育基盤支援から、学生諸君には授業の円滑な修得や勉学向 上のためのさまざまなサービスを提供し、教員には授業での教材・資料の準備のための支援サービス を提供しています。また、コア・セッションのための準備・補助支援や、授業評価アンケート・デー タのテキスト化・集計作業・最終報告作成などを中心に学部全体の教育改善のための基礎的な支援 サービスも行っています。 この施設は「滋賀大学経済学部陵水会」からの支援を受けて平成 年度から稼動し、平成 年度ま では経済学部「FD委員会」の統括で活動していましたが、 年度(今年度)からは委員会の改組で 発足した「学習教育支援室運営委員会」の統括となっています(なお、この委員会は委員長も同じFD 委員会の関連委員会です)。実際のサービス提供に従事する事務職員は、延べ 名(田中、坂田、山 下、岡田)で、常駐しているのはその内の 名です。 学習支援室は、経済学部の校舎 棟 階にあり、その半分に近いス ペースを占めています。この空 間は主に つの個別空間から構 成され、その一つは、主に、情報 機器や文献・資料・教材を配置し た学生による学習情報処理のた めの空間であり、また、事務機器 やカウンターを備えた常駐職員 の業務のための空間でもありま す。したがって、この部屋は本部特集
2
鈴 木 康 夫
(経済学部教授) FD・学習教育支援室運営委員会委員長しがだい 13 としての機能も果たします。 この本部側の個別空間の真向かいに、もっと広い、もう一つの個別空間があり、開放型学習スペー スとなっています。ここでは、多くの机と、屏風状のもの、可動式のホワイト・ボードや黒板を数枚 常設し、学生や教員に開放され、個人学習だけでなくゼミ単位でのディスカッションやグループ学習、 学習相談会、TAやSAによる期末試験対策講座や特別講座が行われています。さらに、この空間はク ラブ・サークルのミーティングなどにも自由に、かつ、幅広く利用できます。 多くの学生や教員が関わる「学習支援室」での活動の中心は、その本部側の個別空間にあります。学 生や教員の日々の利用に直結して提供されている主な諸サービスは次のようなものです(それらの提 供準備は事務職員が行っています)。 .分担で午後から常駐しているTAやSAによる質問受け付け等の学習指導 .講義資料の印刷(教員向け)、主に(事務カウンターで学生個別に)冊子等の配布、および、その 残余(がある場合)の常備 .全講義科目検索システムと、シラバスや定期試験問題集などの冊子またはイントラネットによる 閲覧やセルフ・サービスによる印刷(;常設のパソコンやプリンターの利用サービス) .コア科目関連の学習参考書の閲覧 .(事務カウンターでの)定期試験や小テストの答案と、レポート等の学生への個別返却 .ノート・パソコンとプロジェクターの常備と貸し出し .マークシート式試験の準備と処理、その他の情報処理支援(;教員向けサービス) .数名の学生の場合での、(本部真向かいの)開放型学習スペースと同様の利用 このような諸サービスは、学習教 育支援室運営委員会と常駐の事務職 員の企画・管理・調整の下で、TA・ SAと ともに 提供 されて いま すが、 学習面や履修相談では、TA・SAの 諸先輩方が、実践的で身近な相談相 手としてタイムリーに果たす役割は 大きいです。期末試験直前はかなり 混雑しますので、できるだけ早い時 期からご活用ください。
授業評価アンケートについて
上述のように授業評価アンケートは、これまでFD委員会の指導・統括の下で、学習教育支援室の 事務職員の作業により、授業評価アンケート・データのテキスト化・集計作業・最終報告作成などの 一貫した情報処理が行われてきました。今年度からは、学習教育支援室運営委員会がそうした基礎的しがだい 14 特 集
経済学部
de Education!
な情報処理を指導・統括してい ます。もちろん、授業評価アン ケートについての実施・処理・ 最終報告(:教員への提示)な どの取り扱い全般はこれまでと 同様に継続される予定です。 授業評価アンケートの集計結 果すなわち教員へ提示される最 終報告は、これまで、学習教育 支援室およびFD委員会が確認 してから、各教員へ個別に文書 の形で提示されてきました。各 教員は、最終報告された集計結 果を個別の質問項目ごとに確認し、自己の裁量で授業・教育改善につなげることになっているので、 いっそう詳細な情報を求めて、すでにテキスト・データ化された自由記述に読み進むわけです。自由 記述では、表現にもよりますが、印象に残る意見が書き込まれていることがよくあり、まったく反対 の意見が並び立つこともよくあります。このため、その集計結果を参考にして次学期の講義では、ま ず声や板書などの技術的な面を中心に改善を行うわけですが、自由記述回答の数やそれらの回答内容 の訴求度合い等によってはより踏み込んだ改善がしにくいこともあり、正反対の意見がある程度見ら れる場合は改善を保留し見送ることがあります。 パソコンないしパワー・ポイントの利用で文字等を見やすくするなどの努力は、一見して、見た目 にきれいで、教材が準備されていて説明手順が明瞭とか、よく見かける授業改善例と思われがちです が、学力の向上につながっている かどうかは明らかではありませ ん。そうした授業が、人気を集め て、勉学意欲を刺激したことが確 認されれば、意味のある改善だっ たといえるでしょう。もちろん、 字が汚いとか授業展開がうまく いかないなどの表面的な問題を 抱える先生にとってはそうした 手法の導入自体が実質的な改善 となります。こうしたパソコン 活用は、授業評価アンケートがもしがだい 15 たらした一つの結果的な例といえるかもしれません。 ここで、学部全体に関するデータの集計結果についても見ておきましょう。特に、最近の二つの年 度に注目して、学部全体での満足度集計データの代表値とその変化を次のように確認しておきます。 これらのデータから「年度ごとの満足度」について、まず総満足度では、粗雑な取り扱いですが、 一つの目安として単純に春秋で平均してみると、 年度が . に対して 年度には . であり、わ ずかに+ . の上昇となっています。メディアンについても計算するまでもなく(春・秋ごとでも) 上昇しており( . − . =+ . )、算術平均でも微妙ですが、 . − . =+ . の上昇 となっています。これらのことからかなり大まかに言えば、経済学部全体としては、おしなべてです が、満足度を上げるように授業の改善が(最近)行われていると言っても良いのかもしれません。 授業評価アンケートの役割は、実態把握に基づき、本来、学力の向上が第一の目的であって、授業 の快適さや人気自体は副次的な目標に過ぎないといえるかもしれませんが、大学もサービス業として の側面を持つ限り後者も目的として意識せざるを得ません。この意味では「満足度」の改善は経済学 部の教育サービス業的な面で質の向上を意味しているわけです。他方、学力の向上はどうなっている のかという本質的な問題は今後の課題です。 標準偏差 算術平均満足度 満足度メディアン 総満足度 . . . . 春 . . . . 秋 . . . . 春 . . . . 秋