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大量同時コンテンツ配信システム VideoDome / InterDome

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(1)

fマルチメディア通信と分散処理ワークショップJ 平成12年12月

大量同時コンテンツ配信システム

VideoDome/InterDome

渡部智樹

岸田克己

伊佐治真

NTT

サイバーソリューション研究所

近年,

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w

サーバへのアクセス集中やインターネットの輯蟻により f欲しい情報を確実に受信で きないという問題が顕在化している.特に最近盛んなイベント映像の田信では,映像が途切れたり, 全く視聴できないという事態を招いている.そこで我々は, 1対多型の通信サービスを利用し,附W ページやライブ映像などのインターネットコンテンツを 100万規模のユーザヘ同時配信可能なシス テム rVideoDome/ InterDomeJを開発した.

A Data Transmission System Using Multi-Point Distribution on the Telephone Network Tomoki WATANABE Katsumi KISHIDA Shin ISAJI

NTT Cyber Solutions Laboratories

This article describes a WWW contents transmission system "VideoDome/lnterDome" using point-to-multipoint telephone service called "DataDome/TeleDome

itprovides simultaneous distribution of real-time video and files to a million users without access congestion using our stream-type data transmission method over a one-way telecommunication network. Because the VideoDome/lnterDome distribution server system can be constructed from one personal computer and one ISDN line. its allows distribution centers to be made at a low cost.

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まえがき インターネットの普及により.WWW(World Wide Web)を使って,いつでも見たいときに見たい情報 を簡単に得ることができるようになった.また.最 近ではテキストだけでなく,絵や写真のほか,音声 や映像などのマルチメディアコンテンツをリアルタ イムに見ることができる.そのようなコンテンツは 年々増加し,特に人気のホームページやニュース性 の高いリアルタイムな映像では安定した受信・視聴 が困難となってきている.情報提供者が多くのユー ザへ確実に配信しようとする場合,アクセス数に見 合った回線容量と高性能なサーパが必要となり,高 コストになる.つまり,情報提供サーバのプロセス と受信ユーザとの聞はインターネット上で l対 lの 通信を行うため,ユーザが増えるに従って,その数 に比例した通信路とサーバの処理能力が要求される. そ こ で 著 者 ら は 対 多 型 の 通 信 サ ー ビ ス を 用 い て,サーバとなる l台のパソコンから複数のパソコ ンへのデータ配信を容易に実現する,大量情報配信 システムrJnterDomeJ および rVideoDomeJ を開発 した.1対多型の通信サービスとして,現在,音声に よる「テレドーム

J

や「オフ,トーク通信

J

といった ネットワークサービスが実施されており,アナログ InterDomeは,これらの音声同報サービスを利用して 実現される.テレドームは全国で同時に 100万規模 のユーザに情報提供することが可能であるため, InterDomeにおいても 100万規模のユーザへのデータ 配信が容易に実現できる.一方.定額性サービスの オフトーク通信を利用すると,輯綾なしで繋ぎ放題 のデータ受信が可能であり,ユーザの受信コストを 気にすることなく情報提供サービスを実現できる. さ ら に , テ レ ド ー ム と 同 等 の 同 時 配 信 サ ー ビ ス を ISDN網で提供する「データドーム Jでは 64kbitlsで のデータ配信が可能で,これを使った VideoDomeは ライブ映像を 100万規模のユーザに容易に配信する ことができる[1]. 本稿は.これまでに発表してきた InterDomeおよ び VideoDomeの関連成果をまとめたものである.ア ナログ回線あるいは ISDN回線を用いたファイル同 時配信システム InterDome.映像同時配信システム VideoDome.そして,これらのシステムを応用ある いは統合したシステムについて.その中で適用した 技術を折り込みながら順に紹介する. 2 嘗積型コンテンツ毘信システム

-lnterDome-2

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1

1

対多片方向通信サービス『テレドーム」 テ レ ド ー ム あ る い は オ フ ト ー ク ( こ れ 以 降 テ レドームjのみを記述するが機能的にはどちらも同 じである)は.1箇所の音源からのアナログ音声信号 を複数の加入者線へ分配する機能を持った,1対多型 情報提供者

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片方向のアナログ通信サービス である(図

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, このサービスは.

NTT

の交換 網におけるマルチ接続機能によ り実現されている.すなわち, l番目の呼が経由する各ディジ タル交換機では.I番目以降の呼 に対して新たな経路を設定せず, l番目の呼と同じ経路にマルチ に接続させ,接続先から伝送さ れてくるデジタルデータを 2番 目以降の接続に対しでもコピー し送信する.よって,話中はほとんど発生しない. また,このコピーは一方向で行われるため,結果と して,接続先となる情報提供者からユーザへの片方 向伝送となる. テレドームの最大分配数を理論的に算出してみ ると,段大マルチ接続数と,全国のマルチ接続可能 な交換機の数の積により求められるが,現在のとこ ろ数 100万となっている. テレドームは実際に,ファンクラブ情報やスポー ツの実況中継など,テレホンサービスの応用として 広く利用されており,ほとんどのユーザが話中なく 同時に聞くことができている.ただし,ユーザは情 報の始まりから聞けるとは限らず,途中から聞き始 めることは多分にありうる. 2.2 テレドームを使ったデータ

E

信 テレドームでデジタルデータを流すことができ れば.100万規模のユーザへの同時配信が実現する. そこで,モデムの変調音をテレホンサーピスでの音 声情報とみなしテレドームで流す, といったシステ ムを構築した. まず,音源となる音声情報の代わりにモデムを 使って変調音を生成し送出する.ユーザはモデムを 使い,この音源のあるテレドームに接続し.回線か ら流れてくる変調音を復調することによってデータ を受信する.複数のモデムが同時にテレドームに接 続しても,音源から流れる変調音を必ず受信できる ので,一度のアクセスで確実にデータを受信できる. しかし,テレドームは音源からユーザ側への片方 向伝送であるため.既存のデータ通信のように双方 向でネゴシエーションする伝送プロトコルをそのま ま適用できない.また,大多数の端末がそれぞれ非 同期に接続しでも.確実にデータ受信を開始できな ければならない.そこで,片方向通信で複数の端末 にデータ配信を行うための,片方向伝送プロトコル (表1)を開発した.このプロトコルでは,送出側と受 信側の双方で予め変復調方式を合わせておくため, 双方向ネゴシエーションは必要ない[2], エラーフリーな環境において,片方向伝送プロト コルの送受信試験を実施したところ, lKByte/s以上 の実効通信速度を得た.また,エラーを擬似的に発 生させた環境においても,全ての送信コンテンツを 繰り返し2周以内で受信完了することを確認した[3].

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アナログ

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テレドームに片方向伝送プロトコルを適用し,

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の構成 褒,.片方向伝送プロトコルの主な仕様 変調 ITU-T Y.17 14.4kbitJs 方 式 (2線半二重プロトコル) キャリ 一定周期で送出・停止し,端末毎の非同期な接 ア送出 続に対応 データ

HLDC

フレームで行い,エフーリカパリのた 送受 めにコンテンツを繰り返し送出 コ二フーー フレーム単位でのエフー検出.エラーフレーム 制御 は破棄

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コンテンツを配信するシステム「アナログ

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を構築した(図

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アナログ

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のサーバからは,クライアン ト側からの接続の有無に関係なく.

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ホーム ページのファイルセットをサーバのモデムへ繰り返 し送出する.モデムは受け取ったファイルセットの データを変調し,アナログ音声帯域の変調音を生成 し,テレドームの音源として流しつづける. クライアントでは .WWWブラウザからテレドー ムの回線番号を含んだ

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独自の

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(詳細 は後述)をユーザが指定すると.モデムを使ってア クセスし,回線接続後,ファイルセットの受信を開 始する.全ての受信が完了すると回線を切断して, 受信したファイルセット

(www

コンテンツ)をブ ラウザに表示させる.ファイルセットの送信途中で は,このファイルセットに含まれる全てのファイル リストが送出されており,クライアントは,このリ ストにより未だ受信していないファイルがあるかど うかを確認する. このようにt

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では

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ブラウザでアクセスし表 示することができるので.

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で受信したペー ジから

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へのアクセスや,逆にイ ンターネットの

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ページから

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へのア クセス.といったシームレスな相互参照やコンテン ツの共有利用が可能である.そのため,例えば,人 気のある

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のトップページには

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を 使って輯暢なくアクセスし,そのページから詳細な 情報のページあるいは個人の認証が必要とされる ページへのアクセスはインターネットで行う,と いった利用形態が容易に実現できる.

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テレドームと同等の同時配信機能は ISDN網では 「データドームJと呼ばれるサービスで提供されて いる.そこで,データドームを用いたデータ配信シ

(3)

ステム

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ISDN InterDomeJを開発し,アナロ グ InterDomeと比べて高速かっ高信頼な, 64kbit/sのデータ同時配信を実現した. 一般の ISDNでの 64kbit/s通信では送信 側・受信側の2台のTA(Terminal Adapter)問で 同期 pppによる双方向通信が行われるが, データドームを使うと,回線接続後,データ は片方向で伝送されるため, pppなどのネゴ シエーションができない.そこで, ISDNの HDLCフレーム上に擬似的に pppフォーマッ トのデータを作成し.送信側TAと受信側TA の聞はこの擬似同期 pppフォーマットで片方 向に伝送させ,受信仰JITAで同期/非同期 ppp 変換を実行し,非同期 pppフォーマットでパ ソコンに伝送する.これにより,ネゴシエー ションの省略が可能となり,データドームに 一般TAを適用することができる.上位の伝送 方式についてはアナログ InterDomeと同様の 片方向伝送プロトコルを採用する. このような伝送方法により,同時アクセス数とは 関係なく,低負荷でデータを送信することが可能と なる.つまり, )番目の呼が接続すると,それ以降の 呼は交換網でマルチ接続されるため,多数のアクセ スがあったとしても 1対 1での接続の時と同程度の 負荷で対応できる. 3

E

信コンテンツの切替え 3.1 コンテンツ切嘗え時の問題点 アナログあるいは ISDNの InterDomeを使って サービスを提供中に送信コンテンツを更新する場合, 接続中の受信端末がなければ,InterDomeサーバを一 旦停止し,コンテンツを入れ替えれば良い. しかし,接続受信中の端末が l台でもあると,そ の端末がそれまでに受信したデータと通信コストが 無駄(ロス)になってしまう.定期的に更新するサー ビスの場合は,受信側でアクセスするタイミングを 調整することができるが,不定期な状況では対応で きない.また,サーバが停止していて接続できない 端末は通信コストのロスはないが,送信の再開時刻 が分からないため,更新されたコンテンツを即座に 入手できない. 3.2 切嘗え予告情報の毘信 このような問題に対応するために,切替え指示か ら一定期間,コンテンツの配信と同時に「切替え予 告情報jを送信し,切替え時刻までに受信が完了す るかどうかを受信側で判断させ,全てのコンテンツ の受信が不可の場合は,切替えが終わってからアク セスさせる,といった手法を検討した[4]. まず送信側は.以下の手順を実施する. (1)現在のコンテンツ(ファイノレセット)を2周送信 するための所要時間 Trを算出し,切替え実施時 刻Ctを決定する. (エラー対策のため2周送信) 切替え実施時刻Ct= 現 在 時 刻 + 所 要 時 間Tr (2)時刻Ctまでの問,時刻 Ctと所要時間 Trを含ん だ切替え予告情報を,接続中の受信端末にコンテ ンツ送信の合間に定期的に送信する. 切替予告開始 コンテン引の切替実施(CI) 【送信側

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切脅え予告情報と受信動作 表2. ISDN InterDomeで本手法を適用した場合の コンテンツ切替え所要時間 送信コンテンツ 切替えまでの所要時間│ サイズ 伝送時間 Tr(2周送信) (バイト) (1周送信) 100K 13秒 25秒 500 K 1分 3秒 2分 5秒 1M 2分 5秒 4分10秒 10 M 20分50秒 41分40秒 20 M 41分40秒 1時間 23分20秒 50M 1時間 44分10秒 3時間 28分20秒 (3)時刻印になったらコンテンツを切替える. 一方の受信端末は,切替え予告情報を受け取ると 切替え実施時刻Ctまでにコンテンツを全て受信可能 かどうかを判断する.コンテンツ切替え前後の

4

つ の接続パターンを例に受信動作を示す(図3参照) . 【受信者l】と【受信者4]は切替え予告情報を受 け取ることなく受信を完了する. 【受信者 2] は, 切替え予告情報を途中で受け取るが時刻れまでに受 信完了できるので,コンテンツ αを継続して受信す る. 【受信者3]はコンテンツ αを完全に受信でき ないので一旦切断し,時刻れまで待機後,再接続し てコンテンツ

B

を受信する. 3.3 実際の運用 本方式により,コンテンツの不定期な切替えが必 要になっても,接続している端末の受信データと通 信コストのロスを最低限に抑えることができる. しかし,送信側の運用者がコンテンツの更新を指 示しても,実際に更新が実施されるまでにコンテン ツ 2周分の時間を要するため,送信されるコンテン ツはすぐに切り替わらない.そこで, ISDN InterDome を使って 64kbpsで伝送する場合,送信コンテンツの サイズに対する切替え実施までの所要時間Trを算出 した(表 2参照) . 配信しているコンテンツサイズが

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単位はパイ

(4)

ト.以下同じ)程度であれば 5分以内に切替えるこ とができるが, 20Mを超えると新しいコンテンツを 配信するまでに 1時間以上かかることになる.した がって運用者は,切替え実施までの所要時間とその 緊急度合いを考慮した上で,適切な切替え手法を選 択する必要がある. 4 ストリーム映像毘信システム-Vl deoDome-4.1 現在のストリーム映像配信ツール 現在のインターネットにおけるストリーム映像 配信ツールを大きく分けると ,TCP/IPを使うものと, IPマルチキャストを使うものの 2種類がある. TCP/IPを使うと,サーバとクライアントとの聞が l対 lで接続されるため,サーバではクライアントと 同じ数の送信処理,そしてクライアントに見合った 回線容量が必要となる.例えば, 64kbitlsで同時 100万 の接続を想定すると, 64Gbit/sの回線を用意しなけれ ばならず.サーバの運営に莫大なコストがかかる. 一方,サーバからクライアントまでの全ての経路 において IPマルチキャストを伝送できるネットワー クがあるとすると,1対多で配信することが可能にな るため,クライアント l台分の送信処理と回線容量 でサーバ環境を構築できる. しかし,インターネットの他のサービスの影響で 伝送容量が不安定になったり,プロパイダに用意さ れたアクセス回線数が不足するなどといった問題に より,実際,人気のあるライブ中継などでは,視聴 可能なユーザ数が限られてしまう. 4.2 ストリーム映像毘信の実現 そこで, 2.4節の ISDN InterDome の 伝 送 容 量 64kbit/sを活かして, リアルタイム映像などのスト リ ー ム 型 コ ン テ ン ツ を 配 信 す る シ ス テ ム rVideoDomeJを開発した[5].この VideoDomeを使 サーバ TA 情報提供者 (Jp

マノルデキャス

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64kb.必令ヂータ データドーム 園 4. VideoDon砲による映像毘慣の構成 用すれば .100万規模のユーザでも交換機がデータを 分配するため確実にデータを配信することが可能で, 人気の集中するライブでも全てのユーザが途切れの ない映像を観ることができる(図

4

)

.

また,情報提供 者にとってもサーバを低コストで構築できるという メリットがある. VideoDomeは ISDNInterDomeと同様に片方向伝 送であるデータドームを利用しているため.T.CP/IP など双方向でのデータ送受信が要求される映像配信 ツールをそのまま利用できない.一方.IPマルチキャ ストを使った映像配信ツールは UDP/lPの片方向伝 送が前提であるため,双方向な伝送が必須でないも のも存在する.双方向に伝送される情報は伝送容量 を動的に制御するといった機能が多いが,データ ドームの伝送容量は 64kbitlsで固定であり容量の制 御は必要ない. そこで, VideoDomeでは双方向伝送が必須でない IPマルチキャストを使った映像配信ツールを対象と する.まず,データドームでは IPマルチキャストの データをカプセル化して伝送させる.クライアン卜 では,受信したデータを IPマルチキャストに復元し, インターネットから受信した IPマルチキャストと同 様に再生ツールで受信させる.このようにして, VideoDomeでは IPマルチキャス卜のデータを橋渡 しすることが可能で, IPマルチキャストに対応した 映像配信ツールであればそのまま使うことができる.

4

.

3

ストリーム映像毘借方式の比較 4.2節で述べたインターネットでの映像配信ツー ルと VideoDomeでのストリーム映像配信について比 較した(表 3).インターネットでの映像配信は.ア ナログ 33.6kbitlsや ISDN64kbitlsなどの選択肢から ユーザのアクセス回線の伝送速度に合ったものを選 ユ}ザ ばせる方法が一般的である.また, 映像再生中にクライアントから の制御情報を受信し,ネットワー クの状況に応じて伝送容量を動 的 に 変 更 こ と も 可 能 で あ る . TCP/IPの場合,サーバ側の処理 能力や回線容量によって同時接 続数が制限されるため,視聴でき ないユーザが出てくる.一方. IP マルチキャストを使えば, TCP/lP よりも多くのユーザが同時に視 聴できるようになるが, 現在の 表

3

.

ストリーム映像毘借方式の比較 イ ン タ ー ネ ッ ト で は, IPマルチキャ ス ト を 伝 達 し な い 設 定 に な っ て い る ネ ッ ト ワ ー ク が 存 在するため,全ての ユーザにまで IPマ ル チ キ ャ ス ト で 伝 達するのは難しい. こ の よ う に , イ ン タ ー ネ ッ ト で は ネ ッ ト ワ ー ク の 状 ネット 配信プロトコル 伝送方向 伝送容量 同時接続の限界 ワーク 他のサービスのネットワー サーパの処理能 TCP!IP 双方向 ク利用状況に応じて個別に 力.ネットワーク インター 設定. 全体の回線容量 ネット 片方向/ 送信側で固定に設定.実際 IPマノレチキャス IPマルチキャス の受信可能容量をクライア ト 双方向(制 ントからサーバに伝え.動 トの伝達可能な 御情報) 的に変更することも可能. 範囲 VideoDome IPマルチキャス 片方向 固定(64kbit/s) 全国で数100万 トのカプセル化

(5)

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に対して,

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を用い る.この

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は, InterDomeクライアントの起動・ 終了に合わせて自動的に

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ブラウザに登録・解 除されるので,使用する

www

ブラウザへの特別な 設定は必要ない. InterDomeで使用する

URL

を図

5

のように定義し た.ファイル受信の場合,アナログ回線ではテレドー ムセンタの回線番号を①のように, ISDN回線では回 線番号の後に":isdn"を付けて②のようにそれぞれ指 定する.受信後すぐに

www

ブラウザへ表示される ページは,情報提供者側でデフォルトを設定するの で,

URL

内では特に指定する必要はない. 映像などのストリーム受信の場合は,送信中のマ ルチキャストデータと照合するための情報として, マルチキャストアドレスとポート番号を③のように -・・③ lnterDome応用技術とシステム例 これまでInterDomeの基本的な機能と利用形態を 説明してきたが,以下tInterDomeの技術を応用した 情報配信システムについて述べる. 6.1 InterDome Proxy -イントラネット利用 オフィスなどでの

LAN

(イントラネット)環境で は,モデムや TA で公衆回線に直接接続されていな い端末が多いと考えられる.そのような環境におい ても.

LAN

を経由して InterDomeへのアクセスを可 能とする rlnterDomeProxy

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を開発した(図 6)• 公 衆 回 線 に 直 接 接 続 さ れ て な い 端 末(InterDorne Proxyクライアント)は,同じ

LAN

上で公衆回線に接 続している端末のInterDomeProxyサーバへアクセス し,代理でテレドームへアクセスさせ,ファイルを 受信させる.受信が完了すると受信したファイルが Proxyサーバからクライアントへと転送され,

www

ブラウザへ表示される.Proxyサーバが一旦受信した ファイルは一定期間キャッシュとして蓄積され,同 じファイノレ要求があった場合にはテレドームへのア クセスを行わず,キャッシュのデータを要求元へ転 送するといった機能も備えている. ストリーム受信の場合も同様に.InterDome Proxy サーバがアクセスを行い,

LAN

上にIPマルチキャス トでストリームデータを送出し,要求した Proxyク ライアントをはじめ,

LAN

に接続する全ての端末が このデータを受信し同時に映像を見ることができる. このように InterDomeProxyでは,限られた数の 公 衆 回 線 を

LAN

内 で 共 有 し , よ り 多 く の 端 末 で InterDomeを利用することが可能となる.

6

.

2

Integrated InterDome -クライアント統合 これまでに述べた通り,アナログ回線を利用した

(6)

ファイル,ストリーム

情報提供者 (直篠受信し,再生)受信端末

1

AN経由で受信し,再生)受信端末

2

6. InterDome Proxy

の構成

アナログ InterDome. ISDN 回線を利用した ISDN

InterDome,ストリーム映像を配信する VideoDome, イントラネットから公衆回線を共有してアクセス可 能な InterDomeProxyなど,それぞれの利用形態に応 じた InterDome のサービスを提供してきたが.ユー ザはこれらの受信用ソフト(クライアント}を自ら選 び,切替えて使用する必要があった.そこで,全て の InterDome クライアント機能を統合し,適切なク ラ イ ア ン ト を 自 動 的 に 選 択 実 行 す る rIntegrated InterDomeJを開発した.この IntegratedInterDomeで は,アナログ InterDomeと ISDNInterDomeという異 種回線へのアクセスや,同時に複数の回線をそれぞ れ別な InterDomeサーパへのアクセスなど,より複 雑なアクセスでも lつの受信用ソフトで簡単に実現 できる.この IntegratedInterDomeを起動するだけで, ユーザは回線の種別や使用状況を気にすることなく. InterDomeの各種サービスをスムーズに利用できる. 6.3 DlvLlnk-伝送容量の鉱大 VideoDomeの伝送容量 64kbit/sでは,映像の画面 サイズやコマ数が限られてしまうため,より大きな 伝送容量が求められている.このような要望に対し, 64kbit/sのデータドームを 2本あるいはそれ以上同時 に 使 用 し て ス ト リ ー ム を 伝 送 す る シ ス テ ム rDivLinkJを開発した [6,7]. DivLinkは. 2本以上のデータドームに lつの映 像ストリームを分割して伝送し,個別に受信した データを結合することにより,元のストリームを復 元する. DivLinkを用いることにより, VideoDome では 64kbi凶であった伝送容量を,データドームを束 ねた分の容量にまで拡大できる.データドームを複 数利用した DivLinkは, 64kbit/s以上のマルチキャス トの橋渡しを実現し.高品質な映像ストリームを手 軽に配信することが可能なシステムである. 6.4 28鰻練用 TAの開発 DivLinkでは 1つのデータドームを利用する場合 には l台の TAが必要となるため.2つのデータドー ムを用いる場合には 2台の TAが必要となる.最近 の TAでは MP (Multilink PPP)と呼ばれる方式によ り l台の TA で 2B の接続が可能となっており, VideoDomeでも同様な 2B接続が要望されていた. そこで DivLinkの 特 殊 な 形 態 と し て 台 の TA で 2B(128kbit/s)のストリーム受信を実現するシステ ムを現在開発中である. MPでは 18の接続完了後に 双方向ネゴシエーションを行いt 28接続に移行する ため, MPを片方向伝送であるデータドームにそのま ま適用できない.現在は,片方向で28接続するため の TA制御方式の検討を進めている. 6.5 今後の思開 データドームでは情報料課金は提供されれてい ないが,インターネット上での課金システムと組み 合わせることも可能である.また,現在は携帯電話 や PHSからテレドームへの接続はできないが,これ が実現すれば,モパイル端末への強力な一斉情報配 信サービスが可能となる. 7 あと>>(@'

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コンテンツへの輯暢を解決するt 1対多型 の通信サービスを利用した大量情報記信システム InterDomeの基本機能を述べた.特に,ストリーム データに対応させた VideoDomeでは,データドーム という通信サービスを利用して,リアルタイム映像 を 100万規模のユーザに安定した品質で提供できる. また InterDomeの応用技術として,イントラネット 向けの回線共有や伝送容量拡大の方式やシステムに ついて述べた. 1対多で安定かつ確実に配信する JnterDomeは,低コストでの情報提供を実現し,さら にインターネットと相互に参照することも可能な. 新しい形態の情報流通サービスを実現するシステム である. 【'考文献】

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1

]

渡部・熊谷・丸山・岸田:“大量情報配信システム InterDome" . NTT R

&

D

.

Vol.48 No. 4. 1999

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2

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渡部・岸田よ鈴木:“通信網による不特定多数への データ配信システムの実現11 , 1996年電子情報通信 学会通信ソサイエティ大会t s-696. 1996

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3

]

福永・渡部・藤波・柏測・渡部:“マルチ分配電話回線 によるデータ配信の実現と応用情報処理学会第 55回全国大会, 2V-01, 1997

[

4

]

渡部・岸田・伊佐治・田中:“データ配信システム におけるメンテナンス情報通知方式のー検討情 報処理学会第 60回全国大会. lR-3, 2000 [5]渡部・岸田・福永・問中:“交換網を用いたマルチ キャストデータ同時配信の実現"情報処理学会第 56回全国大会, 6G-08, 1998 [6]渡部・岸田・丸山・田中:“ IPマルチキャストスト リ一ム分散伝送方式の一検討 5 貯7回全国大会, 1F-6. 1998

[

7

]

渡部・岸田・丸山・田中:“パケット長を考慮した ストリーム分割伝送方式のー検討tJ情報処理学会 第 58回全国大会, 5Q-8, 1999

参照

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