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コ ヤマ ノプ アツ 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目湖 山
信
篤 医 学 博 士L
第691 号昭和5
9
年1
1
月16 日 学 位 規 則 第5
条 第2
項該当(博士の学位論文提出者〉 大 腸 癌 術 後 免 疫 化 学 療 法 に 関 す る 臨 床 的 研 究論 文 審 査 委 員
一ーとくに細胞性免疫能との関連について一一 ( 主 査 〉 教 授 遠 藤 光 夫 〔 副 査 〉 教 授 鎮 目 和 夫 , 教 授 香 川 順論 文 内 容 の 要 旨
目的 術後補助療法としての免疫化学療法の効果は大腸癌 に つ い て い ま だ 明 ら か に さ れ て い な い . そ こ で , Mitomycin C, Tegafur , OK-432 およびPS-K を用い た免疫化学療法の治療成績を, Mitomycin Cおよび F l u o r o u r a c i l による化学療法の治療成績をlacirotsih c o n t r o l として検索した. さらに,発癌や癌の進行を抑える生体防禦機構の一 環であるとされ,担癌生体の予後を反映するといわれ ている細胞性免疫能の変動を,免疫化学療法および化 学療法施行中に測定し,比較検討した. 対象 研究対象は1977 年1 月から 1982 年2 月までに,東京1 女子医科大学第二病院外科で手術された原発性大腸癌 1 2 2 例中,多発癌,重複癌,ポリポージスを除き,さら に消息不明1例を除いた96 例である.術後免疫化学療 法を行った症例(以下免化群〉は主として 1979 年以降 の67 例である.他方,術後化学療法を行った症例〔以 下化療群〕は主としてそれ以前の29 例である. 方法 症例をDukes 分類に従い進行度別に分け,免化群と 化療群の生存率を算出,両群の治療成績を比較した. また,これらの症例を大腸癌取扱い規約の切除術の分 類に準じて手術法別に分け,両群の治療成績を比較し た さらに, PPD 皮膚反応, Su-PS 皮膚反応,末梢血リ ンパ球数,末梢血T細胞数, PHA リンパ球幼若化反 7 8 4 応, ConA リンパ球幼若化反応, PWM リンパ球幼若 化反応などの免疫パラメーターを,術前,術後2 週お よび術後6 週に測定し,細胞性免疫能の変動をみた. 成績 1 ) Dukes A, B で,免化群の生存率と化療群のそれ の間に差はみられなかったが,DukesC , D で免化群の 生存率が化療群のそれよりも高い傾向にあった. 2 ) 治癒切除で,免化群の生存率と化療群のそれの聞 に差はみられなかったが,非治癒切除・非切除で免化 群の生存率が化療群のそれよりも高かった. 3 ) 治癒切除において,免化群のPPD 皮膚反応はや や増強したのに対し,化療群はほとんど変動しなかっ た.非治癒切除・非切除において,免化群はやや増強 したのに対し,化療群は低下する傾向にあった. 4 ) 治癒切除において,免化群のSu-PS 皮膚反応は 術後増強したのに対し,化療群はほとんど変動しな かった.非治癒切除・非切除において,免化群は術後 増強する傾向にあったのに対し,化療群は変動しな かった. 5 ) 治癒切除において,免化群の末梢血リンパ球数は 増加する傾向にあったのに対し,化療群は術前へ回復 するにとどまった.非治癒切除・非切除において,免 化群は術後やや増加したのに対し,化療群は術前へ回 復するにとどまった. 6 ) 治癒切除において,免化群の末梢血T細胞数は術 後増加する傾向がみられたのに対し,化療群は術前へ 回復するにとどまった.非治癒切除・非切除において,免化群は術前へ回復したのに対し,化療群も同じよう に変動した. 7 ) 治癒切除において,免化群のPHA リンパ球幼若 化反応は術前に回復したのに対し,化療群は術前に近 く回復するにとどまった.非治癒切除・非切除におい て,免化群はやや増強したのに対し,化療群の回復は みられなかった. 8 ) 治癒切除において,免化群のConA リンパ球幼 若化反応は術後やや増強したのに対し,化療群は術前 へ回復するにとどまった.非治癒切除・非切除におい て,免化群は増強したのに対し,化療群はやや低下し 1 6 5 た. 9 ) 治癒切除において,免化群のPWM リンパ球幼 若反応、は術前に近く回復したのに対し,化療群は低下 した.非治癒切除・非切除において,免化群,化療群 ともやや低下した. 結 論 大腸癌に術後免疫化学療法を行なったときの細胞性 免疫能は化学療法を行なったときに比べ,手術法の別 なく良好である.とくに非治癒切除・非切除の症例に おいて,細胞性免疫能は予後を反映する.