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インスリン低血糖ストレス下での下垂体 : 副腎反応の調節機序について

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Academic year: 2021

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88 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

(27) トモ リ ナオ キ

友利直樹(昭和

医学博士 乙第841号、 昭和62年10月16日 学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者) インスリン低血糖ストレス下での下垂体一副腎反応の調節機序について (主査)教授 鎮目 和夫 (副査)教授 小幡 裕,教授 野本 照子

論 文 内 容 の 要 旨

目的 インスリン低血糖ストレスの際の血中ACTH-cor- ticosterone(B)分泌増加反応におけるcorticotropin- releasing factor(CRF), arginine-vasopressin(AVP)

そしてcatecholamineの役割を検討した. 方法 ペソトパルビタール麻酔下ラットに,右心房カニュ レーションを行ない,種々の用量のCRF抗血清, AVP 抗血清及び各種交感神経遮断剤を前投与した後,イン スリン負荷による低血糖試験(ITT)の際の血中Bの 変動を検討した. 結果

ITTによる血中Bの増加反応は,ラットCRF抗血

清,AVP抗血清, propranolol(非選択的β一遮断剤) そしてprazosin(選択的α1一遮断剤)の前投与により用 量反応性に減弱した.血中Bレベルは,CRF抗血清投 与により基礎値以下に低下したが,AVP抗血清ある いは,各種交感神経遮断剤の投与では,基礎値以下に 低下する事はなかった. 更に,CRF抗血清投与により低下した血中Bレベ ルは,AVP抗血清を同時投与してもそれ以上の減少 効果は認められなかった. これらの結果は,CRF抗血清投与が, AVP抗血清投 与や各種交感神経遮断剤投与に比べ,血中B基礎値及 びITTによる血中B分泌反応を最も強力に抑制する 事を示している. 一方,ITTによる血中B分泌反応はprazosin投与 ラットにおいて,propranolo1投与ラットと比較した 場合,強力に抑制された. 結語 以上の結果から次のことが強く示唆された.

1)ITTにおける下垂体ACTH・副腎B分泌増加反

応には,CRF, catecholamine, AVPが,それぞれ関 与しているがCRFが,主要調節因子である.

2)ITTの際のB分泌反応に対するAVP(多分,

catecholamineも)の刺激効果には,内因性CRFの存 在が,不可欠である. 3)catecholamineは少なくとも下垂体レベルで, αradrenergic mechanismを介して作動している. 一752

(2)

89

論 文 審 査 の 要 旨

本論文は,ラットを用いて,インスリン低血糖ストレス下の下垂体,副腎皮質ホルモン分泌増加反

応におけるCRF,カテコールアミン, AVPの役割を明らかにしたもので,学問上価値あるものと認

める. 主論文公表誌 インスリン低血糖ストレス下での下垂体一副腎反応 の調節機序について 東京女子医科大学雑誌 第57巻 第7号 729~735頁(昭和62年7月25日発行) 副論文公表誌

1)Immunoreactive corticotropin-releasing fac- tor concentrations in cerebrospinal Huid from patients with hypothalamic-pituitary,

adrenal disorders(視床下部一下垂体一副腎 機能障害患者の脳脊髄液中の副腎皮質刺激ホ ルモン放出因子濃度について)

JCIin Endocrinol Metab 57(6)

1305~1307 (1983)

2)Ilnmunoreactive corticotropin-releasing fac- tor in rat plasma(ラット血中副腎皮質刺激

ホルモン放出因子について)JCIin Endo- crinol Metab 120(4)1301~1396(1987) 3)Radioimmunoassayによる尿中Legionella抗 原測定 第2報 臨床例について 感染症学雑誌59(1)9~13(1985) 一753一

参照

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