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急性リンパ性白血病細胞における酸性ホスファターゼの電顕細胞化学的研究

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Academic year: 2021

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134 (34) 氏名(生年,月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

アカ ホシ マサコ

赤星 雅(昭和29

医学博士 乙舳960号 昭和63年10月21日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

急性リンパ性白血病細胞における酸性ボスファターゼの電顕細胞化学的研究 (主査)教授 滝沢 敬夫 (副査)教授 杉野 信博,教授 新田 澄句

論 文 内 容 の 要 旨

目的 酸性ホスファターゼ(Ac-P)の光顕細胞化学は血液 学において基本的な検査である.T細胞では局在性陽 性,B細胞では,陰性あるいはびまん性陽性であり, non-T non-B細胞ではこの両方の局在の場合が報告 されている.モノクローナル抗体(mAb)の出現に伴っ て,nonT non・Bと分類されたリンパ球も, B細胞系

のpre-B, common(pre-pre B), T細胞系のpre-T,

いずれにも属さないunclassi丘edに分類されるように なった.リンパ性白血病,とくにnon・T non-B ALL のAじP活性を電顕細胞化学の手法を用いて検出し, その局在の差がmAbで細分類された細胞起源と関係 があるか否かを検討した. 方法 リンパ球性白血病症例を対象とした.患者白血球の Ac・P活性を電顕細胞化学の手法を用いて検出し透過 型電子顕微鏡で観察した.同一症例の免疫学的検索を

terminal deoxynucleotidyl transferase(TdT), cyto-

plasmicμchainや各種モノクローナル抗体(anti・B1, anti-B4, Leu1, J5,0KM1,0Kla1,0KT3,4,6, 8,9,10,11)を用いて行った.

結果

症例はunclass愉ed ALL 8例, common ALL 6例,

pre-B ALL 1例, T・ALL 4例, ATL 4例, T-CLL 1

例であった.T細胞起源の症例は,全例でAc-P陽性の ライソゾームが胞体の一回戦集合しているcluster of dense bodies(CDB)あるいはAc-P陽性のライソゾー ムが胞体内に散在性に認められるscattered dense bodies(SDB)が存在し,ゴルジ装置にもAc-P活性陽 性の所見であった.unclassi且ed ALLのうちB4陽性

例,Common ALL, pre-BALL例などB細胞起源の 症例にはCDB, SDBはなくゴルジ装置にも活性は陰 性であった.unclassi丘ed ALLのうち3例でCDBが 認められたが,細胞起源は不明であった. 考案 電顕細胞化学の手法によってAc-P活性を有する細 胞の微細構造やゴルジ装置の活性の有無を観察するこ

とができた.従来,non-T non・B ALLと分類されて

いた症例においても,mAbでT細胞起源,あるいはB 細胞起源と分類すると,それらの間に明らかにAGP の局在に差が認められた.しかし現時点では,mAbに よって細胞起源を推定できないunclassi丘ed ALL症 例のなかにもCDBが認められ,この症例がT細胞起 源である可能性が考えられた.これらの症例の白血病 細胞がT細胞起源なのか否かは,遺伝子レベルでの解 析や,新しいモノクローナル抗体を用いた解析が必要 である. 結語 現在,リンパ球性白血病は細胞の表面形質によって 細分類されているが,Ac-Pの局在も細胞起源を推測 するのに良い指標になると思われる. 一!024一

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論 文 審 査 の 要 旨

本研究はモノクローナル抗体を用いて細分類した急性リンパ性白血病細胞を,電顕細胞化学の手法を用いて 検討し,acid-phosphataseの局在が白血病細胞の起源を推定する上に良い指標となることを明らかにしたも ので,学術上,価値ある論文とみとめる. 主論文公表誌 急性リンパ性白血病細胞における酸性ホスファター ゼの電顕細胞化学的研究 東京女子医科大学雑誌 第58巻 第7号 599~609頁(昭和63年7月25日発行) 副論文公表誌 1)血小板ペルオキシダーゼ反応の認められた慢性 骨髄性白血病の巨核球性急性転化の1例 臨床血液 24(8)1073~1079(1983) 2)血小板ペルオキシダーゼ反応によって急性巨核 芽球性白血病へ移行を確認した原発性骨髄線

維症の1例

臨床血液 25(3)352~358(1984) 3)口腔および陰部潰瘍を初発症状としたhyper- eosinophilic syndromeと思われる1例 日内会誌 76(3)421~424(1987)

4)Myeloproliferative disorders terminating in acute megakaryoblastic leukemia with chromosome 3q26 abnormality(3q26の染色 体異常を伴った急性巨核芽球性白血病に移行 した骨髄増殖性疾患)

Cancer 60 (11) 2654~2662 (1987)

参照

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