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本邦肺結核死亡率に関する一考察(第10回報告) : ‐結核死亡の全国的観察並に女子肺結核死亡率曲線に就て‐

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Academic year: 2021

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本邦肺結核死亡牽に著する一考察(第10向報告)

一肺結核死亡の全國的観察並k女子肺結核死亡率曲線に就て一一 東京女子讐墨專門墨校衛生學教室(主任 吉岡博入i教授)

諸 岡 妙 子

モロ ヲカ タヘ コ 昭鵜10年より明治32年に回るまでの全國各回縣の艦性及び年齢別肺結核特別死亡率曲線の年 代的推移,併せて艦性及び年齢の影響を除外せる訂正死亡率に就と,我々は既に前9同に亘る報告 に於て襲表したので,今同は前同までに行はなかった全國的二二及び女子肺結核死亡率曲線の年代 的推移につき,検討を試みることSする。 耕 究 力 淡 昭和10年・昭湘5年・大正14年・大正9年・大正2年・明治41年・明治36年・明治32年の各 年度にっき,各府縣の一三性及び15年齢階級の肺結核死亡實撒を同趨性同年齢階級の入口にて除し て得る鐙性及び年醐獅結核糊暁町率につ亀軍勢は特醗國及び舗縣女子の曲叢紐観察した。 温血の結果並びに考察 1 :至國出面察 まつ男女を合計ぜる総激につき,年齢別肺結核死亡率を,昭莉10年より順次潮つた前記年度に 第 1 圖 年齢溺肺結核死亡率の年次的推移 全國,総数

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(2)

22 つき求め,その描く曲線の年代的推移を:辿るに,第1圖にみる如く,年代を棚るほど20∼25歳の 青年死亡率は低くなり,とxもに50∼6G歳の老年死亡率は年代が古くなるほど,高まりを示して 破る。換言すれぼ,肺結核死亡の所謂「El本的特徴」師ち青年死亡の著しV・高率は,現代に近づく ほど顯著になったものであって,統計資料を得られる最も古い年代である明治32には,現代の特 徴はよほど薄らいでみる。部ち青年死亡は現代ほど高率ではなぐ,それと逆比例して老年死亡率が 却って高かったのである。 以上d)傾向は,之を男女別に分沸して観察すると,男子に寝てより甚しい。女子に於ては,明治 32年既に:現代の所謂「日本的特徴」を示してみた。 それが近年に及んで男子は青年死亡率を漸次 たかめ,老年死亡率はその割に低まって,「日本的特徴」を顯著に現しつXあり,女子も之に併せて その本來の性質をいよいよつよめつNある。 次に明治32年以降本邦肺結核死亡に演じた男女の役割を,何れが大であったかにつき解析する ため,総数による肺結核死亡率と併せて性別死亡率の年代的推移を第2圖に示す。之によれば,ま つ総数については,明治32年以降上昇の勢を示した肺結核死亡率は,41年には絶頂に達し,以 後大正9年までは殆んど下降せす,大正9年以後漸く下降の勢がみえ初めるが,昭和5年より10 第 4 圖 男女濁肺結核死亡率の年次:的推移 (明治32年∼昭禾目10年)

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年 沢 年に及んで再び上昇の趨勢をとり戻す。之を男女別にみれば,大正9年までは女子が男子より高》O が,大正9年以後,男女の位置は顛倒して,男子は女子を抜き,近代に及びその懸隔は漸次振らん とする勢をうかS“ひ知る。ζれは明治中葉以後の紡績工場を舞憂とする本邦女子結核の蔓延が,男 子より高.VV肺結核死亡率を現出せしめたが,第一次世界大忌以後は,世界の趨勢に準じて本弗の男 女も共に結核死亡率は下降の勢に傾かんとし,特に紡績女工に於て著しい改善がみられ,ためにさ ほど低下の傾向の強くない男子を越えて低死亡肇を示すに至ったうそのうちに衛洲事攣の勃嚢を契 機として,我國工業は軍需工業を主禮とする重工業への点語を以て再編成せられ,男子螢務者の異 常の増加を件ひ,男子肺結核死亡摩は再び上昇の途に赴かんとし,女子をはるかにぬきんでS高論 一一 22 一一

(3)

23 するに至つ潅ものと考へる。 皿 府縣別女子肺結核死亡率曲線 女子の年齢別死亡率曲線を府縣別に観察するに,主として農村地を多く含む縣で,古V・年代に恰 も現代都會地の男子にみられる如き,老年死亡の比較的高V・曲線を見出す。大部分を含む府縣に於 ては然らす,古V・年代に遡れば甚しい所謂「口本的特徴」帥ち青年死亡の著しい高率を示す。しか も農村地方を多く含む縣では,近年に近づくにつれて青年の山が急峻尖鏡化し,死亡牽の山全髄と してますます高まるに反し,大都市を含む二三では古V・ほど青年の山が高峻で,近年に及んで著し く死亡率の山を低めつXある。ζれがため日本三三としては依然として死亡率を低減の趨勢に赴か しめるに至ってみないのである。 しかもかくて三二地の結核死亡を高からしめ,近年に及んで廣く農村地方の結核死亡率をたヵ>X らしめるものは,女子に話する限り,専ら青年死亡である。男子に關しては,現在の三二,かつて の都會及び農村に於て,老年死亡の占める役割が相當大きい。併し女子に於ても,かつての農村地 方には幾分青年死亡の低い割に高い老年死亡を示す縣もあったのである。

謄脊髄液のトリプトフアン反胃と硫酸

・一ナフトール反慮の診蜥的憤値

東京女子讐學專門墨校小兇科教室(主任 磯田教授)

川・口澄子

カバ グチ スミ コ 1.トリプトファン反鷹は化膿性脹膜炎,麟腫瘍の場合にも陽性に現はれた事があるが,結核性 謄膜炎の際は殆んど常に陽性である。然るに流行二二炎の場合に殆んど常に陰性であった。依て二 者紛らはしき時の参考となると考ふ。 2.臓炎と腸膜炎との鑑別法として1938年Paul Ujsaghyによって奮表せられたる硫酸α一ナ フト 一一ル反憲の迫試を試みたる麗,騒膜炎の中止に結核性騒膜炎:の時は黄色を呈しほんの僅かしか 赤味を帯び底いが,三二の時には比較的早くから赤色を呈し2分後が最:も勃然す。鑑別上有意義の 反乱と老へるが,色調の二二を観察するのに熱練を要す。 一23一鯛一

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