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満洲国巡回医療団報告

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(1)

〔謡鞄騒瀟轟欝勤

鷺洲國巡岡讐療團報告

東京女子四二專門墨校

敏授騨博士 佐

肇生 局1

タカ

學生 伊

イ (受付 昭莉18年12邦31日)

内 容 目 次

藤 一’s トウ

ハシ

トウ 緒 言 第一 編浅 第二 行程 第三 闘拓地に於ける診療駅況 第四 開拓地に於ける乳幼見並に母性の保健調査 第五 開拓地の結核問題 1.衣服 2.食物 3.佳居 生 生活様式に就て 5.冬籠bと結核 6、結核に封ずる常識及び醤療機關に就て 第六 ヂフテリー豫防接種實施に就て 結 語 ク

アイ

セツ 他 州

35名

緒 言 吉岡校長は本校創立當初より満支方面に女跨の進出護展をはかり欺の國との親姜に努力せられた八大東亜

戦輸琴後の今目其議賂々大となった・並熔灘誠綱會駈歌於て購沙ll鵬撫曙療鯛・鋤

児e母性保護、結核症の歌況調査並びにヂフテリ即豫防接種等を行ひtl併せて満洲國の鼻歌に封ずる認識を深 め、將來福山た於ける女島のi銀をkfi kPJJ長し度いとの趣旨の下に、灘噛巡廻讐療團涯遣を欝養した八大 東亜省御門媛の下に今夏(昭和18年8月)夏期釘戯期間を荊用し之が實現を見たので其概要を報告する衣第 である。 第 編 成 團長 教授 讐學博士 佐藤イクヨ 團員を四斑κ:分つ。遊長は讐師、斑員は學生とす。 一一85一

(2)

第一・9E 斑長:山 爾 艀 子 (内 科) 第二斑 斑長奈 倉 早 苗 (産婦入目) 第三班 斑長 辻』 多 嘉 (耳鼻咽喉科) 第四班 班長 飯田テル.es (内 科)

総務係學生日島秀子 新出幸子

馨虐亟5名、 學生 (3、 2學年生) 33 名、 計 一行 38 名Q

第二 行

1程 昭和18年8月1日東京出鼻、8月21N下跳腰解散迄の3週闇の族程は大東亜省の案に從ひb 朝鮮経由で奉天tl大蓮、放順、新京、ハルビン、佳木斯と満洲國主要都市、大學、病院等の見學、 職跡巡拝を轟きにして多少共満洲事情を見聞して豫備知識を得た後に短時日ではあったが東北満の 千振、樺林栗熊村、町家房大日向村の三開拓地に赴き診療tS硯察b調査を行った。更に吉林、豊滞 ダムを見屯したが、普賢の見學につきては記蓮を省略する。

第三 開拓地に於ける診療三三

1.千振 8月13日午後孚β丈で時聞がなく診療所は開かなかった。各班に分れ部落を巡廻し て健康相談に鷹じ診察を行った。騨から組合所在地に向ふ途中でtS旧聞で見たからとて早くも往診 を求めて來fa母親もあPl,早速内科讐が往診して非常に喜ばれた。’ 2。士林栗熊村 8月14日、樺林騨よ)12里tS雨後の泥津にトラックも通はつ㍉朝食も調はすin 早朝の泥行軍は進軍歌を偲ばせる◎11時三二。午後三民肇校に至り3教室打抜きの廣い室で診療 所開設。ヂフデリー豫防注射100名分持参と三三yて置いたが多勢集まり注射液は不足を告げた。 内科tS小児科tl耳鼻科は同じ魔境に夫々陣:取って診療しtl婦人科診療丈は別室で行った。幼兄に、 絢健病が数名あった。墨生は乳幼見の母親を集めて哺育歌況を問診しカrドに記入する◎診察や豫 防注射のk手癖、整理係s受付係等毎年の夏期無料診療で鍛へた腕前で美事に庭働すts e大事診療

譲姦罫片樹諜吸蹴3⑪⑪雌と融懇総嘲・蜥は赤立って話し叉質問礁

じた05時過から國民學校寄宿舎参観、黄昏迄各課に分れて部落覗察に出掛けたがtS先刻逢った人 許庭氣持ちよく見せて呉れた。夜は村の家(小倶樂部)と寄宿k,校長宅に分宿、電燈なくラン プ。翌朝満入、鮮入部落覗察村の醸造場加工場を見學して、正午過ぎトラツレに乗Pl活氣あるこ の村を串嚢した0 3.・富家房大日向村 8月16日夕刻到着、降ゆしきる雨爾中を2−3人宛民家に分宿。雨の爲 に部落畠田も集魯も言忌なかった。翌朝晴天。團本部二階廣間で診療所開設、診療tSヂフ豫防注射tS. 健康相談等温健樺林と同様盛i況。時間が無くて懇談會は出來なかった。正午出嚢◎

第四 開拓地緯於ける乳幼鬼並に母性の保健調奪

一一一

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(3)

在滞内地人の出生率並に自然増加率は内地vabkし一見甚だ高率を示すが・之は開拓地に方笹は魅 年者を母艦とする人口構成三態を異にする爲であ鉱之を年齢別記配偶女子の出産率よ夢見ると、 内地よ診も約4%低率であると云ふ。 筑幼見死亡率は年と共に減少しつSありと云ふ喜ぶべき現象である。死亡率を左右する最大の死 因は呼吸器病、次で浩化器病であると云ふ。我fOS・一・行は夏期に訪れ調査しだため呼吸器病には飴聾 遭遇しなかった。調査地は樺林栗熊村と四家房大日向村の二ヶ村である◎ 調査事項は、夏期に多い溝化器病の大なる素因をなす孚睨榮養法、離乳期の食物b離乳開始期及 び完了期、幼兄の間食等に就て問診しtl母性問題に就ては非常に不完全であるが出産駄況産前産 後の休養散骨につき調べたe調査激は少く、且粗漏であるが調査成績を報告し、老察を加へる事と する。 調.査 成 績 第1表より第エ0表に示す如くである。 第1表 調査人員(乳幼見) 第3表 難籔期の食物 年齢別調

q栗塑控・二村L色一

満2歳ラ監…満1 15名

滞2歳以上 8

訂 23

;25剃・・名

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1 34 i s’z 第2表 乳見榮養法調査

’貧愚査地楽鮒大,醜曝書、

ヘヤ 暢 き旱 _ト

重粥湯 P’四1名越:ll

薯 5 1 「 o .‘1ぐ2。6)

1 1 牛 孚L十大豆汗; 14 1 La 1 (呈.6) l l ・ ・

貰就+煉磯! o i− 9 1!(2釣

r. i 養k as glJt..:栗熊村!大N向村〕 計(%) 30名249名(87●5) 2i ,1 ・瀞,) 1!一 ii

飯;“i14i1《(35’8)

計 13 126 139ぐ甑G)

渠 母 観 榮 養.

混 母乳十牛乳

母乳十牛乳十一1 合 豆汁 ぐ 母乳+煉土又は,

榮欝峰滋

養母乳十米飯(り 1 秦垂山羊甑+重湯・I i 19嚢1. aJl i, l o li

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第4表離断巴鴨始期

2 i o l l i ]・ O l l I一一一

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[ O i 1 1 愈…t!’一一.di地響熊紹焔向斜隠 姶期 、\ 7 ケ アーll 蔦 迄i ,,,. E1 1

11一18ケ月

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1(1.8) 18ケ郁3鰍

計 22 1 g, 4 1 s6 aoo .o) 4名 3 .5 倉 12 (%) l l 2名 }6名(18.2) ! . 1−1, Il...4 (4P..4) 6 ’11 (33n3) [ 2 1 窒 (6.1) 1 21 1 [,3 (lgO.O> 一 87 一一一

(4)

第味離乳完了期

第、6表幼兇の間食

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兀了期 L_

満1−2年i.5名

2−4 年1・ 2 1.

4年以上

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“鷹村燗村

1 計 (%) 113名118名(69・2) i 5 [ 7、 (26.9)

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i O 1 ( 3.9) f i18、26(100・0) 問

種類

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\第7表 乳毛見の獲育倣態 食事の残y物 一 戸嬰粉の菓子 飯

菱==岬査

育幾態\\\1 一 ’1,1 良 、 中 等 度: 不 可l E

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栗鮒

苑蝌d村

4名 3 1 0 Q名 6 0 .6 計 4名 9 1 6 第8表窺幼児の疾病調査

…鰍瞬一疑嘉㍉贈‘…申

5名 11/ 4. 20 6名 111名(20.0) 24 135 、(63。6)

,19(、鋤

1 35 155(1⑪0・0) (主として着衣のまま一瞬の正確嶽⇔

第、表母親。罐歌況 計 13 20133(’OO・O)

転隔蕪測遍1壷・%)一細田豪醐卸休灘_

幽魂列一「郵ll匝……璽 ・墾語塾栗熊塑塑一・%・一

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考 察

孚L幼兇調査人員は56名に過ぎな)1が、混合榮三見10。7%、入口榮養は僅に1。8%で、母乳十 三児87.5%と云ふ絶翼多数を已むる事は都會地回に東:京に於ては見られぬ好成績である事は淘に 一88一一一噂 逝

消化器 系

呼 吸器 系 麻 疹

歩行不自由

ビタミンB敏乏 症 襲 熱 (%) 一=一tttmat一一m戟D一. . ttttt tt . t−1−v−r.一.t r一. 7名 7矧・4名(42・4) g Ig (27.3)

2 1 3 ls as.i)

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1 1i2(鋤

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(5)

283 喜ばしv・次第である。之が贈L兄期の磯育朕態は良好である。然し欝L駄態を見疑良くなib。離 乳開始期は普通一般に内地では生後6−7ヶ月で、生後1年2−3ヶ月を以て完了する方針を採用 してみるが、開拓地では離乳開始期が黙れ且完了迄の期間が永V、。 、離乳期の食物は重湯と粥が多く、甚しきぼ普通の成人の飯を直ちに輿へて奉る者が大多数を占 め、牛乳・煉乳の如きを混用してみるのは僅に2人、5%に過ぎない。食品は軍調で榮養慣は低くM 而も與へ方ほ規則的でなく、欲するが盤に與へてるる。 開拓地では哺乳期の襲育駄態は大部分が母乳榮養であるため一般に良好であるが、離乳期に於て 一般的身艦獲育が逓延し不良の者を見受ける。又離乳前後に於て疾病殊に浩化器病が非常に多VP b 之等は離乳の時期:方法を誤って居り、食量は不足ではなく過食である。而も動物性食品は誹り與へ て居らす質が劣ってみる等の爲に榮養不良、抵抗力減弱等が原因をなすものと思惟する。 母乳榮養見の離乳逞延は母子の島山に悪影響あるのみならす、次の妊娠を邊延させる爲め入口政 策上より見ても改善させねばならぬと思ふ。 私共が問診して最も感ずる鮎はM家族の者が乳早見の養護に關して左程注意して居らす、殊に離 乳期の食物に就ては殆んど無爵心である鮎である。之は開拓地に於ては母親が若く、教養の程度も 低く、家庭に経冠者の無い者が多く、又老人は居ても知識がなく、適當な指導者に峡けてるる結果 であらふと思ふ。 母親の出産歌況をみるに、栗熊村は大路普通と思はれるが、大日向村は早流産が多く同村の分娩 激の38.46%と云ふ高率を占めるのは實に寒心に堪えぬ。この原因は僧職にあるか、氣候風土其 他の影響もあるではあらうが性病に因るものではないかと推察する。血液ワ氏反鷹を検する事が必 要であると思ふ。 産前産後の休養歌選は内地の農村と大同小異であるb産後沐養は1週間以内が約牛敷を占めてみ るが、2週聞は休養を與ふべきではないかと思ふ。

集五 開拓地の結核問題

この大問題に写して短時間で基礎的調査は出來す、開拓地の結核に封ずる理境の影響と云ふ方面 より観察せんと志しbe開拓地の衣食佳、生活様式等に重きを置いて各家庭の訪問を行ったので,、甚 だ皮相の観察乍ら吾kの老へを併せて記す事とする。 1.衣 羅 大膿は内地から持参した衣類で間に合はせてるる。夏期は洗濯さへ働行さるれば健康上に問題は ないが、冬の寒さに均して内地同様では凌げなレ・。浦洲の冬に備へるだけの衣類は不足してみる檬 である。夫故自然狭いオンドルの室内に蟄居して殖財に顕れぬ檬にして居る由である。之では不潔 な室氣の中に住み、日光に當らす、皮膚の鍛錬は出車す、全身抵抗力は減弱砥結核罹患を容易に する結果となる。寒地に慣れた露人細入の服装の長所を探り、婦人もズボン式の防寒衣を考案しh 屋外に出る時は厚い外套式のものを用ふる事にし、午後の藤野の最:も高V・風の無い時刻には必らす 一89一.

(6)

屋外に出て蓮動なり劣働なりする事と仕度い◎物資不足の今厨充分な防寒衣の準備は困難かも知れ 奪いが開拓團に援助を與へて欲しい。 2。食 物 主食としては白米で、高梁、粟、小萎粉等は蝕り用ひてみない様である。副食物は主として菓食 で、前記の離乳期乃至幼児の食物調査た於ても見らるる如く、動物性食品は殆.ど講ってみない。鶏 は飼ってみるが卵ξ高優で費鉱豚も可なり飼育してみる解村民の食料には向けられ七居ない様で ある6家畜を多く飼養して農耕に利すると共に乳を搾b、肉も配給する様にし度IOe冬期には鳥類 が捕獲され食膳を賑はす唯一のものである由であるが、村民一般の食量として充分量ではない。野 壷は自給自足の程度と云ふが、永い冬籠の中殊に春先きには不足する、ビタミン殊にV.C。不足は 寒地に於ける重大な憶みの一つであるが、野菓の貯藏法を改良して充分量貯へ、叉豆もやしを奨辞 すべきマある。滞洲の特産たる大豆をもつと利用し慶V・。又集團で乾燥野菜を作った夢、養魚場や 牛や鮮の戯事陽を設けて酉酷を良くしホ眠の榮養を高め繍讃澤ではない。 結核に罹患する者が露人に少いと云ふのは野阜補給の良さが抵抗力を高める大きな原因の一つで あらうと思ふ0 3 住 居 満洲では防寒が主眼で伺匪賊に恩備へ参ばならぬところか銚内地の家屋の逓風探光よく開放的 なのと趣畑違ふ。千振では豊野家屋を改造して盤を敷いてある寮窓は高くて小さく幅三面壁のさな がら穴居の様な印象を受ける。夏の室内に籠る蒸暑さは非常なものらしく玉野として不良である◎ 大日向村と栗熊村は移佳後の建築で、前者は三室、後者は二室、之に土間の憂所のある平家建日本 家屋で、L室はオンドルの室でアンペラ敷、他は聾敷である。窓は二重硝子窓で,換氣用の小窓を 設けてあり、探光は大燧良い㊧

便脈冬の話線い献で葱豫の外で茄らし1… e夏は醐と同概思ふが・郵4・窓一つ無・

眞構い便所のあるには驚いた。而も國民學校に於て、内地の如何なる田舎の肇校でも三三不潔で危 瞼な便所ほ先づ見興るまいM何故採光窓を作らないかを質問したが,暗いと蠣が來なV・からとの理 由らひρが1写し蝿も居たしジメジメして不潔で足元も危V・e不潔になり易い所は一暦清潔にし悪 いと思ふ。 4。1生照葉式1こ調て(主として栗熊村) (エ)飲料水:満洲は一般に水カミ悪い、私共の訪れた開拓地でも黄濁の水であった。井戸は戸外 に無蓋で、一部落に一箇所の共同井戸、非常に深く省揚げ式であった◎何等濾過装置は設けてな. くtl飲料には煮沸する丈であ為。8戸位の共同井戸であるから濾過装置は設備すべきものと思ふ㊤ (2)入浴:風恥一部落共同で坦來てるるカ{・専用の燃料節約のため夏季蝿一週一同位しか 沸かさぬ由である、夏期は水浴でもよいから身艦を清潔にすべきである。満人は1ケ月か2ケ月に 1度の入浴の由、宜べなるかなあの不潔さ。 (3)蝿:蝿の多V、事も満洲名物であるがb開拓地には家畜がみるので爾繁多N・・ o馴し之を捕ら 一go一

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ふともしないのには驚く、全く暦殖し放題である:夏期に赤痢、赤痢檬疾患の多いのも水の悪い爲 ばかりでなく、媒介者を駆除しないからであらう。 颪、蚤、南京虫■蚊等が民家たると汽車中たるとを問はすどこにも多い。満洲の護疹チフスteマ ラリヤの媒介者は不潔な所に好幽する、満人とは異る清潔好きの日本人として佳居、身艦、衣服等 を清潔にして、之等の昆虫は騙除し獲生せしめぬ様にし、満人にも模範を示して、傳染病に罹らぬ 様にし度い。 (4)戸外勢働時聞:時計の無い家が多いので時間の観念に乏しく、短骨時間も日により、家に .より丁々であるカ㍉大腿夏期の忙しい時期には太陽と共に出て星を頂いて回ると云ふ原始的なやり 方であるが、概して十時闇位であらうか。冬は殆んど何もせす家の中に閉ぢ籠って絡日火を焚いて 暮してみるとの事であるが家内工業でも呂來ない竜のかと思ふ。 (5)睡眠時聞:概して不規則で主として働く時聞に左右される。入によって書嚢2時間と云ふ 入もあったが、夏は戸外勢働時間が長くて夜の睡眠時間が短いので疲勢レ易いから、日射の張い午 後に書寝で補ひ休養する事は必要であらう。冬は長きに失して怠惰にはならないか。樺林には未だ 電燈設備なく、ランプ用の石油も時局柄乏しいので臼が暮れると何も重婚す寝るよiJ他に仕方が無 い原始的さである.、電燈設備は速にすべきである一」 5.冬籠珍と結複 塞い時期の長い滞洲に於ては冬籠りと結核は取も關係が深いと思ふ:オンドルの通った4蔭位か 6盤の1室に窓に目張りをして家族全艦が蟄居して暮す由であるが、燃燵にまり叉大勢の呼吸によ 鉱塵埃により、室氣の汚染は推して知られる。寒さの爲に戸外には飴り出す、窓は小さくb日光 の紫外線に起れる事が少くh蓮動不足であ鉱野菜不足になるこの時期ではビタミン殊にV.C。不 足を來す等の爲に身艦抵抗力が減躬してみる時期であるから、斯檬な中に一一・fYでも結核患者が居れ ば家族に感染蔓延は画然と言はねばならぬ。満洲では冬期には夏期よりもマントウ陽勲爵が高く且 獲病率も高いと云はれ、之にはビタミン歓乏と深しハ開壇がある。 結核豫防保健組討としてはtS (イ)喋喋を通式に行ふ事:2重窓になってみる小窓を時k5分聞位づ箋開放する位では窒温は 大して下らぬ由であるから、時々感電を行ふ事は是非共必要である。 (の 室内掃除:バタバタハタキ掛けせすに塵埃は拭き取る様にする事e. (ハ) 日光浴と感動:努めて紫外線に當る事、之が爲には日中風の少い日射のよい時刻を見計っ て戸外に畠て、駈足をするとか揃って艦操をやる等戸外蓮動を働行ずる。 (二)榮養を高める事:冬は殊に脂肪分を多く要する。鳥獣の肉のみならす内臓には脂肪分多 くh,ビタミンA.C. Dを多量に含有してみるから内臓ρ調理法をよく研究して利用する事。胡麻、 落花生、大豆等を粉にして潰化益牧よき形にして調理する。V.C.不足を極力防ぐ様に野鼻茸藏を 充分にする準晶原禰可及的多照なの・bStよく鹸嬬ら蝋手近かな材料の内から工夫すべき であると思ふ。 一9ユー

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(ホ)冬は準備期;冬の農閑期を無爲に過さぬ様、屋内で出置る普通の仕事は勿論行ってみるで あらうが、絡臼火を焚いて暖をとる事にのみ汲々として過す者もあると聞く。農閑期を利用して保 健衛生思想を向上させる書籍、教養を高める爲の本、時には娯採物もよV・し小巡廻文庫式にして護 書を奨働し、又開拓地の實情に嬉した榮養料理の講習とか服装研究、育見、看護法、其他生活改善 に關する種々な事柄に要し適當な人が部落軍位に母地指導をする様にし度V・と思ふ。落葉樹が冬の しさ 聞枯木に見へても根に精力を貯へ陽春の候に恵まるれば勢よく幹を伸ばし枝葉を繁茂させる檬に、 冬籠の間.は、國家が開拓地に最’も要求する食糧増産への活動期の源泉を蓄へ、北邊回護の健民張兵 を育成する原動力の準備期とせねばならぬ。寒さに萎縮してみる間に結咳に感染し事事してしまっ てみる檬では入植の目的に添はないのみならす害毒を流すものである。斯かる事の起らぬ檬に特に 村の保健指導員は保健衛生上の三際をよく指導して頂き度い。之が爲には男子のみならす女性の指 導鼠保健婦が必要である。 6.結核に期する常識及び警訴追關に就て 三村共馨心機關はある。千振は縣立馨院で讐師2名(内1名滴系)病床も14−5床を有し3村 の産瘤も大きいが、細り利用されてるないらしく全部室床であった。大日向村には入院設備なし。 栗熊村は千振よのは梢々小さいが、病床もあり、入院患者も居た。特にこの村の保健指導員たる乃 坂讐師融早期診療を査定し村民(否鮮鋭入部落にまで)の保健衛生上熱誠盗るる献身的努力を佛っ てゐられる様が認められた。 之等の開拓村では1年1同國民學校兜童にマントウ反慮を槍し、陽蒋者には注意して牛乳や榮養 食を與へる程度にはしてみる由であるが、特別に養護肇級の曝けはない。栗熊村に於ける本年度マ ントウ反当陽性率は、國即身校勘童6%、青年學校生徒35.6%であった。この村の轡療費は1入 1年聞6圓で1梅町組合を組織し組合から牛額支出する仕組になって居る。 村民一般の結核豫防に鍛する常識の如何は知らるべくも無かったが、結核封策として村民に結核 豫防を良く教へ、時々健康診断を行ひ、疑はしい場合には進んで早期に診療を受ける様希望する女 難である。

第六 ヂフテ塑岬三下接種實施に就て

浦洲に於てはヂフテリー流行は赤痢の檬に著明ではな》、が、畿見されすに不明のまま死亡する者 が可なりあるらしい。大連日赤小見科に於ける死亡原因調査によれば、小晃の赤痢・疫痢の死亡激 165名に饗しヂフテリー死亡数は226名となって居り前者より遙に多い。 千振では毎年2−3名罹患者あb、大日向村には昨年5名罹患し、内1名は壌疽性ヂフで死亡し た由であるが、附近の満人部落に多嚢.したと云ふ。栗熊村には無し。 田舎では都園地程ヂフ流行は無いのが普逓で、從ってヂフの沈獣冤罪も轟來難く、謂はY“ヂフの 塵女地が多いから一旦流行を具る時は患者が多事しtS又悪性のものもあるのは想像に難くない。血 清め入手は困難であ録画古い晶は使用出來ないから山間僻地に流行した場合≦一刻を孚ふ一重購は 一 92 一一一

(9)

287 間に合はす可惜貴重な生命を奪はれ叉他に感染せしめる事となる。現在ヂフの豫防法はあるのに拘 らす、私共の巡廻した3村では一般的には1同も行はれてるない。只大日向村で昨年流行後3人の 小見に普通アナトキシン注射が同村の讐師によって行はれた丈である。 ヂフテリー豫防法として、豫めシックテストを行ひ、ヂフに封ずる免疫性有無を検し、免疫性の ないシック陽性者を選別して此者に豫防接種を行へばよV・りであるが、シックテストを行っても判 定は4−5日以後になるので我々の如き1泊丈の時は不可能である。叉豫防接種よP3−4ケ月後 に再びシックテストを行へば免疫産生如何を知る事が出來るが、之は更に不可能であるから豫防接 種前後のシック反慮は省略して、主とレて國民學校就學以前の小児に一律に接種する事とし、大日 向村と栗熊村に豫め100入分用意して行く旨逓記して置いたので、團でよく世話せられ小謡の集 りはよかった。但し大日向村では大雨の直後で遠い部落から來られなかったしb且未就學寸寸のみ としたので100名に瀾たなかった。栗熊村では學童及び母親臨少激追加したゴ 豫防接種液は普通のアナトキシンであると、3同式或は2同式であるのでガ我々の一行には不向 であるe依って特に北研製の高能働性「アセトナールアナトキシン」を用ひた。本注射液は小見には 年 齢 大 回11表 闘拓地に於けるヂフテリP・豫防注射施行者敷

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(10)

1.Occ’ P同注射で略k目的を達し得ると稻せらるる品でtS荷試験期にある未稜責品で特に分譲を得 たものである事を附記し、蝕に北里研究所の御好意を謝する次第:である。 冤疫敷果を再シック反慮によつて直接検し得ないのは甚だ遺憾であるが、間接法として接種者か ら今後罹患者が出るか否かの槻察を當該村の讐師に依頓した。 豫防接種人員は大日殉村(昭和エ8年8月17H)17歳以下の小見丈75名。栗熊村(8月ユ4’ 日)7歳以下76名、8−14歳の學童32名l」母wr 4名、計112名である。年齢別及び性別に示せ ば第11表の如くである。 結 語 東京女子野冊専門學校至誠報國會興亜部主催、大東亜省後援としてb昭和18年8月派遣された 満洲國巡廻讐野臥は、別に取り立てて云ふ程の仕事も御奉公抽出來なかったが、本邦女子平町徒野 ビ 堅め最:初の催しとしては大過なく途行ずる事が出子た。之偏へに内には吉岡校長、岡本興亜部長、 學校當局、外には大東亜省、野洲國官憲、東亜学行杜、満洲拓植公就等によって良く計御せられ、 御親切な御指導御平働を賜凱 38名の女ばか砂の族を最初から危な氣無く族行し目的を達成し得 る様に御計らひ下さった事と、門下及び滑道の至誠會員が母校よ砂掌骨の初午とばかり非常な親愛 さを以て鰍迎され、親身も及ばぬ程よくお世話下されし等、各方面皆檬の御蔭によるもので、實に 有釜な族に絡始するを得た窮を厚く御三申し上ぐる次第である。

遵千里のあの大町洲の野磯け廻⑭・幾多の職跡を訪綿弓を仰山は當時の激戦を偲

び、感謝と共に灘洲國の今日あるを肝に銘じ、奮時代Xb新世紀への轄換に忙しV・都市の獲展振b や、満洲農村の將來を憺ふ青年義勇除、僻地に拓け行く開拓農村等を目のあたりに見て、御稜威の 輝かしさ、大日本帝國の底力の偉大さに感銘し、百聞一見に如かすで、今迄濠朧としてみた大東亜 建設の礎石、浦洲國に樹する認識を一門し且つ深める事が出來た。一門不可分の關係にある日浦爾 画の爲に半平もどしどし大陸開護に進甲せねばなら融と痛感するg尚今後は今年の門下を基礎とし て更によく計書しよく準備して無駄を省き、大に成績の基がる様、この巡廻警療團派遣が今年丈に 止まらす、明年も明後年墨と穫即せられ、職塵が牧つたならば更に大束四丁榮圏内の巡廻讐療團に 迄嚢展して行く様に赫って巳まない。 稿を終るに臨み岡本興亜部長の御校閲を深謝す。

一94一

(11)

日本女子讐撃研究會第6一例會

日時 昭和十九年三月三日(金)午後六時 ;場所東京女子馨學專門學校會議室 演 題 1.本邦肺結核死亡の統計的解析(第2報) 趨勢攣化 安場登喜子 2.鼻申隔に原襲せる細網肉腫の一症例 財前 文 女 .(演)黒’澤和子 3.本邦肺結核訂正死亡率に及ぼす氣象要

素の影響 良田圭子

4.内科領域に於ける放射線療法 石川「楢治郎

日本女子虚誕研究幽幽7同例會

日時 昭和十九年四月廿八日(金)午後六時 揚所 東京女子譜學專門學校臨床講堂 演 題 1.東京女子馨學専門學校生徒に於ける結

核感染四丁獲病率に就て吉岡博人

安田登:喜子

(演)日比貞子

2e肝膿瘍の治療に關する實験的研究 田 中 艶 野 3.早強の自律機能調節(特に呼吸血駆等

に就て) 須田.勇

4。戦時下に於ける乳兇榮養に就て 太 田 敬 三

日本女子警官研究會評議員任命

晶晶博士良田圭子

凹凹博士太田敬三

讐學博士杉 靖三郎

讐墨博士中村1敏郎

讐學博士和久金藏

讐學博士玉木正季

會則第+三條にma pi本命評議員を委r囑ず

東京女子三三だより

「入朝式」 本校入學式は4月8日14時より 墨行,校長より女讐となるについての心構へを 懇ろに訓贈あり,父兄入學生共に多大の感銘を 以て式を絡了。 東京女子厚生專門主校は4月9H入學式を血 行,今年度始めての入學試験にて150名の合格 者は;薪時代にふさはしき歯科課程を履修すべき 畢生として入睾。 本校附矯として設けられたる保健婦講習所は 50名を採用,4月11日その入所式を墾行。

緊急科畢研究費

昭和19年度緊急科學研究費として本校に於 ては下記の通り配當をうけた。 題 目 代表憺當者 日本女子の結核豫防 及蔓延に關する研究 吉岡 出入 酸素1映乏による生面 の攣化 淺田 一 金 額 1.000圓 50⑪圓 躯位受領の繋轡に輝く女署‘ 「大酉リュウ氏」 大正14年東京女子馨專を 卒業後,阪大細菌墨教室に討て研究,その主論 :文は次の通りである。 クルローフ氏小艦に出する研究 「池田珠氏」昭和5年東京女子讐専卒業の後, 警察病院に勤務,東大坂口内科に於て研究その 主論丈は次の通りである。 肺炎に關する臨床的及び實験的研究 「大畠捨子氏」 昭和13年東京女子讐專を卒 業後東北大學にて研究,その主論丈は次の通り である。 哺乳動物中神経系統の比較解剖學的研究 「吉岡薫氏」昭和9年東京女子讐專を卒業後, 母校産婦入科及び生理學教室に於て研究,慶憲 大義に提出の主論文は次の麺りである。 超極大刺戟による筋牧縮淺遺に就て 一一

X5一

(12)

◇職局苛烈となるに件ひ,杜會各方面の整備統合愈々強化せられ,嵐版界も未曾有 の整備が行はれたことは御承知の逓りである。しかし幸にも本誌は當局の好意あ る理解に基き,細辛一重雑誌部門特殊雑誌中女子書學雑誌として存績することに 決定したことは御同慶に堪えぬことである。それと同時に,われわれはその責任 の重大なるを痛感する次第である。從て本誌は從來の如く輩に會員の研究といふ・ ことだけで揚載することは不可能になった。少くとも何等かの意義で「女子四三」 に寄劃するものセなければ,掲載することはできぬと思ふ。その意昧において會 員の積極的なる協力を期待するものである。かかる黙よ弊して本會は廣く當該:方 、面の椹三者を参與或は評議員に三三し 本元の使命逡成をはかることになった。 ◇尚本誌の存置と同時に,長く至誠會員に親しまれた「女書界(最近「母性と保健」 と改櫓)」はいよ熔よ四十年の歴皮をとち本誌と合併することとなった。愛甲の 情を感ずると同時に,「女留界」の誕生が「女子警學」の興隆を期してのものであ ったことを考ふれば,たしかに「女三界」の順序的解消といひ得るのである。バ トンは正しく「女子讐學研究」がうけついだのであるから,われわれは本誌を飽 くまでも立派なものにする決心である。我等の微衷を諒とせられ,御後援を所願 するや切である◎(博:入) 配 給 元 印 印 刷 嗣 東 所 者 京 東

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(13)

寄 稿 継 則 1)寄稿は會員に限り之を受ける。 2)既に他の雑誌に護表せられたる論文は之を受理せす。 3)原稿用紙は本誌會所定(400字譜20行)のものを川ひられたい。用紙は本肇會事務所で實費で 分費する。地方からの申込にも肥する。 4) 寄稿注意は次の如くである。 a) 冒頭は次の順序に願ひたV・。一標題,所属,主任或は指導者∴薯虚名,.本論,なぼ著者 名には,片候名で簾越名をつけて頂きた㌧(o b)本丈は,誤のない日本語で,わかりやすV・丈章で綴られたV・。あまりむつかしい漢語は使 はないやうにしたV、。無窓には句讃をよく氣をつけて打って,黒占も丸も一書にはめること。 行をかへるのも合理的に,一一つの丈意の絡つた所でする様にしたい。 c)禍患は雫假名を用ふること。 d)外國入名,地名は1なるべく欧丈のまN記載せられたい。然し地名その他のうち既に我が 國でも通俗化してみるようなものは,片假名で書.くこと。 e)活字の大きさは編輯者に一任せられたい。』 f)引用文獄には,邦文,露文のilfi序とし,著者名,(標題名),感心名,巻,號,頁(出來6 .ならば,論文の初と終の頁)護行年月をこの順序に記載せられたい。丈献は,本文の後に まとめられてもよV∼し,脚註を利用されてもよい。 g)本文中に挿入する表や圓版は原稿中の適當の部分に貼りつけて貰ひたい。費用がかさむか ら,必要な最小限度にせられたい。 h)本文及び丈獄の眩字は出血る限り明瞭にし,丈鰍につV・ては成るべくタiグライダーにて 記すこと。 i) 藥名其他は片假名とし,「」或は傍線を附さないこと。 5)論文寄稿者は寄稿の面舵す別刷所要部数を原稿第一頁の面白に朱書せられたV・。別刷は20部迄 無料鱈呈する。それ以hを要せられる場谷は,超過部数に封ずる實費を申受ける。但し所要部 数を記入せざる時は別刷を調製しない。 6)論文1篇15頁を超過せる際は酒淫を申受ける。色彩圖その他多額の費用を要する際は之を申 受ける。 7)掲載は受附順による,但急を要す為ものは掲載料全額を申受く0 8)メートル法度量衡の輩位の書き方は次の形式に從はれたV・。これらの符號のあとには黙をつけ ない。 ・ 1立毛…… 1cc 1瓦…… 19 1瓦}._.1kg .

1米……1m ,1糎……1cm 1粍・…1mm

1ミリミクロン…1mμ 播氏37度2分……37e20C 9)寄稿の宛名は左の如く認められたし。 東京都牛込魎洞.田町

1雇……1mg

1ミクロンー・一…1μ 華氏60度・一・・。600F 東京女子轡學專門學校病理學i教室 日本女子欝嬰研究會幹事 佐 藤 や い 宛

参照

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