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学生論文賞受賞論文 要約 A Two-Phase Optimization Method for Virtual Topology Design and Routing of Multi-Hop WDM Networks

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Academic year: 2021

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要約Ⅷ ■学生論文賞受賞論文

ATwo−PhaseOptimization MethodforVirtualToporogy Design

and Routingof Mu)ti−HopWDM Networks

佐藤 圭介

(筑波大学第三学群社会工学類 現所属・北海道日本電気ソフトウェア㈱) 指導教官 山本芳嗣教授 1.はじめに 光通信ネットワークにおいて,WDM(波長分割多 重)は一つのファイバに複数の波長の光を同時に流す ことでネットワークの帯域を広げる技術として注目さ れている.しかしながら,この技術の利用先としてイ ンターネットのバックボーンを考えた場合,従来の技 術ではパケットのルーティングにあたり光信号をいっ たん電気信号に変換せねばならず,電気的な処理によ る遅延が問題となる.この間題に対処するため, WRS(波長ルーティングスイッチ)を導入し,光の 波長によってルーティングを行うことが考えられてい るが,WRSが扱える波長の数は多くは見込めず,ル ーティングをWRSのみでまかなうことは不可能であ る.本研究は,WDM広域ネットワークにおいて, パケット到達の遅延を最小にする波長ルーティングと 電気ルーティングの組み合わせ方法について考察する. 2.モデルの設定 光通信ネットワークを,光ファイバを枝,光ファイ バの始点(終点)を頂点とするグラフと考える.グラ フのすべての項点はWRS,光信号の送受信機,電気 ルータを装備し,波長ルーティングと電気的なルーテ ィングの双方に対応する.このグラフを物理トポロジ と呼ぶ.物理トポロジの2項点間で波長ルーティング による通信を行うとは,通信に使用する光の波長と通 信経路を決定し,送信項点の送信機,受信項点の受信 機,経路上のWRSを設定することを意味する.この ようにして物理トポロジの2項点を結ぶ道,光パスが 設置される.光ファイバの始点(終点)を頂点とし, 光パスが設置されている項点間に枝をひいたグラフを, 論理トポロ‘ジと呼ぶ.物理トポロジと光パス,論理ト ポロジの例を図1に示す. 本研究では,ネットワークの各項点間で送受信すべ きパケット量を所与として,物理トポロジから論理ト 2003年12月号 図1物理(左)と論理(右)トポロジ ポロジを設計し,論理トポロジ上で静的なルーティン グを行う.この間題はこれまで,混合整数計画問題と して文献[1,2]で定式化されてきたが,これらの文献 は光パス設置にあたり,波長に関する二つの制約を無 視している.一つは,光パスはその始点から終点まで 同じ波長を維持すること,もう一つは,物理トポロジ 上の同じ枝を通る複数の光パスにはそれぞれ別の波長 を割り当てることである.本研究は,これらの波長に 関する制約を含めたかたちで混合整数計画問題として の定式化を新たに行う∴その際の最適化基準は,文献 [1]と同様に,パケットの平均論理ホップ数の最小化 とする.パケットの平均論理ホップ数とは,論理トポ ロジ上でパケットが目的地までに通る項点数(パケッ トの終点を含む)の平均と定義され,パケットが経験 する電気的なルーティング回数の平均を意味する. 混合整数計画問題としての定式化は,この間題が 〟タ困難なクラスに属するとともに,考慮にいれるべ き変数の数が非常に多いため,ネットワークのサイズ が大きくなると現在の計算機で解くことが難しいとい う問題がある.そこで本研究では,問題を論理トポロ ジの設計と,論理トポロジ上でのルーティングの二段 階に分け,それぞれを最適化問題として定式化する, 二段階最適化法を提案する.論理トポロジの設計問題 は,どことどこの頂点間に光パスを設置する,しない という問題に帰着されるため整数計画問題として定式 化できる.整数計画問題も〟タ困難なクラスに属する が,この場合は考慮すべき変数の数が少なく,混合整 (67)943 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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数計画問題よりも少ない時間で解を得ることが期待で きる.ここでの最適化基準は,光パスの設置により波 長ルーティングだけで運ぶことのできるパケット量を 最大にすることである.これは1論理ホップで運ぶこ とができるパケット量を最大にすることと同義であり, パケットの平均論理ホップ数を低く抑えるのに貢献す る.後半の段階は,論理トポロジが与えられている状 態で各項点間でパケットを送受信する問題となる.こ の間題はパケットの平均論理ホップ数を最小にする線 形計画問題として定式化できる.

3.数値実験

二段階最適化法による解の精度を確認するため,14 個の頂点を持つNSFNET[2]を物理トポロジとし, 数値実験を行った.ネットワークで利用可能な波長数 を4から6,各項点の送受信機数を5から7とし,各 項点間で送受信すべきパケット量を一様分布から取り 出し,二段階最適化法,混合整数計画問題による定式 化,そして文献[1]で提案された発見的解法(Max− SinglehopおよびMax−Multihopアルゴリズム)の, 計四つの手法により求められた平均論理ホップ数を比 較した.結果は図2に示すとおりである.二段階最適 化法が他の発見的解法よりも低い平均論理ホップ数を 達成し,平均論理ホップ数の下界である混合整数計画 問題の解に近い値を示している.また,本実験はFu− jitsuPrimepower600サーバ上で実施したが,混合整 数計画問題による定式化が最適解の算出に平均98秒 要したのに対し,二段階最適化法は5秒程度で解が求 められた. 次に,NSFNETに悪意的に項点と枝を追加してい き,二段階最適化法がどのくらいの大きさのネットワ ークにまで利用可能か調べた.結果,二段階最適化法 は27頂点(98枝)の問題を275秒で解くことができ た.一方,混合整数計画問題による定式化は20頂点 (68枝)の問題を変数の増加によるメモリ不足で解く ことができなかった. 4.おわりに 本研究で提案された解法は,これまでの発見的解法 よりも効率のよいルーティングを実現することがわか った.また従来の定式化に比べ大きなサイズのネット ワークでも利用可能であることも示された. 4Wav8t8∩9thsAva封ab18 5 3 5 2 5 2 3 1 巴忘壱5浄工︼聖ちp︼¢勘空空く 6 Numboro† ̄什anscelVO「S 5Wav818ngthsAvaiIab旭 5 5 4 ■〇 3 5 2 5 4 2 1 3 1 1 1 8∪虐の6旨エ︸むち巾L&空軍く 6 Numbero†■廿anscoiv8椅 6Wav818ngthsAvallab18 5 5 4 5 3 ■h︺ 2 1 4 1 2 3 1 1 8∪8竺凸dO〓l心ちqdOひ空ぎ< 8 Numborく〉lT「anscejve帽 図2 平均論理ホップ数(10回の実験の平均) 参考文献 [1]Banerjee,D.andMukherjee,B∴Wavelengthrouted opticalnetworks:1inear formulation,reSOurCe bud− getingtradeoffs,andareconfigurationstudy,1EEE/

AC〟∵乃Ⅷ那‥Ⅳ頭肌加紘噸,Vol.8,598−607,2000.

[2]Ramaswami,R.andSivarajan,K.:Designoflogi− caltopologies for wavelength−rOuted opticalnet−

works,.荏:尻E′滋J.A柁都Co∽刑りVol.14,840−851,

1996,

オペレーションズ・リサーチ

参照

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