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第21章 ガウスの法則 (11/6)

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Academic year: 2021

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(1)
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閉じた平面から出る電気力線

電気力線の密度は電界の強さに 比例する。一般的には、電界の強さ E[N / C = V / m]のとき、電気力線に 垂直な単位面積(1[m2])を貫く電気 力線の本数を E[本]とする。 例として、点電荷 q[C]の電界の場 合、この点電荷を中心とする半径 r[m]の球面を考えると、この球面上 での電界の強さは、 となる。球の表面積は4r2なので、 球を貫く電気力線の本数Nは、 となる。 2 0 1 4 q E r



  2 2 0 0 1 4 4 q q N r r



    q q 球でなくても、 本数は同じ 半径 r 電界の強さ E

(3)

ガウスの法則

よって、この面からの電気力線の本数は、 N =

q /0[本] となる。 任意の閉局面内の全電荷をqとすると、この閉局面から外に出る電気力 線の総本数は、q /0 [本]になる。これをガウス(Gauss)の法則という。 ※ただし、負電荷の場合は、電気力線の方向が逆になる。 任意の閉局面Sの中にn個の点電q1q2、・・・、qnがあり、それぞれ の電荷から電気力線が出ている時 を考える。 この閉局面S内の全電荷qallは、 qall = q1 + q2 + ・・・ + qn [C] また、各電荷から出る電気力線は、 それぞれ、 Ni = qi / 0 [本] S q1 q2

(4)

ガウスの法則の応用

電気力線の本数 N は、単位面積 あたりの電気力線数 E と、それが貫 く面積 S を用いて、 N = ES と表すこともできるので、結果として、 N = ES = q / 0 と表すこともできる。 一般的には、面を微少な面積 dS に分割し、その面と垂直な電界の成 分Ennはnormalの意味)を考えたと き、電気力線の本数 N を次式のよ うに求める。 ここで、 は閉曲面S全体に対する 面積積分を示し、 は電界 E と法線 ベクトル n との角度を示す。 d cos d n S S N

E S

E

S S



dS S n E

(5)

平面板の電気力線

(6)

電界の強さ

平面板全体の電荷 Q、平面板 全体の面積 S とすると1m2あたり の電荷 Q / S となる。ここから出 る電気力線の本数は 2E となる ので、 よって、 すなわち、この電界は平面板か らの距離によらず一定になる。 電荷 Q / S 1m2 1m2 電気力線 の本数 E 電気力線 の本数 E 0 2 Q S E

 0 2Q E S

(7)

平面板の電界は、距離によらず、 面密度の定義  = Q / Sより、

例題

例題1 面密度 [C/m2]で一様に帯電した 無限に広い平面板が、この平面から 距離 x[m]の点に作る電界の強さを 求めよ。 例題2 無 限 に 長 い 直 線 上 に 線 密 度 [C/m]で一様に分布した電荷が、こ の直線から距離 x[m]の点に作る電 界の強さを求めよ。 0 2 E r



x[m] [C/m] x[m] [C/m2] 0 2 E

0 2 E Q

S この直線を中心とした、半径 x[m]、 長さ1[m]の円筒を考える。電気力線 はこの円筒の側面のみを横切る。 0 2

x E 

 

(8)

x = r のとき ただし、 よって、

例題

例題3 全体で電荷 Q[C]で一様に帯電し た半径 r[m]の球殻の中心から距離 x[m]での電界の強さを求めよ。 x < r のとき 球殻の内部には電荷がないので、 球殻の中ではどこでも、電界の強さ は E = 0 となる。 O x[m] r[m] x > r のとき 半径 x の球面にガウスの法則を適 用すると、 よって、 2 0 4

x E Q 

2 0 1 4 Q E x



  r r 2 2 cos r

O P Pから等距離にあ る球帯の面積は、 この球帯がPに作 る電界 dE は、 2 2

r sin d

 

2 2 2 0 2 2 4 4 sin d 2 d cos cos ( ) r E r

 

 



 2 4Qr

2 0 1 8 Q E r



 

(9)

例題

例題4 全体で電荷 Q[C]で一様に帯電し た半径 r[m]の球の中心から距離 x[m]での電界の強さを求めよ。 x ≤ r のとき 球の中にある電荷 だけなので、 同種の電荷は互いに反発するの で、このような電荷分布を作るのは 非常に大きなエネルギーを必要とす る。この計算は原子核内部の電場 の近似値を求めるときに用いられる。 O x[m] r[m] x > r のとき 半径 x の球面にガウスの法則を適 用すると、 よって、 2 0 4

x E Q 

2 0 1 4 Q E x



  O x[m] r[m] 球内の点につ い て は 、 そ の 点の電界を与 え る 電 荷 は 、 その点を通る 半径 x の同心 3 3 Q Qx r 2 3 0 0 1 1 4 Q 4 Qx E x r





    x E

(10)

電場中の導体(中実球のとき)

図のように、電場の中に金属 のような導体をおくと、導体内 部の電場が 0 (ゼロ)となるよう に導体中の電荷が移動し、導 体表面に正負別で分布する。 電荷の移動が終わったとき、す なわち導体内部の電場が 0 (ゼ ロ)になったとき、導体の電位は 全て等しくなり、表面は等電位 面になる。導体外の電気力線 は導体表面に垂直となり、導体 内部では電場が 0 (ゼロ)ゆえ 電気力線は存在せず、導体内 に正負の電荷は現れない。        ++ + + + + + + + 導体 E = 0

(11)

電場中の導体(中空球のとき)

図のように導体内部に空洞が あり、その空洞に電荷がない場 合には、空洞内部の電場が 0 (ゼロ)となる。従って、導体で囲 まれた空間内は、外からの電場 の影響を受けることがない。こ のように外部の電場の影響を遮 る こ と を 静 電 遮 蔽 ( electric shielding;静電シールド)という。 長いトンネルや鉄筋コンクリー トの建物内部でラジオ放送が聞 こえなかったり、車に雷が落ちて も中の人間が感電しないのは、 この静電遮蔽によるものである。 電子計器の金属製外箱や生体 計測時に使用する金網などは、 この静電遮蔽の性質を利用して いる。 空洞 導体 E = 0 -- + + + + - -+ + + + +

(12)

静電シールド

電場 接地の記号 導線で地面に 接触させる 電場ゼロ 電場ゼロ 空 洞 部 に 電 荷 を置き、導体を 接地すると電荷 が 地 面 に 流 れ 出て、外側の電 場はゼロになる

(13)

静電誘導

電 荷 が 分 布 し て いる面に、反対の 電荷を持つものを 近づけると、互い が引きつけ合って 中和しようとする 性質がある。これ を静電誘導という。

(14)

アース

電 荷 を た め た 物 質に手で触れると、 手を通して自由電 子が流れ出る。手 の代わりに導線を つけて地面につけ て も 同 じ 結 果 を 得 る 。 こ れ を 接 地 (アース)という。

(15)

放電と絶縁破壊

導 体 に 電 子 を 与えると、電荷は 導体中を自由に 動 け る が 、 空 気 中 に は 出 て こ な い 。 し か し 、 さ ら に電子の数を増 やし電界が強くな ると、電子に大き な力が働き空気 中 を 移 動 で き る ようになる。これ を放 電 現 象と い い 、 固 体 な ど の 絶縁体で同じよう な 現 象 を 起 こ す ことを絶縁破壊と いう。 放電の一番身近な現象は雷である。雲の中にたまっ た静電気が一気に地面へと放電される。そのとき、空 気との摩擦により、大きな音が発生する。

参照

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