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『NANA』、あるいは引き裂かれる母と子の物語 : 少女マンガと母性の問題

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『NANA』、あるいは引き裂かれる母と子の物語 :

少女マンガと母性の問題

著者

打田 素之

雑誌名

研究紀要. 人文科学・自然科学篇

51

ページ

59-71

発行年

2010-03-03

URL

http://doi.org/10.14946/00001562

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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『NANA』 、

あ る い は 引 き裂 か れ る 母 と子 の 物 語

少女マ ンガ と母性 の問題

1.引 き裂 か れ る 子 供 た ち 月 刊 誌 「ク ッ キ ー 」(集 英 社)誌 上 に 連 載 中 の 『NANA』(矢 沢 あ い 作 、1999 年 ∼)は 、 音 楽 メ デ ィ ア の 世 界 に お い て 成 功 を お さ め る 二 つ の ロ ッ ク ・バ ン ド の メ ンバ ー た ち の 物 語 で あ る 。 こ の 作 品 は 少 女 マ ン ガ で あ り な が ら 、シ ン デ レ ラ ・ ス トー リ ー の 拒 否1、 性 的 な 場 面 や 会 話 の 頻 出 、 ヒ ロ イ ン ・奈 々 の 妊 娠 な ど、 い わ ゆ る 「正 統 派 」の 少 女 マ ン ガ に は 在 り有 べ か ら ざ る 要 素 が い く つ も存 在 し て い る 。 しか し、 こ う し た 過 激 な 要 素 の み が 、 こ の 作 品 を 特 徴 づ け て い る わ け で は な い 。 と言 う の も、 『NANA』 は 、 親 を 欠 い た 家 庭 に 出 自 を も つ 子 供 達 が 多 数 登 場 す る 、 母 と 子 の 関 係 を テ ー マ と した 物 語 だ か ら で あ る 。 た と え ば 、 も う 一 人 の ヒ ロ イ ン 、 大 崎 ナ ナ は 、 少 女 時 代 に 母 親 に 捨 て ら れ(図 版1、 第16巻2p.144)、 祖 母 に 育 て ら れ た 存 在 で あ る 。 未 婚 の 母 か ら生 ま れ た 彼 女 に 父 親 の 記 憶 は な い 。 彼 女 は 高 校 中 退 後 、パ ン ク ・ロ ッ ク の 世 界 に 入 り、ブ ラ ッ ク ス トー ン ズ(以 下 ブ ラ ス ト)の ヴ ォ ー カ ル と し て 活 躍 し て い る 。 彼 女 の 恋 人 、 レ ン は 、 も う 一 つ の ロ ッ ク ・バ ン ド、 トラ ッ プ ネ ス ト(以 下 、 トラ ネ ス)の ベ ー シ ス ト で 、 幼 児 の 頃 に 港 の 倉 庫 に 捨 て ら れ 、15歳 ま で 孤 児 院 で 過 ご し て い る 。 レ ンの 友 人 、ヤ ス(ブ ラ ス トの ドラ マ ー)は 、両 親 を 幼 く し て 交 通 事 故 で 亡 く し 、 1 2 拙 論 は 、 昨 年 「研 究 紀 要 』 第50号(神 戸 松 蔭 女 子 学 院 大 学 学 術 研 究 会 発 行)に 発 表 し た 《NanaouunehistoiredudechirementSh6jyo-mangaetproblemedela maternite》 を 翻 訳 し 、 そ れ に 加 筆 し た も の で あ る 。 ナ ナ の タ ク ミ と の 結 婚 は 、 も ち ろ ん シ ン デ レ ラ ・ス トー リ ー の 成 就 で あ る が 、 こ の 作 品 の 物 語 の 中 心 と な る の は 、 ナ ナ と レ ン の 恋 の 顛 末 で あ る 。 矢 沢 あ い 「NANA』(集 英 社 リ ボ ン ・マ ス コ ッ ト ・コ ミ ッ ク ス 、2000年 ∼)。 コ ミ ッ ク ス は2010年1月 現 在 、21巻 ま で 刊 行 さ れ て い る 。

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図 版1「 ナ ナ と母 と の 別 れ 」 (◎YazawaMangaSeisakusyo/CookieSHUEISHAInc.) そ の後 は養 父 母 に引 き取 られ て い る。 トラ ネ ス の リー ダー 、 タ ク ミ は一 応 両 親 の そ ろ っ た家 庭 の 出 身 だ が 、 父 親 は 酒 浸 りの 暴 力 的 な 男 で 、 家 族 に か ま う こ と を知 ら な い男 で あ る。 そ の 苦 労 か らか 、 タ ク ミの 母 親 は 彼 が 高3の と きに病 死 して い る。 もち ろ ん、 『NANA』 に は ナ オ キ(ト ラ ネ ス の ドラマ ー)や ノ ブ オ(ブ ラス ト の ギ タ リ ス ト)の よ うに 普 通 に両 親 が 存 在 す る家 庭 の 出 身 者 もい るが 、 この 作 品 に は不 幸 な 少 年 ・少 女 時 代 を過 ご した 若 者 が 余 りに も多 い の で あ る。 他 に も、 トラ ネ ス の歌 姫 、 レ イ ラ は6歳 の 時 に 父 親 を 亡 く して い る し、 ブ ラス トの ベ ー シ ス トで あ る シ ンの 母 親 は、 彼 が 生 まれ る と同 時 に 自殺 し た と され る。 シ ン は 父 親 が 彼 の こ と を他 人 の 子 で あ る と考 え て い た た め、 自分 の 出生 は 望 ま れ た も の で は な か っ た と信 じて い る。 彼 は マ ネ ー ジ ャー の 美 里 に 出 自 を 尋 ね られ て 、 母 親 が 彼 を 「産 ま な き ゃ よか った ん だ 」 と も ら して い る(図 版2、 第8巻p.48)。 こ の よ う に、 そ れ ぞ れ の バ ン ドの4人 中3人 まで が 問 題 を抱 え た 家 庭 、 言 い 換 え る な ら、 「引 き裂 か れ た 」 家 庭 の 出 身 者 で あ る。 パ ン ク、 あ る い は ロ ッ ク ・ グ ル ー プ は、 通 常 これ ほ ど親 を欠 い た 家 庭 の 出 身 者 に よ って 構 成 され て い る の で あ ろ うか 。 そ ん な こ と は 「ない 」 はず で あ る。 で は、 なぜ 『NANA』 に は これ ほ ど多 くの 不 幸 な若 者 た ちが 登 場 す るの で あ ろ う。 こ の 問 題 を考 え る上 で ヒ ン トとな る の は、 引 き裂 か れ て い る の は、 な に も登

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場 人 物 の 家 族 だ け で は な い と い う こ とで あ る 。 物 語 の 進 行 と と もに 悲 劇 の色 彩 を強 め る二 つ 恋 愛 もま た 、 「引 き裂 か れ た 」 魂 の ドラマ と して 提 示 され て い る 。 作 中 で ナ ナ は レ ン と恋 愛 関 係 に あ り、 シ ンは レ イ ラ と愛 人 関係 に あ るが 、 彼 女 らの 自我 も ま た 、 理 想 と現 実 の 問 で 「引 き裂 か れ た」 二揺 れ 惑 う存 在 と して 描 か れ て い る。 2.引 き裂 か れ る 自 我 そ こ で 、 まず ナ ナ の 自我 が 恋 愛 に お い て どの よ う に分 裂 させ られ て い る の か を見 て 行 こ う。 王 子 の 到 来 を夢 見 る少 女 マ ン ガ の 主 人 公 と は異 な り、 ナ ナ は恋 愛 成 就 を 人 生 にお け る最 高 の価 値 と は考 え て い な い 。 レ ンが 東 京 へ 発 つ こ とが 決 ま っ た と き、 彼 女 は彼 につ い て 行 くこ と を拒 む 。恋 人 の 出発 に際 して 、ナ ナ は 次 の よ うに言 う。 「だ け ど、 あ た しは レ ンの た め に/何 を して あ げ られ た だ ろ う/こ の ま ま べ つ に/歌 な ん か 歌 え な くな っ て も/レ ン と一 緒 に 東 京 へ 行 っ て/レ ンの た め に せ め て 毎 日/ご は ん を作 っ て 部 屋 を磨 い て/レ ン の 子 供 を産 ん で /そ うす る/べ き な の か も しれ な い/そ れ だ っ て/充 分 す ぎる 程 の/幸 せ

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図 版3「 レ ン の 妻 と な る こ と を 拒 む ナ ナ 」 (◎YazawaMangaSeisakusyo/CookieSHUEISHAInc.)

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じ ゃ な い か 」(第1巻p.160、 図 版3) こ れ は 、 明 らか に シ ンデ レ ラ ・ス トー リー と して 人 生 を捉 え る こ との 拒 否 で あ ろ う。 ナ ナ は こ こで 自分 の 夢 が 、 恋 愛 の 成 就=結 婚 とは 交 換 不 可 能 で あ る こ と を表 明 し て い る 。 そ して、 彼 女 は ブ ラス トの仲 間 達 と東 京 で 成 功 を収 め た後 も こ の 意 志 を貫 い て い る。 た だ 、 こ こ で 注 意 して お くべ き こ と は、 彼 女 の 自我 の 分 裂 は、 レ ン との 共 同 生 活 が 成 っ た 後 も変 わ りが な い とい う こ とで あ る。 実 際 、 二 人 は ス キ ャ ン ダ ル を逆 手 に とっ て 同 棲 生 活 を始 め る の だが 、 彼 女 が 仕 事 を続 け る限 り二 人 に平 穏 が 訪 れ る こ と は ない3。レン を海 外 で の レ コー デ ィ ン グ に送 り 出 した後 、 彼 女 は次 の よ う に独 白す る。 「最 後 じ ゃね え の か よ?/で も/戻 っ て きて も/同 じだ と/思 う ん だ け ど」 (第16巻p.48) 最 初 の セ リ フ は、二 人 で朝 食 を取 る の が 「最 後 じゃ ない の か 」 とい う意 味 で あ り、 後 半 の 「戻 っ て きて も同 じだ 」 とい うの は、 レ ンが 夫 然 と し て仕 事 を終 え て 海 外 か ら帰 っ て も、 私 は変 わ っ て い な い=同 じ、 つ ま り依 然 と して 、 レ ン との 生 活 の た め に仕 事 を捨 て る つ も りは な い と宣 言 し て い る の で あ る 。 一 方 レ ンの 方 は、 彼 女 が 自 らの 夢 を捨 て る こ とが で きな い こ と に 理 解 を示 しつ つ も、 彼 女 が 常 に 自分 の そ ば に妻 と し て居 る こ と を望 ん で い る(第14巻p,90)。 我 々 は 、 こ こ に 『NANA』 の表 面 上 の過 激 な意 匠 と は別 に、 非 常 に保 守 的 な少 女 マ ン ガの イ デ オ ロギ ー を 読 み 取 る こ とが 可 能 で あ ろ う。 レ ンに愛 され て あ る た め に は 、 ナ ナ は夢 を断 念 す る しか ない の で あ る。従 っ て、共 同 生 活 が 可 能 に な っ た と して も、 歌 手 と し て の生 活 を放 棄 し な い 限 り、 彼 女 の 自我 は永 遠 に理 想 と現 実 の 間 で 引 き裂 か れ て あ る こ と に な る。 同様 に 、 レ イ ラ と シ ンの 恋 愛 も理 想 と現 実 の 間 で 引 き裂 か れ た 恋 人 達 の物 語 とな っ て い る。 レ イ ラ は幼 馴 染 の タ ク ミ以 外 の 他 人 を 愛 す る こ とが 不 可 能 で あ 3こ の 意 味 で 『NANA』 は 一 見 シ ンデ レ ラ ・ス トー リー を拒 否 して い る よ う に 見 え て 、 実 は非 常 に保 守 的 な少 女 マ ン ガだ と言 え る。

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る こ とが わ か っ て い なが ら、16歳 で 体 を売 る シ ン と恋 に 落 ち る。 シ ンは 、彼 女 が タ ク ミ に愛 され な い孤 独 を紛 らわ す た め に 自分 を 求 め て い る こ と を知 りつ つ も、レ イ ラ との 関係 を続 け る。 しか しなが ら、彼 らの愛 に嘘 は な い。 タ ク ミが 奈 々 を選 ん で い る 以 上 、 レ イ ラの 恋 は永 遠 に彼 と シ ン の 問 で 引 き裂 か れ た もの と な る。 これ ら二 つ の 例 が 示 して い る こ と は、 『NANA』 に描 か れ る 恋愛 の 裂 吊状 態 が 、 い ず れ も 「理 想 の私 」 と 「現 実 の 私 」4の 間 に あ る軋 礫 に起 因 して い る とい う こ と で あ る。 この こ と は、『NANA』 が 孕 む裂 吊 の テ ー マが 、自我 二 ア イデ ン テ ィ テ ィ の 二 重 性 と深 く結 びつ い て い る こ と を示 唆 す る の だ が 、 『NANA』 の結 構 が 少 女 マ ン ガ得 意 の 「分 身 の 物 語 」 の 枠 組 み を取 っ て い る こ と を知 る な ら、 我 々 は 作 中 に描 か れ る登 場 人 物 た ち の選 択 不 可 能 性 の 問 題 を通 して 、 「引 き裂 か れ た 子 供 た ち 」 の 問 題 へ とた ど り着 くこ とが 可 能 で あ る。 と言 うの も、 少 女 マ ンガ に お け る分 身 二分 裂 の テー マ は、 母 と子 の 問 題 と密 接 に結 び つ い て い るか らで あ る 。 次 節 で は、 これ ら二 つ 問 題 系 列 が どの よ う な関 係 にあ るの か を見 る こ と にす る。 3.少 女 マ ン ガ に お け る 「分 身 」 の 問 題 『NANA』 が 、 同 じ名 前 を もち 同 じマ ン シ ョ ンに住 む 同 年 齢 の 二 人 の女 性 の 物 語 で あ る こ とは、 こ の作 品 が 『リボ ンの騎 士』(手 塚 治 虫作 、1953年 ∼1956年) 以 来 の 「分 身 」(あ る い は 「双 子 」)の 物 語 の 系 譜 に属 す る こ と を示 して い る5。 藤 本 由香 里 に よれ ば、 「初期 の 双 子 マ ンガ とい うの は 、 な ん らか の要 因 で 片 方 が 裕 福 に、 片 方 が そ れ とは対 照 的 な 環 境 で 育 ち 、 そ の後 に二 人 が め ぐ りあ っ て さ ま ざ ま な事 件 の 後 に出 生 の 秘 密 が 明 か され 、大 団 円 を迎 え る 、 とい った パ ター ンが 多 か った 」6。 しか し、この 貧 富 の 差 に基 づ い た 対 照 は 、日本 が 豊 か な国 に な 4ナ ナ の 場 合 は レ ンの 妻 と して の 私(理 想)と 歌 手 と して の私(現 実)。 レ イ ラの 場 合 は、 タ ク ミの 恋 人 で あ る 私(理 想)と シ ン の愛 人 で あ る 私(現 実)。 男 性 の 側 も、 女 性 た ちの 二 重 の欲 望 を 理解 し受 け入 れ て い る こ とか ら、 彼 女 ら と同 じ二 重 性 に さ ら され て い る。 5主 人 公 の サ フ ァイ ア が 男 の 子 の 心 と女 の子 の心 を もっ た ヒ ロ イ ン で あ る こ とは 言 わ ず もが なの こ とで あ ろ う。 6藤 本 由香 里 「分 身 少 女 マ ン ガの 中 の 「も う一 人 の 私』」in「 マ ン ガの 社 会 学 』(宮 原 浩 二 郎 、荻 野 昌 弘 編 、 世 界 思 想 社 、2001年 、p.83)。 以 下 、 この 論 文 か らの 引 用 は、 引 用 文 の 後 にペ ー ジ数 の み 記 す 。

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る に つ れ 消 滅 して 行 く。 日本 社 会 が 高 度 経 済 成 長 を達 成 す る過 程 で 、 少 女 マ ン ガ か ら 「別 れ 別 れ に な っ た 双 子 の物 語 」 とい う設 定 は 消 え去 る の だ が 、 「分 身」 へ の 嗜 好 は生 き残 り、 内 在 化 され る。 藤 本 は言 う、 「こ の 頃(1970年 代 、筆 者 注)か ら 少 女 マ ン ガ は 、あ る が ま ま の 自 分=「 現 実 の 自 己 」 と 、 理 想 の 自 分 、 な い し は 他 者 の 期 待 を 投 影 さ れ 、 そ れ に 答 え よ う と す る 自 分 二 「あ り う べ き 自 己 」 と の 間 の 分 裂 と 葛 藤 と い う テ ー マ を 深 化 さ せ て い く。 そ の 時 、 双 子 二 分 身 と い う の は 、 そ れ を 描 き 出 す た め の 格 好 の 装 置 と して 機 能 した 。」(p.88) これ を 『NANA』 に 当て はめ る な ら、大 崎 ナ ナ と小松 奈 々 が 、性 格 や 人生 の 目的 、 育 った 環 境 な どの 点 で どれ ほ ど異 な って い よ う と7、説 話 論 上 は二 人 を独 立 した 個 人 とみ なす こ とは で きな い 。 む しろ 、 そ の コ ン トラ ス ト故 に両 者 は 一 つ の 人 格 の 二 つ の側 面 を表 して い る と考 え られ るべ きで あ る。 従 っ て、 『NANA』 とい う 作 品 は、 二 人 のNANAを 登 場 させ なが ら、 少 女 た ち に 理 想 の 自 己 と現 実 の 私 の 二 つ の 人 生 を生 き る こ と を可 能 に して い るの だ 。 と こ ろ で、 こ う した 理 想 の 自 己へ の憧 れ は少 女 マ ンガ特 有 の 現 象 で あ ろ うか 。 少 年 達 は 「あ り うべ き 自己 」 へ の 変 身 を夢 見 た りは しな い の だ ろ うか 。 少 し少 年 誌 を 開い て み れ ば、少 年 マ ンガ の世 界 に は、地 球(又 は宇 宙)を 救 うた め にス ー パ ー ヒー ロ ーへ と変 身す る登 場 人 物 に満 ち溢 れ て い る 。 少 年 と少 女 の ア イ デ ン テ ィテ ィ の違 い に 関 して 、 藤 本 は 夫 と な る こ と は、 妻 と な る こ と と 「け っ して 同値 で は ない 」 の だ と述 べ 、 そ の 違 い を次 の よ う に指 摘 して い る。 「「性 」 は 、 少 女 マ ン ガ の 中 で つ ね に 、 「分 身 」 が 現 れ る 契 機 で あ り続 け る 。 思 春 期 の 少 女 に と っ て 「女 で あ る 私 」 は 違 和 で あ る 。 だ が や が て 少 女 は そ の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 引 き 受 け(ニ 「女 」 に な り)、多 くの 場 合 、妻 に な り 、 7先 に述 べ た よ うに ナ ナ は 両 親 の な い家 庭 で育 ち 、 歌 手 と して 成 功 す る こ とが 生 き る 目 的 で あ る が、 奈 々 は 夫 婦 仲 円 満 な家 庭 で育 て られ た 子 供 で 、 幸 せ な結 婚 を す る こ とが 人 生 最 大 の 目的 で あ る。

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母 に な っ て い く。 妻 に な る と い う の は 、 自分 で あ り な が ら 同 時 に 他 者 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ に と り か こ ま れ る こ と で あ り(…)、 母 に な る と い う の は 自 分 の 中 に 他 人 を 孕 み 、 自 分 の 一 部 を 分 離 して 他 人 を 作 り出 す こ と で あ る 。 こ こ に 、 女 性 の 意 識 の 中 に 多 様 な 「分 身 」 と か 「も う 一 人 の 私 」 が 生 ま れ る 素 地 が あ る 。 つ ま り、 女 性 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ と い う の は 、 他 者 の 視 点 を 内 面 化 し 、 つ ね に 他 者 と の 関 係 に よ っ て 揺 れ 動 く も の で あ り 、 男 性 の よ う に 一 貫 し た ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 保 ち 続 け る こ と は 難 し い 。 そ れ ほ ど 女 性 の 自 我 の 輪 郭 は 曖 昧 で 変 化 し や す く、 だ か ら こ そ 女 性 は 「分 身 」 と か 「も う 一 人 の 自 分 」 と い う テ ー マ に こ れ ほ ど 惹 き つ け ら れ る の で あ ろ う 。」(pp.73-74。 省 略 は 筆 者 。 以 下 同 様 。) 藤 本 は 、 少 女 は少 年 と異 な り、 思 春 期 にお け る 肉体 の 変 化 、 そ して 妊 娠 を伴 う 結 婚 生 活 と い う、 そ の 性 的 な身 体 の 変 化 を通 し て、 自我 の 二 重 性 を体 験 す る の だ と言 う。 こ う した 変 化 に よ っ て 引 き起 こ され る ア イ デ ン テ ィ テ ィの 不 安 定 さ の 表 現 が 、 「分 身」 あ る い は 「も う一 人 の私 」 な の だ と され る。 確 か に 、 性 的 ・肉体 的 変 化 が 、 少 女 の 心 性 を少 年 の そ れ と異 な らせ て い る こ とは明 らか で あ ろ う。 ま た、少 女 が体 験 す る 身体 的 変化 が 、男 が もつ ア イデ ン テ ィ テ ィ と は異 質 の 自己 意 識 を形 成 す る こ と も確 か な こ とで あ ろ う。 しか し、 だ か ら と言 っ て、 こ の こ とが 少 女 マ ンガ に お け る 分 身 二双 子 の テ ー マ の 特 権 性 を十 分 に説 明 して い る よ う に は思 え ない 。 も しも、少 女 マ ン ガが 複 数 の ア イデ ン テ ィ テ ィ を描 きた い の な ら、 少 年 マ ンガ が や って い る よ うに 理想 の 自 己(た とえ ば 、 王 子 と結 婚 す る シ ンデ レ ラ)へ と変 身 す る登 場 人 物 を創 造 す る こ と に よ っ て 、 ア イ デ ン テ ィ テ ィの 複 数性 を表 現 す れ ば よい の で は な い だ ろ うか 。 しか し、 少 し考 え て み れ ば わ か る と思 うが 、 私 た ち は主 人 公 が 超 人 へ と変 身 す る物 語 を読 ん で も、 自 己意 識 の 二 重 性 を感 じる こ と な ど微 塵 もな い(ス ーパ ー マ ンが 自己 同一 性 に不 安 を感 じて い る よ うで は 、 悪 を倒 す こ とな どで き る はず が な い)。 つ ま り、 この 方 法 を 用 い て は 、 ア イ デ ンテ ィ テ ィの 不 安 定 さ は表 現 で き な い の で あ る。 で は、 分 身 少 女 もの の 何 が 「女 性 」 の 自我 の不 安 定 さ ・曖 昧 さ を表 現 す

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る の だ ろ う か 。 4.分 身 と女 の 時 間 この 問 題 を解 明 す る に は8、 少 年 マ ンガ に お い て 分 身 が どの よ うに現 れ る の か 、 よ り厳 密 に は 、 変 身 が ど の よ うに起 こっ て い る の か、 を知 ら なけ れ ば な らな い 。 少 年 マ ンガ の ヒー ロ ー も の を読 ん で い て 気 付 くこ と は、 当 た り前 の こ と だ が 、 ス ーパ ー ヒー ロー は変 身 の 後 に しか現 れ な い とい う こ とで あ る9。 言 い換 え る な ら、 超 人 的 な存 在 は 変 身以 前 の 凡 人 と して の 主 人 公 とは 決 して 同 時 に存 在 す る こ とは ない とい う こ とで あ る。 そ れ に対 して、 少 女 マ ンガ の 分 身 は 自 らの 分 身 と共 存 す る の が 普 通 で あ る。 こ の事 実 は、 夢 想 の レベ ル にお け る 少 女=女 性 の 時 問意 識 が 、少 年=男 性 の そ れ と異 な っ て い る こ とを示 唆 す る。 要 は 「継 起 性 」 の 問 題 なの だ 。 少 女 た ちが もつ 時 間意 識 は、 少 年 た ちの そ れ と は異 な り、 順 序 二順 番 に拘 束 さ れ た も の で は ない と考 え られ る 。 ジ ュ リア ・ク リ ス テ ヴ ァに拠 れ ば、 男 性 は 時 間 を通 常 「線 的 な もの 」 と して捉 え て い るが 、 女 性 は そ れ を 「裂 け 目 も割 れ 目 もない 」「想 像 空 間 の よ う」な もの と して意 識 して い る10。 こ う した順 番 の な い ・ 空 間 の よ う な 時 問 意 識 の 中 で は、 当 然 の こ と なが ら、 対 立 す る もの の 共 存 が 許 され 、「現 実 の 私 」 が 「理想 の 私 」 と同 時 に存 在 す る こ とが可 能 とな るll。 だ か ら 8上 野 千 鶴 子 が 言 う よ う に 、 「マ ン ガ や ア ニ メ な ど 日 本 の サ ブ カ ル が 、 性 別 非 対 象 的 な ジ ェ ン ダ ー ・セ グ リ ゲ ー シ ョ ン(性 別 隔 離)の も と に お か れ て き た こ と は 常 識 で あ る 。」 (上 野 千 鶴 子 「腐 女 子 と は だ れ か?一 サ ブ カ ル の ジ ェ ン ダ ー 分 析 の た め の 覚 書 」in「 ユ リ イ カ 』2007年6月 臨 時 増 刊 号 「腐 女 子 マ ン ガ 体 系 」、 青 土 社 、p.31)従 っ て 、 日 本 の マ ン ガ や ア ニ メ は 、 し ば し ば 少 女 一女 性 と 少 年 一男 性 間 の 性 差 を 示 す 格 好 の 例 を 提 供 し て く れ る 。 我 々 は 少 年 マ ン ガ を 通 し て 男 性 性 の 符 牒 を 、 そ し て 少 女 マ ン ガ を 通 し て 女 性 の セ ク シ ュ ア リ テ ィ の 特 性 を 見 出 す こ と が で き る 。 9鳥 山 明 の 『ド ラ ゴ ン ボ ー ル 』(1984年 ∼1995年)の 例 を 思 い 出 せ ば 、 容 易 に 理 解 で き る で あ ろ う 。 10ジ ュ リ ア ・ク リ ス テ ヴ ァ 「女 の 時 間 」in「 女 の 時 間 』(棚 沢 直 子 、 天 野 千 穂 子 編 訳 、 勤 草 書 房 、1991年)、p.120。 初 出 は 、34ノ'44CahiersdeRecherchedeS.T.D.,no.5,Universite Paris7,19790 こ の 同 じ論 文 の 中 で 、 ク リ ス テ ヴ ァ は 次 の よ う に 述 べ て い る 。 「い ず れ に せ よ 、 ヨ ー ロ ッ パ の フ ェ ミ ニ ズ ム 運 動 は 、 簡 単 に 男 性 的 と さ れ て い る 文 明 的 、 脅 迫 観 念 的 、 線 的 時 間 性 と い う 概 念 に 対 し て 、 三 つ の 態 度 を と っ て い る こ と が 観 察 で き よ う 。」(同 上 書 、p.123。 下 線 は 筆 者) ll「NANA』 が 、 他 の 少 女 マ ン ガ と 比 較 し て も、 と り わ け 「女 の 時 間 」 意 識 に 従 っ て 描 か

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こ そ、 少 女 マ ンガ にお い て は、 ナ ナ と奈 々 の よ う に分 身 あ る い は 双 子 の ヒ ロ イ ンの 物 語 が しば しば語 られ て きた の で あ る。 そ して 、 こ う した 時 間性 は 妊 娠 時 の 女 性 の 意 識 と強 く結 びつ い て い る。 藤 本 も指 摘 し て い る よ う に、 妊 娠 は女 性 に 胎 内 の子 と の 関係 にお い て 自己 と他 者 の 共 存 を強 く感 じさせ る契 機 で あ る。 ク リス テ ヴ ァの 言 葉 を引 こ う。 「妊 娠 した 女 は二 分 化 の試 練 に さ ら され ます 。(…)つ ま りア イ デ ンテ ィ テ ィの 限 界 を絶 えず 問 い続 け る 二 分 化 で す 。 こ れ は私 な の か 子 ど もな の か 、 私 の 身 体 なの か 子 ど もの 身 体 なの か 。」12(下 線 は筆 者) こ の 自=他 の 融 合 感 覚 は、 『NANA』 を読 み 解 く上 で 大 き な鍵 を私 達 に 与 えて くれ る 。 と言 うの も、 こ の作 品 は、 少 女 マ ンガ に は珍 し く妊 娠 す る 主 人 公 を登 場 させ た 上 に、そ の 生 々 しい 子 宮 の 写 真 まで 挿 入 され て い るか らで あ る(図 版4、 第8巻p.63)。 そ して、 さ らに 重 要 な こ とは、 ナ ナ と奈 々が 、 後 者 の タ ク ミ との 結 婚 を機 に決 裂=分 離 す る ま で 住 ん で い た707号 室 が、 ま るで 子 宮 を象 徴 す る か の よ う に描 か れ て い る こ とで あ る(図 版5、 第11巻p.43)。 つ ま り、ナ ナ と奈 々 が 住 ん で い た 部 屋 が 、 子 宮 の イ メ ー ジで 捉 え られ て い る と言 う こ と は、 二 人 の 存 在 が 単 に少 女 の 自我 の 二 重 性 を 表 して い る と い うだ け で は な く、 彼 女 達 の 関 係 が 、 実 は母 と子 の 関 係 と同 値 で あ る とい う こ と を示 して い る の で は な い だ ろ うか 。 さ らに 、 子 ど もを 懐 妊 した 女 性 の ア イ デ ンテ ィ テ ィの 境 界 が、 そ の 意 識 内 部 に お い て 「絶 え ず 問 い 続 け 」 られ て い る とい う こ と も忘 れ て は な ら な い。 ナ ナ と レイ ラの 苦 しみ は、 両 者 共 に永 遠 に続 く恋 の未 決 状 態 に あ っ た13。 これ は、 妊 れ た 作 品 で あ る こ と は 、 重 ね られ る コ マ 、 過 去 ・現 在 ・未 来 の 時 制 の 交 錯 、 頻 繁 に 挿 入 さ れ る モ ノ ロ ー グ な ど 、 ど こ か ら読 み 始 め た ら よ い の か 一 見 判 断 の つ か な い ペ ー ジ 構 成 に 現 れ て い る 。 コ マ の 順 番 に 従 っ て 展 開 す る 少 年 マ ン ガ を 読 み 慣 れ た 読 者 に と っ て 、 こ の 作 品 は 非 常 に 読 み 難 い 作 品 と な っ て い る 。 ま た 、 「NANA』 の 場 合 、 コ マ と コ マ が 常 に 実 線 で 区 切 られ て い て 、 ほ と ん ど コ マ 同 士 の 問 に 空 間 二 間 白 が な い こ と は 、 逆 に 問 白 に よ る コ マ 割 り を 厳 密 に 守 る 作 品 が 、 男 性 原 理 に 従 っ て 描 か れ て い る こ と を 示 唆 す る 。 12ク リ ス テ ヴ ァ 「性 の 他 者 」in同 上 書 、p.ll1。 初 出 は 、Sorciere,no.10,Albatros,1977。 13ナ ナ の 場 合 は 、 レ ン の 妻 と し て 家 庭 に 納 ま る の か 、 歌 手 と し て 身 を 立 て る か の 二 者 択 一 で あ り、 レ イ ラ の 場 合 は シ ン の 恋 人 で あ り つ つ 、 タ ク ミ を 愛 す る こ と 。

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図 版4「 奈 々 の 子 宮 の 写 真 」 (◎YazawaMangaSeisakusyo/CookieSHUEISHAInc.)

図 版5「 ナ ナ と奈 々 の 部 屋 、707号 室 」 (◎YazawaMangaSeisakusyo/CookieSHUEISHAInc.)

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婦 の 自我 意 識 の 曖 昧 さの 形 を変 えた 表 現 だ った と言 え よ う。 こ の よ うに 、 『NANA』 に描 か れ る 裂 吊 の テ ー マ が 、 常 に子 宮 内 に お け る 母 子 の 融 合 一分 離 状 態 に そ の 根 源 を 求 め る こ とが で きる とす る な ら、 冒 頭 に言 及 し た引 き裂 か れ た 家 庭 を 出 自 とす る 子 ど も達 の 数 の多 さ も、 こ の観 点 か ら解 答 が 求 め られ るべ きで あ ろ う。 5.『NANA』 と母 性 の 問 題 考 え て み れ ば 、 『NANA』 に登 場 す る多 くの子 供 た ち は 、 そ もそ も母 親 を欠 い た存 在 で あ っ た 。 ナ ナ も シ ン もヤ ス も レ ン も、 物 心 つ い た 時 に は 、 母 親 は彼 ら の 傍 に は い な か っ た。 タク ミの 母 親 も ま た彼 の 高 校 時 代 に病 死 して い る。 レ イ ラ の 場 合 の み が 少 し例 外 と な るが 、 彼 女 も母 親 の 愛 に は 恵 ま れ て は い な か っ た14。 つ ま り、 ブ ラ ス トと トラ ネ ス の構 成 メ ンバ ー の ほ とん ど は、 実 の 母 の 愛 を知 らず に成 長 した子 ど も達 な の で あ る15。 も ち ろん 、 こ こ に挙 げ た6人 全 員 が 母 性 的 な愛 情 に恵 まれ なか っ た わ け で は な い。 ヤ ス は少 年 時 代 に両 親 を亡 く した と は い え 、 慈 愛 に 満 ち た 養 父 母 に育 て られ て い る し、 タ ク ミ と母 の 関 係 は母 親 が 死 に至 る ま で 良 好 な もの で あ っ た と思 わ れ る 。 ヤ ス と タ ク ミが 精 神 的 に も安 定 した生 活 を送 り、 バ ン ドの メ ンバ ー か ら頼 りに され る存 在 と な っ て い る こ と を 考 え合 わ せ る な ら、 そ の こ と は、 逆 に 母 性 愛 の 問 題 が この 作 品 お い て 重 要 な 要 素 で あ る こ と を際 立 たせ て い る こ とが 理 解 で き よ う。 そ して 、 ヤ ス の ケ ー ス は 、 血 の繋 が っ た 母 の 愛 が 問 題 な の で は な く、 母 と し て の 愛 二母 性 こ そ が 重 要 視 さ れ るべ きで あ る こ と を示 し て い る 。 また 、 冒頭 に引 用 した ナ ナ と母 親 の 別 離 の 場 面(図 版1参 照)が 、全 巻 を通 して4度 繰 り返 され る16こ と を知 る な ら、『NANA』 の 母 性 へ の こ だ わ り、 母 の 愛 へ の希 求 こそ が この 作 品 を 貫 くテ ー マ だ と言 っ て も過 言 で は ない だ ろ う。 14第18巻 で 、 彼 女 の 母 親 は レ イ プ が 高 校 生 の 時 に し ば し ば 男 友 達 と 外 出 て い た こ と が 言 及 さ れ て い る(p.238)。 15こ の 意 味 で 、 第8巻 のp.57で レ ンが 「み な し 子 ハ ッ チ 』(タ ツ ノ コ プ ロ 制 作 、1970年 ∼71年)の ア ニ メ の フ ァ ン で あ る こ と は、 非 常 に 象 徴 的 で あ る 。 16第1巻p.120、 第ll巻p.165、 第16巻p,143,p.144、 第20巻p,142。

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今 や 、 引 き裂 か れ た 家 庭 の 子 供 た ち が 多 数 登 場 して い る理 由 は 明 らか で あ ろ う。 そ れ は単 な る設 定 の 偶 然 な どで は な く、 『NANA』 を悲 劇17へ と導 く原 動 力 とな っ て い る もの が 、 ナ ナ と奈 々 の 友 情 の 破 綻 に よ る 後 悔 の 念 で も な け れ ば 、 ま して や 恋 人 を 失 っ た ヒ ロ イ ンの 悲 しみ で も な く、 母 と子 が 子 宮 の 中 で 体 験 す る悲 痛 な る分 離 の 苦 しみ だ った か らで あ る。 だか ら こそ 、あ れ ほ ど親 を 欠 い た(= 母 性 に恵 まれ なか った)子 ど も達 の 存 在 が この 作 品 に は必 要 だ った の で あ る。 (本学 准 教 授) 17第20巻 で 、 雪 の 日 に ナ ナ に会 うた め に車 で 大 阪 へ 出 か け た レ ンは 、壮 絶 な事 故 死 を 遂 げ る。

参照

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