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貨幣需要の代替効果、資産効果と財政、金融政策

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(1)貨幣需要の代替効果 、 資産効果と 財政、 金融政簗 今. 西. 芳. 治. 0. 序 ケインズ以後の流動性選好説の拡張の1つは、遊休貨幣需要関数に利子率 のみ でなく、資産価値を陽表的に導入することによってなされた。 R. メッラ. ー. 〔7〕、R. タ. ー. ベイ 〔10〕. ヽ. 〔 n 〕、F. ブレヒリング〔. l〕は民間保有債券が不変の下で貨幣供給量のみが変化する場合と公開市場操作 によって 貨幣供給量が変化する場合で、利子率への影響の仕方が異なること に関心を向けた。 B. クラ ー. ー. グ (6 〕、. s.. ワイントロ. ー. プ〔 2) 、 R. デ. ヴィス〔2〕 は公開市場操作に伴なう民間保有貨幣量と1責券数の変化が生. ぜしめる貨幣需要曲線のシフトの仕方に関心を向けた。 われわれはこれらの諸貢献を回顧、検討するとともに、貨幣需要関数に資 産価値を陽表的に導入することが財政、金融政策の効果を分折するために、 121. どのような意義を有するかを考察する。. 1 . 債券数不変の下での貨幣供給量変化と公開市場操作 プレヒリングは貨幣需要関教に資産価値を陽表的に導人し、 貨幣需要曲線 のシフトそして利子率の変化の仕方が、貨幣供給最の変化に伴って民間保有 13). 債券数が変化するか否かによって異なることを示す。 所与の資産価値の下で、利子率の変化は人々の貨幣とf責券の保有割合を変. -91 (5095) -.

(2) 化させる「代替効果」. (substit utin o effect) によって貨幣需要は利子率の減. 少関数となる。 一方、 人々の資産価値Wは、 債券保有数をN、 遊休貨幣量を Ms、1責券l単位当たり確定利子額をy、 市場利子率をiとすれば次の如くに なる。 W=y/i+Ms このことから、 資産価値Wは所与のyの下で貨幣量Msと利子率iの双方に 依存することになる。 一方人々の貨幣、. i責 券への有効需要は、. 所与の利子率の下で資産価値Wの. 増加関数となり、 これを 「 資産効果」(wealth effect)とよばれる。 それゆえ、 貨幣需要関数Lsを利子率と資産価値の関数として次の如く示すことができる。 L s=L(i, W) この ことから、 利子率の変化は. 「. 代替 効果」と. 「. 資産効果」の双方を通じて. 貨幣、{責券に対する有効需要に影響を与えることが分かる。 債券数が所与の下での貨幣供給量の増加は貨幣の有効需要を満たすための. ---1 -. 貨幣供給量の増加と同時に、人々が保有する資産価値増加△W=△ Msを意味す 利 子率 11. 12. R M,. RM. M,. M2' 第. M3. 1. 図. -92 (5096) -. M4.

(3) る。それゆえl< aL/aWく1. である限り、 貨幣供給量の増加は人々の貨. 幣、f責券双方に対する需要増加要因となり、貨幣、債券の需要曲線を右ヘシ フトさせる。 aL / aW= 1 であれば、貨幣供給量の増分はすぺて資産価値 の増分となると同時に、貨幣需要の増分でもあって、均衡利子率に変化は生 じない。またaL/ ;:i W= 0であれば貨幣供給量の増分はすべて資産価値の増 分となるが貨幣需要の増加はゼロである。 いま、第 1 図において、O<aL/aWく 1 であれば、貨幣供給量がM1 , M2 の時の貨幣需要曲線それそれぞれD(M1 )、D(M2 )で示されるとすれば、 貨幣供給量がM1からM2. へ 増加することによって貨幣需要曲線はD(M1. )から. D(M2)ヘシフトし、利子率はi 1 からi2へ 低下する。同様に、貨幣供給量をM 1 からM2、M3 00 ·Mnへ増加させることによって貨幣の需要曲線と供給曲線の交 点の軌跡RMが得られる。のこRMはブレヒリングによって. 「. 利子反作用曲. 線」( interest-reaction curve) とよばれ、所与の債券数の下での貨幣供給量と 利子率の関係を示すものである。この曲線はaL/aW=Oの時、当初の貨幣 需要曲線D(M1 )と 一 致し、aL/aW= 1 の時には当初の均衝利子率i 1 の水準 において横軸と平行な直線RM, となる。そして、このRM線の勾配はaL /a Wの減少関数となる。そしてR. タ. ー. ベイの. 債券 一 定の流動性選好曲線」. 「. ( constant number of bonds liquidity p reference curves)はこのRM線に他ならな 14) し、 ゜ ところが、ブレヒリングによれば、貨幣供給量の変化が民間の保有債券価 値の逆方向への変化を伴なう公開市場操作の場合には、貨幣供給量の増加に 伴なって貨幣供給線は右ヘシフトするが、人々の富には変化がないため貨幣 <5). 需要曲線は公開市場操作の前後において変化しないとする。すなわち、第 1 図において、貨幣供給量のM·1 からM2. へ の増加は利子率をi1からi 4へ と低下. させるのみで、この時、貨幣需要曲線はD(M 1 )のままであるとする。それゆ ぇ、この場合の これはタ. ー. 利子反作用曲線」は当初の流動性選好曲線D(Mりと 一 致し、. 「. ベィの. 「. 公開市場操作の流動性選好曲線」( open market oper at-. -93 (5097) -.

(4) ,5,. ions liquidity preference curves)と同 一 であるとする。 かくして、(責券不変の下での貨幣供給量変化とと公開市場操作による貨幣 供給鼠変化とでは利•子率に対する影嘴の仕方が異なることを示すことができ る。 しかし、 このような彼の公開rfi場操作の効果の分折は以下の如き欠陥を 有している。 ブレl::: リングは貨幣及び偵券に対する需要が資産価値の大きさに依存し、 しかもその資産価値は利子率に依存することを認めるが、 公開市場操作は民 間の保有資産構成を変化させ、 しかもその資産構成が異なれば利子率変化に 伴なう資産価値変化の仕方が異なり、 それに伴なって流動性選好曲線が異な ることを看過し たのであ る。 つまり、 ある利子半の下で同 一 価値であるとこ ろの資産の2つの組合わせにおいて、i貨券の構成割合の大きい組合わせの方 が利子率変化に対する資産価値変化の程度は大きくなる。 それゆえ、 0. <a. L/aW�lなる限り、 流動性選好曲線の形状は民間保有の資悌構成と独立で あり得ない 。 ブレl::: リングはこの点を看過したゆえ、 公開市場操作によって 民間保有資産の構成が変化し、 それに伴なって流動性選好曲線がシフトする ことを示し得なかったのである。 このような公開市場操作による流動性選好曲線のシフトの仕方とそれに伴 なう流動性選好関数の ラ. ー. グと. s. ワイントロ. 「 ー. 非可逆性」(irreversibility) につ いてのi義論はB. ク プによってなされた。. 2. 公開市場操作における利子率の連続的変化と不連続的変化 2-1 クラ. ー グは公開市場操作による禾I]十率の変化が連続的であるか不連続的で. あるか、 また後の場合に、 その不連続の程度はどのようなものかによって、 貨幣供給鼠との関係で利子率を与える流動性選好曲線の位置が罪なることを. -94 (5098) -.

(5) 教える:. 債券保有者は債券の 市場価格と自己の債券価値評価とを比較し、 市場価格 の方が高ければ自己の資産を貨幣形態で保有し、 逆の場合はi貨券で保有する。 そこで第2医において現金保有額は上部X軸に そって示され、 債券保有価値. x. P,. M一 軸. D. F. c. ー 額は下部X軸に そつて示される。 Y軸は利子率水準を示し、 上方に向か )はど. Pぃ. A. ぅ ' 1 • . pp .. X軸. E. B 第. 2. 図. 和l子率は高く、 債券価格:よ低いことを意味する。 図では均衝価格が Poで、 民間の現金保有総額がCDで、i責券保有総額がABであることを示している。 「. 現金曲線」 Po D と叶貨券曲線」 PoB は人々のi貴券価値評価に碁いてなされる. 現金とi貴券の間の資産配分を示している。 そして•この 2 つの曲線は累積頷を 示していると考えられる必要がある。 この場合での債券保有者の(貨券価値評 価は最小i直 Poと最大値 p4の間にあることを意味している。 そこでi貴券の市場 価格が上昇すれば債券保有者は次第にi貴券を手離し、 現金を保有しようとす るゆえ、 「i責券曲線」はi負券価格が1: 昇することによって実現するかもしれ ない潜在的現金需要(債券供給)を示し、 ある意味では 解できる。この. 「. 「. 事前的」曲線と理. i責券曲線」は債券保有者の価値評価を示すのみならず、公. 開市場操作によって債券価格が連続的に変化する場合に、 1責券価格をある大. -95 (5099) -.

(6) きさだけ変化させるに必要な現金増加の大きさをも与える。 そしてこの. 「. 事. 前的」曲線は公開市場操作に伴なう現金と債券の交換がもたらすfl] (· 率変化 を示す. 「. 事後的」曲線と 一 致する。 また. 「. 現金曲線」Pob は偵券価格と音己. の債券価値評価とを比較して現金保有をする人々の資産総額を上部X軸に示 す。 この場合、「限界的」 現金保有はPo の水準においてなされている。 第 2 図 で均衝価格Poの下でCDの現金保有がなされてヽさいるのは均衝価格 Poと P 1 と の間に債券価値評価を置いて現金保有される資産総額が CD であるゆえであ る。 もし{貴券価格がP2まで低下されるならば CF の現金が{責券購入のために 手離なされなければならない。 {責券価格をさらに低下させ、 P 1 にするには民 間で保有される現金額FD をさらに手離なされなければならない。. M. ' M. P。. B. J 第. 3. 図. -96 (5100) -.

(7) 以上の. 「. 現金曲線」と. 「. i貴券曲線」を用いて貨幣供給址変化の利子率への. 影響と坊衝点の移動の仕方をi義論される。 これは第 3 図 において示されてい る。 最初の均衝点での債券価格は比である。 そしてこの時、 民間の現金保有総 額は Ms 、 債券保有額は Jである。f責券市場価格をP, にまで引き上げるため には、 中央銀行は取引価格を次第に引き上げることによって(責券の価値評価 をPoとE の間に置く人々の債券を購入しなければならない。 それゆえ、 これ らの(貴券保有者は△ M だけ現金保有を増加させ、 民間部門で保有される1責券 価値総額はJ'となる。 この時の新しい. 「. 現金曲線」と. 「. i責券曲線」は垂直線. BB との関係で与えられる。前者はP1 の価格水準で BB から上方に向かってゆ く。 そして民間部門の現金保有額は Ms 十△ M で、 債券保有額はJ'=Jー△M である。 ところで上の場合は貨幣量 そして利子率を公開市場操作によって連続的に 変化させる場合であるが、 これが不連続的な仕方でなされる場合にはこの貨 幣供給量変化が実際に実現した時の利子率への影響を示す この. 「. 「. 事後的」曲線と. 事前的」 曲線とは 一 致しないことに注意する必要がある。 そこで利子. 「 率の低下が不連続的、 つまり f責券曲線」に そっての下方への移動が段階的. な仕方でなされる場合を考えよう。 この場合には債券保有者の 一 部にとって 自己の評価よりも高い市場価格が成立するゆえ、 当然この市場価格で自己の 債券を売却をする。 それゆえ、 利子率が連続的に低下する場合よりも平坊取 引価格が高くなり、 民間部門の現金保有高の増加分も連続的な場合よりも大 きくなるゆえ、 公開市場操作後の. 「. 事後的」曲線は. 「. 事前的」曲線よりも右. に位謹する。 そして、 この不連続の程度(つまり利子率の1回当たりの段階 的変化の程度)が大きければ大きいほど. 「. 事後的」曲線は それだけ右にシフ. トする。 その最も極端な場合は、 限界から最も遠い位置(図 のP4)に価値評 価を置く債券保有者の それと 一 致する価格ですべての1責券が購入される場合 で、 この時債券購入のために支払われる現金額は最大となり、「事後的」曲線. -97 (5101) -.

(8) は他のいかなる禾lj-(-率変化の場合よりもド部X軸の最も右に位置する。 クラ ーグはさらに、"'. のような不連続的な禾I]子率変化の場合には、「 現金」、 「. {負券」曲線は非可逆的であること を示す。 いま、中央銀行は均衝点P 1からi貨券価格を連続的にPげヽ引き上げると する。. このPoに達するまでには民間部門は△Mの貨幣肱を支払わなければならない。 と ころが、もし中央銀行か偵券価格を元の水準P 1ヘ 一 度に引き下けたいとす れば、 前にP心Poの間の価格で売却された1貨券を今度はすべてP1の価格で取 引されなければならない。 それゆえ、P1での購入は前に民間部門から吸収し た現金△Mよりも多額の現金でもってなされる。 それゆえ禾I]子率を引き卜•げ る場合には 「事後的」曲線は 以上がクラ. ー. 「. 単�ii的」曲線よりも右ヘシフトする。. グの議論の要旨であるが、 彼の 「事前的」曲線は利子率が連. 続的に変化する場合の利+率ないしi責券価格と 民間の保有貨幣、(責券価値を ガ<している。 と ころが彼の説明において均衡債券価格がPoの時には民間の貨 幣保有址が Ms、f貨券保有額がJであり、(責券価格がP1に上昇した時には、貨 幣保有はMぷ=Ms十△M、i責券保有はJ'=Jー △Mとなった。 このこと は債券価 格が連続的に変化する仕方で公開市場操作によって貨幣供給鼠の増加がなさ れるならば、 債券価格が変化しても公衆の資産価値WはMs+J=Ms'+J '= (△ M+Ms)+ (Jー △M)と なり、不変である。 つまり彼の 「事前的」曲線は 禾IH·率変化に伴なって民間部門の資産価値は変化しないと暗異内の仮定をして いる。 しかし、民間部門でf責券が保有されている限り、公開市場操作によっ て禾I]子率が連続的に変化する場合でも、 当然人々の資産価値は利子率ないし 偵券lilli格の変化にと もなって変化する。 ただし不連続的変化の場合よりも 新 • しい利子率水準に達した時の資産価値の変化分が小さいのである。 かくして クラ. ー. グの 「事前的」曲線は富不変の下での曲線であり、「事後的」曲線は連. 統的な禾1J+ 率変化の下でもシフトするのである。 この利子率が連続的に変化する場合の資産価値と 貨幣、i責券に対する需要 への影響の仕方については後に再び2-4においてi義論する。. -98: (5102) -.

(9) 2- 2 ワイントロ. ー. フは公開市場操作を通ずる不連続的な和J-r-率、貨幣:1しの変化. の場合における貨幣需要曲線のシフトと 利+率変化の(1: }jについて 、 フレヒ リングと 同様に貨幣需要関数に資産価値を陽表的に#人すること によって,,義 ,g,. 論する。 彼は、人々が保有するf責券数が異なれば禾lj子率変化に伴なう資哨価値の変 化の仕方が異なるゆえ、 貨幣需要曲線の形状に苓違が生 ずること に注意を向 ける。 すなわち、 公開市場操作によって取引される債券価格ないし和H、乎:の 下では人々 の保有貨幣駄の増加分に等しい価値だけ偵券保有 の減少が生 ずる ゆえ、 彼らの資産価値に変化は生じない。 しさし、 この取引価格のドで彼ら の資産構成が変化するゆえ 、 公開市場操作の前後での資産の組合わせは 、 他 の1貞券価格の下で、その価値額は異なってくる。 いま、 公開市場操作によって貨幣量が M, から M2. へ 増加し、{貞券数がN, か. らN 2へ と減少すれば、取引される利子率丘の下では貨産価値WはM,+y/i2Ni =M叶y/iぶ2と なる。 しかし、 i 2:e: i 3 なる利+率 i3 のドでは次の関係が成立 する。 M げy I is:e M叶 Y / i sN.2 かくして、 O<aL/aW� lである限り、 第5悦において、 公開市場操作に よって貨幣供給量M1 、i責券数N1の流動性選好曲線D1から 、 貨幣供給鼠Ms ヽ 債券数N2 の流動性選好曲線D 2へとシフトする。 すなわち公開市場操作に伴な う貨幣量、 債券数の変化は同時に流動性選好曲線のシフトを生 ぜしめるので ある。 このこと は貨幣供給量を M1 から Msへ増加し、利子率をj 1 からj 2へ低下さ せた後、 再びi 4 からj 1へ上昇させる時には貨幣供給量の滅少はその増加分( Ms-Mりよりも少ない額で可能と なる。 つまり、 増加分と 同額の減少は元の. -99 (5103)-.

(10) 利子 ;ギ よ り も 高 い 水 準 に 上 昇せ し める こ と に な る。 こ れ を も って ワ イ ン ト ロ ー プは流動性 選好曲線 が. 「. 非 可 逆 的 」 で あ ると述 べる。. 2- 3 R. デ ー ヴ ィ ス はi貴 券 と 現 金 に 関する無 差 別 曲線と 予 算線 を 用 いて 人 々 の現 金 、 債 券 に 対する需 要 を 説 明 し 、 ワ イ ン ト ロ. ー. プ が示 し た 流動性 選好関 数の. <1�. 「 非 可 逆 性 」 を 表 現する。 第 4 図 に おいて、 I I、. 12 、 … … は 公 衆の貨幣と 債 券 に 関する無 差 別 曲線 を. 示す。 T I T i' は債 券 と 現 金 を 交 換する場 合の 当 初 に おいて 公 衆 に 与 え ら れ た 可 能 性 ( 予 算線 ) を 示 し 、 こ の傾 斜の逆 数 は 銀 行 組 織 に よって与 え ら れ た 債 券 価 格 で ある。 ( この議 論では利子 率 が市場で決 定 さ れ るのでは な く 、 銀 行組 織 が 債 券市場での独 占 的 立場 に よって決 定 さ れ るとする。 ) 点 P 1は 当 初 に 公 衆 が 保 有する現 金量とf責 券 数 を 示す 。 そ こ で銀 行 組 織 は 公 衆 が 保 有する債 券 を 購 入 する こ と に よっての み 現 金の増 加 を し 得る も のとする。 そ こ で こ の 交 換 がな さ れ 、 債 券 価 格 を OTz' I OT2 へ 引 き 上 げ ら れ れ ば、 公 衆 は 価 格線T2 Tz' と 無 差 別 曲線 1 5 の接 点 P2の座 標 に よって示 さ れ る資 産の組 合 わせ を 保 有する。 す な わ ち 現 金 を OM 2 、 債 券 を 082 保 有 し 、 交 換 前 よ り も 現 金 が (OM2- 0M 1 ) だ け 増 加 し 、 1責 券 数 は ( 0 8 1 - 0B 辺 だ け 減 少する 。 そ して こ の時の 公 衆 の資 産 価 値 は OT z ' で あ る。 と こ ろ で こ の銀 行組 織 が1責 券 を 購 入 し た 後、 債 券 価 格 を OTz' I OT2 か ら 当 初 の OT i ' / OT Iへ 戻すとす れ ば 均 衡 点 はP 1 点 に な ら ず 、 p3点 に おいて与 え ら る。 つ ま り 、 こ の時 に は 公 衆の所望 現 金 量 が OM3 ヽ i責 券 数 が 083とな り 、 P 1 点 に お け るよ り も 現 金 が( OM 3 - 0M け だ け 多 く な る。 つ ま り こ のP2点での公 衆 の資 産 価 値は OT/で あ り 、 当 初のP 1点 よ り も (OT31 - OT i ' ) だ け 大 き い 。 か く して 、 同 一 債 券 価 格OTi' I OT 1の下で は 、 当 初 の均 衡 点 P 1 での資 産 構 成 よ り も 凡点 での資 産 構 成の方 が 公 衆 の資 産 価 値 は大 き く な り 、 現 金 に 対す. - 100 (5104) -.

(11) る 有効需 要も当 初のものよ り も大きい 。 こ れ は ワ イ ン ト ロ 性選好 /![J 数の. 「. ー. フ に お け る 流動. 非可逆性」 をホすもの で あ る 。. T,. 纏 ●量 ヽ ・ ・ . . _ _ _ _ , ‘. ) (. T; '. - > 貨"' '•!. - 101 (5105) -.

(12) 2- 4 こ の デー ヴ ィ ス の 手法 を 用 い て 、 ク ラ. ー. グ が 行 な っ た 、 1責 券 価 格 が連 続 的. に 変 化 す る 場 合 と 不 連 続 的 に 変 化 す る 場 合 の 比 較 、 及 び流 動 性 選 好 関 数 の. 「. 非 可逆性」 を 描 い て み よ う 。 い ま 当 初 の 均 衡 点 P 1 か ら 債 券 価 格 を 連 続 的 に 変 化 さ せ る 仕 方 で OT/ I OT 1 か ら OTz' I OT2 = 0T/ I OT. な る 水 準 に 引 き 上 げ れ ば 、 価 格 線 は 無 差 別 曲 線 I 1 に そ っ て T 』'/ に 変 化 す る 。 そ し て 公 衆 の 所 望 現 金 址 、 1貴 券 数 は 無 差 別 曲 線 I 1 と 価 格 線 T.T/ の 接 点 P. に よ っ て 与 え ら れ 、 そ れ ぞ れ OM. 、 OB 4 と な る 。 そ し て こ の 時 の 公 衆 の 資 産 価 値 は OT/ で 与 え ら れ 、 当 初 の そ れ よ り も ( OT/ - OT i ' ) だ け 増 加 す る 。. ( 前述 の 如 く 、 ク ラ. ー. グ で は こ の よ う な 利 子率. の 連続的変 化の場合で は 公衆 の 資 産 価 値 は 不 変 で あ る と 考 え ら れ て い た が、 こ こ で は そ れ が変 化 す る こ と が示 さ れ て い る 。 ) そ こ で 、 i責 券 価 格 を こ の よ う に OT/ I Of 4 に 上 昇 さ せ た 後 、 今 度 は 連 統 的 に で は な く. 一. 度 に i負 券 価 格 を. 当 初 の OT / I OT1 = 0T,.' / OT ,. に 引 き 下 げ た と す れ ば、 公 衆 の 所望 現 金 鼠 、 債 券 数 は 無 差 別 曲 線 I 2 と 価 格 線 T ,. T,.' の 接 点 p 5 に 対 応 す る;OM5 、 OB 叶 こ そ れ ぞ れ 変 化 す る 。 こ の 時 公 衆 の 資 産 価 値 は OT,.' と な り 、 当初 の そ れ よ り も ( OT,.' - OT i ' ) だ け 増 加 す る 。 上 の ワ イ ン ト ロ. ー. プにつ い て の場 合 と 同様、 こ. の 場 合 も f負 券 価 格 が元 の 水 準 に 戻 っ て い る に も か か わ ら ず 公 衆 の 所望 現 金 量 はP 点 に よ っ て 与 え ら れ る も の よ り も 大 き い 。 す な わ ち 流動性 選 好 が 逆 的」 で あ り 、 こ れ は ク ラ. ー. 「. 非可. グ が示 さ ん と し た 種 類の も の で あ る 。. と こ ろ が 、 も し i責 券 価 格 を OT/ I OT4 か ら 一 度 に で は な く 、 再 び 連 続 的 に 当 初 の OT/ I OT 1 へ 戻 す な ら ば 公 衆 の 所望 現 金 量 、 債 券 薮 は 無 差 別 曲 線 I 1 と 価 格 線 TT/ の 接 点 P 1 に 対 応 す る OM ぃ OB 叶 こ そ れ ぞ れ 戻 り 、 資 産 価 値 も OT i ' と な る 。 こ の場 合 に は 流動 性逍 好 は 可 逆 的 で あ る 。. 次 に 、 当 初 の 債 券 価 格 T 1 T i ' 、 無 差 別 曲 線 I 1 の 下 で の 均 衡 点 P 1 か ら i貴 券 価 -102 (5106) -.

(13) 格を OT i' I OT 1 よ り も 高 いが 、 OT.' I OT4 よ り も低い価格 OT5' / OT5にま で 一 度に 引 き 下 げ た 後 、 さらにOT 5 ' I OT 5からOT.' I OT4にまで 一 度に 引 き 上 げる場合を考 え よ う 。 まず債 券価格をOT.' I OT IからOT/ I OT5へ 引 き 上 げれ ば 所望 現金量 、 f貴. 券数は lil!i格線 T5T 5 ' と 無 差 別 曲線 I aとの接 点 Paに対応するOM 6 、 OB 孔 こ な 。. そ し てさらにf貴券価格をOT/ I OT5からOT.' I OT.= OTa' I OT 6へ 引 き 上 げ. れ ば 所望 現金鼠 、 債券数は価格線 T 6 Ta' と 無 差 別 曲線 r. との接 点 P ,に対応 す. るOM , 、 OB へ とそれ ぞれ変化 し 、 この時の公衆の資産価値は OT a' となる。 とこ ろ でこの債券価格OT/ I OT 6へ 引 き 上 げ た 後 、 今度は 一 度に 当 初 のf貴 券 価格OT . ' I OT . = OT ,' I OT , へ 引 き 下 げれ ば公衆の所 望 現金量 、 i貴 券数はfil!i 格線 T , T / と 無 差 別 曲線 I 6との接 点 P ,.に対応するOM ,. 、 OB 叶 こ それ ぞれ変化 し 、 公衆の資産価値は OT ,' となる。 つ ま り この場合 で もi責券価格を 当 初 の 水準に 戻 し ても所望 現金量は OM ,. で 、 当初のそれ よ り も ( OM 6 - 0M け だ け 大 き く な り 、 元 の 大 き さに 戻 らない。 すなわち流 動 性 選 好が 「 非可逆 的」 で あ る。 以上の デ ー ヴ ィ スの 手 法 を 用 い た i義 論 から次の諸 点 が明らかとなる。 まず均衡 点 P 1を与 え る偵券価格OT i' I OT 1からOT.' I OT4 へ 変化させる時 、 それを連続的な仕方で変化させる場合と 一 度に変化させる場合 、 さらに2段 階に分けて変化させる場合に よ って公衆の所望 現金量 、 1責券数の変化の大 き さが異なる。 つ ま り 同 一債券価格への 引 き 上 げであっても 連続的に変化させ る場合 が 最も所望 現金量の増分が小さ く 、. 一. 度に 引 き 上 げる場合が 最 も所望. 現 金量の増分は 大 き いことが分かる。 次に 、 当 初 の債 券 価 格OT.' I OT 1から新しい 1責券価格OT/ I OT.へ 引 き 上 げ た 後 、 再び当初 の価格水準O T . ' I OT1へ 引 き 上 げる場合 に 、 債 券価格を 連続的に引 き 上 げて後 、 再 び連続的に 引 き 上 げるなら ば 貨幣需要に 性」 はないが 、 この 引 き 下 げを ワ イントロ. ー. 一. 「. 非可逆. 度に行なうなら ば 「非可逆性 」 がある。ま た. プが示 し た よ うな 、 {貴券価格を 一 度に引 き 上 げて後 、 再 ぴ 一 度. - 103 (5107) -.

(14) に 引 き 下 げる場合、 及びi責券価 格を2段 階 に 引 き上 げて後、再び一 度に 引 き 下 げる場合にはともに. 「. 非可逆性」 がある。 ところがこの. 「. 非可逆性」の程. 度はこれら 3 つ の場合のうち、 最 初 の1貴券価 格を連続的に 引 き上 げた後、一 度にそれを 引 き下 げる場合が最 も小さく( つまり i責 券 価 格 OT/ I OT 1 =. OT ,. ' I OT忍) 下での接 点P 1と Psが示す所望 現 金量の差 が 最 も小さく )、{貴 券価 格を 一 度に 引 き上 げた後、元 の水準ヘ 一 度に 引 き下 げる場合が 最 も大きい (. つまり、債券価 格OTi' / O T 1= 0T/ I OT3の下での接 点 P心P,うの示す所望 規 金量の 差 が 最 も 大きい ) ことが分かる。. 2- 5 上では公開市場操作に際 し、{貴券 取 引 価 格ないし利子率は 外 部から 与 え ら れるものとして、利子率と 現 金、1負 券に対する需要の関 係をみてきた。 次 に 債券 取 引 価 格ないし 禾lj 子率は市場において決定されるものとして 取扱 かい、 公開市場操作に よ る貨幣供給量変化と 利子率の関 係 を、上のi義 論を甚礎にし て考察し よ う 。 いま第 5 図 において 貨幣量( 現 金量 ) M 1 数Ls. =. L (i , M サ y/ i N 1 ) を. ヽ. {責券数 N1の 下 での 貨幣需要関. n 曲線で、 貨幣供給を M 1 線で与 え ら れていると. すれば、均 衡 利子率はそれら の 交 点 Bに対応する禾lj子率j 1である。 そこで公 開市場操作に よ って 貨幣量を M 2 まで 一 度に増加すれば 貨幣供給線は M 2 曲 線となり、均 衡 利子率はj 3へ低下する。 ところがこの時、利子率 i aに対応す る価 格で{責券の 取 引 がなされ、民間の保有 貨幣量が増加する反 面 、民間保有 債券数が減少するゆ え 、 貨幣需要曲線は B曲線 よ り 勾 配の 大 き い 几曲線へと シフトする。 そこでさら に同 じ 方法で 貨幣供給量を M 2 から M aへ増加す れ ば利子率は Dallり線と 貨幣供給線 M a の 交 点E 4に対する利子率 i 4となる。 そし てこの時も、利子率 i 4に対応する価 格でf責券が 取 引 されるゆ え 、民間保有 貨 幣量が増加する反 面 、再び民間保有債券数が減少して 貨幣需要曲線はDslltl線. - 104 (5108) -.

(15) よりも勾 配の大き い D4曲線 へ とシ フ ト する。. 利子率. M�. M.. M3. M6. M3. M e 貨幣量. D� D4. 6 3 I 1 . • I 1 1 3. i t - - - - - - - - - -― i i. j. - - - - - - - -- - --- -. 7l. :ぶ. j —- {--- '� - - -: - - - �. I I I _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _l _ _. I. ゜. M , M,. M 4 M2 M5 M 7. 次に 、 このように貨幣供給量を M 1 から M 2 へ 、 M 2 から M 3 一 度に M 3 から M 1. へ. へ. 増加 し た後、. 減 少すればD,,,.曲線と M 1 線の 交 点Eaに対応する 利 子 率. i e へ 上 昇 する。 すなわ ち 貨幣供給量が M 1になっても 利 子率は元 の水準 i l へ 戻. らな い 。 別 の表 現を す れば 、 利子率 j 1 の下での貨幣需要量は OM 4であり、 元 の貨幣需要量 OM 1 よりも ( OM 4 - 0M 1 ) だ け 大き い 。すなわ ち 貨 幣幣需関数 L s は. 「. 非 可 逆 的」である。. 同 様 に 、 貨幣供給量がMぃ 債券数がN1の下での当初の均衡状態から 、 貨幣. -105 (5109) -.

(16) 量をMs ヘ 一 度 に増加 す る場 合 に は、均衡 和J 子 率 は貨幣需要曲線D1 と 貨幣 供給 線Msの 交 点 比 に 対 応 す る利子率 i 2 と なり 、 貨幣需要曲線 はD2 ヘ シ フ ト する 。 そ こ で こ のよ う に貨幣 供 給 量を増加させた 後 、 再 び貨幣 量をMs からM1 ヘ ー 度 に減少 す れ ば利子 率 は貨幣需要曲線D2 と 貨幣 供 給線 M1 の 交 点 Es に 対 応 す る利子率 j 5 へ と 上 昇 し 、 元の利子率 i 1の下 での貨幣需要 量 は こ の 時 、 OMs と なる 。 そ し て 、 こ れが ワ イ ン ト ロ. ー. プ の 描 い た流動性 選 好 関 数の. 「. 非 可逆性」. である。 次 に第 5 図 にお い て 、民間 部 門が保有 す る貨幣 鼠がMぃ i貞 券 数がN1の状態 か ら 禾I]子率 が 連 続 的に変化 す る 仕 方 で公開市場操作を行な う 時の貨幣需要曲線 ( こ れ は 均衡点軌蹄 であ る 。) を Ds曲線 と すれ ば、 ` こ れ は第 4 図の利-f· 率が連 続 的 に変化 する場 合の利子率 と 所望 現 金 量の関係を示 す曲線 である。そ こ で 利子率が 連 続 的 に変 化 す る仕 方 で貨幣 供 給 量 を M1 から Ms ま で増加 し た 時 に ぱ均衡 禾lj子率 は 恥曲線 と Ma線の 交 点 E7 に 対 応 す る i 7 ヘ 低 下 す る。そ し て再 び 利子率 が 連 続 的 に 変 化 す る 仕 方 で貨幣 供 給量をMs からM1 ま で減少 す れ ば利子 率 は い へ 戻る。 と こ ろ が 禾lj 子率 の 引 き 上 げ に 際 し て 連 統 的な 仕 方 でな く 、 一 度 に貨幣 供 給量 を Ms から M1 へ減少 す れ ば貨幣需要曲線D6 と 貨幣 供 給線 M 1 の 交 点E8 に 対 応 す る利子 率 j 8へ と 上 昇 す る。 こ の貨幣需要曲線D6 は貨幣 供 給 量がM1 か ら Ms へ増加 し 、 利子率 が 連 続 的 に j 7 へ 低 下 し た 時 に民間が保有 す る貨幣 量 Ms 、 1貴 券 数N7 ( こ れ は 当初の保有 教N1よりも 少な い ) の 下 での貨幣 需要関 数 L7 = L ( i . y/ i N7) を 示 す 。そ こ で こ の 時 に は 、 当初の利子率 hの下 での貨幣需要 量 は OM8 と なって 当 初の需要量 よりも ( OM8 - 0Mけ だ け 大 き く なる。こ の場 合も また貨幣需要関 数 は 「 非 可 逆 的」 である。 そ し て こ れが ク ラ ー グ によって描 か れた 種 類の. 「. 非 可 逆 性」である。. 以 上 から 、 公開市場操作 によって貨幣 供 給量 を M1 からMs へ増加させた 時 、 利 子 率が 連 続 的 に変化 す る 仕 方 でなされ る 場合が 最も 禾I] 子 率 低下の 程 度 は 大 き く、 一 度 に ( OM3- 0Mけ の貨幣 量を増加 する場 合が 最も 禾lj 子率低下の程 度 が 小さ い こ と が 分 かる。ある い は 同 一水準 j 4へ 禾lj 子率を 引 き 下 げるため に. -106 ( 5110) -. ’’’. ぶら.

(17) は 、 連続的変化の場合であればOM 7 、 段階的に j 1から j 3、 j 4へと変化 さ せる 場合であ ればOMs、. 一. 度に低下 さ せる場合であればOMaへ と増加 さ せる必要. があ る 。 つ ま り、 連続的低下の場合が最も 少ない貨幣供給量増加(OM7 - 0Mぃ でよく、 一 度に引き下 げる場合には最も大きい貨幣供給量増加 ( OMa- OM 1 ) を必要とする。 同 様 の仕方で、流 動 性 選 好 関 数の 「 非 可 逆性 Jも禾lj 子 率を連続的に 低下させた後、 一 度に引き上 げる場合が最も その程度は小 さ く、 一 度に下げた後、 再 び 一 度 に引き上げる場合が最も その程度は大きくなることも分かる。. 3 . むすび 流動性 選 好関数に、 それ自 身 利 子 率に依存する資 産 価値を陽 表的に 導 入す るこ と によって、 債 券 数 一定の下で 貨 幣供給量のみを変化 さ せ る場合と、 債券数の変化を伴なう貨幣供給量の変化の場合 ( /列 えば公開市場操作 ) では 同 一 貨幣供給量の変化の利子 率に 及 ぼす影響の程度は異なってくるのみでな く、 後の場合には、 利子 率を連続的に変化 さ せるか、 不連続的に変化 さ せる か、 さ らには不連続的変化の場合に そ の不連続性 の程度 は いかなるものかに よって利子 率変化の程度は異なってくる こ とが 明 らかと なった。 そ れ ゆえ、 同 一 貨 幣供給量の変化、 あるいは同 一 利 子 率の変化を さ せる場合に、 その貨 幣供給量変化の仕方に関して 多 様な メ ニ ュ. ー. の与えられていることが分かる。. 以 上 のことから、 財 政 、 金融 政 策の 効 果を分折するために用いられる周 知 M分折は修 正を加わえられなけ れ ばな ら ないことが 明らかとなる。な の I S- L ぜな ら ば流動性 選 好 曲 線の位置や 形 状 が 民 間保有の資 産価値、 そ し て 貨 幣量、 債券数に依存することから、 L M 曲 線も それに依存するためである。 民間 部門の保有貨幣量、 {責券数は 中央 銀 行 の 政 策によって変化するのみな らず、 政 府の収入、 支 出 活 動を通 じ て も変化 す る。 と ころが、 貨幣、 実 物 両 部門の同時 決定体系 を考える時、 貨 幣需要を利子 率と国 民所 得に依存す る も. -107 (511 1) -.

(18) の と し て の 取扱 か い は 、 財 政 、 金融 政 策 に 伴 な う 民 間 保有 債 券 数 や 貨 幣 鼠 の 変 化 の 利子率 や国 民所得水準等 に 対す る 効 果 を 充 分 に 分折 し 得 な い 。 か く し て 、 貨 幣 経済 の 財 政 、 金融政 策 の 効 果 の 分折 は 流 動 性 選 好 関 数 に 資 産 価 値 を 陽 表 的 に 導 入 す る こ と に よ っ て 導 出 さ れ る LM 曲 線 の 下 で は じ め て な さ れ得 る ので あ る 。. 注 ) 1 ) ケ イ ン ズ 流 動 性 選 好 説 の 新 展 開 に つ い て の 展望 は H . G . Johnson ⑬ 〕 と 〔 4 ] ,. PP. ・ 27. - 31 を 参 照 さ れ た い 。 2 ) H . G . Johnson ⑭ 〕 ・ p . 28 。 ジ ョ ン ソ ン は 貨 幣 需 要 関 数 に 資 産 価 値 を 導 入 す る こ と は ケ イ ン ズ 理 論 の 長 期 化 へ の い と 口 を 与 え る も の と 評価 し て い る 。. 3 ) F . P . R. B rechl i 咆 〔 l 〕 •. PP. ・ 190- 197 。. 4 ) R. Turvey (lO 〕 ・ p . 24 及 び F . P. R. B rechl i n g ( 1 〕 ・ 196 を 参照 さ れ た い 。 5 ) F . P . R . Brechl ing ( 1 ) . · l9 5 。 P. 6 ) R . Turvey (10 〕 ・ - 24 。 P. 7 ) B . K ragh ( 6 〕 ・. pp. . 159- 161 。. 8 ) J. To枷 〔 9 〕 . P - 60 - 70 を 参 照 さ れ た い 。 P. 9 ) S . Weintraub (l2 〕 ・ PP· 156- 162 。 10 ) R . Davis ( 2 〕 ・ pp. 33 0 - 33 1 。 1 1 ) 同 上 , p. 330 を 参 照 さ れ た い 。. 12) こ の よ う な 考 え 方 に そ っ て 財 政 政 策 の 貨 幣 的側 面 を 考 慮 し た も の と し て 大熊 (13 〕 ・. PP. . 64- 75 や砂 川 良 和 、 菅 痔 一 〔 14 〕 、 第 2 章 、 第 3 章 が あ る 。 ( た だ し 後 者. に つ い て は 定 式化 の段階 で い く つ か の 誤 を 含 ん で い る こ と に 注意 を 要 す る 。 ) ま た マ ス グ レ イ プ は 財 政 政 策 の 貨 幣 的 側 面 を 考 慮 し て い る が 、 そ れ を 実物 的側 面 か ら 切 り 離 し て 行 な っ て い る 。 つ ま り 貨 幣 、 実物 両 市 場 の 同 時 決 定 体 系 を も っ て 財 政 政 策 の 効 果 を 分折 し て い な い 。 R . A . Musgra 匹 〔 8 〕 . 第 22 章 を 参 照 さ れ た い 。 (付録】. s.. ワ イ ン ト ロ ー プの 流 動 性 選 好 関 数 の 「 非 可 逆 性 」 に 関 す る 数 学. 的証明 い ま (遊休) 貨幣 を. M s 、 債 券 数 を N 、 債 券 l 単 位 当 た り 確 定 利 子 額 を y、 市. 場 利 子 率 を i と す れ ば流 動 性 選 好 関 数 Ls は 次 の 如 く な る 。 ( 但 し こ こ で も 国 民 所得 か ら 貨幣需要 は 独 立 、 つ ま り 遊休貨 幣 の み を 考慮 す る 。 ). - 10 8 (5112) -.

(19) 1', 2_. Ls= L (i. W ) W = y / iN+ Ms そ し て 、 貨 幣 市場 の 需 給均 衡 条 件 は 次 の 如 く な る 。 Ms= L (i . y / iN+ Ms). (3). 貨 幣 供 給 量 変 化 の 禾I] 子 率 へ の 効 果 を み る た め 131 を 全 微 分 す る 。 2 = (4) 鬱 dMs Lidi+ LwdMs- Lwy / i Ndi+ Liy / idN 但 し 、 Li= .1 L / .1 i< 0 , Lw = .1 L / .1 W > 0 で あ る 。 い ま 債 券 数 が 一 定 で 貨 幣 供 給 量 の み が 変 化 す る 場 合 を 考 え る と dN= 0 で あ る ゆ え (4 1 か ら 次 式 を 得 る 。. ―. I - Lw di = ------Li- Lwy / i 2 N. dMs. (5). (5) に お い て Lw = 1 で あ れ ば di / dMs = 0 で 貨 幣 供 給 量 の 変 化 に よ っ て 利 子 率 は 変 化 し な い 。 Lw = 0 で あ れ ば di / dMs= 1 / Li< 0 で 貨 幣 供 給 量 の 変 化 に 伴 な う 禾I] 子 率 の 変 化 は 当 初 の 流 動 性 選 好 曲 線 に そ っ て 起 こ る 。 ま た O < L w く 1 で あ れ ば di / dMく 0 で あ る 。 次 に 、 公 開 市場操 作 に よ っ て 貨 幣 供 給 量 を 変 化 さ せ る 場 合 に は 取 引 さ れ る 債券価格 の 下 で 民 間 の貨幣量の増加分 ( 減 少 分 ) と 等価 値 の 債 券の減少 ( 増 加 ) が生 ず る ゆ え 、 次 の 関 係 が成 立 す る 。. ( W eintraub [12 〕 ・ p. 159 を 参 照 さ. れたい。 ) y - dMs = ----i +" di. dN. (6). そ こ で (41 と (61 よ り 次 式 を 得 る 1 - Lw di = ------------Li- 1 / i L11 (dMs十 y /"iN). dMs. (7). 171 か ら 0 < L w く 1 である 限 り 、 同 一 額 の 貨 幣 量 の 増 加 で あ っ て も ( 5) よ り も (71 の 方 が 禾I] 子 率 変 化 の 程 度 は 大 き い 。. Lw = 0 で あ れ ば(5) と (71 は 同 値 で 1貴 券 数 一. 定 の 下 で の 貨 幣 供給 星 変 化 と 公 開 市場 操 作 に よ る 貨 幣 供給 量 変 化 で は 利 子 率 -109 (5113) しJ.

(20) ( 8 〕 R. A. Musgrave, The Theory of Public Finance, A S tudy in Public Eco­ nomy, 1959 。. ( 木 下 和 夫 監修 ・ 大 阪 大 学 財 政 研 究 会 訳 「 財 政 理 論 」 昭 36 、. 37 年 ) 。. 〔9〕. J. Tobin,. ミ. Liquidity Preference as Behavior Tw ards R isk, " Review of. Economic S tudies. February, 1958, 卯. 65-86。. 〔 l〇〕. R. Turvey, Interest Rates and A ssets Prices, 1960 。. 〔 1 1] R. Turvey,. ミ. Consistency and Consolidation in the Theory of Interest, ". Economica, November 1954 , pp. 300- 307。 ( I幻 S . Weintraub. An A印r oach to the Theory of Income Distribution, 1958。 ( 13〕 大 熊 一 郎 , 『 フ ィ ス カ ル ポ ') シ ィ の 理 論 構 造 J 1963 年 。. 〔 14〕. 砂川 良和, 菅寿. 一. , 『 現 代 公 債 理 論 J 1974 。. - 1 1 1 (51 15) -.

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参照

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