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特集 心筋梗塞から身を守る : 発作が起こる前と起こってからできること : 巻頭言

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Academic year: 2021

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特集

心筋梗塞から身を守る

−発作が起こる前と起こってからできること−

【巻頭言】

(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部器官病態修復医学講座循環器内科学分野)

(徳島県医師会生涯教育委員会) 急性心筋梗塞は,激烈な胸痛,呼吸苦を伴うこともあ るが,漠然とした胸部圧迫間,心窩部不快感,嘔気,咽 喉部痛,下顎痛,肩痛といった非特異的な症状で発症す ることも多い。心筋梗塞の死亡率は現在でも約30%と高 く,死亡例の約半数は病院到着前に死亡しているとされ る。急性心筋梗塞の多くは,前兆もなく突然発症し,そ の発症を予知することは多くの場合極めて困難である。 しかし,最近の医学の進歩に伴い,急性心筋梗塞の原因 の多くが解明され,治療法が進歩し,発症後の救命率も 向上した。 本特集では,かけがえのない命を心筋梗塞によって奪 われないため,発作が起こる前に気をつけておかないと いけないことと,万が一発作が起きてしまっても救命す るためにできることを各分野のエキスパートの先生方に 解説いただいた。 まず,山田博胤先生には,心筋梗塞がどのようにして 生じるのか,それを防ぐために生活習慣病のコントロー ルが如何に重要かを解説していただいた。そして,生活 習慣病をコントロールするうえで不可欠である運動療法 と食事療法の正しいやり方を三浦哉先生と橋本理恵先生 に説明していただいた。 生活習慣病のコントロールに努めれば心筋梗塞の発症 率を低下させることも明らかになっているが,万が一心 筋梗塞が起きてしまった場合でも,救命のための治療法 も飛躍的に進歩した。第一線の専門病院ではどのような 治療が行われているかを若槻哲三先生に紹介いただいた。 最後に,長山雅俊先生には,一旦心筋梗塞をおこしてし まった方が,社会復帰し再び心筋梗塞にならないために どのようなことに気をつけないといけないのか,特に, 最近注目されている心臓リハビリテーションの重要性に ついて解説いただいた。 医学の進歩により,急性心筋梗塞の院内死亡率が低下 し,一次予防,二次予防法が確立した。しかし,食生活 の欧米化,運動不足などから生活習慣病の罹患率が増加 し,多くの市民の方が心筋梗塞で命を失っているのが現 状である。一人でも多くの方が心筋梗塞から身を守るた めに,本特集が役立てば幸いである。 四国医誌 67巻3,4号 103 AUGUST25,2011(平23) 103

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